JP2017059250A - 流量制御機能を有するシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】大量のリクエストが流入した場合であっても円滑なオンラインシステムの使用を確保するための技術を提供すること。【解決手段】本発明の一態様は、複数の処理待ちデータを保持するキューと、前記キューから提供される前記処理待ちデータを同時に処理する複数のスレッドとを有する流量制御システムであって、前記複数のスレッドによる処理結果データの出力先の所定の複数のプログラム毎に、又は前記処理結果データの出力宛先毎に、前記スレッドの個数と前記キューのキュー長とが規定される流量制御システムに関する。【選択図】図1
Description
本発明は、コンピュータシステムにおける流量制御に関する。
現在、インターネットなどのネットワークを介しシステム上で各種サービスが提供されている。これらのサービスは、典型的には、ユーザ装置からのリクエストに応答して、システムが要求されたサービスに対応するデータをネットワークを介し要求元のユーザ装置に返すことによって実現される。
システムが自らの処理能力を上回るリクエストを受信すると、システムは遅延を生じたり、ダウンする可能性もある。このような大量のリクエストの受信は、偶発的に発生することもあるし、DoS(Denial of Service)攻撃などにより悪意のある第三者により意図的に行われることもある。
このようなシステムの処理能力を上回るリクエストの受信を回避するため、システムはしばしば、リクエストの受信又は受け入れを制限する流量制御機能を備えている。この流量制御は、典型的には、受信したリクエストをキューなどのバッファ手段に格納し、キューが一杯になった場合には受信を拒絶するなどによって、リクエストの受け入れを制御することによって実現される。
しかしながら、システムが各種サービスを提供可能である場合、流量制御によってこれらすべてのサービスに対するリクエストが、サービス種別に関係なく一律に拒絶され、ユーザが当該システムを十分に利用できなくなる可能性がある。
従って、本発明の課題は、上記問題点に鑑み、大量のリクエストが流入した場合であっても円滑なオンラインシステムの使用を確保するための技術を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、複数の処理待ちデータを保持するキューと、前記キューから提供される前記処理待ちデータを同時に処理する複数のスレッドとを有する流量制御システムであって、前記複数のスレッドによる処理結果データの出力先の所定の複数のプログラム毎に、又は前記処理結果データの出力宛先毎に、前記スレッドの個数と前記キューのキュー長とが規定される流量制御システムに関する。
本発明によると、大量のリクエストが流入した場合であっても円滑なオンラインシステムの使用を確保するための技術を提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1を参照して、本発明の一実施例による流量制御機能を備えたシステムを説明する。図1は、本発明の一実施例による流量制御機能を備えたシステムの構成を示す。
図1に示されるように、システム10は、流量制御機能を備えたサーバ100と、ネットワーク150と、ネットワーク150を介しサーバ100に通信接続される複数のユーザ装置200とを有する。
サーバ100は、ネットワーク150を介しユーザ装置200から各種サービスに対するリクエストを受信し、これらのリクエストに応答して、要求されたサービスを要求元のユーザ装置200に提供する。サーバ100は、ネットワーク150を介し受信するリクエスト数を制御する流量制御機能を備え、サーバ100の処理能力を超えて受信したリクエストの受け入れを制限する。
ネットワーク150は、インターネットや携帯電話ネットワークなどの1以上のネットワークから構成される。また、ユーザ装置200は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、スマートフォンなどの有線及び/又は無線通信機能を備えた情報処理装置である。
本実施例では、サーバ100が提供可能な各種サービスについて、サービスの種別毎に特定サービス提供部110が設けられる。すなわち、サーバ100は、サービスタイプ1のサービス又はサービス群を提供する特定サービス提供部110_1、サービスタイプ2のサービス又はサービス群を提供する特定サービス提供部110_2、...及びサービスタイプmのサービス又はサービス群を提供する特定サービス提供部110_mを有する。例えば、サーバ100が金融サービスを提供するアプリケーションサーバである場合、口座開設サービスを提供する特定サービス提供部、金融情報を提供する特定サービス提供部、ログイン処理を実行する特定サービス提供部、振込サービスを提供する特定サービス提供部などの各種特定サービス提供部が備えられてもよい。しかしながら、本発明はこれに限定されず、リクエストに応答して複数のタイプのサービスを提供可能な他の何れか適切なサーバに適用可能である。
サーバ100の複数の特定サービス提供部110のそれぞれには、例えば、所定の処理能力を備えたハードウェアリソースが割り当てられる。各特定サービス提供部110は、ユーザからのリクエストに応答して、割り当てられたハードウェアリソースを用いて要求されたサービスを処理する。
各特定サービス提供部110は、受信したリクエストに関するデータを所定の容量の記憶手段に格納し、記憶手段に空き容量がなくなるとリクエストの受け入れを拒絶することによって、特定サービス提供部110毎に流量制御を実行する。
次に、図2を参照して、本発明の一実施例によるサーバ100のハードウェア構成を説明する。図2は、本発明の一実施例によるサーバのハードウェア構成を示す。
図2に示されるように、サーバ100は、バスBを介し相互接続されるドライブ装置101、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU(Central Processing Unit)104、及びインタフェース装置105を有する。
サーバ100における後述される各種処理を実現するプログラムは、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory)等の記録媒体106によって提供されてもよい。プログラムを記憶した記録媒体106がドライブ装置101にセットされると、プログラムが記録媒体106からドライブ装置101を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体106により行う必要はなく、ネットワーク150を介して他のサーバからダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムやデータを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムやプログラムを実行するのに必要なパラメータなどの各種データに従って、後述されるようなサーバ100の各種機能を実行する。インタフェース装置105は、ネットワーク150に接続するための通信インタフェースとして用いられる。
図1に示されるように、サーバ100は、各種サービスの種別に対応する複数の特定サービス提供部110_1,110_2,...,110_nを有する(以降において、特定サービス提供部110と総称される)。各特定サービス提供部110は、ユーザ装置200からのリクエストに応答して、特定のタイプのサービス又はサービス群を要求元のユーザ装置200に提供する。例えば、各特定サービス提供部110にはURL(Uniform Resource Locator)などの宛先が割り当てられ、ユーザ装置200は、所望するサービスに対応するURLにリクエストを送信する。当該リクエストを受信すると、要求先の特定サービス提供部110は、当該リクエストを処理し、要求されたサービスを要求元のユーザ装置200に提供する。
ユーザ装置200から送信されるリクエストは、例えば、要求元のユーザ装置200の宛先、要求先の特定サービス提供部110の宛先、ユーザ装置200が要求する具体的なサービス、当該サービスを受けるのに必要な各種情報などを含むデータであってもよい。例えば、ユーザ装置200から送信されるリクエストが口座開設に関するものである場合、当該リクエストは、要求元のユーザ装置200の宛先、要求先の特定サービス提供部110の宛先、ユーザ装置200が開設を要求する具体的な口座種別(普通預金口座、定期預金口座、外貨預金口座など)、口座開設に必要なユーザの氏名、住所、生年月日などを含むデータであってもよい。
特定サービス提供部110は、ウェブアプリケーションリソース(WAR)120とキュー130とを有する。WAR120は、サーバ100のCPU104がメモリ装置103に格納されたサービス種別に応じたアプリケーションプログラム群を実行することにより実現される。キュー130は、メモリ装置103などを用いて実現される。
図1に示されるように、WAR120は、複数のスレッド140を同時に又は並列的に実行することによって、キュー130から提供される複数のリクエストを同時に又は並列的に処理する。何れかのスレッド140が待機状態になると、WAR120は、キュー130の先頭にあるリクエストを取得し、当該スレッド140に取得したリクエストを処理させる。リクエストが処理されると、スレッド140は、処理結果データをWAR120及び/又は特定サービス提供部110に出力し、特定サービス提供部110は、当該リクエストにより要求されたサービスに関する処理結果データを要求元のユーザ装置200に返信する。
本実施例では、WAR120に備えられるスレッド140の個数は、何れか適切な要因に基づきシステム管理者などによって予め規定される。規定されたスレッド140の個数は、当該WAR120のアプリケーションプログラム群を実行するためのパラメータとしてメモリ装置103などに格納され、特定サービス提供部110は、メモリ装置103に格納されている当該パラメータを参照することによって、規定された個数のスレッド140を起動する。
このスレッド140の個数は、当該WAR120によって提供されるサービスに要する計算量、当該サービスに対するリクエストの数量及び/又は頻度、サーバ100の処理能力などいくつかの要因、又はこれらの要因の何れかの組み合わせに基づき決定されてもよい。
例えば、当該サービスを処理するのに必要とする計算量が大きい場合、1つのリクエストを処理するための時間が大きくなり、リクエストに対する応答の遅延が生じる可能性が高くなる。従って、この場合、スレッド140の個数を大きく規定することによって、ユーザが許容できる程度の遅延に抑える。他方、当該サービスを処理するのに必要とする計算量が小さい場合、1つのリクエストを処理するための時間は小さく、リクエストに対する応答の遅延が生じる可能性は低い。従って、この場合、スレッド140の個数を小さく規定することによって、サーバ100のハードウェアリソースを他の特定サービス提供部110に配分することが可能となり、システム全体のパフォーマンスを向上させることが可能となる。
また、当該サービスに対するリクエストの数量及び/又は頻度が大きい場合、スレッド140の個数を大きく設定することによって、単位時間当たりにより多くのリクエストを処理することが可能となり、また、サービスを提供するまでのユーザの待ち時間をユーザが許容できる程度の遅延に抑える。他方、当該サービスに対するリクエストの数量及び/又は頻度が小さい場合、スレッド140の個数を小さく設定することによって、サーバ100のハードウェアリソースを他の特定サービス提供部110に配分することが可能となり、システム全体のパフォーマンスを向上させることが可能となる。
キュー130は、FIFO(First−In First−Out)方式に従ってユーザ装置200から受信したリクエストを格納し、WAR120に提供する。すなわち、キュー130は、特定サービス提供部110が受け入れたリクエストを格納し、WAR120からの取得要求に応答して、キュー130の先頭に格納されているリクエストをWAR120に提供する。
より詳細には、ユーザ装置200が、所望のサービスを提供する特定サービス提供部110にリクエストを送信すると、当該リクエストは、ネットワーク150を介し要求先の特定サービス提供部110によって受信される。当該リクエストを受信すると、要求先の特定サービス提供部110は、当該リクエストを格納するための空き容量がキュー130にあるか判断する。当該リクエストを格納するための空き容量がキュー130にある場合、特定サービス提供部110は、受信したリクエストをキュー130の最後尾に格納する。他方、当該リクエストを格納するための空き容量がキュー130にない場合、特定サービス提供部110は、例えば、処理が混雑中であることを示すメッセージなどを要求元のユーザ装置200に返信するなどによって、当該リクエストを拒絶する。これにより、特定サービス提供部110への過剰なリクエストの流入を制限することが可能になる。
上述した実施例では、複数の特定サービス提供部110が、単一のサーバ100に設けられた。しかしながら、本発明はこれに限定されるものでなく、他の何れか適切な構成であってもよい。例えば、他の実施例では、複数の特定サービス提供部110は、複数のサーバ100に分散されてもよい。また、特定サービス提供部110のWAR120とキュー130とは、単一のサーバ100でなく、相互に接続される異なるサーバ100に設けられてもよい。すなわち、本発明による流量制御機能を有するシステム、すなわち、流量制御システムは、上述したような単一のサーバ100から構成されてもよいし、あるいは、上述した構成要素を含む複数のサーバ100を有するサーバシステムであってもよい。
また、上述した実施例では、WAR120は、複数のスレッド140を並列的に実行することによって、キュー130から取得したリクエストを処理した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものでなく、WAR120は、複数のリクエスト又はデータを並列的に処理可能な他の何れか適切な処理要素を実行するようにしてもよい。例えば、WAR120は、複数のプログラム、プロセス、ジョブ、タスクなどの処理要素を並列的に実行することによって、リクエストを処理するようにしてもよい。
また、上述した実施例では、サーバ100は単一のネットワーク150に接続されている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものでなく、他の何れか適切な構成であってもよい。例えば、他の実施例では、サーバ100又はサーバシステムは複数の異なるネットワーク150に接続されてもよい。この場合、後述されるように、同一タイプのサービス又はサービス群を提供する特定サービス提供部110が、複数のネットワーク150に対応して複数設けられてもよい。
図示された実施例によると、サービス種別毎に、すなわち、特定のサービスを提供するWAR毎又は宛先毎に、特定サービス提供部110が設けられる。各特定サービス提供部110は、当該サービス及び当該サービスに対するリクエストに適した流量制御を実行することが可能になる。これにより、サービス種別に関係なくリクエストを処理する場合に、流量制御によりシステム全体が受信を制限してしまう事態を解消することが可能になる。
次に、図3を参照して、本発明の一実施例によるサーバにおける流量制御を説明する。上述したように、サーバ100は、サービス種別毎にユーザからのリクエストを処理する特定サービス提供部110を有し、特定サービス提供部110毎に規定されたキュー長Lのキュー130を利用して、特定サービス提供部110毎に流量制御を実行する。
図3は、本発明の一実施例による流量制御の概略図である。図3に示されるように、図示されるWAR120では、3つのスレッド140_1,140_2,140_3が起動可能であり、キュー130はL個のリクエストを格納可能である。すなわち、キュー130により記憶可能なリクエストの個数を示すキュー長は、Lに設定される。
図示される具体例では、各スレッド140はリクエストを現在処理しており、当該処理が完了すると、キュー130の先頭のリクエスト“1”が次に処理される。WAR120は特定のタイプのサービス又はサービス群を提供するため、一般に各スレッド140による処理も同様のものとなり、同程度の処理時間で処理が完了する。このため、キュー130の先頭から3つのリクエストが3つのスレッド140に順次配分され、これらのスレッド140が3つのリクエストを並列的又は同時に処理する。
本実施例では、キュー長Lは、後述されるキュー長設定方法に従って、システム管理者などによって所定数のリクエストを格納可能な長さに予め設定される。設定されたキュー長Lは、サーバ100のメモリ装置103などにパラメータとして格納され、特定サービス提供部110は、メモリ装置103に格納されている当該パラメータを参照することによって、設定されたキュー長Lのキュー130をメモリ装置103に確保する。
大きなキュー長Lが設定される場合、特定サービス提供部110は多数のリクエストを受け入れ可能であるが、スレッド140による処理を待機する処理実行待ち時間は相対的に長くなり、ユーザに不便なものになる。他方、小さなキュー長Lが設定される場合、特定サービス提供部110は少数のリクエストしか受け入れられず、例えばバースト的にリクエストを受信すると、これらのリクエストの多くが拒絶される可能性がある。
このため、本実施例では、キュー長Lは、キュー130の最後尾に格納されている処理待ちリクエストが所定の目標待ち時間target_Res以内で処理されるよう、すなわち、特定サービス提供部110におけるリクエスト処理時間が目標待ち時間target_Res以内となるよう規定される。このようにしてキュー長Lが設定されると、特定サービス提供部110は、受け入れられたリクエストを目標待ち時間target_Res以内に処理することができる。
従って、要求元のユーザ装置200は、当該目標待ち時間target_Resに、要求されたデータをサーバ100からユーザ装置200に送信するのに要する通信時間を加えた時間内に、要求したサービスに関するデータを受信することが可能になる。例えば、サーバ100からユーザ装置200に当該データを送信するため3秒の通信時間を必要とし、リクエストの受信から5秒以内でユーザ装置200に要求されたサービスを提供するよう設定された場合、目標待ち時間target_Resは2秒に設定される。すなわち、キュー長Lは、キュー130の最後尾に格納されている処理待ちリクエストが2秒以内でスレッド140によって処理されるよう規定される。
特定サービス提供部110におけるリクエスト処理時間は、当該リクエストがキュー130において待機している処理実行待ち時間とスレッド140における処理時間との合計時間となる。また、この処理実行待ち時間は、WAR120に備えられるスレッドの個数mに依存することは理解されるであろう。すなわち、WAR120に多数のスレッド140が設けられている場合、処理実行待ち時間は相対的に短くなり、WAR120に少数のスレッド140しか設けられていない場合、処理実行待ち時間は相対的に長くなる。
他方、スレッド140における処理時間は、過去に実行された処理に要した時間などに基づき推定可能である。例えば、過去のある期間内において実行された処理に要した処理時間の平均値である平均レスポンス時間average_Resが、スレッド140における処理時間として利用されてもよい。従って、キュー長Lは、スレッド140の個数mと平均レスポンス時間average_Resとにより規定されてもよい。
具体的には、キュー長Lは、以下の関係式(1)を満たすよう決定されてもよい。
target_Res≧(L+m)/m×average_Res (1)
すなわち、現在処理中のリクエストとキュー130に待機中のリクエストとを実行するためにm個のスレッド140をパラレルに実行する回数((L+m)/m)と、1回のパラレルな実行に要する平均レスポンス時間(average_Res)とを掛け合わすことによって求められるリクエスト処理時間が、目標待ち時間(target_Res)以下になるようキュー長Lが決定される。これにより、キュー130の最後尾に格納されている処理待ちリクエストが所定の目標待ち時間target_Res以内で処理されるようキュー長を設定することが可能になる。好ましくは、キュー長Lは、上記関係式(1)を満たす最大の整数に規定されてもよい。
すなわち、現在処理中のリクエストとキュー130に待機中のリクエストとを実行するためにm個のスレッド140をパラレルに実行する回数((L+m)/m)と、1回のパラレルな実行に要する平均レスポンス時間(average_Res)とを掛け合わすことによって求められるリクエスト処理時間が、目標待ち時間(target_Res)以下になるようキュー長Lが決定される。これにより、キュー130の最後尾に格納されている処理待ちリクエストが所定の目標待ち時間target_Res以内で処理されるようキュー長を設定することが可能になる。好ましくは、キュー長Lは、上記関係式(1)を満たす最大の整数に規定されてもよい。
また、他の実施例では、キュー長Lは、
target_Res=(L+m)/m×average_Res (2)
を満たすよう規定されてもよい。
target_Res=(L+m)/m×average_Res (2)
を満たすよう規定されてもよい。
図示された実施例によると、流量制御機能を実行しながら、受け入れたリクエストに関するサービスを所定のユーザ待ち時間内で要求元のユーザ装置200に提供することが可能になる。
次に、図4〜5を参照して、本発明の一実施例による特定サービス提供部による処理を説明する。
図4は、本発明の一実施例による特定サービス提供部によるリクエスト受け入れ処理を示すフロー図である。図4に示されるように、特定サービス提供部110が起動されると、特定サービス提供部110は、メモリ装置103などに格納されているパラメータを読み、規定されたキュー長Lに対応する記憶領域をキュー130のためのメモリ装置103に確保することによって、リクエスト受け入れ処理を開始する。
ステップS101において、特定サービス提供部110は、ネットワーク150を介し当該特定サービス提供部110を宛先とするリクエストをユーザ装置200から受信する。
ステップS102において、特定サービス提供部110は、キュー130の空き容量を確認し、受信したリクエストをキュー130に格納可能か判断する。すなわち、キュー130がL個未満のリクエストしか有していない場合、特定サービス提供部110は、キュー130に空き容量があると判断する。他方、キュー130がL個のリクエストを有している場合、特定サービス提供部110は、キュー130に空き容量がないと判断する。
特定サービス提供部110がキュー130に空き容量があると判断すると(S102:Y)、ステップS103において、特定サービス提供部110は、受信したリクエストを受け入れ、キュー130の最後尾に格納する。他方、特定サービス提供部110がキュー130に空き容量がないと判断すると(S102:N)、特定サービス提供部110は、受信したリクエストを拒絶する。受信したリクエストを拒絶する場合、特定サービス提供部110は、例えば、当該リクエストの送信元のユーザ装置200に処理が混雑中であるなどのメッセージを返信するようにしてもよい。
ステップS103におけるキュー130への格納後、ステップS101に戻り、特定サービス提供部110は、ユーザ装置200からの次のリクエストの受信を待機する。
図5は、本発明の一実施例による特定サービス提供部によるリクエスト処理を示すフロー図である。図5に示されるように、特定サービス提供部110が起動されると、特定サービス提供部110は、メモリ装置103などに格納されているアプリケーションプログラム群及びパラメータを読み、規定されたスレッド数に対応するスレッド140をWAR120において起動する。
ステップS201において、特定サービス提供部110は、WAR120において待機状態のスレッド140があるか確認する。
待機状態のスレッド140がWAR120にある場合(S201:Y)、ステップS202において、特定サービス提供部110は、キュー130に処理待ちのリクエストがあるか判断する。他方、待機状態のスレッド140がWAR120にない場合(S201:N)、特定サービス提供部110は、待機状態になるスレッド140が検出されるまでステップS201を繰り返す。
ステップS202においてキュー130に処理待ちのリクエストがある場合(S202:Y)、ステップS203において、特定サービス提供部110は、キュー130の先頭にあるリクエストを取得する。他方、ステップS202においてキュー130に処理待ちのリクエストがない場合(S202:N)、特定サービス提供部110は、キュー130に新たなリクエストが格納されるまでステップS202を繰り返す。
ステップS204におけるリクエストの取得後、特定サービス提供部110は、取得したリクエストをスレッド140に割り当て、当該スレッド140にリクエストを処理させる。
次に、サーバ100が複数のネットワーク150に接続される変形例について説明する。リクエストの受信から所定のユーザ待ち時間(5秒など)以内にユーザ装置200に要求されたサービスを提供すると設定されたとき、このユーザ待ち時間は、サーバ100におけるリクエスト処理時間と、サーバ100からユーザ装置200に要求されたデータを送信するための通信時間(3秒など)との合計時間となる。このため、ネットワーク150の通信状態が良好及び/又は安定的であり、相対的に小さい通信時間が設定可能である場合、目標待ち時間target_Resをより長く設定することが可能である。他方、ネットワーク150の通信状態が不良及び/又は不安定であり、相対的に大きい通信時間が設定される必要がある場合、目標待ち時間target_Resをより小さく設定しなければならない。すなわち、ネットワークの通信品質に応じて、異なる目標待ち時間が設定されるようにしてもよい。
例えば、サーバ100が複数のネットワーク150に接続される場合、同一のタイプのサービス又はサービス群を提供する特定サービス提供部110が、複数のネットワーク150のそれぞれに対して設けられるようにしてもよい。例えば、同一のタイプのサービス又はサービス群を提供する特定サービス提供部110について、インターネットに接続される特定サービス提供部110と携帯電話キャリアのネットワークに接続される特定サービス提供部110とが別々に設けられてもよい。このとき、これら2つの特定サービス提供部110は同一タイプのサービス又はサービス群を提供するが、接続されるネットワーク150の通信品質に応じて異なるキュー長Lが設定可能になる。すなわち、特定サービス提供部110が、携帯電話キャリアにより運営されるネットワークなどの比較的良好な通信品質を有するネットワーク150を介しユーザ装置200からリクエストを受信する場合、目標待ち時間target_Resは相対的に大きな値に設定可能であり、より大きなキュー長Lを有するキュー130を設定することが可能である。他方、特定サービス提供部110が、ユーザ装置200からインターネットなど通信品質が比較的安定しないネットワーク150を介しリクエストを受信する場合、目標待ち時間target_Resは相対的に小さな値に設定される必要があり、より小さなキュー長Lを有するキュー130を設定する必要がある。
本変形例によると、ネットワークの種別に応じて異なる特定サービス提供部110が設けられ、各特定サービス提供部110はネットワークの通信品質に適した流量制御が可能になる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 システム
100 サーバ
110 特定サービス提供部
120 ウェブアプリケーションリソース(WAR)
130 キュー
140 スレッド
150 ネットワーク
200 ユーザ装置
100 サーバ
110 特定サービス提供部
120 ウェブアプリケーションリソース(WAR)
130 キュー
140 スレッド
150 ネットワーク
200 ユーザ装置
Claims (2)
- サービスに対する複数の処理待ちデータを保持するキューと、
前記キューから提供される前記処理待ちデータを処理するスレッドと、
を有する流量制御システムであって、
前記キューのキュー長は、ネットワークの通信品質に応じて規定される流量制御システム。 - 前記キュー長は、前記キューの最後尾に格納されている処理待ちデータが前記ネットワークの通信品質に応じて設定される目標待ち時間以内で処理されるよう規定される、請求項1記載の流量制御システム。
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