JP2017051472A - 簡易消火具 - Google Patents

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勇希 高塚
Yuki Takatsuka
勇希 高塚
篤 村田
Atsushi Murata
篤 村田
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Abstract

【課題】初期出火における小火を消火するにあたり、消火具をより取り扱いやすいものとし、消火による出火箇所以外の汚損を防ぎ、また、小火を消すことに対する費用対効果を高める。
【解決手段】手動式スプレー容器2に液体消火薬剤Lを入れた簡易消火具1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、初期火災時に消火のために用いられる簡易的な消火具に関する。
家庭、オフィス及び工場等で火災が発生した場合に、人が持ち運んで初期火災を消火するための道具としては、例えば、粉末等を放出する消火器がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−191903
しかし、粉末消火器や泡消火器は、短時間使用しただけでも大量の消火薬剤が放出されるため、出火箇所のみならずその周囲が広範囲に汚損される。そのため、小火を消す目的に対して被る損害が大きくなってしまう。
炭酸ガス消火器は、粉末消火器や泡消火器のように出火箇所の周囲を広範囲に汚損することはないが、容器に高圧の液化ガスを充填する必要があるため、本体が大きくかつ重量のあるものとなる。そのため、使用時における取り回しが難しくなり、また、保管のための場所が広くとられることになる。
さらに、粉末・泡消火器及び炭酸ガス消火器は、一度使用すると、使用後に容器内に消火薬剤が残存していても本体ごと交換する必要があり、小火を消すことに関する費用対効果が低い。また、これらの消火器は一般ごみとしては処理できず、法令に従い廃棄・リサイクルを行う必要があるため、使用後に手間がかかる。
また、蓄圧式の粉末・泡消火器、炭酸ガス消火器又はエアゾール式簡易消火具は、容器内に圧縮された空気等の圧力または充填された消火ガスそのものの圧力により消火薬剤が放出されるため、容器内部に常時圧力がかかった状態となっている。そのため、例えば、定められている使用期限を超えていたり、野外に雨ざらしで放置されているなどの不適切な管理状況にあったりすると、容器が腐食・破損することで内部の圧力が下がり、火災発生時に消火薬剤を放出する圧力が得られず消火能力を十分に発揮できない場合がある。また、破裂事故が起きるおそれもある。
ガス容器の作動、化学反応または手動ポンプの操作により生じる圧力により消火薬剤を放出する加圧式消火器においては、不適切な管理状況にあったものを使用した場合に、瞬時に上昇した内圧によって容器が破損し、その反動で跳ね上がった容器が使用者にぶつかる等の事故が起きるおそれがある。
よって、消火具を用いて初期火災における小火を消火するにあたり、消火具をより安全で取り扱いやすいものとし、消火具の消火による出火箇所以外の汚損を防ぎ、また、小火を消すことに関する費用対効果を高めるという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、手動式スプレー容器に液体消火薬剤を入れた簡易消火具である。
前記液体消火薬剤は浸潤剤を成分として含むことが好ましい。
前記液体消火薬剤は中性であると好ましい。
さらに、前記手動式スプレー容器のベースキャップは接着剤で容器本体に固定されていると好ましい。
本発明に係る簡易消火具は、手動式スプレー容器に液体消火薬剤を入れて構成されている。そのため、小火が発生している箇所に対して手動操作だけで消火薬剤を出火箇所に集中的に放出できるため、消火により出火箇所以外を広範囲に汚損させることがない。また、容器本体を安価かつ軽量で小型化することで、保管場所を広くとらず、また、使用後の廃棄も容易であり、小火を消すという目的に対する費用対効果を高めることができる。さらに、保管時及び使用時において、容器内に圧力がかかることがないことから、安全に保管及び使用することが可能となる。
容器に収容される液体消火薬剤に浸潤剤を成分として含ませることによって、消火対象の深部にまで消火液を良く浸透させることができ、消火効果をより高めることができる。
また、容器に収容される液体消火薬剤を中性とすることで、使用時及び廃棄時において使用者が液体消火薬剤に触れることがあっても、使用者の安全が保たれる。
さらに、手動式スプレー容器のベースキャップが接着剤で容器本体に固定されていることで、例えば幼児が誤って目や口に液体消火薬剤を入れる等の本来の用途から外れた使用を防ぐことが可能となる。
簡易消火具の一例を示す一部が透過されている側面図である。
図1に示す簡易消火具1は、初期火災における小火を消火するために用いられる消火具であり、手動式スプレー容器2に浸潤剤入りの液体消火薬剤Lを収容した構成となっている。
手動式スプレー容器2は、例えば、内容液である液体消火薬剤Lを収容する容器本体3と、操作トリガー42を押し込み操作することにより、液体消火薬剤Lをノズル部材43から外部へ噴射させるトリガー式スプレーヤー4とを備えている。
容器本体3は、例えば、ポリプロピレン等のプラスチック製の容器であり、収容する液体消火薬剤Lに対する耐食性を有していると好ましい。容器本体3の上部に設けられている口部30は、例えば、トリガー式スプレーヤー4を嵌着させることができるように構成されている。なお、口部30は、例えばその外側面または内側面にネジが配設されていることで、トリガー式スプレーヤー4を螺着させることができるように構成されていてもよい。
簡易消火具1においては、例えば、容器本体3をプラスチック等からなるものとすることで、安価に製造できるものとし、かつ、使用後に一般ごみとして処理できるようにすることで、小火を消すことに関する費用対効果を高めることが可能となる。
トリガー式スプレーヤー4は、例えば、容器本体3に組み付けるベースキャップ40と、ベースキャップ40に接続されたスプレー基体41と、押し込み操作が可能な操作トリガー42と、液体消火薬剤Lの噴射口となるノズル部材43とを備えている。
例えば、簡易消火具1は、その組み立て時において、液体消火薬剤Lが収容された容器本体3の収容口部30にベースキャップ40が嵌着される際に、口部30の外側面に塗布された接着剤によって、口部30に嵌着された状態でベースキャップ40が固定される構成としてもよい。
簡易消火具1においては、手動式スプレー容器2のベースキャップ40を接着剤で容器本体3に固定することで、例えば、幼児が誤って目や口に液体消火薬剤Lを入れる等の本来の用途から外れた使用を防ぐことが可能となる。
スプレー基体41は、例えば、ベースキャップ40上に一体となった形で配設されており、ピストン部410とポンプ部411とを備えている。また、スプレー基体41には、操作トリガー42が押し込み操作を可能に取着されている。ピストン部410は、操作トリガー42によって作動されるようになっており、ポンプ部411と一体となって形成されたシリンダー412内を摺動可能となっている。ポンプ部411は吸い上げチューブ44を介して容器本体3と連通しており、吸い上げチューブ44は容器本体3の容器内底部付近にまで延在している。
ノズル部材43はスプレー基体41の先端に配設されており、スプレー基体41に内蔵された噴射管430を介してポンプ部411及びシリンダー412と連通している。また、ノズル部材43は矢印R方向に回転可能となっている。使用者が外周壁431を把持し、ノズル部材43を回転させることによって、スプレー基体41内の噴射管430と、ノズル部材43内の流路とを接続(遮断)し、液体消火薬剤Lの噴射(霧状又は直射)が可能な状態とロックされている状態とを切り替えることができる。
操作トリガー42は、ピストン部410を図示しない圧縮バネに抗してポンプ部411に押し込み操作可能にする。
容器本体3に収容されている液体消火薬剤Lは、主成分である水と、第一リン安(MAP)、第二リン安(DAP)及び硫安(硫酸アンモニウム)からなる浸潤剤と、添加剤であり凝固点を降下させるためのエチレングリコールとを混合したものである。以下に、液体消火薬剤L100kgを構成する各成分の配合質量の比率(質量%)の一例を示す。
主成分:水・・・・・・・・・・86.8質量%
浸潤剤:
第一リン安・・・・・・・0.3質量%
第二リン安・・・・・・・1.8質量%
硫安・・・・・・・・・・8.1質量%
添加剤:エチレングリコール・・・3.0質量%
以下に、図1に示す簡易消火具1を用いて小火を消火する場合の、簡易消火具1の動作について説明する。
小火が発生した場合(例えば、タバコの火の不始末)には、まず、使用者が簡易消火具1を保持して火元まで運ぶ。次いで、火元に対してノズル部材43を向ける。また、ノズル部材43を回転させて、液体消火薬剤Lの噴射が可能な状態に簡易消火具1をセットする。
操作トリガー42を押し込み操作することで、ピストン部410が押し込まれ、ポンプ部411及びシリンダー412内の液体消火薬剤Lが、所定量だけ噴射管430を通りノズル部材43から前方に向けて噴射され、火元の小火が消火される。
簡易消火具1においては、手動式スプレー容器2自体が小型で軽量なものであることから、使用時の取り回しが良くなる。
一度の液体消火薬剤Lの噴射で消火が完了しない場合には、使用者が、操作トリガー42の押し込み操作を解除する。すると、ピストン部410が図示しない圧縮バネにより原位置に戻され、ポンプ部411に負圧が作用し、容器本体3内の液体消火薬剤Lが吸い上げチューブ44を介してポンプ部411及びシリンダー412内に吸引される。その後、再度操作トリガー42の押し込み操作を行うことで、消火に必要な分の液体消火薬剤Lを噴射することが可能となる。
簡易消火具1においては、小火が発生している火元に対して、消火に必要な分だけの液体消火薬剤Lを集中的に噴射できることから、消火による火元以外の汚損が発生せず、小火を消火するという目的に対する費用対効果も高い。
本実施形態における液体消火薬剤Lは、主成分である水の割合が8割を超えており、第一リン安の配合割合が0.3質量%と小さく、かつ硫安の配合割合も1割に満たない。したがって、液体消火薬剤LのpHは6.0以上8.0以下に保たれており、液体消火薬剤Lは中性となっている。よって、消火時に、例えば、使用者の皮膚等に液体消火薬剤Lが付着した場合であっても、使用者に特段の危険が及ぶことはない。また、液体消火薬剤Lは、第一リン安(MAP)、第二リン安(DAP)及び硫安(硫酸アンモニウム)からなる浸潤剤が混合されていることで、消火対象(例えば、セルロース系の素材からなる家財道具等)の深部にまで液体消火薬剤Lを浸透させることができ、消火効果を高めることができる。
消火が完了した後は、使用者が簡易消火具1を保管場所に保管するが、簡易消火具1は小型であることから、保管場所を広くとらずに済む。
なお、本発明に係る簡易消火具1は上記実施形態に限定されるものではなく、また、添付図面に図示されている各構成の大きさや形状等及び液体消火薬剤Lの配合比率についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。例えば、スプレー基体41の先端に簡易的なチューブを接続可能とし、ノズル部材43をこのチューブと連通可能なパイプ状に形成することで、出火が狭い隙間で発生した場合においても、出火箇所に対して集中的に液体消火薬剤Lを噴射できるように構成してもよい。また、トリガー式スプレーヤー4の代わりに、プッシュボタンを備えるボタン式スプレーヤーを備える構成としてもよい。
1:簡易消火具
2:手動式スプレー容器
3:容器本体 30:口部
4:トリガー式スプレーヤー 40:ベースキャップ
41:スプレー基体 410:ピストン部 411:ポンプ部 412:シリンダー
42:操作トリガー
43:ノズル部材 430:噴射管 431:外周壁
44:吸い上げチューブ
L:液体消火薬剤

Claims (4)

  1. 手動式スプレー容器に液体消火薬剤を入れた簡易消火具。
  2. 前記液体消火薬剤は浸潤剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の簡易消火具。
  3. 前記液体消火薬剤は中性である請求項1または2に記載の簡易消火具。
  4. 前記トリガー式スプレー容器のベースキャップを接着剤で容器本体に固定した請求項1または2または3に記載の簡易消火具。
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