JP2021012658A - システムおよび処理方法 - Google Patents

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【課題】分散型台帳技術を用いた場合でも、多くのトランザクションを効率よく処理すること【解決手段】本発明の一実施形態に係るシステムは、台帳を分散して記録する複数のノードの少なくとも1つに対し、トランザクションのリクエストを送信する複数のプロセスを生成する生成部と、トランザクションの指示を受け付け、前記複数のプロセスのいずれかに当該トランザクションのリクエスト送信を割り当てる割当部と、を備える。このシステムは、処理方法としても実現可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、トランザクションをブロックチェーンネットワークにリクエストするための技術に関する。
ブロックチェーンを用いた分散型台帳技術が、ビットコイン等の暗号資産(仮想通貨)を管理する方法として用いられている。近年では、これらの技術は、このような暗号資産だけではなく、様々な資産を管理したり移動したりする方法として用いることも検討されている(例えば、特許文献1)。
特開2018−196150号公報
分散型台帳技術では、P2P(Peer to Peer)によって接続された複数のノードによってネットワークが形成され、そのネットワークにおける複数のノードによって台帳が分散して記録される。分散型台帳技術においては、ほとんどの場合、ブロックチェーンが台帳に記録され、台帳に直接記録されない場合でも何らかの形態で用いられる。以下の説明では、台帳を分散して記録する複数のノードによって形成されるネットワークであって、ブロックチェーンを扱うネットワークを、ブロックチェーンネットワークという。なお、本明細書でいうブロックチェーンネットワークは、必ずしもビザンチン耐性を備えた構成であることを必須としないが、ビザンチン耐性を備えた構成であってもよい。
ブロックチェーンネットワークを構成する各ノードによれば、互いが保持するデータの正当性を高めるために、所定のアルゴリズムによって合意形成が行われる。これによって、データの改ざんが難しくなり、取引の信頼性が保たれる。一方、一般的には合意形成の処理には多くの時間を要すると考えられているため、大量のトランザクションが発生するような処理に適用することは難しいと考えられている。
本発明の目的の一つは、分散型台帳技術を用いた場合でも、多くのトランザクションを効率よく処理することにある。
本発明の一実施形態によれば、台帳を分散して記録する複数のノードの少なくとも1つに対し、トランザクションのリクエストを送信する複数のプロセスを生成する生成部と、トランザクションの指示を受け付け、前記複数のプロセスのいずれかに当該トランザクションのリクエスト送信を割り当てる割当部と、を備えるシステムが提供される。
前記複数のプロセスは、第1プロセスおよび第2プロセスを含み、前記第1プロセスが前記リクエストを送信するノードは、前記第2プロセスが前記リクエストを送信するノードと同一であってもよい。
前記割当部は、ラウンドロビン方式により前記トランザクションのリクエスト送信を割り当ててもよい。
前記複数のノードで形成されるネットワークにおける所定のトランザクションのリクエストに対する平均スループットとプロセス多重度との関係において、プロセス多重度の増加に対する平均スループットの増加の割合が、プロセス多重度が第1値のときに第1割合であり、当該第1値より大きい第2値以上であるときに前記第1割合より小さい第2割合であり、前記複数のプロセスの数は、前記第2値よりも小さい数で設定されてもよい。
前記複数のノードで形成されるネットワークは、コンソーシアム型であってもよい。
本発明の一実施形態によれば、トランザクションの指示を受け付け、台帳を分散して記録する複数のノードの少なくとも1つに対し、トランザクションのリクエストを送信する複数のプロセスのいずれかに、前記指示に基づくトランザクションのリクエスト送信を割り当てる、処理方法が提供される。
前記複数のプロセスは、第1プロセスおよび第2プロセスを含み、前記第1プロセスが前記リクエストを送信するノードは、前記第2プロセスが前記リクエストを送信するノードと同一であってもよい。
前記トランザクションのリクエスト送信を割り当てるときには、ラウンドロビン方式を用いてもよい。
前記複数のノードで形成されるネットワークにおける所定のトランザクションのリクエストに対する平均スループットとプロセス多重度との関係において、プロセス多重度の増加に対する平均スループットの増加の割合が、プロセス多重度が第1値のときに第1割合であり、当該第1値より大きい第2値以上であるときに前記第1割合より小さい第2割合であり、前記複数のプロセスの数は、前記第2値よりも小さい数で設定されてもよい。
前記複数のノードで形成されるネットワークは、コンソーシアム型であってもよい。
本発明の一実施形態によれば、分散型台帳技術を用いた場合でも、多くのトランザクションを効率よく処理することができる。
本発明の一実施形態におけるリクエスト制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるリクエスト制御システムが実行する割当処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるプロセスが実行する送信処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるリクエスト制御システムが事前設定をする場合の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるリクエスト制御システムが実行する設定処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるプロセス多重度と平均スループットとの関係を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこの実施形態に限定して解釈されるものではない。すなわち、以下に説明する複数の実施形態に公知の技術を適用して変形をして、様々な態様で実施をすることが可能である。
<実施形態>
[1.システムの概要]
図1は、本発明の一実施形態におけるリクエスト制御システムの構成を示すブロック図である。リクエスト制御システム1は、ユーザ端末80からネットワークNWを介して電文を受信し、その電文に対応したトランザクションのリクエストをブロックチェーンネットワーク5に送信する。このリクエストは、ブロックチェーンネットワーク5における分散型台帳にそのトランザクションを記録させるための指示である。
一般的には、ブロックチェーンネットワーク5において分散型台帳への記録は、多くの時間を要する。したがって処理のボトルネックはブロックチェーンネットワーク5における演算処理能力に存在すると考えられていた。ビザンチン耐性を備える構成である場合には、より多くの時間を要するため、このような傾向が顕著に現れる。一方、ビザンチン耐性を備えていない構成であっても、ビザンチン耐性を備える構成よりも処理時間を要しないものの、分散型台帳への記録という観点では、同様な傾向を有している。
発明者は、様々な検証により、ブロックチェーンネットワーク5における演算処理能力にボトルネックが存在する状況は、極めて多くの処理が集中した場合であって、実際には、その前の段階、すなわちトランザクションのリクエストを送信する側においてボトルネックが存在する場合が多いことの知見を得た。この知見に基づき、本発明の一実施形態におけるリクエスト制御システム1では、ブロックチェーンネットワーク5における演算処理能力にボトルネックが存在する段階までリクエストを送信するためのプロセスを多重化することで、処理量を向上させることができることがわかった。このようにして処理量を向上させるための構成および処理方法について、順に説明する。
[2.ユーザ端末]
ユーザ端末80は、一般ユーザが利用するスマートフォン、パーソナルコンピュータなどの端末である。この例では、ユーザ端末80において金融機関が提供するアプリケーションプログラムが起動されると、ユーザの指示によって自身の口座から他の口座への振込処理等の手続が可能になっている。ユーザによって手続の指示がされると、ユーザ端末80は、その手続に応じたトランザクションの指示内容を含む電文を送信する。
[3.ブロックチェーンネットワーク]
ブロックチェーンネットワーク5は、P2P接続PPによって複数のノードが接続されている。図1においては、4つのノード510−1、510−2、510−3、510−4によってブロックチェーンネットワーク5が構成されているが、ノードの数は4つより少なくても多くてもよい。以下の説明において、それぞれのノードを区別せずに説明する場合には、単にノード510という。
ノード510−1は、コンピュータ51−1と台帳53−1とを含む。台帳53−1は、各ノード510に分散される台帳のデータが記録される記録媒体である。コンピュータ51−1では、分散型台帳技術を実現するためのプログラムがCPUによって実行される。コンピュータ51−1は、台帳53−1へのデータの記録処理および読み出し処理を実行し、また、他のノード510−2、510−3、510−4において台帳のデータを分散して記録するための処理を実行する。この処理には、分散したデータの正当性を高めるための合意形成処理も含まれる。ここでは、ノード510−1を例として、その構成を説明したが、他のノード510−2、510−3、510−4においても、それぞれの構成は同様である。すなわち、いずれかのノード510に対してトランザクションのリクエストがされると、そのトランザクションの内容が各ノード510における台帳にも記録される。
ブロックチェーンネットワーク5においては、上述のように台帳を分散して各ノード510で記録する方式が用いられているが、その過程における具体的な処理は、仕様(基盤ソフトウェア:上述したCPUによって実行されるプログラムに対応)によって様々であって、公知の処理が適用されればよい。したがって、ブロックチェーンネットワーク5における各ノード510の処理の詳細は説明を省略する。この例では、ブロックチェーンネットワークは、管理主体が存在するコンソーシアム型(例えば、Quorum、Hyperledger Fabric等)を想定しているが、管理主体が存在しないパブリック型(例えば、Ethereum等)であっても適用可能である。
[4.リクエスト制御システム]
リクエスト制御システム1は、プロセス生成装置11(生成部)、負荷分散装置15(割当部)および通信装置18を含む。これらの装置は、いずれもCPUによってプログラムを実行することによって、以下に説明する機能をそれぞれ実現している。これらの装置のうち、一部または全部は一体の装置として実現されてもよい。
[4−1.プロセス生成装置]
プロセス生成装置11は、複数(この例では、予め設定されたn個)のプロセス110−1、110−2、・・・、110−nを生成する。以下の説明において、それぞれのプロセスを区別せずに説明する場合には、単にプロセス110という。各プロセス110は、負荷分散装置15からトランザクションのリクエスト送信を割り当てられると、そのトランザクションについてのリクエストをノード510−1に対して送信する。この例では、いずれのプロセス110においても、リクエストの送信先は同一のノード(この例ではノード510−1)として決められている。なお、上述したように、ブロックチェーンネットワーク5において使用される仕様によって、リクエストの送信先として、複数のノード510が指定されてもよいし、プロセス110によって異なるノード510が指定されてもよいし、リクエスト毎に異なるノード510が指定されてもよい。
プロセス110は、リクエストの送信の結果、ブロックチェーンネットワーク5においてトランザクションが分散型台帳に記録されたことを検出すると、キューに入っている次に処理すべきトランザクションのリクエストを送信する。キューは、各プロセス110に割り当てられている。プロセス110は、分散型台帳に記録されたことを、ブロックチェーンネットワーク5からの通知により検出してもよいし、ブロックチェーンネットワーク5にアクセスすることによって検出してもよい。
[4−2.通信装置]
通信装置18は、ネットワークNWを介してユーザ端末80から電文を受信し、この電文に含まれるトランザクションの指示内容を負荷分散装置15へ送信する。
[4−3.負荷分散装置]
負荷分散装置15は、通信装置18からトランザクションの指示内容を受信すると、複数のプロセス110のいずれかに、そのトランザクションのリクエスト送信を割り当てる。負荷分散装置15は、割り当てたプロセス110のキューに、トランザクションの指示内容を登録する。上述したように、キューに登録されたトランザクションは、そのキューに対応したプロセス110からブロックチェーンネットワーク5に対して、リクエストとして送信される。この例では、n個のプロセス110が生成されているため、プロセス多重度はn個となる。n個の具体的な値は、事前の設定処理によって予め設定される。設定処理については、後述する。
[4−4.システムの動作]
続いて、リクエスト制御システム1の動作について説明する。リクエスト制御システム1の動作としては、主として、複数のプロセス110のいずれかにトランザクションを割り当てるための割当処理、および割り当てられたトランザクションのリクエストを送信するための送信処理を含む。
[4−4−1.割当処理]
図2は、本発明の一実施形態におけるリクエスト制御システムが実行する割当処理を示すフローチャートである。システムの管理者等によりリクエスト制御システム1における処理を開始する指示が入力されると、以下に説明する割当処理が実行される。プロセス生成装置11は、予め設定された数のプロセス110を起動(生成)する(ステップS101)。通信装置18による電文の受信を待機する(ステップS103;No)。通信装置18により電文が受信される(ステップS103;Yes)と、負荷分散装置15は、電文に含まれるトランザクションの指示内容を受け付ける(ステップS105)。負荷分散装置15は、複数のプロセス110から割り当ての対象となるプロセス110を特定し(ステップS107)、そのプロセス110にトランザクションのリクエストをする指示をする(ステップS109)。この指示は、例えば、トランザクションの内容等を含む指示信号によって実現される。ここで、負荷分散装置15は、例えば、ラウンドロビン方式により、複数のプロセス110から割り当ての対象となるプロセス110を特定する。なお、この方式はラウンドロビン方式に限らず、別のアルゴリズムを用いた方式であってもよい。
システムの管理者等によりリクエスト制御システム1の処理を終了する指示がなければ(ステップS111;No)、再びステップS103に戻って処理を続ける。一方、この処理を終了する指示があれば(ステップS111;Yes)、プロセス生成装置11がプロセス110を終了させ(ステップS113)、割当処理が終了される。
[4−4−2.送信処理]
図3は、本発明の一実施形態におけるプロセスが実行する送信処理を示すフローチャートである。プロセス生成装置11によりプロセス110が起動されると、それぞれのプロセス110において、図3に示す送信処理が実行される。まず、プロセス110は、プロセス生成装置11によるプロセス終了の指示、または負荷分散装置15からトランザクションのリクエストを送信する指示を待機する(ステップS201;No,ステップS203;No)。プロセス終了の指示があった場合(ステップS201;Yes)には、送信処理が終了される。
一方、リクエストを送信する指示を受信した場合(ステップS203;Yes)、プロセス110は、送信するリクエストに電子署名の付加等の認証処理を行い(ステップS211)、認証処理が施されたリクエストをブロックチェーンネットワーク5に送信する(ステップS213)。その後、プロセス110は、リクエストの送信の結果、ブロックチェーンネットワーク5においてトランザクションが分散型台帳に記録されたことを検出することによって、処理の完了を確認するまで待機し(ステップS215;No)、処理の完了を確認すると(ステップS215;Yes)、ステップS201に戻って処理を続ける。
以上のように、リクエスト制御システム1が動作することによって、プロセス110の数に対応したリクエスト処理の多重化が実現される。後述のようにプロセス110の数が設定されているため、ブロックチェーンネットワーク5における演算処理能力がボトルネックになる前にリクエストの送信が制限され、効率的な分散型台帳の運用が可能となる。仮に、不安定要因により、ブロックチェーンネットワーク5における演算処理能力がボトルネックになる状態に移行したとしても、大きな影響を生じないようにすることもできる。
[5.設定処理]
続いて、プロセス生成装置11において生成されるプロセス110の数(プロセス多重度)を設定する処理について説明する。
図4は、本発明の一実施形態におけるリクエスト制御システムが事前設定をする場合の構成を示すブロック図である。設定処理を行う場合におけるリクエスト制御システム1Aとしては、リクエスト制御システム1に対して、プロセス生成装置11A、指示生成装置38および設定装置39を含み、通信装置18を含まない構成が例示される。ここでは、プロセス生成装置11A、指示生成装置38および設定装置39について説明し、他の構成については、その説明を省略する。
プロセス生成装置11Aは、設定装置39から指定された数のプロセス110を起動するとともに、各プロセス110においてトランザクションのリクエストを送信してから、ブロックチェーンネットワーク5においてトランザクションが分散型台帳に記録されたことを検出するまでの時間(以下、スループットという)を測定する。この測定したスループットを設定装置39に送信する。
指示生成装置38は、設定装置39からの制御に基づいて、所定のトランザクションの指示を生成して、指示の内容を負荷分散装置15に送信する。この指示の内容は、通信装置18を介して受信する電文に基づくトランザクションの指示内容の代わりとなるものである。
設定装置39は、プロセス生成装置11Aおよび指示生成装置38を制御して、プロセス多重度(プロセス110の数:m個)を変更しつつ、1プロセス当たりの平均スループットを測定する。これによって、設定装置39は、プロセス多重度と平均スループットとの関係を取得する。設定装置39は、この関係を用いて、利用するブロックチェーンネットワーク5における最適なプロセス110の数を算出する。この数は、上述したn個に相当するものとして、リクエスト制御システム1におけるプロセス生成装置11に設定される。
図5は、本発明の一実施形態におけるリクエスト制御システムが実行する設定処理を示すフローチャートである。最初にブロックチェーンネットワーク5に接続する場合、ブロックチェーンネットワーク5における設定の変更(ソフトウェアのバージョンアップ等)があった場合等において、管理者等の指示により設定処理が実行される。まず、リクエスト制御システム1Aは、設定装置39の制御により、プロセス多重度を変化させながら(例えば徐々に増加させながら)、平均スループットを測定する(ステップS501)。
図6は、本発明の一実施形態におけるプロセス多重度と平均スループットとの関係を説明する図である。プロセス多重度および平均スループットの絶対値については様々であるものの、多くのブロックチェーンネットワーク5において、このような結果が得られることは、発明者による検証から得られた知見である。すなわち、プロセス多重度が低い場合、プロセス多重度の増加に伴い平均スループットは増加していく。一方、プロセス多重度が大きくなると、プロセス多重度が増加しても、平均スループットは増加しなくなっていく。すなわち、プロセス多重度が大きい値N2である場合の平均スループットの増加の割合は、プロセス多重度が小さい値N1(第1値)である場合の平均スループットの増加の割合(第1割合)よりも小さい。特定のプロセス多重度における平均スループットの増加の割合は、図6に示すグラフにおいて、そのプロセス多重度における傾き(微分値)に相当する。この増加の割合を、以下、増加率という。プロセス多重度の増加に対して、増加率が大きく減少し始めるとき(第2割合)のプロセス多重度が、図6に示す閾値Thn(第2値)に対応する。
このように、閾値Thnよりもプロセス多重度が小さい領域A1においては、ブロックチェーンネットワーク5における演算処理能力にボトルネックがあるのではなく、リクエストを送信する側の処理にボトルネックがある。一方、閾値Thnよりもプロセス多重度が大きい量器A2においては、プロセス多重度を増加させても、平均スループットがほとんど増加しないことから、ブロックチェーンネットワーク5における演算処理能力にボトルネックがあることがわかる。
図5に戻って説明をつづける。リクエスト制御システム1A(設定装置39)は、プロセス多重度に対する平均スループットを測定した後に、各プロセス多重度における平均スループットの増加率を算出する(ステップS503)。この増加率は、図6に示すグラフにおいて、各プロセス多重度における傾きに相当する。そして、さらに、増加率の変化に基づく所定の演算式によって、閾値Thnが特定される(ステップS505)。設定装置39は、この閾値Thnよりも小さいプロセス多重度をプロセス110の数としてプロセス生成装置11に設定する。このようにプロセス110の数を設定することにより、ブロックチェーンネットワーク5における演算処理能力にボトルネックを発生させずに、リクエストの送信側においてボトルネックを発生させることできる。したがって、プロセス生成装置11において不要なプロセス110を生成しないようにして、リクエスト制御システム1のリソースを効率的に用いることができる。
1,1A…リクエスト制御システム、5…ブロックチェーンネットワーク、11,11A…プロセス生成装置、15…負荷分散装置、18…通信装置、38…指示生成装置、39…設定装置、51…コンピュータ、53…台帳、80…ユーザ端末、110…プロセス、510…ノード
プロセス生成装置11Aは、設定装置39から指定された数のプロセス110を起動するとともに、各プロセス110においてトランザクションのリクエストを送信してから、ブロックチェーンネットワーク5においてトランザクションが分散型台帳に記録されたことを検出するまでの時間を測定する。この測定した時間に基づいて得られる単位時間当たりの処理量(以下、スループットという)を設定装置39に送信する。

Claims (10)

  1. 台帳を分散して記録する複数のノードの少なくとも1つに対し、トランザクションのリクエストを送信する複数のプロセスを生成する生成部と、
    トランザクションの指示を受け付け、前記複数のプロセスのいずれかに当該トランザクションのリクエスト送信を割り当てる割当部と、を備えるシステム。
  2. 前記複数のプロセスは、第1プロセスおよび第2プロセスを含み、
    前記第1プロセスが前記リクエストを送信するノードは、前記第2プロセスが前記リクエストを送信するノードと同一である、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記割当部は、ラウンドロビン方式により前記トランザクションのリクエスト送信を割り当てる、請求項1または請求項2に記載のシステム。
  4. 前記複数のノードで形成されるネットワークにおける所定のトランザクションのリクエストに対する平均スループットとプロセス多重度との関係において、プロセス多重度の増加に対する平均スループットの増加の割合が、プロセス多重度が第1値のときに第1割合であり、当該第1値より大きい第2値以上であるときに前記第1割合より小さい第2割合であり、
    前記複数のプロセスの数は、前記第2値よりも小さい数で設定される、請求項1から請求項3のいずれかに記載のシステム。
  5. 前記複数のノードで形成されるネットワークは、コンソーシアム型である、請求項1から請求項4のいずれかに記載のシステム。
  6. トランザクションの指示を受け付け、
    台帳を分散して記録する複数のノードの少なくとも1つに対し、トランザクションのリクエストを送信する複数のプロセスのいずれかに、前記指示に基づくトランザクションのリクエスト送信を割り当てる、処理方法。
  7. 前記複数のプロセスは、第1プロセスおよび第2プロセスを含み、
    前記第1プロセスが前記リクエストを送信するノードは、前記第2プロセスが前記リクエストを送信するノードと同一である、請求項6に記載の処理方法。
  8. 前記トランザクションのリクエスト送信を割り当てるときには、ラウンドロビン方式を用いる、請求項6または請求項7に記載の処理方法。
  9. 前記複数のノードで形成されるネットワークにおける所定のトランザクションのリクエストに対する平均スループットとプロセス多重度との関係において、プロセス多重度の増加に対する平均スループットの増加の割合が、プロセス多重度が第1値のときに第1割合であり、当該第1値より大きい第2値以上であるときに前記第1割合より小さい第2割合であり、
    前記複数のプロセスの数は、前記第2値よりも小さい数で設定される、請求項6から請求項8のいずれかに記載の処理方法。
  10. 前記複数のノードで形成されるネットワークは、コンソーシアム型である、請求項6から請求項9のいずれかに記載の処理方法。
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