JP2017060963A - 超音波接合装置、及び蓄電素子の製造方法 - Google Patents

超音波接合装置、及び蓄電素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】超音波接合後にホーンとアンビルとの間から接合対象物を引き抜くときに接合対象物が損傷し難い超音波接合装置、及び蓄電素子の製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】超音波振動が付与されるホーン2と、ホーンと共に接合対象物を挟み込むアンビル3と、ホーン及びアンビルが接合対象物を挟み込んだ状態から互いに離間するときに、ホーンからアンビルに向けた力、及びアンビルからホーンに向けた力の少なくとも一方を該接合対象物に加える分離部4とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ホーン及びアンビルを備えた超音波接合装置、及び前記超音波接合装置を用いた蓄電素子の製造方法に関する。
従来から、電極タブ等の複数の被接合物同士を接合する超音波接合装置が知られている(特許文献1)。この超音波接合装置は、図11に示すように、超音波振動が付与されるホーン110と、ホーン110との間に電極タブ130、131を挟み込むアンビル120とを備える。アンビル120の表面には、電極タブ130に接触し得る第一の面121が形成され、第一の面121には複数の突起122が設けられる。ホーン110の表面には、電極タブ131に接触し得る第二の面111が形成され、第二の面111には電極タブ131に接触可能な複数の突起112が設けられる。
この超音波接合装置100では、アンビル120及びホーン110の突起122、112が被接合物である電極タブ130、131に加圧されて食い込むことにより、アンビル120及びホーン110と被接合物とをそれぞれ相互に固定して一体化させることができ、この状態で、ホーン110に超音波振動が付与されることにより、電極タブ130、131同士が超音波接合される。
この超音波接合装置1では、超音波接合後にアンビル120とホーン110との間隔を広げてその間から電極タブ130、131を引き抜くときに、複数の突起122、112が食い込んだ状態で電極タブ130、131が第一の面121又は第二の面111に付着している場合があり、この場合、前記引き抜きの際に電極タブ130、131が損傷することがあった。
特許第4609169号公報
そこで、本発明は、超音波接合後にホーンとアンビルとの間から接合対象物を引き抜くときに接合対象物が損傷し難い超音波接合装置、及び蓄電素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る超音波接合装置は、
超音波振動が付与されるホーンと、
前記ホーンと共に接合対象物を挟み込むアンビルと、
前記ホーン及び前記アンビルが接合対象物を挟み込んだ状態から互いに離間するときに、前記ホーンから前記アンビルに向けた力、及び前記アンビルから前記ホーンに向けた力の少なくとも一方を該接合対象物に加える分離部と、を備える。
かかる構成によれば、超音波接合時に接合対象物がホーン又はアンビルに付着していても、ホーンとアンビルとが離間するときに分離部が接合対象物に対してホーンからアンビルに向けた力、又はアンビルからホーンに向けた力を加えるため、付着していたホーン又はアンビルから該接合対象物が分離される。これにより、超音波接合後にホーンとアンビルとの間から接合対象物を引き抜くときに、前記付着に起因する接合対象物の損傷を防ぐことができる。
前記超音波接合装置では、
前記ホーン及び前記アンビルの少なくとも一方は、該ホーンと該アンビルとによって前記接合対象物を挟み込んだ状態で該接合対象物と接する面部を有し、
前記分離部は、前記ホーン及び前記アンビルの離間方向において前記面部から突出可能な押圧部を有してもよい。
かかる構成によれば、面部に付着した接合対象物を押圧部によって押圧することで、接合対象物を面部から分離することができる。
また、前記超音波接合装置では、
前記ホーン及び前記アンビルの少なくとも一方は、内部収容空間を有し、
前記押圧部は、前記面部又は前記面部の周囲から突出可能に前記内部収容空間に収容されてもよい。
かかる構成によれば、ホーン及びアンビルの少なくとも一方と押圧部とが一体となっているため、接合対象物を超音波接合する領域における装置の構成の簡素化、コンパクト化を図ることができる。
前記超音波接合装置では、
前記分離部は、前記内部収容空間に収容され且つ該内部収容空間に収容された前記押圧部の部位を前記突出する方向に付勢する付勢部を有してもよい。
かかる構成によれば、簡素な構成によって、ホーン又はアンビルの面部に付着した接合対象物に対して付勢力(付勢された押圧部による押圧力)を付与することができる。
この場合、
前記押圧部は、前記突出する方向に延び、且つ前記面部から先端を突出させた状態で該面部に対して前記突出する方向に進退可能に配置され、
前記付勢部は、弾性部材であり、前記押圧部の先端が前記面部に対して後退することで弾性変形し又は弾性変形の変形量を増大させることが好ましい。
かかる構成によれば、ホーンとアンビルとによって接合対象物を挟み込むことで、先端が面部から突出していた押圧部がホーン又はアンビル内に後退し、これにより、付勢部が弾性変形し又は弾性変形の変形量が増大して十分な弾発力(付勢力)を押圧部に付与している状態となる。その結果、ホーンとアンビルとを離間させるだけで、押圧部が十分な力(前記弾発力)で面部に付着した接合対象物を押圧し、これにより、接合対象物を面部から確実に分離することができる。
前記超音波接合装置において、
前記接合対象物は、蓄電素子を構成する複数の導電部材であることが好ましい。
このように、接合対象物が蓄電素子を構成する導電部材(金属部材等)であれば、超音波接合後に分離部によってホーン又はアンビルから分離させる力が接合対象物に加えられても、該接合対象物の前記力に起因する損傷が生じ難い。
また、本発明に係る蓄電素子の製造方法は、
重ねられた状態の電極体及び集電体を超音波接合装置によって超音波接合すること、を備え、
前記超音波接合装置は、
超音波振動が付与されるホーンと、
前記ホーンと共に接合対象物を挟み込むアンビルと、
前記ホーン及び前記アンビルが前記電極体及び前記集電体を挟み込んだ状態から互いに離間するときに、前記ホーンから前記アンビルに向けた力、及び前記アンビルから前記ホーンに向けた力の少なくとも一方を該電極体又は該集電体に加える分離部と、を備える。
かかる構成によれば、超音波接合時に接合対象物(電極体、集電体等)がホーン又はアンビルに付着していても、分離部がホーンとアンビルとが離間するときに接合対象物に対してホーンからアンビルに向けた力、又はアンビルからホーンに向けた力を加えるため、付着していたホーン又はアンビルから該接合対象物が分離される。これにより、超音波接合後にホーンとアンビルとの間から接合された電極体及び集電体を引き抜くときに、前記付着に起因する損傷を防ぐことができる。その結果、品質の高い(電極体及び集電体が損傷していない)蓄電素子が得られる。
以上より、本発明によれば、超音波接合後にホーンとアンビルとの間から接合対象物を引き抜くときに接合対象物が損傷し難い超音波接合装置、及び蓄電素子の製造方法を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る超音波接合装置の構成を示す模式図である。 図2は、前記超音波接合装置が備えるホーン及び分離部の構成を示すための部分断面図である。 図3は、前記ホーンのホーン面部及びその周辺の拡大断面図である。 図4は、前記ホーンの拡大底面図である。 図5は、前記超音波接合装置が備えるアンビルのアンビル面部を示す拡大平面図である。 図6は、前記超音波接合装置を用いて製造される蓄電素子の分解斜視図である。 図7は、前記超音波接合装置による超音波接合を説明するための模式図である。 図8は、前記超音波接合装置において超音波接合後に前記ホーン及び前記アンビルを離間させた状態を説明するための図である。 図9は、前記蓄電素子の斜視図である。 図10は、他実施形態に係る分離部を説明するための模式図である。 図11は、従来の超音波接合装置を説明するための模式図である。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図9を参照しつつ説明する。尚、本実施形態の各構成部材(各構成要素)の名称は、本実施形態におけるものであり、背景技術における各構成部材(各構成要素)の名称と異なる場合がある。
本実施形態に係る超音波接合装置は、図1に示すように、超音波振動が付与されるホーン2と、ホーン2と共に接合対象物W(図7参照)を挟み込むアンビル3と、ホーン2及びアンビル3が接合対象物Wを挟み込んだ状態から互いに離間するときに、ホーン2からアンビル3に向けた力、及びアンビル3からホーン2に向けた力の少なくとも一方を接合対象物Wに加える分離部4と、を備える。また、超音波接合装置1は、ホーン2及びアンビル3を保持すると共にホーン2を超音波振動させる装置本体5を、備える。本実施形態の超音波接合装置1では、ホーン2と分離部4とが、一体に構成されている。
ホーン2は、図2及び図3にも示すように、所定の方向(図2における下方)に延び且つ内部に収容空間(内部収容空間)210を有するホーン本体21と、ホーン本体21の先端に配置され且つホーン2とアンビル3とによって接合対象物Wを挟み込んだ状態で該接合対象物Wと接するホーン面部(面部)22と、を有する。
ホーン本体21は、下方に延びる柱状の部位であり、装置本体5に固定される。このホーン本体21は、少なくとも先端側の部位の内部に収容空間210を有する。この収容空間210には、分離部4又は分離部4の一部が収容される。
ホーン面部22は、アンビル3と共に接合対象物Wを挟み込んで超音波振動を接合対象物Wに伝達する部位である。具体的に、ホーン面部22は、図4にも示すように、ホーン本体21の先端において該ホーン本体21の延びる方向と直交する面方向に広がる面状の部位である。本実施形態のホーン面部22は、ホーン本体21の延びる方向(図2における下方)から見て、略矩形状の輪郭を有する。詳しくは、ホーン面部22は、所定の方向に並ぶ第一端221及び該第一端221と反対側の第二端222を有する。たま、ホーン面部22は、第一端221の一方側の端部と第二端222の一方側の端部とを接続する第三端223と、第一端221の他方側の端部と第二端222の他方側の端部とを接続する第四端224と、を有する。第一端221及び第二端222は、第三端223及び第四端224より長い。これら第一〜第四端221〜224によって、前記略矩形状の輪郭が形成されている。以下では、ホーン面部22において、第一端221と第二端222とが並ぶ(対向する)方向を第一方向、第三端223と第四端224とが並ぶ(対向する)方向を第二方向と称することもある。
ホーン面部22は、第一端221と第二端222との間において第一方向及び第二方向に並ぶ複数の凸部6を有する。本実施形態の各凸部6は、四角錐形状を有する。また、ホーン面部22には、中央部に収容空間210と外部とを連通する穴220が形成されている。本実施形態のホーン面部22において、この穴220は、複数の凸部6が配置されている領域内に設けられている。
分離部4は、ホーン2及びアンビル3の離間方向(本実施形態の例では上下方向)においてホーン面部22から突出可能な押圧部41を有する。この押圧部41は、ホーン面部22から突出(詳しくは、進退)可能に収容空間210に少なくともその一部を収容されている。具体的に、押圧部41は、突出する方向(図2における下方)に延び、且つホーン面部22から先端を突出させた状態でホーン面部22に対して前記突出する方向に進退可能に配置されている。本実施形態の押圧部41は、上下方向に延びる円柱状の部材であり、収容空間210に配置されたガイド部材410によって、前記突出する方向に案内される。
また、分離部4は、収容空間210に収容され且つ収容空間210に収容された押圧部41の部位を突出方向に付勢する付勢部42を有する。この付勢部42は、弾性部材によって構成され、押圧部41の先端がホーン面部22に対して後退(図2において上方に移動)することで弾性変形し又は弾性変形の変形量を増大させる。
本実施形態の付勢部42は、コイル状の引っ張りバネである。この付勢部42は、螺旋中心に押圧部41及びガイド部材410が挿通された状態で配置されている。付勢部42の一方の端部(図2に示す例では上端)は、押圧部41に固定され、付勢部42の他方の端部(図2に示す例では下端)は、収容空間210を画定する内壁面211のうちの穴220(ホーン面部22に設けられた穴220)の周縁部に固定されている。
また、ホーン2は、押圧部41と、該押圧部41が挿通されるホーン面部22の穴220を画定する内周面225と、の間に配置される弾性部材23を有する(図3参照)。本実施形態の弾性部材23は、内周面225に貼り付けられたゴム製の筒状部材である。
アンビル3は、図1に示すように、装置本体5に固定されるブロック状のアンビル本体31と、ホーン面部22と対向するアンビル面部(面部)32と、アンビル本体31から延びてアンビル面部32を支持する支持部33と、を備える。
アンビル面部32は、超音波振動が付与されるホーン2とともに接合対象物Wを挟み込む部位である。本実施形態のアンビル面部32の構成は、図5に示すように、ホーン面部22の構成と同一である。尚、図5において、ホーン面部22と同じ構成は、同じ符号としている。
図1に戻り、装置本体5は、超音波振動子50を有し、該超音波振動子50によって生成された超音波振動をホーン2に伝達する。即ち、装置本体5は、ホーン2を超音波振動させる。本実施形態の装置本体5は、振幅方向が水平方向(詳しくは、図1における前後方向)となるようにホーン2を超音波振動させる。
装置本体5は、ホーン面部22とアンビル面部32とが対向した状態でホーン2及びアンビル3を保持する。本実施形態の装置本体5は、ホーン面部22が下方を向き、且つアンビル面部32が上方を向いてホーン面部22と対向するように、ホーン2及びアンビル3を保持する。
次に、ホーン2及びアンビル3を用いた蓄電素子の製造方法について図1、図6〜図9も参照しつつ説明する。
正極と負極とがセパレータによって絶縁された状態で巻回されることで電極体11が形成される。
次に、電極体11の端部において積層されている金属箔(正極又は負極を構成する金属箔)12と、集電体13とが、クリップ14を介して超音波接合される。具体的には、クリップ14によって積層された金属箔12を挟み込み、この挟み込んだ状態のクリップ14に集電体13の一部を重ねた状態(図7参照)で、超音波接合装置1のホーン2とアンビル3との間(詳しくは、対向するホーン面部22とアンビル面部32との間)に配置される。このとき、押圧部41の先端は、ホーン面部22の穴220から突出した状態である。以下、集電体13、クリップ14、積層された金属箔12を単に「接合対象物W」と称することもある。
続いて、ホーン2とアンビル3との間隔が狭められて接合対象物Wがホーン2とアンビル3とによって所定の圧力で挟み込まれる。このとき、押圧部41の先端が接合対象物Wに当接した状態から、さらにホーン2とアンビル3との間隔が狭められると、押圧部41が接合対象物Wに押されて後退する。これにより、付勢部(本実施形態の例では引っ張りバネ)42が延び、即ち、弾性変形し又は弾性変形の量を増大させ、これにより、押圧部41が突出する方向(アンビル3に向かう方向)に十分な付勢力(弾発力)によって付勢された状態となる。
接合対象物Wが所定の圧力で挟み込まれると、続いて、装置本体5がホーン2を超音波振動させる。これにより、接合対象物Wである集電体13、クリップ14、積層された金属箔12が超音波接合される。このとき、押圧部41の先端が付勢部42の付勢力によって接合対象物Wに押し付けられた状態になっているため、ホーン2が超音波振動したときに、押圧部41は、接合対象物Wと共に動こうとする、即ち、押圧部41の振動とホーン2の振動とがずれやすい。本実施形態のホーン2では、押圧部41と、ホーン面部22の穴220を画定する内周面225との間に弾性部材23を配置することで、押圧部41がホーン2の穴220の内周面225によって振動方向に押されて強制的に振動させられるのを抑え、これにより、押圧部41の振動とホーン2の振動とのずれに起因する接合対象物Wの損傷を防いでいる。
超音波接合が終わると、図8に示すように、ホーン2とアンビル3とが離間させられる。このとき、接合対象物Wは、ホーン面部22に付着した状態でホーン2と共にアンビル3から離間しようとしても、押圧部41が付勢力によってホーン面部22から突出するため(図8における矢印α参照)、アンビル3に向けて押圧され、その結果、ホーン面部22から確実に分離させられる。そして、ホーン面部22とアンビル面部32との間隔が十分にあくと、接合対象物W(接合された電極体11、集電体13、及びクリップ14)がホーン2とアンビル3との間からを引き抜かれる(図8の矢印β参照)。
超音波接合された電極体11と集電体13とは、外部端子15と共に矩形板状の蓋板16に組み付けられる。そして、集電体13が絶縁部材17によって絶縁された(覆われた)状態で扁平な有底角筒状のケース本体18に収容され、蓋板16の周縁部とケース本体18の開口周縁部とが溶接され、蓄電素子10が完成する(図9参照)。
以上の超音波接合装置1によれば、超音波接合時に接合対象物Wがホーン2に付着していても、分離部4がホーン2とアンビル3とが離間するときに接合対象物Wに対してホーン2からアンビル3に向けた力を加えるため、付着していたホーン2から該接合対象物Wが分離される。これにより、超音波接合後にホーン2とアンビル3との間から接合対象物Wを引き抜くときに、前記付着に起因する接合対象物Wの損傷を防ぐことができる。
本実施形態の超音波接合装置1では、分離部4が、ホーン2及びアンビル3の離間方向においてホーン面部22から突出可能な押圧部41を有している。そして、ホーン面部22に付着した接合対象物Wが押圧部41によって押圧されるため、接合対象物Wがホーン面部22から確実に分離される。
また、本実施形態の超音波接合装置1では、押圧部41が、ホーン面部22から突出可能に収容空間210に収容されている。このように、本実施形態の超音波接合装置1では、ホーン2と分離部4(押圧部41)とが一体となっているため、接合対象物Wを超音波接合する領域における装置1の構成の簡素化、コンパクト化を図ることができる。
本実施形態の分離部4は、弾性部材等によって構成される付勢部42といった簡素な構成によって、ホーン面部22に付着した接合対象物Wに対して付勢力(付勢された押圧部による押圧力)を付与できる。
また、本実施形態の超音波接合装置1では、押圧部41が、ホーン面部22から先端を突出させた状態で該ホーン面部22に対して突出する方向に進退可能に配置され、弾性部材によって構成される付勢部42が、押圧部41の先端がホーン面部22に対して後退することで弾性変形し又は弾性変形の変形量を増大させる。このため、ホーン2とアンビル3とによって接合対象物Wを挟み込むことで、先端がホーン面部22から突出していた押圧部41がホーン2内に後退し、これにより、付勢部42が弾性変形し又は弾性変形の変形量が増大して十分な弾発力(付勢力)を押圧部41に付与している状態となる。その結果、ホーン2とアンビル3とを離間させるだけで(即ち、動力等を用いることなく)、押圧部41が十分な力(前記弾発力)でホーン面部22に付着した接合対象物Wを押圧し、これにより、接合対象物Wをホーン面部22から確実に分離することができる。
本実施形態の超音波接合装置1において、接合対象物Wは、蓄電素子10を構成する複数の導電部材である。このように、接合対象物Wが蓄電素子10を構成する導電部材(金属部材等)であれば、超音波接合後に分離部4によってホーン2から分離させる力が接合対象物Wに加えられても、該接合対象物Wの前記力に起因する損傷が生じ難い。
また、本実施形態の超音波接合装置1用いた蓄電素子10の製造方法によれば、電極体11、集電体13等の接合対象物Wを超音波接合するときに、超音波接合後のホーン面部22への付着に起因する接合対象物Wの損傷が生じ難いため、品質の高い(電極体11及び集電体13が損傷していない)蓄電素子が得られる。
尚、本発明の超音波接合装置、及び蓄電素子の製造方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
上記実施形態の超音波接合装置1では、分離部4は、ホーン2と一体であるが、この構成に限定されない。例えば、分離部4は、ホーン2及びアンビル3と別体であってもよい。この場合、分離部4は、接合対象物Wに部材等を直接当接させることにより力を加える構成でもよく、エアーの吹きつけ、吸引等のように接合対象物Wに部材等を接触させずに(即ち、非接触状態で)力を加える構成でもよい。また、分離部4は、アンビル3と一体に配置されてもよく、ホーン2及びアンビル3のそれぞれと一体に配置されてもよい。
また、上記実施形態の超音波接合装置1では、分離部4は、接合対象物Wを押すことによって、ホーン面部22又はアンビル面部32に付着した接合対象物Wを該ホーン面部22又は該アンビル面部32から分離する構成に限定されない。分離部4は、接合対象物Wを引っ張ることによって、ホーン面部22又はアンビル面部32に付着した接合対象物Wを該ホーン面部22又は該アンビル面部32から分離する(引き剥がす)構成であってもよい。
また、上記実施形態の超音波接合装置1では、分離部4は、ホーン2の内部(収容空間210)にその一部が収容された状態で配置されているが、この構成に限定されない。例えば、図10に示すように、分離部4は、全体がホーン2又はアンビル3の外側に位置するように配置されてもよい。
また、上記実施形態の超音波接合装置1では、押圧部41がホーン面部22の凸部6が配置されている領域内から突出しているが、この構成に限定されない。例えば、面部22、32の一部の領域に複数の凸部6が配置されている場合には、押圧部41は、ホーン面部22の凸部6が配置されている領域の周囲から突出する構成でもよい。また、前記領域が間隔をあけて配置されている場合には、前記領域間から押圧部41が突出する構成でもよい。
1…超音波接合装置、2…ホーン、21…ホーン本体、210…収容空間(内部収容空間)211…内壁面、22…ホーン面部(面部)220…穴、221…第一端、222…第二端、223…第三端、224…第四端、225…内周面、23…弾性部材、3…アンビル、31…アンビル本体、32…アンビル面部、33…支持部、4…分離部、41…押圧部、410…ガイド部材、42…付勢部、5…装置本体、50…超音波振動子、6…凸部、10…蓄電素子、11…電極体、12…金属箔、13…集電体、14…クリップ、15…外部端子、16…蓋板、17…絶縁部材、18…ケース本体、100…超音波接合装置、110…ホーン、111…第二の面、112…突起、120…アンビル、121…第一の面、122…突起、130、131…電極タブ、W…接合対象物

Claims (7)

  1. 超音波振動が付与されるホーンと、
    前記ホーンと共に接合対象物を挟み込むアンビルと、
    前記ホーン及び前記アンビルが接合対象物を挟み込んだ状態から互いに離間するときに、前記ホーンから前記アンビルに向けた力、及び前記アンビルから前記ホーンに向けた力の少なくとも一方を該接合対象物に加える分離部と、を備える、超音波接合装置。
  2. 前記ホーン及び前記アンビルの少なくとも一方は、該ホーンと該アンビルとによって前記接合対象物を挟み込んだ状態で該接合対象物と接する面部を有し、
    前記分離部は、前記ホーン及び前記アンビルの離間方向において前記面部から突出可能な押圧部を有する、請求項1に記載の超音波接合装置。
  3. 前記ホーン及び前記アンビルの少なくとも一方は、内部収容空間を有し、
    前記押圧部は、前記面部又は前記面部の周囲から突出可能に前記内部収容空間に収容される、請求項2に記載の超音波接合装置。
  4. 前記分離部は、前記内部収容空間に収容され且つ該内部収容空間に収容された前記押圧部の部位を前記突出する方向に付勢する付勢部を有する、請求項3に記載の超音波接合装置。
  5. 前記押圧部は、前記突出する方向に延び、且つ前記面部から先端を突出させた状態で該面部に対して前記突出する方向に進退可能に配置され、
    前記付勢部は、弾性部材であり、前記押圧部の先端が前記面部に対して後退することで弾性変形し又は弾性変形の変形量を増大させる、請求項4に記載の超音波接合装置。
  6. 前記接合対象物は、蓄電素子を構成する複数の導電部材である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の超音波接合装置。
  7. 重ねられた状態の電極体及び集電体を超音波接合装置によって超音波接合すること、を備え、
    前記超音波接合装置は、
    超音波振動が付与されるホーンと、
    前記ホーンと共に接合対象物を挟み込むアンビルと、
    前記ホーン及び前記アンビルが前記電極体及び前記集電体を挟み込んだ状態から互いに離間するときに、前記ホーンから前記アンビルに向けた力、及び前記アンビルから前記ホーンに向けた力の少なくとも一方を該電極体又は該集電体に加える分離部と、を備える、蓄電素子の製造方法。
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