JP2017061725A - 低融点合金の回収装置および回収方法 - Google Patents
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Abstract
Description
<請求項1記載の発明>
ビスマス、スズ、鉛、インジウム、カドミウム、アンチモン、亜鉛、ガリウムからなる群から選ばれる16℃〜183℃の温度範囲で溶解する低融点合金と、前記低融点合金以外の不純物を含む被処理物から、前記低融点合金を分離して回収する低融点合金の回収装置であって、
前記被処理物を低融点合金の溶解温度以上に加熱する加熱手段と、溶解した被処理物の排出口を有する溶解槽と;
前記溶解した被処理物を遠心分離する遠心分離手段と、分離した低融点合金の排出口を有する分離槽と;
を有することを特徴とする低融点合金の回収装置。
溶解と分離を行うとともに、溶解と分離を別々の槽で行う構成とした。溶解槽において、低融点合金の溶解温度以上に加熱することで、低融点合金とそれ以外の不純物(以下、「不純物」という)の融点の違いを用いて、低融点合金と不純物とを分離できる。とりわけ、被処理物を撹拌溶解すると、多くの場合、低融点合金が塊となるので、不純物との分離が容易となる。
被処理物中に不純物(チタンやアルミニウムなどの工作機械での切削屑)が多いまま、溶解槽を設けないで、直接的に遠心分離すると、不純物が障害物となって分離(回収)効率が低い。また、不純物が多いとこれが分離槽内に溜まるので、メンテナンスの頻度が多くなり、処理効率の低下を招く。
しかるに、溶解槽で、低融点合金を塊状化しておくと、分離槽における遠心分離効率が高まる。また、たとえば、溶解槽内に、あるいは溶解槽と分離槽との間に予め不純物分離手段を設けると、分離槽へ移行する不純物の量を減らすことができるので、遠心分離効率が高まる。
溶解槽内、あるいは溶解槽と分離槽との間に、不純物分離手段を設けた請求項1記載の低融点合金の回収装置。
溶解槽内に、あるいは溶解槽と分離槽との間に予め不純物分離手段を設けると、分離槽へ移行する不純物の量を減らすことができるので、遠心分離効率が高まる。
前記溶解槽を2以上設け、各溶解槽で溶解作業を同時に行うことができる構成とした請求項1または2記載の低融点合金の回収装置。
各溶解槽で溶解作業を同時に行う並列処理が可能になるため、単位時間当たりの処理能力を向上できる。また、溶解槽が2つ以上あると、1つの溶解槽をメンテナンスで停止している間も、他の溶解槽で溶解作業を行うことができるため、生産性を向上できる。
前記分離槽を2以上設け、各分離槽で分離作業を同時に行うことができる構成とした請求項1〜3のいずれか1項記載の低融点合金の回収装置。
各溶解槽で分離作業を同時に行う並列処理が可能になるため、処理能力を向上できる。また、分離槽が2つ以上あると、1つの分離槽をメンテナンスで停止している間も、他の分離槽で分離作業を行うことができるため、生産性を向上できる。
前記溶解槽と分離槽の間に、前記溶解槽および分離槽の少なくとも一方の槽をさらに設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の低融点合金の回収装置。
溶解槽で溶解した被処理物をさらに別の溶解槽で溶解することで、溶解度を向上できる。また、分離槽で分離した低融点合金をさらに別の分離槽で分離することで、最終的に得る低融点合金の純度を向上できる。
ビスマス、スズ、鉛、インジウム、カドミウム、アンチモン、亜鉛、ガリウムからなる群から選ばれる16℃〜183℃の温度範囲で溶解する低融点合金と、前記低融点合金以外の不純物を含む被処理物から、前記低融点合金を分離して回収する低融点合金の回収方法であって、
前記被処理物の供給口を介して供給した被処理物を低融点合金の溶解温度以上に加熱して溶解し、溶解した被処理物の排出する溶解工程と、
前記溶解した被処理物の供給口を介して供給した被処理物を回転させて低融点合金を遠心分離し、分離した低融点合金を排出する分離工程と、
を有することを特徴とする低融点合金の回収方法。
請求項1と同様の作用効果を奏する。
前記溶解工程は、2以上の溶解槽で溶解作業を同時に行う請求項6記載の低融点合金の回収方法。
請求項3と同様の作用効果を奏する。
前記分離工程は、2以上の分離槽で分離作業を同時に行う請求項6または7記載の低融点合金の回収方法。
請求項4と同様の作用効果を奏する。
前記溶解工程と分離工程の間に、前記溶解工程および分離工程の少なくとも一方の工程をさらに設けた請求項6〜8のいずれか1項に記載の低融点合金の回収方法。
請求項5と同様の作用効果を奏する。
本発明に係る低融点合金の回収装置1は、被処理物W(低融点合金Aとそれ以外の不純物Bの混合物)から、低融点合金Aを分離し、回収する。この低融点合金Aは、ビスマス、スズ、鉛、インジウム、カドミウム、アンチモン、亜鉛、ガリウムからなる群から選ばれる成分を主成分とする合金である。特に、ビスマスおよびスズを主体とし、必要によってインジウムを添加したものが、前記被加工物の固定治具として好適である。なお、低融点合金の溶融温度としては、16℃〜183℃を例示できる。
本発明に係る低融点合金の回収装置1は、溶解槽2を備えている。図1に示した溶解槽2は、被処理物Wの供給口3と、供給した被処理物Wを保持する円筒形の容器4と、容器4内の被処理物Wを排出する排出口5を有する。この容器4の例として、黒鉛坩堝等の耐火物を挙げることができる。また、容器4の形状は角柱形等の他の形状であっても良い。さらに、この容器4の上面4Aは、取っ手6付きの開閉可能な蓋7となっており、回収装置1を使用した後に、蓋7を外して容器4の内部を清掃することができる。蓋7としては自動開閉にしてもよい。前記被処理物Wの供給口3は、蓋7の一部に設けた開閉可能な窓から構成されている。
本発明に係る回収装置1は、溶解槽2のほかに分離槽20も備えている。この分離槽20は、溶解槽2と一体として設けられておらず、別体として設けられている。図1に示した分離槽20は、被処理物Wの供給口21と、供給した被処理物Wを保持する円筒形の容器22と、容器22内の被処理物Wを排出する排出口23を有する。この容器22には、溶解槽2で熱せられた低融点合金Aが供給される。そのため、容器22の素材には、耐熱性の素材を採用することが好ましい。また、溶解槽2と同様に、この容器22の上面22Aに、取っ手24付きの開閉可能な蓋25が設けられており、容器22の内部が清掃可能となっている。
回収容器30は、工場等の床面に置かれた載置台31上に置かれる。回収容器に落下した低融点合金Aは、容器30上で任意の形状にインゴット化され、回収される。この回収容器30の例としては、耐熱性のあるステンレス製のバットを挙げることができる。
前記溶解槽2および分離槽20には、油分その他の助剤を塗布または添加しても良い。この助剤により、溶解槽2の排出口5、バスケット26の側壁26Aおよび分離槽20の排出口23に設けた篩(メッシュやパンチング)の目詰まりを防止できる。
図1および図2では、溶解槽2と分離槽20をそれぞれ一槽ずつ備えた回収装置1を例示した。本発明はその他の実施例も採用でき、回収装置1を構成する溶解槽2と分離槽20を多槽構造にすることができる。
Claims (9)
- ビスマス、スズ、鉛、インジウム、カドミウム、アンチモン、亜鉛、ガリウムからなる群から選ばれる16℃〜183℃の温度範囲で溶解する低融点合金と、前記低融点合金以外の不純物を含む被処理物から、前記低融点合金を分離して回収する低融点合金の回収装置であって、
前記被処理物を低融点合金の溶解温度以上に加熱する加熱手段と、溶解した被処理物の排出口を有する溶解槽と;
前記溶解した被処理物を遠心分離する遠心分離手段と、分離した低融点合金の排出口を有する分離槽と;
を有することを特徴とする低融点合金の回収装置。 - 溶解槽内、あるいは溶解槽と分離槽との間に、不純物分離手段を設けた請求項1記載の低融点合金の回収装置。
- 前記溶解槽を2以上設け、各溶解槽で溶解作業を同時に行うことができる構成とした請求項1または2記載の低融点合金の回収装置。
- 前記分離槽を2以上設け、各分離槽で分離作業を同時に行うことができる構成とした請求項1〜3のいずれか1項記載の低融点合金の回収装置。
- 前記溶解槽と分離槽の間に、前記溶解槽および分離槽の少なくとも一方の槽をさらに設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の低融点合金の回収装置。
- ビスマス、スズ、鉛、インジウム、カドミウム、アンチモン、亜鉛、ガリウムからなる群から選ばれる16℃〜183℃の温度範囲で溶解する低融点合金と、前記低融点合金以外の不純物を含む被処理物から、前記低融点合金を分離して回収する低融点合金の回収方法であって、
前記被処理物の供給口を介して供給した被処理物を低融点合金の溶解温度以上に加熱して溶解し、溶解した被処理物の排出する溶解工程と、
前記溶解した被処理物の供給口を介して供給した被処理物を回転させて低融点合金を遠心分離し、分離した低融点合金を排出する分離工程と、
を有することを特徴とする低融点合金の回収方法。 - 前記溶解工程は、2以上の溶解槽で溶解作業を同時に行う請求項6記載の低融点合金の回収方法。
- 前記分離工程は、2以上の分離槽で分離作業を同時に行う請求項6または7記載の低融点合金の回収方法。
- 前記溶解工程と分離工程の間に、前記溶解工程および分離工程の少なくとも一方の工程をさらに設けた請求項6〜8のいずれか1項に記載の低融点合金の回収方法。
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CN113005308A (zh) * | 2021-02-24 | 2021-06-22 | 合肥江丰电子材料有限公司 | 一种提炼金属铟的方法 |
CN113528862A (zh) * | 2021-06-30 | 2021-10-22 | 昆明理工大学 | 一种从含镓废料中回收镓的方法 |
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