JP2017055644A - 単相永久磁石モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】振動及び騒音を抑えた単相永久磁石モータが望まれている。
【解決手段】単相永久磁石モータが、ステータを含む。ステータは、ステータコア及び巻線を含む。ステータコアは、リング部分と、リング部分から半径方向に延びる歯部と、各歯部の遠位端から2つの円周方向側部に延びる磁極片とを含む。各磁極片は、位置決めスロットを定める。各位置決めスロットの中心は、一方の隣接する歯部の対称中心からオフセットされ、これによって動作中における単相永久磁石モータの出力トルクのトルク変動が50%未満になる。この結果、モータの振動及び騒音が小さくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、単相永久磁石モータに関し、特にスロットを有する単相永久磁石モータに関する。
図13及び図14を参照すると、図13の上側の線図に、1電気周期中における既存の単相永久磁石モータの(逆起電力に正比例する)電磁気トルクを示しており、横軸は時間を表し、縦軸は電磁気トルクの振幅を表す。図13の下側の線図は、1電気周期中における既存の単相永久磁石モータのコギングトルクの変化を示す曲線図であり、横軸は時間を表し、縦軸はコギングトルクを表す。図14には、図13の電磁気トルク及びコギングトルクから合成されたモータ出力トルクを示す。図14から分かるように、トルク変動率=(最大トルク−最小トルク)/平均トルクであるため、既存の単相永久磁石モータの出力トルクの変動率=(47−0)/20=235%である。他の既存のモータでも、単相モータの出力トルクの変動率が少なくとも100%を上回る。この結果、既存の単相モータは、動作中に生じるトルク変動が大きく、明らかなモータの振動及び大きな騒音を引き起こす。
従って、振動及び騒音を抑えた単相永久磁石モータが望まれている。
単相永久磁石モータが、ステータを含む。ステータは、ステータコアと、ステータコアに巻き回された巻線とを含む。ステータコアは、リング部分と、リング部分から半径方向に延びる複数の歯部と、各歯部の遠位端から2つの円周方向側部に延びる磁極片とを含む。各磁極片は、位置決めスロットを定める。各位置決めスロットの中心は、一方の隣接する歯部の対称中心からオフセットされ、これによって動作中における単相永久磁石モータの出力トルクのトルク変動が50%未満になる。
単相永久磁石モータは、ステータに対して回転自在なロータをさらに備え、ロータは、その円周方向に沿って配置された複数の永久磁極を含むことが好ましい。
歯部は、リング部分から内向きに延び、磁極片は、歯部の内端部からそれぞれ延び、ロータは、磁極片によって囲まれた空間内に受け入れられ、巻線は、歯部に巻き回されることが好ましい。
位置決めスロットは、磁極片の内周面内に定められることが好ましい。
各位置決めスロットの中心は、一方の隣接する歯部の対称中心から40度〜50度の電気角だけオフセットされることが好ましい。
各位置決めスロットの中心は、一方の隣接する歯部の対称中心から45度の電気角だけオフセットされ、単相永久磁石モータの出力トルクは、35%未満の変動率を有することが好ましい。
永久磁極の外面は、ロータの中心軸から、外面の円周方向中心から2つの円周方向端部にかけて徐々に減少する距離だけ離間し、これによって永久磁極の外面及び磁極片の内周面が、永久磁極の中心線に関して対称な対称不均一空隙を間に定めることが好ましい。
各永久磁極は、1又は2以上の永久磁石部材によって形成され、又は全ての永久磁極が、単一のリング形磁性部材によって形成されることが好ましい。
ロータは、ロータコアを含み、各永久磁極は、ロータコアの外周面に取り付けられることが好ましい。
ロータコアの外周面は、軸方向に延びる複数の溝を定め、各溝は、2つの隣接する永久磁極間の接合部に位置することが好ましい。
各永久磁極は、一様な厚みを有し、ロータコアの外周面は、永久磁極と形状が一致し、永久磁極の外面及び磁極片の内周面は、対称な不均一空隙又は均一空隙を間に定めることが好ましい。
ロータコアの外周面及び永久磁石部材の内周面は、同じ円筒面上に位置し、永久磁石部材は、その円周方向中心から2つの円周方向端部にかけて徐々に減少する厚みを有することが好ましい。
対称不均一空隙の最大厚は、対称不均一空隙の最小厚の少なくとも1.5倍であることが好ましい。
各2つの隣接する磁極片間にスロットが形成され、スロットの幅は、ゼロよりも大きく、対称不均一空隙の最小厚の4倍以下であることが好ましい。
スロットの幅は、ゼロよりも大きく、対称不均一空隙の最小厚の2倍以下であることが好ましい。
磁極片の半径方向厚は、歯部から離れる方向に徐々に減少することが好ましい。
位置決めスロットは、磁極片の外周面と内周面との間に定められることが好ましい。
位置決めスロットは、磁極片の内周面内に形成されることが好ましい。
単相永久磁石モータが、ステータと、ステータに対して回転自在なロータとを含む。ステータは、ステータコアと、ステータコアに巻き回された巻線とを含む。ステータコアは、リング部分と、リング部分から半径方向に延びる複数の歯部と、各歯部の遠位端から2つの円周方向側部に延びる磁極片とを含む。ロータは、その円周方向に沿って配置された複数の永久磁極を含む。各磁極片は、位置決めスロットを定める。各位置決めスロットの中心は、一方の隣接する歯部の対称中心から40度〜50度の電気角だけオフセットされる。
歯部は、リング部分から内向きに延び、磁極片は、歯部の内端部からそれぞれ延び、ロータは、磁極片に囲まれた空間内に受け入れられることが好ましい。
各位置決めスロットの中心は、一方の隣接する歯部の対称中心から45度の電気角だけオフセットされ、単相永久磁石モータの出力トルクは、35%未満の変動率を有することが好ましい。
この単相永久磁石モータでは、各磁極片が位置決めスロットを形成し、各位置決めスロットの中心が、一方の隣接する歯部の対称中心からオフセットされ、これによって動作中における単相永久磁石モータの出力トルクのトルク変動が50%未満になる。この結果、モータの振動及び騒音が小さくなる。
本発明の第1の実施形態による単相永久磁石モータを示す図である。 図1の単相永久磁石モータの外側ハウジングを除去した図である。 図2の単相永久磁石モータの軸方向に沿った端面図である。 図2の単相永久磁石モータのステータコアを示す図である。 図2の単相永久磁石モータのロータコア及び永久磁石を示す図である。 図1の単相永久磁石モータの回転中のコギングトルク曲線である。 本発明の第2の実施形態による単相永久磁石モータのステータコアを示す図である。 本発明の第3の実施形態による単相永久磁石モータのステータコアを示す図である。 本発明の第4の実施形態による単相永久磁石モータの軸方向に沿ったステータコア及びロータの端面図である。 本発明の第5の実施形態による単相永久磁石モータの軸方向に沿ったステータコア及びロータの端面図である。 本発明の単相永久磁石モータのコギングトルクと電磁気トルクとの間の関係の変化を示す曲線図である。 本発明の単相永久磁石モータの出力トルクの変化を示す曲線図である。 既存の単相永久磁石モータのコギングトルクと電磁気トルクとの間の関係の変化を示す曲線図である。 既存の単相永久磁石モータの出力トルクの変化を示す曲線図である。
なお、図は縮尺通りではなく、一般に図全体を通じて、例示を目的として同様の構造又は機能の要素は同様の参照符号によって示す。また、図は好ましい実施形態の説明を容易にするためのものにすぎない。図は、説明する実施形態の全ての態様を示しているわけではなく、本開示の範囲を限定するものでもない。
第1の実施形態
図1〜図5を参照すると、本発明の好ましい実施形態による単相永久磁石モータ10は、ステータ20と、ステータに対して回転自在なロータ50とを含む。ステータ20は、1つの開放端を有する円筒形の外側ハウジング21と、外側ハウジング21の開放端に取り付けられたエンドキャップ23と、外側ハウジング21内に取り付けられたステータコア30と、ステータコア30に取り付けられた絶縁ブラケット40と、ステータコア30に巻き回されて絶縁ブラケット40によって支持された巻線39とを含む。ステータコア30は、外側リング部分31と、外側リング部分31から内向きに延びる複数の歯部33と、各歯部33の半径方向遠位端から2つの円周方向側部に延びる磁極片35とを含む。巻線39は、歯部33に巻き回され、絶縁ブラケット40によってステータコア30から絶縁される。本開示で使用する「リング部分」という用語は、円形リング、正方形リング、多角形リングなどの、円周方向沿いに連続的に延びることによって形成される閉じた構造を意味する。
ロータ50は、磁極片35によって協働的に定められた空間内に受け入れられる。ロータ50は、ロータ50の円周方向に沿って配置された複数の永久磁極55を含む。各永久磁極55の外面は円弧面である。各永久磁極55の外面は、ロータ50の中心軸から、外面の円周方向中心から2つの円周方向側部にかけて徐々に減少する距離だけ離間する。永久磁極55の外面、及び対応する磁極片35の内周面は、永久磁極55の中心線に関して対称な不均一空隙41を間に定める。対称な不均一空隙41の最大厚は、対称な不均一空隙41の最小厚の少なくとも1.5倍であることが好ましい。対称な不均一空隙41の「厚み」という用語は、空隙の半径方向厚を意味する。
この実施形態では、各永久磁極55が、単一の永久磁石部材56によって形成される。ロータ50は、ロータコア53をさらに含む。永久磁石部材56は、ロータコア53の外周面に取り付けられる。ロータコア53の外周面は、軸方向に延びる複数の溝54を有する。各溝54は、2つの隣接する永久磁極55間の接合部に位置して磁気漏れを低減する。永久磁極55と磁極片と内周面との間に不均一空隙41を形成するには、具体的に言えば、軸方向平面図においてロータコア53の外周面及び磁極片35の内周面を2つの同心円上に配置し、各永久磁石部材56の厚みを永久磁石部材56の円周方向中心から2つの円周方向端部にかけて徐々に減少させる。
ロータ50は、ロータコア53を貫いて固定された回転軸51をさらに含む。ロータ50がステータ20に対して回転できるように、回転軸51の一端は、軸受24を通じてエンドキャップ23に取り付けられ、他端は、別の軸受を通じてステータ20の円筒形外側ハウジング21の底部に取り付けられる。
ステータコア30は、磁気伝導性磁性材料で作製される。例えば、ステータコア30は、モータ10の軸方向に沿って磁性積層体(本業界では、一般にケイ素鋼積層体が使用される)を積層させることによって形成される。ステータコア30では、各2つの隣接する磁極片35間にスロット37が定められる。各スロット37は、2つの隣接する歯部33間の中間位置に存在することが好ましい。この設計は、モータの誘導電位を低減し、従ってモータの出力トルクを高めることができる。スロット37の幅は、ゼロよりも大きく、対称な不均一空隙41の最小厚の4倍以下である。スロット37の幅は、ゼロよりも大きく、対称な不均一空隙41の最小厚の2倍以下であることが好ましい。このように構成すると、モータの始動及び回転がスムーズになり、これによってモータの始動信頼性を高め、死点の可能性を低下させることができる。
各磁極片35の半径方向厚は、歯部33からスロット37に向かう方向に徐々に減少し、これによって磁極片35の磁気抵抗が、歯部33からスロット37に向かう方向に徐々に増加し、従って磁気抵抗が徐々に増加する磁気ブリッジを形成することが好ましい。この設計は、モータの動作をよりスムーズにするとともに、モータの始動信頼性を高めることができる。
この実施形態では、各2つの隣接する歯部33間の磁極片35が、位置決めスロット38を定める。位置決めスロット38の数は、ステータ20の極数及びリング形永久磁極55の数と同じである。この実施形態では、位置決めスロット38の数が4である。この実施形態では、ステータ巻線が集中巻きであり、従って歯部33の数はステータ20の極数と同じである。別の実施形態では、歯部33の数を、2倍又は3倍などの、ステータの極数の整数倍にすることができる。
この実施形態では、位置決めスロット38がモータ10の軸方向に沿って離間し、磁極片35の内周面内に配置される。別の実施形態では、位置決めスロット38が、モータの軸方向に沿って連続的に延びる。各位置決めスロット38は、2つの隣接する歯部33から異なる距離だけ離間する。位置決めスロット38は、2つの隣接する歯部33の一方に近接する。位置決めスロット38の中心線L1(すなわち、位置決めスロット38の中心及びロータ50の中心を通る直線)は、一方の隣接する歯部33の中心線L2から角度θだけオフセットされる。中心線L1及びL2間の角度θが45度の電気角に等しい場合、モータの出力トルクは理想的なトルク変動を有し、モータの振動及び騒音が小さい。数多くの実験から、両中心線L1及びL2間の角度θが40度〜50度の電気角範囲内にある時に、モータの出力トルクが理想的なトルク変動を有してモータの振動及び騒音が小さいことが分かった。
他の実施形態では、スロット37を2つの隣接する歯部33間の中間位置からオフセットさせて、隣接する位置決めスロット38から離すことができる。
モータ10が作動していない時、すなわち初期位置にある時には、ロータ50の磁極の中心線L3は、ステータ20の歯部33の中心線L2からオフセットされている。中心線L3と中心線L2との間に定められる角度Qは、始動角と呼ばれる。この実施形態では、始動角が45度の電気角よりも大きく、135度の電気角よりも小さい。モータ10の巻線39に一方向に電流が供給されると、ロータ50は、一方向に沿って始動することができる。モータ10の巻線39に逆方向に電流が供給されると、ロータ50は、逆方向に沿って始動することができる。始動角が90度の電気角に等しい(すなわち、磁極の中心が2つの隣接する歯部33の対称中心と整列している)場合、ロータ50は、容易に両方向に始動することができ、すなわち、この角度が最も容易に両方向始動を達成できる角度であると理解されたい。始動角が90度の電気角からオフセットされている場合、ロータ50は、逆方向よりも一方向の方に容易に始動する。数多くの実験から、始動角が45度〜135度の電気角範囲内にある時に、ロータの両方向への始動の信頼性が高いことが分かった。
図6に、上記の実施形態の単相永久磁石モータの回転中のトルク曲線を示しており、横軸は、回転角を度で示し、縦軸は、トルクをNmで示す。図から分かるように、モータの回転中はモータトルク曲線が滑らかであり、これによって始動死点が低減又は回避され、従ってモータの始動信頼性が向上する。
第2の実施形態
図7では、第1の実施形態とは異なり、ステータコア30が、ステータ巻線39の巻線効率を高めるために、ステータの円周方向に沿って接合される複数のステータコア部分300を含む。各ステータコア部分300は、弓形ヨークセグメント300bと、弓形ヨークセグメント300bから延びる歯部33と、歯部33の半径方向遠位端から歯部33の2つの円周方向側部に延びる磁極片35とを含む。この実施形態では、各ステータコア部分300が、単一の歯部33と、1つの関連する磁極片35とを含む。各ステータコア部分は、複数の歯部33、及び対応する磁極片35を含むこともできると理解されたい。各ステータコア部分の巻き付け過程の完了後には、複数のステータコア部分を接合して、巻線を有するステータコア30とする。
2つの隣接するステータコア部分300の弓形ヨークセグメント300b間の接合領域には、凹凸係合構造が形成される。具体的に言えば、凹凸係合構造を形成する際には、接続されて外側リング部分を形成する各ステータコア部分300の弓形ヨークセグメント300bの両端に、係合凹部34と、係合凹部34に係合する係合凸部32とをそれぞれ設けることができる。係合凹部34及び係合凸部32は、共に凹凸係合構造を形成する。組み立て時には、各ステータコア部分300の係合凸部32が、1つの隣接するステータコア部分300の係合凹部34に係合し、各ステータコア部分300の係合凹部34が、隣接するステータコア部分300の係合凸部32に係合する。
ステータコア30は、複数のステータコア部分300を接合することによって形成されるので、2つの隣接する磁極片35間のスロット37は、非常に小さな幅を有することができる。本開示では、スロット37の幅は、2つの隣接する磁極片35間の距離を意味する。
第3の実施形態
図8では、第2の実施形態とは異なり、この実施形態の隣接するステータコア部分300の弓形ヨークセグメントの接合領域に平坦面が形成されている。この場合、弓形ヨークセグメントの接合領域は、半田付けによって接続することができる。
第4の実施形態
図9を参照すると、この実施形態では、各2つの隣接する歯部間の磁極片35が、同様に位置決めスロット38を形成する。ただし、この実施形態の位置決めスロット38は、磁極片35の外周面と内周面との間に配置され、好ましくは内周面の近くに配置される点が異なる。
この実施形態では、ロータ60が、ロータの円周方向に沿って配置された複数の永久磁極65を含む。各永久磁極65の外周面は、永久磁極65と磁極片の内周面との間に対称な不均一空隙41が定められるように円弧面になっている。対称な不均一空隙41の最大厚は、その最小厚の少なくとも1.5倍であることが好ましい。各永久磁極65は、単一の永久磁石部材によって形成される。永久磁石部材は、ロータコア63の外周面に取り付けられる。ロータコア63の外周面は、軸方向に延びる複数の溝64を有する。各溝64は、2つの隣接する永久磁極65間の接合部に位置して磁気漏れを低減する。第1の実施形態とは異なり、この実施形態の永久磁石部材の厚みは一様であり、ロータコア63の外周面は、永久磁石部材と形状が一致する。すなわち、軸方向平面図において、ロータコア63の外周面及び磁極片の内周面は、もはや同心円上に位置していない。従って、永久磁極65の外面が円弧面であるため、永久磁極65の外周面と磁極片35の内周面とは、やはり間に対称な不均一空隙41を定めることができる。或いは、全ての永久磁極65を単一の永久磁石部材によって形成することもできる。
上記の実施形態では、スロット37が、一様な円周方向幅を有する。別の実施形態では、各スロット37が、一様でない幅を有することもできると理解されたい。例えば、スロット37を、内側が狭く外側が広いラッパ形とすることもできる。この場合、スロット37の幅は、本開示におけるスロット37の最小幅を意味する。上記の実施形態では、スロット37が、モータの半径方向に沿って延びる。これとは別に、スロット37が、モータの半径方向から逸脱する方向に延びることによってモータの誘導電位を低減することもできる。
本発明によって提供する永久磁石モータでは、隣接する磁極片間にスロットが定められ、各スロットの幅を、ゼロよりも大きく、対称な不均一空隙の最小厚の4倍以下とすることにより、スロット開口部によって生じる磁気抵抗の急激な変化を低減し、これによってモータのコギングトルクを低減することができる。また、永久磁極の外面を、空隙の厚みが永久磁極の中心から永久磁極の2つの円周方向側部にかけて徐々に増加する円弧面となるように構成し、従って対称な不均一空隙を形成する。この設計は、従来のモータにおいて過度に大きなスロット開口部に起因して生じる振動及び雑音を低減し、始動死点の可能性を低減又は回避して、モータの始動信頼性を向上させる。また、例示的な単相永久磁石モータの始動中に必要とされる始動角及びコギングトルクを設計要件に応じて容易に調整し、従ってモータの始動信頼性を保証することもできる。例えば、モータ始動角は、磁極片の位置決めスロットの位置を調整することによって容易に調整することができる。モータロータは、始動角Qが45度の電気角よりも大きく135度の電気角よりも小さい時に両方向始動を達成することができる。モータの始動前のコギングトルクは、磁極片の位置決めスロットの形状、サイズ及び深さを調整することによって調整することができる。
第5の実施形態
図10を参照すると、本実施形態の単相永久磁石モータ10のステータコア70は、外側リング部分71と、外側リング部分71から内向きに延びる6つの歯部73と、各歯部73の半径方向遠位端から2つの円周方向側部に延びる磁極片75とを含む。それぞれの歯部73には、巻線が巻き回される。2つの隣接する磁極片75間には、スロット77又は磁気ブリッジが形成される。単相永久磁石モータのロータ80は、磁極片75によって協働的に定められた空間内に受け入れられる。
ロータ80は、回転軸81と、回転軸81の周囲を取り囲んで回転軸81に固定されたロータコア83と、ロータコア83の円周方向に沿って配置された永久磁極85とを含む。永久磁極85は、ロータコア83の外周面に取り付けられた永久磁石部材によって形成される。永久磁石部材は、リング形の永久磁石部材であることが好ましい。ロータコア83の外周面は、リング形の永久磁石部材と形状が一致する。リング形の永久磁石部材は、ロータコア83の外周面の周囲に配置される。ロータコア83の外周面は、ロータの中心を中心とする円上に位置し、リング形の永久磁極の外周面と同心状である。リング形の永久磁極85及び磁極片75の内周面は、永久磁極85の中心線を中心に対称な、振動及び騒音を低減し、モータ10の動作をスムーズにして始動安定性を向上させる均一空隙と境界を接する。
他の実施形態では、ロータ80の永久磁極85を、ロータコア83の外周面に取り付けられた複数の永久磁石部材によって形成することもできると理解されたい。他の実施形態では、永久磁極の外面を円弧面とすることができる。各永久磁極の外面は、外面の円周方向中心から2つの円周方向側部にかけて、ロータ80の中心軸から徐々に減少する距離だけ離間する。従って、永久磁極の外面及び磁極片75の内周面は、永久磁極の中心線に関して対称な不均一空隙を間に定める。
この実施形態では、各磁極片75の内周面が、ロータ80に面する位置決めスロット78を定める。各位置決めスロット78は、2つの隣接する歯部73から異なる距離だけ離間し、位置決めスロット78は、2つの隣接する歯部73の一方に近接する。位置決めスロット78の中心線L1(すなわち、位置決めスロット78の中心及びロータ80の中心を通る直線)は、一方の隣接する歯部73の中心線L2から角度θだけオフセットされる。中心線L1及びL2間の角度θが45度の電気角に等しい場合、モータの出力トルクは理想的なトルク変動を有し、モータの振動及び騒音が小さい。数多くの実験から、両中心線L1及びL2間の角度θが40度〜50度の電気角範囲内にある時に、モータの出力トルクが理想的なトルク変動を有してモータの振動及び騒音が小さいことが分かった。
具体的には、図11を参照すると、図11の上側の線図に、1電気周期中における本発明の単相永久磁石モータの(逆起電力に正比例する)電磁気トルクを示しており、横軸は時間を表し、縦軸は電磁気トルクの振幅を表す。図11の下側の線図は、1電気周期中における本発明の単相永久磁石モータのコギングトルクの変化を示す曲線図であり、横軸は時間を表し、縦軸はコギングトルクを表す。単相永久磁石モータ10の位置決めスロット38、78の中心線L1は、隣接する歯部33、73の中心線L2から約45度の電気角θだけオフセットされ、これによってコギングトルク及び電磁気トルクが互いに対して約45度の電気角だけシフトする。この結果、電磁気トルク及びコギングトルクから合成される出力トルクの変動が大幅に低減される。図12から分かるように、トルクの変動率=(最大トルク−最小トルク)/平均トルク=(43−16)/20=35%である。本発明の様々な実施形態では、単相永久磁石モータ10の出力トルクの変動率を35%未満及びわずか50%程にすることができる。図12と図14を比較すると、本発明の単相永久磁石モータの出力トルク変動が、先行技術に比べて大幅に減少していることが分かる。従って、本発明の単相永久磁石モータは、生じるトルク変動が小さく、従ってモータの振動及び騒音が小さい。
1又は2以上の好ましい実施形態を参照しながら本発明を説明したが、当業者であれば、様々な修正が可能であると理解すべきである。従って、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲を参照して決定すべきである。

Claims (10)

  1. 単相永久磁石モータであって、
    ステータコアと、該ステータコアに巻き回された巻線とを含むステータを備え、前記ステータコアは、リング部分と、該リング部分から半径方向に延びる複数の歯部と、各歯部の遠位端から2つの円周方向側部に延びる磁極片とを含み、
    各磁極片は、位置決めスロットを定め、各位置決めスロットの中心が、一方の隣接する歯部の対称中心からオフセットされ、これによって動作中における前記単相永久磁石モータの出力トルクのトルク変動が50%未満になる、
    ことを特徴とする単相永久磁石モータ。
  2. 前記ステータに対して回転自在なロータをさらに備え、該ロータは、該ロータの円周方向に沿って配置された複数の永久磁極を含む、
    請求項1に記載の単相永久磁石モータ。
  3. 前記歯部は、前記リング部分から内向きに延び、前記磁極片は、前記歯部の内端部からそれぞれ延び、前記ロータは、前記磁極片によって囲まれた空間内に受け入れられ、前記巻線は、前記歯部に巻き回される、
    請求項2に記載の単相永久磁石モータ。
  4. 前記位置決めスロットは、前記磁極片の内周面内に、又は前記磁極片の外周面と内周面との間に定められる、
    請求項3に記載の単相永久磁石モータ。
  5. 前記各位置決めスロットの中心は、一方の隣接する歯部の対称中心から40度〜50度の電気角だけオフセットされる、
    請求項1から4のいずれかの1項に記載の単相永久磁石モータ。
  6. 前記各位置決めスロットの中心は、一方の隣接する歯部の対称中心から45度の電気角だけオフセットされ、前記単相永久磁石モータの前記出力トルクは、35%未満の変動率を有する、
    請求項5に記載の単相永久磁石モータ。
  7. 各永久磁極の外面は、前記ロータの中心軸から、前記外面の円周方向中心から2つの円周方向端部にかけて徐々に減少する距離だけ離間し、これによって前記永久磁極の前記外面及び前記磁極片の内周面が、前記永久磁極の中心線に関して対称な対称不均一空隙を間に定めるようになる、
    請求項3から6のいずれか1項に記載の単相永久磁石モータ。
  8. 前記対称不均一空隙の最大厚は、該対称不均一空隙の最小厚の少なくとも1.5倍である、
    請求項7に記載の単相永久磁石モータ。
  9. 各永久磁極は、一様な厚みを有し、前記ロータコアの前記外周面は、前記永久磁極と形状が一致し、前記永久磁極の前記外面及び前記磁極片の内周面は、対称な不均一空隙又は均一空隙を間に定める、
    請求項3に記載の単相永久磁石モータ。
  10. 単相永久磁石モータであって、
    ステータと、
    前記ステータに対して回転自在なロータと、
    を備え、前記ステータは、ステータコアと、該ステータコアに巻き回された巻線とを含み、前記ステータコアは、リング部分と、該リング部分から半径方向に延びる複数の歯部と、各歯部の遠位端から2つの円周方向側部に延びる磁極片とを含み、各磁極片は、位置決めスロットを定め、各位置決めスロットの中心は、一方の隣接する歯部の対称中心から40度〜50度の電気角だけオフセットされ、前記ロータは、該ロータの円周方向に沿って配置された複数の永久磁極を含む、
    ことを特徴とする単相永久磁石モータ。
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