JP2017050799A - 画像形成装置、画像読取装置、画像形成システムおよびプログラム - Google Patents
画像形成装置、画像読取装置、画像形成システムおよびプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017050799A JP2017050799A JP2015174362A JP2015174362A JP2017050799A JP 2017050799 A JP2017050799 A JP 2017050799A JP 2015174362 A JP2015174362 A JP 2015174362A JP 2015174362 A JP2015174362 A JP 2015174362A JP 2017050799 A JP2017050799 A JP 2017050799A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- unit
- medium
- paper
- instruction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Facsimiles In General (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Record Information Processing For Printing (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】利用者に指示された画像が既に形成された媒体に、誤ってさらに形成しないようにする。【解決手段】受付部111は、利用者の指示を操作部14などから受付ける。読取制御部112は、画像読取部17を制御して用紙に予め形成された第1画像を読取らせる。特定部116は、用紙DB121を参照し、読取られた第1画像に基づいて、紙種、姿勢およびページIDを特定する。形成制御部117は、画像形成部16を制御して、特定部116が特定した紙種、姿勢および受付部111が受付けた指示に基づいて第2画像を用紙に形成させる。記憶制御部118は、用紙に第2画像が形成されると、特定部116が特定したその用紙のページIDを、記憶部12の実行履歴123に書き込む。形成制御部117は、特定部116で特定されたページIDが実行履歴123に記憶されている場合、画像形成部16を制御して、第2画像の形成を禁止する。【選択図】図9
Description
本発明は、画像形成装置、画像読取装置、画像形成システムおよびプログラムに関する。
特許文献1には、給紙トレイから用紙の表裏・向きを含む給紙状態を検出し、画像形成処理に用いられる画像データを給紙状態に適合させる画像処理を行い、画像処理後の画像データに基づいて用紙に対し画像形成処理を行う画像形成装置が記載されている。
特許文献2には、用紙束と共にその用紙束に添付されて提供された情報記録紙を用紙トレイに装填し、予めバーコードリーダおよびコードスキャナにより、情報記録紙から識別コードおよび特徴情報群を読取って用紙束に対応付けて登録して、プリント処理を行う際に、用紙センサにより、実際にプリントに使用される用紙からその表面状態および厚さムラ状態の少なくとも一方を検出し、この検出結果を登録された特徴情報群内の各特徴情報と比較することで、プリントに使用される用紙を識別する確認方法が記載されている。
特許文献3には、対応する内容が記述された通信可能な無線認識IDタグを、プレプリント用紙に埋め込み、そのプレプリント用紙に対する印刷を行う際に、この無線認識IDタグを印刷装置に読み込ませることで、搬送方向や、用紙を供給するカセットやトレイへの配置と印字される画像の関係をユーザが認識しなくても印字が行える印刷装置が記載されている。
特許文献2には、用紙束と共にその用紙束に添付されて提供された情報記録紙を用紙トレイに装填し、予めバーコードリーダおよびコードスキャナにより、情報記録紙から識別コードおよび特徴情報群を読取って用紙束に対応付けて登録して、プリント処理を行う際に、用紙センサにより、実際にプリントに使用される用紙からその表面状態および厚さムラ状態の少なくとも一方を検出し、この検出結果を登録された特徴情報群内の各特徴情報と比較することで、プリントに使用される用紙を識別する確認方法が記載されている。
特許文献3には、対応する内容が記述された通信可能な無線認識IDタグを、プレプリント用紙に埋め込み、そのプレプリント用紙に対する印刷を行う際に、この無線認識IDタグを印刷装置に読み込ませることで、搬送方向や、用紙を供給するカセットやトレイへの配置と印字される画像の関係をユーザが認識しなくても印字が行える印刷装置が記載されている。
本発明は、利用者に指示された画像が既に形成された媒体に誤ってさらにその画像を形成しないようにすることを目的とする。
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、媒体に予め形成された第1画像を読取る画像読取部と、前記第1画像に基づいて、前記媒体の種類、姿勢、および該媒体を一枚ずつ識別する識別情報を特定する特定部と、前記種類に応じて定められる領域に画像を形成する指示を受付ける受付部と、前記種類、前記姿勢、および前記指示に基づいて、第2画像を前記媒体に形成する画像形成部と、前記第2画像が形成された媒体の識別情報を記憶する記憶部と、前記特定部で特定された識別情報が前記記憶部に記憶されている場合、前記画像形成部を制御して前記第2画像の形成を禁止する画像形成制御部と、を有することを特徴とする。
本発明の請求項2に係る画像読取装置は、媒体に予め形成された画像を読取る画像読取部と、前記画像のうち前記媒体の種類が示される領域と、該媒体を一枚ずつ識別する識別情報が示される領域とを区別する指示を受付ける受付部と、前記画像および前記指示に基づいて、前記媒体の種類、姿勢、および識別情報を特定するためのデータを生成して記憶部に記憶させる生成部と、を有することを特徴とする。
本発明の請求項3に係る画像形成システムは、画像読取装置と、画像形成装置と、を備え、前記画像読取装置は、媒体に予め形成された画像を読取る第1画像読取部と、前記画像のうち前記媒体の種類が示される領域と、該媒体を一枚ずつ識別する識別情報が示される領域とを区別する指示を受付ける第1受付部と、前記画像および前記指示に基づいて、前記媒体の種類、姿勢、および識別情報を特定するためのデータを生成して記憶部に記憶させる生成部と、を有し、前記画像形成装置は、媒体に予め形成された第1画像を読取る第2画像読取部と、前記第1画像に基づいて、前記媒体の種類、姿勢、および該媒体を一枚ずつ識別する識別情報を特定する特定部と、前記種類に応じて定められる領域に画像を形成する指示を受付ける第2受付部と、前記種類、前記姿勢、および前記指示に基づいて、第2画像を前記媒体に形成する画像形成部と、前記第2画像が形成された媒体の識別情報を記憶する記憶部と、前記特定部で特定された識別情報が前記記憶部に記憶されている場合、前記画像形成部を制御して前記第2画像の形成を禁止する画像形成制御部と、を有する、ことを特徴とする。
本発明の請求項4に係るプログラムは、媒体に予め形成された第1画像を読取る画像読取部と、画像を媒体に形成する画像形成部と、情報を記憶する記憶部と、を有する画像形成装置のコンピュータを、前記第1画像に基づいて、前記媒体の種類、姿勢、および該媒体を一枚ずつ識別する識別情報を特定する特定部と、前記種類に応じて定められる領域に画像を形成する指示を受付ける受付部と、前記種類、前記姿勢、および前記指示に基づいて前記画像形成部を制御して、第2画像を前記媒体に形成させる画像形成制御部と、前記第2画像が形成された媒体の識別情報を前記記憶部に記憶させる記憶制御部、として機能させるとともに、前記画像形成制御部が、前記特定部で特定された識別情報が前記記憶部に記憶されている場合、前記画像形成部を制御して前記第2画像の形成を禁止するように、前記コンピュータを機能させるプログラムである。
本発明の請求項3に係る画像形成システムは、画像読取装置と、画像形成装置と、を備え、前記画像読取装置は、媒体に予め形成された画像を読取る第1画像読取部と、前記画像のうち前記媒体の種類が示される領域と、該媒体を一枚ずつ識別する識別情報が示される領域とを区別する指示を受付ける第1受付部と、前記画像および前記指示に基づいて、前記媒体の種類、姿勢、および識別情報を特定するためのデータを生成して記憶部に記憶させる生成部と、を有し、前記画像形成装置は、媒体に予め形成された第1画像を読取る第2画像読取部と、前記第1画像に基づいて、前記媒体の種類、姿勢、および該媒体を一枚ずつ識別する識別情報を特定する特定部と、前記種類に応じて定められる領域に画像を形成する指示を受付ける第2受付部と、前記種類、前記姿勢、および前記指示に基づいて、第2画像を前記媒体に形成する画像形成部と、前記第2画像が形成された媒体の識別情報を記憶する記憶部と、前記特定部で特定された識別情報が前記記憶部に記憶されている場合、前記画像形成部を制御して前記第2画像の形成を禁止する画像形成制御部と、を有する、ことを特徴とする。
本発明の請求項4に係るプログラムは、媒体に予め形成された第1画像を読取る画像読取部と、画像を媒体に形成する画像形成部と、情報を記憶する記憶部と、を有する画像形成装置のコンピュータを、前記第1画像に基づいて、前記媒体の種類、姿勢、および該媒体を一枚ずつ識別する識別情報を特定する特定部と、前記種類に応じて定められる領域に画像を形成する指示を受付ける受付部と、前記種類、前記姿勢、および前記指示に基づいて前記画像形成部を制御して、第2画像を前記媒体に形成させる画像形成制御部と、前記第2画像が形成された媒体の識別情報を前記記憶部に記憶させる記憶制御部、として機能させるとともに、前記画像形成制御部が、前記特定部で特定された識別情報が前記記憶部に記憶されている場合、前記画像形成部を制御して前記第2画像の形成を禁止するように、前記コンピュータを機能させるプログラムである。
請求項1、4に係る発明によれば、利用者に指示された画像が既に形成された媒体に誤ってさらにその画像を形成しないようにすることができる。
請求項2に係る発明によれば、媒体に予め形成された画像から、その媒体の種類、姿勢、識別情報を特定するために必要なデータを生成することができる。
請求項3に係る発明によれば、媒体の種類、姿勢、識別情報を特定するために必要なデータを生成する装置と異なる装置により、利用者に指示された画像が形成されていない媒体にのみ、その画像を形成させることができる。
請求項2に係る発明によれば、媒体に予め形成された画像から、その媒体の種類、姿勢、識別情報を特定するために必要なデータを生成することができる。
請求項3に係る発明によれば、媒体の種類、姿勢、識別情報を特定するために必要なデータを生成する装置と異なる装置により、利用者に指示された画像が形成されていない媒体にのみ、その画像を形成させることができる。
1.実施形態
1−1.画像形成装置の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の構成を示す概略図である。画像形成装置1は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、操作部14と、表示部15と、画像形成部16と、画像読取部17と、を有する。
1−1.画像形成装置の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の構成を示す概略図である。画像形成装置1は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、操作部14と、表示部15と、画像形成部16と、画像読取部17と、を有する。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などの主記憶装置と、を備えている。演算装置は、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶部12に記憶されたプログラムを実行することによって、画像形成装置1の各部の動作を制御する。
通信部13は、通信回線3を経由して他の装置と通信を行うためのインターフェイスである。通信回線3は、画像形成装置1と他の装置とで遣り取りされる通信を中継する公衆用の回線であり、例えばインターネットである。他の装置には、例えば、画像形成装置1に利用者からの指示を伝えるパーソナルコンピュータや、他の画像形成装置などが挙げられる。
記憶部12は、例えばハードディスク等の記憶デバイスであり、制御部11が用いるデータやプログラムを記憶している。記憶部12は、用紙DB121、指示リスト122、および実行履歴123を記憶している。
操作部14は、利用者の指などの指示体が接触した位置を検出してその利用者の指示を特定するタッチパネルや、利用者が各種の指示をするための操作ボタンなどの操作子を備えている。操作部14は、利用者による操作を受付けてその操作内容に応じた信号を制御部11に供給する。
表示部15は、液晶ディスプレイを有しており、制御部11が指示した各種の情報などを表示する。表示部15には、上述した操作部14のタッチパネルが重ねて配置されてもよい。この場合、タッチパネルは、表示部15の液晶ディスプレイで表示された画像が利用者から見えるように透明な素材で構成される。
画像形成部16は、例えば電子写真方式の印刷装置であり、制御部11の制御の下、用紙などの媒体に画像を形成する。
画像読取部17は、例えば光学式のスキャナ装置であり、制御部11の制御の下、用紙などの媒体に形成された画像を読取る。画像読取部17が読取るのは、画像形成部16において、画像が形成される前の媒体である。
図2は、画像形成部16および画像読取部17の構成を説明するための図である。画像形成部16は、用紙などの媒体を収容する収容器161と、収容器161から媒体を一枚ずつ取り出して搬送する搬送部162と、現像部163Y,163M,163C,163Kと、転写部164と、加熱部165と、を備えている。なお、符号のY,M,C,Kはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーに対応した構成であることを意味している。現像部163Y,163M,163C,163Kのそれぞれは、用いるトナーが異なるのみであって、その構成に大きな差異はない。以下、現像部163Y,163M,163C,163Kのそれぞれを特に区別する必要がない場合には、トナーの色を示す符号末尾のアルファベットを省略して「現像部163」とする。
収容器161には、予め定められたサイズにカットされた、媒体としての用紙Pが収容される。搬送部162は、搬送ロールを有し、収容器161に収容されている用紙Pを、制御部11の指示により搬送ロールによって一枚ずつ取り出して、用紙搬送路を経由して転写部164へと搬送する。なお、媒体は用紙に限らず、例えば樹脂製のシート等であってもよい。要するに、媒体は、表面に画像を記録し得るものであればよい。また、搬送部162は、表面に対して画像が形成された後の媒体を反転して裏面に画像を形成させるように搬送する反転機構を有していてもよい。
各現像部163は、感光体ドラム31と、帯電器32と、露光装置33と、現像器34と、一次転写ロール35と、ドラムクリーナ36とを備える。感光体ドラム31は電荷発生層や電荷輸送層を有する像保持体であり、図示しない駆動部により図中の矢印D3の方向に回転させられる。帯電器32は感光体ドラム31の表面を帯電させる。露光装置33はレーザ発光源やポリゴンミラー等(いずれも図示せず)を備え、制御部11の制御の下、画像データに応じたレーザ光を、帯電器32により帯電させられた後の感光体ドラム31に向けて照射する。これにより、各感光体ドラム31には潜像が保持される。
なお、上記の画像データは、制御部11が通信部13を介して外部装置から取得したものであってもよい。外部装置とは、例えば原画像を読取る読取装置や画像を示すデータを記憶した記憶装置等である。
現像器34はY,M,C,Kのいずれかの色のトナーと、フェライト粉等の磁性キャリアを含む二成分現像剤を収容する。そして現像器34に形成された磁気ブラシの穂先が感光体ドラム31の表面に接触することで、トナーは感光体ドラム31表面で露光装置33により露光された部分、すなわち静電潜像の画線部に付着し、感光体ドラム31に画像が形成(現像)される。
一次転写ロール35は転写部164の中間転写ベルト41が感光体ドラム31と対向する位置において予め定めた電位差を生じさせ、この電位差によって中間転写ベルト41に画像を転写する。ドラムクリーナ36は、画像の転写後に感光体ドラム31の表面に残留している未転写のトナーを取り除き、感光体ドラム31表面を除電する。即ち、ドラムクリーナ36は、次の画像形成に備えて、感光体ドラム31から不要なトナーや電荷を除去するものである。
転写部164は、中間転写ベルト41と、二次転写ロール42と、ベルト搬送ロール43と、バックアップロール44と、ベルトクリーナ49と、を備えており、現像部163によって形成された画像を搬送部162に搬送される用紙Pに転写する転写部である。中間転写ベルト41は無端のベルト部材であり、ベルト搬送ロール43およびバックアップロール44はこの中間転写ベルト41を架け渡す。ベルト搬送ロール43およびバックアップロール44の少なくとも1つには駆動部(図示せず)が備えられており、中間転写ベルト41を図中の矢印D4の方向に移動させる。
なお、駆動部を有さないベルト搬送ロール43またはバックアップロール44は、中間転写ベルト41の移動に従動して回転する。中間転写ベルト41が図中の矢印D4の方向に移動して回転することにより、中間転写ベルト41上の画像は、二次転写ロール42とバックアップロール44とに挟まれる領域に移動させられる。
二次転写ロール42は、中間転写ベルト41との電位差によって、中間転写ベルト41上の画像を搬送部162から搬送されてきた用紙Pに転写させる。ベルトクリーナ49は、中間転写ベルト41の表面に残留している未転写のトナーを取り除く。そして、転写部164または搬送部162は、画像が転写された用紙Pを加熱部165へと搬送する。
加熱部165は、加熱によって用紙Pに転写された画像を定着させる。加熱部165は、例えば付勢される加圧ロールと発熱する加熱ロールとを有する。加圧ロールは、図示しない駆動部(回転機構)により回転しつつ搬送部162により搬送された用紙Pを加熱ロールに押し付けることにより、加熱ロールによる用紙Pの加熱を補助する。
画像読取部17は、搬送部162により収容器161から取り出されてから中間転写ベルト41上の画像が転写される前までの用紙Pの搬送経路上に配置される。画像読取部17は、用紙Pの表裏両面側に、例えばLED(light emitting diode)など、光を照射する発光素子で構成された照射部と、その光が用紙P上で反射した反射光を誘導して結像させるミラーやレンズなどの光学系と、誘導され結像させられた反射光の光量を測定するCCD(charge coupled device)センサなどの光学式測定部と(いずれも図示せず)を、それぞれ配置した構成である。ここで例えば照射部を構成する複数の発光素子は、用紙Pの表裏両面側において、それぞれ搬送方向に対して交差する方向に並べられている。つまりここで説明する画像読取部17は、いわゆるインラインイメージセンサを2つ、搬送経路に沿って用紙Pを表裏両面から挟むように配置したものである。
これにより、画像読取部17は、用紙Pの表面および裏面の両方に予め形成されている画像をそれぞれ読取る。すなわち、画像読取部17は、収容器161から取り出されて画像が形成される前の媒体の両面に予め形成されている画像(第1画像という)を読取る。この第1画像が予め形成された媒体とは、いわゆる「プレプリント用紙」などと呼ばれるものであり、証券用紙や請求書用紙、合格証書用紙などが含まれる。
1−2.用紙DBの構成
図3は、記憶部12が記憶する用紙DB121の例を示す図である。用紙DB121は、収容器161に収容されている用紙Pに予め形成されている第1画像からその用紙Pの種類、姿勢、ページIDなどを特定するためのデータを記述したデータベースである。用紙DB121には、用紙の種類を識別する識別情報である「紙種名」と、その用紙に形成されている第1画像の特徴を示す「特徴データ」とが対応付けて記述されている。また、「紙種名」には、その用紙のタイプを示す「用紙タイプ」や、その用紙の厚さを示す「坪量」が対応付けて記述されていてもよい。
図3は、記憶部12が記憶する用紙DB121の例を示す図である。用紙DB121は、収容器161に収容されている用紙Pに予め形成されている第1画像からその用紙Pの種類、姿勢、ページIDなどを特定するためのデータを記述したデータベースである。用紙DB121には、用紙の種類を識別する識別情報である「紙種名」と、その用紙に形成されている第1画像の特徴を示す「特徴データ」とが対応付けて記述されている。また、「紙種名」には、その用紙のタイプを示す「用紙タイプ」や、その用紙の厚さを示す「坪量」が対応付けて記述されていてもよい。
特徴データには、第1画像において用紙Pの種類(紙種)を示している領域と、ページIDを示している領域とをそれぞれ特定する情報が記述されている。ページIDとは、用紙Pを一枚ずつ識別するための識別情報であり、例えば通し番号などである。
さらに、特徴データには、第1画像のうち紙種を示す領域に描かれた画像が、紙種名で識別される紙種を示すものであると認められるための条件や、ページIDを示す領域からページIDを抽出する条件が記述されている。
さらに、特徴データには、第1画像のうち紙種を示す領域に描かれた画像が、紙種名で識別される紙種を示すものであると認められるための条件や、ページIDを示す領域からページIDを抽出する条件が記述されている。
1−3.指示リストの構成
図4は、記憶部12が記憶する指示リスト122の例を示す図である。指示リスト122には、利用者が画像形成装置1に対して処理の実行を指示した時刻とその処理の内容とが指示ごとに記述されている。処理の内容には、使用する用紙Pの紙種名と、その用紙Pに形成する画像(第2画像という)を示す画像データのほか、その第2画像が形成される面(表面か裏面か)および向きといった用紙Pの姿勢に関する情報が記述される。例えば、姿勢に関する情報が裏面・右である場合、この用紙Pは、収容器161に収容されているときに、利用者が収容器161の上から見て裏面が見え、且つ、その裏面の右側を先頭にして搬送される姿勢であることを意味する。指示リスト122に記述された指示は、その指示に示される処理が実行されると指示リスト122から削除される。なお、指示リストは、図4に破線で示す通り、各指示と、その指示に示される処理を実行する順序とを対応付けてもよい。
図4は、記憶部12が記憶する指示リスト122の例を示す図である。指示リスト122には、利用者が画像形成装置1に対して処理の実行を指示した時刻とその処理の内容とが指示ごとに記述されている。処理の内容には、使用する用紙Pの紙種名と、その用紙Pに形成する画像(第2画像という)を示す画像データのほか、その第2画像が形成される面(表面か裏面か)および向きといった用紙Pの姿勢に関する情報が記述される。例えば、姿勢に関する情報が裏面・右である場合、この用紙Pは、収容器161に収容されているときに、利用者が収容器161の上から見て裏面が見え、且つ、その裏面の右側を先頭にして搬送される姿勢であることを意味する。指示リスト122に記述された指示は、その指示に示される処理が実行されると指示リスト122から削除される。なお、指示リストは、図4に破線で示す通り、各指示と、その指示に示される処理を実行する順序とを対応付けてもよい。
1−4.実行履歴の構成
図5は、記憶部12が記憶する実行履歴123の例を示す図である。実行履歴123には、紙種名リスト1231と、状態リスト1232とを有する。紙種名リスト1231は、紙種名を列挙したリストである。状態リスト1232は、紙種名リスト1231に記述された紙種名ごとに1つ対応付けられたリストであり、ページIDと、そのページIDで識別される用紙Pへの画像形成処理の状態とが対応付けて記述されている。画像形成処理の状態としては、その処理が完了した状態を示す「済」や、その処理を実行していない状態を示す「−」などが記述される。また、そのページIDで識別される用紙Pが汚れたり、折れ曲がったりするなど、何らかの不具合が生じたため、その用紙Pに対する画像形成処理を行わないこととなった場合には、上記の状態として「欠番」が記述される。
図5は、記憶部12が記憶する実行履歴123の例を示す図である。実行履歴123には、紙種名リスト1231と、状態リスト1232とを有する。紙種名リスト1231は、紙種名を列挙したリストである。状態リスト1232は、紙種名リスト1231に記述された紙種名ごとに1つ対応付けられたリストであり、ページIDと、そのページIDで識別される用紙Pへの画像形成処理の状態とが対応付けて記述されている。画像形成処理の状態としては、その処理が完了した状態を示す「済」や、その処理を実行していない状態を示す「−」などが記述される。また、そのページIDで識別される用紙Pが汚れたり、折れ曲がったりするなど、何らかの不具合が生じたため、その用紙Pに対する画像形成処理を行わないこととなった場合には、上記の状態として「欠番」が記述される。
なお、状態リスト1232は、紙種名で示される用紙に割当てられた全てのページIDを予め記述している必要はない。状態リスト1232は、例えば、画像形成処理が完了する度、または、欠番の用紙Pが生じる度に、ページIDが追加されるリストであってもよい。この場合、処理を実行していない状態を示す「−」は、ページIDに対応付けて書き込まれなくてもよい。
1−5.画像形成装置の機能的構成
画像形成装置1は、第1画像と媒体の姿勢と識別情報とを対応付けるデータを生成して用紙DB121に登録する登録工程と、利用者の指示を受付けて画像形成処理を実行する実行工程とで機能的な構成が異なる。以下、登録工程と実行工程とを分けて説明する。
画像形成装置1は、第1画像と媒体の姿勢と識別情報とを対応付けるデータを生成して用紙DB121に登録する登録工程と、利用者の指示を受付けて画像形成処理を実行する実行工程とで機能的な構成が異なる。以下、登録工程と実行工程とを分けて説明する。
(1)登録工程
図6は、画像形成装置1の登録工程における機能的構成を示す図である。登録工程において画像形成装置1の制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、受付部111、読取制御部112、加工部113、生成部114、および表示制御部115として機能する。
図6は、画像形成装置1の登録工程における機能的構成を示す図である。登録工程において画像形成装置1の制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、受付部111、読取制御部112、加工部113、生成部114、および表示制御部115として機能する。
受付部111は、用紙Pに予め形成されている第1画像のうち紙種が示される領域と、その用紙Pを一枚ずつ識別するページIDが示される領域とを区別する利用者からの指示を受付ける。この指示は、利用者により操作される操作部14から受付けてもよいし、通信部13を介して利用者が操作する他の端末などから受付けてもよい。受付部111は、この指示を受付けると、読取制御部112にこの指示を受付けた旨を通知する。
利用者は、上述した指示に先立って、この指示に示す紙種の用紙Pを収容器161に収容している。図7は、用紙Pに形成された画像の一例を示す図である。用紙Pの表面および裏面には予め第1画像が形成されている。図7(a)に示す画像は、第1画像のうち用紙Pの表面に形成されている画像である。また、図7(b)に示す画像は、第1画像のうち用紙Pの裏面に形成されている画像である。
この用紙Pの表面には、縁に沿って黒枠が記されており、左上には「○×合格証書」という文字列が記されている。また、その下には氏名が記載される領域につづいて敬称である「殿」という文字列が記され、さらにその下には「受験番号」という文字列が記されている。そして、受験番号の下には、証書の内容を説明する文章が記され、その下には証書の発行者を示す「協会会長 富士太郎」という文字列が記されている。
また、この用紙Pの裏面には、右下にページIDが記されている。ページIDは、用紙P一枚ごとに異なる通し番号であり、図7(b)に示す例では「A−00012345」という文字列である。
受付部111から上述した指示を受付けた旨を通知されると読取制御部112は画像読取部17を制御して、収容された用紙Pに予め形成された第1画像を読取らせこの第1画像の画像データを取得する。
表示制御部115は、第1画像の画像データを読取制御部112から取得して、この画像データを用いて表示部15に操作画面を表示する。
図8は、表示制御部115が表示部15に表示させる操作画面の一例を示す図である。図8に示す操作画面は、表示領域R1、R2、R3を含む。表示領域R1には、表面を表す「(表)」という文字列が左上に記述され、上下左右を表す文字列がそれぞれ各辺に沿って記述されている。そして、その中央には読取られた第1画像の一方の面が表示される。
表示領域R2には、裏面を表す「(裏)」という文字列が左上に記述され、上下左右を表す文字列がそれぞれ各辺に沿って記述されている。そして、その中央には読取られた第1画像の他方の面が表示される。
表示領域R3には、操作ボタンや入力フォームなど仮想の操作子が表示される。加工部113は、これらの仮想の操作子に対する利用者の操作に応じて、取得した第1画像の画像データを加工する。
「紙種名」および「坪量」という文字列の下に描かれた各枠は、利用者による紙種名および坪量の入力を受付けるフォームである。「用紙タイプ」という文字列の下に描かれた枠は、利用者が用紙タイプを選択するドロップダウンリストである。
用紙タイプとは、例えば紙質や光沢の有無など、媒体のタイプを示す情報である。表示制御部115は、表示部15を制御して予め決められた複数のタイプを示す名称などをドロップダウンリストに表示させる。利用者はこのドロップダウンリストを操作して表示された名称の中からいずれか1つを選択する。上述した通り、紙種名とは、用紙Pの種類を識別する識別情報であり、坪量とは、用紙Pの厚さを示す情報である。
「画像操作」という文字列の下に描かれた枠には、「スキャン」、「表裏交換」、および「90度回転」という文字列がそれぞれ描かれた3つのボタンが配置されている。「スキャン」ボタンは、用紙Pを再度読み込む指示をするためのボタンである。「表裏交換」ボタンは、表示領域R1と表示領域R2とにそれぞれ表示されている第1画像を交換する指示をするためのボタンである。「90度回転」ボタンは、表示されている第1画像を90度回転させる指示をするためのボタンである。これらによって、用紙Pに形成された第1画像が読み直されたり、第1画像と表裏や上下左右との関係、すなわち、用紙Pの姿勢が特定されたりする。
「領域指定」という文字列の下に描かれた枠には、「種類領域」および「ページ領域」という文字列がそれぞれ描かれた2つのボタンが配置されている。「種類領域」ボタンは、第1画像のうち紙種(媒体の種類)が示される領域を指示するためのボタンである。「ページ領域」ボタンは、第1画像のうち、ページIDが示される領域を指示するためのボタンである。
画像形成装置1は、これら2つの領域のうち、いずれか一方の指示を受付けると、それ以外の領域を他方の領域として区別してもよい。例えば、利用者が表示領域R2のうち領域R4を指定して「ページ領域」ボタンを押した場合、画像形成装置1は、第1画像のうち、この指定された領域R4からページIDを抽出し、それ以外の領域から紙種を特定する。
「OK」ボタンは、表示領域R1、R2で示される第1画像と用紙Pの姿勢とを対応付けるとともに、これらと利用者が入力した情報とを対応付けて用紙DB121に登録(記憶)する指示をするためのボタンである。「キャンセル」ボタンは、操作を中断する指示をするためのボタンである。
生成部114は、利用者により「OK」ボタンが押されると、利用者の入力内容により対応付けられたレコード(データ)を生成して用紙DB121に追加する。これにより、利用者が入力した紙種名、用紙タイプ、および坪量は、第1画像と、この第1画像から特定される用紙Pの姿勢とに対応付けられて、用紙DB121に記憶される。すなわち、生成部114は、利用者の指示に基づいて、媒体の種類、姿勢、および識別情報を特定するためのデータを生成して記憶部12に記憶させる。
(2)実行工程
図9は、画像形成装置1の実行工程における機能的構成を示す図である。実行工程において画像形成装置1の制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、受付部111、読取制御部112、特定部116、形成制御部117、記憶制御部118、および表示制御部115として機能する。
図9は、画像形成装置1の実行工程における機能的構成を示す図である。実行工程において画像形成装置1の制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、受付部111、読取制御部112、特定部116、形成制御部117、記憶制御部118、および表示制御部115として機能する。
受付部111は、用紙Pの紙種に応じて定められる領域に第2画像を形成する利用者の指示を、通信部13を介して他の端末から、また、操作部14から受付ける。例えば画像読取部17や画像形成部16が何らかの処理を実行中である場合、受付部111は、記憶部12に記憶された待ち行列である指示リスト122に、受付けた指示を示すレコードを追加する。受付部111は、指示リスト122に含まれる各指示の時刻や実行順序に従って、順次、指示を読取制御部112に通知する。
読取制御部112は、画像読取部17を制御して用紙Pに予め形成された第1画像を読取らせる。特定部116は、用紙DB121を参照し、読取られた第1画像に基づいて、用紙Pの種類(紙種)、姿勢、およびページIDを特定する。
形成制御部117は、画像形成部16を制御して、特定部116が特定した紙種、姿勢、および受付部111が受付けた指示に基づいて第2画像を用紙Pに形成させる。
記憶制御部118は、画像形成部16により用紙Pに第2画像が形成されると、特定部116が特定したその用紙PのページIDを、第2画像の形成済みの用紙Pを示す識別情報として記憶部12の実行履歴123に書き込む。また、記憶制御部118は、第2画像を形成しようとした用紙Pが破損した場合、利用者の操作に応じて、その用紙PのページIDを、欠番として実行履歴123に書き込んでもよい。
ここで形成制御部117は、特定部116で特定されたページIDが、第2画像の形成済みの用紙Pを示す識別情報として記憶部12の実行履歴123に記憶されている場合、画像形成部16を制御して、第2画像の形成を禁止する。
1−6.画像形成装置の動作
図10は、登録工程における画像形成装置1の動作を説明するためのフロー図である。制御部11は、操作部14または通信部13から利用者の指示を受付けると(ステップS101)、搬送部162を制御して収容器161から一枚の用紙Pを取り出して搬送し、画像読取部17を制御して、この用紙Pに予め形成されている第1画像を読取る(ステップS102)。制御部11は、読取った第1画像を用いて、例えば図8に示す操作画面を生成し、表示部15に表示させる(ステップS103)。
図10は、登録工程における画像形成装置1の動作を説明するためのフロー図である。制御部11は、操作部14または通信部13から利用者の指示を受付けると(ステップS101)、搬送部162を制御して収容器161から一枚の用紙Pを取り出して搬送し、画像読取部17を制御して、この用紙Pに予め形成されている第1画像を読取る(ステップS102)。制御部11は、読取った第1画像を用いて、例えば図8に示す操作画面を生成し、表示部15に表示させる(ステップS103)。
制御部11は、操作部14のタッチパネルなどにより、さらに利用者の指示を受付ける。制御部11は、受付けた指示が中断を示す指示であるか否かを判断する(ステップS104)。例えば利用者が図8に示す操作画面に対して「キャンセル」ボタンを押すと、制御部11は、中断を示す指示を受付けたと判断し(ステップS104;YES)、登録工程を中断する(ステップS105)。
中断を示す指示を受付けていないと判断する場合(ステップS104;NO)、制御部11は、受付けた指示が登録を示す指示であるか否かを判断する(ステップS106)。例えば利用者が図8に示す操作画面に対して「OK」ボタンを押すと、制御部11は、登録を示す指示を受付けたと判断し(ステップS106;YES)、操作画面の内容に従って第1画像と用紙Pの姿勢とページIDとを対応付けるデータを生成して用紙DB121に登録し(ステップS107)、登録工程を終了する。
登録を示す指示を受付けていないと判断する場合(ステップS106;NO)、制御部11は、受付けた指示が上述した対応関係のデータを加工する指示であるか否かを判断する(ステップS108)。受付けた指示が対応関係のデータを加工する指示であると判断すると(ステップS108;YES)、制御部11は、編集中のデータに対し、その指示に応じた加工をして処理をステップS103に戻す。このときステップS103において、加工されたデータに応じて操作画面が再表示される。
受付けた指示が対応関係のデータを加工する指示でないと判断すると(ステップS108;NO)、制御部11は、処理を直接、ステップS103に戻す。この登録工程により上述した対応関係のデータが用紙DB121に登録される。
図11は、実行工程における画像形成装置1の動作を説明するためのフロー図である。制御部11は、操作部14または通信部13から利用者の指示を受付けると(ステップS201)、搬送部162を制御して収容器161から一枚の用紙Pを取り出して搬送し、画像読取部17を制御して、この用紙Pに予め形成されている第1画像を読取る(ステップS202)。
制御部11は、読取った第1画像から用紙Pの紙種名、姿勢、およびページIDを特定し(ステップS203)、受付けた指示の内容と比較する。そして制御部11は、比較の結果に基づいて、特定した紙種名が指示された紙種名と違うか否か、すなわち、用紙Pの種類が指示内容と違うか否かを判断する(ステップS204)。
用紙Pの種類が指示内容と違うと判断した場合(ステップS204;YES)、制御部11は、例えば「用紙の種類が違う」という内容の警告を表示部15に表示させて(ステップS205)、実行工程を終了する。
用紙Pの種類が指示内容と違わないと判断した場合(ステップS204;NO)、制御部11は、記憶部12の実行履歴123を参照し、特定したページIDが実行履歴123に、第2画像の形成済みの用紙Pを示す識別情報として(または欠番を示す識別情報として)記憶済みであるか否かを判断する(ステップS206)。ページIDが記憶済みであると判断した場合(ステップS206;YES)、制御部11は、例えば「指示された画像が既に形成された用紙が収容されていました」という内容の警告を表示部15に表示させて(ステップS207)、実行工程を終了する。
ページIDが記憶済みでないと判断した場合(ステップS206;NO)、制御部11は、用紙Pの姿勢が指示内容と違うか否かを判断する(ステップS208)。用紙Pの姿勢が指示内容と違わないと判断した場合(ステップS208;NO)、制御部11は、処理を進めて指示内容に基づいて画像形成処理を実行する(ステップS210)。
用紙Pの姿勢が指示内容と違うと判断した場合(ステップS208;YES)、制御部11は、用紙Pの姿勢を指示内容に合わせるための調整を行う(ステップS209)。
この調整には、画像形成装置1で行う調整(自動調整)と、利用者に操作を促して行う調整(手動調整)とがある。自動調整は、例えば、用紙Pに形成された第1画像を読取って特定した姿勢に、利用者が指示した第2画像の形成処理が合うように、第2画像に対して回転などの処理を行うものである。自動調整が成功した場合、制御部11は、処理を進めて指示内容に基づいて画像形成処理を実行する(ステップS210)。
手動調整は、指示に合うように用紙Pを収容し直すように促す操作画面を表示させるものである。図12は、利用者に姿勢の調整を促すための操作画面の一例を示す図である。図12に示す通り、表示部15により表示される操作画面には、『収容器2番に用紙「○×合格証書」が正しく収容されていません。上からこう見えるように用紙を収容し直して下さい。』という文字列が含まれる。そして、この文字列の下には、正しい収容状態を示したイラストが配置されている。このイラストは、図8に示した登録工程における操作画面で表面と対応付けられた第1画像の一方の面が90度回転させられた状態で描かれているものである。90度回転させられていることにより、表面に対応する第1画像は、登録工程において「左」に対応付けられた辺が画像形成装置に向いている。これは、表面を上にして、その表面の左辺が先頭になって画像形成装置1に搬送される姿勢を意味している。
利用者が操作画面の警告に従って用紙Pを収容し直し、図12に示す「再開」ボタンを押すと、制御部11は、画像形成を再開する。これにより処理はステップS210に進み、制御部11は、指示内容に基づいて画像形成処理を実行する(ステップS210)。そして、制御部11は、特定したページIDを実行履歴123に記憶する(ステップS211)。一方、利用者が、図12に示す「中止」ボタンを押すと、制御部11は、画像形成を中止する。
これらの構成により、既に一度、第2画像が形成された用紙PのページIDは、実行履歴123に記憶され、実行履歴123に記憶されたページIDが割当てられた用紙Pには第2画像の形成が禁止されるので、利用者に指示された画像が既に形成された媒体に誤ってさらに画像が形成されることが防止される。
2.変形例
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
2−1.変形例1
上述した実施形態において、登録工程は実行工程を行う画像形成装置1によって行われていたが、これに限られない。登録工程は、画像形成装置1とは別の装置、例えば、画像読取部を有し画像形成部を有しない画像読取装置によって行われてもよい。画像形成装置1は、この画像読取装置によって生成されたデータを登録した用紙DBを通信部13経由などで取得して、用紙DB121として記憶部12に記憶すればよい。
上述した実施形態において、登録工程は実行工程を行う画像形成装置1によって行われていたが、これに限られない。登録工程は、画像形成装置1とは別の装置、例えば、画像読取部を有し画像形成部を有しない画像読取装置によって行われてもよい。画像形成装置1は、この画像読取装置によって生成されたデータを登録した用紙DBを通信部13経由などで取得して、用紙DB121として記憶部12に記憶すればよい。
また、上述した画像読取装置と画像形成装置1とを通信回線3によって接続して画像形成システムを構成してもよい。
2−2.変形例2
画像形成装置1の制御部11によって実行されるプログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータ装置が読取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネットなどの通信回線経由でダウンロードさせることも可能である。なお、上記の制御部11によって例示した制御手段としてはCPU以外にも種々の装置が適用される場合があり、例えば、専用のプロセッサなどが用いられる。
画像形成装置1の制御部11によって実行されるプログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータ装置が読取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネットなどの通信回線経由でダウンロードさせることも可能である。なお、上記の制御部11によって例示した制御手段としてはCPU以外にも種々の装置が適用される場合があり、例えば、専用のプロセッサなどが用いられる。
1…画像形成装置、11…制御部、111…受付部、112…読取制御部、113…加工部、114…生成部、115…表示制御部、116…特定部、117…形成制御部、118…記憶制御部、12…記憶部、121…用紙DB、122…指示リスト、123…実行履歴、1231…紙種名リスト、1232…状態リスト、13…通信部、14…操作部、15…表示部、16…画像形成部、161…収容器、162…搬送部、163…現像部、164…転写部、165…加熱部、17…画像読取部、3…通信回線、31…感光体ドラム、32…帯電器、33…露光装置、34…現像器、35…一次転写ロール、36…ドラムクリーナ、41…中間転写ベルト、42…二次転写ロール、43…ベルト搬送ロール、44…バックアップロール、49…ベルトクリーナ
Claims (4)
- 媒体に予め形成された第1画像を読取る画像読取部と、
前記第1画像に基づいて、前記媒体の種類、姿勢、および該媒体を一枚ずつ識別する識別情報を特定する特定部と、
前記種類に応じて定められる領域に画像を形成する指示を受付ける受付部と、
前記種類、前記姿勢、および前記指示に基づいて、第2画像を前記媒体に形成する画像形成部と、
前記第2画像が形成された媒体の識別情報を記憶する記憶部と、
前記特定部で特定された識別情報が前記記憶部に記憶されている場合、前記画像形成部を制御して前記第2画像の形成を禁止する画像形成制御部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 媒体に予め形成された画像を読取る画像読取部と、
前記画像のうち前記媒体の種類が示される領域と、該媒体を一枚ずつ識別する識別情報が示される領域とを区別する指示を受付ける受付部と、
前記画像および前記指示に基づいて、前記媒体の種類、姿勢、および識別情報を特定するためのデータを生成して記憶部に記憶させる生成部と、
を有することを特徴とする画像読取装置。 - 画像読取装置と、画像形成装置と、を備え、
前記画像読取装置は、
媒体に予め形成された画像を読取る第1画像読取部と、
前記画像のうち前記媒体の種類が示される領域と、該媒体を一枚ずつ識別する識別情報が示される領域とを区別する指示を受付ける第1受付部と、
前記画像および前記指示に基づいて、前記媒体の種類、姿勢、および識別情報を特定するためのデータを生成して記憶部に記憶させる生成部と、
を有し、
前記画像形成装置は、
媒体に予め形成された第1画像を読取る第2画像読取部と、
前記第1画像に基づいて、前記媒体の種類、姿勢、および該媒体を一枚ずつ識別する識別情報を特定する特定部と、
前記種類に応じて定められる領域に画像を形成する指示を受付ける第2受付部と、
前記種類、前記姿勢、および前記指示に基づいて、第2画像を前記媒体に形成する画像形成部と、
前記第2画像が形成された媒体の識別情報を記憶する記憶部と、
前記特定部で特定された識別情報が前記記憶部に記憶されている場合、前記画像形成部を制御して前記第2画像の形成を禁止する画像形成制御部と、
を有することを特徴とする画像形成システム。 - 媒体に予め形成された第1画像を読取る画像読取部と、画像を媒体に形成する画像形成部と、情報を記憶する記憶部と、を有する画像形成装置のコンピュータを、
前記第1画像に基づいて、前記媒体の種類、姿勢、および該媒体を一枚ずつ識別する識別情報を特定する特定部と、
前記種類に応じて定められる領域に画像を形成する指示を受付ける受付部と、
前記種類、前記姿勢、および前記指示に基づいて前記画像形成部を制御して、第2画像を前記媒体に形成させる画像形成制御部と、
前記第2画像が形成された媒体の識別情報を前記記憶部に記憶させる記憶制御部、
として機能させるとともに、
前記画像形成制御部が、前記特定部で特定された識別情報が前記記憶部に記憶されている場合、前記画像形成部を制御して前記第2画像の形成を禁止するように、前記コンピュータを機能させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015174362A JP2017050799A (ja) | 2015-09-04 | 2015-09-04 | 画像形成装置、画像読取装置、画像形成システムおよびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015174362A JP2017050799A (ja) | 2015-09-04 | 2015-09-04 | 画像形成装置、画像読取装置、画像形成システムおよびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017050799A true JP2017050799A (ja) | 2017-03-09 |
Family
ID=58280401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015174362A Pending JP2017050799A (ja) | 2015-09-04 | 2015-09-04 | 画像形成装置、画像読取装置、画像形成システムおよびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017050799A (ja) |
-
2015
- 2015-09-04 JP JP2015174362A patent/JP2017050799A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10367958B2 (en) | Display control device, method, and non-transitory computer readable medium for recommending that a user use a simple screen rather than a normal screen | |
US20130088740A1 (en) | Image forming system and image forming method | |
US10084930B2 (en) | Image forming apparatus, and control program and operation method thereof | |
CN106842869A (zh) | 图像形成装置 | |
JP2008076851A (ja) | 画像記録装置 | |
US20200201211A1 (en) | Image forming apparatus and image forming system | |
JP6741386B2 (ja) | セキュリティ機能付き装置 | |
JP2017050799A (ja) | 画像形成装置、画像読取装置、画像形成システムおよびプログラム | |
JP2013074333A (ja) | 画像形成装置 | |
US9176446B2 (en) | Determining media size by monitoring usage | |
JP6792481B2 (ja) | メニュー装置、入力装置、メニュー提供方法及びメニュープログラム | |
EP1909179B1 (en) | Image data processing apparatus and corresponding recording medium | |
CN111077748A (zh) | 图像形成装置及图像形成方法 | |
US11330116B2 (en) | Image forming device and proposal processing prediction method for image forming device | |
US10069998B2 (en) | Image forming apparatus configured for forming a memo image in a designated region of a sheet supplied from the paper supply unit | |
JP4507469B2 (ja) | 画像複写方法及び装置及び文書管理システム | |
JP4198633B2 (ja) | 画像形成装置、画像読取装置、画像形成方法、画像形成プログラムおよびその記録媒体 | |
US8611775B2 (en) | Image forming apparatus comprising a fixing pressure switching unit and medium storing image forming programs therein | |
US11330138B2 (en) | Image scanning device | |
JP6649218B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2010069790A (ja) | 印刷装置、印刷管理制御プログラム、印刷管理制御システム | |
JP6962155B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP6751285B2 (ja) | 画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム並びに画像形成システム | |
JP2009061646A (ja) | 画像形成装置およびプログラム | |
JP2021137980A (ja) | 印刷装置 |