JP2017051034A - 結線ボックス - Google Patents
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Abstract
【課題】結線部及び複数の電線を収容する収容空間に浸入した水から結線部を保護することができる結線ボックスを提供すること。【解決手段】電源からの電力をスポットライト400に中継するための、屋外に配置される結線ボックス100であって、電源と接続された電線210及びスポットライト400に接続された電線221の接続部分である結線部250を含む、電線210の一部及び電線221の一部を収容することができる収容空間120を内部に有する筐体110と、収容空間120内において、電線210及び電線221の少なくとも一方を支持することで、結線部250を収容空間120における床面121よりも上方に位置させる支持部180とを備える。【選択図】図4
Description
本発明は、電源からの電力を電気機器に中継するための結線ボックスに関し、特に屋外で用いることができる結線ボックスに関する。
従来、例えば屋外に設置された照明装置によって、庭木または建物等を照らすことで、外構空間(人が居住する建物の外にある物体を含む空間)の演出が行われる場合がある。この照明装置のように屋外で用いられる電気機器には、例えば屋内から延設された電力線と、屋外の配線ボックスとを介して電力が供給される。
例えば特許文献1には、地中埋設される給電側と照明器具側の各電線を地表面よりも上方で中継接続するための配線ボックスが開示されている。この配線ボックスのベース体は、周壁部の内部に一体に設けられた底壁部により当該周壁部が上下に二分されて形成され、底壁部よりも下方部分は、地中に埋設される固定部となり、底壁部よりも上方部分は、配線空間となる。また、底壁部には、地中埋設される電線を収容する電線管の端部が接続される電線管接続部が形成されている。この構成により、地中埋設される電線と、配線ボックスに固定された照明器具に接続された電線とは、配線空間内において接続される。
一般に、配線ボックス(結線ボックスまたは中継ボックス等とも呼ばれる)の内部には、結線部のみならず、結線部を端部に有する複数の電線が所定の長さだけ収容される。そのため、上記従来の配線ボックスのように、配線空間の一部または全部が地表面より上方に配置される場合であっても、結線部の位置は配線空間において決定されず、そのことに起因して、配線空間に浸入した水が結線部に付着する可能性がある。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、結線部及び複数の電線を収容する収容空間を内部に形成する結線ボックスであって、収容空間に浸入した水から結線部を保護することができる結線ボックスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る結線ボックスは、電源からの電力を電気機器に中継するための、屋外に配置される結線ボックスであって、前記電源と接続された第一電線及び前記電気機器に接続された第二電線の接続部分である結線部を含む、前記第一電線の一部及び前記第二電線の一部を収容することができる収容空間を内部に有する筐体と、前記収容空間内において、前記第一電線及び前記第二電線の少なくとも一方を支持することで、前記結線部を前記収容空間における床面よりも上方に位置させる支持部とを備える。
本発明の一態様に係る結線ボックスによれば、収容空間に浸入した水から結線部を保護することができる。
以下、実施の形態に係る照明装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態及びその変形例のそれぞれは、本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態及びその変形例で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態及びその変形例における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態)
[照明システムの全体構成]
まず、本実施の形態に係る照明システムの構成について、図1を用いて説明する。
[照明システムの全体構成]
まず、本実施の形態に係る照明システムの構成について、図1を用いて説明する。
図1は、実施の形態に係る照明システム10の機器構成を示す図である。なお、図1において、点線の矢印は、電力の流れを示している。
図1に示すように、実施の形態に係る照明システム10は、結線ボックス100と、電源からの電力を結線ボックス100を介して受け取る電気機器とを備える。本実施の形態では、照明システム10は、電気機器として、庭木に光を照射するスポットライト400と、門柱421に設置された、表札を照らすための表札灯420とを備えている。
結線ボックス100は、電源から供給される電力を電気機器に中継するための器具である。本実施の形態では、結線ボックス100は、家屋500に備えられた、商用電源と接続された屋内配線ボックス510と電線によって接続されている。これにより、商用電源からの電力は、結線ボックス100に到達し、結線ボックス100から、スポットライト400及び表札灯420のそれぞれに供給される。
また、屋内配線ボックス510と結線ボックス100とを接続する電線は、地中に埋設された電線管300の中に配置されており、屋内配線ボックス510と表札灯420とを接続する電線は、地中に埋設された電線管310の中に配置されている。電線管300及び310の種類に特に限定はないが、例えば、可撓性を有するPF管(Plastic Flexible conduit)が電線管300及び310として採用される。屋内配線ボックス510と、スポットライト400とは、地上に配置された電線によって接続されている。
上記構成を有する照明システム10において、屋外に配置される結線ボックス100は、地面に配置されている。具体的には、結線ボックス100は、下方に突出する固定部材であるスパイク190を備え、スパイク190が地中に埋められることで地面に固定されている。
[結線ボックス]
上述のように屋外に配置される結線ボックス100は、風雨にさらされる環境下において、例えば雨水が内部に浸水する可能性がある。そこで、本実施の形態に係る結線ボックス100では、電源に接続された電線(電力の供給側の電線)と、スポットライト400等の電気機器に接続された電線(電力の被供給側の電線)との結線部を、結線ボックス100内に浸入した水から保護するための構造を有している。以下、この構造の詳細について、図2〜図6を用いて説明する。
上述のように屋外に配置される結線ボックス100は、風雨にさらされる環境下において、例えば雨水が内部に浸水する可能性がある。そこで、本実施の形態に係る結線ボックス100では、電源に接続された電線(電力の供給側の電線)と、スポットライト400等の電気機器に接続された電線(電力の被供給側の電線)との結線部を、結線ボックス100内に浸入した水から保護するための構造を有している。以下、この構造の詳細について、図2〜図6を用いて説明する。
図2は、実施の形態に係る結線ボックス100の構成概要を示す斜視図である。図3は、実施の形態に係る結線部250の構成概要を示す斜視図である。図4は、実施の形態に係る結線ボックス100が備える支持部180を示す一部切欠き斜視図である。図5は、実施の形態に係る結線部250の位置が固定された状態を示す一部切欠き斜視図である。図6は、実施の形態に係る取付部140の形状を示す断面図であり、具体的には、図5におけるVI−VI線断面を示す図である。
なお、図2では、電線210、221、及び222のそれぞれは、太線の点線によって概念的に図示されている。また、図2〜図5において示される、電線210等の電線の、結線ボックス100の収容空間120に収容される長さ、および、収容空間120に収容される部分の形状のそれぞれは一例であり、これらの図に限定されない。また、図4及び図5において、結線ボックス100が備えるスパイク190の図示は省略されている。さらに、図5では、蓋体112の図示は省略されている。
また、結線ボックス100の構造を明確に説明するために、図3〜図5において、結線部250は、電線210と電線221との接続部分として図示されており、電線222の図示及び説明は省略されている。つまり、結線ボックス100から、スポットライト400及び表札灯420の両方に電力を供給する場合、結線部250は、電線210と、電線221及び222との接続部分であるが、電線221を、電力の被供給側の電線の代表として取り上げて、以下の説明を行う。
本実施の形態に係る結線ボックス100は、電源からの電力を、電気機器に中継するための屋外に配置される器具であり、図2〜図5に示すように、収容空間120を内部に有する筐体110を備える。収容空間120は、結線部250を含む、電線210の一部及び電線221の一部を収容することができる空間である。結線部250は、電源と接続された電線210と、電気機器に接続された電線221との接続部分である。本実施の形態では、筐体110は、上方に開口を有する本体部111と、本体部111の開口を塞ぐ蓋体112とを有する。本体部111と蓋体112とは、例えば図示しない1以上のネジによって結合される。また、本体部111及び蓋体112のそれぞれは、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)またはポリプロピレン(PP)等の樹脂製である。
電源と接続された電線210は、第一電線の一例であり、電気機器(スポットライト400及び表札灯420)と接続された電線221及び電線222のそれぞれは、第二電線の一例である。
本実施の形態に係る結線ボックス100はさらに、収容空間120内において、電線210及び電線221の少なくとも一方を支持することで、結線部250を収容空間120における床面121(底壁部122(図4及び図5参照)の上面)よりも上方に位置させる支持部180を備えている。本実施の形態では、支持部180は、樹脂製の結束部材(結束バンド)によって実現されている。
ここで、電線210と電線221とを結線するための作業(結線作業)を行う場合、結線作業を円滑に行うために、一般に、電線210及び電線221の一部が、結線ボックス100から引き出された状態で結線作業が行われる。
具体的には、図3に示されるように、電線210及び電線221のそれぞれは、例えば、VVFケーブル(Vinyl insulated Vinyl sheathed Flat−type cable)と呼ばれるケーブルである。本実施の形態では、電線210及び電線221として2心のVVFケーブルが採用されているが、VVFケーブルの心数は、3または4でもよい。また、電力の供給側の電線210及び電力の被供給側の電線221として、互いに異なる種類のケーブルが採用されてもよい。
電線210は、外被(シース(sheath))に覆われた第一線心210aと第二線心210bとを有する。電線221は、外被に覆われた第一線心221aと第二線心221bとを有する。これら線心のそれぞれの端部は、絶縁被覆がむかれて導体がむき出しにされており、これら端部が接続される。
例えば、第一線心210aの端部と第一線心221a端部とは、金属製の(本実施の形態ではアルミスリーブ240)をかしめることで、機械的及び電気的に接続され、アルミスリーブ240の上から自己融着テープ(図示せず)が巻かれる。さらに、自己融着テープの上からビニールテープ242が巻かれることで、1つの結線部250が形成される。また、第二線心210bの端部と第一線心221a端部も同様に、アルミスリーブ240をかしめることで機械的及び電気的に接続され、自己融着テープ及びビニールテープ242が巻かれることで、1つの結線部250が形成される。なお、このようにして形成された2つの結線部250は、ともに、支持部180によって床面121よりも上方に位置される。つまり、2つの結線部250は、結線ボックス100において同じ扱いを受けるため、以降、1つの結線部250に着目して、結線ボックス100の構造を説明する。また、これら2つの結線部250は、例えばビニールテープ等でひとまとめにされることで、1つの結線部250として扱われてもよい。
上記のように、アルミスリーブ240のかしめ等を含む結線作業を行う場合、電線210及び電線221それぞれの端部を含む一部が、結線ボックス100から引き出された状態で結線作業が行われる。その後、電線210及び電線221の結線ボックス100から引き出された部分(余剰部分)それぞれが折りたたまれる(または巻かれる)ようにして、結線ボックス100の内部の収容空間120に収容される。
このとき、単に、電線210及び電線221の余剰部分を収容空間120に押し込むようにして収容した場合、結線部250が、収容空間120における床面121に接して配置される可能性がある。また、余剰部分の収容の時点で、結線部250が床面121に接していない場合であっても、その後に結線部250の位置がずれて、結線部250が床面121に接する場合も考えられる。このような場合、仮に、収容空間120に水が浸入した場合、床面121上にたまる水に結線部250が付着する可能性があり、このことは、例えば漏電等の問題を生じさせる。
しかしながら、本実施の形態に係る結線ボックス100では、結線部250は、支持部180によって、強制的に、床面121よりも上方に位置される。つまり、結線部250の位置は、支持部180によって、床面121よりも上方の位置に規制される。そのため、収容空間120に浸入した水が、結線部250に付着する可能性が低減される。すなわち、本実施の形態に係る結線ボックス100によれば、収容空間120に浸入した水から結線部250を保護することができる。
なお、支持部180は、結線部250そのものを支持することで、結線部250を床面121よりも上方に位置させてもよい。つまり、支持部180は、結線部250を床面121よりも上方に位置させること(言い換えると、結線部250の位置を床面121より上方の位置に規制することが)できれば、電線210または電線221の支持位置(支持部180が接触する位置または部分)に限定はない。
また、本実施の形態では、筐体110は、床面121を形成する壁部である底壁部122に設けられ、地中に埋設された電線210が挿入される第一挿入部150を有する。具体的には、地中に埋設され、かつ、電線210を内部に収容する電線管300が、第一挿入部150に挿入されることで、第一挿入部150に電線210が挿入される。
また、筐体110は、底壁部122から立設された壁部である側壁部125に設けられ、電線221が挿入される第二挿入部161を有する。なお、本実施の形態では、筐体110の側壁部125には2つの第二挿入部161が設けられており、電線221は、これら2つの第二挿入部161のうちの一方に挿入されている。また、第二挿入部161は、本実施の形態では、例えばケーブルグランドと呼ばれる部品であり、電線221が挿入された状態において気密の維持を可能とし、かつ、電線221の抜け出しを防止する構造を有している。
また、第二挿入部161は、電線221が挿入されていない状態であっても、外部から蓋(ゴム栓など)をすること等によって気密を維持することが可能である。なお、2つの第二挿入部161のうちの一方のみが使用される場合、使用されない他方は筐体110から取り外されてもよい。この場合、当該他方の第二挿入部161が取り外されることで筐体110に生じる開口は、ゴム栓等によって塞がれることで、当該開口における気密を維持することは可能である。
また、筐体110に、例えば第二挿入部161を容易に取り付けるためノックアウト式の取付部分が複数形成されていてもよい。これにより、例えば第二挿入部161の数が1つのみでよい場合、1つの取付部分をドライバー等の工具で打ち抜くことで、第二挿入部161を取り付けるための孔を筐体110に容易に形成することができる。また、他の1以上の取付部分は、気密を維持した状態のままにしておくことができる。
このように、本実施の形態に係る結線ボックス100では、簡単にいうと、地面に設置された筐体110の底を貫通する電線210から供給される電力を、筐体110の側面を貫通する電線221を介して、電気機器(本実施の形態ではスポットライト400)に供給することができる。
この構成によれば、屋内から延設された電線210を地中に隠すことができ、かつ、電線221に接続されるスポットライト400の配置位置についての自由度が高められる。また、スポットライト400の位置の変更を容易に行うことができる。
また、本実施の形態では、支持部180は、結線部250を、筐体110の側壁部125に設けられた第二挿入部161よりも上方に位置させている。すなわち、上下方向における結線部250の位置は、側壁部125の第二挿入部161よりも高い位置である。これにより、仮に、筐体110の外部の水が、第二挿入部161から筐体110の内部に浸入した場合であっても、浸入した水が結線部250に接触する可能性が低減される。
本実施の形態では、筐体110はさらに、底壁部122に設けられ、電線222が挿入される第二挿入部160を有する。具体的には、地中に埋設され、かつ、電線222を内部に収容する電線管310が、第二挿入部160に挿入されることで、第二挿入部160に電線222が挿入される。
つまり、結線ボックス100は、電線210から供給される電力を、筐体110の底を貫通する電線222を介して、電気機器(本実施の形態では表札灯420)に供給することができる。
ここで、表札灯420は、本実施の形態では、門柱421に設置された、表札を照らすための照明装置であるため、位置変更が行われる可能性が低い。従って、底壁部122に設けられた第二挿入部160に挿入された電線222を介して、表札灯420への電力供給を行う場合であっても、地中に埋設された電線222の移設が容易でないことに起因する問題が生じ難い。また、門柱421が、結線ボックス100から比較的に遠い位置に存在する場合であっても、結線ボックス100と門柱421との間において、電線222を地中に隠すことができる。
また、本実施の形態に係る支持部180は、筐体110の壁部と接続され、かつ、電線210及び221の少なくとも一方の一部を係止すること(かかわりあって止めること)で、結線部250を、床面121よりも上方に位置させている。具体的には、上述のように、支持部180は結束バンドによって実現されており、例えば図4に示すように、筐体110の側壁部125に設けられた取付部140に支持部180が取り付けられていることで、支持部180が筐体110の側壁部125と接続されている。より詳細には、取付部140は、側壁部125の内面である内壁面124に設けられている。なお、図4では、結線部250が、支持部180によって支持される前の状態が図示されている。
図4に示すように、支持部180が有する環の中に、結線部250が挿入され、支持部180の端部が引っ張られることで、図5に示すように、結線部250は、支持部180を貫通した状態で支持部180に支持される。より具体的には、結線部250が支持部180に締め付けられる。これにより、結線部250の位置は、床面121よりも上方の所定の位置に確実に固定される。
なお、支持部180は、結線部250そのものではなく、例えば、電線210の第一線心210aまたは電線221の第一線心221aを貫通させた状態で支持することで、結線部250を、床面121よりも上方に位置させてもよい。また、支持部180によって位置が固定された状態における結線部250の姿勢に特に限定はない。例えば、結束バンドである支持部180が鉛直面に平行な環を形成することで、結線部250が水平面に平行な状態で固定されてもよい。
また、本実施の形態では、図6に示すように、取付部140は、上方からの支持部180の差し込みを可能とする形状を有しており、かつ、差し込まれた支持部180の上方への抜け出しを爪141によって抑制する構造を有している。これにより、例えば、支持部180を環状にした状態で取付部140に取り付けることができる。なお、図6等に示される取付部140の形状は一例であり、支持部180の位置を規制できる形状であれば、取付部140の形状はどのような形状であってもよい。
また、図6等に示される取付部140そのものが、支持部として機能してもよい。つまり、取付部140が、電線210及び電線221の少なくとも一方を係止することで、結線部250を床面121よりも上方に位置させてもよい。
また、本実施の形態では、筐体110の下部に、収容空間120と筐体110の外部とを連通する貫通孔170が形成されており、支持部180は、結線部250を、貫通孔170よりも上方に位置させている。この貫通孔170は、水抜き孔として機能するため、床面121上にたまる水は、貫通孔170以下の高さ(深さ)となる。そのため、結線部250の位置を、貫通孔170よりも上方とすることで、結線部250が、床面121上にたまる水と接触する可能性が低減される。
ここで、本実施の形態では、蓋体112と本体部111との間にパッキン113が配置されており、蓋体112と本体部111との間の気密の維持が図られる。さらに、床面121よりも上方に位置する2つの第二挿入部161についても、上述のように気密の維持が可能な構造を有している。すなわち、筐体110の、少なくとも貫通孔170より上の部分では、原則、気密が維持されている。そのため、水抜きの孔として機能する貫通孔170から水が浸入した場合であっても、原則として、貫通孔170よりも上には水がたまらない。
従って、筐体110が、下部に貫通孔170を有することで、仮に、蓋体112と本体部111との隙間等から水が筐体110の内部(収容空間120)に浸入した場合であっても、その水は、貫通孔170から外部に排出される。また、例えば、筐体110の一部または全部が水没した場合であっても、貫通孔170から浸入する水の高さは、貫通孔170の高さ(存在範囲の上限)程度である。
このような構造を有する筐体110において、支持部180が、結線部250を貫通孔170よりも上方に位置させることで、貫通孔170による水抜き孔としての機能と、貫通孔170から浸入する水からの結線部250の保護の両立が図られている。なお、本実施の形態では、貫通孔170は、筐体110の側壁部125に形成されているが、貫通孔170は、底壁部122に形成されてもよく、また、底壁部122と側壁部125とに跨って形成されてもよい。
また、結線ボックス100は、図2〜図6に示される態様とは異なる態様で、結線部250を床面121よりも上方に位置させてもよい。そこで、実施の形態の変形例として、上記実施の形態とは異なる態様で結線部250の位置を規制する結線ボックスについて、上記実施の形態との差分を中心に説明する。
(変形例1)
図7は、実施の形態の変形例1に係る結線ボックス101の特徴を示す斜視図である。なお、図7では、結線ボックス101の特徴である支持部181が備えられた蓋体112を図示し、本体部111の図示は省略されている。
図7は、実施の形態の変形例1に係る結線ボックス101の特徴を示す斜視図である。なお、図7では、結線ボックス101の特徴である支持部181が備えられた蓋体112を図示し、本体部111の図示は省略されている。
図7に示す実施の形態の変形例1に係る結線ボックス101では、支持部181は、蓋体112の内面112aに接続されている。蓋体112の内面112aに接続された支持部181は、電線210及び電線221の少なくとも一方を係止することで、結線部250を収容空間120における床面121(例えば、図4参照)よりも上方に位置させることができる。
つまり、簡単に言うと、上述のようにアルミスリーブ240のかしめ等の含む結線作業を終えた後に、本体部111の開口を蓋体112で閉じる際に、蓋体112に、結線部250またはその近傍の部位を引っ掛けて蓋体112で閉じる。これにより、結線部250を、強制的に、床面121よりも上方に位置させることができる。その結果、上記実施の形態に係る結線ボックス100と同じく、結線部250は、収容空間120に浸入した水から保護される。
また、結線部250を、収容空間120における最上部に位置させることができるため、収容空間120を、電線210及び電線221の余剰部分を収容するための空間として、より効率よく使用することができる。このことは、例えば、結線ボックス100を介して電力供給を受ける電気機器が複数存在する場合など、結線部250の数が比較的に多い場合に有利である。
なお、支持部181に、例えば結束バンドを取り付け、当該結束バンドに結線部250を貫通させた状態で支持させることで、結線部250を床面121よりも上方に位置させてもよい。つまり、上記実施の形態では、側壁部125に接続された結束バンド(支持部180)によって結線部250の位置を規制したが、蓋体112に接続された結束バンドによって結線部250の位置を規制することも可能である。
また、図7に示す、蓋体112に設けられた支持部181の形状は一例であり、電線210及び電線221の少なくとも一方を係止することができる形状であれば、他の形状であってもよい。
また、支持部181は、蓋体112と一体に形成されていてもよく、蓋体112とは別部品として作製された支持部181が、嵌合、接着、溶着、または締結等によって蓋体112に固定されてもよい。
(変形例2)
図8は、実施の形態の変形例2に係る結線ボックス102の特徴を示す一部切欠き斜視図である。
図8は、実施の形態の変形例2に係る結線ボックス102の特徴を示す一部切欠き斜視図である。
図8に示す結線ボックス102において、支持部185は、筐体110の壁部から内方に向けて凸状に形成されており、電線210及び電線221の少なくとも一方を下方から支持することで、結線部250を、床面121より上方に位置させている。
具体的には、本実施の形態では、支持部185は、筐体110の底壁部122から上方に凸状に形成されており、その上端面によって、結線部250が下方から支持されている。これにより、結線部250を、強制的に、床面121よりも上方に位置させることができる。その結果、上記実施の形態に係る結線ボックス100と同じく、結線部250は、収容空間120に浸入した水から保護される。
なお、図8に示す支持部185の形状は一例であり、電線210及び電線221の少なくとも一方を下方から支持することができる形状であれば、他の形状であってもよい。
また、支持部185は、筐体110の底壁部122からではなく、筐体110の側壁部125から内方に向けて凸状に形成されていてもよい。この場合であっても、支持部185は、結線部250を下方から支持することができる。つまり、側壁部125から筐体110の内方に向けて延設された腕(支持部185)に、結線部250またはその近傍の部位を引っ掛けることでも、結線部250を、強制的に、床面121よりも上方に位置させることができる。
なお、支持部185は、筐体110と一体に形成されていてもよく、筐体110とは別部品として作製された支持部185が、嵌合、接着、溶着、または締結等によって筐体110に固定されてもよい。
(他の実施の形態)
以上、本発明に係る照明装置について、上記実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態及び変形例に限定されるものではない。
以上、本発明に係る照明装置について、上記実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態及び変形例に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態において、支持部180は結束バンドであるとしたが、支持部180が電線210等を支持する態様に特に限定はない。支持部180は、例えば、電線210及び電線221の少なくとも一方を挟むことで支持するクリップであってもよい。
例えば、結線ボックス100と電線で接続される電気機器は、スポットライト400及び表札灯420には限定されず、他の種類の照明装置、または、照明装置とは異なる種類の電気機器(屋外に設置された電動シャッターまたは電気式暖房器具など)であってもよい。
また、結線ボックス100内で接続される、電力の供給側の電線及び電力の被供給側の電線の双方が、地中に埋められてもよく、また、これら双方が地上に配置されてもよい。
また、本実施の形態では、筐体110の側壁部125に設けられた第二挿入部161の数は2であるとしたが、第二挿入部161の数は1であってもよく、3以上であってもよい。筐体110の底壁部122に設けられた第二挿入部160の数も1には限定されず、第二挿入部160の数は2以上であってもよい。つまり、結線ボックス100において、電力の供給側の電線と接続される、電力の被供給側の電線の数は1以上であればよい。すなわち、結線ボックス100を介して電力を受けとる電気機器の数は1以上であればよい。
また、筐体110の形状は、上記実施の形態、変形例1及び2では、全体として円筒状であるが、筐体110の形状に特に限定はない。筐体110の形状及びサイズ等は、例えば、電力の被供給側の電線の本数等に応じて適宜決定されればよい。
その他、上記実施の形態及び変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態及び変形例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
100、101、102 結線ボックス
110 筐体
111 本体部
112 蓋体
112a 内面
120 収容空間
121 床面
122 底壁部
125 側壁部
150 第一挿入部
160、161 第二挿入部
170 貫通孔
180、181、185 支持部
210 電線(第一電線)
221、222 電線(第二電線)
250 結線部
400 スポットライト(電気機器)
420 表札灯(電気機器)
110 筐体
111 本体部
112 蓋体
112a 内面
120 収容空間
121 床面
122 底壁部
125 側壁部
150 第一挿入部
160、161 第二挿入部
170 貫通孔
180、181、185 支持部
210 電線(第一電線)
221、222 電線(第二電線)
250 結線部
400 スポットライト(電気機器)
420 表札灯(電気機器)
Claims (8)
- 電源からの電力を電気機器に中継するための、屋外に配置される結線ボックスであって、
前記電源と接続された第一電線及び前記電気機器に接続された第二電線の接続部分である結線部を含む、前記第一電線の一部及び前記第二電線の一部を収容することができる収容空間を内部に有する筐体と、
前記収容空間内において、前記第一電線及び前記第二電線の少なくとも一方を支持することで、前記結線部を前記収容空間における床面よりも上方に位置させる支持部と
を備える結線ボックス。 - 前記筐体は、
前記床面を形成する壁部である底壁部に設けられ、地中に埋設された前記第一電線が挿入される第一挿入部と、
前記底壁部、または、前記底壁部から立設された壁部である側壁部に設けられ、前記第二電線が挿入される第二挿入部とを有する
請求項1記載の結線ボックス。 - 前記支持部は、前記結線部を、前記側壁部に設けられた前記第二挿入部よりも上方に位置させている
請求項2記載の結線ボックス。 - 前記支持部は、前記筐体の壁部と接続され、かつ、前記第一電線及び前記第二電線の少なくとも一方を係止することで、前記結線部を、前記床面よりも上方に位置させる
請求項1〜3のいずれか1項に記載の結線ボックス。 - 前記筐体は、上方に開口を有する本体部と、前記開口を塞ぐ蓋体とを有し、
前記支持部は、前記蓋体の内面と接続されている
請求項4記載の結線ボックス。 - 前記支持部は、前記第一電線及び前記第二電線の少なくとも一方を貫通させた状態で支持する結束バンドである
請求項1〜5のいずれか1項に記載の結線ボックス。 - 前記支持部は、前記筐体の壁部から内方に向けて凸状に形成され、前記第一電線及び前記第二電線の少なくとも一方を下方から支持することで、前記結線部を前記床面よりも上方に位置させる
請求項1〜3のいずれか1項に記載の結線ボックス。 - 前記筐体の下部には、前記収容空間と前記筐体の外部とを連通する貫通孔が形成されており、
前記支持部は、前記結線部を、前記貫通孔よりも上方に位置させる
請求項1〜7のいずれか1項に記載の結線ボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015174217A JP2017051034A (ja) | 2015-09-03 | 2015-09-03 | 結線ボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015174217A JP2017051034A (ja) | 2015-09-03 | 2015-09-03 | 結線ボックス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017051034A true JP2017051034A (ja) | 2017-03-09 |
Family
ID=58280521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015174217A Pending JP2017051034A (ja) | 2015-09-03 | 2015-09-03 | 結線ボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017051034A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110518520A (zh) * | 2019-09-29 | 2019-11-29 | 三一筑工科技有限公司 | 电气接线盒及电气管路接头组件 |
-
2015
- 2015-09-03 JP JP2015174217A patent/JP2017051034A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110518520A (zh) * | 2019-09-29 | 2019-11-29 | 三一筑工科技有限公司 | 电气接线盒及电气管路接头组件 |
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