JP2017059898A - 撮像素子、撮像装置、カメラ、車、およびモバイル端末 - Google Patents

撮像素子、撮像装置、カメラ、車、およびモバイル端末 Download PDF

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Abstract

【課題】入射光を正確に測定できるとともにコンパクトな撮像素子、撮像装置、カメラ、車、およびモバイル情報端末を提供する。【解決手段】撮像素子1は、光電変換部14と、光電変換部に接続された第1電極12および第2電極16と、第1電極に接続され、光電変換部によって生成された電子および正孔のうちの一方を信号電荷として読み出す読み出し回路20と、第2電極に接続され、光電変換部によって生成された電子および正孔のうちの他方の電荷を測定する測定回路30と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、撮像素子、撮像装置、カメラ、車、およびモバイル情報端末に関する。
従来の撮像装置においては、撮像素子に入射する光の測光はTTL(Through The Lens)測光方式が用いられていた。このため、反射分離された入射光を測光するか、または筺体内で反射した光を測光素子によって測光していた。
上記入射光を正確に測光するためには、入射光を反射する反射部が必要な他に反射部よって反射された光を測定する素子を別途設ける必要があった。このため、撮像装置が大きくなるという問題があった。
特開2010−154396号公報
本実施形態は、入射光を正確に測定できるとともにコンパクトな撮像素子、撮像装置、カメラ、車、およびモバイル情報端末を提供する。
本実施形態の撮像素子は、光電変換部と、前記光電変換部に接続された第1および第2電極と、前記第1電極に接続され、前記光電変換部によって生成された電子および正孔のうちの一方を信号電荷として読み出す読み出し回路と、前記第2電極に接続され、前記光電変換部によって生成された電子および正孔のうちの他方の電荷を測定する測定回路と、を備える。
第1実施形態による撮像素子を示す断面図。 有機光電変換膜を備えた光電変換素子の一例を示す断面図。 有機光電変換を備えた光電変換素子の他の例を示す断面図。 読み出し回路の構成を示す回路図。 電流積分回路を示す回路図。 第1実施形態の撮像素子を示す回路図。 電流増幅回路の配置の一例を示す図。 電流増幅回路の配置の他の例を示す図。 第2実施形態による撮像装置の構成を示す図。 第3実施形態による撮像装置の構成を示す図。 第3実施形態における露光時間の制御について説明する波形図。 第4実施形態による撮像素子を示す断面図。 第5実施形態によるCMOSイメージセンサを示す図。 第6実施形態によるCMOSイメージセンサを示す図。 第7実施形態による、CMOSイメージセンサを搭載した車を示す斜視図。 第8実施形態による、CMOSイメージセンサを搭載した車を示す斜視図。 第9実施形態による、CMOSイメージセンサを備えるスマートフォンを示す平面図。 第10実施形態による、CMOSイメージセンサを備えるタブレットを示す平面図。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態による撮像素子の断面を図1に示す。この第1実施形態の撮像素子1はCMOSイメージセンサである。このCMOSイメージセンサは、シリコン基板100上に設けられた、画素となる少なくとも1つの光電変換素子10を備えている。図1では4つの光電変換素子10が設けられている。これらの光電変換素子10は、シリコン基板100の撮像領域に設けられる。
光電変換素子10はそれぞれ、下電極12と、この下電極12上に設けられた光電変換膜14と、光電変換膜14上に設けられた上電極16と、を備えている。下電極12は、シリコン基板100に設けられる。図1においては、下電極12は、光電変換素子10に対応して4つ設けられている。光電変換膜14および上電極16は、4つの光電変換素子10に対して共通に設けられている。なお、光電変換膜14および上電極16は、光電変換素子10毎に設けてもよい。この場合、複数の上電極16は、共通の電極に接続される。
下電極12は、それぞれ読み出し回路20に接続される。これらの読み出し回路20は、シリコン基板中に設けられる。また、上電極16は、光電変換素子10が設けられた撮像領域と異なる外部領域に引き出され、この外部領域で電流増幅回路30に接続される。この電流増幅回路30は、バイアス電源32に接続される。なお、上電極16は、封止膜19によって覆われる。
図示しないレンズを通った光が撮像素子に入射すると、光電変換素子10の光電変換膜14において光電変換が行われ、光子1個に対し、正孔および電子の対が生成される。ここで、下電極12と上電極16の間には電圧が印加されている。光電変換膜14は、例えば有機光電変換膜であり、それ自体極性を持たない。上電極16に正のバイアス電圧が印加された場合、光電変換膜14中で生成された電子は上電極16に移動し、正孔は下電極12に移動する。しかし、それら以外に無関係のバイアス電流が同時に発生する。すなわち、正のバイアス電圧により上電極16から正孔が注入され、下電極12から電子が注入される。そこで、正孔ブロック層と電子ブロック層を上下電極側に配置し、光電変換膜10以外で発生したバイアス電荷の注入を防ぐ構成が一般的である。
このように、上電極16に正のバイアスが印加される場合における光電変換素子10の一例を図2Aに示す。この例の光電変換素子10は、上電極16と光電変換膜14との間に正孔ブロック層15が設けられ、下電極12と光電変換膜14との間に電子ブロック層13が設けられる。
また、上電極16に負のバイアス電圧が印加される場合における光電変換素子10の一例を図2Bに示す。この場合は、光電変換されて生成された正孔は上電極16に移動し、電子は下電極12に移動する。このため、上電極16と光電変換膜14との間に電子ブロック層13が設けられ、下電極12と光電変換膜14との間に正孔ブロック層15が設けられる。
(読み出し動作)
次に、第1実施形態の撮像素子1の読み出し動作について説明するが、光電変換素子10は、電子読み出しの構造、すなわち図2Aに示す構造を有しているとする。
光電変換によって生じた信号電子は各読み出し回路20において一定時間蓄積され、最終的に電圧信号に変換されて読み出される。
読み出し回路20の一例を図3に示す。この読み出し回路20は、リセットトランジスタ23と、増幅トランジスタ24と、読み出しトランジスタ25と、フローティングディフュージョンノード26と、を備えている。リセットトランジスタ23は、ソースがフローティングディフュージョン26に接続され、ドレインにリセット電圧Vrsが印加され、ゲートにリセット信号を受ける。増幅トランジスタ24は、ドレインが電源Vddに接続され、ソースが読み出しトランジスタ25のドレインに接続され、ゲートがフローティングディフュージョン26に接続される。読み出しトランジスタ25は、ゲートが図示しない選択線に接続され、ソースが信号線SLに接続される。また、下電極12は対応する読み出し回路20のフローティングディフュージョンノード26に接続される。なお、信号線SLに負荷トランジスタ60が接続される。
電子読み出しの場合は、例えば上電極16が−3V程度の負電圧に、リセット電圧Vrsが2V程度に設定される。リセットトランジスタ23がオンすると、下電極12の電圧がリセット電圧Vrsにリセットされる。この瞬間から電子の蓄積が始まる。蓄積時間が終わったタイミングにおいて、蓄積された電荷量をQsig[C]とすると、フローティングディフュージョンノード26の電位は、
Vrs−Qsig/CFD
となる。ここで、CFDはフローティングディフュージョンノード26に接続された全寄生容量値の合計である。
フローティングディフュージョンノード26の電位は読み出しトランジスタ25が開いたタイミングで、増幅トランジスタ24によって信号線SLに読み出される。増幅トランジスタ24と、読み出しトランジスタ24、および負荷トランジスタ28はソースフォロワ回路を構成する。負荷トランジスタ28は、ゲート電圧が一定であり、ソースフォロワ回路の電流源として機能する。読み出しトランジスタ25は画素の選択機能を担う。
一方、光電変換にて生じた正孔は、上電極16から、電流増幅回路30を介してバイアス電源32側に移動していく。このとき、電流増幅回路30によって正孔電流を測定する。
例えば、画素数が800万、各画素が蓄積可能な電子の数、すなわち飽和電子数が8000個、30フレームの撮像素子を仮定すると、1フレームの間に合計0〜0.3μA程度の正孔電流が発生する。電流増幅回路30は、正孔(電荷)を測定する測定回路となっている。
第1実施形態においては、上記正孔電流の総量をもって、撮像素子1に入射する光の量とする。
電流増幅回路30によって測定される正孔電流は、例えば図4に示す電流積分回路50によって正孔電流を電圧信号に変換する。この電流積分回路50は、差動増幅器52と、キャパシタ53と、短絡スイッチ54と、を備えている。差動増幅器52の正側入力端子にバイアス電圧Vbが印加され、負側入力端子に入力電圧Vinが印加される。この入力電圧Vinは、電流増幅回路30から出力され、上記正孔電流の総量に対応する電圧である。キャパシタ53は、差動増幅器52の負側入力端子と出力端子との間に接続される。電流積分回路50は、正孔電流の非測定時には、短絡スイッチ54がオンされ、正側入力端子がバイアス電圧源32に直結され、バイアス電圧Vbが印加される。正孔電流の測定時には短絡スイッチ54がオフされ、正孔電流がキャパシタ53に蓄積され、対応する電圧Vioutが読み出される。
第1実施形態の撮像素子1の回路図を図5に示す。この図5に示す第1実施形態の撮像素子は、2つの光電変換素子10、10と、読み出し回路20、20と、AD変換回路40、40と、電流積分回路50と、負荷トランジスタ60、60と、電流積分回路50と、を備えている。
読み出し回路20(i=1,2)、AD変換回路40、および負荷トランジスタ60、はそれぞれ、光電変換素子10に対応して設けられる。読み出し回路20(i=1,2)は、図3に示す読み出し回路20と同じ構成を有している。
光電変換素子10、10のアノード電極(図1に示す上電極16)は連結され、電流積分回路50に接続される。光電変換素子10(i=1,2)のカソード電極(図1に示す下電極12)は、対応する読み出し回路20のフローティングディフュージョン26に接続される。AD変換回路40(i=1、2)は、対応する光電変換素子10の信号電荷が読み出される信号線SLに接続され、この信号線SLに読み出された信号電荷をAD変換し、デジタル信号として出力する。
このようにして、第1実施形態によれば、信号電荷を読み出すことができるとともに、入射光総量を示す正孔電流も読み出すことができる。
なお、第1実施形態の撮像素子1においては、光電変換素子10が有機光電変換膜を有していたが、フォトダイオードを有する光電変換素子であってもよい。
電流増幅回路30は、例えば図6Aに示すように、上電極12ならびに光電変換素子10が構成する撮像領域200に対し、対角に2個配置することができる。また、図6Bに示すように撮像領域200の4隅に4個配置することができる。これにより、撮像領域の一部に局在した入射光の位置を推定することができる。例えば、図6Bに示す場合において、撮像領域200の左上の部分領域に明るい像が入射している場合、左上の電流アンプ回路30が多くの電荷を測定する結果となり、他の電流アンプ30との測定電荷量を比較することで、像の位置を推定することができる。
以上説明したように、第1実施形態によれば、入射光を反射する反射部が不要となるとともに反射部によって反射された光を測光する素子を別途設置する必要が無い。これにより、入射光を正確に測定できるとともにコンパクトな撮像素子を提供することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態による撮像装置の構成を図7に示す。この第2実施形態による撮像装置80は、第1実施形態の撮像素子1と、撮像素子1に被写体からの光を入射するレンズ81と、絞り82と、AD変換回路84と、絞り制御部86と、を備えている。
レンズ81と撮像素子1との間に絞り82が設置されており、この絞り82の開口を機械的に大小させることにより、撮像素子1に入射する光の量を制御する。ここで、撮像素子1の電流アンプ回路30から出力された電圧Vioutは、AD変換回路84によってVioutに比例したデジタル値Aに変換され、デジタル値Aは絞り制御部86に入力される。ここで、ユーザが予め設定した設定デジタル値Atが絞り制御部86に記憶されている。デジタル値Aが設定デジタル値Atよりも大きい場合、デジタル値Aが小さくなるように絞り82の開口が縮小する。これにより、測定されたデジタル値Aは設定デジタル値に近づく。このループを繰り返し、デジタル値Aと設定デジタル値Atの差の絶対値が、予め設定した値Dよりも小さくなったときに、絞り制御を停止する。
以上説明したように、第2実施形態によれば、正孔電流を測定し、レンズを通っている光量と位置をリアルタイムで見積もることができるとともに絞り制御を行うことができる。
この第2実施形態は、第1実施形態の撮像素子を用いているので、入射光を正確に測定できるとともにコンパクトな撮像装置を提供することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態による撮像装置を図8に示す。この第3実施形態の撮像装置は、第2実施形態の撮像装置と異なり、絞り制御を機械的に行うのではなく、電荷蓄積時間を制御することで電子的に絞り制御を行う電子シャッタ(以下、ESとも云う)を備えている。
この第3実施形態の撮像装置は、第1実施形態の撮像素子1を備え、この撮像素子1は、撮像領域200にマトリクス状に配列された複数の光電変換素子10を有している。同一の行に配列された光電変換素子10の上電極16は共通に接続されている。また、第3実施形態の撮像装置は、電流積分回路50と、行選択回路92と、AD変換回路94と、電子シャッタを調整するES調整回路96と、タイミングジェネレータ98と、を更に備えている。なお、この第3実施形態の撮像装置も第2実施形態と同様に、被写体から光を撮像素子に入射するレンズ(図示せず)を備えている。
行選択回路92は、タイミングジェネレータ98からの指令信号に基づいて、同一行に配列された光電変換素子10を選択する。この選択は、図3または図5に示す読み出し回路20におけるリセットトランジスタ23のゲートに選択信号を印加することにより行われる。
電流積分回路50から出力された電圧Vioutは、AD変換回路94によってVioutに比例したデジタル値Aに変換され、デジタル値AはES調整回路96に入力される。ここで、ユーザが予め設定した設定デジタル値AtがES調整回路96に記憶されている。デジタル値Aが設定デジタル値Atよりも大きい場合、デジタル値Aが小さくなるように、ES調整回路96にて露光時間texが短く設定される。この手順を繰り返し、デジタル値Aと設定デジタル値Atの差の絶対値が、予め設定した値Dよりも小さくなったときに、ES調整回路96における露光時間texの制御を停止する。
次に、露光時間texについて図9を参照して説明する。
図9には行A、行Bに存在する読み出し回路20にそれぞれ印加されるパルスのタイミングが記載されている。パルスVp103とパルスVp105は、それぞれリセットトランジスタ23と、読み出しトランジスタ25のゲート電極に与えられる。まず行Aの電子シャッタ期間において、パルスVp103がオンし、行Aの読み出し回路20のフローティングデュフュージョン26がリセット電位Vrsにリセットされる。
続いて、行Bの電子シャッタ期間において、パルスVp103がオンし、行Bの読み出し回路20のフローティングデュフュージョン26がリセット電位Vrsにリセットされる。記述していないが、引き続き他の行においても同じ操作が順次行われる。
続いて、行Aの電子シャッタ期間から露光時間tex経過した時間において、パルスVp105がオンし、読み出しトランジスタ25が開き、フローティングデュフュージョン26の電位が増幅トランジスタ24によって信号線SLに読み出される。更に、パルスVp103が再びオンし、フローティングデュフュージョン26の電位がリセット電位Vrsとなる。この電圧Vrsも増幅トランジスタ24によって参照電位として信号線SLに読み出される。引き続き行Bにおいても同じ操作が繰り返される。
以上説明したように、露光時間texで規定される期間に測定された信号電子による電流のみが、読み出し配線に読み出されるため、露光時間texを制御することにより露光制御を行うことができる。
第3実施形態によれば、リアルタイムでレンズを通っている光量を測定し、電子的に絞り制御を行うことができる。
また、第3実施形態は、第1実施形態の撮像素子を用いているので、入射光を正確に測定できるとともにコンパクトな撮像装置を提供することができる。
(第4実施形態)
第1実施形態の撮像素子は、上電極16側から光が入射する表面照射型CMOSイメージセンサであった。この第4実施形態による撮像素子は、光電変換素子がフォトダイオードを有する裏面照射型CMOSイメージセンサである。
この第4実施形態の撮像素子1Aを図10に示す。この撮像素子1Aは、裏面表面層となるp型半導体層350と、このp型半導体層350上に設けられたシリコン半導体層340と、このシリコン半導体層340上に設けられた層間絶縁膜320と、層間絶縁膜320上に設けられたシリコン支持基板300と、を備えている。
シリコン半導体層340には、p型半導体層350に接続する複数のn型半導体領域341が設けられ、このn型半導体領域341上にn領域342が設けられ、このn領域342上にp領域343が設けられている。p型半導体層350およびn型半導体領域341がフォトダイオードを構成する。また、シリコン半導体層340には、p領域343と離間してn半導体領域344が設けられている。p領域343とn半導体領域344との間のシリコン半導体層340の領域上に読み出しトランジスタのゲート電極345が設けられている。p領域343と、n半導体領域344と、ゲート電極345とが上記読み出しトランジスタを構成する。
また、シリコン半導体層340には、p型半導体層350に接続するp型のビア355が設けられている。このビア355は、p型半導体層350から正孔を引き抜く。したがって、p型半導体層350は、第1実施形態における光電変換素子の上電極の役割を果たす。
層間絶縁膜320には、複数の配線層310が設けられている。また、ビア355に接続するコンタクト357と、このコンタクト357に接続引き出し配線359とが層間絶縁膜320に設けられる。この引き出し配線359は、電流増幅回路330に接続される。
このように構成された撮像素子1Aにおいては、入射光は裏面表面層となるp型半導体層350側から入射し、フォトダイオード341にて光電変換される。フォトダイオード341は、p型半導体層350側に向けて不純物プロファイルに応じたポテンシャル勾配が設けられており、発生した電子は表面側のp半導体領域343付近まで移動する。一方、正孔は逆に裏面表面層350に移動する。裏面表面層350は複数の画素に対して共通であり、ホール引き抜き用のビア355を通じて電流増幅回路330を介して図示しないバイアス電源に接続されている。第1実施形態と同様、バイアス電源に併置された電流増幅回路330によって正孔電流を測定する。
この第4実施形態においても、第1実施形態と同様に、正孔電流を測定することができ、レンズを通る光量をリアルタイムで見積もることができる。
また、第4実施形態も第1実施形態と同様に、入射光を反射する反射部が不要となるとともに反射部によって反射された光を測光する素子を別途設置する必要が無い。これにより、入射光を正確に測定できるとともにコンパクトな撮像素子を提供することができる。
(第5実施形態)
図11は、第1実施形態の撮像素子1を適用したCMOSイメージセンサ400の一例を示す斜視図である。なお、第1実施形態の撮像素子1の代わりに第4実施形態の撮像素子1Aを用いてもよい。CMOSイメージセンサ400は、Full HD(1080p)タイプのCMOSイメージセンサである。CMOSイメージセンサ400は、撮像素子1と、モールド樹脂420と、を備える。
モールド樹脂420は、撮像素子1の受光面1a以外を覆うように設けられている。撮像素子1とモールド樹脂420とを一体化することにより、撮像素子1を外部からの応力、湿気、汚染物質から守ることができる。
CMOSイメージセンサ400は、デジタルカメラ、携帯電話(スマートフォンも含む)等の各種モバイル端末や、監視カメラ、インターネットを利用したウェブカメラ等の撮像装置に使用される。また、第2実施形態で説明した機械的シャッタまたは第3実施形態で説明した電子シャッタをCMOSイメージセンサ400が備えていてもよい。
(第6実施形態)
図12は、第1実施形態の撮像素子1を適用したCMOSイメージセンサ500の他の例を示す斜視図である。なお、第1実施形態の撮像素子1の代わりに第4実施形態の撮像素子1Aを用いてもよい。CMOSイメージセンサ500は、VGAタイプのCMOSイメージセンサである。CMOSイメージセンサ500は、撮像素子1と、モールド樹脂520と、を備える。
モールド樹脂520は、撮像素子1の受光面1a以外を覆うように設けられている。固体撮像素子1とモールド樹脂520とを一体化することにより、撮像素子1を外部からの応力、湿気、汚染物質から守ることができる。
CMOSイメージセンサ500は、デジタルカメラ、携帯電話(スマートフォンも含む)等の各種モバイル端末や、監視カメラ、インターネットを利用したウェブカメラ等の撮像装置に使用される。また、第2実施形態で説明した機械的シャッタまたは第3実施形態で説明した電子シャッタをCMOSイメージセンサ500が備えていてもよい。
(第7実施形態)
図13は、上述したCMOSイメージセンサ400又はCMOSイメージセンサ500を搭載したカメラ620を備える車600の一例を示す斜視図である。車600は、カメラ620と、ディスプレイ630と、を備える。カメラ620は、車600の前方端部に設けられ、車600の前方を撮影することができる。また、ディスプレイ630は、車600の運転席正面に設けられ、カメラ620で撮影した画像を表示することができる。カメラ620により撮影した画像をディスプレイ630で確認することにより、例えば駐車の際に、死角を確認することができる。
(第8実施形態)
図14は、上述したCMOSイメージセンサ400又はCMOSイメージセンサ500を搭載したカメラ720を備える車700の他の例を示す斜視図である。車700は、カメラ720と、ディスプレイ730と、を備える。カメラ720は、車700の後方端部に設けられ、車700の後方を撮影することができる。また、ディスプレイ730は、車700の運転席正面に設けられ、カメラ720で撮影した画像を表示することができる。カメラ720により撮影した画像をディスプレイ730で確認することにより、後方を確認することができる。
(第9実施形態)
図15は、上述したCMOSイメージセンサ400又はCMOSイメージセンサ500を搭載したカメラを備えるスマートフォン800を示す平面図である。スマートフォン800は、カメラ(不図示)と、タッチパネル820と、を備える。カメラは、例えば、スマートフォン800の正面上部に設けた場合、スマートフォン800の正面を撮影することができる。また、タッチパネル820は、スマートフォン800の正面中央に設けられ、カメラにより撮影した画像を表示することができる。このスマートフォン800は、モバイル情報端末の1つである。
(第10実施形態)
図16は、上述したCMOSイメージセンサ400又はCMOSイメージセンサ500を搭載したカメラを備えるタブレット900を示す平面図である。タブレット900は、カメラ(不図示)と、タッチパネル920と、を備える。カメラは、例えば、タブレット900の正面上部に設けた場合、タブレット900の正面を撮影することができる。また、タッチパネル920は、タブレットの正面中央に設けられ、カメラにより撮影した画像を表示することができる。このタブレット900は、モバイル情報端末の1つである。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1、1A 撮像素子
10、10、10 光電変換素子
12 下電極
13 電子ブロック層
14 有機光電変換膜
15 正孔ブロック層
16 上電極
20 読み出し回路
23 リセットトランジスタ
24 増幅トランジスタ
25 読み出しトランジスタ
26 フローティングディフュージョン
30 電流増幅回路(測定回路)
40、40 AD変換回路
50 電流積分回路
52 差動増幅器
53 キャパシタ
54 スイッチ
60、60、60 負荷トランジスタ

Claims (12)

  1. 光電変換部と、
    前記光電変換部に接続された第1および第2電極と、
    前記第1電極に接続され、前記光電変換部によって生成された電子および正孔のうちの一方を信号電荷として読み出す読み出し回路と、
    前記第2電極に接続され、前記光電変換部によって生成された電子および正孔のうちの他方の電荷を測定する測定回路と、
    を備える撮像素子。
  2. 光電変換部と、前記光電変換部に接続された第1および第2電極と、をそれぞれが有する複数の光電変換素子と、
    前記複数の光電変換素子の前記第1電極にそれぞれ接続され、前記光電変換部によって生成された電子および正孔のうちの一方を信号電荷として読み出す複数の読み出し回路と、
    前記複数の光電変化素子の前記第2電極に接続され、前記光電変換部によって生成された電子および正孔のうちの他方の電荷を測定する測定回路と、
    を備え、
    前記複数の光電変換素子の前記第2電極は、共通に接続される撮像素子。
  3. 前記測定回路は、前記第1電極と前記第2電極との間にバイアス電圧を印加するバイアス電圧源を備えている請求項1または2記載の撮像装置。
  4. 前記測定回路は、複数個設けられる請求項2または3記載の撮像素子。
  5. 前記光電変換部は、有機光電変換膜を備えている請求項1乃至4のいずれかに記載の撮像素子。
  6. 前記光電変換部は、
    前記第1電極との間に設けられ電子および正孔のうちの他方をブロックする第1ブロック膜と、
    前記第第2電極との間に設けられ電子および正孔のうちの一方をブロックする第2ブロック膜と、
    を更に備えている請求項5記載の撮像素子。
  7. 前記光電変換部は、フォトダイオードを含む請求項1乃至4のいずれかに記載の撮像素子。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の撮像素子と、
    前記撮像素子に入射する光の量を調整する絞り部と、
    前記測定回路によって測定された前記電子および前記正孔のうちの他方の電荷に基づいて、前記絞り部を制御する制御部と、
    を備える撮像装置。
  9. 前記測定回路によって測定された前記電子および前記正孔のうちの他方の電荷に基づいて、前記撮像素子が受ける光の時間を制御する制御部と、
    を備える撮像装置。
  10. 請求項8または9に記載の撮像装置を備えたカメラ。
  11. 請求項10記載のカメラを備え、前記カメラは、前方端部および後方端部のいずれかに設けられる車。
  12. 請求項10記載のカメラと、
    前記カメラで撮影した画像を表示するタッチパネルと、
    を備えるモバイル情報端末。
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