JP2017049303A - 羽根駆動装置、シャッター装置およびこれらを備えた光学機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】シャッター速度の高速化を妨げることなく、遮光羽根の耐久性を向上させることのできるシャッター装置を提供する。【解決手段】遮光羽根1と、前記遮光羽根1を開閉駆動する駆動手段とを有するシャッター装置において、前記遮光羽根1の、該遮光羽根1の開閉駆動が繰り返し行われることにより、補強部材9の劣化(損傷)及び剥離を防ぐために、補強部材の接着境界線9aを波形形状にすることで、遮光羽根の軽量化を図るとともに、前記遮光羽根1の開閉運動が繰り返し行われたとしても、劣化を生じにくい構成にしている。【選択図】図2
Description
本発明は、シャッター羽根や絞り羽根などの羽根を、モータ等の駆動手段で駆動するようにした羽根駆動装置、シャッター装置及びこれらを備えたカメラ等の光学機器に関する。
撮像素子を用いるカメラにおいては、ダイナミックレンジが狭い為、高輝度時の光量調節には、高速のシャッター速度が要求される。
しかしながら、シャッター速度の高速化に伴う問題として、耐久動作時の遮光羽根の劣化があげられる。従来、この問題の解決方法として、羽根全体の材厚を増やす方法や、部分的に羽根材を2枚にして強度を上げる方法が知られている。
遮光羽根は、従来、均一厚に作製されたポリエステル等のシート材を打ち抜き加工して構成される為、耐久性を向上させようとすると遮光羽根全体の厚さが増してしまい、補強に必要のない部分の重量も増加し、シャッター速度の高速化に不利であった。
また、特開2004−138779のように2枚の材料を接着した場合でも、接着境界線が直線形状をしており、接着境界線と羽根の稜線がなす角部に応力が集中しやすい形状となっている為、破損や剥離の原因となっていた。遮光羽根の強度を満たすには、補強部材を大きくする必要があり、シャッターの高速化に不利であった。
本発明は、シャッター速度の高速化を妨げることなく、羽根の耐久性を向上させることのできる羽根駆動装置及びシャッター装置を提供する。
本発明の羽根駆動装置は、光が通過する開口内に出入りする羽根と、前記羽根の基端部から前記羽根に駆動力を付与する駆動手段と、を備え、前記羽根の基端部側の少なくとも一方面上には、前記駆動手段から駆動力を受ける前記羽根の基端部を補強するための補強部材が設けられ、前記補強部材のうち前記羽根の先端側に対応する端部の形状が波形状で形成されたことを特徴とする。
かかる本発明の態様によれば、補強部材のうち羽根先端側の端部形状を波形状としたことで、羽根の耐久性を向上できる。
かかる本発明の態様によれば、補強部材のうち羽根先端側の端部形状を波形状としたことで、羽根の耐久性を向上できる。
また本発明のシャッター装置は、遮光羽根と、該遮光羽根を開閉駆動する駆動手段とを有するシャッター装置において、前記遮光羽根の、該遮光羽根の開閉駆動の繰り返しにより劣化を生じ易い部分を含む一部の範囲に、接着境界線が波形形状となるように、補強部材を取り付けたことを特徴とするものである。
かかる本発明の態様によれば、シャッター装置に適用する遮光羽根が駆動力を受ける部分を補強部材で補強し、その補強部材の接着境界部分を波形形状としたので、羽根の耐久性を向上できる。
かかる本発明の態様によれば、シャッター装置に適用する遮光羽根が駆動力を受ける部分を補強部材で補強し、その補強部材の接着境界部分を波形形状としたので、羽根の耐久性を向上できる。
以上説明したように、本発明によれば、シャッター速度の高速化を妨げることなく、遮光羽根の耐久性を向上させることができる羽根駆動装置及びシャッター装置を提供できる。
(実施例1)
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4は本発明の実施の一形態におけるシャッター装置に係る図であり、図1はシャッター装置の分解斜視図、図2は遮光羽根の構造を示す斜視図、図3はシャッター全閉の状態を示す図、図4はシャッター開放の状態を示す図である。
遮光羽根1,2はそれぞれ長穴1a,2a及び穴部1b,2bを有し、前記穴部1b,2bに、略中央部に光が通過する開口を有する地板(開口形成部材)4に設けられた回転軸4b,4a(図3及び図4参照)が回転可能に嵌合しており、前記遮光羽根1,2の長穴1a,2aに、駆動レバーが一体に構成されるマグネットロータ5のレバーピン5aが嵌挿されている。
前記マグネットロータ5は巻線コイル7及び該巻線コイル7が挿入されるヨーク6とともに前記遮光羽根1,2の駆動手段を成している。従って、前記マグネットロータ5が回転するとこれに伴って前記レバーピン5aも回転する為、回転軸4b,4aに嵌合した穴部1b,2bを中心に遮光羽根1,2が回転(開閉駆動)することになる。
なお、前記マグネットロータ5の上端(図1において)は軸受8により回転自在に支持されており、下端は地板4に設けられた穴部4cに回転可能に支持されている。
ここで、図2を用いて、上記遮光羽根1,2の構造について詳述する。図2には同一構成である遮光羽根1,2のうちの一方の遮光羽根1を代表して示している。
前記遮光羽根1には、その長穴1a.穴部1b及び後述するように開閉した際に地板4のストッパー部と突き当たる突き当たり部1c,1dを含む斜線で示した、劣化を生じ易い部分を含む一部(羽根の基端部)の範囲3のみに、接着剤により補強部材9が貼付される。前記遮光羽根2も同様に補強部材9が貼付される。補強部材9は、遮光羽根1の一端部側である先端部とは反対側の基端部において駆動伝達が行われることから、遮光羽根1の基端部を補強する役目を有する。なお、遮光羽根1,2と補強部材9を取り付ける方法は接着剤に限るものではない。
前記補強部材9は接着境界線9aを持ち、その形状は接着境界線及び羽根1の稜線がなす角部に応力が集中することを防ぐ波形形状とする。
上記のように、遮光羽根1,2の開閉駆動の繰り返しにより劣化(損傷)を生じ易い部分を含む一部の範囲3のみに補強部材9を取り付けることにより、必要以上に遮光羽根1,2の重量が増すことがなくなり、シャッター速度の低下を最小限に抑えることができると共に、該遮光羽根1,2の劣化を抑え、耐久性を向上させることが可能となる。
また、上記補強部材9の接着境界線9aの形状により、応力の集中を防ぎ、羽根の破損、剥離を防ぐことが可能となる。
以上の構成のシャッター装置において、巻線コイル7に通電すると、ヨーク6との磁気的作用によりマグネットロータ5がその通電方向に従って回転し、これに伴って遮光羽根1,2の長穴1a,2aに挿通されているレバーピン5aが回転する。このため、遮光羽根1,2はその回動方向へ各々の穴部1b,2bを中心に、例えば図3に示す全開状態から図4に示す開放状態まで回転する。
一方、前記巻線コイル7へ逆通電すると、マグネットロータ5が逆方向に回転し、レバーピン5aも逆方向に回動する為、遮光羽根1,2は図4に示す開放状態から図3に示す全閉状態まで回転する。
ところで、遮光羽根1,2を開放状態から全閉状態へ回転させたとき、遮光羽根1は、図3に示すように、その突き当たり部1cが地板4のストッパー部4cと突き当たる。遮光羽根2は、図3に示すように、その突き当たり部2cが地板のストッパー部4dと突き当たる。一方、遮光羽根1,2を全閉状態から開放状態へ回転させたとき、遮光羽根1は、図4に示すように、その突き当たり部1dが地板4のストッパー部4dと突き当たる。遮光羽根2は、図4に示すように、その突き当たり部2dが地板4のストッパー部4cと突き当たる。
上記の開閉動作が繰り返し行われると、遮光羽根1,2の地板4との突き当り部分に接着されている補強部材9の角部に応力が集中し、劣化(損傷)や剥離を招くこととなるが、本発明の実施形態によれば、図2に示したように、遮光羽根1,2に取り付けられる補強部材9の接着境界線の形状により、応力の集中を抑えることができ、耐久性を向上させることができる。
また、本実施の形態においては、前記のように遮光羽根1,2に対して補強部材9を取り付ける範囲を増やさずに、耐久性を向上させることができる為、従来のように、遮光羽根1,2の重量を必要以上に増やすことなく、シャッター速度の低下を最小限に抑えることができる。つまり、シャッター速度の高速化を損なう事がなくなる。
<他の実施形態例>
本発明は上述した実施例1に限定されるものではない。例えば、実施例1では、シャッター機能だけのいわゆるレンズシャッターにおける例を示した。レンズシャッターに種々の機能を付加することが増えており、例えば、本発明はNDフィルターとの組み合わせ、光量調節装置との組み合わせにおいても、その効果を発揮する。
本発明は上述した実施例1に限定されるものではない。例えば、実施例1では、シャッター機能だけのいわゆるレンズシャッターにおける例を示した。レンズシャッターに種々の機能を付加することが増えており、例えば、本発明はNDフィルターとの組み合わせ、光量調節装置との組み合わせにおいても、その効果を発揮する。
上記実施例1では、遮光羽根の一方面上に補強部材を設けたが、例えば、両面に補強部材を設けてもよい。
なお、本発明は、上述した羽根駆動装置(例えば、シャッター装置)に限定されず、このような羽根駆動装置を備えたカメラ等の撮像装置に代表される光学機器に対しても広く適用できるものであり、このような光学機器に適用すれば、羽根駆動に対する高い信頼性又は優れた耐久性を発揮する機器となる。
1,2 遮光羽根
1a,2a 長穴
1b,2b 穴部
1c,2c 突き当たり部
1d,2d 突き当たり部
3 補強部材が取り付けられる、劣化を生じ易い部分を含む一部の範囲
4 地板
4a,4b 回転軸
4c 穴部
5 マグネットロータ
5a レバーピン
6 ヨーク
7 巻線コイル
8 軸受け
9 補強部材
9a 接着境界線
1a,2a 長穴
1b,2b 穴部
1c,2c 突き当たり部
1d,2d 突き当たり部
3 補強部材が取り付けられる、劣化を生じ易い部分を含む一部の範囲
4 地板
4a,4b 回転軸
4c 穴部
5 マグネットロータ
5a レバーピン
6 ヨーク
7 巻線コイル
8 軸受け
9 補強部材
9a 接着境界線
Claims (3)
- 光が通過する開口内に出入りする羽根と、
前記羽根の基端部から前記羽根に駆動力を付与する駆動手段と、を備え、
前記羽根の基端部側の少なくとも一方面上には、前記駆動手段から駆動力を受ける前記羽根の基端部を補強するための補強部材が設けられ、前記補強部材のうち前記羽根の先端側に対応する端部の形状が波形状で形成されたことを特徴とする羽根駆動装置。 - 遮光羽根と、該遮光羽根を開閉駆動する駆動手段とを有するシャッター装置において、
前記遮光羽根の、開閉駆動の繰り返しにより劣化を生じ易い一部の範囲に、波形形状を持つ補強部材を取り付けたことを特徴とするシャッター装置。 - 請求項1に記載の羽根駆動装置、又は請求項2に記載のシャッター装置を備えたことを特徴とする光学機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015170481A JP2017049303A (ja) | 2015-08-31 | 2015-08-31 | 羽根駆動装置、シャッター装置およびこれらを備えた光学機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015170481A JP2017049303A (ja) | 2015-08-31 | 2015-08-31 | 羽根駆動装置、シャッター装置およびこれらを備えた光学機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017049303A true JP2017049303A (ja) | 2017-03-09 |
Family
ID=58278856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015170481A Pending JP2017049303A (ja) | 2015-08-31 | 2015-08-31 | 羽根駆動装置、シャッター装置およびこれらを備えた光学機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017049303A (ja) |
-
2015
- 2015-08-31 JP JP2015170481A patent/JP2017049303A/ja active Pending
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