JP2017059438A - 照明制御装置、および照明制御システム - Google Patents

照明制御装置、および照明制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】外光の影響による照明エリアの照度変化を低減することにより、ユーザの快適性を向上することが可能な照明制御装置を提供する。【解決手段】照明制御装置は、照明装置により照らされるエリアの照度情報を取得する照度情報取得部と、照度情報に基づくエリアの照度の目標照度を設定する目標照度設定部と、照明装置を制御するための制御信号を出力する信号出力部とを備える。エリアの照度が目標照度を含む許容範囲を外れてから基準時間が経過した後、エリアの照度が許容範囲内ではない場合に、信号出力部は、エリアの照度を目標照度に追従させるための制御信号の出力を開始する。【選択図】図5

Description

本開示は、照明制御装置、および照明制御システムに関する。
従来、快適な照明環境を実現するために、照明光の照度等を制御するためのシステムが知られている。例えば、特許文献1(特開2013−127930号公報)は、照度を調整可能な照明装置と、照明装置による照明エリア内の照度を計測する照度センサと、照度センサによる計測照度を示す照度情報信号に基づき、照明装置に、該照明装置の照度を制御するための制御信号を送出する照明制御装置とを備えた照明制御システムを開示している。この照明制御システムにおける照度センサは、照明制御装置に照度情報信号を送出し、特に、照度情報信号を所定の時間間隔で定期的に送出すると共に、計測照度の変化が所定条件を満たすときにも照度情報信号を送出する。
特開2013−127930号公報
ここで、オフィスビル等の建物において、窓から太陽光等の外光が差し込む部屋に特許文献1に係る照明制御システムを導入する場合を想定する。この照明制御システムでは、外光等の影響により照明エリアの照度が閾値を下回った場合には、基準超え照度を示す照度情報信号が伝送親機に送出される。そして、伝送親機は、定期送信による次の照度情報信号の受信を待たずに、基準超え照度情報信号に基づいて照明装置を制御することにより照明エリア内の照度を許容範囲内に迅速に戻すことを検討している。
しかしながら、太陽光等の外光による照度は常に変動しているため、照明エリアの照度が許容範囲内から一定量外れた場合であっても、すぐに許容範囲内に収まる場合も多い。このような場合、特許文献1に係る照明制御システムのように、照明エリアの照度が閾値を下回ったことを条件として、瞬時に許容範囲内に戻すように照明装置を制御してしまうと、結果的に、照明エリアの照度が急峻に変化することになり、部屋にいる人の快適性が損なわれる可能性が高い。
本開示は、上記のような問題点を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、外光の影響による照明エリアの照度変化を低減することにより、ユーザの快適性を向上することが可能な照明制御装置を提供することである。
ある実施の形態に従う照明制御装置は、照明装置により照らされるエリアの照度情報を取得する照度情報取得部と、照度情報に基づくエリアの照度の目標照度を設定する目標照度設定部と、照明装置を制御するための制御信号を出力する信号出力部とを備える。エリアの照度が目標照度を含む許容範囲を外れてから基準時間が経過した後、エリアの照度が許容範囲内ではない場合に、信号出力部は、エリアの照度を目標照度に追従させるための制御信号の出力を開始する。
本開示によると、外光の影響による照明エリアの照度変化を低減することにより、ユーザの快適性を向上することが可能となる。
照明制御システムの構成を示す図である。 照明制御システムにより制御された照明エリアARの照度の変化の一例を示す図である。 照明装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 照明制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施の形態1に従う照明制御装置の機能構成を示す模式図である。 実施の形態1に従う照明制御装置の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に従う照明制御装置の機能構成を示す模式図である。 実施の形態2に従う待機時間の設定方式を説明するための図である。 実施の形態3に従う照明制御装置の機能構成を示す模式図である。 実施の形態3に従う待機時間の設定方式を説明するための図である。 実施の形態4に従う照明制御装置の機能構成を示す模式図である。 実施の形態5に従う照明制御装置の機能構成を示す模式図である。 実施の形態5に従う目標照度の設定方式を説明するための図である。 実施の形態6に従う照明制御装置の機能構成を示す模式図である。 実施の形態6に従う目標照度の設定方式を説明するための図である。 実施の形態7に従う照明制御装置の機能構成を示す模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
<システムの全体構成>
図1は、照明制御システムの構成を示す図である。図1を参照して、照明制御システム1は、照明装置10と、照明制御装置20と、照度センサ30とを含む。本実施の形態では、照明制御システム1は、オフィスビル等の建物において、窓40から太陽光等の外光が差し込む部屋に導入される場合を想定する。具体的には、照明制御システム1は、部屋の天井に配置されたLED照明などの照明装置10の発光光度を、机上面(照明エリアAR)でユーザが希望する照度となるように制御するシステムである。
照明装置10は、例えば、通信機能を有したLED、蛍光灯、白熱灯などを光源とする照明装置であり、室内の天井または壁等に設置される。照明装置10は、照明制御装置20からの制御信号に基づいて、点灯、消灯および調光制御が可能に構成されている。図1では、照明装置10の数は1台である構成を示しているが、2台以上であってもよい。
照度センサ30は、照明装置10により照らされる被照面(照明エリアAR)の単位面積当たりの明るさである照度を検出可能な位置に設置される。具体的には、照度センサ30は、照明エリアARを照らす、照明装置10の照明光L1と、照明エリアARに差し込む外光(ここでは、太陽光L2)とを併せて受光し、照明光L1と太陽光L2との合成光による照度を検出する。照度センサ30は、検出した照度を示す検出信号を照明制御装置20に出力する。
なお、以下の説明では、照度センサ30により検出される照明エリアARの照度、すなわち、照明光L1と太陽光L2との合成光による照度を「エリア照度」と称する。また、エリア照度のうち照明光L1のみによる照度を「照明光L1の照度」と称し、エリア照度のうち太陽光L2のみによる照度を「太陽光L2の照度」と称する。そのため、エリア照度=(照明光L1の照度)+(太陽光L2の照度)の関係が成立する。
照明制御装置20は、照度センサ30の検出結果に基づいて、照明装置10を調光制御する。典型的には、照明制御装置20は、照明装置10に制御信号を出力することで、当該照明装置10から照射される光量を制御する。照明制御装置20の制御方式についての詳細は後述する。
照明装置10、照度センサ30および照明制御装置20は、例えば、壁に埋め込まれた有線ケーブルなどにより互いに通信可能に構成されている。ただし、これらの各装置は、Bluetooth(登録商標)、無線LANなどにより互いに無線通信可能に構成されていてもよい。
<システムの動作概要>
次に、本実施の形態に従う照明制御システム1の動作概要について説明する。
図2は、照明制御システムにより制御された照明エリアARの照度の変化の一例を示す図である。図2の横軸は時刻を示しており、縦軸は照明制御装置20により算出された照明エリアARの照度を示している。図2では、エリア照度が許容範囲内となっている時点(時刻t0)からの照度変化が示されている。許容範囲は、上限値をLu(例えば、700lx)とし、下限値をLd(例えば、600lx)とする範囲であり、例えば、ユーザなどによって予め定められている。
照度センサ30からは、予め定められた検出周期(例えば、100ms)ごとに検出したエリア照度を示す検出信号が照明制御装置20に送信されている。また、照明制御装置20は、受信した検出信号に基づいて、検出周期ごとにエリア照度を算出するとともに、制御タイミングになるまでエリア照度を逐次平均する。具体的には、照明制御装置20は、1制御周期分(例えば、2秒)のエリア照度の平均値を算出して、当該算出した平均値に対応する制御信号を出力する。これは、天井に設けている照度センサ30Sの下を人が通行すると、検出信号が変動してしまい、当該変動した検出信号に基づく制御信号により照明装置10を制御すると、当該照明装置10の発光光度が上下変動を繰り返す可能性があるためである。
図2を参照して、時刻t0〜時刻t1の期間では、エリア照度が許容範囲内にあるため、照明制御装置20は、照明装置10からの照明光L1の照度を維持するような制御信号を出力し続ける。そのため、この期間では照明光L1の照度は一定となる。なお、図2の例では、この期間では太陽光L2の照度も一定である場合を想定しているため、結果としてエリア照度も一定となっている。
次に、時刻t1を過ぎると、徐々にエリア照度が低下し始める。そして、時刻t2になると、エリア照度は許容範囲の下限値Ldに到達する。時刻t1〜時刻t2の期間においてもエリア照度が許容範囲内にあるため、照明制御装置20は、照明装置10からの照明光L1の照度を維持するような制御信号を出力し続ける。そのため、この期間では、照明光L1の照度は一定となるため、エリア照度の照度低下は、太陽光L2の照度低下を反映している。
次に、時刻t2以後の最初の検出周期である時刻t3に、照明制御装置20は、エリア照度が許容範囲の下限値Ldを下回っていると判断する。しかし、照明制御装置20は、当該判断を行なった後でも、予め定められた待機時間Ta(例えば、2秒)だけ、照明光L1の照度を維持するような制御信号を照明装置10に出力し続ける。
そして、時刻t3から待機時間Ta終了後の時刻t4に、照明制御装置20は、現在のエリア照度が許容範囲に収まっているか否かを判断する。図2の例の場合には、エリア照度は依然として許容範囲から外れているため、照明制御装置20は、エリア照度を許容範囲に含まれる目標照度Lt(例えば、650lx)に追従させる制御を開始(制御信号の出力を開始)する。
具体的には、照明制御装置20は、照明光L1の照度が一定速度で上昇(照度変化速度が一定)していくような制御信号を照明装置10に出力する。他の例として、照明制御装置20は、待機時間Ta終了後の時刻t4の時点でのエリア照度と、目標照度Ltとの差分照度を算出する。照明制御装置20は、差分照度と目標照度Ltに到達させたい時間(到達希望時間)とに基づく照度変化速度で、照明光L1の照度を変化させるような制御信号を照明装置10に出力する。さらに他の例として、照明制御装置20は、太陽光L2の照度変化速度に応じて適宜、照明光L1の照度変化速度を決定し、当該決定した照度変化速度で照明光L1の照度を変化させるような制御信号を照明装置10に出力する。あるいは、照明制御装置20は、太陽光Lsの照度変化速度に応じて適宜、到達希望時間を決定し、当該決定した到達希望時間でエリア照度が目標照度に到達するような制御信号を照明装置10に送信する。
なお、図2の例では、時刻t3で時刻t2から続いていた太陽光L2の照度低下が終了し、時刻t3以降は太陽光L2の照度は一定であるとしている。そのため、待機時間Ta中(時刻t3〜時刻t4)は、エリア照度が一定となっている。
そして、時刻t5において、エリア照度が目標照度Ltに到達すると、照明制御装置20は、目標照度Ltへの追従制御を終了する。具体的には、照明制御装置20は、現在の照明光L1の照度を維持するような制御信号を照明装置10に出力する。これにより、照明光L1の照度は一定となる。また、上述したように、太陽光L2の照度は一定であるため、結果としてエリア照度も一定となっている。
上記によると、照明制御装置20は、エリア照度が許容範囲外になっても即時に目標照度に追従させるような制御を開始するのではなく、頻繁に変動する太陽光の照度変化の影響を考慮して、待機時間経過後においても依然としてエリア照度が許容範囲外である場合に当該制御を開始する。これにより、エリア照度が急峻に変化するのを防止しつつ許容範囲内に収めることができるため、ユーザの快適性を維持することができる。また、照明装置10に対して不必要な照明光L1の調光制御を指示することがないため、省エネルギー化の実現も期待される。
<ハードウェア構成>
(照明装置)
図3は、照明装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。図3を参照して、照明装置10は、プロセッサ102と、メモリ104と、光源106と、通信インターフェイス108とを含む。これらは、内部バス110を介して互いに通信可能に接続されている。
プロセッサ102は、典型的には、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Multi Processing Unit)といった演算処理部であり、メモリ104に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、照明装置10の各部の動作を制御する。具体的には、プロセッサ102は、通信インターフェイス108を介して受信した制御信号に基づいて、光源106の点灯、消灯及び調光を制御する。
メモリ104は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)などによって実現される。メモリ104は、プロセッサ102によって実行されるプログラム、またはプロセッサ102によって用いられるデータなどを記憶する。通信インターフェイス108は、光源106を制御するための制御信号を照明制御装置20から受信する。光源106は、例えば、LED、蛍光灯、白熱灯などである。
(照明制御装置)
図4は、照明制御装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。図4を参照して、照明制御装置20は、プロセッサ202と、メモリ204と、通信インターフェイス206と、各種情報を表示するためのディスプレイ208と、入力インターフェイス210とを含む。これらは、内部バス212を介して互いに通信可能に接続されている。なお、照明制御装置20は、ディスプレイ208を含まない構成であってもよい。
プロセッサ202は、メモリ204に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、照明制御装置20の各部の動作を制御する。具体的には、プロセッサ202は、当該プログラムを実行することによって、後述する照明制御装置20の処理(ステップ)の各々を実現する。
通信インターフェイス206は、照度センサ30により検出された照度を示す検出信号を受信する。また、通信インターフェイス206は、照明装置10を制御するための制御信号を当該照明装置10に送信する。入力インターフェイス210は、例えば、キーやタッチパネルなどから構成されており、ユーザからの各種設定や操作を受付ける。
(照度センサ)
照度センサ30のハードウェア構成については公知のものを採用することができるため、ここでは詳細な説明は行なわない。例えば、照度センサ30は、被照面(ここでは、照明エリアAR)において反射した光が入射する受光素子と、受光素子に入射した光量に応じた検出信号(例えば、照度検出電圧)を出力する出力インターフェイスとを含む。受光素子としては、例えば、CdSやフォトダイオードなどを用いることができる。
<機能構成>
図5は、実施の形態1に従う照明制御装置20Aの機能構成を示す模式図である。図5を参照して、照明制御装置20Aは、その機能構成として、照度情報取得部252Aと、目標照度設定部254Aと、時間設定部256Aと、信号出力部258Aとを含む。典型的には、これらの構成は、プロセッサ202がメモリ204に格納されたプログラムを実行することによって実現される。なお、照明制御装置20Aは、図1に示す照明制御装置20と対応するが、他の実施の形態との区別のため、便宜上「A」といった追加の符号を付している。これは、実施の形態2〜7においても同様である。
照度情報取得部252Aは、照明装置10により照らされる被照面(照明エリアAR)の照度情報を取得する。具体的には、照度情報取得部252Aは、通信インターフェイス206を介して、照度情報として、照度センサ30により検出されたエリア照度を示す検出信号を受信する。照度情報取得部252Aは、検出周期ごとに受信した検出信号に基づくエリア照度を信号出力部258Aに送出する。
目標照度設定部254Aは、入力インターフェイス210を介して受け付けた指示(例えば、ユーザからの指示)に従って、照明エリアARの目標照度Ltを設定する。目標照度Ltは、予め定められた許容範囲内に設定される。なお、目標照度設定部254Aは、目標照度Ltとともに、入力インターフェイス210を介して、許容範囲(すなわち、上限値Luおよび下限値Ld)を設定するように構成されていてもよい。目標照度設定部254Aは、設定した目標照度Ltを信号出力部258Aに送出する。
時間設定部256Aは、入力インターフェイス210を介して受け付けた指示(例えば、ユーザからの指示)に従って待機時間Taを設定する。時間設定部256Aは、設定した待機時間Taを信号出力部258Aに送出する。
信号出力部258Aは、照明装置10を制御するための制御信号を出力する。具体的には、信号出力部258Aは、エリア照度を常時監視しており、エリア照度が許容範囲内に収まっている場合には、現在の照明光L1の照度を維持するような制御信号を出力する。また、信号出力部258Aは、エリア照度が許容範囲を外れてから待機時間Taが経過した後、当該経過後のエリア照度が許容範囲に収まっているか否かを判断する。そして、信号出力部258Aは、許容範囲に収まっていると判断した場合には、現在の照明光L1の照度を維持するような制御信号を出力する。信号出力部258Aは、当該経過後のエリア照度が依然として許容範囲から外れていると判断した場合には、エリア照度を目標照度Ltに追従させるための制御信号の出力を開始する。
具体的には、信号出力部258Aは、一定の照度変化速度で照明光L1の照度を変化させるような制御信号を照明装置10に出力する。別の局面では、信号出力部258Aは、待機時間Ta終了後の時点でのエリア照度と、目標照度Ltとの照度差を算出する。信号出力部258Aは、照度差と目標照度Ltへの到達希望時間とに基づく照度変化速度(=照度差/到達希望時間)で、照明光L1の照度を変化させるような制御信号を照明装置10に出力する。さらに別の局面では、信号出力部258Aは、太陽光L2の照度変化速度に応じて適宜、照明光L1の照度変化速度を決定し、当該決定した照度変化速度で照明光L1の照度を変化させるような制御信号を照明装置10に出力する。あるいは、信号出力部258Aは、太陽光Lsの照度変化速度に応じて適宜、到達希望時間を決定し、当該決定した到達希望時間でエリア照度が目標照度に到達するような制御信号を照明装置10に送信する。
<処理手順>
図6は、実施の形態1に従う照明制御装置20の処理手順を示すフローチャートである。典型的には、図6に示す各ステップは、照明制御装置20のプロセッサ102によって実行される。ここでは、照明制御装置20は、照明エリアARの照度を常時監視しているものとする。なお、以下の処理は、所定の制御周期ごとに実行される。
図6を参照して、照明制御装置20は、エリア照度が許容範囲内である否かを判断する(ステップS10)。エリア照度が許容範囲内である場合には(ステップS10においてYES)、照明制御装置20は、現在の照明光L1の照度を一定に維持するような制御信号を出力(図6中の「一定制御」に対応)して(ステップS14)、処理を終了する。エリア照度が許容範囲から外れている場合には(ステップS10においてNO)、照明制御装置20は、エリア照度が許容範囲を外れてから待機時間Taが経過したか否か判断する(ステップS12)。
待機時間Taが経過していない場合には(ステップS12においてNO)、照明制御装置20は、照明制御装置20は一定制御を実行して(ステップS14)、処理を終了する。一方、待機時間Taが経過した場合には(ステップS12においてYES)、照明制御装置20は、エリア照度を目標照度Ltに追従させるための制御信号の出力(図6中の「追従制御」に対応)を行なって(ステップS16)、処理を終了する。
上記の処理により、エリア照度が許容範囲から外れてから少なくとも待機時間Taが経過するまでは一定制御が実行される。また、エリア照度が許容範囲から一旦外れた場合であっても、待機時間Taが経過するまでにエリア照度が許容範囲内に再び戻った場合には一定制御が実行される。すなわち、エリア照度が許容範囲を外れてから待機時間Taが経過しても依然として、エリア照度が許容範囲外である場合に追従制御が実行される。
なお、上記の処理では、照明制御装置20は、追従制御を実行した後にエリア照度が許容範囲内になった場合には、一定制御を実行している。しかし、照明制御装置20は、エリア照度が目標照度Ltに到達するまで追従制御を継続し、その後、一定制御を実行するように構成されていてもよい。
<利点>
実施の形態1によると、頻繁に変動する太陽光の照度変化の影響を考慮して、エリア照度が急峻に変化するのを防止しつつ許容範囲内に収めることができるため、ユーザの快適性を維持することができる。また、照明装置に対して不必要な照明光L1の照度の調光制御を指示することがないため、省エネルギー化も期待される。
[実施の形態2]
実施の形態1では、待機時間Taがユーザの指示に従って設定される構成について説明したが、実施の形態2では、この待機時間Taを太陽光L2の照度の変化量(変化速度)に基づいて設定する構成について説明する。
なお、システムの全体構成、動作概要およびハードウェア構成については、実施の形態1のそれと同様であるため、その詳細な説明は繰り返さない。これは、以下の実施の形態3〜7においても同様である。
<機能構成>
図7は、実施の形態2に従う照明制御装置20Bの機能構成を示す模式図である。図7を参照して、照明制御装置20Bは、その機能構成として、照度情報取得部252Bと、目標照度設定部254Bと、時間設定部256Bと、信号出力部258Bと、変化量算出部260Bとを含む。照度情報取得部252Bおよび目標照度設定部254Bは、それぞれ照度情報取得部252Aおよび目標照度設定部254Aと実質的に同一である。
変化量算出部260Bは、検出周期ごとに照度情報取得部252Bから送出されるエリア照度に基づいて、単位時間(例えば、1秒)あたりの太陽光L2の変化量(照度変化速度)を算出する。
具体的には、変化量算出部260Bは、検出周期ごとに、現在のエリア照度から照明光L1の照度を減算することにより太陽光L2の照度を求める。なお、現在の照明光L1の照度は、信号出力部258Bから出力されている制御信号から把握することができる。
そして、変化量算出部260Bは、現在の検出周期での太陽光L2の照度と、1つ前の検出周期での太陽光L2の照度とから、1検出周期分の太陽光L2の照度変化量を算出することにより、照度変化速度を算出する。例えば、照度変化量および検出周期が、それぞれ15lxおよび100msである場合には、照度変化速度は150lx/sと算出される。変化量算出部260Bは、検出周期ごとに算出した照度変化速度を時間設定部256Bに送出する。
時間設定部256Bは、単位時間あたりの太陽光L2の照度変化量の絶対値(照度変化速度の絶対値)が大きいほど待機時間Taを短く設定する。時間設定部256Bは、許容範囲を外れてから最初の検出周期の時点(図2の時刻t3)で算出される照度変化速度を用いて待機時間Taを設定する。この場合、変化量算出部260Bは、例えば、当該時点で算出された照度変化速度である旨を時間設定部256Bに通知する。これにより、時間設定部256Bは、許容範囲を外れた時点前後での太陽光L2の照度変化を考慮した待機時間Taを設定することができる。具体例として、時間設定部256Bは、図8に示す関係に従って待機時間Taを設定する。
図8は、実施の形態2に従う待機時間の設定方式を説明するための図である。図8の縦軸は待機時間Taを示しており、横軸は、許容範囲を外れてから最初の検出周期の時点で算出される照度変化速度(絶対値)を示している。図8を参照して、時間設定部256Bは、照度変化速度の絶対値に対して、待機時間Taを線形的(比例的)に減少させる。例えば、時間設定部256Bは、照度変化速度の絶対値が150lx/sである場合には待機時間Taを3sに設定する。ただし、照度変化速度の絶対値が大きいほど待機時間Taが短くなっていればよく、図8の例のように、照度変化速度の絶対値と待機時間Taとの関係が線形的でなくてもよい。なお、照度変化速度が正である(すなわち、太陽光L2の照度が上昇している)場合と、照度変化速度が負である(すなわち、太陽光L2の照度が減少している)場合とで、照度変化速度と待機時間Taとの関係を異ならせてもよい。
再び、図7を参照して、信号出力部258Bは、時間設定部256Bにより設定された待機時間Taを用いる。それ以外の構成は、信号出力部258Aの構成と同じであるため、その詳細な説明は繰り返さない。
(変形例)
上記では、変化量算出部260Bは、単位時間あたりの太陽光L2の照度変化量の絶対値(照度変化速度の絶対値)を算出する構成について説明した。ただし、変化量算出部260Bは、検出周期ごとに照度情報取得部252Bから送出されるエリア照度に基づいて、単位時間(例えば、1秒)あたりのエリア照度の変化量(照度変化速度)を算出してもよい。この場合、時間設定部256Bは、単位時間あたりのエリア照度の照度変化量の絶対値(照度変化速度の絶対値)が大きいほど待機時間Taを短く設定する。待機時間Taの設定方式は、図8の例において横軸にエリア照度の照度変化速度(絶対値)を用いればよい。
<処理手順>
実施の形態2に従う照明制御装置20の処理手順は、基本的に図6に示す処理手順と同様である。ただし、待機時間Taは、照明制御装置20(時間設定部256B)によって設定される。具体的には、待機時間Taは、エリア照度が許容範囲を外れた最初の検出周期の時点で算出される照度変化速度と、図8とを用いて設定される。
<利点>
実施の形態2によると、太陽光L2の照度変化量(または、エリア照度の照度変化量)が大きいほど待機時間が短く設定される。そのため、エリア照度が許容範囲を外れてからすぐに許容範囲に収まらない可能性が高い場合に、許容範囲から外れ続けるのを防止することができる。また、現在の太陽光L2(またはエリア照度)の照度変化の状況に応じて待機時間Taが適切に設定されるため、ユーザの快適性が向上する。
[実施の形態3]
実施の形態2では、待機時間Taが太陽光L2の照度変化量(または、エリア照度の照度変化量)に基づいて設定される構成について説明したが、実施の形態3では、この待機時間Taをエリア照度と許容範囲の上限値(または下限値)との差分に基づいて設定する構成について説明する。
<機能構成>
図9は、実施の形態3に従う照明制御装置20Cの機能構成を示す模式図である。図9を参照して、照明制御装置20Cは、その機能構成として、照度情報取得部252Cと、目標照度設定部254Cと、時間設定部256Cと、信号出力部258Cと、差分算出部262Cとを含む。照度情報取得部252Cおよび目標照度設定部254Cは、それぞれ照度情報取得部252Aおよび目標照度設定部254Aと実質的に同一である。
差分算出部262Cは、検出周期ごとに照度情報取得部252Cから送出されるエリア照度に基づいて、許容範囲を外れた時点でのエリア照度と、許容範囲の上限値(または下限値)との差分を算出する。具体的には、差分算出部262Cは、エリア照度が許容範囲の上限値Luを上回った場合には、当該上回った時点のエリア照度と上限値Luとの第1の照度差を算出する。また、差分算出部262Cは、エリア照度が許容範囲の下限値Ldを下回った場合には、当該下回った時点のエリア照度と下限値Ldとの第2の照度差を算出する。ここで、「上回った時点のエリア照度」とは、上限値Luを上回ってから最初の検出周期の時点のエリア照度であり、「下回った時点のエリア照度」とは、下限値Ldを下回ってから最初の検出周期の時点のエリア照度である。差分算出部262Cは、第1の照度差あるいは第2の照度差を時間設定部256Cに送出する。
時間設定部256Cは、第1の照度差の絶対値が大きいほど待機時間Taを短く設定し、第2の照度差の絶対値が大きいほど待機時間Taを短く設定する。具体例として、図10を参照しながら、エリア照度が許容範囲を下回った場合の待機時間Taの設定方式について説明する。
図10は、実施の形態3に従う待機時間の設定方式を説明するための図である。図10の縦軸は待機時間Taを示しており、横軸は、第2の照度差の絶対値を示している。
図10を参照して、時間設定部256Cは、第2の照度差の絶対値に対して、待機時間Taを線形的(比例的)に減少させる。例えば、時間設定部256Cは、第2の照度差の絶対値が20lxである場合には待機時間Taを3sに設定する。ただし、第2の照度差の絶対値が大きいほど待機時間Taが短くなっていればよく、図10の例のように、第2の照度差の絶対値と待機時間Taとの関係が線形的でなくてもよい。なお、エリア照度が許容範囲を上回った場合の待機時間Taの設定方式についても同様に考えることができる。具体的には、時間設定部256Cは、第1の照度差の絶対値に対して、待機時間Taを線形的(比例的)に減少させればよい。また、第1の照度差と待機時間Taとの関係と、第2の照度差と待機時間Taとの関係との関係を異ならせてもよい。
再び、図9を参照して、信号出力部258Cは、時間設定部256Cにより設定された待機時間Taを用いる。それ以外の構成は、信号出力部258Aの構成と同じであるため、その詳細な説明は繰り返さない。
<処理手順>
実施の形態3に従う照明制御装置20の処理手順は、基本的に図6に示す処理手順と同様である。ただし、待機時間Taは、照明制御装置20(時間設定部256C)によって設定される。具体的には、待機時間Taは、エリア照度が許容範囲を外れた最初の検出周期の時点で算出される第1の照度差(または第2の照度差)と、図10とを用いて設定される。
<利点>
実施の形態3によると、第1の照度差(または第2の照度差)が大きいほど待機時間が短く設定される。そのため、エリア照度が許容範囲を外れてからすぐに許容範囲に収まらない可能性が高い場合に、許容範囲から外れ続けるのを防止することができる。また、現在のエリア照度の照度変化の状況に応じて待機時間Taが適切に設定されるため、ユーザの快適性が向上する。
[実施の形態4]
実施の形態2では、待機時間Taが太陽光L2の照度変化量に基づいて設定され、実施の形態3では、待機時間Taが第1または第2の照度差に基づいて設定される構成について説明した。実施の形態4では、実施の形態2および3を組み合わせて、待機時間Taを設定する構成について説明する。
<機能構成>
図11は、実施の形態4に従う照明制御装置20Dの機能構成を示す模式図である。図11を参照して、照明制御装置20Dは、その機能構成として、照度情報取得部252Dと、目標照度設定部254Dと、時間設定部256Dと、信号出力部258Dと、変化量算出部260Dと、差分算出部262Dとを含む。照度情報取得部252D、目標照度設定部254D、変化量算出部260Dおよび差分算出部262Dは、それぞれ照度情報取得部252A、目標照度設定部254A、変化量算出部260Bおよび差分算出部262Cと実質的に同一である。
時間設定部256Dは、変化量算出部260Dの算出結果に基づいて待機時間Taの設定候補としての第1の候補時間を算出する。具体的には、変化量算出部260Dにより算出された照度変化速度の絶対値が大きいほど、第1の候補時間は短くなるように算出される。例えば、図8の縦軸を第1の候補時間に置き換えると、変化量算出部260Dにより算出された照度変化速度の絶対値が200lx/sである場合には、第1の候補時間は2sと算出される。
また、時間設定部256Dは、差分算出部262Dの算出結果に基づいて待機時間Taの設定候補としての第2の候補時間を算出する。具体的には、第1の照度差(または第2の照度差)の絶対値が大きいほど、第2の候補時間は短くなるように算出される。例えば、図10の縦軸を第2の候補時間に置き換えると、差分算出部262Dにより算出された第1の照度差(または第2の照度差)の絶対値が20lxである場合には、第2の候補時間は3sと算出される。
そして、時間設定部256Dは、上記のように算出した第1の候補時間と第2の候補時間のうち、時間が短い方を待機時間Taとして設定する。上記の例に従って、第1の候補時間が2sと算出され、第2の候補時間が3sと算出された場合には、待機時間Taは2sに設定される。なお、時間が短い方を待機時間Taとして設定する理由は、短い方の待機時間(例えば、2s)終了後のエリア照度と、長い方の待機時間(例えば、3s)終了後のエリア照度とを比較した場合、長い方の待機時間終了後のエリア照度の方が許容範囲から大きく外れている可能性が高いからである。
再び、図11を参照して、信号出力部258Dは、時間設定部256Dにより設定された待機時間Taを用いる。それ以外の構成は、信号出力部258Aの構成と同じであるため、その詳細な説明は繰り返さない。
<処理手順>
実施の形態4に従う照明制御装置20の処理手順は、基本的に図6に示す処理手順と同様である。ただし、待機時間Taは、照明制御装置20(時間設定部256D)によって設定される。具体的には、待機時間Taは、第1の候補時間と第2の候補時間とのうち、時間の短い方に設定される。
<利点>
実施の形態4によると、様々な観点から把握される現在のエリア照度の照度変化の状況に応じて待機時間Taが適切に設定されるため、ユーザの快適性がより向上する。
[実施の形態5]
実施の形態2〜4では、照度変化量や照度差に着目して待機時間Taを設定する構成について説明した。以降の実施の形態5〜7では、照度変化量や照度差に着目して目標照度Ltを設定する構成について説明する。実施の形態5では、目標照度Ltが太陽光L2の照度変化量(または、エリア照度の照度変化量)に基づいて設定される構成について説明する。
<機能構成>
図12は、実施の形態5に従う照明制御装置20Eの機能構成を示す模式図である。図12を参照して、照明制御装置20Eは、その機能構成として、照度情報取得部252Eと、目標照度設定部254Eと、時間設定部256Eと、信号出力部258Eと、変化量算出部260Eと、差分算出部262Eとを含む。照度情報取得部252E、時間設定部256E、変化量算出部260Eおよび差分算出部262Eは、それぞれ照度情報取得部252A、時間設定部256D、変化量算出部260Dおよび差分算出部262Dと実質的に同一である。
目標照度設定部254Eは、変化量算出部260Eにより算出された太陽光L2(またはエリア照度)の照度変化量(照度変化速度)に基づいて、目標照度Ltを設定する。具体的には、目標照度設定部254Eは、エリア照度が許容範囲を外れた時点での照度変化速度が正である場合(すなわち、エリア照度が許容範囲の上限値Luを上回った場合)には当該照度変化速度の絶対値が大きいほど目標照度Ltを小さく設定する。
また、目標照度設定部254Eは、エリア照度が許容範囲を外れた時点での照度変化速度が負である場合(すなわち、エリア照度が許容範囲の下限値Ldを下回った場合)には当該照度変化速度の絶対値が大きいほど目標照度Ltを大きく設定する。例えば、目標照度設定部254Eは、エリア照度が許容範囲の下限値Ldを下回った場合、図13に示す関係に従って目標照度Ltを設定する。
図13は、実施の形態5に従う目標照度の設定方式を説明するための図である。図13の縦軸は目標照度Ltを示しており、横軸は、許容範囲を外れてから最初の検出周期の時点で算出される照度変化速度を示している。図13では、許容範囲の下限値Ldを下回った場合(すなわち、照度変化速度が負である場合)の目標照度の設定方式を示している。また、目標照度Ltは、許容範囲内に設定されるものとし、上限値Luは700lxであり下限値Ldは600lxであるとする。
図13を参照して、目標照度設定部254Eは、許容範囲の下限値Ldを下回った時点での照度変化速度の絶対値に対して、目標照度Ltを線形的(比例的)に増加させる。例えば、目標照度設定部254Eは、照度変化速度が−150lx/sである場合には目標照度Ltを675lxに設定し、照度変化速度が−300lx/sである場合には目標照度Ltを700lxに設定する。
また、許容範囲の上限値Luを上回った場合(照度変化速度が正の場合)にも同様に考えることができる。具体的には、目標照度設定部254Eは、許容範囲の上限値Luを上回った時点での照度変化速度の絶対値に対して、目標照度Ltを線形的(比例的)に減少させる。例えば、目標照度設定部254Eは、照度変化速度が150lx/sである場合には目標照度Ltを625lxに設定し、照度変化速度が300lx/sである場合には目標照度Ltを600lxに設定する。
なお、図13の例のように、照度変化速度と目標照度Ltとの関係が線形的でなくてもよい。また、照度変化速度が正である場合と、照度変化速度が負である場合とで、照度変化速度と目標照度Ltとの関係を異ならせてもよい。
再び、図12を参照して、信号出力部258Eは、目標照度設定部254Eにより設定された目標照度Ltを用いる。それ以外の構成は、信号出力部258Dの構成と同じであるため、その詳細な説明は繰り返さない。
<処理手順>
実施の形態5に従う照明制御装置20の処理手順は、基本的に図6に示す処理手順と同様である。ただし、待機時間Taは時間設定部256Eにより設定され、目標照度Ltは目標照度設定部254Eにより設定される。
<利点>
実施の形態5によると、現在のエリア照度の照度変化の状況に応じて、待機時間Taだけではなく目標照度Ltも適切に設定されるため、ユーザの快適性がより向上する。
[実施の形態6]
実施の形態5では、目標照度Ltが太陽光L2の照度変化量(または、エリア照度の照度変化量)に基づいて設定される構成について説明したが、実施の形態6では、この目標照度Ltをエリア照度と許容範囲の上限値(または下限値)との差分に基づいて設定する構成について説明する。
<機能構成>
図14は、実施の形態6に従う照明制御装置20Fの機能構成を示す模式図である。図14を参照して、照明制御装置20Fは、その機能構成として、照度情報取得部252Fと、目標照度設定部254Fと、時間設定部256Fと、信号出力部258Fと、変化量算出部260Fと、差分算出部262Fとを含む。照度情報取得部252F、時間設定部256F、変化量算出部260Fおよび差分算出部262Fは、それぞれ照度情報取得部252A、時間設定部256D、変化量算出部260Dおよび差分算出部262Dと実質的に同一である。
目標照度設定部254Fは、差分算出部262Fの算出結果に基づいて、目標照度Ltを設定する。具体的には、目標照度設定部254Fは、第1の照度差の絶対値が大きいほど目標照度Ltを小さく設定し、第2の照度差の絶対値が大きいほど目標照度Ltを大きく設定する。具体例として、図15を参照しながら、エリア照度が許容範囲を下回った場合の目標照度Ltの設定方式について説明する。
図15は、実施の形態6に従う目標照度の設定方式を説明するための図である。図15の縦軸は目標照度Ltを示しており、横軸は、第2の照度差の絶対値を示している。
図15を参照して、目標照度設定部254Fは、第2の照度差の絶対値に対して、目標照度Ltを線形的(比例的)に増加させる。例えば、目標照度設定部254Fは、当該照度差が20lxである場合には目標照度を675lxに設定する。ただし、第2の照度差の絶対値が大きいほど目標照度Ltが大きくなっていればよく、図15の例のように、第2の照度差の絶対値と目標照度Ltとの関係が線形的でなくてもよい。
なお、エリア照度が許容範囲を上回った場合の目標照度Ltの設定方式についても同様に考えることができる。具体的には、目標照度設定部254Fは、第1の照度差の絶対値に対して、目標照度Ltを線形的(比例的)に減少させる。目標照度設定部254Fは、例えば、第1の照度差が20lxである場合には目標照度を625lxに設定する。また、第1の照度差および目標照度Ltの関係と、第2の照度差および目標照度Ltの関係とを異ならせてもよい。
再び、図14を参照して、信号出力部258Fは、目標照度設定部254Fにより設定された目標照度Ltを用いる。それ以外の構成は、信号出力部258Fの構成と同じであるため、その詳細な説明は繰り返さない。
<処理手順>
実施の形態6に従う照明制御装置20の処理手順は、基本的に図6に示す処理手順と同様である。ただし、待機時間Taは時間設定部256Fにより設定され、目標照度Ltは目標照度設定部254Fにより設定される。
<利点>
実施の形態6によると、現在のエリア照度の照度変化の状況に応じて、待機時間Taだけではなく目標照度Ltも適切に設定されるため、ユーザの快適性がより向上する。
[実施の形態7]
実施の形態5では、目標照度Ltが太陽光L2の照度変化量に基づいて設定され、実施の形態6では、目標照度Ltが第1または第2の照度差に基づいて設定される構成について説明した。実施の形態7では、実施の形態5および6を組み合わせて、目標照度Ltを設定する構成について説明する。
<機能構成>
図16は、実施の形態7に従う照明制御装置20Gの機能構成を示す模式図である。図16を参照して、照明制御装置20Gは、その機能構成として、照度情報取得部252Gと、目標照度設定部254Gと、時間設定部256Gと、信号出力部258Gと、変化量算出部260Gと、差分算出部262Gとを含む。照度情報取得部252G、時間設定部256G、変化量算出部260Gおよび差分算出部262Gは、それぞれ照度情報取得部252A、時間設定部256D、変化量算出部260Dおよび差分算出部262Dと実質的に同一である。
目標照度設定部254Gは、変化量算出部260Gの算出結果に基づいて目標照度Ltの設定候補としての第1の候補目標照度を算出する。具体的には、エリア照度が許容範囲の上限値Luを上回った場合、当該上回った時点での照度変化速度(>0)の絶対値が大きいほど、第1の候補目標照度は小さくなるように算出される。エリア照度が許容範囲の下限値Ldを下回った場合、当該下回った時点での照度変化速度(<0)の絶対値が大きいほど、第1の候補目標照度は大きくなるように算出される。例えば、エリア照度が許容範囲の下限値Ldを下回った場合について、図13の縦軸を第1の候補目標照度に置き換えると、照度変化速度(<0)が−180lx/sである場合には、第1の候補目標照度は680lxと算出される。
また、目標照度設定部254Gは、差分算出部262Gの算出結果に基づいて目標照度Ltの設定候補としての第2の候補目標照度を算出する。具体的には、第1の照度差(上限値Luを上回った時点のエリア照度と、上限値Luとの照度差)の絶対値が大きいほど、第2の候補目標照度は小さくなるように算出される。また、第2の照度差(下限値Ldと、下限値Ldを下回った時点のエリア照度との照度差)の絶対値が大きいほど、第2の候補目標照度は大きくなるように算出される。例えば、エリア照度が許容範囲の下限値Ldを下回った場合について、図15の縦軸を第2の候補目標照度に置き換えると、第2の照度差の絶対値が20lxである場合には、第2の候補目標照度は675lxと算出される。
そして、目標照度設定部254Gは、エリアの照度が上限値Luを上回っている場合には、第1の候補目標照度および第2の候補目標照度のうちの小さい方を目標照度Ltとして設定する。また、目標照度設定部254Gは、エリアの照度が下限値Ldを下回っている場合には、第1の候補目標照度および第2の候補目標照度のうちの大きい方を目標照度Ltとして設定する。例えば、エリア照度が許容範囲の下限値Ldを下回った場合について、上記の例に従って第1の候補目標照度が680lxと算出され、第2の候補目標照度が675lxと算出された場合には、目標照度Ltは680lxに設定される。
再び、図16を参照して、信号出力部258Gは、目標照度設定部254Gにより設定された目標照度Ltを用いる。それ以外の構成は、信号出力部258Dの構成と同じであるため、その詳細な説明は繰り返さない。
<処理手順>
実施の形態7に従う照明制御装置20の処理手順は、基本的に図6に示す処理手順と同様である。待機時間Taは時間設定部256Gにより設定され、目標照度Ltは目標照度設定部254Gにより設定される。
<利点>
実施の形態7によると、様々な観点から把握される現在のエリア照度の照度変化の状況に応じて、待機時間Taだけではなく目標照度Ltも適切に設定されるため、ユーザの快適性がより向上する。
[その他の実施の形態]
上述した実施の形態では、照明装置10と照度センサ30とが別体に設けられる構成について説明したが、これらは一体となっている構成であってもよい。
上述した実施の形態では、照明制御装置20は、エリア照度が許容範囲内である場合に、現在の照明光の照度を一定に維持するような制御信号を出力(一定制御)する構成について説明したが、当該構成に限られない。例えば、照明制御装置20は、エリア照度が許容範囲内である場合に、制御信号を照明装置10に出力しないように構成されていてもよい。この場合、照明装置10は、照明制御装置20から次の制御信号を受信するまで現在の照明光の照度を維持する。当該構成によると、照明制御装置20の処理負荷を軽減することができる。
上述した実施の形態5〜7では、待機時間Taの設定方式は、実施の形態4に従う設定方式を採用する構成について説明したが、当該構成に限られない。実施の形態5〜7の各々は、実施の形態1〜3に従う待機時間aの設定方式を採用する構成であってもよい。
また、コンピュータを機能させて、上述のフローチャートで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどの一時的でないコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
プログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本実施の形態にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本実施の形態にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本実施の形態にかかるプログラムに含まれ得る。
[まとめ]
本実施の形態は次のように要約することができる。
(1)照明制御装置20Aは、照明装置10により照らされる照明エリアARの照度情報を取得する照度情報取得部252Aと、照度情報に基づく照明エリアARの照度の目標照度Ltを設定する目標照度設定部254Aと、照明装置10を制御するための制御信号を出力する信号出力部258Aとを備える。照明エリアARの照度が目標照度Ltを含む許容範囲を外れてから待機時間Taが経過した後、照明エリアARの照度が許容範囲内ではない場合に、信号出力部258Aは、照明エリアARの照度を目標照度Ltに追従させるための制御信号の出力を開始する。
上記構成によると、頻繁に変動する外光の照度変化の影響を考慮して、エリア照度が急峻に変化するのを防止しつつ許容範囲内に収めることができるため、ユーザの快適性を維持することができる。また、照明装置10に対して不必要な照明光の照度の調光制御を指示することがないため、省エネルギー化も期待される。
(2)照明制御装置20Bは、待機時間Taを設定する時間設定部256Bと、照明エリアARの照度の単位時間あたりの変化量を算出する変化量算出部260Bとをさらに備える。時間設定部256Bは、変化量の絶対値が大きいほど待機時間Taを短く設定する。
上記構成によると、エリア照度が許容範囲を外れてからすぐに許容範囲に収まらない可能性が高い場合に、許容範囲から外れ続けるのを防止することができる。また、現在のエリア照度の照度変化の状況に応じて待機時間Taが適切に設定されるため、ユーザの快適性が向上する。
(3)照明制御装置20Cは、待機時間Taを設定する時間設定部256Cと、照明エリアARの照度が許容範囲の上限値Luを上回った場合には、当該上回った時点の照明エリアARの照度と上限値Luとの第1の照度差を算出し、照明エリアARの照度が許容範囲の下限値Ldを下回った場合には、当該下回った時点の照明エリアARの照度と下限値Ldとの第2の照度差を算出する差分算出部262Cとをさらに備える。時間設定部256Cは、第1の照度差の絶対値が大きいほど待機時間Taを短く設定し、第2の照度差の絶対値が大きいほど待機時間Taを短く設定する。
上記構成によると、エリア照度が許容範囲を外れてからすぐに許容範囲に収まらない可能性が高い場合に、許容範囲から外れ続けるのを防止することができる。また、現在のエリア照度の照度変化の状況に応じて待機時間Taが適切に設定されるため、ユーザの快適性が向上する。
(4)照明制御装置20Dは、待機時間Taを設定する時間設定部256Dと、照明エリアARの照度の単位時間あたりの変化量を算出する変化量算出部260Dと、照明エリアARの照度が許容範囲の上限値Luを上回った場合には、当該上回った時点の照明エリアARの照度と上限値Luとの第1の照度差を算出し、照明エリアARの照度が許容範囲の下限値Ldを下回った場合には、当該下回った時点の照明エリアARの照度と下限値Ldとの第2の照度差を算出する差分算出部262Dとをさらに備える。時間設定部256Dは、変化量算出部260Dの算出結果に基づいて待機時間Taの設定候補としての第1の候補時間を算出し、差分算出部262Dの算出結果に基づいて待機時間Taの設定候補となる第2の候補時間を算出し、第1の候補時間および第2の候補時間のうち、時間が短い方を待機時間Taとして設定する。
上記構成によると、様々な観点から把握される現在のエリア照度の照度変化の状況に応じて待機時間Taが適切に設定されるため、ユーザの快適性がより向上する。
(5)目標照度設定部254Eは、照明エリアARの照度が許容範囲を外れた時点での変化量が正である場合には当該変化量の絶対値が大きいほど目標照度Ltを小さく設定し、当該時点での変化量が負である場合には当該変化量の絶対値が大きいほど目標照度Ltを大きく設定する。
上記構成によると、現在のエリア照度の照度変化の状況に応じて、待機時間Taだけではなく目標照度Ltも適切に設定されるため、ユーザの快適性がより向上する。
(6)目標照度設定部254Fは、第1の照度差の絶対値が大きいほど目標照度Ltを小さく設定し、第2の照度差の絶対値が大きいほど目標照度Ltを大きく設定する。
上記構成によると、現在のエリア照度の照度変化の状況に応じて、待機時間Taだけではなく目標照度Ltも適切に設定されるため、ユーザの快適性がより向上する。
(7)目標照度設定部254Gは、変化量算出部260Gの算出結果に基づいて目標照度Ltの設定候補としての第1の候補目標照度を算出し、差分算出部262Gの算出結果に基づいて目標照度Ltの設定候補となる第2の候補目標照度を算出する。目標照度設定部254Gは、照明エリアARの照度が上限値Luを上回っている場合には、第1の候補目標照度および第2の候補目標照度のうちの小さい方を目標照度Ltとして設定し、照明エリアARの照度が下限値Ldを下回っている場合には、第1の候補目標照度および第2の候補目標照度のうちの大きい方を目標照度Ltとして設定する。
上記構成によると、様々な観点から把握される現在のエリア照度の照度変化の状況に応じて、待機時間Taだけではなく目標照度Ltも適切に設定されるため、ユーザの快適性がより向上する。
(8)照明装置10と、照明装置10を制御するための照明制御装置20とを備える照明制御システム1であって、照明制御装置20Aは、照明装置10により照らされる照明エリアARの照度情報を取得する照度情報取得部252Aと、照度情報に基づく照明エリアARの照度の目標照度Ltを設定する目標照度設定部254Aと、照明装置10を制御するための制御信号を出力する信号出力部258Aとを含む。照明エリアARの照度が目標照度Ltを含む許容範囲を外れてから待機時間Taが経過した後、照明エリアARの照度が許容範囲内ではない場合に、信号出力部258Aは、照明エリアARの照度を目標照度Ltに追従させるための制御信号の出力を開始する。
上記構成によると、頻繁に変動する外光の照度変化の影響を考慮して、エリア照度が急峻に変化するのを防止しつつ許容範囲内に収めることができるため、ユーザの快適性を維持することができる。また、照明装置10に対して不必要な照明光の照度の調光制御を指示することがないため、省エネルギー化も期待される。
上述の実施の形態として例示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能である。
また、上述した実施の形態において、他の実施の形態で説明した処理や構成および変形例で説明した処理や構成を適宜採用して実施する場合であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 照明制御システム、10 照明装置、20 照明制御装置、30 照度センサ、40 窓、102,202 プロセッサ、104,204 メモリ、106 光源、108,206 通信インターフェイス、110,212 内部バス、208 ディスプレイ、210 入力インターフェイス、252A〜252G 照度情報取得部、254A〜254G 目標照度設定部、256A〜256G 時間設定部、258A〜258G 信号出力部、260B,260D〜260G 変化量算出部、262C〜262G 差分算出部、AR 照明エリア、L1 照明光、L2 太陽光。

Claims (8)

  1. 照明装置により照らされるエリアの照度情報を取得する照度情報取得部と、
    前記照度情報に基づく前記エリアの照度の目標照度を設定する目標照度設定部と、
    前記照明装置を制御するための制御信号を出力する信号出力部とを備え、
    前記エリアの照度が前記目標照度を含む許容範囲を外れてから基準時間が経過した後、前記エリアの照度が前記許容範囲内ではない場合に、前記信号出力部は、前記エリアの照度を前記目標照度に追従させるための前記制御信号の出力を開始する、照明制御装置。
  2. 前記基準時間を設定する時間設定部と、
    前記エリアの照度の単位時間あたりの変化量を算出する変化量算出部とをさらに備え、
    前記時間設定部は、前記変化量の絶対値が大きいほど前記基準時間を短く設定する、請求項1に記載の照明制御装置。
  3. 前記基準時間を設定する時間設定部と、
    前記エリアの照度が前記許容範囲の上限値を上回った場合には、当該上回った時点の前記エリアの照度と前記上限値との第1の差分を算出し、前記エリアの照度が前記許容範囲の下限値を下回った場合には、当該下回った時点の前記エリアの照度と前記下限値との第2の差分を算出する差分算出部とをさらに備え、
    前記時間設定部は、前記第1の差分の絶対値が大きいほど前記基準時間を短く設定し、前記第2の差分の絶対値が大きいほど前記基準時間を短く設定する、請求項1に記載の照明制御装置。
  4. 前記基準時間を設定する時間設定部と、
    前記エリアの照度の単位時間あたりの変化量を算出する変化量算出部と、
    前記エリアの照度が前記許容範囲の上限値を上回った場合には、当該上回った時点の前記エリアの照度と前記上限値との第1の差分を算出し、前記エリアの照度が前記許容範囲の下限値を下回った場合には、当該下回った時点の前記エリアの照度と前記下限値との第2の差分を算出する差分算出部とをさらに備え、
    前記時間設定部は、
    前記変化量算出部の算出結果に基づいて前記基準時間の設定候補としての第1の候補時間を算出し、
    前記差分算出部の算出結果に基づいて前記基準時間の設定候補となる第2の候補時間を算出し、
    前記第1の候補時間および前記第2の候補時間のうち、時間が短い方を前記基準時間として設定する、請求項1に記載の照明制御装置。
  5. 前記目標照度設定部は、前記エリアの照度が前記許容範囲を外れた時点での前記変化量が正である場合には当該変化量の絶対値が大きいほど前記目標照度を小さく設定し、当該時点での前記変化量が負である場合には当該変化量の絶対値が大きいほど前記目標照度を大きく設定する、請求項2に記載の照明制御装置。
  6. 前記目標照度設定部は、前記第1の差分の絶対値が大きいほど前記目標照度を小さく設定し、前記第2の差分の絶対値が大きいほど前記目標照度を大きく設定する、請求項3に記載の照明制御装置。
  7. 前記目標照度設定部は、前記変化量算出部の算出結果に基づいて前記目標照度の設定候補としての第1の候補目標照度を算出し、前記差分算出部の算出結果に基づいて前記目標照度の設定候補となる第2の候補目標照度を算出し、
    前記エリアの照度が前記上限値を上回っている場合には、前記第1の候補目標照度および前記第2の候補目標照度のうちの小さい方を前記目標照度として設定し、前記エリアの照度が前記下限値を下回っている場合には、前記第1の候補目標照度および前記第2の候補目標照度のうちの大きい方を前記目標照度として設定する、請求項4に記載の照明制御装置。
  8. 照明装置と、前記照明装置を制御するための照明制御装置とを備える照明制御システムであって、
    前記照明制御装置は、
    前記照明装置により照らされるエリアの照度情報を取得する照度情報取得部と、
    前記照度情報に基づく前記エリアの照度の目標照度を設定する目標照度設定部と、
    前記照明装置を制御するための制御信号を出力する信号出力部とを含み、
    前記エリアの照度が前記目標照度を含む許容範囲を外れてから基準時間が経過した後、前記エリアの照度が前記許容範囲内ではない場合に、前記信号出力部は、前記エリアの照度を前記目標照度に追従させるための前記制御信号の出力を開始する、照明制御システム。
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