JP2017054638A - 照明制御システム、照明制御プログラム及び照明制御方法 - Google Patents

照明制御システム、照明制御プログラム及び照明制御方法 Download PDF

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【課題】外光量の変化に伴う照明空間の明るさの変化に起因する視覚的影響を抑制する照明制御システムを提供する。【解決手段】照明制御システム(1)は、照明空間(S)を撮像する撮像装置(2)と、撮像装置によって撮像された画像に基づいて外光量を特定する外光検出部(300)、外光量の変化率又は変化量である外光変化量(ΔX)を演算する変化量取得部(301)、外光変化量に対応する光量を補償するための調光変化量(ΔD)を決定する調光量決定部(302)、調光率を調光変化量だけ緩徐変化させる低速調光制御又は調光率を調光変化量だけ瞬時変化させる高速調光制御を外光変化量又は調光変化量に基づいて選択する制御選択部(303)、及び制御選択部によって選択された低速調光制御又は高速調光制御に従って照明器具(4)を調光制御する調光制御部(304)を含むCPU(30)を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、照明制御システム、照明制御プログラム及び照明制御方法に関する。
特許文献1の照明制御装置は、室内の可視光等の電磁放射を測定して部屋の電気画像を形成する画像センサと、測定した電磁放射に応じて室内の照明を制御する制御手段とを有する。画像センサ及び制御手段によって明るさ一定制御が行われ、外光レベルに応じて照明器具の調光率が調整される。また、照明の制御において、動体検知又は物体検知の機能も付加される。
特許文献2の照明システムは、照明器具と、画像センサと、画像センサが取得した画像データを解釈して照明器具の点灯状態を制御する制御部とを備える。画像センサは、5秒間隔で画像データを取得し、制御部は、照明器具の点灯状態を変更する場合には、1秒間で点灯状態を変更する。そして、画像データを取得するタイミングで点灯状態を変化させないようにすることで、明るさ一定制御下で画像データからの人体検知が行われる。
特表2004−501496号公報 特許第5241326号公報
しかし、上記構成においては、画像センサによる外光変化の検知と制御手段による調光率の変更との間のタイムラグが問題となる。詳細を後述するように、一般的な調光制御においては、外光量の変化が発生すると、制御手段は、動体検知、人体検知等のための各種処理を行いつつ、外光変化前の明るさを回復するための調光率を決定してから照明器具の調光制御を実行する。したがって、この処理のために、外光量の短時間的な変化が生じてから実際に調光が完了するまでにタイムラグが生じる。特に、外光が短時間に増加した場合には、外光量の増加により照明空間が明るくなってから上記タイムラグを以て急激な減光が行われることになる。また、外光が短時間に減少した場合には、照明空間が暗い時間が上記タイムラグの間に継続することになる。このように、短時間に外光が変化した場合、上記のタイムラグに起因する急激な減光及び暗い期間の継続は、ユーザにとって不快なものとなり、好ましくない。
そこで、本発明は、外光の変化量に伴う照明空間の明るさの変化に起因する視覚的影響を抑制する照明制御システム、照明制御プログラム及び照明制御方法を提供することを課題とする。
本発明の調光制御可能な照明制御システムは、照明空間を撮像する撮像装置と、撮像装置によって撮像された画像に基づいて外光量を特定する外光検出部、外光量の変化率又は変化量である外光変化量を取得する変化量取得部、外光変化量に対応する光量を補償するための調光変化量を決定する調光量決定部、調光率を調光変化量だけ緩徐変化させる低速調光制御又は調光率を調光変化量だけ瞬時変化させる高速調光制御を外光変化量又は調光変化量に基づいて選択する制御選択部、及び制御選択部によって選択された低速調光制御又は高速調光制御に従って照明器具を調光制御する調光制御部を含むCPUとを備える。
上記照明制御システムによると、外光変化量又は調光変化量に基づいて、調光率を調光変化量だけ緩徐変化させる低速調光制御又は調光率を調光変化量だけ瞬時変化させる高速調光制御が選択されるので、調光制御によるユーザへの視覚的影響を柔軟かつ適正に調整することが可能となる。これにより、外光量の変化に伴う照明空間の明るさの変化に起因する視覚的影響を抑制することが可能となる。
一形態では、制御選択部が、外光変化量の絶対値が所定値未満である場合には低速調光制御を選択し、外光変化量の絶対値が所定値以上である場合には高速調光制御を選択するように構成される。また、制御選択部が、調光変化量の絶対値が閾値未満である場合には低速調光制御を選択し、調光変化量の絶対値が閾値以上である場合には高速調光制御を選択するように構成されてもよい。これにより、小さい外光変化の直後においては、低速調光制御によって調光率の変化がユーザに視認され難くなる。また、低速調光制御の期間中において、必要とされる明るさと実際の明るさとの乖離は小さいため、この乖離が照明空間の明るさに関して問題となることもない。そして、大きな外光変化の直後においては、高速調光制御による調光率の瞬時の変化によって、必要とされる明るさと実際の明るさとの乖離を迅速に解消することができる。
他の形態では、制御選択部が、外光変化量が負の所定値よりも(正方向に)大きい場合には低速調光制御を選択し、外光変化量が負の所定値以下である場合には高速調光制御を選択するように構成される。また、制御選択部が、調光変化量が正の閾値未満である場合には低速調光制御を選択し、調光変化量が正の閾値以上である場合には高速調光制御を選択するように構成されてもよい。これにより、外光の増加又は若干の減少の直後においては、低速調光制御によって調光率の変化がユーザに視認され難くなる。そして、外光の増加後の低速調光制御の期間中においては必要とされる明るさが得られており、また外光の若干の減少後の低速調光制御の期間中においては必要とされる明るさと実際の明るさとの乖離は小さいため、この乖離が照明空間の明るさに関して問題となることもない。そして、大幅な外光の減少の直後においては、高速調光制御による調光率の瞬時の上昇によって、必要とされる明るさを迅速に回復することができる。
上記各形態において、低速調光制御における調光率の変化速度の大きさが、10%/秒以下、好ましくは2%/秒以下であることが好ましい。これにより、低速調光制御がユーザに視認され難くなる。
また、CPUの各部の全部又は一部を含む主CPUが撮像装置と一体化されていてもよい。これにより、撮像装置、主CPU及び照明器具が天井側にまとめて設置される場合に、地上側のスペースの有効利用が可能となる。また、主CPUから照明器具を点灯、消灯及び調光するための点灯制御信号が天井側のみに配置されることになり、照明制御システムの施工性が向上するとともに点灯制御信号の通信環境が向上する。
また、本発明は、コンピュータを、上記照明制御システムが備える各部として機能させるための照明制御プログラムを含む。更に、本発明は、その照明制御プログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体も含む。また更に、本発明は、上記照明制御システムの各部の処理を実行するステップを備える照明制御方法も含む。
本発明の第1及び第2の実施形態による照明制御システムのブロック図である。 第1の実施形態による低速調光制御を説明する図である。 第1の実施形態による高速調光制御を説明する図である。 第1の実施形態による照明制御方法のフローチャートである。 第2の実施形態による低速調光制御を説明する図である。 第2の実施形態による低速調光制御及び高速調光制御を説明する図である。 第2の実施形態による照明制御方法のフローチャートである。 本発明の第3の実施形態による照明制御システムのブロック図である。 一般的な調光制御を説明する図である。
<第1の実施形態>
図1に、本発明の第1の実施形態による照明制御システム1のブロック図を示す。照明制御システム1は撮像装置2及び制御装置3を備え、制御装置3は照明器具4−1〜4−nを調光点灯制御する。撮像装置2及び照明器具4−1〜4−nは、照明空間Sの天井Ce付近において床面Fに対向して配置される。制御装置3は、例えば、照明空間Sとは別室の管理室等に配置されていてもよいし、照明空間S内の一部に配置されていてもよい。照明器具4−1〜4−nの各々は、電力線(不図示)から給電される点灯装置(不図示)及び点灯装置から所定の電流が供給される光源(不図示)を含む。照明空間Sは、例えばオフィス、体育館等であればよく、照明器具4−1〜4−nの各光源はLED、蛍光灯、高圧放電灯、水銀灯等であればよい。なお、以降の説明において、照明器具4−1〜4−nについて、これらを総称して又はこれらの一部を代表して照明器具4というものとする。
照明空間Sは、例えば、壁Wa又は天井Ceの少なくとも一部に窓Wを有する。以降において議論される外光とは、照明空間Sの外部から窓Wを介して照明空間Sの内部に入射する光であるものとする。例えば、照明空間Sを使用するユーザが、昼間に窓Wのカーテン、ブラインド、シャッター等の遮蔽物を開放/遮蔽することにより外光量は短時間的に増加/減少する。また、昼間に窓Wの遮蔽物が開放されている状態で、照明空間Sの上空の雲の動きによっても外光量は短時間的に増減する。一方、窓Wが開放状態である場合に、太陽の位置変化によって外光量は長時間的に変化する。以降の説明においては、特に断りがない限り、外光又は外光量の変化とは、上述した短時間的な外光又は外光量の増減をいうものとする。
撮像装置2は、例えばカメラであり、撮像素子20及び通信部21を有する。撮像装置2は、被照射面(すなわち床面F、以下同じ)の全体を撮像して被照射面画像を取得する。撮像素子20は天井Ceの中心付近において床面Fに向けて、かつ被照射領域の全域(又は少なくとも床面Fの全域)が撮像範囲となるように設置される。なお、撮像素子20は、床面Fを撮影することができれば、各照明器具4の光源面よりも天井Ce側に配置されていてもよいし、各照明器具4の光源面よりも床面F側に配置されていてもよい。撮像素子20によって撮影された床面Fの画像(被照射面画像)は通信部21によって制御装置3の受信部33に送信される。通信部21と受信部33との通信はLAN等を用いた有線であってもよいし、無線であってもよい。なお、被照射面画像は、実写画像であってもよいし、輝度の高低を濃淡で表すだけの画像であってもよい。したがって、本明細書において、輝度とは、特に断りのない限り撮像素子20から見た被照射面の明るさをいうものとする。
制御装置3は、CPU30、記憶部31、受信部33及び送信部34を有し、更に必要に応じてユーザインターフェイス部(ユーザI/F)32を有し、これらは相互にデータ又は信号のやりとりが可能な態様で接続される。制御装置3は専用のコンピュータであってもよいし、後述するプログラムがインストールされたパソコンであってもよい。制御装置3は、概略として、照明の明るさと外光の明るさの合計である照明空間Sの明るさが所望の明るさで一定となるように照明器具4を調光制御する。この明るさ一定制御によって、照明空間Sのユーザにおいて必要な明るさが得られるとともに、余剰な照明用電力が削減されて省エネが実現される。
記憶部31は、各種プログラム及びデータを記憶するメモリである。ユーザI/F32は、ユーザからの入力を受け付けるキーボード、マウス、タッチパネル等の入力部、及び撮像装置2で撮像された画像、CPU30による処理の結果等を表示するための出力部としての表示画面を有する。上記の入力部がタッチパネルである場合には表示画面は入力部の一部を構成する。
受信部33は、撮像装置2から撮像画像のデータを受信してそれをCPU30に入力する。送信部34は、CPU30(調光制御部304)からの、各照明器具4を調光(点灯及び消灯を含む)するための点灯制御信号を各照明器具4に送信する。送信部34と各照明器具4との通信は有線であっても無線であってもよい。本明細書に記載される各部間の通信が有線である場合、通信プロトコルとして、例えば、TCP/IP、RS485等を用いることができる。また、本明細書に記載される各部間の通信が無線である場合、通信プロトコルとして、例えば、WiFi、ZigBee等を用いることができる。ただし、通信プロトコルはこれらに限られない。
CPU30は、外光検出部300、変化量取得部301、調光量決定部302、制御選択部303、調光制御部304及び付加機能部305を含む。CPU30は、不図示の処理部によって各部を相互に作用させることができ、コンピュータを上記の各部300〜305として機能させるためのプログラムを実行することができるものとする。
外光検出部300は、撮像装置2によって撮像された画像に基づいて外光を検出し、その外光量を特定する。具体的には、外光検出部300は、撮像画像内の予め設定された所定点又は所定領域の明るさ(濃淡レベル)に基づいて外光量を特定する。上記の所定点又は所定領域は、撮像画像内の窓W付近の床面F又は窓W自体を含む点又は領域であればよい。所定点又は所定領域の明るさは、それに対応する画素に含まれる濃淡レベルの積分値によって決定される。また、窓が複数ある場合には、それぞれの窓に対応する複数の所定点又は所定領域における濃淡レベルの積分値の合計によって外光量が決定されるようにすればよい。
変化量取得部301は、外光検出部300によって特定された外光量の変化を検出し、変化が検出された場合に外光変化量ΔXを取得する。外光変化量ΔXは、外光量の変化前後での変化率又は変化量で規定される。外光量の変化率は、所定時間内(例えば、約0.1秒〜1秒間)における外光量の変化割合(%)で規定される。外光量の変化量は、所定時間内(例えば、約0.1秒〜1秒間)における外光量の変化差分値(cd(カンデラ))で規定される。あるいは、変化量取得部301は、サンプリング時刻の異なる2つの撮像画像(例えば、連続するサンプリング時刻における2つの撮像画像)の差分画像から外光変化量ΔXを演算してもよい。この場合、上記の所定点又は所定領域における濃淡レベルの差分値の積分値から外光変化量ΔXが算出される。なお、外光変化量ΔXは、外光が増加した場合には正の値となり、外光が減少した場合には負の値となる。
調光量決定部302は、変化量取得部301によって演算された外光変化量ΔXに対応する光量を補償するための調光変化量ΔDを決定する。外光変化量ΔXに対応する調光変化量ΔDは記憶部31の参照テーブル等に記憶されていればよく、調光量決定部302は外光変化量ΔXに基づいて記憶部31から調光変化量ΔDを読み出す。あるいは、変化量取得部301が所定の関数式に外光変化量ΔXを代入して調光変化量ΔDを算出するようにしてもよい。なお、調光変化量ΔDは、調光率を上昇させる場合には正の値となり、調光率を低下させる場合には負の値となる。また、外光変化前の調光率D1に調光変化量ΔDを加算した合計調光率D2が100%を超える場合には、ΔD=100−D1として決定され、合計調光率D2が0%未満となる場合には、ΔD=0−D1として決定される。
制御選択部303は、変化量取得部301によって演算された外光変化量ΔXの大きさ(絶対値)が所定値α未満である場合には、調光率を調光変化量ΔDだけ緩徐変化させる低速調光制御を選択する。また、制御選択部303は、外光変化量ΔXの大きさ(絶対値)が所定値α以上である場合には、調光率を調光変化量ΔDだけ瞬時変化させる高速調光制御を選択する。なお、α>0である。
調光制御部304は、制御選択部303によって選択された高速調光制御又は低速調光制御に従って照明器具4を調光制御する。ここで、調光制御とは、減光点灯だけでなく、全光点灯(調光率:100%)及び消灯(調光率:0%)を行うための制御も含むものとする。
付加機能部305は、上記各部以外で扱う情報を収集及び処理し、付加機能を実行する。付加機能としては、例えば、人の動きを検知、推定、予測等してその結果に基づいて調光率を補正する動体検知機能、被照射領域の区分け又は照明器具のグルーピングに応じて検知又は調光制御を行うエリア指定機能、時間帯に応じて外光検出又は動体検知の態様を変更するタイマ機能等がある。ただし、付加機能はこれらに限られない。
本実施形態における低速調光制御及び高速調光制御を説明する前に、図9を用いて一般的な調光制御を説明する。図9において、横軸が時間、縦軸が明るさであり、線Xが外光の明るさ(外光量)、線Dが照明の明るさ(調光率に比例)、線Sが照明空間Sの明るさ(線Xと線Dの合計値)を表す。時刻taにおいて外光量が増加し、時刻tcにおいて外光量が減少するものとする。外光量が変化すると(時刻ta、tc)、動体検知等の各種処理が行われつつ、外光変化量に応じた調光変化量が決定され、照明器具の調光制御が行われる(時刻tb、td)。したがって、これらの処理のために外光量の変化が生じてから実際に調光が完了するまでにタイムラグ(tb−ta、td−tc)が生じる。外光が増加した場合には、外光量の増加により照明空間が明るくなってからタイムラグ(tb−ta)を以て急峻な減光が行われることになる。また、外光が減少した場合には、照明空間が暗い時間がタイムラグ(td−tc)の間に継続することになる。
図2を用いて本実施形態における低速調光制御を説明する。図2において、横軸が時間、縦軸が明るさであり、線Xが外光の明るさ(外光量)、線Dが照明の明るさ(調光率に比例)、線Sが照明空間Sの明るさ(線Xと線Dの合計値)を表す。時刻t1〜t2において外光量がX1からX2増加し、時刻t4〜t5において外光量がX2からX1に減少し、X2−X1<αであるものとする。時刻t1〜t2の時間及び時刻t4〜t5の時間は実質的に短時間(例えば1秒以内)であるものとする。また、期間を通じて外光量は外光検出部300によってサンプリングされているものとする。
時刻t2において、変化量取得部301が外光変化量ΔX(=X2−X1)を演算し、調光量決定部302が外光変化量ΔXに対応する調光変化量ΔDを決定する。
ここで、|ΔX|<αであるから、制御選択部303は低速調光制御を選択する。そして、時刻t2〜t3にかけて、調光制御部304が緩徐的に調光率を|ΔD|だけ減少させる。
また、時刻t5において、変化量取得部301が外光変化量ΔX(=X1−X2)を演算し、調光量決定部302が外光変化量ΔXに対応する調光変化量ΔDを決定する。
ここで、|ΔX|<αであるから、制御選択部303は低速調光制御を選択する。そして、時刻t5〜t6にかけて調光制御部304が緩徐的に調光率を|ΔD|だけ増加させる。
なお、低速調光制御において、調光率の変化速度の大きさ(|ΔD|/(t3−t2)、|ΔD|/(t6−t5))は、10%/秒以下程度、好ましくは2%/秒以下程度であればよい。これにより、低速調光制御がユーザに視認され難くなる。なお、調光率の変化速度は、使用上の実質的な遅延なく外光変化前の明るさが回復される程度以上の大きさであればよい。また、調光率の上昇時と低下時とで調光率の変化速度の大きさが異なっていてもよい。例えば、調光率上昇時の変化が調光率低下時の変化よりも速くてもよい。
図3を用いて本実施形態における高速調光制御を説明する。図3においても、横軸が時間、縦軸が明るさであり、線Xが外光の明るさ(外光量)、線Dが照明の明るさ(調光率に比例)、線Sが照明空間Sの明るさ(線Xと線Dの合計値)を表す。時刻t11〜t12において外光量がX1からX3増加し、時刻t14〜t15において外光量がX3からX1に減少し、X3−X1≧αであるものとする。時刻t11〜t12の時間及び時刻t14〜t15の時間は実質的に短時間(例えば1秒以内)であるものとする。また、期間を通じて外光量は外光検出部300によってサンプリングされているものとする。
時刻t12において、変化量取得部301が外光変化量ΔX(=X3−X1)を演算し、調光量決定部302が外光変化量ΔXに対応する調光変化量ΔDを決定する。
ここで、|ΔX|≧αであるから、制御選択部303は高速調光制御を選択する。そして、時刻t12の直後に、調光制御部304が瞬時に調光率を|ΔD|だけ減少させる。
また、時刻t15において、変化量取得部301が外光変化量ΔX(=X1−X3)を演算し、調光量決定部302が外光変化量ΔXに対応する調光変化量ΔDを決定する。
ここで、|ΔX|≧αであるから、制御選択部303は高速調光制御を選択する。そして、時刻t15の直後に、調光制御部304が瞬時に調光率を|ΔD|だけ増加させる。
なお、高速調光制御における瞬時の調光率変化をより迅速化するために、種々の制御が採用され得る。例えば、高速調光制御時には、CPU30が、調光率の変化に関する処理以外の処理を中断する等して、実質的に高速調光制御を優先的に実行するようにしてもよい。具体的には、CPU30は、制御選択部303によって高速調光制御が選択された際に、付加機能部305による処理を一時中断してもよい。また、図3においては、外光量のX1からX2への変化及びX2からX1への変化がそれぞれ終了してから外光変化量ΔXの絶対値が所定値αと比較される態様を例示するが、外光変化量ΔXが所定値αに達した時点で高速調光制御が開始されるようにしてもよい。
具体的には、ΔX=±αにそれぞれ対応する固定の調光変化量ΔDfが記憶部31に予め記憶される。変化量取得部301が外光変化量ΔXを監視し、所定期間内に|ΔX|=αとなった場合に指令を生成する。この指令を受けて、調光量決定部302が調光変化量ΔD=ΔDfを決定するとともに制御選択部303が高速調光制御を選択し、調光制御部304が調光率を瞬時にΔDfだけ変化させる。この場合、その後も外光量が変化して高速調光制御後の調光率が最適な調光率とはならない可能性があるため、調光変化量ΔD´が再計算されて、調光変化量ΔD´分の調光率の変化(追加の調光制御)が行われるようにすればよい。追加の調光制御においては、低速調光制御又は高速調光制御が、上記いずれかの処理によって適宜選択される。
図4に、本実施形態による照明制御システム1における照明制御方法のフローチャートを示す。処理の開始時点で、所定の調光率によって点灯が行われており、撮像装置2が照明空間Sを逐次撮像しているものとする。
ステップS5において、外光検出部300が、撮像画像に基づいて外光量Xaを特定する。
ステップS6において、変化量取得部301が外光量に変化が発生したか否かを判定する。外光量に変化が発生したと判定された場合(ステップS6、Yes)、処理はステップS10に進む。外光量に変化が発生しないと判定される場合(ステップS6、No)、処理はステップS5又はS6に戻る。
ステップS10において、外光検出部300が、撮像画像に基づいて外光量Xbを特定する。
ステップS11において、変化量取得部301が、外光変化量ΔX=Xa−Xbを演算する。
ステップS12において、調光量決定部302が、外光変化量ΔXに基づいて、外光変化量ΔXを補償するための調光変化量ΔDを決定する。
ステップS15において、制御選択部303が、外光変化量ΔXの絶対値と所定値αを比較する。外光変化量ΔXの絶対値が所定値α未満である場合(ステップS15、Yes)、ステップS20において制御選択部303が低速調光制御を選択し、処理はステップS25に進む。外光変化量ΔXの絶対値が所定値α以上である場合(ステップS15、No)、ステップS21において制御選択部303が高速調光制御を選択し、処理はステップS26に進む。
ステップS25において、調光制御部304が、低速調光制御に従って各照明器具4の調光率を調光変化量ΔDだけ緩徐的に変化させる。
ステップS26において、調光制御部304が、高速調光制御に従って各照明器具4の調光率を調光変化量ΔDだけ瞬時に変化させる。
ステップS30において、CPU30が、明るさ一定制御が終了していないと判断した場合(ステップS30、No)、処理はステップS5に戻り、それ以外の場合には処理は終了する。なお、明るさ一定制御は、照明器具4の消灯、付加機能部305のタイマによる終了等によって終了され得る。
第1の実施形態の変形例.
上記においては、外光変化量ΔXの絶対値の大きさに基づいて低速調光制御又は高速調光制御が選択される構成を示したが、調光変化量ΔDの絶対値の大きさに基づいて低速調光制御又は高速調光制御が選択されるようにしてもよい。
上記実施形態と同様に、調光量決定部302が、外光変化量ΔXに基づいて調光変化量ΔDを決定する。上述したように、外光変化前の調光率D1に調光変化量ΔDを加算した合計調光率D2が100%を超える場合には、ΔD=100−D1に決定され、合計調光率D2が0%未満となる場合には、ΔD=0−D1に決定される。
本変形例では、制御選択部303は、調光量決定部302によって決定された調光変化量ΔDの大きさ(絶対値)が閾値dα未満である場合には低速調光制御を選択し、調光変化量ΔDの大きさ(絶対値)が閾値dα以上である場合には高速調光制御を選択する。上記の所定値αと閾値dαとは対応関係にあればよい。このように調光変化量ΔDに対する閾値dαは、低速調光制御と高速調光制御の境界を構成し、例えば30%〜70%程度であればよい。言い換えると、上記実施形態において、上記閾値dαに対応する調光変化量ΔDをもたらす所定値αが設定されればよい。
また、本変形例の照明制御方法は、図4のフローチャートのステップS15が以下のステップS16(不図示)に置き換えられたものとなる。ステップS16では、制御選択部303は、調光変化量ΔDの絶対値と閾値dαを比較する。調光変化量ΔDの絶対値が閾値dα未満である場合(ステップS16、Yes)、ステップS20において制御選択部303が低速調光制御を選択し、処理はステップS25に進む。調光変化量ΔDの絶対値が閾値dα以上である場合(ステップS16、No)、ステップS21において制御選択部303が高速調光制御を選択し、処理はステップS26に進む。
以上のように、本発明の調光制御システム1は、照明空間Sを撮像する撮像装置2と、制御装置3のCPU30とを備える。そして、CPU30は、撮像装置2による撮像画像に基づいて外光量を特定する外光検出部300、外光変化量ΔXを取得する変化量取得部301、外光変化量ΔXに対応する調光変化量ΔDを決定する調光量決定部302、調光率を調光変化量ΔDだけ緩徐変化させる低速調光制御又は調光率を調光変化量ΔDだけ瞬時変化させる高速調光制御を外光変化量ΔX又は調光変化量ΔDに基づいて選択する制御選択部303、及び制御選択部303によって選択された調光制御に従って照明器具4を調光制御する調光制御部304を含む。このように、外光変化量ΔX又は調光変化量ΔDに基づいて、調光率を調光変化量ΔDだけ緩徐変化させる低速調光制御又は調光率を調光変化量ΔDだけ瞬時変化させる高速調光制御が選択されるので、調光制御によるユーザへの視覚的影響を柔軟かつ適正に調整することが可能となる。これにより、外光量の変化に伴う照明空間Sの明るさの変化に起因する視覚的影響を抑制することが可能となる。
特に、本実施形態では、外光変化量ΔXの絶対値が所定値α未満である場合には調光率の緩徐変化を伴う低速調光制御が選択され、外光変化量ΔXの絶対値が所定値α以上である場合には調光率の瞬時変化を伴う高速調光制御が選択される。また、本実施形態の変形例では、調光変化量ΔDの絶対値が閾値dα未満である場合には調光率の緩徐変化を伴う低速調光制御が選択され、調光変化量ΔDの絶対値が閾値dα以上である場合には調光率の瞬時変化を伴う高速調光制御が選択される。これにより、小さい外光変化の直後においては、低速調光制御によって調光率の変化がユーザに視認され難くなる。また、低速調光制御の期間中において、必要とされる明るさと実際の明るさとの乖離は小さいため、この乖離が照明空間Sの明るさに関して問題となることもない。大きな外光変化の直後においては、高速調光制御による調光率の瞬時の変化によって、必要とされる明るさと実際の明るさとの乖離が迅速に解消される。
<第2の実施形態>
上記第1の実施形態では、外光変化の大きさに応じて各調光制御が選択される構成を示したが、本実施形態では、外光変化の方向及び大きさに応じて各調光制御が選択される構成を示す。本実施形態の照明制御システムのブロック図は、第1の実施形態について示した図1のブロック図と同じである。本実施形態と第1の実施形態とは、制御選択部303の動作が異なる。本実施形態と第1の実施形態とは、制御選択部303以外の構成は同じであるので、その重複する説明を省略する。
本実施形態の制御選択部303は、外光変化量ΔXが所定値−βよりも(正方向に)大きい場合(すなわち、外光量が増加した場合又は若干減少した場合)には調光率を調光変化量ΔDだけ緩徐変化させる低速調光制御を選択する。また、制御選択部303は、外光変化量ΔXが所定値−β以下である場合(すなわち、外光量が大幅に減少した場合)には調光率を調光変化量ΔDだけ瞬時上昇させる高速調光制御を選択する。なお、β>0である。また、低速調光制御における調光率の変化速度の大きさは、第1の実施形態と同様であればよい。
本実施形態でも、高速調光制御における瞬時の調光率変化をより迅速化するために、種々の制御が採用され得る。例えば、第1の実施形態と同様に、高速調光制御時には、CPU30が、調光率の変化に関する処理以外の処理(例えば、付加機能部305による処理)を中断する等して、実質的に高速調光制御を優先的に実行するようにしてもよい。また、第1の実施形態と同様に、外光変化量ΔXが所定値−βに達した時点で高速調光制御が開始されるようにしてもよい。
具体的には、ΔX=−βに対応する固定の調光変化量ΔDfが記憶部31に予め記憶される。変化量取得部301が外光変化量ΔXを監視し、所定期間内にΔX=−βとなった場合に指令を生成する。この指令を受けて、調光量決定部302が調光変化量ΔD=ΔDfを決定するとともに制御選択部303が高速調光制御を選択し、調光制御部304が調光率を瞬時にΔDfだけ増加させる。この場合、その後も外光量が低下して高速調光制御後の調光率が最適な調光率よりも低くなる可能性があるため、調光変化量ΔD´が再計算されて、調光変化量ΔD´分の調光率の増加(追加の調光制御)が行われるようにすればよい。追加の調光制御においては、低速調光制御又は高速調光制御が、上記いずれかの処理によって適宜選択される。
図5を用いて本実施形態における低速調光制御を説明する。図5において、横軸が時間、縦軸が明るさであり、線Xが外光の明るさ(外光量)、線Dが照明の明るさ(調光率に比例)、線Sが照明空間Sの明るさ(線Xと線Dの合計値)を表す。時刻t21〜t22において外光量がX1からX2増加し、時刻t24〜t25において外光量がX2からX1に減少し、X2−X1>X1−X2>−βであるものとする。時刻t21〜t22の時間及び時刻t24〜t25の時間は実質的に短時間(例えば1秒以内)であるものとする。
時刻t22において、変化量取得部301が外光変化量ΔX(=X2−X1)を演算し、調光量決定部302が外光変化量ΔXに対応する調光変化量ΔDを決定する。
ここで、ΔX>−βであるから、制御選択部303は低速調光制御を選択する。そして、時刻t22〜t23にかけて、調光制御部304が緩徐的に調光率を|ΔD|だけ減少させる。
また、時刻t25において、変化量取得部301が外光変化量ΔX(=X1−X2)を演算し、調光量決定部302が外光変化量ΔXに対応する調光変化量ΔDを決定する。
ここで、ΔX>−βであるから、制御選択部303は低速調光制御を選択する。そして、時刻t32〜t33にかけて、調光制御部304が緩徐的に調光率を|ΔD|だけ増加させる。
図6を用いて本実施形態における低速調光制御及び高速調光制御を説明する。図6においても、横軸が時間、縦軸が明るさであり、線Xが外光の明るさ(外光量)、線Dが照明の明るさ(調光率に比例)、線Sが照明空間Sの明るさ(線Xと線Dの合計値)を表す。時刻t31〜t32において外光量がX1からX3増加し、時刻t34〜t35において外光量がX3からX1に減少し、X3−X1>−β≧X1−X3であるものとする。時刻t31〜t32の時間及び時刻t34〜t35の時間は実質的に短時間(例えば1秒以内)であるものとする。
時刻t32において、変化量取得部301が外光変化量ΔX(=X3−X1)を演算し、調光量決定部302が外光変化量ΔXに対応する調光変化量ΔDを決定する。
ここで、ΔX>−βであるから、制御選択部303は低速調光制御を選択する。そして、時刻t32〜t33にかけて、調光制御部304が緩徐的に調光率を|ΔD|だけ減少させる。
また、時刻t35において、変化量取得部301が外光変化量ΔX(=X1−X3)を演算し、調光量決定部302が外光変化量ΔXに対応する調光変化量ΔDを決定する。
ここで、ΔX≦−βであるから、制御選択部303は高速調光制御を選択する。そして、時刻t35の直後に、調光制御部304が瞬時に調光率を|ΔD|だけ増加させる。
図7に、本実施形態による照明制御システム1における照明制御方法のフローチャートを示す。処理の開始時点で、所定の調光率によって点灯が行われており、撮像装置2が照明空間Sを逐次撮像しているものとする。ステップS5〜S12及びS30は、第1の実施形態の照明制御方法と同じである。すなわち、ステップS5において、外光量Xaが特定され、ステップS6において、外光量に変化が発生したと判定された場合に、ステップS10において、外光量Xbが特定される。ステップS11において、外光変化量ΔX=Xa−Xbが演算され、ステップS12において、外光変化量ΔXに基づいて調光変化量ΔDが決定される。
ステップS35において、制御選択部303が、外光変化量ΔXと所定値−βを比較する。外光変化量ΔXが所定値−βよりも大きい場合(ステップS35、Yes)、ステップS40において制御選択部303が低速調光制御を選択し、処理はステップS45に進む。外光変化量ΔXが所定値−β以下である場合(ステップS35、No)、ステップS41において制御選択部303が高速調光制御を選択し、処理はステップS46に進む。
ステップS45において、調光制御部304が、低速調光制御に従って、各照明器具4の調光率を調光変化量ΔDだけ緩徐的に減少又は増加させる。
ステップS46において、調光制御部304が、高速調光制御に従って、各照明器具4の調光率を調光変化量ΔDだけ瞬時に増加させる。
ステップS30において、第1の実施形態と同様に、処理の継続又は終了が判断される。
第2の実施形態の変形例.
上記においては、外光変化量ΔXの符号及び大きさに基づいて低速調光制御又は高速調光制御が選択される構成を示したが、調光変化量ΔDの符号及び大きさに基づいて低速調光制御又は高速調光制御が選択されるようにしてもよい。
上記実施形態と同様に、調光量決定部302が、外光変化量ΔXに基づいて調光変化量ΔDを決定する。上述したように、外光変化前の調光率D1に調光変化量ΔDを加算した合計調光率D2が100%を超える場合には、ΔD=100−D1に決定され、合計調光率D2が0%未満となる場合には、ΔD=0−D1に決定される。
本変形例では、制御選択部303は、調光変化量ΔDが閾値dβ未満である場合(すなわち、調光率を低下させる場合又は若干上昇させる場合)には調光率を調光変化量ΔDだけ緩徐変化させる低速調光制御を選択する。また、制御選択部303は、調光変化量ΔDが閾値dβ以上である場合(すなわち、調光率を大幅に増加させる場合)には調光率を調光変化量ΔDだけ瞬時上昇させる高速調光制御を選択する。なお、dβ>0である。上記の所定値−βと閾値dβとは対応関係にあればよい。このように調光変化量ΔDに対する閾値dβは、低速調光制御と高速調光制御の境界を構成し、例えば30%〜70%程度であればよい。言い換えると、上記実施形態において、上記閾値dβに対応する調光変化量ΔDをもたらす所定値βが設定されればよい。
また、本変形例の照明制御方法は、図7のフローチャートのステップS35が以下のステップS36(不図示)に置き換えられたものとなる。ステップS36では、制御選択部303が、調光変化量ΔDと閾値dβを比較する。調光変化量ΔDが閾値dβ未満である場合(ステップS36、Yes)、ステップS40において制御選択部303が低速調光制御を選択し、処理はステップS45に進む。調光変化量ΔDが閾値dβ以上である場合(ステップS36、No)、ステップS41において制御選択部303が高速調光制御を選択し、処理はステップS46に進む。
以上のように、本実施形態の照明制御システム1では、外光変化量ΔXが所定値−βよりも大きい場合には調光率の緩徐変化を伴う低速調光制御が選択され、外光変化量ΔXが所定値−β以下である場合には調光率の瞬時変化を伴う高速調光制御が選択される。また、調光変化量ΔDが閾値dβ未満である場合には調光率の緩徐変化を伴う低速調光制御が選択され、調光変化量ΔXが閾値dβ以上である場合には調光率の瞬時変化を伴う高速調光制御が選択される。これにより、外光の増加又は外光の若干の減少の直後においては、低速調光制御によって調光率の変化がユーザに視認され難くなる。そして、外光の増加後の低速調光制御の期間中においては必要とされる明るさが得られており、また外光の若干の減少後の低速調光制御の期間中においては必要とされる明るさと実際の明るさとの乖離は小さいため、この乖離が照明空間Sの明るさに関して問題となることもない。そして、大幅な外光の減少の直後においては、高速調光制御による調光率の瞬時の上昇によって、必要とされる明るさが迅速に回復される。これにより、第1の実施形態と同様に、外光量の変化に伴う照明空間Sの明るさの変化に起因する視覚的影響を抑制することが可能となる。
<第3の実施形態>
上記第1及び2の実施形態では、制御装置3と撮像装置2が分離された構成を示したが、本実施形態では、CPU30等、制御装置の大部分の構成要素が撮像装置2と一体化される構成を示す。
図8に、本実施形態の照明制御システム1のブロック図を示す。本実施形態において、第1の実施形態と実質的に同じ構成要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。図8に示すように、制御装置3は、天井Ce側の制御装置3A及び操作側の制御装置3Bを有し、それぞれCPU30A(主CPU)及びCPU30B(副CPU)を含む。本実施形態と第1及び第2の実施形態とは通信構成が異なるが、CPU30A及び30Bにおいて実行される処理は上記CPU30において実行される処理と実質的に同じである。
本実施形態では、CPU30Aは前述したCPU30の外光検出部300、変化量取得部301、調光量決定部302、制御選択部303、調光制御部304及び付加機能部305を含む。ただし、CPU30AとCPU30Bの機能分担はこれに限られない。例えば、付加機能部305に付加される機能によっては、付加機能部305の一部又は全部がCPU30Bに含まれてもよい。そして、CPU30A及び30Bとも、プログラム及びデータ処理用の一般的な処理部を備えているものとする。
制御装置3AはCPU30A、記憶部31、送信部34及び通信部35を含み、撮像装置2と一体化される。撮像装置2(撮像素子20)と制御装置3A(CPU30A)との信号のやりとりは適宜のインターフェイスを介して行われるものとする。
制御装置3BはユーザI/F部32、通信部36、CPU30B及び記憶部37を含み、照明空間Sとは別室の管理室、照明空間S内外の床面上等、ユーザが操作可能な場所に位置するものとする。記憶部37は、プログラム及びデータを記憶するメモリであり、記憶部31の複製であってもよい。
制御装置3Aの送信部34は、第1の実施形態と同様に、CPU30A(調光制御部304)からの調光制御信号を各照明器具4に送信する。制御装置3Aの通信部35は、制御装置3Bの通信部36と無線接続される。通信部35から通信部36へは、撮像装置2による撮像画像、現在の調光率等が送信される。通信部36から通信部35へは、ユーザI/F32を介したユーザ入力が送信される。ユーザ入力には、照明器具4のマニュアル点灯、消灯又は調光するための指令等が含まれる。
以上のように、本実施形態の照明制御システム1においては、上記第1又は第2の実施形態のCPU30の各部の全部又は一部を含むCPU30Aが撮像装置2に一体化される。これにより、管理室等の地上側に設置すべき装置が小型化され、スペースの有効利用が可能となる。また、制御装置3Bは、大きな処理量及び記憶量を必要としないので、比較的メモリ容量の小さいパソコン、携帯通信端末等でも構成可能となる。
また、CPU30Aを有する制御装置3Aが撮像装置2に一体化されることによって、送信部34と各照明器具4との間の点灯制御信号のための通信配線が天井Ce側のみに配置され、地上(管理室等)と天井側との間の通信配線が不要となる。これにより、照明制御システム1の施工容易性が高まる。また、送信部34と各照明器具4とが無線接続される場合、通信が障害物によって遮られる可能性が減少し、通信環境が向上する。
<プログラム等>
なお、上述した各実施形態における照明制御システム1(CPU30、30A、30B)を実現する各構成要素、及び処理の各ステップは、記憶部31又は37のRAM又はROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
また、本発明は、上記各実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図4又は図7に示すフローチャート及びその変形例に対応したプログラム)が、照明制御システム1(CPU30、30A、30B)に直接に、又は遠隔から供給される場合も含む。したがって、本発明の機能処理を実現するために、照明制御システム1(CPU30、30A、30B)にインストールされるプログラムコード自体も本発明に含まれる。すなわち、本発明には、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラムも含まれる。そのプログラムは、コンピュータを、上記の外光検出部300、変化量取得部301、調光量決定部302、制御選択部303、調光制御部304及び付加機能部305の全部又は一部として機能させることができる。このように、本発明は、上記各実施形態に示したような作用効果をソフトウェアの導入によって実現できるので、照明制御システム1の導入容易性を向上することができる。
上記プログラムがインターネットからダウンロードされるようにしてもよい。この場合、ブラウザ機能によってインターネットのホームページに接続された照明制御システム1に、そのホームページから上記コンピュータプログラム又は圧縮され自動インストール機能を含むファイルがハードディスク等にダウンロードされる。
上記プログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体も本発明に含まれる。プログラムが記憶媒体によって供給される場合は、その記憶媒体は、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク等であればよく、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)等であってもよい。
<変形例>
以上に本発明の好適な実施形態を示したが、本発明は、例えば以下に示すように種々の態様に変形可能である。
(1)一般的な調光制御の使用
上記各実施形態においては、外光量の変化に対して低速調光制御又は高速調光制御のいずれかが実行される構成を示した。一方、外光量が変化したとしても外光変化量ΔX又は調光変化量ΔDの絶対値が非常に小さい場合には、調光制御における調光率の変化が視覚に与える影響は小さいことから、図9に示したような一般的な調光制御が行われるようにしてもよい。
(2)低速調光制御と高速調光制御の組合せ
上記各実施形態においては、外光の変化に対して低速調光制御又は高速調光制御のいずれかが実行される構成を示した。一方、外光変化量ΔX又は調光変化量ΔDが比較的大きい場合(例えば、|ΔX|>α、|ΔD|>dα、ΔX<−β、又はΔD>dβの場合)に、高速調光制御によって所定量の調光率変化が行われてから、残りの調光率変化が低速調光制御によって行われるようにしてもよい。
1 照明制御システム
2 撮像装置
3、3A、3B 制御装置
4、4−1〜4−n 照明器具
30、30A、30B CPU
300 外光検出部
301 変化量取得部
302 調光量決定部
303 制御選択部
304 調光制御部
305 付加機能部

Claims (11)

  1. 調光制御可能な照明制御システムであって、
    照明空間を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置によって撮像された画像に基づいて外光量を特定する外光検出部、前記外光量の変化率又は変化量である外光変化量を取得する変化量取得部、前記外光変化量に対応する光量を補償するための調光変化量を決定する調光量決定部、調光率を前記調光変化量だけ緩徐変化させる低速調光制御又は調光率を前記調光変化量だけ瞬時変化させる高速調光制御を前記外光変化量又は前記調光変化量に基づいて選択する制御選択部、及び前記制御選択部によって選択された前記低速調光制御又は前記高速調光制御に従って照明器具を調光制御する調光制御部を含むCPUと
    を備えた照明制御システム。
  2. 請求項1に記載の照明制御システムにおいて、
    前記制御選択部が、前記外光変化量の絶対値が所定値未満である場合には前記低速調光制御を選択し、前記外光変化量の絶対値が前記所定値以上である場合には前記高速調光制御を選択するように構成され、又は
    前記制御選択部が、前記調光変化量の絶対値が閾値未満である場合には前記低速調光制御を選択し、前記調光変化量の絶対値が前記閾値以上である場合には前記高速調光制御を選択するように構成された、照明制御システム。
  3. 請求項1に記載の照明制御システムにおいて、
    前記制御選択部が、前記外光変化量が負の所定値よりも大きい場合には前記低速調光制御を選択し、前記外光変化量が前記負の所定値以下である場合には前記高速調光制御を選択するように構成され、又は
    前記制御選択部が、前記調光変化量が正の閾値未満である場合には前記低速調光制御を選択し、前記調光変化量が前記正の閾値以上である場合には前記高速調光制御を選択するように構成された照明制御システム。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の照明制御システムにおいて、前記低速調光制御における前記調光率の変化速度の大きさが、10%/秒以下、好ましくは2%/秒以下である、照明制御システム。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の照明制御システムにおいて、前記CPUの各部の全部又は一部を含む主CPUが前記撮像装置と一体化された照明制御システム。
  6. コンピュータを、請求項1から5のいずれか一項に記載の照明制御システムが備える各部として機能させるためのプログラム。
  7. 請求項6に記載されたプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体。
  8. 照明制御方法であって、
    撮像装置が照明空間を撮像するステップと、
    CPUが、前記撮像装置によって撮像された画像に基づいて外光量を特定するステップと、
    前記CPUが、前記外光量の変化率又は変化量である外光変化量を取得するステップと、
    前記CPUが、前記外光変化量に対応する光量を補償するための調光変化量を決定するステップと、
    前記CPUが、調光率を前記調光変化量だけ緩徐変化させる低速調光制御又は調光率を前記調光変化量だけ瞬時変化させる高速調光制御を前記外光変化量又は前記調光変化量に基づいて選択するステップと、
    前記CPUが、選択された前記低速調光制御又は前記高速調光制御に従って照明器具を調光制御するステップと
    を備える照明制御方法。
  9. 請求項8に記載の照明制御方法において、
    前記選択するステップにおいて、前記外光変化量の絶対値が所定値未満である場合には前記低速調光制御が選択され、前記外光変化量の絶対値が前記所定値以上である場合には前記高速調光制御が選択され、又は
    前記選択するステップにおいて、前記調光変化量の絶対値が閾値未満である場合には前記低速調光制御が選択され、前記調光変化量の絶対値が前記閾値以上である場合には前記高速調光制御が選択される、照明制御方法。
  10. 請求項8に記載の照明制御方法において、
    前記選択するステップにおいて、前記外光変化量が負の所定値よりも大きい場合には前記低速調光制御が選択され、前記外光変化量が前記負の所定値以下である場合には前記高速調光制御が選択され、又は
    前記選択するステップにおいて、前記調光変化量が正の閾値未満である場合には前記低速調光制御が選択され、前記調光変化量が前記正の閾値以上である場合には前記高速調光制御が選択される、照明制御方法。
  11. 請求項8から10のいずれか一項に記載の照明制御方法において、前記低速調光制御における前記調光率の変化速度の大きさが、10%/秒以下、好ましくは2%/秒以下である、照明制御方法。

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