JP2017060268A - 住宅の電力管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】情報のセキュリティ性を向上させることのできる住宅の電力管理システムを提供する。【解決手段】住宅1の電力管理システム2は、HEMS装置20を備える。HEMS装置20は、記憶部200と、管理部201と、制御部202とを備える。管理部201は、2世帯が居住する住宅1の電力情報を管理する。制御部202は、住宅1の電力情報を端末装置22,23に表示させる。記憶部200には、2世帯毎に割り振られた複数の登録ID番号が記憶されている。制御部202は、端末装置22,23に入力されるID番号と登録ID番号とを比較することで端末装置22,23の認証を行い、端末装置22,23の認証が成立した場合、登録ID番号に対応する世帯別の電力情報を端末装置22,23に表示させる。【選択図】図1

Description

本発明は、住宅の電力管理システムに関する。
従来、住宅の電力管理システムとしては、特許文献1に記載のシステムがある。特許文献1に記載の電力管理システムは、主幹ブレーカと、複数の分岐ブレーカと、分岐電流検出部と、メモリと、演算部と、制御部とを備えている。複数の分岐ブレーカは、主幹ブレーカの二次側から分岐して機器に電力を供給する分岐電路に各々設けられている。分岐電流検出部は、各分岐ブレーカを介して機器に供給される電流値を分岐ブレーカ毎に計測する。メモリには、それぞれの分岐ブレーカ毎に電力供給先の機器に対応した力率情報が記憶されている。演算部は、分岐電流検出部により検出される電流値と、メモリに記憶された力率情報に基づいて分岐ブレーカ毎の電力量を演算する。制御部は、演算部により演算された分岐ブレーカ毎の電力量を表す電力情報を生成し、生成された電力情報を端末装置に送信する。端末装置は、制御部から送信される電力情報を表示する。特許文献1に記載の電力管理システムでは、端末装置により宅内の分岐電路毎の電力を監視することができる。
特許第4535052号公報
ところで、特許文献1に記載の住宅の電力管理システムを2世帯住宅で用いる場合、端末装置には、住宅全体の電力情報が表示される。すなわち、端末装置には、各世帯の電力情報が表示される。よって、一方の世帯の電力情報が、他方の世帯に漏れる可能性がある。このような場合、例えば世帯の単位時間当たりの消費電力を分析することにより、住人の外出時間や生活パターンといった「生活のプロファイルという個人情報」を他の世帯の住人が取得することができる。このような状況は、情報のセキュリティ性の観点からすると好ましくない。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、情報のセキュリティ性を向上させることのできる住宅の電力管理システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、住宅(1)の電力管理システム(2)は、管理部(201)と、制御部(202)と、記憶部(200)とを備える。管理部は、複数世帯が居住する住宅(1)の電力情報を管理する。制御部(202)は、住宅の電力情報を端末装置(22,23)に表示させる。記憶部には、複数の登録識別情報が記憶されている。制御部は、端末装置に入力される識別情報と登録識別情報とを比較することで端末装置の認証を行い、端末装置の認証が成立した場合、登録識別情報に対応する世帯別の電力情報を端末装置に表示させる。
この構成によれば、端末装置には世帯別の電力情報が表示されるため、自身の世帯の電力情報が他の世帯に漏れ難くなる。そのため、情報のセキュリティ性を向上させることができる。
なお、上記手段、及び特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明によれば、情報のセキュリティ性を向上させることができる。
実施形態の住宅の概要を示すブロック図である。 実施形態の住宅の電力管理システムで用いられる端末装置の斜視構造を示す斜視図である。 実施形態のHEMS装置の制御部により実行される処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態の端末装置に表示されるログイン画面の概要を示す図である。 実施形態のHEMS装置の制御部により実行される表示処理の手順を示すフローチャートである。である。 実施形態の端末装置に表示される管理者用のホーム画面の概要を示す図である。 実施形態の端末装置に表示される管理者用の電力情報詳細画面の概要を示す図である。 実施形態の端末装置に表示される管理者用の機器操作画面の概要を示す図である。 実施形態の端末装置に表示される第1世帯用のホーム画面の概要を示す図である。 実施形態の端末装置に表示される第1世帯用の電力情報詳細画面を示す図である。 実施形態の端末装置に表示される第1世帯用の機器操作画面の概要を示す図である。 他の実施形態のHEMS装置の記憶部に記憶されている閲覧権限情報を示す図表である。 他の実施形態のHEMS装置の記憶部に記憶されている操作権限情報を示す図表である。 他の実施形態の端末装置に表示される住宅全体の電力情報詳細画面の概要を示す図である。 他の実施形態の住宅の概要を示すブロック図である。
以下、住宅の電力管理システムの一実施形態について説明する。本実施形態の住宅は、2つの世帯の住人が居住する、いわゆる2世帯住宅である。
図1に示されるように、本実施形態の住宅1には、分電盤10a,10bと、メータ11と、給湯装置12と、太陽光発電装置13と、PCS(Power Conditioning System)14と、蓄電装置15と、充電スタンド16とを備えている。
太陽光発電装置13は、住宅1の屋上に配置された図示しない太陽光パネルにより太陽光のエネルギを直流電力に変換することで発電を行う。太陽光発電装置13により発電された直流電力はPCS14に供給される。
PCS14は、太陽光発電装置13により発電された直流電力を、住宅1で使用可能な交流電力に変換する。PCS14で変換された交流電力は分電盤10aに供給される。
分電盤10aは、電力系統3及びPCS14から供給される交流電力を第1世帯H1の機器30〜33、分電盤10b、蓄電装置15、及び充電スタンド16に分配する。機器30,31は、第1世帯H1の部屋R10に設置されている。機器32,33は、第1世帯H1の部屋R11に設置されている。機器30〜33は、分電盤10aからの電力の供給に基づき駆動する。分電盤10aは、機器30〜33の消費電力を検出する機能を有している。また、分電盤10aは、PCS14から供給される電力、すなわち太陽光発電装置13の発電量を検出する機能も有している。
分電盤10bは、分電盤10aから供給される交流電力を第2世帯H2の機器40〜43に分配する。機器40,41は、第2世帯H2の部屋R20に設置されている。機器42,43は、第2世帯H2の部屋R21に設置されている。機器40〜43は、分電盤10bからの電力の供給に基づき駆動する。
メータ11は、電力系統3から分電盤10aに至る電力線の途中に設けられている。メータ11は、住宅1全体の消費電力を検出する。
給湯装置12は、ヒートポンプ式の構成を有しており、空気の熱を利用して温水を生成する。給湯装置12で生成される温水は住宅1で使用される。給湯装置12は、メータ11から分電盤10aに至る電力線に接続されている。すなわち、給湯装置12には、電力系統3から直接電力が供給される。給湯装置12は、自身の消費電力を監視する機能を有している。給湯装置12は、各世帯H1,H2の住人により利用可能な機器である。
蓄電装置15は、電力系統3及びPCS14から分電盤10aを介して供給される電力に基づいて充電する。蓄電装置15に充電された電力は、第1世帯H1の機器30〜33や充電スタンド16に供給される。また、蓄電装置15に充電された電力は、分電盤10a,10bを介して第2世帯H2の機器40〜43にも供給される。すなわち、蓄電装置15は、各世帯H1,H2により利用される。蓄電装置15は、自身の充電量を監視する機能を有している。
充電スタンド16は、分電盤10aあるいは蓄電装置15から供給される電力を車両4に供給する。車両4は、車両4に搭載された図示しないバッテリから供給される電力を動力源として走行するハイブリッド車や電動車両等である。具体的には、充電スタンド16は、車両4に設けられた図示しないインレットに接続可能なプラグ160を備えている。プラグ160を車両4のインレットに接続すると、充電スタンド16から車両4への電力供給が行われ、車両4のバッテリが充電される。充電スタンド16は、自身の消費電力、すなわち車両4への供給電力を監視する機能を有している。充電スタンド16は、各世帯H1,H2の住人により利用可能な機器である。
住宅1には、住宅1の電力状態を統括的に管理する電力管理システム2が設けられている。電力管理システム2は、HEMS(Home Energy Management System)装置20と、無線ルータ21と、端末装置22,23とを備えている。
HEMS装置20は、分電盤10a,10b、メータ11、給湯装置12、蓄電装置15、充電スタンド16、第1世帯H1の機器30,32、及び第2世帯H2の機器40,42とローカルエリアネットワーク(LAN)25を介して通信可能に接続されている。HEMS装置20は、分電盤10a,10b、メータ11、給湯装置12、蓄電装置15、及び充電スタンド16からLAN25を介して各種電力情報を取得するとともに、取得した電力情報に基づいて住宅1の電力状態を管理する。
具体的には、HEMS装置20は、記憶部200と、管理部201と、制御部202とを備えている。
管理部201は、住宅1の電力情報を管理している。管理部201は、例えば以下の(a1)〜(a11)に示される電力情報を取得している。
(a1)管理部201は、分電盤10aから機器30〜33の消費電力の情報を取得し、それらの総計により第1世帯H1の消費電力の情報を取得する。
(a2)管理部201は、分電盤10aから機器30,31の消費電力の情報を取得し、それらの総計により第1世帯H1の部屋R10の消費電力の情報を取得する。
(a3)管理部201は、分電盤10aから機器32,33の消費電力の情報を取得し、それらの総計により第1世帯H1の部屋R11の消費電力の情報を取得する。
(a4)管理部201は、分電盤10bから機器40〜43の消費電力の情報を取得し、それらの総計により第2世帯H2の消費電力の情報を取得する。
(a5)管理部201は、分電盤10bから機器40,41の消費電力の情報を取得し、それらの総計により第2世帯H2の部屋R20の消費電力の情報を取得する。
(a6)管理部201は、分電盤10bから機器42,43の消費電力の情報を取得し、それらの総計により第2世帯H2の部屋R21の消費電力の情報を取得する。
(a7)管理部201は、分電盤10aから太陽光発電装置13の発電量の情報を取得する。
(a8)管理部201は、メータ11から住宅1全体の消費電力の情報を取得する。
(a9)管理部201は、給湯装置12からその消費電力の情報を取得する。
(a10)管理部201は、充電スタンド16からその消費電力の情報を取得する。
(a11)管理部201は、蓄電装置15からその充電量の情報を取得する。
管理部201は、(a1)〜(a11)に示される電力情報を取得するとともに、取得した電力情報の現在の情報及び過去の情報を記憶部200に記憶させている。記憶部200は、半導体メモリ等の非遷移的実体的記録媒体である。
また、管理部201は、給湯装置12、蓄電装置15、充電スタンド16、及び機器30,32,40,42等の住宅1の機器の動作状態を管理している。具体的には、管理部201は、LAN25を介して給湯装置12、蓄電装置15、充電スタンド16、及び機器30,32,40,42と通信を行うことにより、それらが駆動及び停止のいずれの状態であるかを監視している。
制御部202は、管理部201により管理されている住宅1の電力情報を端末装置22,23に表示させる。また、制御部202は、LAN25を介して給湯装置12、蓄電装置15、充電スタンド16、及び機器30,32,40,42と通信を行うことにより、それらの動作状態を切り替える。制御部202は、上記の(a1)〜(a11)を含む住宅1全体の電力情報に基づいて、例えば充電スタンド16の駆動及び停止の切り替えや、蓄電装置15の充電及び放電の切り替えを行うことにより、住宅1全体の電力を節約する電力制御等、住宅1の各種電力状態を管理する制御を行う。
無線ルータ21は、端末装置22,23と無線通信可能に接続されている。また、無線ルータ21は、住宅のLAN25を介してHEMS装置20と通信可能に接続されている。無線ルータ21は、端末装置22,23から無線送信される情報をHEMS装置20に送信する。また、無線ルータ21は、HEMS装置20から送信される情報を端末装置22,23に無線送信する。
端末装置22,23は、電力管理システム2専用の装置である。端末装置22,23は、マイクロコンピュータを中心に構成されており、無線ルータ21と無線通信を行うための図示しない通信装置等を備えている。また、図2に示されるように、端末装置22は、電力管理システム2に関する各種情報を表示するタッチパネル220を備えている。端末装置22では、タッチパネル220をタッチ操作することにより各種操作を行うことも可能である。すなわち、タッチパネル220は、操作部としての機能も有している。
図1に示されるように、端末装置22は、第1世帯H1の住人により使用される。端末装置22は、タッチパネル220に対する操作情報を無線ルータ21を介してHEMS装置20に無線送信する。
端末装置23も、端末装置22と同様の構成を有している。端末装置23は、第2世帯H2の住人により使用される。
HEMS装置20の制御部202は、端末装置22,23から送信される操作情報に基づいて住宅1の電力情報を端末装置22,23に送信することで、タッチパネル220に住宅1の電力情報を表示させる。また、制御部202は、端末装置22,23から送信される操作情報に基づいて給湯装置12等の住宅1の機器を制御する。
次に、図3を参照して、制御部202により実行される処理の手順について具体的に説明する。制御部202は、端末装置22,23の操作に基づいて図3に示される処理を開始する。なお、端末装置22,23のいずれが操作された場合でも制御部202により実行される処理は同一であるため、以下では、便宜上、端末装置22が操作された場合について代表して説明する。
図3に示されるように、制御部202は、まず、ステップS1として、ログイン画面G1を端末装置22に表示させる。図4に示されるように、ログイン画面G1は、ID番号とパスワードとを入力する画面からなる。
図3に示されるように、制御部202は、ステップS1に続くステップS2として、ID番号及びパスワードが端末装置22に入力されたか否かを判断する。以下では、便宜上、ログイン画面G1で入力されるID番号をログインID番号と称し、ログイン画面G1で入力されるパスワードをログインパスワードと称する。制御部202は、ステップS2で否定判断した場合、すなわちID番号及びパスワードが入力されていない場合には、ステップS1に戻る。
制御部202は、ステップS2で肯定判断した場合、すなわちID番号及びパスワードが入力された場合には、ステップS3として、端末装置22の認証が成立したか否かを判断する。
具体的には、記憶部200には、管理者の登録ID番号Nmと、世帯H1,H2毎に割り振られた登録ID番号Nh1,Nh2とが記憶されている。本実施形態では、登録ID番号Nm,Nh1,Nh2が登録識別情報に相当する。また、記憶部200には、登録ID番号Nm,Nh1,Nh2毎に設定された登録パスワードPm,Ph1,Ph2も記憶されている。制御部202は、ログインID番号と登録ID番号Nm,Nh1,Nh2との比較、及びログインパスワードと登録パスワードPm,Ph1,Ph2との比較により端末装置22の認証を行う。例えば制御部202は、ログインID番号が登録ID番号Nmと一致して、且つログインパスワードが登録パスワードPmと一致する場合には、認証が成立したと判断する。制御部202は、ステップS3で否定判断した場合には、すなわち端末装置22の認証が不成立の場合には、ステップS1に戻る。
制御部202は、ステップS3で肯定判断した場合には、すなわち端末装置22の認証が成立した場合には、ステップS4として表示処理を実行する。具体的には、制御部202は、図5に示される処理を実行する。
図5に示されるように、制御部202は、まず、ステップS40として、ログインID番号が管理者の登録ID番号Nmであるか否かを判断する。制御部202は、ステップS40で肯定判断した場合には、ステップS41として、例えば図6に示されるような管理者用ホーム画面G10を端末装置22に表示させる。
具体的には、管理者用ホーム画面G10には、「住宅全体」の欄、「第1世帯」の欄、及び「第2世帯」の欄が設けられている。「住宅全体」の欄には、2世帯H1,H2に共通する電力情報として、太陽光発電装置13の発電量、蓄電装置15の蓄電量、及び住宅1全体の消費電力の情報が表示される。「第1世帯」の欄には、第1世帯H1に対応する電力情報として、第1世帯H1全体の消費電力の情報が表示される。「第2世帯」の欄には、第2世帯H2に対応する電力情報として、第2世帯H2全体の消費電力の情報が表示される。管理者用ホーム画面G10には、「詳細表示」、「機器操作」、「ログアウト」のそれぞれのアイコンA10〜A12が表示されている。
図5に示されるように、制御部202は、ステップS41に続くステップS42として、「詳細表示」のアイコンA10が操作されたか否かを判断する。制御部202は、ステップS42で肯定判断した場合には、ステップS43として、図7に示されるような住宅1全体の電力情報詳細画面G11を端末装置22に表示させる。電力情報詳細画面G11は、住宅1全体の分岐の電力情報を表示する画面である。
具体的には、電力情報詳細画面G11には、「住宅全体」の欄、「第1世帯」の欄、及び「第2世帯」の欄が設けられている。「住宅全体」の欄には、2世帯H1,H2に共通する消費電力の詳細情報として、給湯装置12の消費電力、及び充電スタンド16の消費電力の情報が表示される。「第1世帯」の欄には、第1世帯H1に対応する消費電力の詳細情報として、部屋R10の消費電力、及び部屋R11の消費電力の情報が表示される。「第2世帯」の欄には、第2世帯H2に対応する消費電力の詳細情報として、部屋R20の消費電力、及び部屋R21の消費電力の情報が表示される。電力情報詳細画面G11には、「ホーム」のアイコンA13が表示されている。制御部202は、「ホーム」のアイコンA13が操作されることに基づいてステップS43を終了する。
図5に示されるように、制御部202は、ステップS43を終了した場合、あるいはステップS42で否定判断した場合には、ステップS44として、管理者用ホーム画面G10の「機器操作」のアイコンA11が操作されたか否かを判断する。制御部202は、ステップS44で肯定判断した場合には、ステップS45として、図8に示されるような住宅1全体の機器操作画面G12を端末装置22に表示させる。住宅1全体の機器操作画面G12は、住宅1全体の操作可能な機器を表示する画面である。
具体的には、機器操作画面G12には、「住宅全体」の欄、「第1世帯」の欄、及び「第2世帯」の欄が設けられている。「住宅全体」の欄には、2世帯H1,H2の住人に共通して操作可能な機器として、給湯装置12、及び充電スタンド16が表示される。「第1世帯」の欄には、第1世帯H1の住人により操作可能な機器として、機器30、及び機器32が表示される。「第2世帯」の欄には、第2世帯H2の住人により操作可能な機器として、機器40、及び機器42が表示される。機器操作画面G12において、「オン」は、機器を駆動させることを示し、「オフ」は、機器を停止させることを示す。端末装置22は、機器操作画面G12において各機器の「オン」及び「オフ」が選択されると、その選択情報を制御部202に送信する。制御部202は、端末装置22から送信される選択情報に基づいて機器の駆動及び停止を切り替えることにより、機器の動作状態を切り替える。機器操作画面G12には、「ホーム」のアイコンA14が表示されている。制御部202は、「ホーム」のアイコンA14が操作されることに基づいてステップS45を終了する。
図5に示されるように、制御部202は、ステップS45の処理が終了した場合、あるいはステップS44で否定判断した場合には、表示処理を終了する。
制御部202は、ステップS40で否定判断した場合には、ステップS46として、ログインID番号が第1世帯H1のID番号Nh1であるか否かを判断する。制御部202は、ステップS46で肯定判断した場合には、ステップS47として、図9に示されるような第1世帯用ホーム画面G20を端末装置22に表示させる。
具体的には、第1世帯用ホーム画面G20には、2世帯H1,H2に共通する電力情報として、太陽光発電装置13の発電量、及び蓄電装置15の蓄電量を端末装置22が表示される。また、第1世帯用ホーム画面G20には、第1世帯H1に対応する電力情報として、第1世帯H1全体の消費電力の情報を端末装置22に表示される。第1世帯用ホーム画面G20には、「詳細表示」、「機器操作」、「ログアウト」のアイコンA20〜A22が表示されている。
図5に示されるように、制御部202は、ステップS47の処理に続くステップS48として、第1世帯用ホーム画面G20の「詳細表示」のアイコンA20が操作されたか否かを判断する。制御部202は、ステップS48で肯定判断した場合には、ステップS49として、図10に示されるような第1世帯H1の電力情報詳細画面G21を端末装置22に表示させる。電力情報詳細画面G21は、第1世帯H1の分岐の電力情報を表示する画面である。
具体的には、電力情報詳細画面G21には、第1世帯H1の消費電力の詳細情報として、部屋R10の消費電力、及び部屋R11の消費電力が表示される。電力情報詳細画面G21には、「ホーム」のアイコンA23が表示されている。制御部202は、「ホーム」のアイコンA23が操作されることに基づいてステップS49を終了する。
図5に示されるように、制御部202は、ステップS49が終了した場合、あるいはステップS48で否定判断した場合には、ステップS50として、第1世帯用ホーム画面G20の「機器操作」のアイコンA21が操作されたか否かを判断する。制御部202は、ステップS50で肯定判断した場合には、ステップS51として、図11に示されるような第1世帯H1の機器操作画面G22を端末装置22に表示させる。第1世帯H1の機器操作画面G22は、第1世帯H1の住人により操作可能な機器を表示する画面である。
具体的には、機器操作画面G22には、2世帯H1,H2に共通して操作可能な機器として、給湯装置12、及び充電スタンド16が表示される。また、機器操作画面G22には、第1世帯H1により操作可能な機器として、機器30,32が表示される。端末装置22は、機器操作画面G22において各機器の「オン」及び「オフ」が選択されると、その選択情報をHEMS装置20に送信する。HEMS装置20の制御部202は、端末装置22から送信される選択情報に基づいて機器の駆動及び停止を切り替えることにより、機器の動作状態を切り替える。機器操作画面G22には、「ホーム」のアイコンA24が表示されている。制御部202は、「ホーム」のアイコンA24が操作されることに基づいてステップS51を終了する。
図5に示されるように、制御部202は、ステップS51を終了した場合、あるいはステップS50で否定判断した場合には、表示処理を終了する。
制御部202は、ステップS46で否定判断した場合には、すなわちログインID番号が第2世帯H2のID番号Nh2である場合には、ステップS52〜S56を実行する。ステップS52〜S56は、ステップS47〜S51のそれぞれの処理を第2世帯H2に対応させた処理であるため、詳細な説明は割愛する。
図3に示されるように、制御部202は、ステップS4の表示処理を終了すると、ステップS4に続くステップS5として、ログアウト操作が行われたか否かを判断する。具体的には、制御部202は、各ホーム画面G10,G20,G30の「ログアウト」のアイコンA12,A22,A32が操作された場合には、ログアウト操作が行われたと判断する。制御部202は、ログアウト操作が行われていない場合には、ステップS5で否定判断し、ステップS4に戻る。
制御部202は、ログアウト操作が行われた場合には、ステップS5で肯定判断し、ステップS1に戻る。すなわち、制御部202は、ログイン画面G1を端末装置22に表示させる。
以上説明した本実施形態の住宅1の電力管理システム2によれば、以下の(1)〜(6)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)制御部202は、登録ID番号Nh1,Nh2に基づく端末装置22,23の認証が成立した場合、登録ID番号Nh1,Nh2に対応する世帯別の電力情報を端末装置22,23に表示させる。具体的には、第1世帯H1の住人が端末装置22のログイン画面G1で登録ID番号Nh1を用いてログインした場合、端末装置22には、第1世帯H1全体の消費電力、並びに第1世帯H1の部屋R10及び部屋R11の消費電力が表示される。これに対し、第2世帯H2の住人が、端末装置23のログイン画面G1で登録ID番号Nh2を用いてログインした場合、端末装置23には、第2世帯H2全体の消費電力、並びに第2世帯H2の部屋R20及び部屋R21の消費電力が表示される。これにより、自身の世帯の電力情報が他の世帯に漏れ難くなるため、情報のセキュリティ性を向上させることができる。
(2)制御部202は、ログインID番号が第1世帯H1のID番号Nh1であるか、第2世帯H2のID番号Nh2であるかに関わらず、端末装置22,23の認証が成立した場合には、端末装置22,23に2世帯H1,H2に共通する電力情報を表示させる。具体的には、端末装置22,23には、太陽光発電装置13の発電量、蓄電装置15の蓄電量、住宅1全体の消費電力、給湯装置12の消費電力、及び充電スタンド16の消費電力を表示される。これにより、各世帯H1,H2の住人は、2世帯H1,H2に共通する電力情報を容易に確認することができるため、利便性を向上させることができる。
(3)制御部202は、端末装置22,23の認証の際に用いられたログインID番号が管理者の登録ID番号Nmである場合、世帯H1,H2別の電力情報、及び2世帯H1,H2に共通する電力情報を端末装置22,23に表示させる。これにより、管理者が端末装置22,23を操作する場合には、住宅1全体の電力情報を閲覧できるため、住宅1の電力を管理し易くなる。
(4)制御部202は、登録ID番号Nh1,Nh2に基づく端末装置22,23の認証が成立した場合、登録ID番号Nh1,Nh2に対応する世帯別の機器の操作を端末装置22,23に対して許可する。具体的には、第1世帯H1の住人が端末装置22のログイン画面G1で登録ID番号Nh1を用いてログインした場合、制御部202は、端末装置22に対して第1世帯H1の機器30,32の操作を許可する。これに対し、第2世帯H2の住人が端末装置23のログイン画面G1で登録ID番号Nh2を用いてログインした場合、制御部202は、端末装置23に対して第2世帯H2の機器40,42の操作を許可する。これにより、自身の世帯の機器が他の世帯の住人により操作されることを回避できるため、セキュリティ性を向上させることができる。
(5)制御部202は、ログインID番号が第1世帯H1のID番号Nh1であるか、第2世帯H2のID番号Nh2であるかに関わらず、2世帯H1,H2に共通する機器の操作を端末装置22,23に対して許可する。具体的には、制御部202は、給湯装置12及び充電スタンド16の操作を端末装置22,23に対して許可する。これにより、2世帯H1,H2に共通する機器に関してはいずれの世帯の住人も操作できるため、利便性を向上させることができる。
(6)制御部202は、端末装置22,23の認証の際に用いられたログインID番号が管理者の登録ID番号Nmである場合、世帯H1,H2別の機器、及び2世帯H2,H2に共通する機器の操作を端末装置22,23に対して許可する。これにより、管理者が端末装置22,23を操作する場合には、住宅1全体の機器を操作できるため、住宅1の機器を管理し易くなる。
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・登録ID番号Nm,Nh1,Nh2に対応して端末装置22,23に表示される電力情報の表示項目は、登録ID番号Nm,Nh1,Nh2毎に任意に変更可能であってもよい。例えば、HEMS装置20の記憶部200に、図12に示されるような閲覧権限情報を記憶させる。図12において、「○」は、情報の閲覧が許可されていることを示し、「×」は、情報の閲覧が禁止されていることを示す。制御部202は、図12に示される閲覧権限情報に基づいて、各登録ID番号Nm,Nh1,Nh2に対応する電力情報を決定する。また、制御部202は、端末装置22,23の操作に基づいて閲覧権限情報の内容を変更する。このような構成によれば、各登録ID番号Nm,Nh1,Nh2に対応して端末装置22,23に表示される電力情報を任意に変更することができるため、利便性を向上させることができる。
・登録ID番号Nm,Nh1,Nh2に対応して端末装置22,23に対して操作の許可される機器は、登録ID番号Nm,Nh1,Nh2毎に任意に変更可能であってもよい。例えば、HEMS装置20の記憶部200に、図13に示されるような操作権限情報を記憶させる。図13において、「○」は、操作が許可されていることを示し、「×」は、操作が禁止されていることを示す。制御部202は、図13に示される操作権限情報に基づいて、各登録ID番号Nm,Nh1,Nh2に対応して操作の許可する機器を決定する。また、制御部202は、端末装置22,23の操作に基づいて操作権限情報の内容を変更する。このような構成によれば、各登録ID番号Nm,Nh1,Nh2に対応して操作可能な機器を任意に変更することができるため、利便性を向上させることができる。
・管理者の電力情報詳細画面G11では、各部屋R10,R11の現在の消費電力と過去の消費電力とを表示してもよい。具体的には、図14に示されるように、電力情報詳細画面G11に、「現在消費電力」及び「過去消費電力」のそれぞれのアイコンA30,A31を設ける。制御部202は、「現在消費電力」のアイコンA30が操作された場合には、各表示項目の現在の消費電力の情報を端末装置22,23に表示させる。制御部202は、「過去消費電力」のアイコンA31が操作された場合には、各表示項目の過去の消費電力の情報を端末装置22,23に表示させる。同様に、第1世帯H1の電力情報詳細画面G21や、第2世帯H2の電力情報詳細画面でも、現在の消費電力と過去の消費電力とを表示可能としてもよい。
・住宅1の電力情報を表示可能な機器は、端末装置22,23に限らない。例えば図15に示されるように、住宅1の電力情報を表示可能な機器は、住宅1の外部のネットワークNを介してHEMS装置20に接続される携帯端末24であってもよい。また、携帯端末24は、HEMS装置20を介して住宅1の機器を操作可能であってもよい。本例では、携帯端末24が遠隔操作装置に相当する。携帯端末24は、例えばスマートフォンである。この場合、HEMS装置20の記憶部200には、ネットワークNを利用した認証の際に用いられる遠隔操作用の登録ID番号Nrと、この登録ID番号Nrに対応する登録パスワードとを更に記憶させる。本例では、遠隔操作用の登録ID番号Nrが遠隔操作用の登録識別情報に相当する。HEMS装置20の制御部202は、携帯端末24に入力されるID番号及びパスワードと、遠隔操作用の登録ID番号Nr及び登録パスワードとの比較により携帯端末24の認証を行う。制御部202は、携帯端末24の認証が成立した場合、管理者の登録ID番号Nmでログインした場合と同様に、世帯H1,H2別の電力情報、及び2世帯H1,H2に共通する電力情報を携帯端末24に表示させる。また、制御部202は、管理者の登録ID番号Nmでログインした場合と同様に、世帯H1,H2別の機器、及び2世帯H2,H2に共通する機器の操作を携帯端末24に対して許可する。2世帯住宅の場合、2世帯H1,H2が同時に住宅1から外出することが多い。そのため、携帯端末24からログインした場合には、住宅1全体の電力情報の閲覧と住宅1全体の機器の操作とを可能にすることが、利便性の面で有効である。
・図15に示される電力管理システム2では、例えば図12に示されるような閲覧権限情報を利用することにより、携帯端末24に表示される電力情報を変更できるようにしてもよい。また、例えば図13に示されるような操作権限情報を利用することにより、携帯端末24により操作可能な住宅1の機器を変更できるようにしてもよい。
・図7に示される住宅1全体の電力情報詳細画面G11では、2世帯H1,H2に共通する電力情報、第1世帯H1の電力情報、及び第2世帯H2の電力情報をまとめて表示したが、それらを1画面ずつ表示してもよい。この場合、住宅1全体の電力情報、第1世帯H1の電力情報、及び第2世帯H2の電力情報のいずれの電力情報を表示させるかを選択するためのアイコンを端末装置22に表示し、選択されたアイコンに応じた電力情報を端末装置22に表示させることが有効である。これにより、電力情報の視認性を向上させることができる。
・端末装置22,23は、タッチパネル220を操作部とするものに限らず、例えばプッシュ操作可能な操作ボタンを操作部とするものであってもよい。
・ログイン画面G1で用いられる識別情報は、ID番号に限らず、声や指紋等の生体情報を用いることも可能である。
・図3及び図5に示される処理は、端末装置22,23で実行することも可能である。すなわち、制御部202の機能を端末装置22,23に搭載させてもよい。
・実施形態の電力管理システム2の構成は、2世帯住宅に限らず、3世帯以上の複数世帯の住宅にも適用することが可能である。
・HEMS装置20の管理部201及び制御部202が提供する手段及び/又は機能は、実体的な記憶部200に記憶されたソフトウェア及びそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組み合わせにより提供することができる。例えば管理部201及び制御部202がハードウェアである電子回路により提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路により提供することができる。
・本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素及びその配置や条件等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1:住宅
22,23:端末装置
24:携帯端末(遠隔操作装置)
200:記憶部
201:管理部
202:制御部

Claims (13)

  1. 複数世帯が居住する住宅(1)の電力情報を管理する管理部(201)と、
    前記住宅の電力情報を端末装置(22,23)に表示させる制御部(202)と、
    複数の登録識別情報が記憶される記憶部(200)と、を備え、
    前記制御部は、
    前記端末装置に入力される識別情報と前記登録識別情報とを比較することで前記端末装置の認証を行い、前記端末装置の認証が成立した場合、前記登録識別情報に対応する世帯別の電力情報を前記端末装置に表示させる
    住宅の電力管理システム。
  2. 前記制御部は、
    前記端末装置の認証が成立した場合、前記複数世帯に共通する電力情報を前記端末装置に更に表示させる
    請求項1に記載の住宅の電力管理システム。
  3. 前記端末装置に表示される電力情報の表示項目は、前記複数の登録識別情報毎に任意に変更可能である
    請求項1又は2に記載の住宅の電力管理システム。
  4. 前記記憶部には、
    管理者の登録識別情報が更に記憶され、
    前記制御部は、
    前記端末装置の認証の際に用いられた識別情報が前記管理者の登録識別情報である場合、
    前記世帯別の電力情報、及び前記複数世帯に共通する電力情報を前記端末装置に表示する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の住宅の電力管理システム。
  5. 前記制御部は、
    前記端末装置に表示させる電力情報として、現在の電力情報と過去の電力情報とを用いる
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の住宅の電力管理システム。
  6. 前記制御部は、
    前記端末装置の操作に基づいて前記住宅の機器を更に制御するものであり、
    前記端末装置の認証が成立した場合、前記登録識別情報に対応する世帯別の機器の操作を前記端末装置に対して許可する
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の住宅の電力管理システム。
  7. 前記制御部は、
    前記端末装置の認証が成立した場合、前記複数世帯に共通する機器の操作を前記端末装置に対して許可する
    請求項6に記載の住宅の電力管理システム。
  8. 前記端末装置に対して操作の許可される機器の種類は、前記複数の登録識別情報毎に任意に変更可能である
    請求項6又は7に記載の住宅の電力管理システム。
  9. 前記記憶部には、
    管理者の登録識別情報が更に記憶され、
    前記制御部は、
    前記端末装置の認証の際に用いられた識別情報が前記管理者の登録識別情報である場合、
    前記世帯別の機器、及び前記複数世帯に共通する機器の操作を前記端末装置に対して許可する
    請求項6〜8のいずれか一項に記載の住宅の電力管理システム。
  10. 前記記憶部には、
    前記住宅の外部のネットワークを利用した認証の際に用いられる遠隔操作用の登録識別情報が更に記憶され、
    前記制御部は、
    遠隔操作装置(24)に入力される識別情報と前記遠隔操作用の登録識別情報とを比較することで前記遠隔操作装置の認証を行い、前記遠隔操作装置の認証が成立した場合、前記世帯別の電力情報、及び前記複数世帯に共通する電力情報を前記遠隔操作装置に表示させる
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の住宅の電力管理システム。
  11. 前記遠隔操作装置に表示される電力情報の表示項目は、任意に変更可能である
    請求項10に記載の住宅の電力管理システム。
  12. 前記制御部は、
    前記端末装置の操作に基づいて前記住宅の機器を更に制御するものであり、
    前記遠隔操作装置の認証が成立した場合、前記世帯別の機器、及び前記複数世帯に共通する機器の操作を前記遠隔操作装置に対して許可する
    請求項10又は11に記載の住宅の電力管理システム。
  13. 前記遠隔操作装置により操作可能な前記住宅の機器の種類は、任意に変更可能である
    請求項12に記載の住宅の電力管理システム。
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