JP2017049632A - 電子機器、制御方法及び制御プログラム - Google Patents

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雄大 永田
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Abstract

【課題】静電容量方式において、水中でタッチ操作が可能な電子機器を提供する。
【解決手段】本発明に係る電子機器は、静電容量型のタッチパネルと、前記タッチパネルの検出値に基づき、当該タッチパネルと接触物との間に生成される静電容量を検出し、前記タッチパネルにおける他の領域よりも前記静電容量が小さい第1領域を前記接触物の接触領域として検出する制御部と、を備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、静電容量方式のタッチパネルを備える電子機器、当該電子機器の制御方法、及び当該電子機器によって実行される制御プログラムに関する。
従来より、静電容量方式のタッチパネルを備えた電子機器がある。静電容量方式のタッチパネルでは、タッチすると静電気によってそのタッチした位置の静電容量が変化することを利用して、該位置を検出するため、静電気の発生しない水中では、利用できない。
これに対し、例えば特許文献1では、静電容量型タッチパネルと、抵抗膜方式タッチパネルとを組み込み、静電気の発生しない水中では、抵抗膜方式により、タッチポイントを検出し、水中以外では、静電容量方式によりタッチポイントを検出するタッチパネル構造が開示されている。
特開2013−186501号公報
しかしながら、上記のようなタッチパネル構造では、水中でタッチポイントを検出するために、抵抗膜方式によるタッチの検出機構を設けなければならず、従って、従来のタッチパネル構造と比較して、構成が複雑化する。
本発明の目的は、静電容量方式において、水中でタッチ操作が可能な電子機器、制御方法及び制御プログラムを提供することにある。
1つの態様に係る電子機器は、静電容量型のタッチパネルと、前記タッチパネルの検出値に基づき、当該タッチパネルと接触物との間に生成される静電容量を検出し、前記タッチパネルにおける他の領域よりも前記静電容量が小さい第1領域を前記接触物の接触領域として検出する制御部と、を備える。
1つの態様に係る電子機器は、静電容量型のタッチパネルと、前記タッチパネルの検出値に基づき、当該タッチパネルと接触物との間に生成される静電容量を検出し、前記タッチパネルにおける、前記静電容量が第1所定値以下の第1領域を前記接触物の接触領域として検出する制御部と、を備える。
1つの態様に係る電子機器は、静電容量型のタッチパネルと、前記タッチパネルの検出値に基づき、当該タッチパネルにおける静電容量の変化を検出し、前記タッチパネルにおける前記静電容量の変化量が所定値以下の領域、又は、前記タッチパネルにおける他の領域よりも前記静電容量の変化量が小さい領域、を前記接触物の接触領域として検出する制御部と、を備える。
1つの態様に係る電子機器は、静電容量型のタッチパネルと、前記タッチパネルの検出値に基づき、自機が水中に在るか否かを判定し、前記自機が水中に在る場合に、前記タッチパネルの検出値の正負を反転する制御部と、を備える。
1つの態様に係る制御方法は、静電容量型のタッチパネルと、制御部と、を備える電子機器によって実行される方法であって、前記制御部が、前記タッチパネルの検出値に基づき、当該タッチパネルと接触物との間に生成される静電容量を検出するステップと、前記タッチパネルにおける他の領域よりも前記静電容量が小さい第1領域を前記接触物の接触領域として検出するステップと、を含む。
1つの態様に係る制御プログラムは、静電容量型のタッチパネルと、制御部と、を備える電子機器において、前記制御部に、前記タッチパネルの検出値に基づき、当該タッチパネルと接触物との間に生成される静電容量を検出させ、前記タッチパネルにおける他の領域よりも前記静電容量が小さい第1領域を前記接触物の接触領域として検出させる。
本発明によれば、静電容量方式においても、水中でタッチ操作が可能な電子機器、制御方法及び制御プログラムを提供することができる。
図1は、電子機器1の外観の斜視図である。 図2は、電子機器1のブロック図である。 図3は、電子機器1に対して、水中でタッチ操作を行う実験の概要を示す図である。 図4は、水中で電子機器1に対するタッチ操作を行った際の静電容量の分布を示す図である。 図5は、電子機器1が実行する機能の例を示すフローチャートである 図6は、図3に示す実験を行った際の、タッチパネル3の単位検出範囲毎において検出される静電容量を数値で示した図である。 図7は、自己容量方式を適用し、図3に示す実験を行った際の検出結果を示す図である。 図8は、本実施形態の他の例に係る電子機器1のブロック図である。
本出願に係る電子機器1を実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明においては、同様の構成要素に同一の符号を付すことがある。さらに、重複する説明は省略することがある。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
図1は、電子機器1の外観の斜視図である。図1に示すように、電子機器1は、筐体と、ディスプレイ2と、タッチパネル3と、ボタン6と、を有する、いわゆるスマートフォンである。
図1の例では、ディスプレイ2及びタッチパネル3はそれぞれ略長方形状であるが、ディスプレイ2及びタッチパネル3の形状はこれに限定されない。ディスプレイ2及びタッチパネル3は、それぞれ正方形状、円形状、曲面形状、等のどのような形状も取り得る。図1の例では、ディスプレイ2及びタッチパネル3は互いが重ねられて配置されているが、ディスプレイ2及びタッチパネル3の配置はこれに限定されない。例えば、ディスプレイ2及びタッチパネル3は、互いの主面が重ならないように並べられて配置されてもよし、互いが離間して配置されてもよい。図1の例では、ディスプレイ2の長辺はタッチパネル3の長辺に沿っており、ディスプレイ2の短辺はタッチパネル3の短辺に沿っているが、ディスプレイ2及びタッチパネル3の重ね方はこれに限定されない。ディスプレイ2とタッチパネル3とが重ねられて配置される場合、例えば、ディスプレイ2の1ないし複数の辺がタッチパネル3のいずれの辺とも沿っていなくてもよい。
電子機器1は、タッチパネル3への接触、接触の位置、当該接触の位置の変化、接触の回数、及び複数の接触の間隔の少なくとも1つ(以後、接触の態様と総称することもある)に基づいてジェスチャの種別を判定する。ジェスチャは、タッチパネル3に対して行われる操作である。電子機器1によって判別されるジェスチャは、例えば、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、フリック、ピンチイン、及びピンチアウトを含むがこれらに限定されない。電子機器1は、判別したジェスチャに従って、所定の動作を実行する。このため、ユーザにとって直観的で使いやすい操作が実現される。
電子機器1の筐体は、封止構造を備える。筐体は、封止構造によって内部への水の侵入が妨げられた空間となっている。電子機器1は、封止構造を実現するために、筐体に形成された開口部を、気体は通すが液体は通さない機能性部材、およびキャップ等によって閉塞している。気体は通すが液体は通さない機能性部材は、例えば、Gore−Tex(登録商標)、Drytec、eVent、BERGTECH、HyventDなどを用いて実現される。本実施形態において、筐体には、タッチパネル3及びボタン6が少なくとも設けられる。この場合、電子機器1は、筐体とタッチパネル3及びボタン6との隙間への水の侵入を、気体は通すが液体は通さない機能性部材等によって妨げている。電子機器1は、封止構造を備えることで、例えば、水場での使用や、水中での使用が可能となる。
図2は、電子機器1のブロック図である。電子機器1は、ディスプレイ2と、タッチパネル3と、タッチパネルコントローラ31と、記憶部4、コントローラ5と、ボタン6と、カメラ7と、気圧センサ8と、通信部9と、を有する。
ディスプレイ2は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro−Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro−Luminescence Display)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2は、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。ディスプレイ2は、コントローラ5から出力される画像信号に基づいて、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。
タッチパネル3は、X軸方向に一列に配置される透明電極群が直列接続されてなるX軸ラインと、Y軸方向に一列に配置される透明電極群が直列接続されてなるY軸ラインと、を有する。タッチパネル3には、Y軸方向に並列して配置される複数のX軸ラインと、X軸方向に並列して配置される複数のY軸ラインと、が設けられる。複数のX軸ライン及び複数のY軸ラインは、タッチパネルコントローラ31に接続される。
タッチパネルコントローラ31は、一定期間毎に、Y軸ラインのそれぞれに対して駆動電圧を印加し(Drive)、それぞれの印加時におけるX軸ラインのそれぞれにおける電位を検出する(Scan)。ここで検出された電位は、タッチパネル3の検出値と称することもある。タッチパネルコントローラ31は、タッチパネル3の各位置で検出される電位(タッチパネル3の検出値)をコントローラ5へ出力する。
記憶部4は、プログラム及びデータを記憶できる。記憶部4は、コントローラ5の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用してもよい。記憶部4は、記録媒体を含む。記録媒体は、半導体記憶媒体、及び磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。記憶部4は、複数の種類の記憶媒体を含んでよい。記憶部4は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。記憶部4は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
記憶部4は、電子機器1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する制御プログラム41と、設定データ42と、気圧データ43と、を少なくとも記憶している。制御プログラム41には、タッチパネル3の検出値に基づき、該タッチパネル3への接触を検出する機能を提供する接触検出プログラム411が含まれる。また、接触検出プログラム411は、タッチパネル3に対する接触の態様に基づき、該タッチパネル3に対するジェスチャの種類を検出する機能を提供する。制御プログラム41は、タッチパネル3に対するジェスチャに応じて、ディスプレイ2に表示されている情報を変更する等の各種制御を行う機能を提供する。
また、制御プログラム41は、電子機器1(自機)が水中に在るか否かを推定するための機能を提供できる。制御プログラム41は、設定データ42を参照することによって、タッチパネル3の検出値に基づき、電子機器1が水中に在るか否かを推定してよい。この場合、設定データ42は、タッチパネル3の検出値に基づいて検出される当該タッチパネル3における静電容量の分布に基づいて、電子機器1が水中に在るか否かを推定するための条件データを含んでいてよい。或いは、設定データ42は、電子機器1が水中に在ると推定され得るタッチパネル3の検出値と、電子機器1が水中に無いと推定され得るタッチパネル3の検出値と、を条件データとして含んでいてよい。或いは、設定データ42は、電子機器1が水中に無い状態から水中に在る状態に遷移したと推定され得るタッチパネル3の検出値の変化条件と、電子機器1が水中に在る状態から水中に無い状態に遷移したと推定され得るタッチパネル3の検出値の変化条件と、を条件データとして含んでいてもよい。
また、制御プログラム41は、設定データ42の代わりに気圧データ43を参照することによって、気圧センサ8の検出値に基づき、電子機器1が水中に在るか否かを推定してもよい。気圧データ43は、気圧センサ8の検出結果と電子機器1の状態との関係に関する情報を含む。気圧データ43は、予め試験やシミュレーション等によって検出した、気圧センサ8の検出結果と電子機器1が水中に在るか否かの状態との関係に関する情報を記憶している。
コントローラ5は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、及びFPGA(Field−Programmable Gate Array)を含むが、これらに限定されない。コントローラ5は、電子機器1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ5は、記憶部4に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、記憶部4に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、コントローラ5は、データ及び命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。機能部は、例えば、ディスプレイ2、通信部9の少なくとも1つを含んでもよいが、これらに限定されない。また、コントローラ5は、例えば、ボタン6、カメラ7、気圧センサ8等の検出結果に応じて、制御を変更する。
コントローラ5は、接触検出プログラム411を実行することにより、タッチパネルコントローラ31から出力されるタッチパネル3の検出値に基づいて、当該タッチパネル3の静電容量を検出する。コントローラ5は、タッチパネルコントローラ31によって実行される駆動電圧の印加によって発生する、タッチパネル3のY軸ラインを構成する一の透明電極(第1電極)とX軸ラインを構成する一の透明電極(第2電極)との間の静電容量(以後、第1静電容量と称することもある)を検出する。そして、コントローラ5は、第1電極と第2電極との間に発生する第1静電容量に基づいて、タッチパネル3と接触物との間に生成される静電容量(以後、第2静電容量と称することもある)を算出する。ここで、タッチパネル3と接触物との間に生成される第2静電容量が増大する程、第1電極と第2電極との間に発生する第1静電容量は減少する。言い換えると、コントローラ5は、より大きい第1静電容量を検出すると、同時に、より小さい第2静電容量を検出することとなる。コントローラ5は、タッチパネルコントローラ31から出力される、タッチパネル3の各透明電極に対応したそれぞれの検出値に基づいて、当該タッチパネル3における他の領域よりも第2静電容量が大きい領域を接触領域として検出する。また、コントローラ5は、タッチパネル3における、第2静電容量が所定値以上となる領域を接触領域として検出してもよい。
このように、電子機器1は、上記のような静電容量方式(特に投影型静電容量方式)による検出方法(第1の検出方法と称する)によって、タッチパネル3に対する接触物(指、ペン、又はスタイラスペン等)の接触を検出することができる。しかしながら、第1の検出方法では、電子機器1が水中に在る状態においてタッチパネル3への接触物の接触を検出することができない。
そこで、本実施形態に係る電子機器1において、コントローラ5は、第1の検出方法とは異なり、タッチパネル3における他の領域よりも第2静電容量が小さい領域(第1領域)を接触領域として検出する構成を有する。また、代わりに、本実施形態に係る電子機器1において、コントローラ5は、タッチパネル3における、第2静電容量が第1所定値以下の領域(第1領域)を前記接触物の接触領域として検出する構成を有していてもよい。これらの構成を第2の検出方法と称する。
第1の検出方法を実行する従来の電子機器は、比誘電率が高く、(即ち、タッチパネルとの容量結合が容易な)所定物のタッチパネルに対する接触に基づく第2静電容量の増加に基づいて、該増加した位置を接触の位置として検出可能である。このような電子機器は、例えば、水中に在る状態においては、タッチパネル3の主面全体が水に曝されるため、水との静電容量結合によって主面の各位置の第2静電容量が一様に増加する。従って、水中において、比誘電率が高い所定物がタッチパネルに接触したとしても、当該接触に基づく第2静電容量の増加を検出することができず、従って、接触位置を検出することができない。
一方、本実施形態に係る電子機器1は、上述の第2の検出方法を有することにより、水の比誘電率(εr=80.4)よりも低い比誘電率の物質からなる所定物を水中でタッチパネル3に接触させた場合に、他の接触していない領域よりもタッチパネル3と水との容量結合が起き難い領域を生成することができ(タッチパネル3と所定物とが接触した領域には水が接触し難くなる)、当該領域を、タッチパネル3における他の領域よりも第2静電容量が小さくなる領域(第1領域)、又は、タッチパネル3における第2静電容量が第1所定値以下となる領域(第1領域)、即ち、接触領域として検出することが可能となる。即ち、本実施形態に係る電子機器1は、上述の第2の検出方法を有することにより、静電容量方式であっても、水中でのタッチ操作が可能となる。
コントローラ5は、第1の検出方法、或いは、第2の検出方法により検出される接触の態様に基づいて、タッチパネル3に対してなされるジェスチャの種類を検出する。コントローラ5は、制御プログラム41を実行することにより、タッチパネル3に対してなされるジェスチャの種類に応じて、ディスプレイ2に表示されている情報を変更する等の各種制御を実行する。なお、本実施形態に係る電子機器1は、第1の検出方法を有さず、第2の検出方法のみを有する、即ち、水中でのタッチ操作のみを可能とするものであってもよい。
ボタン6は、利用者によって操作される。コントローラ5は、ボタン6と協働することによって、ボタン6に対する操作を検出する。ボタン6に対する操作は、例えば、1ないし複数回の押下を含むが、これらに限定されない。
カメラ7は、例えば、電子機器1のディスプレイ2が設けられた側の面とは反対側の面に設けられ、当該面に面した物体を撮像する。カメラ7は、CCD(Charge Coupled Device Image Sensor)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサを用いて電子的に画像を撮像する。そして、カメラ7は、撮像した画像を信号に変換してコントローラ5へ送信する。
気圧センサ8は、電子機器1の外側の気圧(大気圧)を検出する。気圧センサ8は、空気を通過させる穴で筐体の内部と外部の気圧が連動している(水は通過させない)構造を有する電子機器1における、筐体の内部に配置されているため、電子機器1の外側の気圧を検出することができる。気圧センサ8は、検出結果をコントローラ5へ送信する。
通信部9は、無線により通信できる。通信部9は、近距離無線通信方式をサポートできる。近距離無線通信方式には、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(IEEE802.11)、ZigBee(登録商標)、赤外線通信、可視光通信、NFC(Near Field Communication)等を含む。通信部9は、複数の通信方式をサポートしてもよい。通信部9は、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格をサポートしてもよい。通信部9は、有線による通信をサポートしてもよい。有線による通信は、例えば、イーサネット(登録商標)、ファイバーチャネル等を含む。
図2において記憶部4が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、通信部9による通信で他の装置からダウンロードされてもよい。図2において記憶部4が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、記憶部4に含まれる読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。図2において記憶部4が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、電子機器1に設けられるコネクタに接続される読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。非一過的な記憶媒体は、例えば、CD(登録商標)、DVD(登録商標)、Blu−ray(登録商標)等の光ディスク、光磁気ディスク、磁気記憶媒体、メモリカード、及びソリッドステート記憶媒体を含むが、これらに限定されない。
上述のように、本実施形態に係る電子機器1は、第2の検出方法を実行することにより、水の比誘電率(εr=80.4)よりも低い比誘電率の物質からなる所定物を水中でタッチパネル3に接触させることで、水中でのタッチ操作が可能となる。本出願の発明者は、水の比誘電率(εr=80.4)よりも低い比誘電率の物質からなる所定物を電子機器1のタッチパネル3に水中で接触させる実験を行い、実験結果より、水中でのタッチ操作が可能であることを見出した。図3は、水中でタッチ操作を行う実験の概要を示す図である。図4は、水中でのタッチ操作を行った際の第2静電容量の分布を示す図である。
図3に示すように、水の比誘電率よりも低い非誘電率の物質からなる手袋として、ゴム手袋を、該ゴム手袋の内部において実験者の指先との間に空気袋を介在させた状態で実験者の手に装着した。このような条件下で、電子機器1のタッチパネル3にタッチしたときの第2静電容量の分布は図4に示す通りであり、他の領域よりも静電容量が低いピーク位置P1が確認された。ピーク位置P1における第2静電容量と他の領域における第2静電容量との差は、当該ピーク位置を他の領域と区別するのに十分な差であり、従って、水中でのタッチ操作が検出可能であることが見出された。タッチパネル3とゴム手袋との接触領域は、水が接触し難く、かつ、実験者の指先とも容量結合し難い領域となり、タッチパネルコントローラ31によって実行される駆動電圧の印加により、タッチパネル3上に形成される表面電荷が水中に離散され難い領域となる。
ここで、大気中でタッチパネルに対するタッチ操作を行う場合(通常の操作時)には、タッチパネルに対して、空気よりも比誘電率が高い物質(例えば、指)が接触されることにより、当該接触の位置にて指とタッチパネルとの容量結合が生じ、接触していない他の領域よりも第2静電容量が増大することに基づいて、接触の位置を検出する(第1の検出方法)。即ち、第1の検出方法では、図3における上方(ピークP1とは逆方向)のピークが接触の位置として検出されるため、本実施形態に係る電子機器1の構成とは全く異なることが理解される。
なお、図3に示したように、水中のタッチ操作の実験条件として、ゴム手袋の内部において実験者の指先との間に空気袋を介在させた状態で、該ゴム手袋を実験者の手に装着し、タッチ操作を行った。しかしながら、ゴム手袋の内部において実験者の指先との間に空気袋を介在させる必要は必ずしもなく、例えば、手袋を装着し、タッチパネルに接触したときに、タッチパネルと装着者の指とが容量結合しない程度に、該手袋の厚みを厚くすればよい。また、手袋の素材としては、ゴム素材に限定されず、水の比誘電率よりも小さい比誘電率の物質からなるものであれば如何なる素材であってもよい。また、装着者の指先から手首付近までを覆う手袋形状のものでなく、例えば、タッチ操作するための特定の指の指先から数センチまでの部分を密閉して覆う指サックであってもよい。
次に、図5を参照して、電子機器1が実行する機能について説明する。図5は、実施形態に係る電子機器1が実行する機能の例を示すフローチャートである。電子機器1は、コントローラ5で記憶部4に記憶されている制御プログラム41を実行することで、図5に示す機能を実現することができる。図5に示す例では、電子機器1が水中に在る場合を前提とし、第2の検出方法によってタッチ操作を行う場合が説明される。
ステップS11として、電子機器1のコントローラ5は、タッチパネルコントローラ31から出力されるタッチパネル3の検出値に基づき、タッチパネル3の各位置に対応する第2静電容量(タッチパネル3と接触物との間に生成される静電容量)を取得する。
ステップS12として、コントローラ5は、第2静電容量を取得すると、タッチパネル3における他の領域よりも第2静電容量が小さい領域(第1領域)があるか否かを判定する。コントローラ5は、第1領域がないと判定した場合には(ステップS12,No)、処理を終了する。コントローラ5は、第1領域があると判定した場合には(ステップS12,Yes)、処理をステップS13に移す。
ステップS13として、コントローラ5は、第1領域の大きさが所定の大きさよりも大きいか否かを判定する。ここで、所定の大きさは、タッチパネル3に対する接触物として、ユーザの指が触れたものと見なせる程度の大きさ(例えば、5mm四方)としてよい。コントローラ5は、第1領域の大きさが所定の大きさよりも小さいと判定した場合には(ステップS12,No)、当該第1領域は接触領域としては検出せず(即ち、第1領域の検出を無効にし)、処理を終了する。コントローラ5は、第1領域の大きさが所定の大きさよりも大きいと判定した場合には(ステップS13,Yes)、ステップS14として、当該第1領域を、外部からの接触による接触領域として検出する。コントローラ5は、外部からの接触の検出に基づき、当該接触の態様に基づくジェスチャの種別を推定し、当該ジェスチャに従って、所定の動作を実行する。コントローラ5は、所定の動作を実行した後、処理を終了する。
なお、図5に示す例では、コントローラ5が、タッチパネル3における他の領域よりも第2静電容量が小さい領域を第1領域として検出する構成を示したが、これに限定されず、コントローラ5は、タッチパネル3における、第2静電容量が第1所定値以下の領域を第1領域として検出する構成であってもよい。
以上のように、本実施形態に係る電子機器1において、コントローラ5は、検出した第1領域が所定の大きさよりも小さい場合に接触領域でないと判定し、当該第1領域が所定の大きさよりも大きい場合には当該第1領域を接触領域として検出してよい。
水中には、電荷が自由に移動できる状態で多数存在しているため、このような電荷が電子機器1のタッチパネル3の表面近傍に移動すると、当該電荷により第1静電容量が増加したと見なされる局所的な領域が形成される。第1静電容量が増加した領域は、即ち、第2静電容量が減少した領域であるため、このような局所的な領域が、第2の検出方法において、接触領域として誤検出されてしまう場合がある。
図6は、図3に示す実験を行った際の、タッチパネル3の単位検出範囲毎において検出される第2静電容量を数値で示した図である。図6に示す全体の領域は、タッチパネル3の主面に対応している。図6に示すように、タッチパネル3における他の領域よりも第2静電容量が小さい単位検出範囲がX軸方向及びY軸方向に複数連なって形成される領域P2(点線で囲った領域)と、タッチパネル3における他の領域よりも第2静電容量が小さい単一の単位検出範囲からなる領域Eと、が第1領域として検出される。領域P2は、タッチパネル3に対する接触物として、ユーザの指が触れたものと見なせる程度の大きさ(例えば、5mm四方よりも大きい)であり、一方で、領域Eは、水中を自由に移動する電荷に起因する局所的な領域と見なせる大きさ(例えば、5mm四方よりも小さい)である。従って、上述のように、検出した第1領域が所定の大きさよりも小さい場合(領域E)に接触領域でないと判定し、当該第1領域が所定の大きさよりも大きい場合(領域P2)には当該第1領域を接触領域として検出する構成とすることで、水中を自由に移動する電荷に起因する第2静電容量の変化に基づいて接触領域を誤検出してしまうことを防止できる。
以上に説明した実施形態では、電子機器1が投影型静電容量方式における相互容量方式によって接触物の接触を検出する構成を示したが、検出の方式はこれに限られず、自己容量方式や、自己容量方式と相互容量方式を組み合わせたデュアル方式であってもよい。
なお、自己容量方式は、X軸ライン又はY軸ラインの何れかを構成する一の透明電極をセンス電極として用い、当該センス電極と周囲との間で発生する静電容量を検出する方式であるため、図7に示すように、コントローラ5は、複数のX軸ラインと複数のY軸ライン毎に静電容量を検出する。従って、コントローラ5は、複数のX軸ラインの内、他のラインよりも第2静電容量が小さい一以上のX軸ラインと、複数のY軸ラインの内、他のラインよりも第2静電容量が小さい一以上のY軸ラインと、の双方が検出されたか否かによって、タッチパネル3における他の領域よりも第2静電容量が小さい第1領域が、指等の接触物の接触に起因するものであるか、水中を自由に移動する電荷に起因するものであるか、を判定してもよい。また、コントローラ5は、複数のX軸ラインの内、第2静電容量が所定値以下の一以上のX軸ラインと、複数のY軸ラインの内、第2静電容量が所定値以下の一以上のY軸ラインと、の双方が検出されたか否かによって、タッチパネル3における第2静電容量が所定値以下となる第1領域が、指等の接触物の接触に起因するものであるか、水中を自由に移動する電荷に起因するものであるか、を判定してもよい。即ち、本実施形態に係る電子機器1において、タッチパネル3は、第1方向に沿って配置される第1電極群(複数のX軸ライン)と、第1方向と交差する第2方向に沿って配置される第2電極群(複数のY軸ライン)と、からなり、コントローラ5(制御部)は、第1領域が第1電極群と第2電極群との何れか一方のみに検出される場合(図7の例ではX軸ライン)には、当該第1領域は、水中を自由に移動する電荷に起因して局所的に第2静電容量が変化した領域(図7の例では符号Eで示された領域)であって、ユーザの操作に基づいて形成される接触領域ではないと判定し、一方で、第1領域が第1電極群と第2電極群との双方に検出される場合には、第1領域をユーザの操作に基づいて形成される接触領域として検出する構成を有する。
(本実施形態における他の例)
図5を参照して説明した、電子機器1のコントローラ5が実行する処理手順は、電子機器1が水中に在る場合を前提とし、従って、第2の検出方法によってタッチ操作を行う場合を説明したが、このような構成に限定されず、電子機器1が水中に在るか否かを推定し、水中に無い場合には第1の検出方法によってタッチの検出を行い、水中に在る場合には第2の検出方法によってタッチの検出を行うようにしてもよい。この場合、コントローラ5は、上述したように、設定データ42を参照しつつ、タッチパネル3の検出値に基づいて、電子機器1(自機)が水中に在るか否かを推定してもよいし、気圧データを参照しつつ、気圧センサの検出結果に基づいて、電子機器1(自機)が水中に在るか否かを推定してもよい。
このような構成によれば、電子機器1におけるコントローラ5(制御部)は、自機が水中に在るか否かを推定し、自機が水中に在る場合には、第2の検出方法を適用することで、タッチパネル3における他の領域よりも静電容量(第2静電容量)が小さい領域(第1領域)を接触領域として検出し、一方で、自機が水中に無い場合には、第1の検出方法を適用することで、タッチパネル3における他の領域よりも静電容量(第2静電容量)が大きい領域(第2領域と称する)を接触領域として検出する。
また、電子機器1におけるコントローラ5(制御部)は、自機が水中に在るか否かを推定し、自機が水中に在る場合には、第2の検出方法を適用することで、タッチパネル3における、静電容量(第2静電容量)が所定値(第1所定値)以下となる領域(第1領域)を接触領域として検出し、一方で、自機が水中に無い場合には、第1の検出方法を適用することで、タッチパネル3における静電容量(第2静電容量)が所定値(第2所定値)以上となる領域(第2領域と称する)を接触領域として検出する。
(本実施形態における他の例)
図8は、本実施形態の他の例に係る電子機器1のブロック図である。図2に示した電子機器1のブロック図と同符号の機能部については、説明を省略する。図8に示すように、電子機器1は、スタイラスペン100を備える。以下、電子機器1が相互容量方式によって接触を検出する例を説明する。
スタイラスペン100は、タッチパネルコントローラ31と電気的に接続される。スタイラスペン100は、タッチパネルコントローラ31と電気的に接続されることにより、当該タッチパネルコントローラ31から電力の供給を受ける。スタイラスペン100は、供給された電力を電力源とし、ペン先から外部へ電荷を放出する(放電する)ことが可能である。
コントローラ5は、上述したように、タッチパネルコントローラ31から出力される、タッチパネル3の検出値に基づき、タッチパネル3における第1静電容量(タッチパネル3の第1電極と第2電極との間の静電容量)を検出することができる。電子機器1が水中に在る場合に、スタイラスペン100のペン先がタッチパネル3に接触した状態で放電がなされると、タッチパネル3におけるペン先が接触した位置において、他の領域よりも大きい第1静電容量が、コントローラ5によって検出される。電子機器1が水中に在る状態では、タッチパネル3の主面全体が水と静電容量結合するため当該主面の各位置の第1静電容量が一様に減少する。しかしながら、タッチパネル3におけるスタイラスペン100のペン先が接触した位置においては、当該スタイラスペン100から供給される電荷のために、タッチパネル3の他の領域と比して、より大きい第1静電容量が、コントローラ5によって検出される。つまり、スタイラスペン100から供給される電荷によって、第1静電容量が増大した領域が疑似的に作り出される。
以上のように、本実施形態に係る電子機器1は、外部へ放電可能なスタイラスペン100(放電部)をさらに備える。このような構成を有することにより、タッチパネル3における、スタイラスペン100のペン先が接触した領域において、他の領域よりも大きい第1静電容量が、コントローラ5によって検出される。コントローラ5は、上述したように、より大きい第1静電容量を検出すると、同時に、より小さい第2静電容量を検出するため、第2の検出方式を適用することにより、水中でのタッチ操作を検出することが可能となる。なお、本実施形態は、スタイラスペン100(放電部)がタッチパネルコントローラ31と電気的に接続されて電力の供給を受ける構成に限定されず、電子機器1が備える他の機能部に接続されて電力の供給を受ける構成であってもよい。また、スタイラスペン100(放電部)は、当該スタイラスペン100の内部に電源を有し、電子機器1の機能部に接続されずに、放電する構成であってもよい。また、スタイラスペン100がタッチパネル3に接触した状態で放電がなされることによって、当該スタイラスペン100の接触を検出する構成を説明したが、これに限定されず、スタイラスペン100がタッチパネル3に近接した状態で放電がなされることによっても、スタイラスペン100のペン先の近傍で電荷が増大することに基づいて、第1静電容量の増加が検出される。
(本実施形態における他の例)
上記の実施形態では、スタイラスペン100(放電部)による外部への電荷の供給によって、タッチパネル3において第1静電容量が増加する領域を作り出すことで、第2の検出方式による水中でのタッチ操作が可能となることを示したが、接触物は、外部への放電が可能なものに限定されない。接触物は、例えば、圧電素材からなるものであってよい。圧電素材からなる接触物は、タッチパネル3に接触すると、当該接触による変形に起因して電気信号を発生し、タッチパネル3の接触領域における第1静電容量を増加させることができる。
圧電素材としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛に代表されるペロブスカイト構造を有した圧電セラミックスであったり、ポリフッ化ビニリデンに代表される圧電性高分子であってよい。圧電素材が圧電セラミックスである場合、接触物としては、例えば、ゴム素材を母材として圧電セラミックスの粒子を内包させた複合材料を手袋状に加工したものであってよい。
以上に、添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。
静電容量方式であっても水中でのタッチ検出を行うために、上記の実施形態に係る電子機器1において、コントローラ5が、タッチパネル3における他の領域よりも第2静電容量が小さい領域、或いは、タッチパネル3における、第2静電容量(タッチパネル3と接触物との間に生成される静電容量)が第1所定値以下の領域を接触領域として検出する構成を示した。しかしながら、本実施形態に係る電子機器1は、コントローラ5が、複数の電極間で生成される第1静電容量を検出し、タッチパネル3における他の領域よりも第1静電容量が大きい領域、或いは、タッチパネル3における第1静電容量が所定値以上となる領域を接触領域として検出するものと特徴付けられてもよい。
また、本実施形態に係る電子機器1は、上述したように、自機が水中に在る状態で、タッチパネル3の全域において、第2静電容量(タッチパネル3と接触物との間に生成される静電容量)が一様に増加する(図6に示すように、タッチパネル3の水に曝される領域は最大の検出値100となる)が、水の比誘電率よりも低い比誘電率の素材から成る所定物を接触させることによって、当該接触した領域における第2静電容量を他の領域よりも小さくすることによって、接触の検出を可能にすることを説明した。このような構成によれば、本実施形態に係る電子機器1は、コントローラ5が、タッチパネルコントローラ31から出力されるタッチパネル3の検出値に基づき、当該タッチパネル3における静電容量(上記の第1静電容量と第2静電容量の何れでもよい)の変化を検出し、タッチパネル3における静電容量の変化量が所定値以下の領域、又は、タッチパネル3における他の領域よりも静電容量の変化量が小さい領域、を接触領域として検出するものと特徴付けられてもよい。
また、上記の本実施形態では、自機が水中にない状態においては、第2静電容量の増加位置が接触領域として検出され、一方で、自機が水中に在る状態においては、第2静電容量の減少位置が接触領域として検出されるものと説明した。これによれば、本実施形態に係る電子機器1が水中でのタッチ操作を可能とするためには、コントローラ5が、タッチパネルコントローラ31から出力されるタッチパネル3の検出値に基づき、自機が水中に在るか否かを判定し、自機が水中に無い状態から自機が水中に在る状態に遷移したと判定すると、タッチパネル3の検出値の正負を反転する処理を実行する構成を有していればよい。また、このような処理は、コントローラ5が実行するのではなく、タッチパネルコントローラ31が実行してもよい。この場合タッチパネルコントローラ31は、自機が水中に無い状態から自機が水中に在る状態に遷移したと判定すると、タッチパネル3の検出値の正負を反転させた信号をコントローラ5へ出力すればよい。このようにすることで、コントローラ5は、自機が水中に在るか否かに依らず、または、特別な処理を実行することなく、タッチパネル3に対する接触を検出することができる。
また、上記の本実施形態では、コントローラ5が、タッチパネル3と接触物との間に生成される静電容量(第2静電容量)を検出し、タッチパネル3における他の領域よりも第2静電容量が小さい領域、或いは、タッチパネル3における、第2静電容量が所定値以下の領域を接触領域として検出する構成を示したが、このような検出はタッチパネルコントローラ31が行ってもよい。
上記の実施形態では、タッチパネル3を備える電子機器1として、スマートフォンを例にとって説明したが、本実施形態に係る電子機器1は、スマートフォンに限定されない。電子機器1は、例えば、モバイルフォン、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、スマートウォッチ、スマートグラス、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、ゲーム機等であってもよい。さらに、電子機器1は、ユーザの身体に直接的又は間接的に装着可能なウェアラブル機器(腕時計型、メガネ型、衣服型等)であってもよい。例えば電子機器1は、ダイビング(潜水)用のスーツに備えられるものであってもよい。この場合、スーツに静電容量方式のタッチセンサを設け、第2の検出方式による接触の検出を行うことにより、海中での操作を自由に行うことができる。
上記の実施形態では、電子機器1の構成と動作について説明したが、これに限定されず、各構成要素を備える方法やプログラムとして構成されてもよい。
1 電子機器
2 ディスプレイ
3 タッチパネル
31 タッチパネルコントローラ
4 記憶部
5 コントローラ
6 ボタン
7 カメラ
8 気圧センサ
9 通信部

Claims (11)

  1. 静電容量型のタッチパネルと、
    前記タッチパネルの検出値に基づき、当該タッチパネルと接触物との間に生成される静電容量を検出し、
    前記タッチパネルにおける他の領域よりも前記静電容量が小さい第1領域を前記接触物の接触領域として検出する制御部と、を備える
    電子機器。
  2. 前記制御部は、自機が水中に在るか否かを推定し、
    前記自機が水中に在る場合に、前記第1領域を前記接触物の接触領域として検出し、
    前記自機が水中に無い場合に、前記タッチパネルにおける他の領域よりも前記静電容量が大きい第2領域を前記接触領域として検出する
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 静電容量型のタッチパネルと、
    前記タッチパネルの検出値に基づき、当該タッチパネルと接触物との間に生成される静電容量を検出し、
    前記タッチパネルにおける、前記静電容量が第1所定値以下の第1領域を前記接触物の接触領域として検出する制御部と、を備える
    電子機器。
  4. 前記制御部は、自機が水中に在るか否かを推定し、
    前記自機が水中に在る場合に、前記第1領域を前記接触物の接触領域として検出し、
    前記自機が水中に無い場合に、前記タッチパネルにおける前記静電容量が第2所定値以上となる第2領域を接触領域として検出する
    請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記制御部は、前記検出した前記第1領域が所定の大きさよりも小さい場合に当該第1領域が前記接触領域でないと判定し、
    前記検出した前記第1領域が前記所定の大きさよりも大きい場合には当該第1領域を前記接触領域として検出する
    請求項1から4の何れか一項に記載の電子機器。
  6. 前記タッチパネルは、第1方向に沿って配置される第1電極群と、第1方向と交差する第2方向に沿って配置される第2電極群と、からなり、
    前記制御部は、前記検出した前記第1領域が前記第1電極群と前記第2電極群との何れか一方のみに対応する場合には、当該第1領域は前記接触領域ではないと判定し、
    前記検出した前記第1領域が前記第1電極群と前記第2電極群との双方に対応する場合には、当該第1領域を前記接触領域として検出する
    請求項1から4の何れか一項に記載の電子機器。
  7. 外部へ放電可能な放電部をさらに備える
    請求項1から6の何れか一項に記載の電子機器。
  8. 静電容量型のタッチパネルと、
    前記タッチパネルの検出値に基づき、当該タッチパネルにおける静電容量の変化を検出し、
    前記タッチパネルにおける前記静電容量の変化量が所定値以下の領域、又は、前記タッチパネルにおける他の領域よりも前記静電容量の変化量が小さい領域、を前記接触物の接触領域として検出する制御部と、を備える
    電子機器。
  9. 静電容量型のタッチパネルと、
    前記タッチパネルの検出値に基づき、自機が水中に在るか否かを判定し、
    前記自機が水中に在る場合に、前記タッチパネルの検出値の正負を反転する制御部と、を備える
    電子機器。
  10. 静電容量型のタッチパネルと、制御部と、を備える電子機器によって実行される方法であって、
    前記制御部が、前記タッチパネルの検出値に基づき、当該タッチパネルと接触物との間に生成される静電容量を検出するステップと、
    前記タッチパネルにおける他の領域よりも前記静電容量が小さい第1領域を前記接触物の接触領域として検出するステップと、を含む
    制御方法。
  11. 静電容量型のタッチパネルと、制御部と、を備える電子機器において、
    前記制御部に、
    前記タッチパネルの検出値に基づき、当該タッチパネルと接触物との間に生成される静電容量を検出させ、
    前記タッチパネルにおける他の領域よりも前記静電容量が小さい第1領域を前記接触物の接触領域として検出させる
    制御プログラム。
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