JP2017049804A - メッセージ送信システム及び管理サーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】プッシュ通知方式によりメッセージを送信する上で、メッセージに関心のあるユーザをより正確に選定するメッセージ送信システム及び管理サーバを提供する。【解決手段】複数の端末装置のそれぞれの利用状況を示す利用データ含むユーザデータを収集する収集部153と、複数の端末装置を利用するユーザを識別するユーザ識別データとユーザデータとを関連付けて記憶する記憶部120と、ユーザデータに基づいて、前記メッセージの送信先を選定する選定部155とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、端末装置にプッシュ通知方式によりメッセージを送信するメッセージ送信システム及び管理サーバに関する。
従来、スマートフォン等の端末装置を用いた情報通信分野では、プッシュ通知方式と呼ばれる送信方法を採用したメッセージ送信システムが利用されている(例えば、特許文献1参照)。
このメッセージ送信システムでは、ユーザからのリクエストを受けなくとも、サーバ側の契機により、サーバから端末装置にメッセージを送信できる。このため、広告情報や更新情報を提供するサービスなど、送信者側の主導により積極的に情報を発信するサービスに活用されている。
その反面で、プッシュ通知方式によるメッセージ送信システムは、ユーザが関心ないメッセージを頻繁に送信してしまう場合もあり、このような場合、ユーザに煩わしさを与えるおそれもある。よって、ユーザが関心のあるメッセージを送付することが強く望まれる。
このような観点から、例えば、特許文献2に開示されるように、端末装置におけるアクセス履歴などの利用状況を示すデータに基づいて、ユーザを分類しつつ、メッセージに関心のあるユーザを送信先として選定(所謂、ターゲッティング)する構成も検討されている。
特開2014−178822号公報 特開平10−307845号公報
ところで、近年では、スマートフォンに限らず、タブレット型や腕時計型など、様々な種類の端末装置が普及しており、一人のユーザが、複数の端末装置を所有する形態も広がりつつある。更に、旧式となった端末装置を新式の端末装置に交換する場合など、結果として、一人のユーザが複数の端末装置を所有することもある。
このように一人のユーザが複数の端末装置を所有する場合、複数の端末装置のそれぞれの利用状況が異なるものの、複数の端末装置のユーザは、同一である。
しかしながら、従来技術では、端末装置ごとのみの利用状況に基づいてユーザの関心事を予測し、その結果から、メッセージの送信先を選定しているが、一人のユーザが複数の端末装置を所有する場合には、端末装置ごとの利用状況に偏りが発生してしまうため、これにより、メッセージに関心のあるユーザを正確に選定できないという問題があった。
本発明は、上述の状況を鑑みてなされたものであり、プッシュ通知方式によりメッセージを送信する上で、メッセージに関心のあるユーザをより正確に選定することが可能なメッセージ送信システム及び管理サーバを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るメッセージ送信システムの第1の特徴は、 端末装置にプッシュ通知方式によりメッセージを送信するメッセージ送信システムであって、前記複数の端末装置のそれぞれの利用状況を示す利用データ含むユーザデータを収集する収集部と、前記複数の端末装置を利用するユーザを識別するユーザ識別データと、前記ユーザデータとを関連付けて記憶する記憶部と、前記ユーザデータに基づいて、前記メッセージの送信先を選定する選定部とを備えることを要旨とする。
本発明に係るメッセージ送信システムの第2の特徴は、上記特徴に係り、前記収集部は、前記複数の端末装置に送信されたメッセージに対する前記ユーザの反応時刻を含む反応データと、前記複数の端末装置の位置を示す位置データとの少なくとも一つを含むユーザデータを収集することを要旨とする。
本発明に係るメッセージ送信システムの第3の特徴は、上記特徴に係り、前記収集部は、前記複数の端末装置から送信された前記反応データのうち、最初に送信された前記反応データのみを前記記憶部に記憶することを要旨とする。
本発明に係る管理サーバの特徴は、端末装置にプッシュ通知方式によるメッセージを送信するメッセージ送信システムに備えられる管理サーバであって、前記複数の端末装置のそれぞれの利用状況を示す利用データ含むユーザデータを収集する収集部と、前記複数の端末装置を利用するユーザを識別するユーザ識別データと、前記ユーザデータとを関連付けて記憶する記憶部と、前記ユーザデータに基づいて、前記メッセージの送信先を選定する選定部とを備えることを要旨とする。
本発明に係るメッセージ送信システムによれば、プッシュ通知方式によりメッセージを送信する上で、メッセージに関心のあるユーザをより正確に選定することが可能なメッセージ送信システム及び管理サーバを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るメッセージ送信システムの概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る管理サーバの構成を示すブロック図である。 (a)本発明の第1実施形態に係るメッセージ送信システムに記憶される情報を説明するためのテーブルである。(b)本発明の第1実施形態に係るメッセージ送信システムに記憶される情報を説明するためのテーブルである。 本発明の第1実施形態に係るメッセージ送信システムの動作を示すフローチャートである。 (a)本発明の第1実施形態に係るメッセージ送信システムの動作を示すシーケンス図である。(b)本発明の第1実施形態に係るメッセージ送信システムの動作を示すシーケンス図である。 本発明の第1実施形態に係るメッセージ送信システムの動作を示すフローチャートである。
[本発明の第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
(メッセージ送信システムの概略構成)
まず、本発明の第1実施形態に係るメッセージ送信システム1の構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るメッセージ送信システム1の概略構成図である。メッセージ送信システム1は、端末装置10にプッシュ通知方式によりメッセージを送信する。
メッセージは、所定の広告情報を含むメッセージであってもよいし、所定のアプリケーションの更新情報を含むメッセージであってもよい。メッセージに含まれる情報は、特に限定されない。また、メッセージは、所定のアプリケーションと連動するように構成されてもよい。例えば、ユーザが端末装置10で受信されたメッセージを開封すると、所定のアプリケーションが起動するように構成されていてもよい。
本実施形態では、メッセージは、所定のアプリケーションと連動するように構成されている場合を例に挙げて説明する。また、端末装置10に所定のアプリケーションがインストールされることにより、メッセージ送信システム1によりメッセージを送信するサービスが提供されることとする。
図1に示すように、メッセージ送信システム1は、複数の端末装置10と、管理サーバ100と、プッシュ通知サーバ200とを備える。端末装置10と管理サーバ100とプッシュ通知サーバ200とは、ネットワークNWを介して、互いに通信可能に構成されている。なお、ネットワークNWは、インターネット、電話回線網、LANなど、どのようなネットワークを適用してもよい。また、メッセージ送信システム1は、所定のアプリケーションを起動することによってアクセスされるデータサーバ(不図示)を更に備えていてもよい。
端末装置10は、スマートフォンなどの携帯型のデバイスを想定している。端末装置10は、スマートフォンに限らず、タブレット型のデバイスであってもよいし、腕時計型のデバイスであってもよいし、ノートPCであってもよい。また、端末装置10は、携帯型のデバイスに限定されず、デスクトップPCなどの固定型のデバイスであってもよい。
管理サーバ100は、メッセージ送信システム1における各種処理を管理する。本実施形態では、管理サーバ100は、端末装置10のユーザに関するユーザデータを管理する。ユーザデータは、プッシュ通知サーバ200を介して、プッシュ通知方式により端末装置10にメッセージを送信する際に、メッセージの送信先を選定する選定処理に利用される。なお、管理サーバ100の詳細な構成は、後述する。
プッシュ通知サーバ200は、OS(オペレーティングシステム)を実装した端末装置10に対してプッシュ通知によりメッセージを送信するサーバである。例えば、プッシュ通知サーバ200としては、スマートフォンOSを提供するGoogle社やApple社が提供するプッシュ通知サーバが一例として挙げられる。
プッシュ通知サーバ200は、端末装置10を識別する端末識別データ(端末ID)を記憶しており、端末識別データに対応する端末装置10にプッシュ通知方式によりメッセージを送信する。プッシュ通知サーバ200は、管理サーバ100の制御に従って、プッシュ通知方式により所定の端末装置10にメッセージを送信する。具体的に、プッシュ通知サーバ200は、管理サーバ100から、端末装置10を識別する端末識別データと、メッセージ内容を示すメッセージデータとを受信すると、端末識別データに対応する端末装置10にプッシュ通知方式によりメッセージを送信する。
(管理サーバ100の構成)
次に、本実施形態に係る管理サーバ100の構成について具体的に説明する。図2は、管理サーバ100の構成を示すブロック図である。図3は、管理サーバ100に記憶されるデータを示すテーブルである。
図2に示すように、管理サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、表示部130と、入力部140と、処理部150とを備え、それぞれがバス180によって、通信可能に接続されている。
通信部110は、管理サーバ100の外部インターフェースとして機能する。通信部110は、ネットワークNWを介して、プッシュ通知サーバ200と端末装置10との間で各種データを通信する。
記憶部120は、ハードディスクなどの記憶装置によって構成されている。記憶部120は、管理サーバ100内の各種処理に用いられるデータを記憶する。記憶部120は、図3(a)に示すように、ユーザ識別データ(ユーザID)と複数の端末識別データ(端末ID)とを関連づけて記憶するテーブルT1を備える。ユーザ識別データは、複数の端末装置10を利用するユーザを識別するデータであり、端末識別データは、端末装置10を個別に識別するデータである。
また、記憶部120は、図3(b)に示すように、ユーザ識別データと、ユーザデータとを関連付けて記憶するテーブルT2を備える。ユーザデータは、属性データ、利用データ、反応データ、位置データを含む。なお、ユーザデータは、これらのデータに限定されず、ユーザに関する他のデータを更に含んでいてもよい。
属性データは、ユーザの氏名、年齢、性別などのデータである。属性データは、端末装置10において、ユーザにより入力され、管理サーバ100に送信される。なお、属性データの管理サーバ100への送信タイミングは、特に限定されないが、初回登録処理(後述)の実行時が好ましい。
利用データは、複数の端末装置10のそれぞれの複数の端末装置10のそれぞれの利用状況を示すデータである。利用データは、複数の端末装置10のそれぞれを識別する端末識別データに対応付けられて記憶されている。
利用データは、端末装置10の動作内容、動作時刻(時間)、動作による通信量などを示すデータである。例えば、利用データとしては、端末装置10の起動及び終了時刻、端末装置10の所定期間の通信量、所定のアプリケーションの起動及び終了時刻、所定のアプリケーションの通信量などである。
利用データは、端末装置10から定期的(例えば、毎日12時)に管理サーバ100に送信されてもよいし、管理サーバ100からの指示に応じて、管理サーバ100に送信されてもよい。
反応データは、プッシュ通知方式により複数の端末装置10に送信されたメッセージに反応した操作内容などを示すデータである。反応データは、メッセージを受信した端末装置10から、管理サーバ100に送信される。反応データは、メッセージごとに対応付けて記憶される。具体的に、反応データは、メッセージのそれぞれを識別するメッセージIDに対応付けて記憶される。
本実施形態では、反応データは、複数の端末装置10に送信されたメッセージに対するユーザの反応時刻を含む。ここで、本実施形態では、反応時刻は、ユーザがメッセージを開封した際の時刻である場合を例に挙げて説明する。なお、反応時刻は、ユーザがメッセージを開封した後に所定のアプリケーションを起動した際の時刻などでもよい。また、反応データは、所定のアプリケーションの操作内容(例えば、所定のアプリケーションによって提供される商品の購入操作)を示すデータを含んでいてもよい。
位置データは、複数の端末装置10のそれぞれの位置を示すデータである。例えば、位置データは、緯度経度によって示されるデータであってもよいし、都道府県、市町村、番地などにより所在地を示すデータであってもよい。位置データは、複数の端末装置10のそれぞれを識別する端末識別データに対応付けられて記憶されている。
位置データは、端末装置10から定期的(例えば、1時間ごと)に管理サーバ100に送信されてもよいし、管理サーバ100からの指示に応じて、管理サーバ100に送信されてもよい。
表示部130は、各種データを表示するディスプレイとして機能する。入力部140は、各種データを入力する入力用インターフェースとして機能する。入力部140は、例えば、マウス、キーボードなどによって構成される。
処理部150は、管理サーバ100内の各種処理を実行する。処理部150は、制御部151と、登録部152と、収集部153と、メッセージ取得部154と、選定部155と、送信部156とを備える。
制御部151は、管理サーバ100内の各種機能を制御する。
登録部152は、ユーザによって利用される複数の端末装置10の登録処理を実行する。具体的に、登録部152は、登録処理において、所定のアプリケーションが端末装置10にインストールされる際に、端末装置10のユーザを識別するユーザ識別データと、端末装置10を識別する端末識別データとを関連づけて、記憶部120に記憶する。なお、登録部152によって実行される登録処理の詳細については、後述する(図4参照)。
収集部153は、ユーザデータを収集する。具体的に、収集部153は、属性データ、利用データ、反応データ、位置データなどを含むユーザデータを収集する。収集部153は、複数の端末装置10から反応データを受信した場合、複数の端末装置10から送信された反応データのうち、最初に送信された反応データのみを記憶部120に記憶する。収集部153における動作の詳細は、後述する(図5参照)。
メッセージ取得部154は、プッシュ通知方式により送信するメッセージを取得する。具体的に、メッセージ取得部154は、入力部140によって入力されたデータに基づいて、メッセージを生成する。なお、メッセージ取得部154は、ネットワークNWに接続される外部サーバなどの外部装置(不図示)から、メッセージを取得してもよい。
選定部155は、ユーザデータに基づいて、メッセージの送信先を選定する選定処理を実行する。具体的に、選定部155は、選定処理において、送信先選定条件テーブルを予め記憶しており、送信先選定条件テーブルを参照して、メッセージの送信先を選定する。
ここで、送信先選定条件テーブルは、メッセージの属性(例えば、ネットゲーム)と、当該メッセージの属性に対応したユーザデータ条件(例えば、10〜20代、男性)とを関連づけたテーブルである。
選定部155は、送信先選定条件テーブルを参照して、送信されるメッセージの属性に基づいて、ユーザデータ条件を特定する。次に、選定部155は、ユーザデータを記憶するテーブルT2を参照して、ユーザデータ条件を満たすユーザデータを特定するとともに、特定したユーザデータに関連づけられているユーザ識別データを特定する。そして、選定部155は、テーブルT1を参照して、ユーザ識別データに関連づけられている端末識別データを特定することによって、メッセージの送信先となる端末装置10を選定する。
このようにして、選定部155は、選定処理において、メッセージの内容に関心がありそうなユーザを予測して、当該ユーザに利用されている端末装置10をメッセージの送信先として選定する。
送信部156は、選定部155によって選定された送信先の端末装置10に、プッシュ通知サーバ200を介して、メッセージを送信する。具体的に、送信部156は、送信先となる端末装置10の端末識別データとメッセージとを、プッシュ通知サーバ200に送信して、送信先の端末装置10へメッセージを送信するようにプッシュ通知サーバ200に指示する。
(メッセージ送信システムの動作)
次に、メッセージ送信システム1の動作について説明する。具体的に、以下において、登録処理時の動作と、反応データ記憶時の動作と、メッセージ送信時の動作とについて説明する。
(登録処理時の動作)
まず、メッセージ送信システム1において実行される登録処理時の動作について説明する。ここで、登録処理には、複数の端末装置10において、初めて実行される初回端末登録処理と、初回端末登録処理を実行した後に実行される再端末登録処理とが含まれる。
初めに、初回端末登録処理について説明する。図4(a)は、メッセージ送信システム1において、初回端末登録処理が実行される際の動作を示すシーケンス図である。
ステップS11において、端末装置10では、端末装置10において所定のアプリケーションがインストールされると、ステップS12において、端末装置10から管理サーバ100に、初回端末登録要求が送信される。なお、この初回端末登録要求には、端末装置10を識別する端末識別データが含まれている。
ステップS13において、管理サーバ100では、登録部152が、初回端末登録要求を受信すると、ユーザ識別データを発行する。
ステップS14において、登録部152が、ユーザ識別データと、初回端末登録要求に含まれる端末識別データとを関連づけて、記憶部120に記憶する。なお、初回端末登録要求には、端末装置10に記憶されるユーザの属性データが含まれていてもよい。この場合、収集部153は、初回端末登録要求に含まれる属性データと、ユーザ識別データとを関連づけて、記憶部120に記憶する。
ステップS15において、登録部152は、登録の完了を通知するための完了通知を端末装置10に送信する。
ステップS16において、端末装置10では、受信したユーザ識別データが記憶される。なお、このとき、端末装置10は、ユーザに対してユーザ識別データを認識(視認)させるため、ユーザ識別データをディスプレイに表示するように構成されてもよい。
次に、再端末登録処理について説明する。なお、再端末登録処理は、次の2つのケースにおいて実行される。具体的に、第1のケースは、初回端末登録処理を実行した後の同一の端末装置10において、所定のアプリケーションが再インストールされるケースである。第2のケースは、初回端末登録処理を実行した後、ユーザによって所有される他の端末装置10において、所定のアプリケーションがインストールされるケースである。
図4(b)は、メッセージ送信システム1において、再端末登録処理が実行される際の動作を示すシーケンス図である。
ステップS21において、端末装置10では、端末装置10において所定のアプリケーションがインストールされると、ステップS22において、端末装置10から管理サーバ100に、再端末登録要求が送信される。なお、この再端末登録要求には、端末装置10を識別する端末識別データと、ユーザ識別データとが含まれている。
ここで、上述した第1のケースでは、端末装置10にユーザ識別データが既に記憶されているため、端末装置10に記憶されているユーザ識別データが、再端末登録要求に含まれる。一方で、上述した第2のケースでは、端末装置10を用いてユーザによって入力されたユーザ識別データが、再端末登録要求に含まれる。
ステップS23において、登録部152が、ユーザ識別データと端末識別データとを関連づけて、記憶部120に記憶する。なお、再端末登録要求には、端末装置10に記憶されるユーザの属性データが含まれていてもよい。この場合、収集部153は、再端末登録要求に含まれる属性データと、ユーザ識別データとを関連づけて、記憶部120に記憶する。
以降、ステップS24〜ステップS25の動作は、上述したステップS15〜S16の動作と同様であるため、詳細な説明を省略する。
(反応データ記憶時の動作)
次に、メッセージ送信システム1における反応データ記憶時の動作について説明する。図5は、メッセージ送信システム1における反応データ記憶時の動作を示すシーケンス図である。なお、以下において、同一のユーザが利用する複数の端末装置10A乃至10Bにメッセージが送信される場合を例に挙げて説明する。すなわち、ユーザ識別データに関連づけて記憶される複数の端末識別データに対応する複数の端末装置10A乃至10Bに対して、メッセージが送信される場合を例に挙げて説明する。
ステップS31において、プッシュ通知サーバ200から、端末装置10A乃至10Bにメッセージが送信される。
ステップS32において、端末装置10Aは、ユーザによってメッセージに対して反応があったことを検出する。例えば、ユーザによってメッセージが開封されたことを検出するとともに、開封時刻を反応時刻として検出する。
ステップS33において、端末装置10Aは、メッセージが開封されたことを示す開封データと、反応時刻と、ユーザ識別データとを含む反応データを管理サーバ100に送信する。
ステップS34において、管理サーバ100では、収集部153が、反応データを記憶する。具体的に、収集部153は、反応データに含まれるユーザ識別データに基づいて、記憶部120に記憶されるユーザ識別データを特定する。収集部153は、特定したユーザ識別データに関連づけられた反応データが記憶されていないことを確認する。そして、収集部153は、特定したユーザ識別データに関連づけて、反応データを記憶する。
一方で、ステップS35において、端末装置10Bは、端末装置10Aよりも後に、ユーザによってメッセージに対して反応があったことを検出する。例えば、ユーザによってメッセージが開封されたことを検出するとともに、開封時刻を反応時刻として検出する。
ステップS36において、端末装置10Bは、メッセージが開封されたことを示す開封データと、反応時刻と、ユーザ識別データとを含む反応データを管理サーバ100に送信する。
ステップS37において、管理サーバ100は、反応データに含まれるユーザ識別データに基づいて、記憶部120に記憶されるユーザ識別データを特定する。そして、収集部153は、特定したユーザ識別データに関連づけられた反応データが既に記憶されていることを確認すると、受信した反応データの反応時刻と、記憶されている反応データの反応時刻とを比較する。そして、収集部153は、時刻が先である反応時刻を含む一方の反応データのみを記憶し、他方の反応データを削除する。
(メッセージ送信時の動作)
次に、メッセージ送信システム1におけるメッセージ送信時の動作について説明する。図6は、メッセージ送信システム1におけるメッセージ送信時の動作を示すフローチャートである。
ステップS51において、管理サーバ100では、メッセージ取得部154が、端末装置10に送信するメッセージを取得する。
ステップS52において、管理サーバ100では、選定部155が、メッセージを送信すべき送信先を選定する選定処理を実行する。具体的に、選定部155は、予め記憶する送信先選定条件テーブルを参照し、入力されたメッセージの属性(例えば、ネットゲーム)に基づいて、ユーザデータ条件(例えば、10〜20代、男性)を特定する。次に、選定部155は、記憶部120に記憶されるテーブルT2を参照し、特定したユーザデータ条件を満たすユーザデータを特定する。
そして、選定部155は、特定したユーザデータに関連づけられているユーザ識別データを特定するとともに、ユーザ識別データに関連づけられている複数の端末識別データを特定する。
ステップS53において、送信部156は、特定された複数の端末識別データに対応する複数の端末装置10に、プッシュ通知方式によりメッセージを送信する。
なお、送信部156は、ユーザデータに基づいて、メッセージの送信時間を決定してもよい。この場合、送信部156は、特定されたユーザ識別データに関連づけて記憶されているユーザデータを参照し、ユーザデータに含まれる利用データに基づいて、複数の端末装置10の何れかの端末装置10が起動されている可能性の高い時間帯を特定する。そして、送信部156は、特定した時間帯内にメッセージの送信時間(送信時刻)を決定し、決定した送信時間になると、メッセージを送信する。
(作用及び効果)
以上のように、本実施形態に係るメッセージ送信システム1は、複数の端末装置10のユーザを識別するユーザ識別データと、複数の端末装置10のそれぞれの利用データを含むユーザデータとを関連付けて記憶する記憶部120を備える。また、メッセージ送信システム1は、ユーザデータに基づいて、メッセージの送信先を選定する選定部155を備える。
このように、記憶部120は、一つのユーザ識別データと、複数の端末装置10のそれぞれの利用データを含むユーザデータを関連づけて記憶しているため、記憶部120を参照すれば、ユーザ単位の利用状況を把握できる。
そして、選定部155は、複数の端末装置10のそれぞれの利用データを含むユーザデータに基づいて、メッセージの送信先を選定するため、端末装置10ごとの利用データのみに基づいて送信先を選定する場合に比べて、ユーザの関心事をより正確に予測できるので、メッセージに関心のあるユーザをより正確に選定できる。これにより、メッセージを送信すべきユーザに対して、より確実にメッセージを送信することができる。
特に、本実施形態に係るメッセージ送信システム1によれば、記憶部120は、一つのユーザ識別データと、複数の端末装置10のそれぞれの利用データを含むユーザデータを関連づけて記憶することにより、ユーザの関心事をより正確に予測できるため、メッセージを送信する際に、メッセージの内容(属性)、及び/又は、記憶部120に記憶されるユーザデータに基づいて、セグメンテーションを実施する場合や、ターゲティングを実施する場合に有益である。
また、本実施形態に係るメッセージ送信システム1では、収集部153は、複数の端末装置10から送信された反応データのうち、最初に送信された反応データのみを記憶部120に記憶する。これにより、収集部153は、複数の端末装置10のうち、ユーザによって2番目以降に反応された端末装置10から送信された反応データを収集する場合に比べて、ユーザの反応をより正確に示す反応データを収集できる。
[本発明のその他の実施形態]
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。
例えば、上述した実施形態では、メッセージは、所定のアプリケーションと連動するように構成されている場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、メッセージは、所定のOSと連動するように構成されていてもよい。この場合、端末装置10に所定のOSがインストールされることにより、メッセージ送信システム1によりメッセージを送信するサービスが提供される。すなわち、メッセージは、アプリケーションに限定されず、所定のソフトウエアと連動するように構成されていればよい。
また、上述した実施形態では、収集部153は、反応データと位置データとを含むユーザデータを収集する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、収集部153は、反応データと位置データとを含まないユーザデータを収集するように構成されていてもよいし、反応データと位置データとのうち、少なくとも一つを含むユーザデータを収集するように構成されていてもよい。
また、ユーザが端末装置10に受信されたメッセージに反応した後、端末装置10から反応データが送信される際に、反応データが電波環境などの周辺環境の影響により送信エラーとなった場合、反応データを再送してもよい。この場合、反応データには、ユーザがメッセージに対して最初に反応した反応時刻が含まれており、収集部153は、この反応時刻を含む反応データを記憶部120に記憶する。また、ステップS37では、受信した反応データに含まれている反応時刻と、既に記憶されている反応データの反応時刻とを比較して、先の時刻となる反応時刻を含む反応データを記憶部120に記憶する。
このように、本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1…メッセージ送信システム
10…端末装置
100…管理サーバ
110…通信部
120…記憶部
130…表示部
140…入力部
150…処理部
151…制御部
152…登録部
153…収集部
154…メッセージ取得部
155…選定部
156…送信部
200…プッシュ通知サーバ

Claims (4)

  1. 端末装置にプッシュ通知方式によりメッセージを送信するメッセージ送信システムであって、
    前記複数の端末装置のそれぞれの利用状況を示す利用データ含むユーザデータを収集する収集部と、
    前記複数の端末装置を利用するユーザを識別するユーザ識別データと、前記ユーザデータとを関連付けて記憶する記憶部と、
    前記ユーザデータに基づいて、前記メッセージの送信先を選定する選定部と
    を備える
    ことを特徴とするメッセージ送信システム。
  2. 前記収集部は、前記複数の端末装置に送信されたメッセージに対する前記ユーザの反応時刻を含む反応データと、前記複数の端末装置の位置を示す位置データとの少なくとも一つを含むユーザデータを収集する
    ことを特徴とする請求項1に記載のメッセージ送信システム。
  3. 前記収集部は、前記複数の端末装置から送信された前記反応データのうち、最初に送信された前記反応データのみを前記記憶部に記憶する
    ことを特徴とする請求項1に記載のメッセージ送信システム。
  4. 端末装置にプッシュ通知方式によるメッセージを送信するメッセージ送信システムに備えられる管理サーバであって、
    前記複数の端末装置のそれぞれの利用状況を示す利用データ含むユーザデータを収集する収集部と、
    前記複数の端末装置を利用するユーザを識別するユーザ識別データと、前記ユーザデータとを関連付けて記憶する記憶部と、
    前記ユーザデータに基づいて、前記メッセージの送信先を選定する選定部と
    を備える
    ことを特徴とする管理サーバ。
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