JP2017049157A - バネ検査装置 - Google Patents

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幸長 中野
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Abstract

【課題】構造がシンプルで、多数のバネの良否判定を効率よく高精度に行うことができるバネ検査装置を提供する。【解決手段】対向するプレート12,14のセンタ孔12a,14aに挿通され軸方向に移動自在な寸切りボルト20を備える。プレート12から突出する寸切りボルト20の端部20bを引っ張るシリンダ22を備える。筒状部40とバネ受け部42を有し、筒状部40に寸切りボルト20が挿通され、プレート12,14の間を移動自在なバネ保持具38を備える。バネ受け部42と対向する押圧面48aを有し、プレート14の内側の寸切りボルト20の部分に固定された押圧部材44を備える。プレート12の内側に取り付けられ、バネ受け部42を係止する荷重面54に作用する押圧力を検出するロードセル50を備える。寸切りボルト20の移動を制限するストッパであるナット56を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、皿バネやコイルバネ等の検査を行うためのバネ検査装置に関する。
各種設備に長期間使用されている皿バネやコイルバネ等は、万一の事故やトラブルを未然に防止するため、適切なタイミングで保守点検を行うことが必要である。例えば、スキー場のリフト装置等は、駆動機構の緩衝部に多数の皿バネが使用され、その数が非常に多いため保守点検に大変な手間が掛かっている。したがって、従来から、短時間で効率よくバネの検査を行うことができ、しかも劣化や破損を精度よく検出できるバネ検査装置が求められていた。
従来、バネの特性を検査する装置として、例えば特許文献1に開示されているように、試料である弾性体を変形させるための可動要素と変位測定機構とを備えた弾性体の力−変位特性検出装置があった。可動要素は横梁であり、横梁と弾性体との間に既知のばね定数を有するスプリングを設け、横梁を移動させることによりスプリングを介して弾性体を加圧する構造になっている。変位測定機構は、横梁と弾性体との間隔を測定するものである。この装置を使用することにより、弾性体に作用させる荷重を徐々に変化させ、それに伴う試料の変形量の変化を精密に検出することができ、例えば、力−変位特性を示す詳細なグラフを作成することができる。
また、バネ検査装置に関するものではないが、特許文献2の第5図に開示されているように、コンクリートに対する圧縮クリープ試験を行うためのコンクリートクリープ試験装置があった。この試験装置は、コックリートテストピース、ロードセル、高剛性の荷重枠、及び油圧ジャッキを列設し、この両端を、一対のPC鋼棒により相互に連結された一対の台板の間に挟着した構造であり、ロードセルの表示に合わせて油圧ジャッキを駆動することにより、PC鋼棒の弾性伸びに相応した圧縮荷重をコンクリートテストピースに作用させることができる。
特開昭58−80342号公報 実開昭59−106050号公報
しかし、特許文献1の装置は、個々の試料の特性を精密に測定するのに適しているが、多数の試料の良否を効率よく短時間で判定するという課題について特に考慮されていないので、上記のような多数の皿バネ等の保守点検を行う用途には適していないものである。これは、特許文献1の装置の可動要素を、特許文献2の油圧ジャッキ等を用いた構成に置き換えたとしても解決されるものではない。
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、構造がシンプルで、多数のバネの良否判定を効率よく高精度に行うことができるバネ検査装置を提供することを目的とする。
本発明は、内側に中空の中心軸を有し、当該中心軸方向に伸縮して付勢するバネの検査を行うためのバネ検査装置であって、表裏を貫通する孔が形成された第一の部材と、表裏を貫通する孔が形成された第二の部材と、前記第一及び第二の部材を一定の間隔を空けて対向させ、前記孔同士が同軸になるように相互に位置決めする位置決め具と、前記第一及び第二の部材の各孔に挿通されて軸方向に移動自在な長尺の部材であって、一端部である第一の端部が前記第一の部材の外側の面から突出し、他端部である第二の端部が前記第二の部材の外側の面から突出する棒部材と、前記棒部材を前記第一の端部の方向に移動させる駆動装置と、軸方向に貫通する孔が形成された筒状部、及び前記筒状部の一端部の側周面から外向きに延設されたバネ受け部を有し、前記孔の内側に前記棒部材が挿通されたバネ保持具と、前記第二の部材と前記バネ保持具との間に位置する前記棒部材の部分に、軸方向に対して固定される本体を有し、この本体の前記バネ保持部側の端部に、前記バネ受け部と対向する押圧面が形成されている押圧部材と、前記棒部材の軸方向に対して交差する向きに配された荷重面を有し、前記駆動装置により前記棒部材を軸方向に変位させることにより前記バネから前記荷重面に作用する押圧力を検出するロードセルと、前記駆動装置による前記棒部材の前記第一の端部方向への移動に対して、移動限度位置を規定するストッパ部材とを備え、前記バネの検査を行うとき、前記バネは、前記中空の中心軸に前記バネ保持具の筒状部が挿通され、軸方向の一端面が前記バネ受け部により保持され、前記バネの他端面が、前記シリンダに駆動されて前記棒部材と共に移動する前記押圧部材の押圧面により押圧され、前記バネが所定長さに変位した状態で、前記ロードセルにより前記バネに発生する弾発力を検出可能としたバネ検査装置である。
また本発明は、前記バネ検査装置であって、表裏を貫通するセンタ孔が形成された第一のプレートと、表裏を貫通するセンタ孔が形成された第二のプレートと、前記第一及び第二のプレートを一定の間隔を空けて対向させ、前記センタ孔同士が同軸になるように相互に位置決めする位置決め具と、前記第一及び第二のプレートの各センタ孔に挿通されて軸方向に移動自在な長尺の部材であって、一端部である第一の端部が前記位置決め具により固定された前記第一のプレートの外側の面から突出し、他端部である第二の端部が前記第二のプレートの外側の面から突出する棒部材と、前記棒部材の第一の端部を引くことによって、前記棒部材を前記第一の端部の方向に移動させる駆動装置と、軸方向に貫通するセンタ孔が形成された筒状部、及び前記筒状部の一端部の側周面から外向きに延設されたバネ受け部を有し、前記センタ孔の内側に前記棒部材が挿通された状態で、前記第一及び第二のプレートの間を軸方向に移動自在なバネ保持具と、前記第二のプレートと前記バネ保持具との間に位置する前記棒部材の部分に、軸方向に対して固定される本体を有し、この本体の前記バネ保持部側の端部に、前記バネ受け部と対向する押圧面が形成されている押圧部材と、前記第一のプレートの内側の面に固定される本体、及び前記棒部材の軸方向に対して交差する向きに配された荷重面を有し、前記荷重面で前記バネ受け部の前記第一のプレート側の面を係止し、前記荷重面に作用する押圧力を検出するロードセルと、前記棒部材の第二の端部に固定される部材であって、前記棒部材が前記第一の端部の方向に移動した時、前記第二のプレートの外側の面に係止されることによって前記棒部材の移動限度位置を規定するストッパ部材とを備えるバネ検査装置である。
前記バネの検査を行うとき、前記バネは、前記中空の中心軸に前記バネ保持具の筒状部が挿通され、軸方向の一端面が前記バネ受け部により保持され、前記バネの他端面が、前記シリンダに駆動されて前記棒部材と共に移動する前記押圧部材の押圧面により押圧され、前記バネが所定長さに収縮した状態で、前記ロードセルにより前記バネに発生する弾発力を検出する。
さらに、前記ストッパ部材と前記第二のプレートとの離間距離を規定する基準スペーサが設けられ、前記ストッパ部材と前記第二のプレートとの間に挟んだ前記基準スペーサを取り外すことにより、前記押圧部材が基準スペーサの長さだけ前記バネ受け部の方向に移動可能になる構成であることが好ましい。また、前記位置決め具は、前記第二のプレートの内側の面に取り付けられた脚部材であり、前記脚部材の先端部が前記第一のプレートの上面に載置され、前記第二のプレートが前記脚部材に支持されて前記第一のプレートの上方に対向する構成にしてもよい。また、前記ロードセルは、前記棒部材が挿通されるセンタ孔を有するセンタホール型ロードセルであることが好ましい。
前記棒部材は、側周面にネジ山が形成された寸切りボルトであり、前記押圧部材の本体には、当該本体を貫通する孔であって、内壁面にネジ溝が形成されたセンタ孔が設けられ、前記押圧部材は、自己のネジ溝が前記寸切りボルトのネジ山に螺合することによって、前記寸切りボルトに対して軸方向の位置を変更可能に固定され、前記ストッパ部材の本体には、当該本体を貫通する孔であって、内壁面にネジ溝が形成されたセンタ孔が設けられ、前記ストッパ部材は、自己のネジ溝が前記寸切りボルトのネジ山に螺合することによって、前記寸切りボルトに対して軸方向の位置を変更可能に固定される構造にしてもよい。
前記構成の場合、前記寸切りボルトの第一の端部に螺合し、前記寸切りボルトに対して軸方向の位置を変更可能に固定されている係止部材が設けられ、前記駆動装置は、前記寸切りボルトが挿通される孔を有するセンタホール型シリンダであり、本体の一端部が前記第一のプレートの外側の面に固定され、反対側の端部から突出するピストンの端部が前記第一のプレートから離れる向きに移動可能であり、前記ピストンの端部が前記係止部材に係止された状態で移動することにより、前記寸切りボルトが第一の端部の方向に移動する構成であることが好ましい。さらに、前記ピストンの端部と前記ナットとの間にスラスト軸受の軸受け具が設けられ、前記ピストンの端部が、前記軸受け具を介して前記ナットに係止される構成であることが好ましい。
また、前記バネは、複数枚重ねた皿バネであり、前記押圧部材の前記押圧面の内側に、前記バネ保持具の前記筒状部と接触するのを防止するための逃げ部が設けられている構成であることが好ましい。
前記ストッパ部材は、前記駆動装置による前記棒部材の移動により、前記バネが前記所定長さに変位した状態を検知するスイッチ部材を備えていると良い。
本発明のバネ検査装置は、検査対象のバネを所定長さだけ収縮させ、その収縮によって発生するバネの弾発力を測定し評価するものであり、検出された弾発力が適正な値か否かを判定することによって、バネの良否判定を精度よく行うことができる。また、検査対象のバネを容易に着脱できる構造であり、特に、皿バネの場合、複数枚を重ねて同時に検査することも可能なので、多数のバネの検査を効率よく短時間で行うことができる。
また、棒部材を寸切りボルトとし、押圧部材やストッパ部材等を寸切りボルトに螺合させて固定する構造にすることによって、押圧部材やストッパ部材等の位置(寸切りボルトに対する軸方向の位置)を容易に変更することができ、駆動装置の駆動力を可変することなく、バネに与える負荷の設定を容易に変更することができる。さらに、所定のスペーサ部材を着脱してストッパ部材の位置を制御する構成にすることによって、検査時の人的作業を容易にできると共に、検査条件のバラツキを最小限に抑えることができる。
本発明のバネ検査装置の一実施形態を示す正面図である。 検査対象の皿バネを示す平面図(a)、正面図(b)及び縦断面図(c)である。 この実施形態のバネ検査装置が備えるセンタホール型シリンダを示す平面図(a)、正面図(b)及び縦断面図(c)である。 この実施形態のバネ検査装置が備えるスラスト玉軸受式の軸受け具を示す平面図(a)、正面図(b)及び拡大縦断面図(c)である。 この実施形態のバネ検査装置が備えるバネ保持具を示す平面図(a)、正面図(b)及び縦断面図(c)である。 この実施形態のバネ検査装置が備える押圧部材を示す平面図(a)、正面図(b)及び縦断面図(c)である この実施形態のバネ検査装置が備えるセンタホール型ロードセルを示す平面図(a)、正面図(b)及び縦断面図(c)である。 この実施形態のバネ検査装置が備える基準スペーサを示す平面図(a)及び正面図(b)である。 図1に示すバネ検査装置の内部構造を示す縦断面図である。 図9のA部を拡大した図である。 図9のB部を拡大した図である。 図9のC部を拡大した図である。 ストッパ部材の他の実施形態の正面図及び底面図(a)、ストッパ部材に搭載された位置検出用ブザー回路の回路図(b)である。
以下、本発明のバネ検査装置の一実施形態について、図面に基づいて説明する。この実施形態のバネ検査装置10は、例えば、スキー場のリフト等に多数使用されている皿バネSの破損又は劣化の有無を検査し、良否判定するための装置である。皿バネSは、図2に示すように、円錐台側面状のバネ部S1を有し、センタ孔S2が中空の中心軸になっている。
バネ検査装置10は、図1、図9〜図12に示すように、厚い金属板等の部材である第一及び第二のプレート12,14を備えている。2つのプレート12,14の中央部には、それぞれ表裏を貫通するセンタ孔12a,14aが形成されている。センタ孔12a,14aの直径はほぼ同じである。また、第一のプレート12の外側の面12b(第二のプレート14と反対側の面)には、第一のプレート16を水平に支持するための複数の支持脚16が取り付けられ、第二のプレート14の内側の面14c(第一のプレート12側の面)には、位置決め具である複数の脚部材18が取り付けられている。脚部材18は、先端部が第一のプレート12の上面である内側の面12cに載置され、第二のプレート14を第一のプレート12の上方に支持する働きをする。これにより、第一及び第二のプレート12,14は、一定の間隔を空けて上下に対向し、センタ孔12a,14a同士が同軸になるように相互に位置決めされている。
第一及び第二のプレート12,14のセンタ孔12a,14aには、棒部材である寸切りボルト20が、軸方向に移動自在に挿通されている。寸切りボルト20は、長尺円柱状の側周面にネジ山20aが形成された部材で、一端部である第一の端部20bが、第一のプレート12の外側の面12bから突出し、他端部である第二の端部20cが、第二のプレート14の外側の面14bから突出している。
第一のプレート12の外側の面12bには駆動装置であるセンタホール型シリンダ22が取り付けられている。センタホール型シリンダ22は、例えば油圧式のシリンダであり、図3に示すように、軸方向に貫通するセンタ孔22aを有し、円筒状の本体24の軸方向の一端からピストン26の端部26aが突出している。センタ孔22aの直径は、第一のプレート12のセンタ孔12aとほぼ同じである。本体24の側面には油圧カプラ28が取り付けられ、本体24内の油室24aに油圧カプラ28を通じてオイルが送り込まれ、オイルの圧力によってピストン26が移動し、端部26aの突出長さが変化する。
本体24は、図1に示すように、ピストン26が突出しているのと反対側の端面24bが第一のプレート12の外側の面12bに当接し、センタ孔12a,22a同士が同軸になるように配されて固定されている。そして、寸切りボルト20の第一の端部20bがセンタ孔22a内を通じてピストン26の側から突出し、その突出している部分に係止部材であるナット30が取り付けられている。したがって、ピストン26の端部26aがナット30に係止された状態で移動することにより、寸切りボルト20が第一の端部20bの方向に移動する。なお、係止部材は、寸切りボルト20に螺合し、寸切りボルト20に対して軸方向の位置を変更可能に固定されている部材であればよく、ナット以外の部材を使用してもよい。
ここで、ピストン26の端部26aとナット30との間には、例えばスラスト軸受であるスラスト玉軸受式の軸受け具32が設けられ、ピストン26の端部26aが軸受け具32を介してナット30に係止されるようになっている。軸受け具32は、例えば図4に示すように、2つのドーナツ状のセンタ座34の間にスラスト玉軸受け36が同軸に挟まれた構造であり、センタ孔32aの直径は、センタホール型シリンダ22のセンタ孔22aとほぼ同じである。軸受け具32は、スラスト玉軸受け36の外輪36b側のセンタ座34がピストン26の端部26aに当接し、互いのセンタ孔32a,22aが同軸になるように配されている。軸受け具32は、ナット30がピストン26の端部26aを係止した状態で、ナット30を締めたり緩めたりしたりしやすくするための部材である。
第一及び第二のプレート12,14の間の位置には、検査対象の皿バネSが装着されるバネ保持具38が設けられている。バネ保持具38は、図5に示すように、軸方向に貫通するセンタ孔38aが形成された筒状部40を有し、筒状部40の一端部にフランジ状のバネ受け部42が延設されている。センタ孔38aの直径は、第一及び第二のプレート12,14のセンタ孔12a,14aとほぼ同じであり、筒状部44aの外径は、皿バネSのセンタ孔S2の直径よりも僅かに小さく、バネ受け部42の先端部分の直径は、皿バネSの外径と同等以上に設定されている。バネ保持具38は、センタ孔38aの内側に寸切りボルト20が挿通され、第一及び第二のプレート12,14の間を軸方向に移動可能になっている。
第二のプレート14とバネ保持具38との間の位置には、バネ保持具38に装着された皿バネSを押圧する押圧部材44が設けられている。押圧部材44は、図6に示すように、軸方向にセンタ孔44aが貫通している円筒状の本体46を有し、センタ孔44aの内壁面に、寸切りボルト20のネジ山20aと螺合するネジ溝44bが形成されている。また、本体46の一端部に鍔部48が延設されている。鍔部48のドーナツ状の端面である押圧面48aは、検査対象の皿バネSと同等又はそれ以上の大きさに設定されている。押圧部材44は、ネジ溝44bが寸切りボルト20のネジ山20aに螺合することにより、寸切りボルト20に対して軸方向の位置を変更可能に固定され、押圧面48aがバネ保持具38のバネ受け部42の内側の面42aに対向している。また、押圧部材44は、押圧面48aの内側に、バネ保持具38の筒状部40との接触を防止するための逃げ部48bが設けられ、本体46の内側に向かって円柱状に深く凹んでいる。
バネ保持具38と第一のプレート12との間には、センタホール型ロードセル50が設けられている。センタホール型ロードセル50は、図7に示すように、軸方向に貫通するセンタ孔50aを有し、円筒状の本体52の一端部に、軸方向に対して交差する向きに配された荷重面54が設けられている。センタ孔50aの直径は、第一のプレート12のセンタ孔12aとほぼ同じである。本体52の側面には、本体52内のセンサ素子が出力する信号を伝送する信号ケーブル52aが引き出されている。
本体52は、図1に示すように、荷重面54が設けられているのと反対側の端面52bが、第一のプレート12の内側の面12cに当接し、センタ孔12a,50a同士が同軸になるように配されて固定されている。そして、寸切りボルト20がセンタ孔50a内に挿通され、荷重面54でバネ受け部42の外側の面42bを係止し、荷重面54に作用する押圧力に応じた信号がセンサ素子から出力される。この信号を解析することにより荷重面54に作用する押圧力を検出することができる。
第二のプレート14の外側の面14bから突出している寸切りボルト20の第二の端部20cの所定位置に、ストッパ部材であるナット56が固定されている。ナット56は、第二の端部20cに螺合しており、その固定位置は軸方向に変更することができる。ナット56は、検査時、寸切りボルト20が第一の端部20bの方向に移動したときに第二のプレート14の外側の面14bに係止され、寸切りボルト20の移動限度位置を規定する働きをする。
なお、図1は、検査時に取り外される基準スペーサ58が装着された状態を示している。基準スペーサ58は、図8に示すように、内径が寸切りボルト20の直径よりも大きい筒体を軸方向に半割したような形状で、軸方向の両端面がそれぞれナット56と第二のプレート14に接するように配置されている。基準スペーサ58は、ストッパ部材であるナット56と第二のプレート14との離間距離を規定する部材であり、ナット56と第二のプレート14との間に挟まれた基準スペーサ58を取り外すことにより、基準スペーサ58の軸方向の長さdだけ、寸切りボルト20がバネ受け部42の方向に移動可能になる。
次に、バネ検査装置10が分解された状態から、各部材を組み立てて検査対象の皿バネSをセットし、検査可能な状態にするまでの手順の一例を説明する。図9〜図12は、バネ検査装置10の内部構造(皿バネSがセットされ、検査可能になった状態)を示しており、以下図9〜図12を基に説明する。
まず、複数の支持脚16によって水平に支持されている第一のプレート12の外側の面12bにセンタホール型シリンダ22を取り付け、内側の面12cにセンタホール型ロードセル50を取り付ける。そして、センタホール型ロードセル50の荷重面54上に、バネ受け部42を下側に配したバネ保持具38を載置し、検査対象の複数の皿バネSのセンタ孔S2を筒状部40の外側に挿通する。複数の皿バネS(例えば39枚)は、バネ受け部42の内側の面42a上に同軸に重なって保持される。複数の皿バネSは、個々の弾発特性が適切に合成されるように、表裏が交互になるように重ねる。
その後、押圧部材44を寸切りボルト20に螺合させて軸方向の所定位置に固定し、寸切りボルト20の第一の端部20b側を、バネ保持具38、センタホール型ロードセル50、第一のプレート12、センタホール型シリンダ22、及び軸受け具32の各センタ孔38a,50a,12a,22a、32a内に挿通し、押圧部材44の押圧面48aを皿バネSの上面に係止させる。そして、第二のプレート14を、センタ孔14a内に寸切りボルト20の第二の端部20c側を挿通させて第一のプレート12と対向する位置(押圧部材44の上方の位置)に配し、複数の脚部材18を第一のプレート12上に置いて支持させる。このとき、脚部材18は第一のプレート12に載せ置くだけでよく、ネジ等の固定具を用いて固定する必要はない。
その後、センタホール型シリンダ22の下方に突出している寸切りボルト20の第一の端部20bに軸受け具32を装着し、その下方からナット30を螺合させて軽い力で締め付け、ナット30の上面とピストン26の端部26aとの間に、軸受け具32が挟持される状態にする。これで、ピストン26の下端部26aが寸切りボルト20の第一の端部20bに固定される。なお、センタホール型シリンダ22の下方に突出する第一の端部20bの長さを調節したいときは、寸切りボルト20に螺合している押圧部材44を軸回させ、押圧部材44を第一の端部20b又は第二の端部20cの側に移動させることによって行う。
この状態で、複数の皿バネSは、ほぼ自由長のまま、押圧面48aとバネ受け部42の内側の面42aとで挟まれている。さらに、第二のプレート14の外側の面14bの第二の端部20の近傍に基準スペーサ58を縦置きし、ナット56を第二の端部20cに螺合させ、基準スペーサ50の上端の位置まで軽い力で締め込む。これで、バネ検査装置10の組み立てと皿バネSのセットが終了し、図9〜図12に示す検査可能な状態になる。
次に、バネ検査装置10を使用した皿バネSの検査手順の一例を説明する。ここでは、各部材の動作説明を簡単にするため、個々の部材の剛性は十分高く、センタホール型ロードセル50の荷重面54の変位も十分小さいと仮定して説明する。
まず、図9〜図12に示す状態で、センタホール型ロードセル50による荷重測定値Fをゼロにするオフセットを行い、皿バネS、バネ保持具38、寸切りボルト20、押圧部材44及び寸切りボルト20の自重による押圧力をキャンセルする。その後、ナット56と第二のプレート14との離間距離を規定する基準スペーサ58を取り外す。
この状態でセンタホール型シリンダ22に油圧を作用させてピストン26を駆動し、寸切りボルト20を第一の端部20bの方向に移動させる。これに伴って、寸切りボルト20に固定された押圧部材44も、皿バネSを圧縮させながらバネ受け部42の方向に移動する。寸切りボルト20及び押圧部材44の移動は、ナット56が第二のプレート14に係止されたところで停止させる。押圧部材44の移動距離は、基準スペーサ58の軸方向長さdなので、複数の皿バネSが長さdだけ収縮する。そして、センタホール型シリンダ22に供給する油圧を止めてこの状態を保持し、センタホール型ロードセル50による荷重測定値F(+)を確認する。荷重測定値F(+)は、複数の皿バネSがバネ保持部36をセンタホール型ロードセル50の荷重面54の方向に押す力と等しく、長さdだけ収縮した複数の皿バネSに発生する弾発力と等しい。以下、長さdを基準収縮長さdと称する。
複数の皿バネSが基準収縮長さdだけ収縮したときに発生する弾発力は、複数の皿バネSの全部が良品の場合と不良品が含まれる場合とで差が生じるので、荷重測定値F(+)を所定の基準値と比較することにより、簡単に良否判定を行うことができる。
一般に、皿バネSの応力−歪特性はヒステリシスを有しているので、加荷重により基準収縮長さdに達したときと、減荷重により基準収縮長さdに達したときで、皿バネSに発生する弾発力が少し異なる。上記の手順で測定した荷重測定値F(+)は、加荷重のときの皿バネSの弾発力であるが、皿バネの良否判定をより厳密に行うためには、減荷重のときの荷重測定値F(-)についても評価することが好ましい。このバネ検査装置10は、減荷重のときの荷重測定値F(-)も簡単に得ることができる。
減荷重の荷重測定値F(-)の評価を行うときは、加荷重の荷重測定値F(+)を測定した後、上側のナット56を緩めて第二の端部20cの側に移動させ、ナット56が第二のプレート14に係止されない位置に退避させる。このとき、ナット56を退避させても、センタホール型シリンダ22のピストン26の位置は維持されるので、複数の皿バネSは基準収縮長さdだけ収縮した状態に保持されている。
次に、下側のナット30を基準回転数(例えば半回転)だけ締め付ける。このとき、ナット30の上面は、スラスト玉軸受式の軸受け具32により係止されているので、ナット30を容易に締め付けることができる。ナット30を締め付けると、寸切りボルト20が第一の端部20bの方向に移動し、これに伴って、寸切りボルト20に固定された押圧部材44も皿バネSを圧縮させながらバネ受け部42の方向に移動し、皿バネSの収縮長さがd+Δdとなり、皿バネSに付与される荷重が増える。その後、ナット30を上記の基準回転数(例えば半回転)だけ緩め、皿バネSの収縮長さを基準収縮長さdに戻す。そして、この状態を保持し、センタホール型ロードセル50による荷重測定値F(-)を確認することによって、減荷重のときの皿バネSの弾発力を測定することができる。そして、荷重測定値F(-)を所定の基準値と比較し、第二の良否判定を行う。
良否判定が終了すると、センタホール型シリンダ22の油圧を解除し、上記と反対の手順で第二のプレート1や押圧部材44を外し、検査が終了した皿バネSを取り外す。そして、次の皿バネSをセットし、上記と同様の手順で検査を行う。皿バネSを交換するとき、脚部材18が第一のプレート12にネジ等の固定具で固定されていないので、第二のプレート14及び脚部材18を簡単に取り外すことができ、皿バネSの交換を効率よく行うことができる。
皿バネSに対する1枚当たりの基準収縮長さを変更したい場合は、基準収縮長さdが異なる別の基準スペーサを用意してもよいし、上記の基準スペーサ58を変更せず皿バネSの数を変更してもよい。例えば、皿バネSの枚数を39枚から35枚に減らして同じ基準収縮長さdで測定する場合、皿バネSに対する1枚当たりの基準収縮長さが一定の比率で長くなる。このとき、皿バネSが4枚減るので、その分、皿バネ保持具38の筒状部40が押圧部材44の本体46の内側にさらに深く入り込むことになる(図12の状態よりも深く入り込むことになる)。しかし、上述したように、押圧部材44の押圧面48aの内側に筒状部40との接触を防止するための逃げ部48bが本体46の内側に向かって円柱状に余裕を持って形成されていれば、問題なく上記の検査を行うことができる。
以上説明したように、バネ検査装置10は、皿バネSを所定長さだけ収縮させ、その収縮によって発生する皿バネSの弾発力を測定し評価するものであり、検出された弾発力が適正な値か否かを判定することによって、皿バネSの良否判定を精度よく行うことができる。また、皿バネSを容易に着脱できる構造であり、特に、複数枚を重ねて同時に検査することができるので、多数の皿バネSの検査を効率よく短時間で行うことができる。
また、ナット30、押圧部材44、ナット56が、それぞれ寸切りボルトに螺合して固定される構造なので、各部材の位置(寸切りボルトに対する軸方向の位置)を容易に変更することができ、駆動装置の駆動力を可変することなく、皿バネSに与える負荷を容易に変更することができる。さらに、スペーサ部材58を着脱してストッパ部材56の位置を制御する構成なので、検査時の人的作業が容易で、検査条件のバラツキも小さく抑えられる。
次に、ストッパ部材の他の実施形態について、図13に基づいて説明する。上記のバネ検査装置10は、ストッパ部材としてナット部材(ナット56)が使用されているが、図13(a)に示すストッパ部材60を使用すると、基準収縮長さdを決定する精度をさらに向上させることができる。
ストッパ部材60は、例えば円柱状の外形の本体62を有し、本体62には軸方向に貫通するセンタ孔60aが設けられ、センタ孔60aの内壁面に、寸切りボルト20のネジ山20aに螺合するネジ溝60bが形成されている。本体62を寸切りボルト20の第二の端部20aに取り付けるときは、端面62dが第二のプレート14の外側の面14bに対向するように取り付けられる。
本体60の内部には、位置検出用ブザー装置64が内蔵されている。位置検出用ブザー装置64は、図13(b)に示すように、電源供給用の電池66、電池66が出力する電圧V66を安定な電圧V68に変換して出力する電圧レギュレータ68、電圧V68が供給されたときにアラーム音を鳴らすブザー70、電池66の出力端と電圧レギュレータ68の入力端との間に直列に挿入された2つのスイッチとで構成されている。一方のスイッチは、使用者が操作する電源スイッチ72であり、本体62の一方の端面62c側に配置され、端面62cから操作部72aが突出している。他方のスイッチは、ノーマリー・オープンの接点(A接点)を有するスイッチ部材としての押ボタン型マイクロスイッチ74であり、本体62の他方の端面62d側に配置され、端面62dからアクチュエータ部74aが突出している。したがって、電源スイッチ72をオンにしても、アクチュエータ部74aがフリーの状態のときは、押ボタン型マイクロスイッチ74の接点がオープンなので電圧レギュレータ68が動作せず、ブザー70は鳴らない。アクチュエータ部74aが変位して、押ボタン型マイクロスイッチ74の接点が閉じると、電池66の電圧V66が電圧レギュレータ68に供給され、電圧レギュレータ68が電圧V68Vを出力し、ブザー70が鳴る。
検査を行う作業者は、第二のプレート14の外側の面14bの第二の端部20の近傍に基準スペーサ58を縦置きした後、図1のナット56の場合と同様に、ストッパ部材60を第二の端部20cに螺合させ、基準スペーサ50の上端の位置まで軽い力で締め込む。そして、アクチュエータ部74aが基準スペーサ50に係止されるとブザー70が鳴るので、そのタイミングで締め込みをストップする。したがって、作業者は、ストッパ部材60が基準スペーサ58に接触したことを瞬時に把握することができるので、作業者による締め込み量の過不足をほぼゼロにすることができ、ストッパ部材60の位置決めをより高精度に行うことができる。
また、基準スペーサ58を取り外した後、センタホール型シリンダ22に油圧を作用させてピストン26を駆動すると、寸切りボルト20が寸切りボルト20を第一の端部20bの方向に移動し、ストッパ部材60の端面62dが第二のプレート14に近づく。そして、アクチュエータ部74aが第二のプレート14に接するとブザー70が鳴るので、そのタイミングで、センタホール型シリンダ22の駆動を停止させることができる。つまり、作業者は、ストッパ部材60が第二のプレート14に接触したことを瞬時に把握し、ストッパ部材60が当接する第二のプレート14及び脚部材18に過度なストレスが加わって変形等する前に、センタホール型シリンダ22の油圧を止めることができる。したがって、第二のプレート14及び脚部材18を格別に高剛性な素材にしなくても、ストッパ部材60を適切な位置で停止させることができる。
このように、ストッパ部材60を使用することによって、基準収縮長さdの精度をさらに向上させることができ、ナット56を使用した時よりも検査条件のバラツキを小さく抑えることができる。
なお、本発明のネジ検査装置は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した検査手順や検査条件は、皿バネSやコイルバネ等の検査についての好適な一例を示したものであり、皿バネSやコイルバネの形態(材質、サイズ等)や、必要な検査の精度等を考慮して適宜変更することができる。例えば、良否判定は加荷重の荷重測定値に基づく良否判定だけとし、減荷重の荷重測定値に基づく第二の良否判定は省略してもよい。この場合、ナット30を締めたり緩めたりする操作を行わないので、軸受け具32を省略することができる。また、基準スペーサ使用せず、別の方法でバネの基準収縮長さを規定するようにしてもよい。
バネ検査装置10の場合、加荷重及び減荷重の評価を行うとき、ストッパ部材であるナット56を退避させた後、係止部材であるナット30を基準回転数だけ締め付けたり緩めたりする操作を行う構成になっている。そのため、スラスト玉軸受式の軸受け具32は、ナット30とピストン26との間に設けられている。しかし、加荷重及び減荷重の評価を行うとき、押圧部材44を回動させることによって行う構成に変更することも可能である。この場合、スラスト軸受は押圧部材44と皿バネSの間に設ければよいが、操作性等を考慮すると係止部材であるナット30を操作する方が好ましい。
上記のネジ検査装置10は、寸切りボルト20(棒部材)に対して、係止部材(ナット30)、押圧部材44、及びストッパ部材(ナット56)を螺合させ、軸方向に移動可能に固定しているが、ネジ山のない棒部材を使用し、棒部材の適切な位置に各部材を異なる方法で固定するように変更してもよい。また、駆動装置は、棒部材の第一の端部を引くことによって棒部材を第一の端部の方向に移動させるものであればよく、油圧式のシリンダ以外の駆動装置を使用してもよい。また、ロードセルは、センタホール型以外のロードセルを使用してもよい。その他、基準収縮長さの設定は、基準スペーサを用いるほか、棒部材や皿バネの変位によるストッパ部材の位置を、センサやスイッチにより検出しても良い。これにより、油圧等による加圧値及び変位量のバラツキを抑えることができる。
バネ検査装置10は、棒部材である寸切りボルト20が上下方向に配した構造であるが、棒部材を横方向や斜め方向に配した構造にすることも可能である。その場合、位置決め部材は、上記の脚部材18を第一のプレート12上に載せ置く構造ではなく、第一及び第二のプレート12,14の両方にしっかりと固定される構造にする。
また、検査対象のバネは、内側に中空の中心軸を有し、この中心軸方向に伸縮することによって付勢するバネであればよく、皿バネやコイルバネ以外の検査にも使用できる。
10 バネ検査装置
12 第一のプレート
12a,14a,22a,38a,44a,50a センタ孔
12b 外側の面
12c 内側の面
14 第二のプレート
14b 外側の面
14c 内側の面
18 脚部材(位置決め具)
20 寸切りボルト(棒部材)
20a ねじ山
20b 第一の端部
20c 第二の端部
22 シリンダ(駆動装置)
24 本体
26 ピストン
26a端部
30 ナット(係止部材)
32 軸受け具
38 バネ保持具
40 筒状部
42 バネ受け部
42a 内側の面
44 押圧部材
44b ネジ溝
46 本体
48a 押圧面
48b 逃げ部
50 センタホール型ロードセル
52 本体
54 荷重面
56 ナット(ストッパ部材)
58 基準スペーサ
S 検査対象の皿バネ

Claims (10)

  1. 内側に中空の中心軸を有し、当該中心軸方向に伸縮して付勢するバネの検査を行うためのバネ検査装置において、
    表裏を貫通する孔が形成された第一の部材と、
    表裏を貫通する孔が形成された第二の部材と、
    前記第一及び第二の部材を一定の間隔を空けて対向させ、前記孔同士が同軸になるように相互に位置決めする位置決め具と、
    前記第一及び第二の部材の各孔に挿通されて軸方向に移動自在な長尺の部材であって、一端部である第一の端部が前記第一の部材の外側の面から突出し、他端部である第二の端部が前記第二の部材の外側の面から突出する棒部材と、
    前記棒部材を前記第一の端部の方向に移動させる駆動装置と、
    軸方向に貫通する孔が形成された筒状部、及び前記筒状部の一端部の側周面から外向きに延設されたバネ受け部を有し、前記孔の内側に前記棒部材が挿通されたバネ保持具と、
    前記第二の部材と前記バネ保持具との間に位置する前記棒部材の部分に、軸方向に対して固定される本体を有し、この本体の前記バネ保持部側の端部に、前記バネ受け部と対向する押圧面が形成されている押圧部材と、
    前記棒部材の軸方向に対して交差する向きに配された荷重面を有し、前記駆動装置により前記棒部材を軸方向に変位させることにより前記バネから前記荷重面に作用する押圧力を検出するロードセルと、
    前記駆動装置による前記棒部材の前記第一の端部方向への移動に対して、移動限度位置を規定するストッパ部材とを備え、
    前記バネの検査を行うとき、前記バネは、前記中空の中心軸に前記バネ保持具の筒状部が挿通され、軸方向の一端面が前記バネ受け部により保持され、前記バネの他端面が、前記シリンダに駆動されて前記棒部材と共に移動する前記押圧部材の押圧面により押圧され、前記バネが所定長さに変位した状態で、前記ロードセルにより前記バネに発生する弾発力を検出可能としたことを特徴とするバネ検査装置。
  2. 内側に中空の中心軸を有し、当該中心軸方向に伸縮して付勢するバネの検査を行うためのバネ検査装置において、
    表裏を貫通するセンタ孔が形成された第一のプレートと、
    表裏を貫通するセンタ孔が形成された第二のプレートと、
    前記第一及び第二のプレートを一定の間隔を空けて対向させ、前記センタ孔同士が同軸になるように相互に位置決めする位置決め具と、
    前記第一及び第二のプレートの各センタ孔に挿通されて軸方向に移動自在な長尺の部材であって、一端部である第一の端部が前記位置決め具により固定された前記第一のプレートの外側の面から突出し、他端部である第二の端部が前記第二のプレートの外側の面から突出する棒部材と、
    前記棒部材の第一の端部を引くことによって、前記棒部材を前記第一の端部の方向に移動させる駆動装置と、
    軸方向に貫通するセンタ孔が形成された筒状部、及び前記筒状部の一端部の側周面から外向きに延設されたバネ受け部を有し、前記センタ孔の内側に前記棒部材が挿通された状態で、前記第一及び第二のプレートの間を軸方向に移動自在なバネ保持具と、
    前記第二のプレートと前記バネ保持具との間に位置する前記棒部材の部分に、軸方向に対して固定される本体を有し、この本体の前記バネ保持部側の端部に、前記バネ受け部と対向する押圧面が形成されている押圧部材と、
    前記第一のプレートの内側の面に固定される本体、及び前記棒部材の軸方向に対して交差する向きに配された荷重面を有し、前記荷重面で前記バネ受け部の前記第一のプレート側の面を係止し、前記荷重面に作用する押圧力を検出するロードセルと、
    前記棒部材の第二の端部に固定される部材であって、前記棒部材が前記第一の端部の方向に移動した時、前記第二のプレートの外側の面に係止されることによって前記棒部材の移動限度位置を規定するストッパ部材とを備え、
    前記バネの検査を行うとき、前記バネは、前記中空の中心軸に前記バネ保持具の筒状部が挿通され、軸方向の一端面が前記バネ受け部により保持され、前記バネの他端面が、前記シリンダに駆動されて前記棒部材と共に移動する前記押圧部材の押圧面により押圧され、前記バネが所定長さに収縮した状態で、前記ロードセルにより前記バネに発生する弾発力を検出可能としたことを特徴とするバネ検査装置。
  3. 前記ストッパ部材と前記第二のプレートとの離間距離を規定する基準スペーサが設けられ、前記ストッパ部材と前記第二のプレートとの間に挟んだ前記基準スペーサを取り外すことにより、前記押圧部材が基準スペーサの長さだけ前記バネ受け部の方向に移動可能になる請求項2記載のバネ検査装置。
  4. 前記位置決め具は、前記第二のプレートの内側の面に取り付けられた脚部材であり、前記脚部材の先端部が前記第一のプレートの上面に載置され、前記第二のプレートが前記脚部材に支持されて前記第一のプレートの上方に対向する請求項2記載のバネ検査装置。
  5. 前記ロードセルは、前記棒部材が挿通されるセンタ孔を有するセンタホール型ロードセルである請求項1または2記載のバネ検査装置。
  6. 前記棒部材は、側周面にネジ山が形成された寸切りボルトであり、
    前記押圧部材の本体には、当該本体を貫通する孔であって、内壁面にネジ溝が形成されたセンタ孔が設けられ、前記押圧部材は、自己のネジ溝が前記寸切りボルトのネジ山に螺合することによって、前記寸切りボルトに対して軸方向の位置を変更可能に固定され、
    前記ストッパ部材の本体には、当該本体を貫通する孔であって、内壁面にネジ溝が形成されたセンタ孔が設けられ、前記ストッパ部材は、自己のネジ溝が前記寸切りボルトのネジ山に螺合することによって、前記寸切りボルトに対して軸方向の位置を変更可能に固定される請求項2乃至5のいずれか記載のバネ検査装置。
  7. 前記寸切りボルトの第一の端部に螺合し、前記寸切りボルトに対して軸方向の位置を変更可能に固定されている係止部材が設けられ、
    前記駆動装置は、前記寸切りボルトが挿通される孔を有するセンタホール型シリンダであり、本体の一端部が前記第一のプレートの外側の面に固定され、反対側の端部から突出するピストンの端部が前記第一のプレートから離れる向きに移動可能であり、
    前記ピストンの端部が前記係止部材に係止された状態で移動することにより、前記寸切りボルトが第一の端部の方向に移動する請求項6記載のバネ検査装置。
  8. 前記ピストンの端部と前記ナットとの間にスラスト軸受の軸受け具が設けられ、前記ピストンの端部が、前記軸受け具を介して前記ナットに係止される請求項7記載のバネ検査装置。
  9. 前記バネは、複数枚重ねた皿バネであり、前記押圧部材の前記押圧面の内側に、前記バネ保持具の前記筒状部と接触するのを防止するための逃げ部が設けられている請求項1乃至8のいずれか記載のバネ検査装置。
  10. 前記ストッパ部材は、前記駆動装置による前記棒部材の移動により、前記バネが前記所定長さに変位した状態を検知するスイッチ部材を備えている請求項1乃至9のいずれか記載のバネ検査装置。
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