JP2017054291A - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像処理装置が生成した画像データをユーザのモバイル端末に対してそれら両者間の直接の無線接続でのみ転送する場合と比べて、ユーザが画像処理装置の前で待機する時間を短くする。【解決手段】画像処理装置10はスキャンの結果生成した画像データを、ユーザのモバイル端末30との間の直接の無線接続で転送する。この転送が途中で失敗した場合、画像処理装置10は、その直接無線接続の通信速度と残りの画像データの量とから、直接無線接続で残りを転送した場合の所要時間を見積もり、その所要時間が閾値以下であれば直接無線接続で転送を再開する。所要時間が閾値を超える場合は、残りの画像データを店舗内無線LAN環境20を経由して転送することで、ユーザが画像処理装置10の前で待機する必要性をなくす。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置及びプログラムに関する。
コンビニエンスストア等の店舗に、課金方式で利用可能な複合機(コピー機、プリンタ、スキャナ等の機能を併せ持つ装置)等の画像処理装置が設置されることが一般的となっている。店舗に設置される画像処理装置にWi-Fi Direct等の近距離無線通信規格を用いてユーザのスマートフォン等のモバイル端末と直接的に無線通信する機能を設けることが提案されている。また、この直接無線通信機能によりモバイル端末に対して画像処理装置のUI(ユーザインタフェース)画面を提供する等、画像処理装置からモバイル端末を利用してユーザに様々なサービスを提供することも提案されている。このようなサービスの一例として、画像処理装置のスキャン機能で原稿をスキャンして得た画像データを、直接通信機能でユーザのモバイル端末に転送するサービスがある。
無線接続は有線接続よりもはるかに不安定であり、例えば近くの妨害電波源(例えば電子レンジ)等の影響で比較的容易に接続が切断されてしまう。画像処理装置からモバイル端末にスキャンデータを無線で転送している間に無線接続が切断されると、最悪の場合、無線接続が復旧した後、再度最初からスキャンデータを転送することになる。
このような問題に対する対策の1つとして、特許文献1に開示された情報処理装置は、画像処理装置と通信が可能になったことを検知する検知手段と、画像処理装置が持つ、一部分が送信され残りの部分が未送信であるデータオブジェクトの、当該未送信の部分を情報処理装置へと送信させるレジューム処理を実行する制御手段と、画像処理装置が持つデータオブジェクトに関するオブジェクト情報を画像処理装置から取得する取得手段と、を備え、前記検知手段が前記画像処理装置との前記通信手段を用いた通信が可能になったことを検知した後、前記取得手段による前記オブジェクト情報の取得の前に前記レジューム処理を実行する。
また特許文献2に開示されたシステムでは、配信装置は、データを所定サイズのブロックに分割し、ブロック毎に携帯端末へと送信し、どのブロックまで送信済みかを記録する。途中で通信不能となりデータ送信が中断された場合、通信が再開された後、未送信のブロックから送信を再開する。
特許文献3に開示された携帯端末は、携帯端末のウェブブラウザにおいてユーザが入力したデータをウェブアプリケーションサーバに送信するために、ネットワーク状態が正常であるか否か判定し、正常である場合には、ウェブアプリケーションサーバに送信し、障害である場合には、データを未送信データ記憶手段に登録させる。未送信データ記憶手段に登録された未送信データに対して、ネットワークの状態が正常であり、障害から回復した場合には、送信する。その際、アプリケーションとしてのエラーが発生する可能性もあるが、それらについてはユーザに警告する。
特開2011−086264号公報 特開2002−135350号公報 特開2014−089631号公報
画像処理装置からモバイル端末に転送する画像データのサイズが大きい場合や、外乱等の影響で画像処理装置とモバイル端末の間の無線通信の速度が低くなっている場合等には、画像データの転送に長時間を要することとなる。画像データの転送中に無線接続が切断された場合、無線接続が復旧するまでにある程度の時間がかかり、復旧後の画像データの転送にもある程度の時間がかかることになる。したがって、無線接続が切断されるまでに転送が完了した部分について再転送しなくてよい場合でも、接続が復旧してデータ転送が完了するまでには長時間を要する場合がある。その間ユーザは画像処理装置の前で待機することになる。店舗等に設置された画像処理装置の場合、1人のユーザ(顧客)が長時間にわたって画像処理装置を占用すると、その画像処理装置を利用したい他のユーザの利便性を損ねる。
本発明は、画像処理装置が生成した画像データをユーザのモバイル端末に対してそれら両者間の直接の無線接続でのみ転送する場合と比べて、ユーザが画像処理装置の前で待機する時間を短くできる方式を提供する。
請求項1に係る発明は、ユーザからの指示に応じて生成された画像データを、前記ユーザのモバイル端末に直接無線接続を介して転送する第1転送手段と、前記画像データを、店舗内ネットワーク及び当該店舗内ネットワークと前記モバイル端末との無線接続を介して前記モバイル端末に転送する第2転送手段と、前記画像データを前記直接無線接続で前記モバイル端末に転送するのに要する時間が閾値以下と推定される場合には前記第1転送手段により前記画像データが前記モバイル端末に転送されるよう制御し、前記時間が閾値を超えると推定される場合には前記第2転送手段により前記画像データが前記モバイル端末に転送されるよう制御する制御手段と、を含む画像処理装置である。
請求項2に係る発明は、前記第2転送手段は、前記店舗内ネットワーク上の格納場所であって前記モバイル端末に登録済の格納場所に対して前記画像データを転送することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項3に係る発明は、前記制御手段が前記第2転送手段による転送を選択した場合に、表示装置に対して前記画像処理装置から離れるよう促す情報を表示させる手段、を更に含む請求項1又は2に記載の画像処理装置である。
請求項4に係る発明は、コンピュータを、ユーザからの指示に応じて生成された画像データを、前記ユーザのモバイル端末に直接無線接続を介して転送するよう制御する第1転送手段、前記画像データを、店舗内ネットワーク及び当該店舗内ネットワークと前記モバイル端末との無線接続を介して前記モバイル端末に転送するよう制御する第2転送手段、前記画像データを前記直接無線接続で前記モバイル端末に転送するのに要する時間が閾値以下と推定される場合には前記第1転送手段により前記画像データが前記モバイル端末に転送されるよう制御し、前記時間が閾値を超えると推定される場合には前記第2転送手段により前記画像データが前記モバイル端末に転送されるよう制御する制御手段、として機能させるためのプログラムである。
請求項1又は4に係る発明によれば、画像処理装置が生成した画像データをユーザのモバイル端末に対してそれら両者間の直接の無線接続でのみ転送する場合と比べて、ユーザが画像処理装置の前で待機する時間を短くできる。
請求項2に係る発明によれば、第2転送手段で転送すると決めた後、画像処理装置はモバイル端末と通信する必要がない。
請求項3に係る発明によれば、第2転送手段で転送すると決めた後、ユーザが画像処理装置の前に居残りにくくすることができる。
実施形態の方式が適用されるシステムの例を示す図である。 画像処理装置の機能構成の一例を示す図である。 店舗内無線LAN環境の機能構成の一例を示す図である。 モバイル端末の機能構成の一例を示す図である。 画像処理装置の処理手順の例を示す図である。 直接無線接続での画像データ転送失敗時に画像処理装置及びモバイル端末に表示されるUI画面の表示例を示す図である。 転送失敗後に直接無線接続で転送を再開する場合に画像処理装置及びモバイル端末に表示されるUI画面の表示例を示す図である。 転送失敗後に間接無線接続での転送に切り替えた場合に画像処理装置及びモバイル端末に表示されるUI画面の表示例を示す図である。 間接無線接続での転送中にモバイル端末に表示されるUI画面の表示例を示す図である。 間接無線接続での転送完了時にモバイル端末に表示されるUI画面の表示例を示す図である。
図1を参照して、本実施形態の制御が適用されるシステムの例を説明する。このシステムは、画像処理装置10と店舗内無線LAN環境20とを含む。
画像処理装置10は、スキャナ機能等の画像データを生成する機能を有する装置であり、複合機がその一例である。画像処理装置10は、コンビニエンスストア等の店舗内に設置されており、料金支払いと引き替えにユーザ(顧客)に各種のサービスを提供する。提供するサービスの中には、スキャン等により画像データを生成し、その画像データをユーザのモバイル端末30に無線転送するサービスが含まれる。
店舗内無線LAN環境20は、店舗内をカバーする無線LAN環境である。店舗内無線LAN環境20は、いくつかの無線アクセスポイントを含んでいる。モバイル端末30等の装置は、その無線アクセスポイントから店舗内無線LAN環境20に、更には有線LAN等の他の店舗内のLANに接続できる。店舗内無線LAN環境20内、又は店舗内無線LAN環境20に接続された店舗内の他のLAN内には、画像処理装置10が生成した画像データを格納可能なサーバが設けられてもよい。このように店舗内無線LAN環境20は、単一の装置ではなく、アクセスポイントや各種サーバ等の複数の装置を含んだ環境である。
モバイル端末30は、ユーザが携帯している情報処理端末である。スマートフォンやタブレット端末がその一例である。モバイル端末30は、Wi-Fi等の無線LANプロトコルを内蔵しており、それらを用いて店舗内無線LAN環境20等の無線LANに接続する。
画像処理装置10は、Wi-Fi Directのように近傍に存在する装置(例えばモバイル端末30)との間でP2P(ピア・トゥー・ピア)の近接無線通信を行う機能を備える。画像処理装置10とモバイル端末30とは、このような近接無線通信によりP2Pで無線接続可能である。このような近接無線通信による画像処理装置10とモバイル端末30の直接的な接続のことを「直接無線接続」と呼ぶこととする。
また、画像処理装置10は、有線又は無線で店舗内のLANに接続可能となっている。この店舗内のLANには、店舗内無線LAN環境20が接続されている(あるいは両者が同一のものであってもよい)。
モバイル端末30は、無線LANプロトコルを用いて店舗内無線LAN環境20に接続可能である。店舗内無線LAN環境20に接続したモバイル端末30は、店舗内無線LAN環境20に接続されたコンピュータ、又は店舗内無線LAN環境20に接続された店舗内の他のLANに接続されたコンピュータと通信を行うことができる。
したがって、例えば、モバイル端末30と画像処理装置10とが、店舗内無線LAN環境20(及び必要であれば更なる店舗内のLAN)を介して接続し、スキャン等で生成された画像データを転送することも可能である。この転送の際の画像処理装置10とモバイル端末30の動作は互いに同期している。また、別の例として、画像処理装置10が生成した画像データを店舗内のLAN上のサーバに格納し、モバイル端末30が店舗内無線LAN環境20を介してそのサーバにアクセスし、格納された画像データをダウンロードすることも可能である。この場合、画像データの転送の際の画像処理装置10とモバイル端末30との動作は非同期である。このように、モバイル端末30と画像処理装置10との間で、店舗内無線LAN環境20を介して同期的に、あるいは非同期に画像データを転送する場合の通信接続のことを「間接無線接続」と呼ぶこととする。
次に図2を参照して、画像処理装置10の機能構成の例を示す。図には、画像処理装置10が持つ多様な機能のうち、特に本実施形態の制御と関係の深いものを示す。
画像処理装置10は、通信接続処理部102、データ管理部104、データ通信処理部106、ネットワーク状態確認処理部108、データ転送時間判定部110、課金処理部112、及びUI管理部114を含む。
通信接続処理部102は、ネットワークへの通信接続、及びネットワークを介した他の装置との通信制御を行う。通信接続処理部102は、モバイル端末30との直接無線接続のために、画像処理装置10内に内蔵されるアクセスポイントの起動や終了を行う。また、通信接続処理部102は、モバイル端末30との間接無線接続のために、店舗内無線LAN環境20に接続する機能を有する。また1つの例では、通信接続処理部102は、画像処理装置10が生成した画像データを店舗内無線LAN環境20等に設けられたサーバにアップロードするためのクライアント機能(例えばウェブクライアント機能)を有する。
データ管理部104は、スキャン機能等が生成した画像データを管理する機能を有する。また、データ管理部104は、スキャン機能等により生成された画像データをキャッシュ(一時的に記憶)する機能を有していてもよい。
データ通信処理部106は、スキャン機能等が生成した画像データを、直接無線接続又は間接無線接続で送信(及び受信)するための処理を行う。
ネットワーク状態確認処理部108は、通信接続処理部102によるネットワークへの接続か可能な状態か否かを確認するための処理を行う。この例では、直接無線接続が可能か否かのチェック、及び間接無線接続が可能か否かのチェックを行う。
データ転送時間判定部110は、スキャン機能等が生成した画像データを直接無線接続でモバイル端末30に転送するのに要する時間を判定(見積もり)する。この判定では、pingプロトコル等を用いて画像処理装置10とモバイル端末30間の直接無線接続の通信速度を計測し、この通信速度と、転送すべき画像データのデータ量とから、その画像データの転送所要時間を計算する。
課金処理部112は、画像処理装置10が実行した処理についての料金をユーザに課金する。課金処理部112の課金方式には特に限定はない。例えば、貨幣により支払いを受ける方式であってもよいし、電子マネーやクレジットカードなどで決済する方式であってもよい。また、課金のタイミングは、処理の実行前(前払い)であってもよいし、処理の実行後(後払い)であってもよい。
UI管理部114は、画像処理装置10のユーザインタフェース処理を実行する。UI管理部114は、画像処理装置10が有するタッチパネル等の表示装置や入力装置を制御する。例えば、メニュー画面や各種入力画面をその表示装置に表示したり、それら画面に対するユーザの入力を受け付けたりする。またUI管理部114は、モバイル端末30に対して、処理の実行状況や操作案内等を示すUI画面を、例えば直接無線接続を介して提供する。
次に図3を参照して、店舗内無線LAN環境20が持つ機能について説明する。店舗内無線LAN環境20は、通信接続処理部202、データ通信処理部204、及びデータ管理部206を有する。
通信接続処理部202は、店舗内無線LAN環境20を構成するためのアクセスポイントの起動や終了等の処理を行う。
データ管理部206は、画像処理装置10からアップロードされた画像データを格納する一種のサーバである。データ管理部206に格納された画像データは、モバイル端末30からダウンロードされる。またデータ管理部206は、画像処理装置10からアップロードされた画像データをモバイル端末30がダウンロードすると、それまで格納していたその画像データを削除する機能を持つ。
データ通信処理部204は、画像処理装置10からデータ管理部206への画像データのアップロードのための通信処理を行う。またデータ通信処理部204は、データ管理部206に格納された画像データに対するモバイル端末30からのダウンロード要求を受け付け、要求された画像データをモバイル端末30に送信する処理を行う。
次に図4を参照して、モバイル端末30が持つ機能について説明する。モバイル端末30は、通信接続処理部302、データ通信処理部304及びUI管理部306を有する。
通信接続処理部302は、画像処理装置10が提供する無線LAN(直接無線接続)、及び、店舗内無線LAN環境20(間接無線接続)にネットワーク接続する機能を持つ。
データ通信処理部304は、ネットワークを介してデータ通信を行う。この実施形態では、データ通信処理部304は、画像処理装置10から直接無線接続を介して画像データを取得する機能を持つ。またデータ通信処理部304は、画像処理装置10が生成した画像データを間接無線接続により取得(例えばデータ管理部206からダウンロード)する機能を持つ。
次に、図5を参照して、本実施形態の処理手順の一例を説明する。
図5に示す手順は、画像処理装置10がスキャンにより生成した画像データを、直接無線接続でモバイル端末30へ転送している際に、その無線転送の失敗が検知されたことをトリガとして開始される。
この処理が始まる前に、ユーザは画像処理装置10に対してスキャン処理を指示し、スキャン結果の画像データの出力方式として無線転送を指示している。この指示に応じ、画像処理装置10は、スキャンを実行すると共に、直接無線接続用のアクセスポイントを起動し、そのアクセスポイントとユーザのモバイル端末30との間で無線接続を確立する。そして、スキャンにより得られた画像データを、直接無線接続でモバイル端末30に転送している。モバイル端末30では、画像データを受信するためのアプリケーションがユーザにより起動されており、そのアプリケーションがデータ通信処理部304を介して、画像処理装置10から転送されてくる画像データを受け取る。この転送が行われている間に無線接続が切断され、画像データの転送が失敗した場合、画像処理装置10は、表示装置(例えばタッチパネル)に例えば図6に示す転送失敗画面500が表示し、図5の手順を開始する。またこのときモバイル端末30のアプリケーションも、画像データの受信が中断したことを検知し、例えば図6に示す受信中断画面510を画面表示する。
図5の手順では、画像処理装置10のネットワーク状態確認処理部108が、モバイル端末30との直接無線接続の状態を確認する(S10)。この確認処理では、例えば、画像データの転送を行うアプリケーション(データ通信処理部106)から、画像処理装置10内の直接無線接続用のアクセスポイントに接続が可能か否か、更にそのアクセスポイント経由でモバイル端末30のアプリケーションと通信が可能かどうかを確認する。例えば比較的短い時間の通信障害でデータ転送が失敗していた場合、S10の確認を行う時点では、直接無線接続が可能になっている場合がある。この確認の結果、直接無線接続が正常(すなわちモバイル端末30と通信可能)か否かを判定する(S12)。
S12の判定結果がNo(すなわち「正常」でない)場合、処理はS20に進む。
一方、S12の判定結果が「正常」であれば、データ転送時間判定部110が、モバイル端末30との間の直接無線接続の通信速度を判定し、判定した通信速度と、転送再開後に転送すべき画像データのデータ量とから、そのデータ量を転送するのに要する時間を見積もる。そして、見積もった時間があらかじめ定められた閾値以下であるかどうかを判定する(S14)。この閾値は、ユーザが長時間にわたって画像処理装置10の前で待機する必要がないよう(その画像処理装置10を使いたい他のユーザを待たせすぎないよう)定めた、画像処理装置10の利用時間の上限値である。この閾値は、画像処理装置10の製造者や店舗等が経験により定めればよい。
S14の判定結果がYes(直接無線接続での転送所要時間が閾値以下)の場合、UI管理部114が直接無線接続でデータ転送を再開する旨をユーザに通知する(S16)。S16では、UI管理部114は、画像処理装置10の表示装置に対して例えば図7に示す転送再開画面520を表示させると共に、モバイル端末30のアプリケーションに図7に示す転送復旧画面530を表示させるための情報を直接無線接続で送る。この例では、画像処理装置10に表示される転送再開画面520には、中断していた画像データの転送の再開を指示するボタン525が表示され、ユーザがそのボタン530を押下すると、データ通信処理部106がモバイル端末30への画像データの転送を再開する。
S14の判定結果がNoの場合、UI管理部114が、ユーザに対してモバイル端末30を店舗内無線LAN環境20に接続して画像処理装置10の前から離れるよう通知する(S18)。すなわち、この場合、画像データの転送に許容限度(上述の閾値)を超えた時間を要するので、他のユーザのために画像処理装置10を空けてもらい、店舗内無線LAN環境20を介した間接無線接続での画像データの転送を試みるのである。間接無線接続で転送を行う場合、ユーザは店舗内無線LAN環境20に接続できればよく、画像処理装置10の前にいなくてもよい。S18では、UI管理部114は、画像処理装置10の表示装置に対して例えば図8に示す接続変更画面540を表示させると共に、モバイル端末30のアプリケーションに図8に示す接続変更画面550を表示させるための情報を直接無線接続で送る。
画像処理装置10に表示される接続変更画面540には、画像データの転送を店舗内無線LAN環境20経由で試みること、及び、このスキャンジョブについてのこの画像処理装置10(「機器」)のUIでのユーザ応対を終了することを案内するメッセージが示される。またこの接続変更画面540には、「メニューに戻る」ボタン542が表示される。ユーザがそのメッセージを読んでそのボタン542を押すと、画像処理装置10の表示装置にはメインメニューが表示され、次のジョブについての指示を受け付け可能な状態となる。
また、モバイル端末30に表示される接続変更画面550には、店舗内無線LAN環境20に接続してデータ転送を試みることを示すメッセージが表示される。この例は、モバイル端末30のアプリケーションが、画像処理装置10からの指示に応じて自動的に店舗内無線LAN環境20のアクセスポイントに接続を行う場合の例である。店舗内無線LAN環境20のアクセスポイント名がそのアプリケーションにあらかじめ登録されていたり、画像処理装置10から通知されたりすれば、このような自動接続は可能である。また、モバイル端末30のオペレーティングシステムが、アプリケーションによるアクセスポイントへの自動接続を認めない場合は、モバイル端末30の接続画面550には、店舗内無線LAN環境20のアクセスポイントの名称を示し、そのアクセスポイントへの接続操作を行うよう促すメッセージが表示される。ユーザはこの表示に従い、モバイル端末30の無線設定画面等からそのアクセスポイントへの接続を行う。
S12で直接無線接続が不可能であった場合、又はS18の後、ネットワーク状態確認処理部108が、店舗内無線LAN環境20のアクセスポイントへの接続を試み、接続が可能かどうかを確認し(S20)、正常に接続できたかどうかを判定する(S22)。
S22で正常に接続できたと判定された場合には、データ通信処理部106が店舗内無線LAN環境20内のデータ管理部206に対して、転送対象の画像データをアップロードする(S24)。このアップロードは、データ管理部206内のあらかじめ定めたアドレス(例えばあらかじめ定めたURL)に対して行う。このアドレスは、モバイル端末30内のアプリケーションにもあらかじめ登録されている。例えば、系列店舗の運営業者がアップロード先のアドレスを固定的に定めておき、各店舗の画像処理装置10にもモバイル端末30のアプリケーションにもその固定的なアドレスを画像データの格納先として登録しておけばよい。また別の例として、画像処理装置10が直接無線接続で画像データの転送を行う際になどに、転送失敗時の画像データの退避先(後の間接無線接続の転送でのアップロード先)のアドレス(例えばURL)を決定し、そのアドレスをモバイル端末30のアプリケーションに伝達してもよい(この時点では直接無線接続は失敗していない)。
S20のチェックの結果、S22で間接無線接続での店舗内無線LAN環境20へのアクセスが正常でないと判定した場合、データ通信処理部106は、画像データをいったんメモリ上にキャッシュし(S26)、店舗内無線LAN環境20へのアクセスが可能かどうかのチェックを、定期的にリトライする(S28)。そして、チェックの結果がアクセス可能(「正常」)かどうかを判定し(S30)、アクセス可能であれば、S24にて、データ通信処理部106が店舗内無線LAN環境20内のデータ管理部206に対してその画像データをアップロードする。チェックの結果まだアクセスできない場合は、リトライの制限時間が切れた(タイムアウトした)かどうかを判定し(S32)、制限時間が切れていなければ、S28に戻り定期的なリトライを行う。制限時間が切れた場合は、S26でキャッシュした画像データを削除する(S30)。その画像データは、ユーザのものなので、長期にわたり保存しておくと漏洩等のリスクに曝すことになるので、制限時間が切れた場合は削除するのである。
モバイル端末30のアプリケーションは、S18の通知を受けた後、定期的に、店舗内無線LAN環境20を介してそのアドレスからのデータのダウンロードを試みる。画像処理装置10からそのアドレスに画像データがアップロードされると、その試みが成功し、アプリケーションはその画像データをダウンロードできる。アプリケーションには、ダウンロードの試行の制限時間が設定されており、その制限時間が過ぎると、ダウンロードを取りやめ、モバイル端末30の画面にエラー表示を行う。
モバイル端末30のアプリケーションは、間接無線接続でデータ管理部206から画像データをダウンロードしている間は、例えば図9に示す進捗画面560を表示する。この進捗画面560には、ダウンロードの進捗状況をパーセンテージで示す棒グラフとともに、現在店舗内無線LAN環境20を経由してダウンロードを行っていることを示すメッセージが表示されている。
さて、以上のようにして画像処理装置10からモバイル端末30への画像データの転送が完了すると、モバイル端末30には受信完了画面が表示される。ここで、受信完了画面の表示内容は、スキャン処理に対する課金のタイミングによって異なる。
画像データの転送が完了した後に課金を行う方式の場合において、その転送が間接無線接続で行われた場合は、転送完了時点ではユーザは画像処理装置10の前にはいない。このため、モバイル端末30の画面上でスキャン料金についての決済を促す。この場合、データ管理部206からの画像データのダウンロードが完了した際、モバイル端末30に、図10に示す受信完了画面570を表示する。この受信完了画面570には、画像処理装置10のところまで行って決済処理を行うよう促すメッセージと、「決済処理」ボタンとが表示される。この画面を見たユーザが画像処理装置10のところまで行き、画像処理装置10のメニュー画面で「決済処理」を選ぶと、画像処理装置10とモバイル端末30との間で直接無線接続が確立される。そして、ユーザが受信完了画面570上の「決済処理」ボタンを押下すると、モバイル端末30がダウンロードした画像データの識別情報(ジョブID)が画像処理装置10に直接無線通信で伝達される。画像処理装置10の課金処理部112は、その識別情報に対応付けて記録されている処理履歴情報から課金額の情報を読み出し、その課金額を支払うよう促す画面をタッチパネル等の表示装置に表示する。これに応じてユーザが現金又は電子マネー等で支払いを行うと、課金処理部112は、モバイル端末30に対して、画像データを使用可能とするための解除コードを送る。モバイル端末30は、ダウンロードした画像データの秘匿化をその解除コードを用いて解除することで、その画像コードがユーザにとって使用可能になる(逆に言えばダウンロードした時点では、その画像コードは暗号化等により秘匿化されており、支払いを行わないと画像データを見ることはできない)。
画像データの転送を開始する前に課金を行う方式の場合、モバイル端末30が画像処理装置10又は店舗内無線LAN環境20のデータ管理部206から画像データを受信し終わった時点では、既に支払いは終わっている。この場合は、画像データは秘匿化しておく必要はない。モバイル端末30は、データ管理部206からの画像データの受信が完了すると、図10に示す受信完了画面580を表示する。この画面には、受信が完了したこと、及び決済も完了していることを示すメッセージが表示される。
以上、本実施形態の処理手順の一例を説明した。この例は、S18以降、間接無線接続による画像データの転送を、画像処理装置10とモバイル端末30とが非同期で、行う場合の流れである。その転送をそれら両者が同期的に行う場合には、例えば画像処理装置10にデータ管理部206の機能を持たせ、上述と同様の処理を行うことで、画像処理装置10とモバイル端末30の両方が制限時間内に店舗内無線LAN環境20に接続できれば、モバイル端末30が間接無線接続を介して、画像処理装置10からその画像データをダウンロードできる。
以上の例では、スキャンで得た画像データのデフォルトの転送方式は直接無線接続での転送であり、これが失敗した場合に、図5の手順の処理を行った。しかしこれは一例に過ぎない。デフォルトの転送方式を定めず、スキャン開始時点で図5のS10以下の処理を実行してもよい。この場合、直接無線接続での画像データの転送所要時間が許容限度内であれば、直接無線接続で転送が選択され、そうでなければ最初から間接無線接続での転送が選択される。
以上に例示した画像処理装置10の情報処理機構、店舗内無線LAN環境20のデータ通信処理部204及びデータ管理部206、並びにモバイル端末30の情報処理機構は、コンピュータにそれら各装置の機能を表すプログラムを実行させることにより実現される。ここで、コンピュータは、例えば、ハードウエアとして、CPU等のマイクロプロセッサ、ランダムアクセスメモリ(RAM)およびリードオンリメモリ(ROM)等のメモリ(一次記憶)、HDD(ハードディスクドライブ)を制御するHDDコントローラ、各種I/O(入出力)インタフェース、ローカルエリアネットワークなどのネットワークとの接続のための制御を行うネットワークインタフェース等が、たとえばバスを介して接続された回路構成を有する。また、そのバスに対し、例えばI/Oインタフェース経由で、CDやDVDなどの可搬型ディスク記録媒体に対する読み取り及び/又は書き込みのためのディスクドライブ、フラッシュメモリなどの各種規格の可搬型の不揮発性記録媒体に対する読み取り及び/又は書き込みのためのメモリリーダライタ、などが接続されてもよい。上に例示した各機能モジュールの処理内容が記述されたプログラムがCDやDVD等の記録媒体を経由して、又はネットワーク等の通信手段経由で、ハードディスクドライブ等の固定記憶装置に保存され、コンピュータにインストールされる。固定記憶装置に記憶されたプログラムがRAMに読み出されCPU等のマイクロプロセッサにより実行されることにより、上に例示した機能モジュール群が実現される。
10 画像処理装置、20 店舗内無線LAN環境、30 モバイル端末、102 通信接続処理部、104 データ管理部、106 データ通信処理部、108 ネットワーク状態確認処理部、110 データ転送時間判定部、112 課金処理部、114 UI管理部、202 通信接続処理部、204 データ通信処理部、206 データ管理部、302 通信接続処理部、304 データ通信処理部、306 UI管理部。

Claims (4)

  1. ユーザからの指示に応じて生成された画像データを、前記ユーザのモバイル端末に直接無線接続を介して転送する第1転送手段と、
    前記画像データを、店舗内ネットワーク及び当該店舗内ネットワークと前記モバイル端末との無線接続を介して前記モバイル端末に転送する第2転送手段と、
    前記画像データを前記直接無線接続で前記モバイル端末に転送するのに要する時間が閾値以下と推定される場合には前記第1転送手段により前記画像データが前記モバイル端末に転送されるよう制御し、前記時間が閾値を超えると推定される場合には前記第2転送手段により前記画像データが前記モバイル端末に転送されるよう制御する制御手段と、
    を含む画像処理装置
  2. 前記第2転送手段は、前記店舗内ネットワーク上の格納場所であって前記モバイル端末に登録済の格納場所に対して前記画像データを転送することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御手段が前記第2転送手段による転送を選択した場合に、表示装置に対して前記画像処理装置から離れるよう促す情報を表示させる手段、を更に含む請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. コンピュータを、
    ユーザからの指示に応じて生成された画像データを、前記ユーザのモバイル端末に直接無線接続を介して転送するよう制御する第1転送手段、
    前記画像データを、店舗内ネットワーク及び当該店舗内ネットワークと前記モバイル端末との無線接続を介して前記モバイル端末に転送するよう制御する第2転送手段、
    前記画像データを前記直接無線接続で前記モバイル端末に転送するのに要する時間が閾値以下と推定される場合には前記第1転送手段により前記画像データが前記モバイル端末に転送されるよう制御し、前記時間が閾値を超えると推定される場合には前記第2転送手段により前記画像データが前記モバイル端末に転送されるよう制御する制御手段、
    として機能させるためのプログラム
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