JP2017059943A - 撮影装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】GPS衛星を捕捉できない場所においても、位置を適切に示す情報を生成し、画像に付与することを目的とする。
【解決手段】撮影装置であって、電波発信装置から発信された電波の電波強度に基づいて、撮影装置の存在範囲を特定する存在範囲特定手段と、撮影手段により得られた撮影画像に対し、電波発信装置の位置情報と、存在範囲と、メタデータと、を、対応付ける対応付手段とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】撮影装置であって、電波発信装置から発信された電波の電波強度に基づいて、撮影装置の存在範囲を特定する存在範囲特定手段と、撮影手段により得られた撮影画像に対し、電波発信装置の位置情報と、存在範囲と、メタデータと、を、対応付ける対応付手段とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮影装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
近年、スマートフォンの登場によって、画像や動画を活用したコミュニケーションの機会が増えている。この機会の増加に伴って、画像に付帯情報を持たせることによって、画像の検索等に活用するために画像に付帯情報を持たせる技術も知られている。付帯情報の一つとして、位置情報が挙げられる。位置情報を画像に記述する製品としては、スマートフォンだけでなく、GPS搭載デジタルカメラ等も挙げられる。GPSは、位置精度が高い反面、測位に時間にかかる。一方で、スマートフォン等、GPSを備えない機器では、携帯電波基地局や、Wi−Fiのアクセスポイントによる電波強度を使って測位する方法がある。この方法は、測位精度が低い反面、測位するための時間はGPSの測位よりも高速であることが特徴である。
ところで、特許文献1には、GPSを利用して、その位置からのメタデータを自動生成し、メタデータを用いた検索を可能とする技術が開示されている。また、特許文献2には、Wi−Fiアクセスポイントを利用して位置情報を特定する技術が開示されている。
しかしながら、これらの技術において、GPS衛星が捕捉できない地下や屋内等では、携帯電波の基地局やWi−Fiのアクセスポイントによる電波強度を使った測位となるため、高精度な位置情報が得られないという問題がある。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、GPS衛星を捕捉できない場所においても、位置を適切に示す情報を生成し、画像に付与することを目的とする。
そこで、本発明は、撮影装置であって、電波発信装置から発信された電波の電波強度に基づいて、前記撮影装置の存在範囲を特定する存在範囲特定手段と、撮影手段により得られた撮影画像に対し、前記電波発信装置の位置情報と、前記存在範囲とを、対応付ける対応付手段とを有する。
本発明によれば、GPS衛星を捕捉できない場所においても、位置を適切に示す情報を生成し、画像に付与することができる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、撮影装置の一例としてのデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。なお、ここではデジタルカメラの一例としてデジタルカメラについて述べるが、デジタルカメラはこれに限られない。例えばデジタルカメラは、スマートフォン、携帯電話や、タブレットデバイス、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であってもよいし、カメラ付き携帯電話等の撮像装置であってもよい。
(第1の実施形態)
図1は、撮影装置の一例としてのデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。なお、ここではデジタルカメラの一例としてデジタルカメラについて述べるが、デジタルカメラはこれに限られない。例えばデジタルカメラは、スマートフォン、携帯電話や、タブレットデバイス、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であってもよいし、カメラ付き携帯電話等の撮像装置であってもよい。
撮影レンズ102はズームレンズ、フォーカスレンズを含むレンズ群である。シャッター103は絞り機能を備えるシャッターである。撮像部104は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器105は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換器105は、撮像部104から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。バリア101は、デジタルカメラ100の、撮影レンズ102を含む撮像系を覆うことにより、撮影レンズ102、シャッター103、撮像部104を含む撮像系の汚れや破損を防止する。
画像処理部111は、A/D変換器105からのデータ、又は、メモリ制御部108からのデータに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部111では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてシステム制御部121が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部111では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
A/D変換器105からの出力データは、画像処理部111及びメモリ制御部108を介して、或いは、メモリ制御部108を介してメモリ109に直接書き込まれる。メモリ109は、撮像部104によって得られ、A/D変換器105によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部107に表示するための画像データを格納する。メモリ109は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。
また、メモリ109は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器106は、メモリ109に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部107に供給する。こうして、メモリ109に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器106を介して表示部107により表示される。表示部107は、LCD等の表示器上に、D/A変換器106からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換器105によって一度A/D変換されメモリ109に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器106においてアナログ変換し、表示部107に逐次転送して表示することで、電子ビューファインダとして機能し、スルー画像表示を行える。
不揮発性メモリ124は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ124には、システム制御部121の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
システム制御部121は、CPU等を有し、デジタルカメラ100全体を制御する。前述した不揮発性メモリ124に記録されたプログラムを読み出し、このプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ123は、RAMが用いられる。システムメモリ123には、システム制御部121の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ124から読み出したプログラム等を展開する。また、システム制御部はメモリ109、D/A変換器106、表示部107等を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマー122は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。モード切替スイッチ115、第1シャッタースイッチ119、第2シャッタースイッチ120、操作部113は、システム制御部121に各種の動作指示を入力するための操作手段である。モード切替スイッチ115は、システム制御部121の動作モードを静止画記録モード、動画記録モード、再生モード等のいずれかに切り替える。静止画記録モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、プログラムAEモード、カスタムモード等がある。モード切り替えスイッチ115で、静止画撮影モードに含まれるこれらのモードのいずれかに直接切り替えられる。あるいは、モード切り替えスイッチ115で静止画撮影モードに一旦切り換えた後に、静止画撮影モードに含まれるこれらのモードのいずれかに、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
第1シャッタースイッチ119は、デジタルカメラ100に設けられたシャッターボタン114の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作を開始する。
第2シャッタースイッチ120は、シャッターボタン114の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部121は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部104からの信号読み出しから記録媒体128に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
操作部113の各操作部材は、表示部107に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部107に表示される。利用者は、表示部107に表示されたメニュー画面と、上下左右の4方向ボタンやSETボタンとを用いて直感的に各種設定を行うことができる。
電源制御部117は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部117は、その検出結果及びシステム制御部121の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体128を含む各部へ供給する。
電源部118は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。記録媒体I/F127は、メモリーカードやハードディスク等の記録媒体128とのインターフェースである。記録媒体128は、撮影された画像を記録するためのメモリーカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
通信I/F110は、外部機器やネットワーク112などと通信して、ファイルやコマンドなどの各種データの送受信を行うためのインターフェースである。また、外部からの電波を検知してデータを受信することができる。この2つの機能は、一つの通信I/F110として実現できていてもよいし、それぞれ別の通信I/Fとして動作するでもよい。
図2は、本実施形態に係るシステム構成図である。本実施形態においては、電波発信装置201は、電波として端末固有情報を発信する装置である。本実施形態においては、電波発信装置201は、例えばApple社の提供するiBeacon機能(Apple社のスマートフォン用OSの拡張機能)を有する電波発信端末であるものとし、電波発信装置201の固有情報としてUUIDを発信するものとする。電波発信装置201は、特定の位置に設置されている。また、図1に示すデジタルカメラ100の周囲には異なる複数の電波発信装置201が設置されているものとする。
アクセスポイント202は、デジタルカメラ100と通信をしたり、インターネット204と通信したりするできる端末である。携帯基地局203は、アクセスポイント202と同様にデジタルカメラ100と通信したり、インターネット204と通信したりすることができる端末である。インターネット204は、アクセスポイント202、携帯基地局203及びサーバ装置205の通信を仲介することができるインターネットシステムである。
サーバ装置205は、電波発信装置201が設置されている位置を示す位置情報と、位置情報に対するメタデータと、距離テーブルと、電波発信装置201の固有情報とを対応付けて記憶している。ここで、位置情報は、緯度、経度及び高度を含むものとする。メタデータは、単に位置を示すものではなく、位置に存在する店やオブジェクト等に関する情報であってもよい。例えば、電波発信装置201が、地下にある服屋Aの服Bに設置されているとする。この場合、この電波発信装置201の位置情報に対するメタデータは、「「服屋Aの服B」という情報でもよい。なお、メタデータの種類は特に限定されるものではない。
図3は、本実施形態に係るシステムのユースケースの説明図である。図3(a)は、デジタルカメラ100が、電波発信装置201の電波を検知することができるエリアにおいて、エリアの圏外から圏内に移動した場合のユースケースを示す図である。図3(b)は、デジタルカメラ100が、電波発信装置201の電波を検知することができるエリアの圏内に位置し、圏外に出ることなく、圏内で移動した場合のユースケースを示す図である。図3(c)は、デジタルカメラ100が、電波発信装置201の電波を検知することができるエリアにおいて、エリアの圏内から圏外に移動した場合のユースケースを示す図である。なお、電波発信装置201における電波を検知することができるエリア付近でのデジタルカメラ100の移動については、圏外から圏外の移動が考えられるが、ここでは割愛する。
図4は、サーバ装置205が記憶している距離テーブル400の一例を示す図である。距離テーブル400は、電波発信装置201が発信する電波強度と距離とを対応付けた対応テーブルである。なお、本実施形態においては、電波強度と距離が線形の関係にあるものとするが、電波強度と距離の関係は、必ずしも線形や曲線に限らず、電波発信装置201を設置した時の空間の状況によって決まるおのであり、必ずしも線形や曲線の関係になるとは限らない。このような電波発信装置201周辺の空間の状況等に応じて、設計者等が電波強度と距離の適切な関係を示す距離テーブルを設定することができる。
図5は、デジタルカメラ100による情報処理を示すフローチャートである。図5(a)は、図3(a)に示すユースケースに対応するフローチャートである。S500において、システム制御部121は、通信I/F110を介して、電波発信装置201からの特定の電波を検知したか否かを判定する。システム制御部121は、特定の電波を検知した場合には(S500でYes)、処理をS501へ進める。システム制御部121は、特定の電波を検知しなかった場合には(S500でNo),S500の処理を繰り返す。
S501において、システム制御部121は、電波発信装置201が発信した電波のデータを通信I/F110を介して受信する。そして、システム制御部121は、電波のデータから電波発信装置201の固有情報(UUID)を取得する(取得処理)。次に、S502において、システム制御部121は、通信I/F110を介して、アクセスポイント202又は携帯基地局203を介して、インターネット204を経由して、サーバ装置205に固有情報(UUID)を送信する(送信処理)。ここで、通信I/F110は、アクセスポイント202又は携帯基地局203を使用していればよく、最終的にサーバ装置205に固有情報(UUID)を送信することができればよい。次に、S503において、システム制御部121は、通信I/F110を介して、サーバ装置205から、S502において送信した固有情報に対応付けられた、位置情報、メタデータ及び距離テーブルを受信する(受信処理)。そして、システム制御部121は、これらの情報をメモリ109に記録する(情報管理処理)。以上で、処理が終了する。
図5(b)は、図3(b)に示すフローチャートに対応するフローチャートである。S510において、システム制御部121は、ユーザによるシャッターボタン114の操作に従い、撮影処理を制御し、撮影画像を得る。そして、システム制御部121は、撮影画像をメモリ109に記録する。なお、撮影画像は、必ずしもユーザが意図的に撮影したものとする必要はない。次に、S511において、システム制御部121は、位置情報と、メタデータと、距離テーブルがメモリ109に記録されているか否かを確認する。システム制御部121は、これらすべての情報が記録されている場合には(S511でYes)、処理をS512へ進める。システム制御部121は、少なくとも1つの情報が記録されていない場合には(S511でNo)、処理をS517へ進める。
S512において、システム制御部121は、通信I/F110を介して、処理時点における電波発信装置201の電波強度パラメータを取得し(取得処理)、取得した電波強度パラメータを記憶部としてのメモリ109に記録する(記録処理)。具体的には、システム制御部121は、自装置に搭載されたOSから電波強度パラメータを取得する。ここで、電波強度パラメータは、「Proxymity」、「Accuracy」及び「RSSI」の3つのパラメータを含んでいる。
ここで、3つのパラメータについて説明する。「Proxymity」は、電波発信装置201からデジタルカメラ100までの距離の近接状況をおおよそ示すものであり、「Immediate Range」、「Near Range」及び「Far Range」の何れかが示される。ここでは、「Immediate Range」は、0〜50cmの値を示し、「Near Range」は、50cm〜6mの値を示し、「Far Range」は、6m〜20mの値を示すものとする。「Accuracy」は、電波発信装置201から発信される電波の信頼度の値を示すものである。例えば、「Accuracy」の値の範囲を1〜0とし、1を最も信頼できる値として、0をもっとも信頼できない値とする。「RSSI」は、デジタルカメラ100により検出された電波強度である。
S512の処理の後、システム制御部121は、処理をS513へ進める。S513において、システム制御部121は、S512において取得した電波強度パラメータの「RSSI」から電波強度を特定する(電波強度特定処理)。そして、システム制御部121は、メモリ109に格納されている距離テーブルを参照し、「RSSI」に基づいて、電波発信装置201からデジタルカメラ100までの距離を特定する(距離特定処理)。なお、本実施形態においては、システム制御部121は、電波強度パラメータから電波強度を特定したが、電波強度を特定するための処理は実施形態に限定されるものではない。他の例としては、システム制御部121は、電波強度を検出するセンサ等の検出結果から電波強度を特定してもよい。
次に、S514において、システム制御部121は、S512において取得した「Accuracy」と、S513において特定した距離と、に基づいて、デジタルカメラ100の存在範囲を特定する(存在範囲特定処理)。次に、S515において、システム制御部121は、S512において取得した「Proximity」に基づいて、デジタルカメラ100の存在範囲が妥当か否かを判定する。システム制御部121は、存在範囲が妥当な場合には(S515でYes)、処理をS516へ進める。システム制御部121は、存在範囲が妥当でない場合には(S515でNo)、処理をS517へ進める。
ここでS512〜S515の処理について具体例を用いて説明する。S512で取得した電波強度パラメータが以下の通りであったとする。
RSSI=−71db
Accuracy=0.8
Proxymity=Near Range
この場合、S513において、システム制御部121、メモリ109に格納されている距離テーブルを参照し、上記RSSIの値から、距離を8.3mと特定する。
RSSI=−71db
Accuracy=0.8
Proxymity=Near Range
この場合、S513において、システム制御部121、メモリ109に格納されている距離テーブルを参照し、上記RSSIの値から、距離を8.3mと特定する。
次に、S514において、システム制御部121は、下記の式より距離の誤差を算出する。
(距離の誤差)=(距離)/(Accuracy)−(距離)=8.3/0.8−8.3=2.075(m)
そして、システム制御部121は、電波発信装置201の位置を基準とする、半径「(距離)−(距離の誤差)」から「(距離)+(距離の誤差)」の範囲をデジタルカメラ100の存在範囲として特定する。本例では、6.225(8.3−2.075)〜10.375(8.3+2.075)(m)の値が存在範囲として特定される。
(距離の誤差)=(距離)/(Accuracy)−(距離)=8.3/0.8−8.3=2.075(m)
そして、システム制御部121は、電波発信装置201の位置を基準とする、半径「(距離)−(距離の誤差)」から「(距離)+(距離の誤差)」の範囲をデジタルカメラ100の存在範囲として特定する。本例では、6.225(8.3−2.075)〜10.375(8.3+2.075)(m)の値が存在範囲として特定される。
次に、S515において、システム制御部121は、S514で得られた存在範囲と「Proxymity」のRangeの値とを比較し、存在範囲がRangeの範囲内である場合には妥当、Rangeの範囲外である場合には妥当でないと判定する。本例では、「Near Range」は、50cm〜6mであるのに対し、存在範囲は、6.225〜10.375であるため、妥当でないと判定される。
なお、他の例としては、S515の処理は行わなくともよい。すなわち、S514の処理の後、S516へ進むこととしてもよい。また、デジタルカメラ100は、電波強度に基づいて、デジタルカメラ100と電波発信装置201との間の距離を算出すればよく、そのための具体的な処理は実施形態に限定されるものではない。例えば、サーバ装置205は、距離テーブルに替えて、RSSIと距離との関係を示す関数を電波発信装置201のUUIDに対応付けて記録していてもよい。この場合、デジタルカメラ100は、関数を用いて、RSSIから距離を算出すればよい。
次に、S516において、システム制御部121は、メモリ109に格納されている位置情報及びメタデータと、S514において特定した存在範囲とを、撮影画像に対応付ける(対応付処理)。システム制御部121は、存在範囲については、例えば、存在範囲の境界線となる、電波発信装置201を中心とした半径の上限と下限を示す情報を存在範囲として撮影画像に対応付けてメモリ109に記録する。システム制御部121は、位置情報を、Exif(Exchangeable image file format:JEIDA)2.3規格のGPSLatitude/GPSLongitude/GPSAltitudeに記録する。また、システム制御部121は、存在範囲を、GPSHPositioningErrorに記録する。また、システム制御部121は、GPSProcessingMethodパラメータに、GPS衛星による捕捉でないことを示すため、「Manual」といったものや、独自定義を記録する。なお、GPSProcessingMethodパラメータは、空白としてもよい。
さらに、システム制御部121は、例えば「服屋Aの服B」といったメタデータを、XMP(Extensible Metadata Platform)情報として記録する。また、他の例としては、システム制御部121は、ユーザが独自に入力したメタデータを撮影画像に対応付けて記録してもよい。さらに、システム制御部121は、ユーザ操作に応じてメタデータを編集してもよい。システム制御部121はさらに、撮影時刻や撮影時刻に付随するメタデータを、撮影画像に対応付けて記録してもよい。システム制御部121はまた、POI(Point of Internet)情報をメタデータとして撮影画像に対応付けて記録してもよい。
次に、S517において、システム制御部121は、メモリ109に記録されている撮影画像と、対応する位置情報、存在範囲及びメタデータをファイルとして記録媒体128に記録し、処理を終了する。なお、メモリ109において、撮影画像に位置画像等が対応付けられていない場合には、システム制御部121は、撮影画像をファイルとして記録媒体128に記録し、処理を終了する。
図5(c)は、図3(c)におけるユースケースに対応するフローチャートである。S520において、システム制御部121は、通信I/F110を介して、電波発信装置201からの特定の電波を検知したか否かを判定する。システム制御部121は、特定の電波を検知した場合には(S520でYes)、S520の処理を繰り返す。システム制御部121は、特定の電波を検知しなかった場合には(S520でNo)、処理をS521へ進める。S521において、システム制御部121は、メモリ109に格納されている位置情報、メタデータ及び距離テーブルを削除する(削除処理)。以上で、処理は終了する。
デジタルカメラ100は、以上の処理により、電波発信装置201の特定の電波のエリアの圏内に入ることによって、位置情報、メタデータ及び距離テーブルをサーバ装置205から取得する。そして、デジタルカメラ100は、エリア圏内にいる間に撮影を行った場合は、撮影画像に対して、位置情報、メタデータだけでなく、存在範囲を対応付けて記録することができる。さらに、デジタルカメラ100は、エリアの圏外に出た場合は、メモリ109にあったサーバ装置205から得られた位置情報等の情報をメモリ109から削除する。したがって、デジタルカメラ100は、エリア圏外で撮影を行った場合には、位置情報等を付与することなく、撮影画像のみを記録する。
図6は、図5(a)に示すS501〜S503の処理に対応するシーケンス図である。S600において、デジタルカメラ100のシステム制御部121は、電波発信装置201からの電波を通信I/F110を介して検知する。次に、S601において、システム制御部121は、通信I/F110を介して、アクセスポイント202に対して、電波発信装置201の固有情報(UUID)を送信する。次に、S602において、アクセスポイント202は、デジタルカメラ100から得られた固有情報(UUID)を、サーバ装置205を目的地として、インターネット204に送信する。なお、固有情報(UUID)は、インターネット204を経由してサーバ装置205に送信される。
サーバ装置205は、S602において、固有情報(UUID)を受信すると、S603において、受信した固有情報(UUID)を元に、それに紐づく、位置情報、メタデータ及び距離テーブルを抽出する。そして、サーバ装置205は、これを固有情報に対する応答として、インターネット204を介してアクセスポイント202に送信する。S604において、アクセスポイント202は、サーバ装置205から受信した、位置情報、メタデータ及び距離テーブルをデジタルカメラ100に固有情報に対する応答として送信する。
なお、デジタルカメラ100は、アクセスポイント202にかえて、携帯基地局203を経由してサーバ装置205との通信を行ってもよい。なお、デジタルカメラ100と、サーバ装置205の通信方式は特に限定されるものではない。
以上のように、本実施形態に係るデジタルカメラ100は、デジタルカメラ100の近くに存在する電波発信装置201の位置情報と、存在範囲を撮影画像に対応付けて記録することができる。すなわち、デジタルカメラ100は、GPS衛星を捕捉できない場所においても、位置を適切に示す情報を生成し、画像に付与することができる。また、位置情報を画像に付帯するだけでは、地図上にマッピングしたり、位置情報を軸に検索、集計したり、というように活用範囲が限定的になってしまい、その位置のメタデータがわかり難い。これに対し、本実施形態のデジタルカメラ100は、位置情報に対するメタデータも撮影画像に対応付けて記録することができる。
なお、デジタルカメラ100の第1の変更例としては、S511において、システム制御部121は、位置情報と距離テーブルが記録されている場合には処理をS512へ進めてもよい。また、システム制御部121は、メタデータのみが記録されていない場合にのみ処理をS516へ進めることとしてもよい。この場合、画像には、位置情報と誤差半径とを撮影画像に対応付けて記録すればよい。このように、システム制御部121は、S511において、位置情報、メタデータ及び距離テーブルのうち少なくとも1つのデータがメモリ109に記録されている場合に処理をS512へ進めてもよい。また、システム制御部121は、いずれのデータも記録されていない場合に、処理をS517へ進めることとしてもよい。
また、第2の変更例としては、デジタルカメラ100が、GPS衛星を捕捉して、位置情報を取得できているとする。この場合は、デジタルカメラ100は、GPSの位置情報を、電波発信装置201の位置情報と共に、又は、電波発信装置201の位置情報に替えて、撮影画像に対応付けて記録してもよい。デジタルカメラ100は、GPS衛星の捕捉に限らず、Wi−Fiアクセスポイント202や携帯基地局203の位置情報を取得できた場合にも、同様の方法を行ってもよい。また、デジタルカメラ100は、各方法を組み合わせてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 デジタルカメラ
201 発信端末装置
202 アクセスポイント
205 サーバ装置
201 発信端末装置
202 アクセスポイント
205 サーバ装置
Claims (13)
- 撮影装置であって、
電波発信装置から発信された電波の電波強度に基づいて、前記撮影装置の存在範囲を特定する存在範囲特定手段と、
撮影手段により得られた撮影画像に対し、前記電波発信装置の位置情報と、前記存在範囲とを、対応付ける対応付手段と
を有することを特徴とする撮影装置。 - 電波発信装置から発信された電波から、前記電波発信装置の固有情報を取得する第1の取得手段と、
前記固有情報をサーバ装置に送信する送信手段と、
前記固有情報に対応付けられた前記電波発信装置の前記位置情報を、前記サーバ装置から受信する受信手段と、
前記位置情報を記憶手段に記録する記録手段と
をさらに有し、
前記対応付手段は、前記受信手段が受信した前記位置情報を前記撮影画像に対応付けることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。 - 前記電波強度に基づいて、前記撮影装置と前記電波発信装置との間の距離を特定する距離特定手段をさらに有し、
前記存在範囲特定手段は、前記距離に基づいて、前記存在範囲を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮影装置。 - 前記距離特定手段は、前記電波強度と前記距離を対応付ける距離テーブルを参照して、前記電波強度から前記距離を特定することを特徴とする請求項3に記載の撮影装置。
- 前記電波の信頼度を取得する第2の取得手段をさらに有し、
前記存在範囲特定手段は、前記距離と前記信頼度とに基づいて、前記距離を基準とした範囲を前記存在範囲として特定することを特徴とする請求項3又は4に記載の撮影装置。 - 前記第2の取得手段は、前記電波の距離に関する情報をさらに取得し、
前記電波の距離に関する情報に基づいて、前記存在範囲が妥当か否かを判定する判定手段をさらに有し、
前記対応付手段は、前記判定手段により妥当と判定された場合に、前記撮影画像に、前記電波発信装置の前記位置情報と前記存在範囲とを対応付けることを特徴とする請求項5に記載の撮影装置。 - 前記対応付手段は、前記位置情報に対して定められたメタデータをさらに前記撮影画像に対応付けることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
- 電波発信装置から発信された電波から、前記電波発信装置の固有情報を取得する第1の取得手段と、
前記固有情報をサーバ装置に送信する送信手段と、
前記固有情報に対応付けられた前記電波発信装置の前記位置情報の前記メタデータを、前記サーバ装置から受信する受信手段と、
前記メタデータを記憶手段に記録する記録手段と
をさらに有し、
前記対応付手段は、前記受信手段が受信した前記メタデータを前記撮影画像に対応付けることを特徴とする請求項7に記載の撮影装置。 - 前記送信手段は、前記電波が検知された場合に、前記固有情報を送信することを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
- 前記電波が検知されなくなった場合に、前記位置情報を前記記憶手段から削除する削除手段をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
- 前記対応付手段は、撮影時刻及びPOI(Point of Internet)情報のメタデータを前記撮影画像にさらに対応付けることを特徴とする請求項1乃至10何れか1項に記載の撮影装置。
- 撮影装置が実行する情報処理方法であって、
電波発信装置から発信された電波の電波強度に基づいて、前記撮影装置の存在範囲を特定する存在範囲特定ステップと、
撮影手段により得られた撮影画像に対し、前記電波発信装置の位置情報と、前記存在範囲とを、対応付ける対応付ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータを、
撮影装置であって、
電波発信装置から発信された電波の電波強度に基づいて、前記撮影装置の存在範囲を特定する存在範囲特定手段と、
撮影手段により得られた撮影画像に対し、前記電波発信装置の位置情報と、前記存在範囲とを、対応付ける対応付手段と
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015181894A JP2017059943A (ja) | 2015-09-15 | 2015-09-15 | 撮影装置、情報処理方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015181894A JP2017059943A (ja) | 2015-09-15 | 2015-09-15 | 撮影装置、情報処理方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017059943A true JP2017059943A (ja) | 2017-03-23 |
Family
ID=58390625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015181894A Pending JP2017059943A (ja) | 2015-09-15 | 2015-09-15 | 撮影装置、情報処理方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017059943A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024070328A1 (ja) * | 2022-09-29 | 2024-04-04 | 富士フイルム株式会社 | 情報作成方法、画像ファイル、情報作成装置、及びプログラム |
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2015
- 2015-09-15 JP JP2015181894A patent/JP2017059943A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2024070328A1 (ja) * | 2022-09-29 | 2024-04-04 | 富士フイルム株式会社 | 情報作成方法、画像ファイル、情報作成装置、及びプログラム |
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