JP2017059640A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】異常箇所(部品)の特定を短時間で行う。
【解決手段】一実施の形態における半導体装置の製造方法は、プラズマ処理装置を用いて半導体基板にプラズマ処理を施す工程と、プラズマ処理装置を検査する工程と、を有する。検査する工程は、プラズマ処理装置の高周波給電系を電気回路と見なし、入力信号の周波数を可変して各周波数でのインピーダンスまたは反射強度を測定する工程(S4)を含む。さらに、測定した結果を逆フーリエ変換して、信号の到達時間に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を算出する工程(S5、S6)を含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特にプラズマ処理装置を用いた半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置の製造工程においては、例えば、エッチング、CVD(Chemical Vapor Deposition)、スパッタリング等のプラズマを利用した多くのプロセスがある。このようなプラズマを利用して各種の処理を行うプラズマ処理装置においては、歩留まりの良い製品を生産するため、装置状態を一定に保持することによりプロセス性能を一定に保持することが重要である。そして、製品の量産は複数のプラズマ処理装置を用いて行われるため、装置状態が同一プロセス装置間でばらつかないようにする必要がある。
一方、プラズマ処理装置の装置状態の経時変化、処理装置間での装置状態のバラツキ、または装置状態の異常を、直接かつ定量的に診断して検知することは難しい。例えば従来は、プロセス性能の変化により製品に異常が発生したときに、装置状態が変化したものとして、装置のメンテナンス(クリーニング、部品交換、調整等)を行い、装置状態をリセットすることでプロセス性能を一定に保持している。また、経験的にプロセス性能が変化する時期を予測し、定期的に装置のメンテナンスを行うことによりプロセス性能を一定に保持している。
例えば、特許文献1、2、3、4には、高周波電力を処理チャンバへ供給する高周波給電系の電気的な変化(電圧、電流、インピーダンス等)を検出して、プラズマ処理装置の状態、およびプロセス性能を評価する方法が開示されている。
また、特許文献4、5、6には、プラズマが無い状態でのプラズマ処理装置の幾何学的な構成により決定される装置固有の電気的特性(電圧、電流、インピーダンス等)を測定し、プラズマ処理装置の状態、およびプロセス性能を評価する方法が開示されている。
特開平11−121440号公報 特開2004−296612号公報 特開2006−66552号公報 特開2014−107395号公報 特開2003−282542号公報 特開2004−228460号公報
上述した特許文献1、2、3、4の技術では、電気量の変化から装置状態が異常との判断はできるが、装置は複数の部品で構成されるので異常箇所(部品)はすぐには分からない。また、異常箇所を特定する場合、部品点数の少ない装置では特定可能なものの時間を要し、部品点数の多い装置では特定自体が困難である。
また、上述した特許文献4、5、6の技術では、電気量の変化から装置状態の差は診断できるが、直接プロセス特性が異常かどうかは診断できない。また、異常箇所(部品)を特定する場合、部品点数の少ない装置では特定可能なものの時間を要し、部品点数の多い装置では特定自体が困難である。また、装置を電気的等価回路に置き換えて、評価結果から回路定数を解析および算出し、異常箇所(部品)を特定する方法もあるが、これも部品点数の少ない、構造が比較的簡単な装置に限られ、その場合でも解析に時間がかかる。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態における半導体装置の製造方法は、プラズマ処理装置を用いて半導体基板にプラズマ処理を施す工程と、プラズマ処理装置を検査する工程と、を有する。検査する工程は、プラズマ処理装置の高周波給電系を電気回路と見なし、入力信号の周波数を可変して各周波数でのインピーダンスまたは反射強度を測定する工程を含む。さらに、測定した結果を逆フーリエ変換して、信号の到達時間に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を算出する工程を含む。
一実施の形態における別の半導体装置の製造方法は、半導体基板にプラズマ処理を施していないときにプラズマ処理装置を検査する工程を有する。検査する工程は、プラズマ処理装置の高周波給電系を電気回路と見なし、入力信号の周波数を可変して各周波数でのインピーダンスまたは反射強度を測定する工程を含む。さらに、測定した結果を逆フーリエ変換して、信号の到達時間に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性、もしくは、信号の到達距離に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を算出する工程を含む。
一実施の形態によれば、異常箇所(部品)の特定を短時間で行うことができる。
実施の形態1におけるプラズマCVD装置の構成を説明するための図である。 実施の形態1におけるプラズマCVD装置を検査する工程において、異常部品および異常箇所の診断方法を説明するための図である。 実施の形態1におけるプラズマCVD装置を検査する工程において、異常部品および異常箇所の診断方法の流れを説明するためのフロー図である。 実施の形態1におけるプラズマCVD装置を検査する工程において、複数台を測定した場合の測定および計算結果の事例を説明するための図である。 実施の形態1におけるプラズマCVD装置を検査する工程において、図4の結果を検証した場合の測定および計算結果の事例を説明するための図である。 実施の形態1におけるプラズマCVD装置を検査する工程において、図5の結果を確認した場合の測定および計算結果の事例を説明するための図である。 実施の形態1に対する従来技術での測定および計算結果の事例を説明するための図である。 実施の形態1におけるプラズマCVD装置を用いた半導体装置の製造方法を説明するための図である。 図8に続く、実施の形態1におけるプラズマCVD装置を用いた半導体装置の製造方法を説明するための図である。 図9に続く、実施の形態1におけるプラズマCVD装置を用いた半導体装置の製造方法を説明するための図である。 図10に続く、実施の形態1におけるプラズマCVD装置を用いた半導体装置の製造方法を説明するための図である。 実施の形態2におけるドライエッチング装置の構成を説明するための図である。 実施の形態2におけるドライエッチング装置を検査する工程において、異常部品および異常箇所の診断方法を説明するための図である。 実施の形態2におけるドライエッチング装置を検査する工程において、複数台を測定した場合の測定および計算結果の事例を説明するための図である。 実施の形態3におけるプラズマCVD装置の構成を説明するための図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
[実施の形態の概要]
実施の形態の概要について説明する。まず、上述した特許文献1〜6の技術について、詳細に検討する。
上述した特許文献1、2、3、4の技術では、電気量の変化から装置状態が異常との判断はできるが、装置は複数の部品で構成されるので異常箇所(部品)はすぐには分からない。また、異常箇所を特定する場合、部品点数の少ない装置では特定可能なものの時間を要し、部品点数の多い装置では特定自体が困難である。
さらに、部品(例えば、プロセス性能に大きな影響を及ぼす電極などの部品)に異常があった場合、電気量の変化で異常を検知できるとしても、例えばメンテナンス時に取り付けた部品に異常がある場合、装置に取り付けて立上げ、稼働させた上で電気量を測定するまでは異常が分からず、部品を取り付けて装置を立上げるまでの時間がロスとなる。さらに、部品を再交換し、装置を再立上げする時間もロスとなる。
また、上述した特許文献4、5、6の技術では、電気量の変化から装置状態の差は診断できるが、直接プロセス特性が異常かどうかは診断できない。また、異常箇所(部品)を特定する場合、部品点数の少ない装置では特定可能なものの時間を要し、部品点数の多い装置では特定自体が困難である。また、装置を電気的等価回路に置き換えて、評価結果から回路定数を解析および算出し、異常箇所(部品)を特定する方法もあるが、これも部品点数の少ない、構造が比較的簡単な装置に限られ、その場合でも解析に時間がかかる。
さらに、特許文献4、5、6の技術でも、特許文献1、2、3と同様に、部品に異常があった場合、電気量の変化で異常を検知できるとしても、例えばメンテナンス時に取り付けた部品に異常がある場合、装置に取り付けて立上げ、稼働させた上で電気量を測定するまでは異常が分からず、部品を取り付けて装置を立上げるまでの時間がロスとなる。さらに、部品を再交換し、装置を再立上げする時間もロスとなる。
上述したような特許文献1〜6を含む従来技術のプラズマ処理装置では、課題として、高周波給電系の異常によるプロセス不具合の発生(スクラップ、歩留まり低下)とその原因調査および復旧の長期化(稼働率低下)がある。
本実施の形態は、装置の異常有無を早期診断し、異常がある場合は原因箇所を直接特定する診断技術に関するものである。
具体的には、プラズマ処理装置の高周波給電系を一種の電気回路と見なし、入力信号の周波数を振り(可変して)各周波数でのインピーダンスまたは反射強度を計測し、その結果を逆フーリエ変換することにより、信号の到達時間に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を算出する。もしくは、信号の到達距離に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を算出する。これにより、1回の測定で装置の各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度を取得する。次に、各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度や、信号の到達時間もしくは信号の到達距離に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を比較することにより、異常の有無、および異常がある場合はその箇所を診断および特定することを第1の目的とする。また、各部品の差を定量的に比較し、部品ごとのでき合いや劣化度の管理(良否判定)を行い、装置の異常を未然に防止することを第2の目的とする。
本実施の形態によれば、装置異常の有無に加え、従来技術では難しかった異常箇所(部品)の特定(切り分け)が短時間で可能となる。また、装置メンテナンス時に部品単体の異常や、取り付け方の異常が、装置を立ち上げてからプロセス特性確認を行うまでもなく判定できる。これらにより、装置異常時のダウンタイムを大幅に削減し、装置稼働率を向上させることができる。
また、実機での装置間機差要因検証と改善、部品の劣化度合いの管理(良否判定)にも活用できる。これにより、装置異常を未然に防止し、ウェハスクラップの低減や歩留まり向上に寄与することができる。
以下、上述した実施の形態の概要に基づいた各実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、各実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号または関連する符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態1]
実施の形態1におけるプラズマ処理装置を用いた半導体装置の製造方法について、図1〜図11を用いて説明する。実施の形態1は、プラズマ処理装置の一例としてプラズマCVD装置に適用し、このプラズマCVD装置を用いた半導体装置の製造方法に関するものである。
<プラズマCVD装置>
図1は、本実施の形態1におけるプラズマCVD装置の構成を説明するための図である。図1では、平行平板型のプラズマCVD装置を例にとり、この構成を示している。
本実施の形態1における平行平板型のプラズマCVD装置は、高周波電源1、マッチングボックス2、給電板3、リッド4、ガスライン5、ガス拡散板6、絶縁リング7、ガスプレート8、ギャップ9、サセプタヒータ10、ベローズ11、排気口12、チャンバ13を備えている。高周波電源1は、例えば13.56MHzの高周波電力を出力する電源である。
図1に示すように、プラズマCVD装置のチャンバ13内には、ウェハ(半導体基板)14が設置されるサセプタヒータ10が設けられている。サセプタヒータ10は、プラズマを生成するための下部電極となる。また、サセプタヒータ10は、チャンバ13の外壁部に設けられたベローズ11と接続している。ベローズ11は、アース電位に固定されている。また、チャンバ13の外壁部は、アース電位に固定されている。
チャンバ13の上部には、チャンバ13内に所定のプロセスガスを送り込むガスライン5が設けられている。ガスライン5のチャンバ13へプロセスガスを供給する部分には、ガス拡散板6、ガスプレート8が設けられている。ガスプレート8は、プラズマを生成するための上部電極となる。ガスプレート8には、リッド4、給電板3を介して高周波電源1が接続されている。給電板3と高周波電源1との間には、インピーダンスの整合を図るためのマッチングボックス2が接続されている。
リッド4およびガスプレート8とチャンバ13の外壁部とは、絶縁リング7により電気的に絶縁されている。チャンバ13の下部には、チャンバ13内のガスを排気するための排気口12が設けられている。
本実施の形態1におけるプラズマCVD装置を用いたウェハ14に対するプラズマ処理では、チャンバ13内にはガスライン5を介してプロセスガスが供給される。さらに、高周波電源1から、マッチングボックス2、給電板3を介し、リッド4、上部電極であるガスプレート8へと高周波電力が給電される。そして、上部電極であるガスプレート8と、下部電極であるサセプタヒータ10との間のギャップ9で、プロセスガスのプラズマが生成され、プロセスガスが分解し、サセプタヒータ10上に設置されるウェハ14上にSiO、SiN、SiCN等の絶縁膜や金属膜が形成される。例えば、後述する図8〜図11では、Cu配線上の層間絶縁膜形成の処理工程の例を示している。
本実施の形態1のようなプラズマCVD装置では、長時間膜形成を行うと、高周波電力が給電される給電板3、リッド4、ガスプレート8、サセプタヒータ10といった各種部品が消耗および劣化したり、膜形成により各種部品間の電気的導通状態や、絶縁リング7でチャンバ13から電気的に絶縁されたリッド4の絶縁状態が劣化する。その結果、装置のプラズマ特性が変化したり、プラズマが不安定になったりして、プロセス性能が導入初期の新しい状態やメンテナンス直後の正常な状態から外れ、所定の膜形成が行われない、デバイスに電気的ダメージを与える、といった不具合が生じる。
この不具合を解消するためには、装置各部の部品のうち、どの部品や箇所が異常かを特定し、その部品を交換したり、その箇所をメンテナンスしたりすることが必要となる。しかしながら、現状、異常な部品や箇所を直接特定できるような診断方法はなく、問題と考えられる部品や箇所を1つずつ交換し、メンテナンスするなどして順番に確認したり、従来技術では装置全体としての機差を診断して、異常部品や箇所を推定した上で該当部品の交換やメンテナンスをしていた。
しかしながら、これらの方法では、不具合部品や箇所の特定から交換、メンテナンスによる不具合の解消に長い時間を要する。そこで、本実施の形態1においては、プラズマCVD装置を検査する工程において、以下に説明する異常部品および異常箇所の診断方法を適用するものである。
<異常部品および異常箇所の診断方法>
図2および図3は、本実施の形態1におけるプラズマCVD装置を検査する工程において、異常部品および異常箇所の診断方法を説明するための図である。図2は、図1に示したプラズマCVD装置を例にとり、この診断方法を説明するための図である。図3は、診断方法の流れを説明するためのフロー図である。
本実施の形態1におけるプラズマCVD装置を検査する工程は、プラズマCVD装置を用いて半導体基板にプラズマ処理を施す工程を行っていないとき、すなわち半導体基板にプラズマ処理を施していないときに実施される。
図3において、まず、プラズマCVD装置の高周波給電系をマッチングボックスから切り離す(工程S1)。すなわち、図1に示したプラズマCVD装置において、マッチングボックス2と給電板3との接続を切り離す。さらに、測定器21を接続するために、必要であれば、同軸ケーブル22を介して接続治具23を取り付ける(工程S2)。もし、必要でない場合は、接続治具23は不要である。そして、測定器21を、接続治具23を使用してプラズマCVD装置の高周波給電系に接続する(工程S3)。工程S3を行った後の状態は、図2に示すような構成となる。
接続治具23を使用した測定器21とプラズマCVD装置の高周波給電系との接続では、例えば、接続治具23は片側が給電板3に面接触するように取り付けられ、もう片側は同軸ケーブル22を測定器21に接続できるように高周波コネクタとする。
測定器21は、例えば、波形やその周波数を変えられる信号発生器と装置への入出力信号を測定および表示できるようなオシロスコープなどの表示器、またはデジタルシリアルアナライザや同種の測定機能を有するネットワークアナライザ、または廉価版の簡易測定器などでもよい。
次に、プラズマCVD装置の高周波給電系を一種の電気回路と見なし、入力信号の周波数を振り(可変して)各周波数での電気的特性を測定する。ここでは、電気的特性として、インピーダンスを測定する場合、または反射強度を測定する場合を例に説明するが、その両方を測定する場合などでも構わない。
図3において、まず、測定器21において、電気的な入力信号の周波数を振り、その時の各周波数での装置のインピーダンスまたは反射強度を測定する(工程S4)。この際、適正な測定結果を得るには、測定周波数を下は数k〜数100kHzから、上は1〜5GHzまで、0.5MHz以下の刻みで振り、各周波数でのインピーダンスまたは反射強度を測定することが望ましい。より望ましくは、測定周波数を300kHzから4GHzまでの範囲で、0.3MHz刻みで振ってインピーダンスまたは反射強度を測定する。
例えば、上が1GHz以下での周波数では、時間や距離に対する分解能が落ちるため、測定結果から異常箇所を診断して特定することが難しくなる。一方、上が5GHz以上の周波数の場合、時間や距離の分解能は上がるものの、装置への入力信号が測定器の接続部で反射および減衰し、異常箇所の情報を含む装置各部の状態を反映した精度の良い測定結果が得られず、同様に異常箇所を診断して特定することが難しくなる。
次に、測定器21で測定した一連の結果(周波数に対するインピーダンスまたは反射強度)を、診断機能を有するパーソナルコンピュータなどの診断装置24を用いて診断する。この診断装置24は、例えば測定器21に接続され、測定器21の測定結果を取り込んで診断を行う。これに限らず、測定器21と診断装置24とを一体のものとしてもよい。また、独立した診断装置の場合は、この診断装置に記億媒体などに記憶した測定器21の測定結果を取り込んで診断を行う方法でもよい。
まず、診断装置24において、測定器21で測定したデータ(周波数に対するインピーダンスまたは反射強度)を逆フーリエ変換することにより、信号の到達時間に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を算出する(工程S5、S6)。信号の到達時間は、測定器21から入力した信号が高周波給電系へ到達するのにかかる時間である。その信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度は、高周波給電系への信号の到達した箇所のインピーダンスまたは反射強度である。
さらに、信号の到達時間に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性に基づいて、信号の到達距離に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を算出する(工程S7)。信号の到達距離は、高周波給電系における伝達速度が分かれば、時間×速度=距離の関係から求められる。そして、高周波給電系を構成する各部品への信号の到達時間が分かれば、その箇所のインピーダンスまたは反射強度が算出できるので、高周波給電系を構成する各部品に相当する箇所のインピーダンスまたは反射強度を読み取る(工程S8、S9)。これにより、1回の測定で、高周波給電系の各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度を取得する。
次に、高周波給電系の各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度や、信号の到達時間もしくは信号の到達距離に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を、異常がない装置の特性と比較するなどして、異常の有無、および異常がある場合はその箇所を診断して特定する(工程S10)。以上により、異常の有無、および異常がある場合はその箇所を診断して特定することができる。
また、本実施の形態1におけるプラズマCVD装置を検査する工程においては、工程S10の比較の結果で高周波給電系に異常箇所がある場合は、例えば警報を発報することも可能である。これにより、作業者に高周波給電系に異常箇所があることを知らせることができる。
また、工程S9で読み取った高周波給電系の各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性の変化から、高周波給電系の各部品の導通または絶縁箇所、および各部品の状態を個別に診断して管理することも可能である。これにより、各部品の差を定量的に比較し、部品ごとのでき合いや劣化度の管理(良否判定)を行い、装置の異常を未然に防止することができる。
<実施の形態1の測定および計算結果>
図4〜図6は、本実施の形態1におけるプラズマCVD装置を検査する工程において、測定および計算結果の事例を説明するための図である。図4は複数台を測定した場合の測定および計算結果の事例であり、図5は図4の結果を検証した場合の測定および計算結果の事例であり、図6は図5の結果を確認した場合の測定および計算結果の事例である。
図4では、実際に、本実施の形態1と同種の平行平板型のプラズマCVD装置の複数台(Ch.A、Ch.B、Ch.C、Ch.D)を測定した場合の測定および計算結果の事例を示している。図4において、下の図はチャンバ間差が分かり易くなるように、上の図の縦軸を拡大したものである。各々、横軸は距離であり、縦軸は反射強度である。なお、この事例は横軸が距離で縦軸が反射強度であるが、横軸を距離にして縦軸をインピーダンスにすること、横軸を時間にして縦軸を反射強度にすること、横軸を時間にして縦軸をインピーダンスにすることも勿論可能である。
ここでいう時間とは、測定器21から入力した信号が装置内を進む時間、距離とはその時間で信号が装置内を進む距離のことである。従って、図4の測定結果は、測定器21を接続した箇所からの装置の高周波給電系の距離方向の反射強度の変化を示すことになる。すなわち、図4の測定結果において、距離方向に対するそれぞれの部分の波形プロファイルは、距離の小さい順から、(1)給電板3およびリッド4の状態、(2)ガスプレート8の状態、(3)ギャップ9の状態、(4)サセプタヒータ10およびベローズ11の状態を示すと考えられる。
(1)給電板3およびリッド4の状態では、給電板3とリッド4との導通、および絶縁リング7によるチャンバ13からの絶縁の状態が分かる。(2)ガスプレート8の状態では、ガスプレート8とリッド4との導通、および絶縁リング7によるチャンバ13からの絶縁の状態が分かる。(3)ギャップ9の状態では、ガスプレート8とサセプタヒータ10との間のギャップ9の状態が分かる。(4)サセプタヒータ10およびベローズ11の状態では、サセプタヒータ10からベローズ11を介してアース電位であるチャンバ13への導通の状態が分かる。
このような距離に対する反射強度の変化の特性において、横軸である距離と実際の装置の各部分との対応は、装置の幾何学的構造および寸法に加え、チャンバを大気開放し、各部を手で触るなどすれば大まかにとることができる。
図4において、4台のプラズマCVD装置(Ch.A、Ch.B、Ch.C、Ch.D)のうち、Ch.A処置前のデータはプラズマの状態を反映するパラメータの1つである電圧Vdcが不安定なチャンバの測定結果であり、また、Ch.B/C/Dのデータは電圧Vdcが安定なチャンバの測定結果である。Vdcが不安定ということはプラズマの状態が不安定であることを示す。ガスプレート8や特にサセプタヒータ10およびベローズ11の周辺に対応する箇所で、Vdcが安定なチャンバと不安定なチャンバとの間に大きな差が見られることが分かる。
図5は、図4の測定および計算結果の事例から分かったCh.Aにおいて、Vdcが不安定な要因となっている箇所を検証するために、ガスプレート8、サセプタヒータ10およびベローズ11を順に異常がないかを確認した上で、交換しながら測定した結果である。まず、ガスプレート8を確認した結果、表面および裏面に特に異常は見られなかったが、リッド4との電気的接触面に一部電蝕が見られたため、リッド4側の接触面は研磨除去し、ガスプレート8を交換した。しかしながら、交換前後で測定結果に大きな差はなく、またVdcの不安定さも改善しなかった。次に、サセプタヒータ10およびベローズ11を確認したところ、サセプタヒータ10とベローズ11との間に多量の堆積物が付着していた。そこで、サセプタヒータ10およびベローズ11を一緒に交換したところ、相当箇所の反射強度が大幅に小さくなった。また、VdcもCh.B/C/Dと同程度に安定となった。
図6は、図5の測定および計算結果の事例から分かったCh.Aにおいて、サセプタヒータ10およびベローズ11を交換後の測定結果と、Vdcが安定なCh.B/C/Dの測定結果とを比較したものである。ガスプレート8や特にサセプタヒータ10およびベローズ11の周辺に対応する箇所で、反射強度が小さくなり、差がほとんどなくなったことが分かる。以上の結果から、サセプタヒータ10とベローズ11との間に多量の堆積物が付着したため、サセプタヒータ10およびベローズ11とアース電位であるチャンバボディとの間の導通が劣化し、Vdcが不安定になったと考えられる。
<実施の形態1に対する従来技術での測定および計算結果>
図7は、本実施の形態1に対する従来技術での測定および計算結果の事例を説明するための図である。図7は、本実施の形態1の手法との比較のため、図2の複数台の平行平板型のプラズマCVD装置で、Vdcが不安定なCh.AとVdcが安定なCh.B/C/Dを本実施の形態1の手法で測定した際、同時に測定した、従来技術であるインピーダンスの周波数特性の測定事例である。上から順に、(a)インピーダンスの実部Zr、(b)インピーダンスの虚部Zi、および(c)インピーダンスZのF=300kHz〜50MHzにおける周波数特性である。
いずれの結果でも、4台のチャンバ間でそれぞれ差があることは分かるが、例えば、これらの結果をVdcが安定なチャンバと不安定なチャンバとで比較しても、一定の傾向があるとは言えない。また、測定対象を一括して測定する手法のため、測定結果から各種部品の消耗および劣化や、各種部品間の導通および絶縁状態の劣化などは分からず、本従来技術での結果から異常箇所を直接診断および特定することは困難である。
<半導体装置の製造方法>
図8〜図11は、本実施の形態1におけるプラズマCVD装置を用いた半導体装置の製造方法を説明するための図である。図8〜図11では、いわゆるデュアルダマシン加工プロセスによるCu配線上の層間絶縁膜形成の処理工程の例を示している。
このデュアルダマシン加工プロセスは、予めビアホールと配線になるべき部分にトレンチを形成しており、成膜によりメタル埋め込みを行い、次に研磨により余分な堆積部分を除去することにより、ビアホールの埋め込みと配線を同時に形成する技術である。
図8は、(a)ウェハ上に形成されたCu配線のCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理後から、(b)SiCN層間絶縁膜のデポジション処理、(c)FSG層間絶縁膜のデポジション処理、(d)SiO層間絶縁膜のデポジション処理までの処理工程を示している。図9は、図8に続く処理工程として、(e)SiCN層間絶縁膜のデポジション処理、(f)FSG層間絶縁膜のデポジション処理、(g)SiO層間絶縁膜のデポジション処理、(h)SiN層間絶縁膜のデポジション処理までの処理工程を示している。Cu配線のCMP処理では、Cu配線の表面を平坦化する。SiCN層間絶縁膜、FSG層間絶縁膜、SiO層間絶縁膜、SiN層間絶縁膜の各デポジション処理では、SiCN、FSG、SiO、SiNの各層間絶縁膜を堆積する。
図10は、図9に続く処理工程として、(i)配線フォトレジスト処理、(j)ハードマスクエッチング処理、(k)ビアフォトレジスト処理までの処理工程を示している。図11は、図10に続く処理工程として、(l)ビアエッチング処理、(m)トレンチエッチング処理、(n)SiCNエッチング処理、(o)Cuメタル埋め込みおよびCuメタル研磨処理までの処理工程を示している。配線フォトレジスト処理、ビアフォトレジスト処理では、配線、ビアの各マスクとなるフォトレジストを形成する。ハードマスクエッチング処理、ビアエッチング処理、トレンチエッチング処理、SiCNエッチング処理では、ハードマスク、ビア、トレンチ、SiCNの各エッチングを行う。Cuメタル埋め込みおよびCuメタル研磨処理では、トレンチにCuメタルを埋め込んだ後にこのCuメタルの表面を研磨する。
以上のデュアルダマシン加工プロセスによるCu配線上の層間絶縁膜形成の処理工程の例において、本実施の形態1におけるプラズマCVD装置は、例えばSiCN層間絶縁膜のデポジション処理を行う際に用いられる。勿論、FSG、SiO、SiNの層間絶縁膜を形成するデポジション処理を行う際にも用いることができる。
<実施の形態1の効果>
以上説明した本実施の形態1によれば、従来技術では困難であった各種部品の消耗および劣化や、各種部品間の導通および絶縁状態の劣化など、異常な部品や箇所を1度の評価で直接かつ定量的に診断および特定することができる。これにより、プロセスおよび装置異常発生時に、従来技術では難しかった異常箇所(部品)の特定(切り分け)が短時間で可能となる。
また、装置メンテナンス時に部品単体の異常や、取り付け方の異常が、装置を立ち上げてからプロセス特性確認を行うまでもなく判定できる。これらにより、プロセスおよび装置異常時のダウンタイムを大幅に削減し、装置稼働率を向上させることができる。
また、実機での装置間機差要因の検証と改善、部品単体や各種部品間の導通および絶縁状態の劣化度合いの管理(良否判定)にも活用できる。これにより、装置異常を未然に防止し、ウェハスクラップの低減や歩留まり向上に寄与することができる。
より詳細には、以下の通りである。
(1)プラズマCVD装置を検査する工程は、工程S4を含むことで、プラズマCVD装置の高周波給電系を電気回路と見なし、入力信号の周波数を可変して各周波数でのインピーダンスまたは反射強度を測定することができる。さらに、工程S5、S6を含むことで、測定した結果を逆フーリエ変換して、信号の到達時間に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を算出することができる。
(2)プラズマCVD装置を検査する工程は、さらに、工程S7を含むことで、信号の到達時間に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性に基づいて、信号の到達距離に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を算出することができる。
(3)プラズマCVD装置を検査する工程は、さらに、工程S8、S9を含むことで、信号の到達時間に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性に基づいて、高周波給電系を構成する各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を算出することができる。もしくは、信号の到達距離に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性に基づいて、高周波給電系を構成する各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を算出することができる。
(4)プラズマCVD装置を検査する工程は、さらに、工程S10を含むことで、高周波給電系を構成する各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性と、異常がない装置の特性とを比較して、高周波給電系の異常の有無、および異常がある場合はその箇所を特定することができる。
(5)プラズマCVD装置を検査する工程は、さらに、工程S9で算出した高周波給電系を構成する各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性の変化から、高周波給電系の各部品の導通または絶縁箇所、および各部品の状態を個別に診断して管理することができる。
(6)プラズマCVD装置を検査する工程は、さらに、工程S10で比較した結果、高周波給電系に異常箇所がある場合は警報を発報することができる。
(7)各周波数でのインピーダンスまたは反射強度を測定する際は、入力信号の周波数を300kHzから4GHzまでの範囲で、0.3MHz刻みで可変して測定することで、時間や距離に対する分解能が落ちることなく、異常箇所の情報を含む装置各部の状態を反映した精度の良い測定結果を得ることができる。
[実施の形態2]
実施の形態2におけるプラズマ処理装置を用いた半導体装置の製造方法について、図12〜図14を用いて説明する。実施の形態2は、プラズマ処理装置の一例としてドライエッチング装置に適用し、このドライエッチング装置を用いた半導体装置の製造方法に関するものである。
前記実施の形態1では、高周波給電系をマッチングボックス2とチャンバ本体の高周波給電系との間で物理的に切り離し、そこに測定器21を接続治具23を介して接続し、測定する手法について説明した。しかしながら、実際のプラズマ処理装置では、マッチングボックス2とチャンバ本体の高周波給電系との間を切り離すことが物理的に難しい装置が多い。また、仮に切り離すことができるとしても、前記実施の形態1のように専用の接続治具23を設計および製作する必要がある場合が多い。さらに、この場合、マッチングボックス2とチャンバ本体の高周波給電系との切り離しや接続治具23の取り付け等に時間がかかる。
そこで、実施の形態2として、マッチングボックスと本体の高周波給電系とを切り離さず、マッチングボックスを介して直接測定する方法を、ECR(Electron Cyclotron Resonance)型のドライエッチング装置を診断する場合を例にとり説明する。本実施の形態2においては、前記実施の形態1と異なる点を主に説明する。
<ドライエッチング装置>
図12は、本実施の形態2におけるドライエッチング装置の構成を説明するための図である。図12では、ECR型のドライエッチング装置を例にとり、この構成を示している。
本実施の形態2におけるECR型のドライエッチング装置は、高周波電源31、同軸ケーブル32、マッチングボックス33、給電部品34、絶縁部品35、磁石36、電極37、石英窓38、チャンバ39、ステージ40、排気口41を備えている。高周波電源31は、例えば450MHzの高周波電力を出力する電源である。
図12に示すように、ドライエッチング装置のチャンバ39内には、ウェハ(半導体基板)42が設置されるステージ40が設けられている。チャンバ39の上部には、電極37が設けられている。チャンバ39内において、電極37とウェハ42が設置されるステージ40との間には石英窓38が設けられている。
電極37には、給電部品34を介して高周波電源31が接続されている。給電部品34と高周波電源31との間には、インピーダンスの整合を図るためのマッチングボックス33が接続されている。高周波電源31とマッチングボックス33との間は、同軸ケーブル32で接続されている。
電極37とチャンバ39の外壁部とは、絶縁部品35により電気的に絶縁されている。チャンバ39の外壁部には、ECRを発生させるための磁石36が設けられている。チャンバ39の下部には、チャンバ39内のガスを排気するための排気口41が設けられている。
本実施の形態2におけるドライエッチング装置を用いたウェハ42に対するプラズマ処理では、チャンバ39内にはガスラインを介してプロセスガスが供給され、かつ、排気口41にある圧力調整用のバルブによりチャンバ39内の圧力が調圧される。さらに、高周波電源31から、同軸ケーブル32、マッチングボックス33、絶縁部品35で絶縁された給電部品34を介し、チャンバ39から絶縁された電極37へと高周波電力が給電される。そして、電極37とステージ40との間で、プロセスガスのプラズマが生成され、そこで生成されるイオンにより、ステージ40上に設置されたウェハ42がエッチングされる。
本実施の形態2におけるドライエッチング装置は、例えば前記実施の形態1で図8〜図11に示したデュアルダマシン加工プロセスによる処理工程の例において、各エッチング処理を行う際に用いることができる。
本実施の形態2のようなドライエッチング装置でも、前記実施の形態1の場合と同様に、長時間エッチング処理を行うと、高周波電力が給電される給電部品34、電極37、ステージ40といった各種部品が消耗および劣化したり、高周波電力による加熱やエッチングによる腐食、副生成物の付着等により各種部品間の導通状態や、絶縁状態が劣化する。その結果、装置のプラズマ特性が変化したり、プラズマが不安定になったりして、プロセス性能が導入初期の新しい状態やメンテナンス直後の正常な状態から外れ、所定のエッチングが行われないという不具合が生じる。
また、高周波給電系のインピーダンスが変化することにより、マッチングボックス33で整合をとることができず、反射電力が大きくなり、エラーが発生する。
これらの不具合を解消するためには、装置各部の部品のうち、どの部品や箇所が異常かを特定し、その部品を交換したり、その箇所をメンテナンスしたりすることが必要となる。しかしながら、現在、異常な部品や箇所を直接特定するような診断方法はなく、問題と考えられる部品や箇所を1つずつ交換し、メンテナンスするなどして順番に確認したり、従来技術で装置全体としての機差を診断して、異常部品や箇所を推定した上で該当部品の交換やメンテナンスをしていた。
しかしながら、これらの方法では、不具合部品や箇所の特定から交換、メンテナンスによる不具合の解消に長い時間を要する。そこで、本実施の形態2においては、ドライエッチング装置を検査する工程において、以下に説明する異常部品および異常箇所の診断方法を適用するものである。
<異常部品および異常箇所の診断方法>
図13は、本実施の形態2におけるドライエッチング装置を検査する工程において、異常部品および異常箇所の診断方法を説明するための図である。図13は、図12に示したドライエッチング装置を例にとり、この診断方法を説明するための図である。
前記実施の形態1では、装置本体の高周波給電系をマッチングボックスから物理的に切り離し、接続治具を使用するなどして、同軸ケーブルを介し、測定器を装置の高周波給電系に接続して測定した。これに対して、本実施の形態2では、マッチングボックス33は切り離さず、高周波電源31とマッチングボックス33を接続する同軸ケーブル32を取り外し、マッチングボックス33の入力側に接続治具53を取り付け、同軸ケーブル52を介して測定器51を接続し、マッチングボックス33の電気回路ごと装置の高周波給電系の測定を行う。
測定器51は、前記実施の形態1と同様に、波形やその周波数を変えられる信号発生器と装置への入出力信号を測定および表示できるようなオシロスコープなどの表示器、またはデジタルシリアルアナライザや同種の測定機能を有するネットワークアナライザ、または廉価版の簡易測定器などでもよい。
測定条件についても、前記実施の形態1と同様に、測定周波数を下は数k〜数100kHzから、上は1〜5GHzまで、0.5MHz以下の刻みで振ることが望ましい。より望ましくは、測定周波数を300kHzから4GHzまでの範囲で、0.3MHz刻みで振って測定する。この場合に、マッチングボックス33内の電気回路の可変素子は回路定数が同じになるよう設定しておく。
さらに、測定器51で測定した一連の結果(周波数に対するインピーダンスまたは反射強度)を、前記実施の形態1と同様に、診断機能を有するパーソナルコンピュータなどの診断装置54を用いて診断する。これにより、信号の到達時間に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性、信号の到達距離に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性や、高周波給電系の各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度を取得することができる。そして、異常がない装置の特性と比較するなどして、異常の有無、および異常がある場合はその箇所を診断および特定することができる。
<実施の形態2の測定および計算結果>
図14は、本実施の形態2におけるドライエッチング装置を検査する工程において、測定および計算結果の事例を説明するための図である。図14では、実際に、本実施の形態2と同種のECR型のドライエッチング装置の複数台(チャンバA、チャンバB、チャンバC)を測定した場合の測定および計算結果の事例を示している。図14において、下の図はチャンバ間差が分かり易くなるように、上の図の縦軸を拡大したものである。各々、横軸は距離であり、縦軸は反射強度である。なお、この事例は横軸が距離で縦軸が反射強度であるが、横軸を距離にして縦軸をインピーダンスにすること、横軸を時間にして縦軸を反射強度にすること、横軸を時間にして縦軸をインピーダンスにすることも勿論可能である。
図14の測定結果は、測定器51を接続した箇所からの装置の高周波給電系の距離方向の反射強度の変化を示す。すなわち、図14の測定結果において、距離方向に対するそれぞれの部分の波形プロファイルは、距離の小さい順から、(1)マッチングボックス33の入力部から出力部の電気回路の状態、(2)マッチングボックス33の出力部以降の高周波給電系の給電部品34や電極37の導通および絶縁状態を示すと考えられる。
本実施の形態2におけるドライエッチング装置では、高周波電力の給電を繰り返すことにより、例えば給電部品34が加熱し、表面が酸化され、マッチングボックス33との間の導通状態、および電極37との間の導通状態が劣化し、供給電力がプラズマ以外で消費される結果、プロセスや装置の不具合が発生する。チャンバAの測定結果は、実際に給電部品34の導通が劣化し、装置不具合が発生した状態で測定した結果(NG)である。このチャンバAについては、この部品を新品に交換後、装置不具合は解消した。チャンバB、Cの測定結果は、導通状態が劣化していない状態での結果(OK)である。
給電部品34や電極37の導通および絶縁状態については、値が小さい方が導通状態が良好であると考えられる。本測定事例を見ると、チャンバB、Cで同程度の値に対し、チャンバAの値は高くなり、導通状態の劣化が示唆される結果となっており、マッチングボックス33込みの測定でも、給電部品34の導通の劣化を診断および特定することが可能である。
<実施の形態2の効果>
以上説明した本実施の形態2によれば、従来技術では困難であった、マッチングボックス33込みの測定での、各種部品の消耗および劣化や、各種部品間の導通および絶縁状態の劣化など、異常な部品や箇所を1度の評価で直接かつ定量的に診断および特定することができる。これにより、前記実施の形態1で述べた効果の他に、マッチングボックス33込みの測定により、マッチングボックス33と本体の高周波給電系との物理的な切り離しや、専用の接続治具の設計および製作の必要もなくなり、測定時間を大幅に短縮し、かつ簡単に測定を行うことができる。この結果、前記実施の形態1よりさらにプロセスおよび装置異常時のダウンタイムを削減でき、装置稼働率を向上させることができる。
[実施の形態3]
実施の形態3におけるプラズマ処理装置を用いた半導体装置の製造方法について、図15を用いて説明する。実施の形態3は、前記実施の形態1と同様に、プラズマ処理装置の一例として平行平板型のプラズマCVD装置に適用し、このプラズマCVD装置を用いた半導体装置の製造方法に関するものである。本実施の形態3においては、前記実施の形態1と異なる点を主に説明する。
本実施の形態3は、各種部品の消耗および劣化や、各種部品間の導通および絶縁状態の劣化など、異常な部品や箇所の診断および管理を自動で行い、さらに異常判定から発報までを自動で行うシステムを内蔵する平行平板型のプラズマCVD装置の例である。
<プラズマCVD装置>
図15は、本実施の形態3におけるプラズマCVD装置の構成を説明するための図である。図15では、前記実施の形態1と同様に、平行平板型のプラズマCVD装置を例にとり、この構成を示している。
本実施の形態3における平行平板型のプラズマCVD装置は、前記実施の形態1の図1に示した構成に対して、測定器61、制御装置62、リレー63、64、診断装置65を追加した構成となっている。測定器61は、リレー63、64を介して給電板3に接続されている。高周波電源1が接続されているマッチングボックス2は、リレー64を介して給電板3に接続されている。制御装置62は、測定器61を制御すると共に、リレー63、64のON/OFFを制御する。
図15に示すように、プラズマCVD装置の高周波給電系にリレー63、64を介して測定器61が設置され、制御装置62からの制御により、定期的にプラズマ処理を行っていない時にリレー63、64をONして、測定器61で、周波数に対するインピーダンスまたは反射強度の測定を実施する。そして、診断装置65において、測定結果から得られる複数の装置各部に対応するインピーダンスまたは反射強度の値を、各部ごとに予め設定した規格と照合し、規格を逸脱した場合はその部分の部品の導通および絶縁状態が劣化したと判断し、警報を発報する。
また、プラズマ処理を行う場合は、高周波電源1から給電される高周波電力から測定器61を保護するようにリレー63をOFFにする。これにより、診断および管理、さらに異常判定から発報までを自動で行うシステムを内蔵する構成においても、測定器61を電気的に切り離した状態にしてプラズマ処理を行うことができる。
以上のように、図15に示すプラズマCVD装置では、自動で、高周波給電系の異常の有無および異常がある場合はその箇所を特定し、高周波給電系の各部品の導通または絶縁箇所および各部品の状態を個別に診断して管理し、高周波給電系に異常箇所がある場合は警報を発報する機能を含んでいる。
<実施の形態3の効果>
以上説明した本実施の形態3によれば、自動で、従来技術では困難であった各種部品の消耗および劣化や、各種部品間の導通および絶縁状態の劣化など、異常な部品や箇所を1度の評価で直接かつ定量的に診断および特定することができる。これにより、前記実施の形態1で述べた効果の他に、自動での測定により、マッチングボックス2と本体の高周波給電系との物理的な切り離しや、専用の接続治具の設計および製作の必要もなくなり、測定時間を大幅に短縮し、かつ簡単に測定を行うことができる。この結果、前記実施の形態1よりさらにプロセスおよび装置異常時のダウンタイムを削減でき、装置稼働率を向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、プラズマ処理装置の一例として、平行平板型のプラズマCVD装置、ECR型のドライエッチング装置に適用した場合を説明したが、本発明はこれに限らず、他のプラズマCVD装置やドライエッチング装置にも適用可能である。さらに、本発明は、エッチング、CVD、スパッタリング等のプラズマを利用して各種の処理を行うプラズマ処理装置全般に広く適用できるものである。
また、前記実施の形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 高周波電源
2 マッチングボックス
3 給電板
4 リッド
5 ガスライン
6 ガス拡散板
7 絶縁リング
8 ガスプレート
9 ギャップ
10 サセプタヒータ
11 ベローズ
12 排気口
13 チャンバ
14 ウェハ
21 測定器
22 同軸ケーブル
23 接続治具
24 診断装置
31 高周波電源
32 同軸ケーブル
33 マッチングボックス
34 給電部品
35 絶縁部品
36 磁石
37 電極
38 石英窓
39 チャンバ
40 ステージ
41 排気口
42 ウェハ
51 測定器
52 同軸ケーブル
53 接続治具
54 診断装置
61 測定器
62 制御装置
63、64 リレー
65 診断装置

Claims (17)

  1. (a)プラズマ処理装置を用いて半導体基板にプラズマ処理を施す工程と、
    (b)前記プラズマ処理装置を検査する工程と、
    を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記(b)工程は、
    (b1)前記プラズマ処理装置の高周波給電系を電気回路と見なし、入力信号の周波数を可変して各周波数でのインピーダンスまたは反射強度を測定する工程と、
    (b2)前記(b1)工程で測定した結果を逆フーリエ変換して、信号の到達時間に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を算出する工程と、
    を含む、半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(b)工程は、さらに、
    (b3)前記(b2)工程で算出した、前記信号の到達時間に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性に基づいて、前記高周波給電系を構成する各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を算出する工程を含む、半導体装置の製造方法。
  3. 請求項2記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(b)工程は、さらに、
    (b4)前記(b3)工程で算出した、前記高周波給電系を構成する各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性と、異常がない装置の特性とを比較して、前記高周波給電系の異常の有無、および異常がある場合はその箇所を特定する工程を含む、半導体装置の製造方法。
  4. 請求項2記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(b)工程は、さらに、
    (b5)前記(b3)工程で算出した、前記高周波給電系を構成する各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性の変化から、前記高周波給電系の各部品の導通または絶縁箇所、および各部品の状態を個別に診断して管理する工程を含む、半導体装置の製造方法。
  5. 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(b)工程は、さらに、
    (b6)前記(b4)工程で比較した結果、前記高周波給電系に異常箇所がある場合は警報を発報する工程を含む、半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(b)工程は、さらに、
    (b11)前記(b2)工程で算出した、前記信号の到達時間に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性に基づいて、前記信号の到達距離に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を算出する工程を含む、半導体装置の製造方法。
  7. 請求項6記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(b)工程は、さらに、
    (b12)前記(b11)工程で算出した、前記信号の到達距離に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性に基づいて、前記高周波給電系を構成する各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を算出する工程を含む、半導体装置の製造方法。
  8. 請求項7記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(b)工程は、さらに、
    (b13)前記(b12)工程で算出した、前記高周波給電系を構成する各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性と、異常がない装置の特性とを比較して、前記高周波給電系の異常の有無、および異常がある場合はその箇所を特定する工程を含む、半導体装置の製造方法。
  9. 請求項7記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(b)工程は、さらに、
    (b14)前記(b12)工程で算出した、前記高周波給電系を構成する各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性の変化から、前記高周波給電系の各部品の導通または絶縁箇所、および各部品の状態を個別に診断して管理する工程を含む、半導体装置の製造方法。
  10. 請求項8記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(b)工程は、さらに、
    (b15)前記(b13)工程で比較した結果、前記高周波給電系に異常箇所がある場合は警報を発報する工程を含む、半導体装置の製造方法。
  11. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(b1)工程では、前記入力信号の周波数を300kHzから4GHzまでの範囲で、0.3MHz刻みで可変して前記インピーダンスまたは前記反射強度を測定する、半導体装置の製造方法。
  12. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記プラズマ処理装置は、前記高周波給電系の異常の有無、および異常がある場合はその箇所を特定し、前記高周波給電系の各部品の導通または絶縁箇所、および各部品の状態を個別に診断して管理し、前記高周波給電系に異常箇所がある場合は警報を発報する機能を含む、半導体装置の製造方法。
  13. (a)半導体基板にプラズマ処理を施していないときにプラズマ処理装置を検査する工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記(a)工程は、
    (a1)前記プラズマ処理装置の高周波給電系を電気回路と見なし、入力信号の周波数を可変して各周波数でのインピーダンスまたは反射強度を測定する工程と、
    (a2)前記(a1)工程で測定した結果を逆フーリエ変換して、信号の到達時間に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性、もしくは、前記信号の到達距離に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を算出する工程と、
    を含む、半導体装置の製造方法。
  14. 請求項13記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(a)工程は、さらに、
    (a3)前記(a2)工程で算出した、前記信号の到達時間に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性、もしくは、前記信号の到達距離に対するその信号の到達箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性に基づいて、前記高周波給電系を構成する各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性を算出する工程を含む、半導体装置の製造方法。
  15. 請求項14記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(a)工程は、さらに、
    (a4)前記(a3)工程で算出した、前記高周波給電系を構成する各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性と、異常がない装置の特性とを比較して、前記高周波給電系の異常の有無、および異常がある場合はその箇所を特定する工程を含む、半導体装置の製造方法。
  16. 請求項14記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(a)工程は、さらに、
    (a5)前記(a3)工程で算出した、前記高周波給電系を構成する各部品の状態を反映する箇所のインピーダンスまたは反射強度の特性の変化から、前記高周波給電系の各部品の導通または絶縁箇所、および各部品の状態を個別に診断して管理する工程を含む、半導体装置の製造方法。
  17. 請求項15記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(a)工程は、さらに、
    (a6)前記(a4)工程で比較した結果、前記高周波給電系に異常箇所がある場合は警報を発報する工程を含む、半導体装置の製造方法。
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