JP2017050797A - 移動装置、通信システム及び通信制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動に伴う通信品質の劣化の影響を抑制する。【解決手段】移動装置1は、無線で接続されたコントローラ3の制御に応じて移動する移動装置1であって、移動装置1の移動予定場所を推定する推定部154と、移動予定場所における無線通信の通信品質を予測する予測部131と、予測された通信品質が予め定められた品質を満たさない場合に、コントローラ3に、通信品質が悪化することを示す警告情報を通知する通知部133と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、移動装置、通信システム及び通信制御方法に関する。
従来、無線通信を用いて作業用ロボット等の作業装置を遠隔操作する場合に、コントローラと作業装置との無線通信の品質を向上させることが行われている。例えば、特許文献1には、複数のアクセスポイントのうち、いずれか1つのアクセスポイントを介して移動ロボットを制御する無線通信装置が、ロボットとアクセスポイントとの無線通信の通信品質が閾値を下回ったことに応じてアクセスポイントを切り替えることが開示されている。
ところで、作業装置が移動している場合、移動先等の周囲の状況によっては通信品質が突然悪化することがある。これに対して、特許文献1に記載の制御方法は、通信品質が閾値を下回ってからアクセスポイントを切り替えることから、通信遅延が発生するおそれがあるという問題がある。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、移動に伴う通信品質の劣化の影響を抑制できる移動装置、通信システム及び通信制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る移動装置は、無線で接続されたコントローラの制御に応じて移動する移動装置であって、前記移動装置の移動予定場所を推定する推定部と、前記移動予定場所における無線通信の通信品質を予測する予測部と、予測された通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、前記コントローラに、通信品質が悪化することを示す警告情報を通知する通知部と、を備える。
本発明の第2の態様に係る移動装置は、無線で接続されたコントローラの制御に応じて移動する移動装置であって、前記移動装置の移動予定場所を推定する推定部と、前記移動予定場所における無線通信の通信品質を予測する予測部と、予測された通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、前記移動装置の移動速度を制御する速度制御部と、を備える。
前記速度制御部は、予測された前記通信品質に基づいて、前記移動装置の移動速度を変化させてもよい。
前記速度制御部は、予測された前記通信品質に基づいて、前記移動装置の移動速度を変化させてもよい。
本発明の第3の態様に係る移動装置は、無線で接続されたコントローラの制御に応じて移動する移動装置であって、前記移動装置の移動予定場所を推定する推定部と、前記移動予定場所における無線通信の通信品質を予測する予測部と、予測された前記通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、前記移動装置における制御を前記コントローラによる制御から自律制御に切り替える切替部と、を備える。
前記移動装置は、前記移動装置の周囲を撮影する撮影部をさらに備え、前記予測部は、前記撮影部が撮影した前記周囲を示す画像に基づいて周囲の状況を特定し、当該周囲の状況に基づいて、前記通信品質を予測してもよい。
前記予測部は、前記撮影部が撮影した前記周囲を示す画像に基づいて、前記周囲に位置している物体の形状を特定し、当該物体の形状に基づいて前記通信品質を予測してもよい。
前記予測部は、前記撮影部が撮影した前記周囲を示す画像に基づいて、前記周囲に位置している物体の誘電率を特定し、当該物体の誘電率に基づいて前記通信品質を予測してもよい。
前記予測部は、前記撮影部が撮影した前記周囲を示す画像に基づいて、前記周囲に位置している物体の誘電率を特定し、当該物体の誘電率に基づいて前記通信品質を予測してもよい。
本発明の第4の態様に係る通信システムは、コントローラと、前記コントローラと無線で接続され、前記コントローラの制御に応じて移動する移動装置とを備える通信システムであって、前記移動装置は、前記移動装置の移動予定場所を推定する推定部と、前記移動予定場所における無線通信の通信品質を予測する予測部と、予測された通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、前記コントローラに、通信品質が悪化することを示す警告情報を送信する送信部とを有し、前記コントローラは、前記警告情報を受信すると、当該警告情報を前記コントローラのユーザに通知する。
本発明の第5の態様に係る通信システムは、コントローラと、前記コントローラと無線で接続され、前記コントローラの制御に応じて移動する移動装置とを備える通信システムであって、前記移動装置は、前記移動装置の移動予定場所を推定する推定部と、前記移動予定場所における無線通信の通信品質を予測する予測部と、予測された前記通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、前記移動装置における制御を前記コントローラによる制御から自律制御に切り替える切替部と、前記切替部により前記移動装置の制御が自律制御に切り替わったことを示す通知情報を前記コントローラに送信する送信部とを有し、前記コントローラは、前記通知情報を受信すると、当該通知情報を前記コントローラのユーザに通知する。
本発明の第6の態様に係る通信制御方法は、コントローラからの遠隔制御に応じて作業を行う移動可能な移動装置に実装されたコンピュータが、前記コントローラとの無線通信を制御する通信制御方法であって、前記移動装置の移動予定場所を推定するステップと、前記移動予定場所における無線通信の通信品質を予測するステップと、予測された通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、前記コントローラに、通信品質が悪化することを示す警告情報を通知するステップと、を備える。
本発明の第7の態様に係る通信制御方法は、コントローラからの遠隔制御に応じて作業を行う移動可能な移動装置に実装されたコンピュータが、前記コントローラとの無線通信を制御する通信制御方法であって、前記移動装置の移動予定場所を推定するステップと、前記移動予定場所における無線通信の通信品質を予測するステップと、予測された通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、前記移動装置の移動速度を制御するステップと、を備える。
本発明の第8の態様に係る通信制御方法は、コントローラからの遠隔制御に応じて作業を行う移動可能な移動装置に実装されたコンピュータが、前記コントローラとの無線通信を制御する通信制御方法であって、前記移動装置の移動予定場所を推定するステップと、前記移動予定場所における無線通信の通信品質を予測するステップと、予測された前記通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、前記移動装置における制御を前記コントローラによる制御から自律制御に切り替えるステップと、を備える。
本発明によれば、移動に伴う通信品質の劣化の影響を抑制できるという効果を奏する。
<第1実施形態>
[通信システムSの構成]
図1は、第1実施形態に係る通信システムSの構成を示す図である。
通信システムSは、移動装置1と、アクセスポイント2と、コントローラ3とを備える。
[通信システムSの構成]
図1は、第1実施形態に係る通信システムSの構成を示す図である。
通信システムSは、移動装置1と、アクセスポイント2と、コントローラ3とを備える。
通信システムSにおいて、アクセスポイント2は、無線LANのアクセスポイントであり、移動装置1と無線通信を行う。コントローラ3は、例えば、スマートフォンであり、携帯電話回線やインターネット等の通信ネットワークを介してアクセスポイント2に接続されている。なお、コントローラ3は、アクセスポイント2と無線LANによる通信が可能な範囲に存在する場合には、携帯電話回線やインターネット等の通信ネットワークを介さずに、無線LANを介してアクセスポイント2に接続されてもよい。また、本実施形態では、アクセスポイント2は、無線LANのアクセスポイントであることとしたが、これに限らない。例えば、アクセスポイント2は、LTE(Long Term Evolution)やWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)(登録商標)等の無線通信方式に対応する基地局であってもよい。
移動装置1は、家の軒下、火山地帯、災害現場等に配置される移動可能なロボットであり、例えば、形状が変化するロボットや、ドローンや、建設作業用ロボット等である。移動装置1は、移動機構11を備えた移動体である。また、移動装置1は、撮影部12を備えており、アクセスポイント2を介してコントローラ3から操作コマンドを受信すると、当該操作コマンドに基づいて、移動や撮影等の各種作業を行う。移動装置1は、撮影した画像等を、アクセスポイント2を介してコントローラ3に送信する。
移動装置1は、自身の移動予定場所を推定し、当該移動予定場所におけるコントローラ3との無線通信の通信品質を予測する。移動装置1は、予測した通信品質が予め定められた通信品質を満たさないと判断すると、コントローラ3への警告情報の通知や、移動装置1の速度低下といった各種処理を実行する。
このようにすることで、移動装置1は、通信品質の悪化が予想される場合に制御不能状態に陥ることを回避し、障害物等に衝突するおそれを低減することができる。
続いて、移動装置1の構成について説明する。なお、以下の説明では、予め定められた通信品質を所定品質という。
続いて、移動装置1の構成について説明する。なお、以下の説明では、予め定められた通信品質を所定品質という。
[移動装置1の構成]
図2は、第1実施形態に係る移動装置1の構成を示す図である。移動装置1は、移動機構11と、撮影部12と、無線通信部13と、記憶部14と、制御部15とを備える。
図2は、第1実施形態に係る移動装置1の構成を示す図である。移動装置1は、移動機構11と、撮影部12と、無線通信部13と、記憶部14と、制御部15とを備える。
移動機構11は、車輪や、当該車輪を駆動させる駆動制御部等を備えており、移動装置1の移動を制御する。
撮影部12は、例えば、移動装置1の前方を所定のフレームレートで撮影し、移動装置1の周囲の状況を示す画像を制御部15に出力する。
撮影部12は、例えば、移動装置1の前方を所定のフレームレートで撮影し、移動装置1の周囲の状況を示す画像を制御部15に出力する。
無線通信部13は、アクセスポイント2に各種情報を送信する。無線通信部13は、制御部15から出力された信号を変調してRF(Radio Frequency)信号を生成し、アンテナ(不図示)を介して当該RF信号をアクセスポイント2に無線送信する。無線通信部13は、アンテナを介してアクセスポイント2から受信したRF信号を復調し、復調により得られた信号を制御部15に出力する。
無線通信部13は、予測部131と、判定部132と、通知部133とを備える。予測部131と、判定部132と、通知部133との詳細については、後述する。
なお、以下の説明において、制御部15は、無線通信部13を介してアクセスポイント2と無線通信を行うものとする。
なお、以下の説明において、制御部15は、無線通信部13を介してアクセスポイント2と無線通信を行うものとする。
記憶部14は、例えば、ROM及びRAM等により構成される。記憶部14は、移動装置1を機能させるための各種プログラムを記憶する。記憶部14は、外部メモリ等の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取って記憶してもよく、アクセスポイント2を介して外部機器からダウンロードされたプログラムを記憶してもよい。
制御部15は、例えば、CPUにより構成される。制御部15は、記憶部14に記憶されている各種プログラムを実行することにより、移動装置1に係る機能を制御する。制御部15は、撮影制御部151と、速度制御部152と、速度検出部153と、推定部154とを備える。
撮影制御部151は、無線通信部13が、コントローラ3から送信された、撮影を指示する操作コマンドを受信すると、当該操作コマンドに基づいて撮影部12による撮影を開始する。撮影制御部151は、撮影部12によって撮影された画像を取得する。なお、撮影制御部151は、移動装置1の動作が開始したことに応じて、撮影部12に常に撮影させるようにしてもよい。
撮影制御部151は、撮影部12が撮影した画像を、無線通信部13を介してコントローラ3に送信する。
撮影制御部151は、撮影部12が撮影した画像を、無線通信部13を介してコントローラ3に送信する。
速度制御部152は、無線通信部13が、コントローラ3から送信された、移動装置1の移動を指示する操作コマンドを受信すると、当該操作コマンドに基づいて移動機構11を制御して移動装置1を移動させる。
[通信品質に基づく制御]
移動装置1は、上述したように、自身の移動予定場所におけるコントローラ3との無線通信の通信品質を予測し、当該通信品質に基づいて、コントローラ3への警告情報の通知や、移動装置1の速度低下といった各種の制御を行う。以下に、フローチャートを参照しながら、通信品質に基づく制御処理の詳細を説明する。
移動装置1は、上述したように、自身の移動予定場所におけるコントローラ3との無線通信の通信品質を予測し、当該通信品質に基づいて、コントローラ3への警告情報の通知や、移動装置1の速度低下といった各種の制御を行う。以下に、フローチャートを参照しながら、通信品質に基づく制御処理の詳細を説明する。
図3は、通信品質に基づく制御処理の流れを示すフローチャートである。
まず、速度検出部153は、移動装置1の移動速度を検出する(S1)。例えば、移動機構11に、単位時間あたりの車輪の回転数を測定するセンサを設けておき、速度検出部153は、当該センサが検出した回転数に基づいて、移動装置1の移動速度を検出する。なお、速度検出部153は、移動装置1の移動を指示する操作コマンドの受信状況に基づいて移動装置1の移動速度を検出してもよい。
まず、速度検出部153は、移動装置1の移動速度を検出する(S1)。例えば、移動機構11に、単位時間あたりの車輪の回転数を測定するセンサを設けておき、速度検出部153は、当該センサが検出した回転数に基づいて、移動装置1の移動速度を検出する。なお、速度検出部153は、移動装置1の移動を指示する操作コマンドの受信状況に基づいて移動装置1の移動速度を検出してもよい。
続いて、推定部154は、移動装置1の現在の位置を特定する(S2)。例えば、推定部154は、速度検出部153が検出した移動装置1の移動速度を移動方向ごとに積分することにより、移動開始位置等の基準位置に対する現在の位置を特定する。
なお、推定部154は、撮影部12が撮影した移動装置1の周囲の画像に基づいて周囲の状況を解析することにより現在の位置を特定してもよい。
また、移動装置1に周囲の物体との距離を測定するレーザスキャナを設けてもよい。そして、推定部154が、当該レーザスキャナによって測定した距離に基づいて周囲の物体を特定し、当該物体の位置関係に基づいて現在の位置を特定してもよい。また、推定部154は、GPSを利用して移動装置1の現在の位置を特定してもよい。
また、移動装置1に周囲の物体との距離を測定するレーザスキャナを設けてもよい。そして、推定部154が、当該レーザスキャナによって測定した距離に基づいて周囲の物体を特定し、当該物体の位置関係に基づいて現在の位置を特定してもよい。また、推定部154は、GPSを利用して移動装置1の現在の位置を特定してもよい。
続いて、推定部154は、移動装置1の移動予定場所を推定する(S3)。具体的には、推定部154は、コントローラ3から受信した操作コマンドに基づいて、移動装置1が移動しようとする方向と、移動速度とを推定する。そして、推定部154は、S2において推定した現在の位置と、移動しようとする方向と、移動速度とに基づいて、現在の時刻から所定時間経過した時刻における移動装置1の移動予定場所を推定する。
続いて、無線通信部13の予測部131は、移動予定場所においてアクセスポイント2から受信する電波の電波強度を表すRSSI(Received Signal Strength Indicator)を予測することにより、無線通信の通信品質を予測する(S4)。例えば、予測部131は、移動装置1が屋外に設置されているとともに、移動装置1が、アクセスポイント2から所定距離(例えば、1km)以上離れた位置で使用されている場合には、所定の伝搬損失モデルに基づいて、移動予定場所においてアクセスポイント2から受信する電波の電波強度(受信電波強度)を予測する。伝搬損失モデルとしては、例えば、奥村−秦の伝搬損失モデルが挙げられる。
また、予測部131は、移動装置1の現在の位置における受信電波強度と、自由空間伝搬損失に基づく受信電波強度の減衰量と、アクセスポイント2の位置と、移動装置1の現在の位置と、移動装置1の移動予定位置とに基づいて、移動装置1の移動予定位置における受信電波強度を予測してもよい。
図4は、移動装置1の現在の位置と、移動予定場所と、アクセスポイント2の位置との関係を示す図である。図4において、Aはアクセスポイント2の位置、Bは移動装置1の現在の位置、Cは移動装置1の移動予定位置を示す。現在の位置Bにおける受信電波強度をRSSI_B、AB間の自由空間伝搬損失をLOS_AB、AC間の自由空間伝搬損失をLOS_ACとすると、移動予定位置における受信電波強度の予測値RSSI_C(dBm)は、式(1)で算出される。
RSSI_C=RSSI_B+(LOS_AB−LOS_AC)・・・(1)
RSSI_C=RSSI_B+(LOS_AB−LOS_AC)・・・(1)
ここで、自由空間伝搬損失LOS_ABは、アクセスポイント2の位置Aと、移動装置1の現在の位置Bとの距離ABに基づいて算出される。また、自由空間伝搬損失LOS_ACは、アクセスポイント2の位置Aと、移動装置1の移動予定位置Cとの距離ACに基づいて算出される。
アクセスポイント2の位置Aと、移動装置1の移動予定位置Cとの距離ACは、式(2)に示すように三辺測量に基づいて算出してもよい。ここで、θは、アクセスポイント2の位置Aと移動装置1の現在の位置Bとを結ぶ直線と、移動装置1の現在の位置Bと移動予定位置Cとを結ぶ直線とのなす角である。
AC2=AB2+BC2−2ABcosθ・・・(2)
AC2=AB2+BC2−2ABcosθ・・・(2)
また、予測部131は、電波を光線に見立てて電波の伝搬経路を特定するレイトレーシング法を用いて受信電波強度を予測してもよい。また、予測部131は、撮影部12が撮影した画像に基づいて周囲の状況を特定し、当該周囲の状況に基づいて、通信品質を予測してもよい。具体的には、予測部131は、撮影部12が撮影した画像に基づいて、周囲に位置している物体の形状を特定し、当該物体の形状に基づいて通信品質を予測してもよい。例えば、予測部131は、撮影した画像から、移動装置1の移動を阻害する障害物を検出し、当該障害物の形状や大きさに基づいて、受信電波強度の予測値を調整してもよい。
また、予測部131は、撮影部12が撮影した画像に基づいて、移動装置1の周囲に位置している物体の誘電率を特定し、当該物体の誘電率に基づいて通信品質を予測してもよい。例えば、予測部131は、撮影部12が撮影した画像から特定した物体の形状に基づいて、当該物体の種類及び物体の材質を特定する。そして、予測部131は、特定した物体の種類及び物体の材質に基づいて、当該物体の誘電率を特定する。このようにすることで、移動予定位置における受信電波強度を精度よく求めることができる。
なお、移動装置1の使用環境によっては、予測した受信電波強度に対して、実際の受信電波強度が異なる場合がある。例えば、移動装置1が床下の点検を支援するロボットである場合には、移動装置1が床下に設けられている人通口付近に存在するか否かで、受信電波強度が大きく異なる。
移動装置1が変形可能なロボットであり、人通口を通過するための形態と、通常走行するための形態とに変形可能である場合、予測部131は、移動装置1の形態に応じて、予測した受信電波強度をさらに調整するようにしてもよい。例えば、予測部131は、移動装置1の形態が、人通口を通過するための形態である場合には、通常走行するための形態である場合と比べて、予測した受信電波強度が小さくなるように調整してもよい。
また、予測部131は、撮影部12で撮影した画像に所定の大きさ以上の障害物が所定数以上含まれるか否かを判定してもよい。そして、予測部131は、所定の大きさ以上の障害物が所定数以上含まれていると判定した場合に、予測した受信電波強度が小さくなるように調整してもよい。
判定部132は、予測部131が予測した通信品質が所定品質を満たしているか否かを判定する(S5)。具体的には、判定部132は、S4において予測した受信電波強度が、予め定められている閾値を超えているか否かを判定することにより、予測した通信品質が所定品質を満たしているか否かを判定する。ここで、予め定められている閾値は、例えば、移動装置1がアクセスポイント2との通信を行うことができる受信電波強度のうち最小の受信電波強度を示す値である。判定部132は、予測した通信品質が所定品質を満たしていると判定すると、本フローチャートに係る処理を終了し、予測した通信品質が所定品質を満たしていないと判定すると、S6に処理を移す。
なお、移動装置1の使用環境によっては、周囲の物体が動作することにより同じ地点の受信電波強度が短時間で大きく変動したり、障害物が多いことにより移動装置1のわずかな移動で受信電波強度が大きく変動したりすることが考えられる。
そこで、まず、判定部132は、撮影部12が撮影した複数の画像を解析し、移動装置1の周囲において動作する物体が存在するか、移動装置1の周囲に障害物が所定数以上存在するかを判定する。そして、判定部132は、動作する物体が存在するか、障害物が所定数以上存在すると判定した場合、所定時間内に予測した受信電波強度が、予め定められた閾値を所定回数下回ったことに応じて、通信品質が予め定められた通信品質を満たしていないと判定してもよい。
S6において、通知部133は、予測部131が予測した通信品質が予め定められた品質(所定品質)を満たさない場合に、通信品質が悪化することを示す警告情報をコントローラ3に送信することにより、当該警告情報をコントローラ3に通知する。コントローラ3は、移動装置1から警告情報を受信すると、自身の表示部(不図示)に警告情報を表示させたり、自身の出音部に警告情報に対応する警告音を出力させたりして、警告情報をコントローラ3のユーザに通知する。
続いて、速度制御部152は、予測された通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、移動装置1の移動速度を制御する(S7)。例えば、速度制御部152は、移動装置1の移動速度を低下させたり、移動装置1を停止させたりする。ここで、速度制御部152は、移動装置1の現在の移動速度に基づいて、移動装置1の移動速度を低下させるか、移動装置1を停止させるかを判定するようにしてもよい。
なお、本フローチャートでは、通知部133が警告情報を通知した後に、速度制御部152が移動装置1の移動速度を制御したが、これに限らない。例えば、速度制御部152が移動装置1の移動速度を制御した後に、通知部133が警告情報を通知してもよい。また、移動装置1は、警告情報の通知のみを行ったり、移動装置1の移動速度の制御のみを行ったりしてもよい。
[第1実施形態における効果]
以上説明したように、第1実施形態に係る移動装置1は、移動予定場所における無線通信の通信品質を予測し、予測された通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、コントローラ3に通信品質が悪化することを示す警告情報を通知する。
以上説明したように、第1実施形態に係る移動装置1は、移動予定場所における無線通信の通信品質を予測し、予測された通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、コントローラ3に通信品質が悪化することを示す警告情報を通知する。
このようにすることで、移動装置1は、移動することによって通信品質が悪化する前に、コントローラ3を介して警告情報を操作者に認識させることができるので、操作者は、移動予定場所に移動しないように移動装置1を制御することができる。これにより、移動装置1は、移動に伴う通信品質の劣化の影響を抑制し、障害物等に衝突するおそれを低減することができる。
また、移動装置1は、予測された通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、移動装置1の移動速度を制御する。例えば、移動装置1は、通信品質が悪化する前に、移動速度を低下させることで、通信品質が悪化する移動予定場所への移動を遅らせることができ、制御不能状態に陥ることを回避することができる。
<第2実施形態>
[通信遅延時間に基づいて通信品質を予測する]
続いて、第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る移動装置1は、通信遅延時間に基づいて通信品質を予測する点で第1実施形態と異なる。以下に、第2実施形態に係る移動装置1について図面を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
[通信遅延時間に基づいて通信品質を予測する]
続いて、第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る移動装置1は、通信遅延時間に基づいて通信品質を予測する点で第1実施形態と異なる。以下に、第2実施形態に係る移動装置1について図面を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
第2実施形態において、予測部131は、過去の通信遅延時間の時系列データに基づいて通信遅延時間を算出する予測式を用いて、通信遅延時間を予測する。ここで、記憶部14は、複数の予測式として、例えば、ARモデル(Auto-Regressive model)、MAモデル(Moving Average model)、ARMAモデル(Auto-Regressive Moving Average model)、指数平滑法、ブラウン法等に基づいた予測式を記憶する。
予測部131は、記憶部14に記憶されている複数の予測式から移動装置1の無線環境に適した予測式を選択し、当該予測式に基づいて通信遅延時間を算出する。例えば、予測部131は、第1実施形態と同様に、移動予定場所における受信電波強度を特定する。なお、予測部131は、受信電波強度の他に、移動装置1が送信する電波の電波強度、及びMCS(Modulation and Coding Scheme)等に基づいて、移動装置1の無線環境がどのような環境であるかを特定してもよい。
図5は、移動装置1の無線環境(受信電波強度)と、通信遅延時間の実測値と、複数の予測式のそれぞれを用いて算出した通信遅延時間の予測値との対応関係を示す図である。ここで、図5に示す通信遅延時間は、アップリンクの通信遅延時間、すなわち、移動装置1からコントローラ3に画像を送信してから、コントローラ3が画像を受信するまでの通信遅延時間である。記憶部14には、図5に示すように、予測部131が過去に特定した移動装置1の受信電波強度と、通信遅延時間の実測値と、予測部131が複数の予測式のそれぞれを用いて過去に予測した通信遅延時間の予測値と、当該実測値と各予測値との差分とが関連付けて記憶されている。
予測部131は、例えば、図5に示す情報を参照し、予測した受信電波強度に近い受信電波強度において、実測値と予測値との差分が最も小さい予測式を選択する。そして、予測部131は、選択した予測式に基づいて、アップリンクの通信遅延時間を推定する。なお、予測部131は、特定した受信電波強度と同じ受信電波強度のデータが複数存在している場合には、実測値と予測値との差分の合計値が一番小さい予測式を選択してもよい。
同様に、予測部131は、ダウンリンクの通信遅延時間、すなわち、コントローラ3から移動装置1に操作コマンドを送信してから、移動装置1が操作コマンドを受信するまでの通信遅延時間を予測する。
同様に、予測部131は、ダウンリンクの通信遅延時間、すなわち、コントローラ3から移動装置1に操作コマンドを送信してから、移動装置1が操作コマンドを受信するまでの通信遅延時間を予測する。
第2実施形態において、判定部132は、予測したアップリンクの通信遅延時間と、ダウンリンクの通信遅延時間とが、予め定められている閾値を超えているか否かを判定することにより、予測した通信品質が所定品質を満たしているか否かを判定する。
速度制御部152は、予測された通信品質が予め定められた通信品質を満たさないと判定部132が判定した場合に、予測された通信品質に基づいて、移動装置1の移動速度を変化させる。例えば、予測部131が予測したアップリンクの通信遅延時間と、ダウンリンクの通信遅延時間との合計時間に、移動装置1の速度を乗算すると、通信遅延の間に移動装置1が移動する距離が求められる。そこで、予測部131が、撮影された画像に示される障害物と移動装置1との距離を算出しておき、速度制御部152は、通信遅延の間に移動装置1が移動する距離が、障害物と移動装置1との距離よりも短くなるように移動装置1の移動速度を制御する。
ここで、コントローラ3の操作者の熟練度に応じて、コントローラ3の操作速度が異なることがある。そこで、移動装置1が予めコントローラから操作者の熟練度を示す情報を受け付けておき、速度制御部152が、通信遅延の間に移動装置1が移動する距離と、障害物と移動装置1との距離と、熟練度を示す情報とに基づいて、移動装置1の移動速度を制御するようにしてもよい。
例えば、移動装置1は、操作者の熟練度を示す情報として、初心者を示す情報と、熟練者を示す情報とのいずれかを受け付ける。そして、速度制御部152は、予測された通信品質が予め定められた通信品質を満たしておらず、移動速度を低下させる場合に、熟練者を示す情報を受け付けたときに比べて、初心者を示す情報を受け付けたときの移動装置1の移動速度を低下させる。
[第2実施形態における効果]
以上説明したように、第2実施形態に係る移動装置1は、予測された通信品質に基づいて、移動装置1の移動速度を変化させる。このようにすることで、移動装置1は、通信遅延の間に移動装置1が移動する距離が、障害物と移動装置1との距離よりも短くなるように移動装置1の移動速度を制御することができる。よって、移動装置1は、通信遅延中に自身が障害物に衝突することを防止することができる。
以上説明したように、第2実施形態に係る移動装置1は、予測された通信品質に基づいて、移動装置1の移動速度を変化させる。このようにすることで、移動装置1は、通信遅延の間に移動装置1が移動する距離が、障害物と移動装置1との距離よりも短くなるように移動装置1の移動速度を制御することができる。よって、移動装置1は、通信遅延中に自身が障害物に衝突することを防止することができる。
<第3実施形態>
[通信品質が悪化する場合に自律制御に切り替える]
続いて、第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る移動装置1は、予測された通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、移動装置1の制御をコントローラ3による制御から自律制御に切り替える点で第1実施形態と異なる。
[通信品質が悪化する場合に自律制御に切り替える]
続いて、第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る移動装置1は、予測された通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、移動装置1の制御をコントローラ3による制御から自律制御に切り替える点で第1実施形態と異なる。
図6は、第3実施形態に係る移動装置1の構成を示す図である。
第3実施形態において、制御部15は、切替部155と、自律制御部156とをさらに備える。
切替部155は、予測部131が予測した通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、移動装置1における制御をコントローラ3による制御から自律制御部156による自律制御に切り替える。
また、切替部155は、自律制御部156による自律制御に切り替えた後、予測部131が予測した通信品質が予め定められた通信品質を満たすように変化したことに応じて、移動装置1における制御を自律制御部156による自律制御からコントローラ3による制御に切り替える。
第3実施形態において、制御部15は、切替部155と、自律制御部156とをさらに備える。
切替部155は、予測部131が予測した通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、移動装置1における制御をコントローラ3による制御から自律制御部156による自律制御に切り替える。
また、切替部155は、自律制御部156による自律制御に切り替えた後、予測部131が予測した通信品質が予め定められた通信品質を満たすように変化したことに応じて、移動装置1における制御を自律制御部156による自律制御からコントローラ3による制御に切り替える。
自律制御部156は、コントローラ3による操作を学習し、当該学習した操作状況に基づいて自律制御を行う。例えば、自律制御部156は、コントローラ3による複数の操作パターンを学習し、自律制御前に移動装置1が行っていた作業に最も近い作業を行うことができる操作パターンを選択してもよい。このようにすることで、移動装置1は、コントローラ3による操作が行えない場合であっても、コントローラ3による操作に対応する動作と類似する動作を行うことができるので、作業の中断を防止することができる。
また、自律制御部156は、撮影部12による撮影を行いながら、直前に操作コマンドを受信していた位置に戻るように移動装置1を移動させてもよい。また、自律制御部156は、撮影部12が撮影した画像を解析して障害物と、当該障害物までの距離を特定し、当該障害物に移動装置1が衝突しないように、移動装置1を移動させてもよい。
通知部133は、切替部155が、移動装置1における制御をコントローラ3による制御から自律制御部156による自律制御に切り替えたことに応じて、移動装置1の制御が自律制御に切り替わったことを示す通知情報をコントローラ3に送信することにより、制御の切替をコントローラ3に通知する。
また、通知部133は、切替部155が移動装置1における制御を自律制御部156による自律制御からコントローラ3による制御に切り替えたことに応じて、移動装置1の制御がコントローラ3による制御に切り替わったことを示す通知情報をコントローラ3に送信することにより、制御の切替をコントローラ3に通知する。
また、通知部133は、切替部155が移動装置1における制御を自律制御部156による自律制御からコントローラ3による制御に切り替えたことに応じて、移動装置1の制御がコントローラ3による制御に切り替わったことを示す通知情報をコントローラ3に送信することにより、制御の切替をコントローラ3に通知する。
コントローラ3は、移動装置1から通知情報を受信すると、自身の表示部(不図示)に通知情報を表示させたり、自身の出音部に通知情報に対応する警告音を出力させたりして、通知情報をコントローラ3のユーザに通知する。このようにすることで、ユーザは、移動装置1における制御が切り替わったことを確認することができる。
[第3実施形態における効果]
以上説明したように、第3実施形態に係る移動装置1は、予測した通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、自律制御に切り替える。このようにすることで、移動装置1は、コントローラ3による操作に対応する動作と類似する動作を行うことができるので、作業の中断を防止することができる。
以上説明したように、第3実施形態に係る移動装置1は、予測した通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、自律制御に切り替える。このようにすることで、移動装置1は、コントローラ3による操作に対応する動作と類似する動作を行うことができるので、作業の中断を防止することができる。
<第4実施形態>
[他の装置との衝突可能性に関する警告情報を通知する]
続いて、第4実施形態について説明する。第4実施形態において、移動装置1の周囲には、他の装置が存在しており、移動装置1と他の装置との衝突の可能性がある場合に、コントローラ3に警告情報を通知する点で第1実施形態と異なる。
[他の装置との衝突可能性に関する警告情報を通知する]
続いて、第4実施形態について説明する。第4実施形態において、移動装置1の周囲には、他の装置が存在しており、移動装置1と他の装置との衝突の可能性がある場合に、コントローラ3に警告情報を通知する点で第1実施形態と異なる。
図7は、第4実施形態に係る移動装置1の構成を示す図である。
第4の実施形態において、無線通信部13は、取得部134をさらに備える。
取得部134は、無線通信部13による通信が可能な範囲に存在する他の装置から、当該他の装置の現在の位置、移動方向、及び移動速度を示す情報を定期的に取得する。
第4の実施形態において、無線通信部13は、取得部134をさらに備える。
取得部134は、無線通信部13による通信が可能な範囲に存在する他の装置から、当該他の装置の現在の位置、移動方向、及び移動速度を示す情報を定期的に取得する。
判定部132は、移動装置1の現在の位置と、操作コマンドから推測される移動装置1が移動しようとする方向と、操作コマンドから推測される移動装置1の移動速度と、他の装置から取得した他の装置の情報とに基づいて、移動装置1と他の装置との衝突の可能性が高いか否かを判定する。
通知部133は、判定部132が移動装置1と他の装置との衝突の可能性が高いと判定すると、移動装置1と他の装置との衝突が予想される時間を算出する。そして、通知部133は、当該時間よりも前に、他の装置との衝突の可能性が高い旨を示す警告情報をコントローラ3に通知する。なお、通知部133は、移動装置1と他の装置との衝突が予想される時間を示す情報の他に、他の装置の現在の位置、移動方向及び移動速度を示す情報を含む警告情報をコントローラ3に通知してもよい。
ここで、通知部133は、予測部131が予測した移動予定場所における通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合には、予め定められた通信品質を満たす場合に比べて、早期に警告情報を通知する。このようにすることで、通信遅延が発生している場合には早期に警告情報が通知されるので、移動装置1は、コントローラ3の操作者に早期に操作を行わせることができる。
[第4実施形態における効果]
以上説明したように、第4実施形態に係る移動装置1は、移動装置1と他の装置との衝突の可能性がある場合に、コントローラ3に警告情報を通知するので、コントローラ3の操作者に衝突の可能性を認識させ、衝突を回避するように操作させることができる。
以上説明したように、第4実施形態に係る移動装置1は、移動装置1と他の装置との衝突の可能性がある場合に、コントローラ3に警告情報を通知するので、コントローラ3の操作者に衝突の可能性を認識させ、衝突を回避するように操作させることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、上述の実施形態では、無線通信部13が予測部131、判定部132、通知部133、及び取得部134を備えることとしたが、これに限らず、制御部15がこれらの機能を備えるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、移動装置1が、無線通信部13、記憶部14、及び制御部15を備えることとしたが、これに限らない。例えば、移動装置1は、無線通信部13、記憶部14及び制御部15を備えるコンピュータを実装してもよい。
1・・・移動装置、11・・・移動機構、12・・・撮影部、13・・・無線通信部、131・・・予測部、132・・・判定部、133・・・通知部、134・・・取得部、14・・・記憶部、15・・・制御部、151・・・撮影制御部、152・・・速度制御部、153・・・速度検出部、154・・・推定部、155・・・切替部、156・・・自律制御部、2・・・アクセスポイント、3・・・コントローラ、S・・・通信システム
Claims (12)
- 無線で接続されたコントローラの制御に応じて移動する移動装置であって、
前記移動装置の移動予定場所を推定する推定部と、
前記移動予定場所における無線通信の通信品質を予測する予測部と、
予測された通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、前記コントローラに、通信品質が悪化することを示す警告情報を通知する通知部と、
を備える移動装置。 - 無線で接続されたコントローラの制御に応じて移動する移動装置であって、
前記移動装置の移動予定場所を推定する推定部と、
前記移動予定場所における無線通信の通信品質を予測する予測部と、
予測された通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、前記移動装置の移動速度を制御する速度制御部と、
を備える移動装置。 - 前記速度制御部は、予測された前記通信品質に基づいて、前記移動装置の移動速度を変化させる、
請求項2に記載の移動装置。 - 無線で接続されたコントローラの制御に応じて移動する移動装置であって、
前記移動装置の移動予定場所を推定する推定部と、
前記移動予定場所における無線通信の通信品質を予測する予測部と、
予測された前記通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、前記移動装置における制御を前記コントローラによる制御から自律制御に切り替える切替部と、
を備える移動装置。 - 前記移動装置の周囲を撮影する撮影部をさらに備え、
前記予測部は、前記撮影部が撮影した前記周囲を示す画像に基づいて周囲の状況を特定し、当該周囲の状況に基づいて、前記通信品質を予測する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の移動装置。 - 前記予測部は、前記撮影部が撮影した前記周囲を示す画像に基づいて、前記周囲に位置している物体の形状を特定し、当該物体の形状に基づいて前記通信品質を予測する、
請求項5に記載の移動装置。 - 前記予測部は、前記撮影部が撮影した前記周囲を示す画像に基づいて、前記周囲に位置している物体の誘電率を特定し、当該物体の誘電率に基づいて前記通信品質を予測する、
請求項5又は6に記載の移動装置。 - コントローラと、前記コントローラと無線で接続され、前記コントローラの制御に応じて移動する移動装置とを備える通信システムであって、
前記移動装置は、
前記移動装置の移動予定場所を推定する推定部と、
前記移動予定場所における無線通信の通信品質を予測する予測部と、
予測された通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、前記コントローラに、通信品質が悪化することを示す警告情報を送信する送信部とを有し、
前記コントローラは、前記警告情報を受信すると、当該警告情報を前記コントローラのユーザに通知する、
通信システム。 - コントローラと、前記コントローラと無線で接続され、前記コントローラの制御に応じて移動する移動装置とを備える通信システムであって、
前記移動装置は、
前記移動装置の移動予定場所を推定する推定部と、
前記移動予定場所における無線通信の通信品質を予測する予測部と、
予測された前記通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、前記移動装置における制御を前記コントローラによる制御から自律制御に切り替える切替部と、
前記切替部により前記移動装置の制御が自律制御に切り替わったことを示す通知情報を前記コントローラに送信する送信部とを有し、
前記コントローラは、前記通知情報を受信すると、当該通知情報を前記コントローラのユーザに通知する、
通信システム。 - コントローラからの遠隔制御に応じて作業を行う移動可能な移動装置に実装されたコンピュータが、前記コントローラとの無線通信を制御する通信制御方法であって、
前記移動装置の移動予定場所を推定するステップと、
前記移動予定場所における無線通信の通信品質を予測するステップと、
予測された通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、前記コントローラに、通信品質が悪化することを示す警告情報を通知するステップと、
を備える通信制御方法。 - コントローラからの遠隔制御に応じて作業を行う移動可能な移動装置に実装されたコンピュータが、前記コントローラとの無線通信を制御する通信制御方法であって、
前記移動装置の移動予定場所を推定するステップと、
前記移動予定場所における無線通信の通信品質を予測するステップと、
予測された通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、前記移動装置の移動速度を制御するステップと、
を備える通信制御方法。 - コントローラからの遠隔制御に応じて作業を行う移動可能な移動装置に実装されたコンピュータが、前記コントローラとの無線通信を制御する通信制御方法であって、
前記移動装置の移動予定場所を推定するステップと、
前記移動予定場所における無線通信の通信品質を予測するステップと、
予測された前記通信品質が予め定められた通信品質を満たさない場合に、前記移動装置における制御を前記コントローラによる制御から自律制御に切り替えるステップと、
を備える通信制御方法。
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2015
- 2015-09-04 JP JP2015174313A patent/JP2017050797A/ja active Pending
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