JP2017063869A - 高周波バルーンカテーテルシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】バルーン内液を外部に放出するバルーン冷却能力の高い灌流方式を採用した、高周波バルーンカテーテルシステムを提供する。
【解決手段】内筒シャフト3と外筒シャフト2および、収縮拡張可能な弾性バルーン6からなるカテーテルシャフト1であり、バルーンの前方ネック6Aは内筒シャフトに被さり、その遠位部は内筒シャフトに固定され、その近位部は内筒シャフトに近接して逆止弁8を形成している。すなわちバルーンの内液を吸引し陰圧とすると、逆止弁は閉じてバルーンは収縮し、内液を注入し陽圧とすると、バルーンの拡張とともに逆止弁は開き、弁座部の内筒シャフトに穿たれた小孔9を介して外部に内液を放出する。また、バルーン内の高周波通電用電極11は、カテーテルシャフト内の通電線42にて高周波発生器41に接続され、バルーンの内部に常時連絡する送液路7には、冷却液Cを送る輸液ポンプ29が接続される。
【選択図】図1A

Description

本発明は、管腔臓器内の狭窄部に収縮させたバルーンを挿入し、バルーンを加圧しながら内部電極より高周波電界を放射することで狭窄部を加熱拡張すると同時に、バルーン内を冷却液で灌流して内膜を保護する高周波バルーンカテーテルシステムに関する。
狭心症や心筋梗塞を生ずる冠動脈などの狭窄の多くは、血管中膜の動脈硬化病変に起因することが判明しており、高周波ホットバルーンカテーテルを用いて同部を加温しながら拡張すると、狭窄は改善する。こうした高周波ホットバルーンカテーテルによるアブレーションシステムは、例えば特許文献1などに開示されている。
従来の高周波ホットバルーンカテーテルでは、バルーンを収縮して血管狭窄部に挿入し、バルーン内部の電極より高周波電界を放射して血管狭窄部を加熱し、膠原組織やアテロームなどを融解しながら、バルーンを加圧拡張して血管狭窄部の拡張を行う。このような血管を加熱して病変を軟化融解して比較的低圧で拡張する方法は、血管解離やリコイルを起こさず、急性閉塞のない利点があるが、血管内膜焼灼ために生ずる内膜増殖による再狭窄が問題である。
そこで、血管内膜の損傷を避けるために、バルーン内灌流によるバルーン冷却法が開発されてきた。それは、カテーテルシャフトの外筒と内筒とを介してバルーン内部を灌流する方法(特許文献2)と、バルーン膜孔を介して内部と外部の間で灌流する方法(特許文献3)があるが、いずれも本願と同一の発明者による。また、他の発明者によるバルーン内液放出機構としては、特許文献4,5がある。
特開2002−126096号公報 米国特許第6952615号明細書 米国特許第6491710号明細書 特表2011−526820公報 特表2000−508197公報
高周波バルーンカテーテルによる血管加熱形成中に、バルーン内を灌流することで血管の内膜損傷を避ける方法の中で、カテーテルシャフトの外筒と内筒とを介してバルーン内を灌流する特許文献2の方法では、冠動脈等に用いられるような細径カテーテルではシャフトルーメンが狭いために灌流量が少なく、バルーンの冷却能力が不十分である。また、バルーン膜孔を介してバルーン内液を外部に放出する特許文献3の灌流方式では、バルーンと外部との通路が常に開いているので、灌流量を調節できず、またバルーン内を強く吸引してもバルーンが充分収縮せず、血管狭窄部への挿入が困難であるという欠点がある。
特許文献4,5でもバルーン内灌流機構が示されており、バルーンネック部と内筒の間隙をバルーン内放出液が通過するが、放出量はバルーン内圧に依存していて独立的に微調節できず、バルーンネック先端は内筒に固定していないので両者間には段差が生じ、血管の高度狭窄部を通過するには障害となり、無理に試みるとカテーテル先端部の変形を起こす可能性がある。また、いずれも高周波加熱の機能は付加されていない。
そこで、本発明では上記問題点に鑑み、バルーン内液を外部に放出するバルーン冷却能力の高い灌流方式を採用したうえで、バルーンネック部先端は内筒先端に固定し、内筒前方部に小孔をあけた。灌流液はバルーン前方ネック部と内筒前方部との間隙を通過した後、内筒前方部に開けられた小孔を通って、カテーテル内筒先端から放出されるか、内筒前方部に設けられた小孔と弾性物質でコーチングされたガイドワイアーとの間隙を通過した後、内筒先端より放出される。その放出量は、内筒中に装填されるガイドワイアーの出し入れにより調節されるように設計した。これによりバルーンのプロファイルは変わらず、カテーテル内筒とバルーン前方ネックの先端部が固定した状態で、バルーン内吸引によりバルーンは収縮するので、血管高度狭窄部も容易に通過可能であり、適度なバルーン圧で狭窄部を加熱拡張し、バルーン内の冷却水灌流量を微調節して内膜を保護する高周波バルーンカテーテルシステムを提供することを目的とする。
本発明の高周波バルーンカテーテルシステムでは、バルーン前方ネックの遠位部は内筒に固定され、バルーン前方ネックの近位部と内筒とは、両者相接して弁を形成し、その弁の弁座となる内筒部分には小孔が穿たれている。バルーン内液を注入するとバルーン内は陽圧となってバルーンは拡張し、バルーン前方ネックの近位部と内筒で形成される弁は開き、内液は内筒に開けられた小孔を通じて外部に放出され、バルーン内を冷却する。バルーン内液を吸引してバルーン内を陰圧とすると、この弁は閉じてバルーンは収縮し、バルーン前方ネックの近位部も内筒に固定されているので、血管狭窄部への挿入が容易となる。また、灌流液量は内筒内に装填されたガイドワイアーの出し入れにより微量調節が可能となる。この結果、上記課題が解決される。
このバルーン冷却システムでは、従来のバルーンカテーテル部材を利用するため、バルーンプロファイルをあまり変えずに、冠動脈形成用などの細径のカテーテルにも応用できる。
請求項1の発明は、カテーテルシャフトが内筒と外筒とで構成され、前記内筒先端と前記外筒先端との間に収縮拡張する弾性バルーンが設置され、前記バルーンの前方ネックは前記内筒に被さり、その遠位部は前記内筒に固定され、その近位部と前記内筒は両者相接して逆止弁を形成し、前記弁の弁座となる前記内筒部分には貫壁性の小孔が穿たれ、前記バルーン内には高周波通電用電極が設置され、前記高周波通電用電極は、前記カテーテルシャフト内の通電線にて高周波発生器に接続され、前記外筒と前記内筒により形成され前記バルーン内部に連絡する送液路には、冷却液を送る液流ポンプが接続され、前記内筒内にはガイドワイアーが挿入可能である構成とした高周波バルーンカテーテルシステムである(図1〜図4)。
請求項2の発明は、カテーテルシャフトは内筒と外筒とで構成され、前記内筒先端と前記外筒先端との間に収縮拡張する弾性バルーンが設置され、前記バルーンの前方ネックは前記内筒に固定され、前記バルーン内にある前記内筒の遠位部には小孔が開口し、前記内筒内には弾性物質で表面をコーチングされたガイドワイアーが挿入され、前記小孔と前記ガイドワイアーは相接して逆止弁を形成し、前記バルーン内には高周波通電用電極が設置され、前記高周波通電用電極は、前記カテーテルシャフト内の通電線にて高周波発生器に接続され、前記外筒と前記内筒により形成され前記バルーン内部に連絡する送液路には、冷却液を送る液流ポンプが接続される構成とした高周波バルーンカテーテルシステムである(図5A〜図5C)。
請求項3の発明は、請求項1または2記載の高周波バルーンカテーテルシステムにおいて、前記小孔の数を1〜10個としたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1または2記載の高周波バルーンカテーテルシステムにおいて、前記ガイドワイアーの先端部はテーパー状で、前記内筒のルーメンに適合していることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1または2記載の高周波バルーンカテーテルシステムにおいて、前記内筒先端に灌流液の温度を計測する温度センサーが付属していることを特徴とする(図6)。
請求項6の発明は、請求項1または2記載の高周波バルーンカテーテルシステムにおいて、前記バルーン内には温度センサーや圧力センサーが設置されていて、通電線により温度測定器や圧力測定器に接続されることを特徴とする(図6)。
請求項7の発明は、請求項1または2記載の高周波バルーンカテーテルシステムにおいて、前記バルーンの前後の前記カテーテルシャフト上には電極が設置されていて、通電線を介してインピーダンス測定器に接続されることを特徴とする(図6)。
請求項8の発明は、請求項1または2記載の高周波バルーンカテーテルシステムにおいて、前記バルーンの膜は導電性膜あるいは多孔性膜により形成されていることを特徴とする。
請求項1の発明の概要を、図1Aに示す。カテーテルシャフトを介してバルーン内に冷却液を注入すると、バルーンは拡張し、前方ネックの近位部と内筒により形成された逆止弁は開いて、冷却液は内筒に穿たれた小孔を通過して、内筒先端から外部に放出される。ガイドワイアーを内筒先端部まで深く挿入しておくと、排出経路の抵抗が高まり、冷却液の放出速度は低下する(図1B)。バルーン内液を吸引すると、バルーンは収縮し、前方ネックの近位部と内筒にて形成された逆止弁は閉じて流れを遮断し、バルーン内は陰圧となる(図1C)。さらにバルーン内液を吸引すると、バルーンは強く収縮して血管狭窄部に容易に挿入される(図2)。高周波通電を行なうと、バルーン内部の高周波通電電極より高周波電界が均一に放射され、バルーンは狭窄部を加熱しながら拡張し、同時にバルーン内に冷却液を注入すると弁が開き、冷却液は弁座にあたる内筒の小孔を介して内筒ルーメンから外部に放出され、バルーンは冷却される(図3、4)。カテーテル先端からの冷却液の放出速度は、ガイドワイアーの操作により調節することができる。ガイドワイアーを内筒先端まで挿入すると、排出経路の抵抗が高まり、冷却液の放出速度は減少し、ガイドワイアーを内筒先端より手前に引くと、排出経路の抵抗が減少して冷却液の放出速度は増大する。
以上から、請求項1の発明では、血管狭窄部を容易に通過し、狭窄病変を高周波加熱しながら拡張し、適切なバルーン内灌流による冷却効果により内膜を保護する高周波バルーンカテーテルシステムが提供される。
請求項2の発明では、バルーン内の内筒に小孔を開けることによって放出路を確保し、バルーン内の内筒を弁座とし、弾性を帯びて圧力に応じて膨張収縮するガイドワイアーを弁体とすることで、バルーン内が陰圧の時には、逆止弁は閉じてバルーンは収縮し、バルーン内が陽圧の時には、逆止弁は開いて内液を放出する機構である(図5A〜図5C)。請求項1と同じく高周波通電しながらバルーン内を灌流することにより、内膜を保護しつつ狭窄部を加熱拡張する高周波バルーンカテーテルシステムが提供される。
請求項3の発明では、弁座にあたる内筒に穿つ小孔の数を増やすことによって、バルーン内の灌流量を微細に調節できる。
請求項4の発明では、内筒の内腔を塞いで放出量を調節する役割をもったガイドワイアーにおいて、内筒径に適合させ、先端部をテーパリングすることでその機能を高めることができる。
請求項5の発明では、内筒先端に温度センサーを設置することにより、カテーテルから放出される灌流液の温度を測ることができ、この温度を45度以下に保つと末梢血管への障害を最小限にすることができる一方で、45度以上に設定すると、末梢の灌流領域の温熱治療を可能とする。
請求項6の発明では、バルーン内に温度センサーと圧力センサーを設置して、バルーン温度とバルーンの組織への押し付け圧をモニターすることが可能となり、標的組織の焼灼の確実性を知ることができる。
請求項7の発明では、バルーン前後に電極を設置することにより、バルーン周囲のインピーダンスをモニターが可能となり、標的組織の焼灼の進行具合を追跡することができる。
請求項8の発明では、バルーン膜の電気伝導性を高め、高周波電界の周囲組織への放出を助長することができる。
本発明の高周波バルーンカテーテルシステムにおいて、バルーン先端にバルーン前方ネックと小孔の穿たれた内筒とにより形成されるバルーン内部灌流用の逆止弁構造を追加した要部構成を示し、バルーン内液を注入するとバルーンは拡張し、バルーン内からバルーン前方ネックと内筒の間隙を通り、内筒シャフトの小孔を通過して外部に内液が放出される説明図である。 本発明の高周波バルーンカテーテルシステムにおいて、ガイドワイアー操作によりバルーン内液の放出量を調節するときの説明図である。 本発明の高周波バルーンカテーテルシステムにおいて、バルーン内液吸引時に、バルーン前方ネックと内筒シャフトによって構成された弁が閉じ、バルーンが収縮するときの説明図である。 同上、バルーン内を強く吸引してバルーンを収縮し、ガイドワイアーを用いて血管狭窄部に挿入される状態を示した説明図である。 同上、バルーン内に冷却液を注入しバルーンを拡張して、高周波通電を開始した後に、バルーン内が冷却液で灌流されながら、高周波電界が狭窄部に放射され、加熱される状態を示した説明図である。 同上、冷却液の注入速度をあげてバルーン内圧を更に上げ、狭窄部を完全に拡張する状態を示した説明図である。 同上、バルーン内の内筒シャフト先端部にノズルを有し、内筒シャフトとガイドワイアー弾性部とを相接して弁を形成した要部構成を示し、ガイドワイアーの先端を後方に位置した状態で、バルーン内液を注入するとバルーンは拡張し、内筒シャフトの小孔を通過して外部に内液が放出される説明図である。 同上、ガイドワイアーの先端を前方に位置した状態で、バルーン内が陽圧の時にガイドワイアーの弾性部が収縮し、ガイドワイアーと内筒シャフトとの隙間より内液が放出される説明図である。 同上、ガイドワイアーの先端を前方に位置した状態で、バルーン内が陰圧の時にガイドワイアーの弾性部が膨張し、ガイドワイアーにより内筒シャフトのノズルが閉鎖してバルーンが収縮する説明図である。 同上、内筒遠位部に温度センサーおよび圧センサーを取り付け、バルーン内液温度とバルーン内圧の測定を可能にし、また、バルーンを挟むように内筒シャフトと外筒シャフトの先端近傍に電極を付けることで、バルーン前後間のインピーダンス測定を可能にした場合の説明図である。
以下、本発明で提案するバルーンカテーテルシステムについて、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
図1A〜図1Cは、本発明の一実施形態における高周波バルーンカテーテルシステムの要部構成を示している。同図において、1は管腔臓器内に挿入可能な柔軟性に富む筒状のカテーテルシャフトであって、このカテーテルシャフト1は、互いに中空状の外筒シャフト2と中空状の内筒シャフト3とにより構成される。外筒シャフト2の先端部4と、内筒シャフト3の先端部5近傍との間には、収縮拡張可能なバルーン6が設けられている。バルーン6はポリウレタンやPET(ポリエチレンテレフタラート)などの耐熱性に富むレジンで薄膜状に形成されて、適度に弾性があり、またバルーン6の前方と後方にそれぞれ円筒状で、他の部位よりも細径の比較的長いネック6A,6Bをもつ。バルーン6の内部に冷却液Cとなる液体(通常は、冷却した生理食塩水あるいはブドウ糖液と造影剤の混合液)が充填されることによって、回転体形状である例えば略球形に膨らむようになっている。
外筒シャフト2と内筒シャフト3との間には、バルーン6の内部に通じる送液路7が形成される。バルーン6の前方ネック6Aの先端となる遠位部は内筒シャフト3に固定されるが、前方ネック6Aの基端となる近位部は内筒シャフト3に固定されず、その内筒シャフト3の外側面に相接して逆止弁8を形成する。また、逆止弁8の弁座となる内筒シャフト3の先端側部分には、内液放出用の小孔9が側壁を貫通して穿たれている。そして、図1Aに示すように、バルーン6の陽圧時には前方ネック6Aが内筒シャフト3から離れて小孔9を開くことにより、バルーン6の内部から外部へ冷却液Cを放出可能にする内液放出路が形成される一方で、図1Cに示すように、バルーン6の陰圧時には前方ネック6Aが変形して内筒シャフト3に相接し小孔9を塞ぐことにより、前方ネック6Aは冷却液Cの流れを一方向に遮断する逆止弁8の弁体として、また内筒シャフト3は逆止弁8の弁座として機能する。一方、バルーン6の後方ネック6Bは、外筒シャフト2の先端部4に固定あるいは連続している。10は、バルーン6を標的部位に誘導するためのガイドワイアーであり、このガイドワイアー10は内筒シャフト3の内部を挿通して設けられている。
内筒シャフト3の遠位側先端には、小孔9から内筒シャフト3の内部通路に達した冷却液Cを、内筒シャフト3の外部に送り出すための放出孔3Aが設けられる。これに対して内筒シャフト3の近位側基端は、カテーテルシャフト1の基端側で冷却液Cが漏出しないように塞がれている。内筒シャフト3の先端開口となる放出孔3Aは、ガイドワイアー10が挿通できる形状に形成される。
バルーン6の内部には、高周波通電用電極11と温度センサー12がそれぞれ設置される。高周波通電用電極11は、高周波電界を放射する電極として、内筒シャフト3にコイル状に巻回されて設けられている。また、高周波通電用電極11は単極構造であって、カテーテルシャフト1の外部に設けられた対極板13との間で高周波通電を行なうように構成され、通電すると高周波通電用電極11より高周波電界が周囲に放射されるようになっている。
温度検知部としての温度センサー12は、バルーン6の内部において内筒シャフト3の基端部側に設けられており、高周波通電用電極11に接して、この高周波通電用電極11の温度を検知する構成となっている。なお、図6に示すように、当該温度センサー12の他に、バルーン6の前後に電極15a,15bを固定してインピーダンス測定も可能である。さらに、バルーン6内の前方膜面に近接して、カテーテルシャフト1と同軸性に入力面が前方を向いた指向性の高い圧力センサー16を設置することも可能である。
カテーテルシャフト1の外部において、前記送液路7の基端には連絡管22が連通接続される。この連絡管22の基端には、三方活栓23の一つの接続口が接続され、三方活栓23の残り二つの接続口には、バルーン6の拡張用の輸液手段24と、バルーン6の収縮用のシリンジ25がそれぞれ接続される。三方活栓23には指で回動操作可能な操作片27が設けられており、この操作片27を操作することで、輸液手段24とシリンジ25の何れかを、連絡管22ひいては送液路7に連通接続させる構成になっている。
輸液手段24は、冷却液Cを貯留する点滴ボトル28と、点滴ボトル28に連通する輸液ポンプ29とにより構成される。これにより、三方活栓23により輸液手段24と連絡管22を連通させた状態で、輸液ポンプ29を作動させると、点滴ボトル28からの冷却液Cが輸液ポンプ29を通して送液路7に圧送され、バルーン6内が陽圧になる。また、液体回収器としてのシリンジ25は、三方活栓23に接続する筒状体30に可動式のプランジャ31を備えて構成される。そして、三方活栓23によりシリンジ25と連絡管22を連通させた状態で、プランジャ31を引き戻すと、バルーン6の内部から送液路7を通過して、筒状体30の内部に液体が回収され、バルーン6内が陰圧になる。こうした冷却液Cの流通時に、カテーテルシャフト1の基端側で冷却液Cが漏出しないように、外筒シャフト2と内筒シャフト3との間には、その基端側開口を塞ぐ栓体32が配設される。
その他、カテーテルシャフト1の外部には高周波発生器41が設けられ、バルーン6の内部に設置された高周波通電用電極11と温度センサー12は、それぞれカテーテルシャフト1の内部に設けた通電線42,43によって、高周波発生器41と電気的に接続される。高周波発生器41は、通電線42を通じて高周波通電用電極11と対極板13との間に電力である高周波エネルギーを供給して、液体で満たされたバルーン6全体を加温するもので、別な通電線43を通じて送られてくる温度センサー12からの検知信号により、高周波通電用電極11ひいてはバルーン6の内部温度を測定し、その温度を表示する温度計(図示せず)を備えている。また、高周波発生器41は温度計で測定された温度情報を逐次取り込み、通電線42を通じて高周波通電用電極11と対極板13との間に供給する高周波電流のエネルギーを決定する構成となっている。通電線42,43は、内筒シャフト3の軸方向全長にわたり、内筒シャフト3に沿って固定される。
なお本実施形態では、バルーン6の内部を加熱する加熱手段として高周波通電用電極11を用いているが、バルーン6の内部を加熱できれば、特定のものに限定されない。例えば、高周波通電用電極11と高周波発生器41の代わりに、超音波発熱体と超音波発生装置、レーザー発熱体とレーザー発生装置、ダイオード発熱体とダイオード電源供給装置、ニムロム線発熱体とニクロム線電源供給装置の何れかを用いることができる。
また、カテーテルシャフト1およびバルーン6は、その内部を加熱する際に、熱変形などを起こさずに耐え得る耐熱性レジン(樹脂)の素材で全て構成される。バルーン6の形状は、短軸と長軸が等しい球形の他に、例えば短軸を回転軸とした扁球や、長軸を回転軸とした長球や、俵型などの各種回転体形状とすることができるが、どのような形状であっても、管腔内壁に密着した場合に変形するコンプライアンスのある弾性部材で形成される。
前述したバルーン6の陽圧時に、逆止弁8の隙間から小孔9を通過してバルーン6の外部に放出される冷却液Cの量、すなわちバルーン6からの内液放出量は、内筒シャフト3内のガイドワイアー10をどの程度出し入れするのかで調節できる。その様子を示したのが、図1Aおよび図1Bである。
内筒シャフト3内のガイドワイアー10を後方すなわち軸方向基端側にスライドして、例えば図1Bに示すように、内筒シャフト3の放出孔3Aよりもガイドワイアー10の先端を後方に位置させて放出孔3Aを開放すると、放出孔3Aを通過する冷却液Cの放出量は増大する。これに対して図1Bに示すように、内筒シャフト3の放出孔3Aよりもガイドワイアー10の先端を前方に位置するようにガイドワイアー10を前方すなわち軸方向先端側にスライドすると、放出孔3Aは部分的に塞がれ、放出孔3Aを通過する冷却液Cの放出量は減少する。従って、弁8が開弁している状態では、ガイドワイアー10のスライド操作によって、バルーン6からの内液放出量を簡単に調節できる。
次に、上記構成における実施の方法として、本実施形態における高周波バルーンカテーテルシステムによる冠動脈狭窄病変の拡張を、図2〜図4でそれぞれ説明する。これらの各図で、符号S1,S2,S3はそれぞれ、冠血管の内膜,中膜,外膜を示し、符号Nは血管狭窄部を示し、符号ATはアテロームを示している。なお、一部の構成は省略されているので、併せて図1A〜図1Cも参照されたい。
経動脈的にガイヂングシース45を冠動脈口近傍に挿入し、これを介しガイドワイアー10を用いてカテーテルシャフト1とバルーン6を含むバルーンカテーテルを冠動脈内に挿入する。カテーテルシャフト1の後端において、バルーン6の内部につながる送液路7の出口に接続した三方活栓23にシリンジ25を接続し、シリンジ25と送液路7を連通させた状態でプランジャ31を引き戻して、バルーン6の内部を強く吸引すると、前方ネック6Aと内筒シャフト3で構成される逆止弁8は閉じて、バルーン6の内部は陰圧となり、強く収縮する。これにより、血管狭窄部Nにバルーン6を挿入することができる(図2)。
次に、送液路7に通じる連絡管22に輸液ポンプ29をつなぎ、三方活栓23により輸液ポンプ29と送液路7を連通させた状態で、冷却液Cをバルーン6内にゆっくりと注入しながら、バルーン6内に設けられた高周波通電用電極11と体部に貼った対極板13との間で、高周波発生器41を用いた高周波通電を開始する(図3)。ここで冷却液Cの注入速度を上げるとバルーン内圧が高まり、バルーン6は拡張し、逆止弁8は開いて、その隙間から内筒シャフト3の小孔9を通して冷却液Cがバルーン6の外部に放出される。バルーン6の外面に接する血管狭窄部Nの拡張が不十分の時には、ガイドワイアー10を用いて放出口の出口となる放出孔3Aを塞ぎバルーン6内圧を高めるか、高周波発生器41の高周波出力をあげて、高周波通電用電極11と対極板13との間の電界を強くする。
こうして、血管狭窄部Nが充分拡張したら(図4)、高周波発生器41による高周波通電を終了し、再びシリンジ25を用いて送液路7からバルーン6の内液となる冷却液Cを吸引し、バルーン6を収縮させて血管狭窄部Nより抜去し、カテーテル先端より確認造影する。
本実施形態における高周波バルーンカテーテルシステムは、上述した冠動脈狭窄だけでなく、腎動脈狭窄や脳動脈狭窄など全身の血管の狭窄に適応される。また尿道、尿管、胆道、膵管の狭窄にも応用できる。
以上を要約すると、高周波バルーンカテーテルは血管狭窄部を加熱拡張して血管形成を行なうので、リコイルや血管解離による急性閉塞はないが、内膜増殖による再狭窄の合併がある。内膜保護のために、種々のバルーン冷却法が考案されてきたが、それらの操作性と機能は十分とは言えない。
そこで今回の発明は、上記実施形態で示したように、高周波バルーンカテーテルを構成するバルーン6の前方ネック6Aは、その遠位部が内筒シャフト3に固定されているため、血管狭窄部Nの通過性がよく、前方ネック6Aを内筒シャフト3に被せて両者近接させることで逆止弁8としての機能をもたせたことで、プロファイルは変わらず、バルーン6の収縮拡張と内液の放出とが容易となり、操作性と機能は高まった。すなわち、バルーン6内をシリンジ25で吸引すると逆止弁8は閉じて陰圧となり、バルーン6は収縮して血管狭窄部Nを容易に通過する。輸液手段24によりバルーン6内に冷却液Cを注入して拡張させると、逆止弁8は開いて内液は内筒シャフト3に穿たれた小孔9を通して、内筒シャフト3の放出孔3Aから外部へ放出され、バルーン6は強制的に冷却される。高周波通電してバルーン6内の高周波通電用電極11から電界を放射すると、動脈硬化病巣が加熱融解されるが、血管内膜はバルーン6の冷却により保護される。バルーン6の内圧を高めると、血管解離なく狭窄部が容易に拡張される。
このように、本実施形態で提案する高周波バルーンカテーテルシステムは、内筒としての内筒シャフト3と、外筒としての外筒シャフト2とでカテーテルシャフト1が構成され、内筒シャフト3の先端部5と外筒シャフト2の先端部4との間には、収縮拡張可能な弾性バルーン6が設置され、バルーン6の前方ネック6Aの遠位部は内筒シャフト3に固定されているが、近位部は内筒シャフト3に被さって、バルーン6の陽圧時には間隙は開き、陰圧時には相接して閉じる逆止弁8を形成し、逆止弁8の弁座となる内筒シャフト3の部分には貫壁性の小孔9が穿たれ、バルーン6内には高周波通電用電極11が設置され、この高周波通電用電極11は、カテーテルシャフト1内の通電線42にて高周波発生器41に接続され、外筒シャフト2と内筒シャフト3とにより形成され、バルーン6の内部に常時連絡する送液路7には、冷却液Cを送る液流ポンプとして輸液ポンプ29が接続され、さらに中空な内筒シャフト3の内部には、その先端の放出孔3Aに出没するガイドワイアー10が挿入可能である構成を備えている。
上記構成の概要は、図1Aに図示される。ここで図1Cに示すように、カテーテルシャフト1を介してバルーン6内部の冷却液Cを吸引すると、バルーン6の前方ネック6Aと内筒シャフト3にて形成された逆止弁8は閉じて、バルーン6の内部は陰圧となる。さらに図2に示すように、バルーン6内部の冷却液Cを吸引すると、バルーン6は収縮して血管狭窄部Nに挿入される。
図3に示すように、カテーテルシャフト10を介してバルーン6内に冷却液Cを注入すると、バルーン6は拡張し、前方ネック6Aの近位部と内筒シャフト3とにより形成された逆止弁8が開いて、冷却液Cは内筒シャフト3に穿たれた小孔9を通過して、内筒シャフト3の先端からバルーン6の外部に放出され、バルーン6は冷却液Cの通路となって冷却される。冷却液Cの放出速度は、バルーン6内部の冷却液Cの注入速度と、弁体として機能するバルーン6の前方ネック6Aの弾性度や形状に依存する。また、内筒シャフト3の中のガイドワイアー10をスライドさせて、内筒シャフト3の放出孔9との“重なり”の度合いを変化させることで、バルーン6からの冷却液Cの放出速度を調整することができ、ガイドワイアー10を内筒シャフト3の小孔9より手前にしておくと、内筒シャフト3内における排出経路の抵抗が高まり、冷却液Cの放出速度は低下する(図1Aおよび図1B)。つまり、バルーンカテーテル先端からの冷却液Cの放出速度は、ガイドワイアー10の操作により調節することができ、ガイドワイアー10を内筒シャフト3の先端まで挿入すると、排出経路の抵抗が高まり、冷却液Cの放出速度は減少する一方で、ガイドワイアー10を内筒シャフト3の先端より手前に引くと、排出経路の抵抗が減少して冷却液Cの放出速度は増大する。
同時に、高周波通電を行なうと、バルーン6内部に配置した高周波通電電極11より高周波電界が均一に放射され、バルーン6は血管狭窄部Nを加熱しながら拡張し、同時にバルーン6内に冷却液Cを注入すると逆止弁8が開き、冷却液Cは弁座にあたる内筒の小孔9を介して内筒シャフト3のルーメンから外部に放出され、バルーン6は冷却される。このバルーン6の冷却により血管内膜S1は加熱から保護される(図4)。
以上により本実施形態では、血管狭窄部Nを容易に通過し、狭窄病変を高周波加熱しながら拡張し、適切なバルーン6内灌流による冷却効果により内膜S1を保護する優れた高周波バルーンカテーテルシステムが提供される。
次に、上記構成の高周波バルーンカテーテルシステムに関連する種々の好適な変形例を説明する。
図5A〜図5Cは、弾性に富むガイドワイアー10を逆止弁8の弁体とした第1変形例である。なお、図5Bおよび図5Cは外筒シャフト2とバルーン6の構成を省略しているので、併せて図5Aを参照されたい。図5Aに示すように、ここではバルーン6の前方ネック6A全体を内筒シャフト3の外側面に固定しており、内筒シャフト3の先端部5に中空のノズル51を有して、そのノズル51の先端に放出孔3Aを開口形成している。また、バルーン6の内部において、逆止弁8の弁座となる内筒シャフト3の先端側部分には、内液放出用の小孔9が側壁を貫通して穿たれている。
内筒シャフト3の内部に挿入可能なガイドワイアー10は、その表面に弾性物質によるコーチング層52が形成され、外力により膨張または収縮する構成となっている。また、ガイドワイアー10の先端部は先端に向かうに従い径小なテーパー状に形成され、ガイドワイアー10の先端を前方にスライドしたときに、小孔9を開けた内筒シャフト3のルーメン(内腔)に当接し適合する形状を有する。それ以外の構成は、上記実施形態と共通する。
本変形例では、内筒シャフト3の小孔9を設けた部分とガイドワイアー10の弾性部とを相接して逆止弁8を形成している。これにより図5Aに示すように、内筒シャフト3の放出孔3Aよりもガイドワイアー10の先端を後方に位置させて放出孔3Aを開放した状態では、内筒シャフト3内部の小孔9を設けた部分周辺で大きな隙間が形成されるため、注液路7から注入されたバルーン6の内液は、ガイドワイアー10に殆ど妨げられることなく小孔9からノズル51の内部に導かれ、そこから放出孔3Aを通してバルーン6の外部に放出することができる。
また、この変形例でも、注液路7からバルーン6の内部に冷却液Cを圧送するバルーン6内の陽圧時に、ガイドワイアー10をどの程度出し入れするのかで、バルーン6の外部に放出される冷却液Cの量を任意に調節できる。図5Bに示すように、放出孔3Aよりもガイドワイアー10の先端を前方に位置するようにガイドワイアー10を前方にスライドすると、ガイドワイアー10の弾性部となるコーチング層52が変形収縮して逆止弁8が開き、内筒シャフト3とガイドワイアー10との隙間から放出孔3Aを通して、バルーン6の外部に冷却液Cを放出することができる。このとき、放出孔3Aはガイドワイアー10で部分的に塞がれるので、放出孔3Aを通過する冷却液Cの放出量は図5Aの状態よりも減少する。また、ガイドワイアー10の先端部はテーパー状であるため、ガイドワイアー10を前方にスライドさせる程、放出孔3Aの塞がれる面積は広がると共に、内筒シャフト3とガイドワイアー10との隙間も狭くなって、冷却液Cの放出量は次第に減少する。こうして、逆止弁8が開弁している状態では、ガイドワイアー10のスライド操作によって、バルーン6からの内液放出量を簡単に調節できる。
一方、図5Cに示すように、送液路7からバルーン6の内液となる冷却液Cを吸引すると、その吸引力によりバルーン6内が陰圧になって、ガイドワイアー10の弾性部となるコーチング層52が変形膨張して逆止弁8が閉じ、内筒シャフト3のノズル51を閉鎖してバルーン6を強く収縮することができる。なお、こうしたガイドワイアー10の技術的特徴は、他の実施形態や変形例にも適用できる。
本変形例では、内筒シャフト3と外筒シャフト2とでカテーテルシャフト1が構成され、内筒シャフト3の先端部5と外筒シャフト2の先端部4との間に、収縮拡張可能な弾性バルーン6が設置されたものにおいて、バルーン6の前方ネック6Aが内筒シャフト3に固定され、バルーン6内にある内筒シャフト3の遠位部に小孔9が開口し、内筒シャフト3内には弾性物質となるコーチング層52で表面をコーチングされたガイドワイアー10が挿入され、小孔9とガイドワイアー10は相接して逆止弁8を形成し、バルーン6内には高周波通電用電極11が設置され、この高周波通電用電極11は、カテーテルシャフト1内の通電線42にて高周波発生器41に接続され、外筒シャフト2と内筒シャフト3とにより形成され、バルーン6の内部に常時連絡する送液路7には、冷却液Cを送る液流ポンプとして輸液ポンプ29が接続される高周波バルーンカテーテルシステムである。
このように本変形例は、バルーン6内の内筒シャフト3に小孔9を開けることによって、バルーン6から内筒シャフト3内部への放出路を確保し、バルーン6内の内筒シャフト3を弁座とし、コーチング層52により弾性を帯びて圧力に応じて膨張収縮するガイドワイアー10を弁体とすることで、バルーン6内が陰圧の時には、逆止弁8は閉じてバルーン6は収縮し、バルーン6内が陽圧の時には、逆止弁8が開いて内液を放出する機構である(図5A〜図5C)。この場合も上記実施形態と同じく、高周波通電しながらバルーン6内を灌流することにより、血管内膜S1を保護しつつ血管狭窄部Nを加熱拡張する高周波バルーンカテーテルシステムが提供される。
また、ガイドワイアー10の先端部はテーパー状で、内筒シャフト3の内腔となるルーメンに適合する形状を有している。このように、内筒シャフト3の内腔を塞いで放出量を調節する役割をもったガイドワイアー10を、内筒シャフト3の内径に適合させ、先端部をテーパリングすることでその機能を高めることができる。
図6は、温度センサー12の他に、電極15a,15bや、圧力センサー16を組み込んだ第2変形例を示している。同図において、ここでは内筒シャフト3内の先端となる遠位部に温度センサー12を取り付けて、内筒シャフト3の放出孔3Aから放出される冷却液Cの温度測定を可能にし、またバルーン6内における内筒シャフト3に圧力センサー16を取り付けて、バルーン6の内圧測定を可能にする。また、バルーン6の外部において、内筒シャフト3の先端部5と外筒シャフト2の先端部4の近傍には、電極15a,15bがそれぞれ設置される。
バルーンシャフト1の外部には、電気インピーダンス測定電位増幅装置61や、高周波フィルター62や、圧力計63がそれぞれ設置される。電気インピーダンス測定電位増幅装置61は、通電線65,66を通じてバルーン6外部の前後に設置した電極15a,15bにそれぞれ接続しており、電極15a,15bの間に微弱な電流を流して、そのときの電圧値から得られる電気インピーダンスを、バルーン6周囲の電気インピーダンスとして測定する電気インピーダンス測定器としての機能と、電極15a,15bから得られる遠隔電位を増幅して記録する増幅装置としての機能とを備え、これらの電気インピーダンスと電位波形の変化をモニターして、標的組織の焼灼の進行具合を追跡するものである。またここでは、高周波発生器41から発生する高周波ノイズの影響をなくすために、電極15a,15bと、電気インピーダンス測定電位増幅装置61と、通電線65,66とによる測定用の電気回路に、高周波フィルター62が組み込まれている。通電線65,66は、前述の通電線42,43と同様に、内筒シャフト3の軸方向全長にわたり、内筒シャフト3に沿って固定されている。
バルーン6の内部に設置される圧力センサー16は、その入力面に加わる圧力に応じた検知信号を出力するもので、カテーテルシャフト1の内部に設けた通電線68によって、圧力計63と電気的に接続される。通電線68は、内筒シャフト3の軸方向全長にわたり、内筒シャフト3に沿って固定されている。図6では、高周波通電用電極11の外側に通電線68が設けられているが、コイル状の高周波通電用電極11に通電線68を挿通させてもよい。
圧力計63は、通電線68を通して圧力センサー16から送られてくる検知信号により、バルーン6から標的部位に加わる圧力、すなわちバルーン6の組織への圧迫度となる押し付け圧を測定し、その圧力値を表示するもので、高周波発生器41と共にバルーンシャフト1の外部に配置される。また好ましくは、電気インピーダンス測定電位増幅装置61と高周波発生器41との間を電気的に接続して、電気インピーダンス測定電位増幅装置61で測定された電気インピーダンスや電位波形の結果を高周波発生器41に取り込めるように構成し、圧力計63と高周波発生器41との間を電気的に接続して、圧力計63で測定した圧力の結果を高周波発生器41に取り込めるように構成してもよい。この場合の高周波発生器41はモニター装置として、バルーン6の温度や、高周波通電用電極11への通電時間だけでなく、バルーン6周囲の電気インピーダンスや電位波形と、バルーン6の組織への押し付け圧を一元的に監視することが可能になる。それ以外の構成は、上記実施形態と共通している。
そして、バルーン6を拡張させた状態では、圧力センサー16の周囲が冷却液Cで満たされており、隙間7を通してバルーン6の外部に向かう冷却液Cの流れが絶えず発生しているが、指向性を有する圧力センサー16はそうした冷却液Cの流れに伴う圧力の影響を殆ど受けない。一方、バルーン6を血管狭窄部Nなどの標的組織に押し付けた時の圧力は、バルーン6の前方膜面から内部の冷却液Cを通して圧力センサー16の入力面に向けて伝達するので、圧力センサー16の指向性が高くなり、バルーン6内部の冷却液Cの流れに影響されることなく、バルーン6の組織への押し付け圧を正確にモニターできる。
また、温度センサー12からの検知信号は、通電線43を通じて温度計を備えた高周波発生器41に送り出される。これを受けて高周波発生器41は、内筒シャフト3の放出孔3Aひいてはバルーンカテーテルから放出される灌流液の温度を測定し、その測定結果に基づき高周波通電用電極11への通電を制御して、灌流液を設定温度に保つことができる。また、上述のように温度センサー12をバルーン6の内部に設けた場合は、温度センサー12からの検知信号を高周波発生器41で受けて、バルーン6の内部温度をモニターすることが可能になり、前記圧力センサー16によるモニター結果と併せて、標的組織の焼灼の確実性を知ることができる。
さらに、電気インピーダンス測定電位増幅装置61は、通電線65,66を通して電極15a,15bの間に微弱な電流を流すことで、バルーン6周囲の電気インピーダンスと遠隔電位をモニターする。これにより、標的組織の焼灼の進行具合を追跡することが可能になる。
つまりこの変形例では、内筒シャフト3の先端にバルーン6内からの灌流液の温度を計測する温度センサー12が付属している。この場合、内筒シャフト3の先端に温度センサー12を設置することにより、バルーンカテーテルから放出される灌流液の温度を高周波発生器41で測ることができ、この温度を45度以下に保つと末梢血管への障害を最小限にすることができる一方で、灌流液の温度を45度以上に設定すると、末梢の灌流領域の温熱治療が可能になる。
また、バルーン6内に温度センサー12や圧力センサー16が設置され、温度センサー12は通電線43により温度測定器を含む高周波発生器41に接続され、圧力センサー16は別な通電線68により圧力測定器となる圧力計63に接続される構成としてもよい。バルーン6内に温度センサー12と圧力センサー16をそれぞれ設置して、バルーン6の温度とバルーン6の組織への押し付け圧をモニターすることが可能となり、標的組織の焼灼の確実性を知ることができる。
またこの変形例では、バルーン6の前後のカテーテルシャフト1上に電極15a,15bが設置され、電極15a,15bは通電線65,66を介してインピーダンス測定器となる電気インピーダンス測定電位増幅装置61に接続されている。そのため、バルーン6の前後に電極15a,15bを設置することにより、バルーン6周囲のインピーダンスをモニターが可能となり、標的組織の焼灼の進行具合を追跡することができる。
その他、上記実施形態や各変形例に共通して、小孔9の数は1個〜10個とするのが好ましい。弁座に相当する内筒シャフト3に穿つ小孔9の数を増やすことによって、バルーン6内の灌流量を微細に調節できる。
また、バルーン6の素材となる膜は、導電性膜あるいは多孔性膜により形成するのが好ましい。これにより、バルーン膜の電気伝導性を高め、高周波電界の周囲組織への放出を助長することができる。
なお本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。本発明は、血管や胆管の他に、尿道,尿管,膵管,気管,食道,腸管などの管腔臓器の狭窄部拡張に適用できる。また、カテーテルシャフト1、バルーン6、ガイドワイアー10などの各形状は、上記実施形態で示したものに限定されず、治療部位に応じた種々の形状に形成してもよい。
1 カテーテルシャフト
2 外筒シャフト(外筒)
3 内筒シャフト(内筒)
6 バルーン
6A 前方ネック
7 送液路
8 逆止弁
9 小孔
11 高周波通電用電極
12 温度センサー
15a,15b 電極
29 輸液ポンプ(液流ポンプ)
41 高周波発生器(温度測定器)
42 通電線
43 通電線
63 圧力計(圧力測定器)
65 通電線
66 通電線
68 通電線

Claims (8)

  1. カテーテルシャフトは内筒と外筒とで構成され、
    前記内筒先端と前記外筒先端との間に収縮拡張する弾性バルーンが設置され、
    前記バルーンの前方ネックは前記内筒に被さり、その遠位部は前記内筒に固定され、その近位部と前記内筒は両者相接して逆止弁を形成し、
    前記逆止弁の弁座となる前記内筒部分には貫壁性の小孔が穿たれ、
    前記バルーン内には高周波通電用電極が設置され、
    前記高周波通電用電極は、前記カテーテルシャフト内の通電線にて高周波発生器に接続され、
    前記外筒と前記内筒により形成され前記バルーン内部に連絡する送液路には、冷却液を送る液流ポンプが接続され、
    前記内筒内にはガイドワイアーが挿入可能である構成としたことを特徴とする高周波バルーンカテーテルシステム。
  2. カテーテルシャフトは内筒と外筒とで構成され、
    前記内筒先端と前記外筒先端との間に収縮拡張する弾性バルーンが設置され、
    前記バルーンの前方ネックは前記内筒に固定され、
    前記バルーン内にある前記内筒の遠位部には小孔が開口し、
    前記内筒内には弾性物質で表面をコーチングされたガイドワイアーが挿入され、
    前記小孔と前記ガイドワイアーは相接して逆止弁を形成し、
    前記バルーン内には高周波通電用電極が設置され、
    前記高周波通電用電極は、前記カテーテルシャフト内の通電線にて高周波発生器に接続され、
    前記外筒と前記内筒により形成され前記バルーン内部に連絡する送液路には、冷却液を送る液流ポンプが接続される構成としたことを特徴とする高周波バルーンカテーテルシステム。
  3. 前記小孔の数を1〜10個としたことを特徴とする請求項1または2記載の高周波バルーンカテーテルシステム。
  4. 前記ガイドワイアーの先端部はテーパー状で、前記内筒のルーメンに適合していることを特徴とする請求項1または2記載の高周波バルーンカテーテルシステム。
  5. 前記内筒先端に灌流液の温度を計測する温度センサーが付属していることを特徴とする請求項1または2記載の高周波バルーンカテーテルシステム。
  6. 前記バルーン内には温度センサーや圧力センサーが設置されていて、通電線により温度測定器や圧力測定器に接続されることを特徴とする請求項1または2記載の高周波バルーンカテーテルシステム。
  7. 前記バルーンの前後の前記カテーテルシャフト上には電極が設置されていて、通電線を介してインピーダンス測定器に接続されることを特徴とする請求項1または2記載の高周波バルーンカテーテルシステム。
  8. 前記バルーンの膜は導電性膜あるいは多孔性膜により形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の高周波バルーンカテーテルシステム。
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