JP2017049649A - 紛失防止システム - Google Patents
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図1は、本発明の実施形態1に係る紛失防止システム1000の構成図である。紛失防止システム1000は、物品100が紛失することを防止するシステムである。紛失防止システム1000は、紛失防止タグ200、スマートフォン300、サーバ400を有する。スマートフォン300とサーバ400は、適当なネットワーク(例えばインターネット)を介して通信することができる。
物品100の所持者が例えば物品100を置き忘れるなどすると、物品100に取り付けられた紛失防止タグ200と、所持者が携帯しているスマートフォン300との間の距離が離れる。
紛失防止タグ200とスマートフォン300との間の距離があらかじめ設定した値以上になると、紛失防止タグ200とスマートフォン300のいずれかまたは双方は、アラート音などを発することにより所持者に対して注意を喚起する。さらにスマートフォン300は、サーバ400に対して、物品100が紛失した旨を示す紛失報告を送信する。サーバ400はその紛失報告を受信し、紛失報告の内容を各フィールドに記述したレコードを紛失管理データ420に書き込む。
本ステップは、物品100が紛失した旨をサーバ400が把握できるようにする意義がある。紛失防止タグ200とスマートフォン300のペアリングのみでは、物品100の所持者がアラート音などによって注意喚起を受けるに過ぎず、物品100を貸与している企業がその紛失を把握することが遅れる。そこで本ステップにおいて、サーバ400に対して紛失報告することとした。これによりサーバ400上で紛失管理データ420が記録されるので、管理者などが紛失を即座に把握することができる。
物品100の所持者は、物品100を発見した場合はスマートフォン300を介してその旨の発見報告をサーバ400に対して送信する。サーバ400がステップ(2)の紛失報告を受信してから、あらかじめ設定した期間(例えば30分)が経過するまでの間に、スマートフォン300から発見報告を受信しなかった場合、アラート部471はスマートフォン300に対してアラートを発信する。アラートの宛先は、例えば端末ID313や社員ID314をキーにして当該スマートフォン300の電子メールアドレスなどをあらかじめサーバ400上で記録しておけばよい。アラート部471はさらに、通知管理データ450に対して当該アラートに関するレコードを記録する。
本ステップは、紛失防止タグ200とスマートフォン300のペアリングによる注意喚起に加えて、紛失を把握したサーバ400側から新たに注意喚起する意義がある。例えば紛失防止タグ200から発するアラート音に所持者が気付かなかった場合、本ステップが有効である。
通知部472は、スマートフォン300に対してアラートを発信した旨を通知先442に対して通知する。ステップ(3)を所定回数実施した後に通知してもよいし、最初にステップ(3)を実施するときこれと並行して通知してもよいし、ステップ(3)を実施する毎に通知してもよい。
本ステップは、紛失した物品100の所持者以外の者に対して紛失を通知することに意義がある。すなわち、本ステップに至る場合は所持者本人が紛失に気付いていない可能性があるので、別の者に対して注意喚起することにより発見を促進することとしたものである。
図9は、本発明の実施形態2に係る紛失防止システム1000の構成図である。本実施形態2において、物品100は建物の入館ゲートを通過するために用いるセキュリティカードである。このセキュリティカードは、例えば内部に当該カード固有のIDを格納しており、入館ゲートがそのIDを認証することにより所持者が入館ゲートを通過して建物内に入ることができるように構成されている。
カード制御部481は、通知管理データ450を定期的に(例えば10分間隔)参照する。カード制御部481は、アラート回数452が所定回数(例えば通知部472が通知を発信する回数)に達している場合、紛失ID451をキーにして対応する紛失管理データ420のレコードを取得し、さらにタグID422をキーにして社員ID414および対応する物品ID431を取得する。
図10においては、カード制御部481が入館管理システム510上に配置されていることに鑑みてカード制御部481側から通知管理データ450を照会することとしたが、例えばアラート部471や通知部472の側からカード制御部481に対して通知してもよい。以後の実施形態における各制御部も同様である。
カード制御部481は、ステップ(5)において取得した物品ID431に対応するセキュリティカードを無効化することにより、当該物品100の所持者が入館ゲートを通過することを禁止する。具体的には、例えば当該物品ID431を認証するよう入館ゲートからリクエストを受け付けた際に認証拒否する旨を回答し、入館ゲートはその回答に応じて入館を拒否すればよい。本ステップにより、物品100の紛失にともないセキュリティカードを不正取得した者が不正に入館ゲートを通過することを防止できる。
図11は、本発明の実施形態3に係る紛失防止システム1000の構成図である。本実施形態3において、物品100の所持者は当該企業の情報システムにログインするため用いるログインIDを、登録データ310の一部として入力する。例えば社員ID314をこれに代えることもできるし、別途ログインIDを入力してもよい。タグ管理データ410についても同様である。
ログイン制御部482は、図10におけるカード制御部481と同様に紛失管理データ420のレコードおよび社員ID414(ここではログインIDを兼ねているものとする)を照会する。
ログイン制御部482は、ステップ(5)において取得した社員ID414(ログインID)を無効化することにより、当該物品100の所持者が情報システムにログインすることを禁止する。ログインIDを無効化する処理は認証システムにおける一般的な処理であるため、説明を省略する。本ステップにより、物品100を紛失した者が社内情報システムにログインすることを禁止できる。
図13は、本発明の実施形態4に係る紛失防止システム1000の構成図である。本実施形態4において、紛失防止システム1000はドメイン管理システム530と接続されている。ドメイン管理システム530は、物品100を貸与する企業の社内ネットワークドメインを管理するシステムである。ドメイン管理システム530は、紛失防止システム1000の一部として構成することもできるし、紛失防止システム1000とは別のシステムとして構成することもできる。
端末制御部483は、図10におけるカード制御部481と同様に紛失管理データ420のレコードおよび社員ID414を照会する。
端末制御部483は、ステップ(5)において取得した社員ID414(ログインID)に対応するネットワークアドレスをアドレスデータ531から取得し、そのネットワークアドレスを有する作業端末がネットワークドメインに対してログインすることを禁止する。ネットワークアドレスに対してログインを禁止する処理はドメイン管理システムにおける一般的な処理であるため、説明を省略する。本ステップにより、物品100を紛失した者が社内ネットワークドメインにログインすることを禁止できる。
近年のスマートフォン300は、GPSシステムを搭載していることが一般的である。本発明の実施形態5は、これを用いて紛失防止システム1000の機能を拡張した例について説明する。その他構成は実施形態1〜4と同様である。
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換える事が可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について他の構成の追加・削除・置換をすることができる。
Claims (13)
- 物品が紛失することを防止する紛失防止システムであって、
前記物品に取り付けられた紛失防止タグとの間で無線通信する無線端末、
前記無線端末との間で通信するサーバ、
を有し、
前記無線端末は、前記紛失防止タグと前記無線端末との間の距離が設定値以上であることを検出すると、その旨を記述した紛失報告を前記サーバに対して送信し、
前記サーバは、前記無線端末から前記紛失報告を受信するとその紛失報告を記述したデータを記憶装置に対して格納し、
前記サーバは、前記物品を発見した旨の発見報告を設定期間内に前記無線端末から受信しなかった場合は、前記無線端末に対してアラートを送信し、
前記サーバは、前記無線端末に対して前記アラートを送信してから前記設定期間が経過するまでの間に前記無線端末から前記発見報告を受信しなかった場合は、前記無線端末に対して前記アラートを再送信する
ことを特徴とする紛失防止システム。 - 前記サーバは、前記無線端末に対して前記アラートを送信すると同時に、または前記再送信を所定回数実施した後、前記アラートを発信した旨をあらかじめ設定された管理端末に対して通知する
ことを特徴とする請求項1記載の紛失防止システム。 - 前記無線端末は、前記紛失防止タグと前記無線端末との間の距離が設定値以上であることを検出したとき、または前記アラートを受信したとき、前記無線端末の所有者以外の者が閲覧することができるメッセージサイト上に、前記紛失防止タグと前記無線端末との間の距離が設定値以上であることを示すメッセージを記録する
ことを特徴とする請求項1記載の紛失防止システム。 - 前記メッセージサイトは、前記サーバがホスティングするSNSサービスとして構成されており、
前記無線端末は、前記メッセージとして、前記SNSサービス上の新規メッセージを投稿する
ことを特徴とする請求項3記載の紛失防止システム。 - 前記サーバは、外部端末からのリクエストに応じて、前記紛失報告を記述したデータを前記外部端末に対して送信する
ことを特徴とする請求項1記載の紛失防止システム。 - 前記物品は、建物内に入館する際に当該建物の入館ゲートに対して提示することにより前記入館ゲートを開くセキュリティカードであり、
前記セキュリティカードは、前記セキュリティカードを識別するカードIDを格納しており、
前記無線端末は、前記物品の所持者を識別する個人IDを前記サーバに対して送信し、
前記紛失防止システムはさらに、前記セキュリティカードの使用可否を制御するセキュリティカード制御モジュールを備え、
前記セキュリティカード制御モジュールは、前記セキュリティカードが格納している前記カードIDと前記個人IDとの間の対応関係を、あらかじめその対応関係を記述した前記サーバ上のデータからまたは前記無線端末から取得し、
前記セキュリティカード制御モジュールは、前記サーバが前記無線端末に対して前記アラートを所定回数以上送信しても前記無線端末から前記発見報告を受信しなかった場合は、前記カードIDに対応する前記セキュリティカードを無効化することにより、前記カードIDに対応する前記セキュリティカードの保持者が前記建物内に入館することを禁止する
ことを特徴とする請求項1記載の紛失防止システム。 - 前記無線端末は、前記物品の所持者が情報システムに対してログインする際に用いるログインIDを、前記サーバに対して送信し、
前記紛失防止システムはさらに、前記ログインIDの使用可否を制御するログインID制御モジュールを備え、
前記ログインID制御モジュールは、前記サーバが前記無線端末に対して前記アラートを所定回数以上送信しても前記無線端末から前記発見報告を受信しなかった場合は、前記無線端末から受信した前記ログインIDを無効化することにより、前記ログインIDに対応する前記所持者が前記情報システムに対してログインすることを禁止する
ことを特徴とする請求項1記載の紛失防止システム。 - 前記無線端末は、前記物品の所持者がネットワークドメインに対してログインする際に用いるログインIDを、前記サーバに対して送信し、
前記紛失防止システムはさらに、前記ログインIDを有する者が前記ネットワークドメインに対してログインする際に用いる作業端末の使用可否を制御する端末制御モジュールを備え、
前記端末制御モジュールは、前記ログインIDと、前記作業端末のネットワークアドレスとの間の対応関係を、あらかじめその対応関係を記述したアドレスデータからまたは前記無線端末から取得し、
前記端末制御モジュールは、前記サーバが前記無線端末に対して前記アラートを所定回数以上送信しても前記無線端末から前記発見報告を受信しなかった場合は、前記ログインIDに対応するネットワークアドレスを有する作業端末が前記ネットワークドメインに対してログインすることを禁止する
ことを特徴とする請求項1記載の紛失防止システム。 - 前記物品は、前記物品の所有者が前記ネットワークドメインに対してログインする際に用いる前記作業端末であり、
前記端末制御モジュールは、前記ログインIDと前記物品のネットワークアドレスとの間の対応関係を前記アドレスデータからまたは前記無線端末から取得する
ことを特徴とする請求項8記載の紛失防止システム。 - 前記無線端末は、GPSシステムを搭載しており、
前記無線端末および前記サーバは、前記GPSシステムを介して前記無線端末の位置を取得する
ことを特徴とする請求項1記載の紛失防止システム。 - 前記サーバは、前記紛失報告を受信した後、前記GPSシステムを介して前記無線端末の位置を複数回取得し、
前記サーバは、前記複数回取得した前記無線端末の位置が所定範囲内に収まっている場合は、前記無線端末が紛失した旨を警告するメッセージを出力し、
前記サーバは、前記複数回取得した前記無線端末の位置が前記所定範囲内に収まっていない場合は、前記物品が紛失した旨を警告するメッセージを出力する
ことを特徴とする請求項10記載の紛失防止システム。 - 前記無線端末は、前記GPSシステムを介して取得した前記無線端末の位置が所定のアラート不要範囲内にある場合は、前記紛失報告を送信しない
ことを特徴とする請求項10記載の紛失防止システム。 - 前記サーバは、前記GPSシステムを介して取得した前記無線端末の位置が所定のアラート不要範囲内にある場合は、前記アラートを送信しない
ことを特徴とする請求項10記載の紛失防止システム。
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