JP2017058188A - 侵入検知装置、侵入検知システム、侵入検知方法および侵入検知プログラム - Google Patents

侵入検知装置、侵入検知システム、侵入検知方法および侵入検知プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】少ない計算量で精度よく侵入物を検知できる装置を提供する。
【解決手段】測距装置1から各方向に光を照射した場合に、複数の面で囲まれた3次元監視対象領域に光が入射する1または複数の点のそれぞれと測距装置1との距離である1または複数の第1閾値と、1または複数の第1閾値のそれぞれに対応する第2閾値であって、測距装置1から各方向に光を照射した場合に、この光が3次元監視対象領域から出射する1または複数の点のそれぞれと測距装置1との距離である第2閾値とを、光の照射方向に関連付けて記憶し、2次元走査型の測距装置1によって3次元空間を測距して生成される観測距離画像Robsにおける監視対象画素に対応する方向にある対象物と測距装置1との距離が、監視対象画素に対応する方向と関連付けられた第1閾値以上であり、かつ、これと対応する第2閾値以下である場合に、対象物が3次元監視対象領域に含まれると判定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、監視対象領域内への侵入物を検知する侵入検知装置、侵入検知システム、侵入検知方法および侵入検知プログラムに関する。
測距装置を用いて3次元空間を2次元走査し、監視対象領域内への侵入物を検知する技術が知られている。測距装置としては種々のものがすでに開示されている(例えば、特許文献1〜4、非特許文献1)。
単に測距装置による観測値である2次元距離画像を取得しただけでは、その物体が監視対象領域内にあるか否かを判断できないため、侵入検知処理が必要となる。侵入検知処理として、3次元格子への投票方式がある(例えば、特許文献4)。この方式について説明する。
3次元空間中の監視対象領域は、1または複数の3次元格子で近似される。ここで、3次元格子とは、例えばXYZ直交座標系の座標軸に沿って3次元空間を格子状に切った際の箱のことであり、ボクセルとも呼ばれる。この近似に使われた3次元格子を監視対象領域内格子とここでは呼ぶ。
侵入物の検知処理は、次のようにして行う。まず、距離データである2次元距離画像をXYZ座標系に変換し、侵入候補点をいずれかの3次元格子に投票する。そして、投票数が1以上の監視対象領域内格子があれば、侵入物ありと判定する。
特許第4837413号 特許第4703830号 特開2012−242189号公報 特開2014−142288号公報
Andreas Nuchter (2009), 3D Robotic Mapping, The Simultaneous Localization and Mapping Problem with Six Degrees of Freedom, Springer Science & Business Media
ところで、3次元格子を粗く設定すると、計算量を抑えることができるが、3次元格子は直方体であるため、監視対象領域を過不足なく包含することができなくなり、監視対象領域の境界付近において検知精度が低下する。一方、3次元格子を細かく設定すると、検知精度は向上するが、計算量が大きくなる。
このように、3次元格子に投票する方式では、計算量と検知精度とがトレードオフの関係にあるという問題がある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、少ない計算量で精度よく侵入物を検知できる侵入検知装置、侵入検知システム、侵入検知方法および侵入検知プログラムを提供することである。
本発明の一態様によれば、2次元走査型の測距装置によって3次元空間を測距して生成される観測距離画像であって、各画素の値が、該画素に対応する方向にある対象物と前記測距装置との距離を示す前記観測距離画像を取得する観測距離画像取得部と、前記測距装置から各方向に光を照射した場合に、複数の面で囲まれた3次元監視対象領域に前記光が入射する1または複数の点のそれぞれと前記測距装置との距離である1または複数の第1閾値と、前記1または複数の第1閾値のそれぞれに対応する第2閾値であって、前記測距装置から各方向に光を照射した場合に、この光が前記3次元監視対象領域から出射する1または複数の点のそれぞれと前記測距装置との距離である第2閾値とを、光の照射方向に関連付けて記憶した記憶部を参照して、前記観測距離画像における監視対象画素に対応する方向にある対象物と前記測距装置との距離が、当該監視対象画素に対応する方向と関連付けられた前記第1閾値以上であり、かつ、これと対応する前記第2閾値以下である場合に、前記対象物が前記3次元監視対象領域に含まれると判定する判定部と、を備える侵入検知装置が提供される。
本態様によれば、観測距離画像における監視対象画素に対応する方向にある対象物との距離と、第1閾値および第2閾値とを監視対象画素に対応する方向ごとに比較することによって侵入物の有無を判断するので、3次元監視対象領域に3次元格子を適用することに伴う精度低下の問題を解決できる。また、従来は、非背景画素が示す対象物の位置を3次元空間座標に変換する必要があったが、本態様によれば、そのような変換の必要がないため、計算処理を軽減できる。
前記第1閾値および前記第2閾値を生成する閾値生成部を備え、この閾値生成部は、 前記複数の頂点を結ぶことで前記3次元対象監視対象領域を複数の凸領域に分割し、前記測距装置からの光の照射方向のそれぞれについて、光が前記複数の凸領域のいずれかに入射する入射点および該凸領域から出射する出射点と前記測距装置との距離をそれぞれ示す入射点距離および出射点距離の組を算出し、1つの凸領域における前記出射点距離と、前記1つの凸領域と隣接する他の凸領域における前記入射点距離とを省き、残った前記入射点距離および前記出射点距離から前記第1閾値および前記第2閾値をそれぞれ生成する閾値生成部を備えるのが望ましい。
このような構成によれば、3次元監視対象領域に3次元格子を適用するのではなく、3次元監視対象領域を過不足なく凸領域に分割できるため、精度が向上する。また、第1閾値および第2閾値の数を減らすことができる。
前記入射点距離は、前記入射点の空間座標を前記測距装置を原点とする距離に予め変換したものであり、前記出射点距離は、前記出射点の空間座標を前記測距装置を原点とする距離に予め変換したものであってもよい。
このような構成によれば、3次元監視対象領域が空間座標で定義される場合であっても、判定の際に座標変換を行う必要がなく、計算量を抑えることができる。
侵入検知装置は、前記監視対象画素が示す位置が前記3次元監視対象領域に含まれる場合に、該画素に対応する方向と、該画素が示す距離とを出力する侵入位置出力部を備えるのが望ましい。
このような構成によれば、侵入物の有無だけでなく、その位置を特定できる。
前記観測距離画像と背景画像とを比較して、前記観測距離画像のうちで背景でない画素を抽出して前記監視対象画素を特定する非背景抽出部を備え、前記背景画像は、前記3次元監視対象領域内に侵入物がない状態で前記測距装置によって生成された距離画像であるか、前記測距装置によって生成された複数の距離画像の平均であり、前記背景画像の各画素の値は、該画素に対応する方向にある対象物と前記測距装置との距離を示すのが望ましい。
このような構成によれば、適切な背景画像を用いることができ、精度よく非背景画素を抽出できる。
また、本発明の別の態様によれば、前記観測距離画像を生成する2次元走査型の測距装置と、上記侵入検知装置と、を備える侵入検知システムが提供される。
また、本発明の別の態様によれば、2次元走査型の測距装置によって3次元空間を測距して生成される観測距離画像であって、各画素の値が、該画素に対応する方向にある対象物と前記測距装置との距離を示す前記観測距離画像を取得するステップと、前記測距装置から各方向に光を照射した場合に、複数の面で囲まれた3次元監視対象領域に前記光が入射する1または複数の点のそれぞれと前記測距装置との距離である1または複数の第1閾値と、前記1または複数の第1閾値のそれぞれに対応する第2閾値であって、前記測距装置から各方向に光を照射した場合に、この光が前記3次元監視対象領域から出射する1または複数の点のそれぞれと前記測距装置との距離である第2閾値とを、光の照射方向に関連付けて記憶した記憶部を参照して、前記観測距離画像における監視対象画素に対応する方向にある対象物と前記測距装置との距離が、当該監視対象画素に対応する方向と関連付けられた前記第1閾値以上であり、かつ、これと対応する前記第2閾値以下である場合に、前記対象物が前記3次元監視対象領域に含まれると判定するステップと、を備える侵入検知方法が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、コンピュータに、2次元走査型の測距装置によって3次元空間を測距して生成される観測距離画像であって、各画素の値が、該画素に対応する方向にある対象物と前記測距装置との距離を示す前記観測距離画像を取得するステップと、前記測距装置から各方向に光を照射した場合に、複数の面で囲まれた3次元監視対象領域に前記光が入射する1または複数の点のそれぞれと前記測距装置との距離である1または複数の第1閾値と、前記1または複数の第1閾値のそれぞれに対応する第2閾値であって、前記測距装置から各方向に光を照射した場合に、この光が前記3次元監視対象領域から出射する1または複数の点のそれぞれと前記測距装置との距離である第2閾値とを、光の照射方向に関連付けて記憶した記憶部を参照して、前記観測距離画像における監視対象画素に対応する方向にある対象物と前記測距装置との距離が、当該監視対象画素に対応する方向と関連付けられた前記第1閾値以上であり、かつ、これと対応する前記第2閾値以下である場合に、前記対象物が前記3次元監視対象領域に含まれると判定するステップと、を実行させる侵入検知方法が提供される。
少ない計算量で精度よく侵入物を検知できる。
測距装置1と3次元監視対象領域Sとの関係を模式的に示す図。 方向ごとの3次元監視対象領域Sに対する入射点距離および出射点距離を模式的に示す図。 第1閾値および第2閾値の定め方について説明する図。 凸領域を説明する図。 方向ごとの各凸領域に対する入射点距離および出射点距離を模式的に示す図。 本発明の第1の実施形態に係る侵入検知システムの概略構成を示すブロック図。 測距装置1を詳しく説明する図。 非背景抽出部24の処理動作を模式的に示す図。 判定部25の処理手順を示すフローチャート。 第1閾値および第2閾値の生成手順を示すフローチャート。 ステップS42の判定手法を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係る侵入検知システムの概略構成を示すブロック図。
本発明に係る各実施形態は、測距装置を用いて3次元監視対象領域に対する侵入物を検知するものである。
図1は、測距装置1と3次元監視対象領域Sとの関係を模式的に示す図である。実際の3次元監視対象領域Sは複数の面で囲まれた3次元空間であるが、説明のために複数の線で囲まれた2次元で描いている。3次元監視対象領域S(斜線を引いていない部分)の形状に特に制限はなく、凹凸があってもよいし、3次元監視対象領域Sの内部に監視対象としない領域S’があってもよい。
測距装置1(詳しくは後述する)から任意の方向に光を照射したとすると、この光が3次元監視対象領域Sを通過しないこともあるし(例えば方向d0)、通過することもある(例えば方向d1,d2)。通過する場合、光が3次元監視対象領域Sのある点から入射すると、必ず別の点から出射する。言い換えると、光が3次元監視対象領域Sに入射する数と、光が3次元監視対象領域Sから出射する数は常に等しい。例えば、入射数および出射数は、方向d1ではともに1回であり、方向d2ではともに2回である。
よって、測距装置1と3次元監視対象領域Sに入射する点との距離(以下、入射点距離という)を方向ごとに定め、測距装置1と3次元監視対象領域Sから出射する点との距離(以下、出射点距離という)を方向ごとに定めると、各方向における入射点距離の数と出射点距離の数は等しくなる。
図2は、方向ごとの3次元監視対象領域Sに対する入射点距離(黒丸で示す)および出射点距離(白丸で示す)を模式的に示す図であり、図1における方向d1,d2について示している。方向d1では入射数および出射数が1回であるため、1つの入射点距離Ri1と1つの出射点距離Ro1が定められる。よって、入射点距離Ri1は出射点距離Ro1と対応していると言える。
一方、方向d2では入射数および出射数が2回であるため、2つの入射点距離Ri21,Ri22と2つの出射点距離Ro21,Ro22が定められる。そして、入射点距離Ri21となる点で入射した光は出射点距離Ro21となる点から出射し、入射点距離Ri22となる点で入射した光は出射点距離Ro22となる点から出射する。よって、入射点距離Ri21は出射点距離Ro21と対応しており、入射点距離Ri22は出射点距離Ro22と対応していると言える。
図2では方向d1,d2についてのみ入射点距離および出射点距離を示しているが、測距装置1が測距可能なすべての方向について入射点距離および出射点距離を定めることができる。以下では、方向ごとの入射点距離を第1閾値と呼び、方向ごとの出射点距離を第2閾値と呼ぶ。各方向において、1つの第1閾値は1つの第2閾値と対応している。
測距装置1が特定の方向にある対象物との距離を測距した場合、その距離が第1閾値以上かつ対応する第2閾値以下であれば、その対象物は3次元監視対象領域S内にある。本実施形態では、このことを利用して対象物が3次元監視対象領域S内にあるか否かを判定する。
図3は、第1閾値および第2閾値の定め方について説明する図である。図示のように、3次元監視対象領域Sを、これを構成する面(2次元で描く場合は線)の頂点を結ぶことで、複数の凸領域(例えば三角錐)に分割する。このように分割することはドロネー分割とも呼ばれる。
図4は、凸領域を説明する図である。図示のように、凸領域とは、図4(a)に2次元で示すように、当該凸領域A内に任意の2点a1,a2を設定したときに、線分a1−a2上のすべての点が領域A内に含まれることをいう。
このことから明らかであるが、凸領域Aに向かって測距装置1から照射された光は、当該凸領域Aの表面上のある1点から入射し(この点を入射点Pinという)、同表面上の別の1点から出射する(この点を出射点Poutという)(図4(b))。言い換えると、凸領域Aに向かって照射された光は、必ず凸領域Aの表面の2点Pin,Poutを通るのであり、1点のみを通ったり3点以上を通ったりすることはない。
図3に戻り、3次元監視対象領域Sを凸領域に分割した上で、測距装置1から光を照射した場合に、各凸領域への入射点と測距装置1との距離および各凸領域からの出射点と測距装置1との距離を方向ごとに算出する。例えば、方向d1の場合、光は領域7〜1の順に入射する。そして、測距装置1と領域7〜1のそれぞれへの入射点距離および測距装置1と領域7〜1のそれぞれからの出射点距離を算出する。
図5は、方向ごとの各凸領域に対する入射点距離および出射点距離を模式的に示す図であり、図3における方向d1,d2について示している。
方向d1の場合、領域7の出射点距離Rout7と領域6の入射点距離Rin6が一致する。これは領域7と領域6とが隣接しているためである。この場合、領域7と領域6との間で、光が3次元監視対象領域Sから出射するわけではない。そこで、このような出射点距離および入射点距離(具体的には、入射点距離Rin1〜Rin6および出射点距離Rout2〜Rout7)を省いて3次元監視対象領域Sの入射点および出射点としないことで、1つの入射点距離(領域7の入射点距離Rin7、黒丸で示す)と1つの出射点距離(領域1の出射点距離Rout1、星丸で示す)が残る。残った入射点距離Rin7および出射点距離Rout1が、それぞれ図2の入射点距離Ri1およびRo1である。
方向d2の場合、領域10の出射点距離Rout10と領域11の入射点距離Rin11は一致する。一方、領域9の出射点距離Rout9と領域10の入射点距離Rin10は一致しない。これは領域9と領域10とが隣接していないためである。この場合、領域9と領域10との間で、光が一旦3次元監視対象領域Sから出射する。そこで、一致する出射点距離および入射点距離のみを省くことで、2つの入射点距離(領域9と領域10の入射点距離Rin9,Rin10、黒丸で示す)と2つの出射点距離(領域9と領域11の出射点距離Rout9,Rout11、星丸で示す)が残る。そして、領域9の入射点距離Rin9と同出射点距離Rout9が対応している。同様に、領域10の入射点距離Rin10と領域11の出射点距離Rout11が対応している。入射点距離Rin9および出射点距離Rout9が、それぞれ図2の入射点距離Ri21およびRo21であり、入射点距離Rin10および出射点距離Rout11が、それぞれ図2の入射点距離Ri22およびRo22である。
このようにして、ある1または複数の入射点距離と、そのそれぞれと対応する1または複数の出射点距離とを測距装置1からの方向ごとに得ることができる。
図5では方向d1,d2についてのみ入射点距離および出射点距離を示しているが、測距装置1が測距可能なすべての方向について入射点距離および出射点距離を定めることができる。そして、方向ごとの入射点距離が上記の第1閾値となり、方向ごとの出射点距離が上記の第2閾値となる。
以上のようにして、方向ごとに、1または複数の第1閾値と、そのそれぞれに対応する第2閾値とを定めることができる。この第1閾値および第2閾値によって、任意の形状の3次元監視対象領域Sの形状を定めることができる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図6は、本発明の第1の実施形態に係る侵入検知システムの概略構成を示すブロック図である。侵入検知システムは、測距装置1と、侵入検知装置2とを備えている。
測距装置1は、ある方向を測距すべく、その方向に測定光を照射し、その方向にある対象物からの反射光に基づいて当該方向にある対象物との距離を算出する。測距装置1は2次元走査型の測距装置であり、3次元空間を2次元方向に走査しながら、走査方向ごとに、物体と測距装置1との距離を算出する。その結果として、測距装置1は、各方向にある物体と、測距装置1との距離を示す観測距離画像Robsを生成する。観測距離画像Robsは2次元画像であり、走査方向の一方(主方向)のインデックスをims1とし、他方(副方向)のインデックスをims2とする。観測距離画像Robsの主方向および副方向の画素数をそれぞれNms1,Nms2とすると、インデックスims1は1〜Nms1の値をとり得、インデックスims2は1〜Nms2の値をとり得る。
図7は、測距装置1を詳しく説明する図である。測距装置1は、3次元監視対象領域S内の遮蔽物をできるだけ避けられるよう、3次元監視対象領域Sの上方に設置されるのが望ましい。そして、本実施形態の測距装置1は、2次元方向として、水平方向および垂直方向に走査を行う。すなわち、測距装置1は、水平方向に走査する走査系を、さらに垂直方向に走査する。
水平方向の測距角度θms1は正面を0度として−95〜+95度をとり得る。垂直方向の測距角度θms2は水平方向を0度として0〜−90度をとり得る。測距角度の組(θms1,θms2)は、測距の方向を示す。
測距装置1はある測距角度の組(θms1,θms2)が示す方向に測定光を照射する。そして、測距装置1は、反射光に基づいて、この方向にある対象物と測距装置1との距離Rを算出する。そして、測距装置1は、算出された距離Rを、当該測距角度の組(θms1,θms2)と対応する、観測距離画像Robsにおける画素(ims1,ims2)の値とする。以下、観測距離画像Robsにおける画素(ims1,ims2)が示す距離(値)をR(ims1,ims2)と表記する。
なお、ある測距角度の組(θms1,θms2)と、観測距離画像Robsにおける画素(ims1,ims2)との対応関係は予め一意に定められている。逆にいうと、観測距離画像Robsにおけるインデックスの組(ims1,ims2)に対して、測距角度の組(θms1,θms2)が定まる。そして、測距角度の組(θms1,θms2)は、測距装置1を原点とする測距走査方向ベクトルD(ims1,ims2)と対応するものとする。これらの対応関係は、例えばテーブルで規定される。
測距装置1は、水平方向の測距角度θms1を−95〜+95度の間で、かつ、垂直方向の測距角度θms2を0〜−90度の間で離散的に走査しながら、上記の処理を行う。これにより、観測距離画像Robsにおける全画素(ims1,ims2)に、当該画素と対応する測距走査方向ベクトルD(ims1,ims2)の方向にある対象物との距離R(ims1,ims2)が設定される。
よって、観測距離画像Robsにおける画素(ims1,ims2)の値は、この画素と対応する測距走査方向ベクトルD(ims1,ims2)の方向を測距して得られた、測距装置1からの距離R(ims1,ims2)を示している。言い換えると、観測距離画像Robsにおける各画素(ims1,ims2)は、測距走査方向ベクトルD(ims1,ims2)の方向に、測距装置1から距離R(ims1,ims2)だけ離れた点(位置)に、対象物があることを示している。
測距方式としては、公知の手法(例えば、特許文献1,2や非特許文献1)を適用すればよい。例えば特許文献1に記載のTOF(Time of Flight)方式は、3次元監視対象領域Sに向かってパルス状の測定光を照射し、照射時と反射光検出時との時間差に基づいて、対象物との距離を算出するものである。また、特許文献2に記載のAM(Amplitude Modulation)方式は、3次元監視対象領域Sに向かって振幅変調された測定光を照射し、測定光と反射光の位相差に基づいて、対象物との距離を算出するものである。
なお、測距装置1の構成や測距方式に特に制限はなく、上述した例とは異なるものであっても構わない。
図6に戻り、侵入検知装置2は、閾値生成部21と、記憶部22と、観測距離画像取得部23と、非背景抽出部24と、判定部25とを有する。これら各部の一部または全部は、ハードウェアで構成されてもよいし、コンピュータのプロセッサが所定のプログラムを実行することによって実現されてもよい。また、これら各部が複数の装置に分散されていてもよい。
閾値生成部21は、図3〜図5を用いて説明したようにして、予め第1閾値および第2閾値を生成する。
図3では3次元監視対象領域Sを2次元で描いていたため、図5における第1閾値および第2閾値は1次元方向の各角度に対応して定められている。しかしながら、実際には、3次元監視対象領域Sが3次元であり、図7に示すように測距装置が2次元方向(すなわち角度θms1,θms2)に走査するため、第1閾値および第2閾値は2次元方向の角度の組(θms1,θms2)のそれぞれに対応して定められる。
上述したように、角度の組(θms1,θms2)は観測距離画像Robsにおける画素(ims1,ims2)と対応しているため、第1閾値および第2閾値は各画素(ims1,ims2)に対応して定められていると考えることができる。この第1閾値および第2閾値は記憶部22に記憶される。
観測距離画像取得部23は測距装置1によって生成された観測距離画像Robsを取得する。上述したように、観測距離画像Robsの各画素(ims1,ims2)の値は、距離R(ims1,ims2)を示す。
非背景抽出部24は、観測距離画像Robsと、予め用意された背景画像Rbgとを比較して、観測距離画像Robsのうちの背景でない画素を監視対象画素として抽出する。そして、非背景抽出部24は、観測距離画像Robsにおける背景でない画素のインデックス(非背景インデックスともいう)の集合SnbgIdxを抽出する。より具体的には、非背景抽出部24は、観測距離画像Robsの画素(ims1,ims2)が示す距離R(ims1,ims2)と、非背景画像Rbgの画素(ims1,ims2)が示す距離との差が所定値以上であれば、当該インデックスの組(ims1,ims2)を非背景インデックスとする。
そして、非背景抽出部24は観測距離画像Robsの画素数と同じサイズの行列MnbgIdxを生成する。すなわち、非背景抽出部24は、この行列MnbgIdxにおける各要素のうち、非背景インデックスの集合SnbgIdxに含まれるインデックスに対応する要素を1値に、他の要素を0値に設定する。
なお、背景とは、測距装置1の測距対象となり得るが、侵入物として検知する必要がないものであり、例えば床や天井、固定された家具などである。
ここで、背景画像Rbgは、例えば3次元監視対象領域S内に何らの侵入物がない状態で、測距装置1によって生成された観測距離画像とすることができる。あるいは、測距装置1によって生成された多数の観測距離画像を画素ごとに平均した平均距離画像であってもよい。後者の場合、測距装置1のノイズの影響を抑えることができるし、3次元監視対象領域S内に何らの侵入物がない状態を実現することが難しい場合でも、背景画像Rbgを生成できる。なお、平均としては、算術平均のほか、幾何平均や刈り込み平均などを用いることができる。
図8は、非背景抽出部24の処理動作を模式的に示す図である。この例では、観測距離画像Robsにおける画素(3,2)が示す距離R(3,2)は180であるのに対し、背景画像Rbgにおける画素(3,2)が示す距離は0であり、両者は大きく異なっている。よって、非背景抽出部24は、行列MnbgIdxにおける要素(3,2)を1値に設定する。一方、観測距離画像Robsにおける他の画素が示す距離は、背景画像Rbgにおける対応画素が示す距離とそれぞれ等しい。よって、非背景抽出部24は行列MnbgIdxにおける他の要素を0値に設定する。
なお、必ずしも非背景抽出部24を設けることなく、任意に観測距離画像Robsから監視対象画素を定めることができる。
図6に戻り、判定部25は、非背景インデックスの組(ims1,ims2)のそれぞれについて、言い換えると、行列MnbgIdxにおける1値である要素(ims1,ims2)のそれぞれについて、所定の判定対象点P(ims1,ims2)が3次元監視対象領域S内であるか否かを判定する。判定対象点P(ims1,ims2)とは、測距走査方向ベクトルD(ims1,ims2)および距離R(ims1,ims2)で定まる点であり、より具体的には、測距装置1から、測距走査方向ベクトルD(ims1,ims2)の方向に、距離R(ims1,ims2)だけ離れた点である。
本実施形態では、判定部25が、判定対象点P(ims1,ims2)をXYZ座標系に変換することなく、距離R(ims1,ims2)と3次元監視対象領域Sに応じて定まる上記第1閾値および第2閾値とを直接比較することによって、判定を行う。XYZ座標系に変換する処理を行わないため、計算量を減らすことができる。
具体的には、判定部25は、観測距離画像Robsにおける距離R(ims1,ims2)にある対象物が3次元監視対象領域S内であるか否かの判定結果を示す行列Mdet(ims1,ims2)を生成する。
図9は、判定部25の処理手順を示すフローチャートである。
判定部25は、あるインデックスの組(ims1,ims2)について、行列MnbgIdxの同要素(ims1,ims2)が1値であり(ステップS1のYES)、かつ、観測距離画像Robsにおける距離R(ims1,ims2)が、その方向におけるいずれかの第1閾値以上かつ対応する第2閾値以下である場合(ステップS2のYES)、行列Mdetの要素(ims1,ims2)を1値に設定する(ステップS3)。
一方、判定部25は、あるインデックスの組(ims1,ims2)について、行列MnbgIdxの同要素(ims1,ims2)が0値である場合(ステップS1のNO)、または、観測距離画像Robsにおける距離R(ims1,ims2)が、その方向におけるいずれかの第1閾値以上かつ対応する第2閾値以下ではない場合(ステップS2のNO)、行列Mdetの要素(ims1,ims2)を0値に設定する(ステップS4)。
例えば、図2の場合において、画素R(ims1,ims2)が非背景画素であり、その方向がd2である場合、Ri21≦R(ims1,ims2)≦Ro21またはRi22≦R(ims1,ims2)≦Ro22であれば、行列Mdetの要素(ims1,ims2)は1値に設定され、そうでなければ0値に設定される。
判定部25は、以上の処理を、主方向のインデックスims1を1〜Nms1まで順繰りにインクリメントしながら(forループF1)、また、副方向のインデックスims2を1〜Nms2まで順繰りにインクリメントしながら(forループF2)繰り返し、インデックスの組(ims1,ims2)の全てについて、行列Mdetの各要素を1値または0値に設定する。
なお、判定部25は、図9に示すforループによる処理に代えて、インデックスの各組(ims1,ims2)について並列処理を行って行列Mdetを生成してもよい。
そして、判定部25は行列Mdetのうち少なくとも1つの要素が1値に設定されている場合、侵入物がある旨を出力する。一方、判定部25は行列Mdetのすべての要素が0値に設定されている場合、侵入物がない旨を出力する。
このように、第1の実施形態では、判定部25が、測距装置1が生成した観測距離画像RobsをXYZ座標系に変換することなく、各画素が示す距離と第1閾値および第2閾値とを直接比較して、侵入物の有無を判定する。そのため、侵入検知に要する計算量を減らすことができる。さらに、3次元監視対象領域を3次元格子に分割する必要がないので、侵入の有無を精度よく検知できる。
以下、本実施形態で説明した方式によれば、背景技術の欄で説明した3次元格子に投票する方式に比べて、侵入検知に必要な計算量を大幅に減らせることを説明する。
まずは、3次元格子に投票する方式の場合の計算量を見積もる。上述したように、この方式では、
(1)すべての侵入候補点を、測距装置を原点とするXYZ座標系に変換し
(2)すべての侵入候補点のそれぞれについて、変換されたXYZ座標が、各監視対象領域内格子に含まれるか否かを判定する
という処理が必要である。
(1)の処理において、すべての侵入候補点とは、観測距離画像における非背景画素である。そして、1つの非背景画素が示す距離Rを、測距装置を原点とするXYZ座標系に変換するには、以下のステップを経る。
(1a)予め定めた水平方向走査角テーブルθtblms1を参照し,インデックスims1から測距走査角度θms1を定める。
(1b)予め定めた垂直方向走査角テーブルθtblms2を参照し,インデックスims2から測距走査角度θms2を定める。
(1c)測距走査角度θms1,θms2から、測距走査方向ベクトルDmsを次式により決定する。
測距走査方向ベクトルDmsは、測距装置を原点にとった場合の測定光の照射方向および反射光の入射方向に相当する。
(1d)測距走査方向ベクトルDmsに距離Rを乗じることによりXYZ座標を得る.
以上から、(1)の処理をオンラインで行うのに必要な計算量は次のようになる。(1a)〜(1c)をテーブルを用いて処理する場合、インデックスの組(ims1,ims2)をキーとする1回のテーブル参照が必要である。ここでは、テーブルの参照1回を浮動小数点演算1回相当とみなす。また、ステップ(1d)の演算は浮動小数点の乗算3回と概算できる。以上から、ステップ(1a)からステップ(1d)までの計算量は浮動小数点演算4回となる。
一方、(2)の処理は、具体的には以下のステップを経る。
(2a)前提として、ある監視対象領域内格子の境界をXYZ座標系での6平面に対応する6つの関数で表現し、例として次式のように表す。
ここで6平面の法線ベクトルをXYZ座標系の基底に選んだ簡易な例を示すと次式のようになる。
(2b)侵入候補点のXYZ座標の値を上記の6つの関数に代入し、下式に示すように全て関数での評価値が0以下になれば、格子「内」と判定する。一方、6つの関数での評価値が1つでも0より大きければ格子「外」と判定する。
以上から、(2)の処理をオンラインで行うのに必要な計算量は次のようになる。(2b)の各関数の評価で乗算3回+加算3回+比較演算1回が行われる.これらを単純に足して考えると浮動小数点演算が7回発生する。関数評価は6個あるので、ステップ(2b)の計算量の概算は浮動小数点演算7回×6回=42回となる。この演算が、3次元格子の数だけ行われる。
上記に基づき、3次元格子に投票する方式の計算量と、3次元格子の大きさや格子数に関する関係を述べる。
侵入候補点の数をNinCan個とする。また、監視対象領域のX,Y,Z方向の長さをそれぞれLMNTRX,LMNTRY,LMNTRZとする。そして、各3次元格子の寸法のX,Y,Z方向の長さをそれぞれLgridX,LgridY,LgridZとする。この場合、3次元格子の数は、(LMNTRX/LgridX)×(LMNTRY/LgridY)×(LMNTRZ/LgridZ)である。
よって、(1),(2)の処理での合計計算量、すなわち浮動小数点演算の回数は下記(A)式で表される。
侵入判定の精度向上のために3次元格子を小さくした場合、上記(A)式から分かるように、格子寸法が小さくなるにつれて計算量が増加する。例えば、3次元格子の各辺の長さLgridX,LgridY,LgridZをそれぞれ1/2倍にすると、計算量は単純には8倍になる。
また、3次元監視対象領域を広げるため3次元格子数を増やした場合、上記(A)式から分かるように、3次元監視対象領域が広がるにつれて計算量が増加する。例えば、監視解消領域の各辺の長さLMNTRX,LMNTRY,LMNTRZをそれぞれ2倍にすると、計算量は単純に8倍になる。
このように、侵入判定の精度を上げたい場合や、3次元監視対象領域を広げたい場合、3次元格子に投票する方式では計算量が著しく増加し、実時間での処理が極めて困難となる。
続いて、本実施形態による方式の場合の計算量を見積もる。本方式でのオンライン処理は判定部25での処理のみとし、非背景抽出部24での処理量は相対的に小さいので無視する。また、第1閾値および第2閾値は複数存在し得るが、簡単のために1つずつとして見積もる。
判定部25では、各インデックス(ims1,ims2)の組について第1閾値との比較のために、(1×Nms1×Nms2)回の浮動小数点演算が必要である。同様に、各インデックス(ims1,ims2)の組について第2閾値との比較のために、(1×Nms1×Nms2)回の浮動小数点演算が必要である。
さらに、判定部25では、第1閾値以上かつ第2閾値以下のインデックスを検出するために、第1閾値との比較結果と第2閾値との比較結果の論理積を算出する。そのために、(1×Nms1×Nms2)回の浮動小数点演算が必要である。さらに、論理積が1値になる要素の有無を判定するために、(1×Nms1×Nms2)回の浮動小数点演算が必要である。
よって、本実施形態での方式による合計計算量、すなわち浮動小数点演算の回数は下記(B)式で表される
4×Nms1×Nms2 ・・・(B)
第1閾値および第2閾値がQ組ある場合、浮動小数点演算の回数は上記(B)式のQ倍となるのみである。また、非背景抽出部24の処理を加えても、上記(B)式の数倍となるのみである。この(B)式から分かるように、本実施形態の方式では、計算量は観測距離画像Robsの画素数Nms1,Nms2にのみ依存する。言い換えると、計算量は3次元監視対象領域Sの大きさには依存せず、3次元監視対象領域Sを広げても計算量は変わらない。
具体例として、Nms1=751[画素],Nms2=31[画素],LMNTRX=30[m],LMNTRY=15[m],LMNTRZ=1[m],LgridX=0.07[m],LgridY=0.07[m],LgridZ=0.25[m],NinCan=Nms1×Nms2×0.05=1164[点](非背景画素が全体の5%)とすると、3次元格子に投票する方式の計算量を示す上記(A)式と、本実施形態の方式の計算量を示す上記(B)式は以下のようになる。
このように、本実施形態による方式であれば、3次元格子に投票する方式に比べて計算量を1/105程度に大幅に減らすことができる。
続いて、3次元監視対象領域Sが凸である場合の具体例を説明する。凸である3次元監視対象領域Sは複数の半空間の共通部分で形成できる。なお、半空間とは、予め定めた平面で空間を分割することで定まる空間を言う。3次元監視対象領域Sが凸である場合、第1閾値および第2閾値は1組となる。
本例では、下式に示すように、XYZ座標系におけるある平面に対応する関数fMNTR(X,Y,Z)を用いる。
この関数fMNTR(X,Y,Z)を用いると、平面はfMNTR(X,Y,Z)=0として表され、半空間はfMNTR(X,Y,Z)≦0と表される。ここでは、説明を簡略化するために、次の変数lMNTR,Pを導入する。
これらの変数lMNTR,Pを用いると、関数fMNTR(X,Y,Z)=fMNTR(P)は次のように表される。
また、平面および半空間は次のように表される。
ここで、3次元監視対象領域SをNMNTR個の半空間の共通部分として構成する。i番目の半空間に対応する関数をfMNTRi(P)と表記すると、次の式を満たすP=[X,Y,Z]tが3次元監視対象領域S内となる。
具体例として、6個の平面で決定される6つの半空間の共通部分として3次元監視対象領域Sを定義することができる。この場合、3次元監視対象領域Sは6面体となる。XY平面上に4角形を設定し、Z軸に上下限を設定した3次元監視対象領域Sを構成する場合には、このようにすればよい。
このように構成される3次元監視対象領域Sにおいて、第1閾値および第2閾値は、次のようにしてオフラインで算出される。
図10は、第1閾値および第2閾値の生成手順を示すフローチャートである。なお、観測距離画像Robsにおける各画素(ims1,ims2)に対応する第1閾値および第2閾値の集合をそれぞれ第1閾値画像Rth1および第2閾値画像Rth2と呼ぶ。
まずは、第1閾値画像Rth1および第2閾値画像Rth2における固定画素(ims1,ims2)の第1閾値および第2閾値を算出することを説明する(forループF42の内側)。初めに、配列listRinsrsctを初期化しておく(ステップS41)。
そして、あるi番目の平面iMNTRと、測距走査方向ベクトルD(ims1,ims2)の延長半直線とが3次元監視対象領域内Sに含まれる交点を持つか否かを判定する(ステップS42)。具体的な判定手法は、図11を用いて後述する。3次元監視対象領域内Sに含まれる交点がある場合、その交点と原点(測距装置1の位置)との距離を算出し、配列listRinsrsctに追加する(ステップS43)。以上をすべての平面iMNTR=1〜NMNTRについて行う(forループF41)。
その後、配列listRinsrsctが空であれば(ステップS44のYES)、第1閾値画像Rth1および第2閾値画像Rth2の画素(ims1,ims2)をNANに設定する(ステップS45)。この方向には交点を持たないためである。
一方、配列listRinsrsctに値が追加されている場合(ステップS44のNO)、そのうちの最小値min(listRintrsct)を第1閾値画像Rth1の画素(ims1,ims2)に第1閾値として設定し、最大値max(listRintrsct)を第2閾値画像Rth2の画素(ims1,ims2)に第2閾値として設定する(ステップS46)。
以上の処理を、主方向のインデックスims1を1〜Nms1まで順繰りにインクリメントしながら(forループF42)、また、副方向のインデックスims2を1〜Nms2まで順繰りにインクリメントしながら(forループF43)繰り返し、インデックスの組(ims1,ims2)の全てについて、第1閾値画像Rth1および第2閾値画像Rth2の各画素に閾値またはNANを設定する。
図11は、ステップS42の判定手法を示すフローチャートである。
原点とは反対方向に測距走査方向ベクトルD(ims1,ims2)を延長した半直線と、平面iMNTRとが交点Pintrsctを持つか否かを次のようにして判定する(ステップS51)。
関数fMNTRiMNTR(P)を用いると、平面iMNTRは下式で表される。
一方、交点Pintrsctを持つとした場合、この交点Pintrsctは、交点までの距離Rintrsctを用いて下式で表される。
上2式から交点Pintrsctを消去すると、距離Rintrsctが下式で表される。
この式において、距離Rintrsctが負である場合や無限大である場合、交点Pintrsctは存在せず(ステップS51のNO)、平面iMNTRと、測距走査方向ベクトルD(ims1,ims2)とが交点を持たないと判定される(ステップS54、図10のステップS42のNO)。
一方、距離Rintrsctが0以上の有限値であれば、交点Pintrsctが存在する。得られた距離Rintrsctが、交点Pintrsctと原点との距離であり、図10のステップS43で用いられる。このときの交点Pintrsctは下式で表される。
以上によるステップS51の判定の結果、交点Pintrsctが存在する場合(ステップS51のYES)、続いて、この交点Pintrsctが3次元監視対象領域Sに含まれるか否かをチェックする。具体的には、3次元監視対象領域Sを定義するすべての半空間kMNTR=1〜NMNTRについて(forループF51)、下式を満たすか否かをチェックする(ステップS52)。
MNTR[kMNTR](Pintrsct)≦0
1つでも満たさない平面がある場合(ステップS52のNO)、平面iMNTRと、測距走査方向ベクトルD(ims1,ims2)とが監視対象領域内Sに含まれる交点を持たないと判定される(ステップS54、図10のステップS42のNO)。すべての平面について満たす場合(ステップS52のYES)、平面iMNTRと、測距走査方向ベクトルD(ims1,ims2)とが監視対象領域内Sに含まれる交点を持つと判定される(ステップS53、図10のステップS42のYES)。
その後、上述した図10のステップS43以降の処理が行われる。
3次元監視対象領域Sが凸である場合には、このようにして第1閾値および第2閾値を定めることができる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態は、侵入物の有無を検知するものであった。これに対し、次に説明する第2の実施形態は侵入物の位置、すなわち、侵入物がある方向および侵入物との距離も検出するものである。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図12は、本発明の第2の実施形態に係る侵入検知システムの概略構成を示すブロック図である。この侵入検知システムにおける侵入検知装置2’は侵入位置出力部26をさらに有する。
侵入位置出力部26は、観測距離画像Robsおよび行列Mdetに基づいて、侵入物の有無および位置を出力する。具体的には、侵入位置出力部26は、行列Mdetにおける1値である要素(ims1,ims2)のそれぞれについて、測距走査方向ベクトルD(ims1,ims2)および距離R(ims1,ims2)を出力する。
測距走査方向ベクトルD(ims1,ims2)に基づいて侵入物の方向が分かり、距離R(ims1,ims2)に基づいて測距装置1からの侵入物の距離が分かる。よって、測距走査方向ベクトルD(ims1,ims2)および距離R(ims1,ims2)から、侵入物の位置(すなわち、観測距離画像Robsの画素(ims1,ims2)が示す点)が特定される。
なお、侵入位置出力部26は、行列Mdetの全要素が0値である場合、侵入物がないことを出力する。
このように、第2の実施形態では、侵入位置出力部26を設ける。そのため、侵入物の有無だけでなく、侵入物の位置を検知できる。
なお、各実施形態において、測距装置1は対象物からの反射光に基づいて測距を行うものであるが、場合によってはエコーによって複数の反射光が受光されることもある。その場合、すべてのエコーについて上述した処理を行ってもよいし、最も強度が高いエコーについて処理を行ってもよいし、強度が強い順に所定数のエコーについて処理を行ってもよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
1 測距装置
2,2’ 侵入検知装置
21 閾値生成部
22 記憶部
23 観測距離画像取得部
24 非背景抽出部
25 判定部
26 侵入位置出力部

Claims (8)

  1. 2次元走査型の測距装置によって3次元空間を測距して生成される観測距離画像であって、各画素の値が、該画素に対応する方向にある対象物と前記測距装置との距離を示す前記観測距離画像を取得する観測距離画像取得部と、
    前記測距装置から各方向に光を照射した場合に、複数の面で囲まれた3次元監視対象領域に前記光が入射する1または複数の点のそれぞれと前記測距装置との距離である1または複数の第1閾値と、前記1または複数の第1閾値のそれぞれに対応する第2閾値であって、前記測距装置から各方向に光を照射した場合に、この光が前記3次元監視対象領域から出射する1または複数の点のそれぞれと前記測距装置との距離である第2閾値とを、光の照射方向に関連付けて記憶した記憶部を参照して、前記観測距離画像における監視対象画素に対応する方向にある対象物と前記測距装置との距離が、当該監視対象画素に対応する方向と関連付けられた前記第1閾値以上であり、かつ、これと対応する前記第2閾値以下である場合に、前記対象物が前記3次元監視対象領域に含まれると判定する判定部と、を備える侵入検知装置。
  2. 前記第1閾値および前記第2閾値を生成する閾値生成部を備え、この閾値生成部は、
    前記複数の面の頂点を結ぶことで前記3次元監視対象領域を複数の凸領域に分割し、
    前記測距装置からの光の照射方向のそれぞれについて、光が前記複数の凸領域のいずれかに入射する入射点および該凸領域から出射する出射点と前記測距装置との距離をそれぞれ示す入射点距離および出射点距離を算出し、
    1つの凸領域における前記出射点距離と、前記1つの凸領域と隣接する他の凸領域における前記入射点距離とが一致する場合にこれらの出射点距離および入射点距離を省き、残った前記入射点距離および前記出射点距離から前記第1閾値および前記第2閾値をそれぞれ生成する閾値生成部を備える、請求項1に記載の侵入検知装置。
  3. 前記入射点距離は、前記入射点の空間座標を前記測距装置を原点とする距離に予め変換したものであり、
    前記出射点距離は、前記出射点の空間座標を前記測距装置を原点とする距離に予め変換したものである、請求項2に記載の侵入検知装置。
  4. 前記監視対象画素が示す位置が前記3次元監視対象領域に含まれる場合に、該画素に対応する方向と、該画素が示す距離とを出力する侵入位置出力部を備える、請求項1乃至3のいずれかに記載の侵入検知装置。
  5. 前記観測距離画像と背景画像とを比較して、前記観測距離画像のうちで背景でない画素を抽出して前記監視対象画素を特定する非背景抽出部を備え、
    前記背景画像は、
    前記3次元監視対象領域内に侵入物がない状態で前記測距装置によって生成された距離画像であるか、
    前記測距装置によって生成された複数の距離画像の平均であり、
    前記背景画像の各画素の値は、該画素に対応する方向にある対象物と前記測距装置との距離を示す、請求項1乃至4のいずれかに記載の侵入検知装置。
  6. 前記観測距離画像を生成する2次元走査型の測距装置と、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の侵入検知装置と、を備える侵入検知システム。
  7. 2次元走査型の測距装置によって3次元空間を測距して生成される観測距離画像であって、各画素の値が、該画素に対応する方向にある対象物と前記測距装置との距離を示す前記観測距離画像を取得するステップと、
    前記測距装置から各方向に光を照射した場合に、複数の面で囲まれた3次元監視対象領域に前記光が入射する1または複数の点のそれぞれと前記測距装置との距離である1または複数の第1閾値と、前記1または複数の第1閾値のそれぞれに対応する第2閾値であって、前記測距装置から各方向に光を照射した場合に、この光が前記3次元監視対象領域から出射する1または複数の点のそれぞれと前記測距装置との距離である第2閾値とを、光の照射方向に関連付けて記憶した記憶部を参照して、前記観測距離画像における監視対象画素に対応する方向にある対象物と前記測距装置との距離が、当該監視対象画素に対応する方向と関連付けられた前記第1閾値以上であり、かつ、これと対応する前記第2閾値以下である場合に、前記対象物が前記3次元監視対象領域に含まれると判定するステップと、を備える侵入検知方法。
  8. コンピュータに、
    2次元走査型の測距装置によって3次元空間を測距して生成される観測距離画像であって、各画素の値が、該画素に対応する方向にある対象物と前記測距装置との距離を示す前記観測距離画像を取得するステップと、
    前記測距装置から各方向に光を照射した場合に、複数の面で囲まれた3次元監視対象領域に前記光が入射する1または複数の点のそれぞれと前記測距装置との距離である1または複数の第1閾値と、前記1または複数の第1閾値のそれぞれに対応する第2閾値であって、前記測距装置から各方向に光を照射した場合に、この光が前記3次元監視対象領域から出射する1または複数の点のそれぞれと前記測距装置との距離である第2閾値とを、光の照射方向に関連付けて記憶した記憶部を参照して、前記観測距離画像における監視対象画素に対応する方向にある対象物と前記測距装置との距離が、当該監視対象画素に対応する方向と関連付けられた前記第1閾値以上であり、かつ、これと対応する前記第2閾値以下である場合に、前記対象物が前記3次元監視対象領域に含まれると判定するステップと、を実行させる侵入検知方法。
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