JP2017048631A - 上げ下げ窓 - Google Patents

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光洋 飯盛
大輔 串間
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大輔 串間
徹 筒井
Toru Tsutsui
徹 筒井
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Abstract

【課題】高い気密性と断熱性を備えた上げ下げ窓を提供する。【解決手段】上げ下げ窓1は、建物開口部に設けた枠体2内の上部に設けた上障子3を固定保持し、下部に開閉可能な下障子4を納めた。下障子4の閉鎖状態で、下障子4は上障子3より屋内側に位置していて、下障子4の上下方向で上框16は上障子3の下框12と一部重複して配置されている。枠体2において、閉鎖状態の上障子3と下障子4との間に無目9を設けて枠体2に連結した。無目9は上障子3の下框12の屋外側に設置した保持面9aと上障子3の下側に延びるホロー部9bとで断面略L字状に形成し、ホロー部9bの屋内側に下障子4を設置した。保持面9aに設けた下側第一パッキン27で上障子3の下框12を押圧して封止する。ホロー部9bに設けた上側第二パッキン30で下障子4の上框16を押圧して封止する。【選択図】図2

Description

本発明は、住宅やビル等の各種建物の開口部の枠体に取り付けられた上げ下げ窓に関する。
従来、建物の開口部に取り付けた枠体内に上障子と下障子を収納して、上障子を固定保持し、下障子を上下動可能にして開口可能な上げ下げ窓が知られている。このような上げ下げ窓の一例として例えば特許文献1及び2に記載されたものが提案されている。
特許文献1に記載された上げ下げ窓は、枠体内に外障子と内障子とが見込み方向にずれて略平行に配設されており、外障子と内障子とがそれぞれ上下方向に上げ下げ可能に配設された引き違い窓とされている。
また、特許文献2に記載された上げ下げ窓は、枠体内の上部に上障子が固定状態で保持され、下部には下障子が縦枠に形成されたガイド溝に沿って下げ下げ可能に配設されている。下障子の昇降をガイドするガイド溝は傾斜部と直線部とを備えている。
閉鎖状態で下障子は上障子の下方で上障子と同一面内に並置されている。開口時には下障子をガイド溝の傾斜部に沿って屋内側に傾斜させて上障子から外した後、ガイド溝の直線部に沿って上方に引き上げて固定の上障子とほぼ平行な位置に上昇可能とされている。このような上げ下げ窓を本明細書ではフラット窓という。
フラット窓の上げ下げ窓では、閉鎖状態において、下障子に設けたガイド溝に沿って下障子の昇降をガイドする回転軸部は上障子及び下障子と同一面内に位置している。
特開2000−248843号公報 特開2010−216170号公報
しかしながら、特許文献1に記載された引き違い式の上げ下げ窓は、閉鎖位置で上障子と下障子の召し合わせ部が屋内外方向に重なって配置しているため、召し合わせ部での上障子と下障子の框部同士の間に隙間が生じ易く、気密性が小さいという欠点があった。
また、特許文献2に記載されたフラット窓の上げ下げ窓は、閉鎖位置で上障子と下障子が同一面内に並置されているため、下枠のアルミ等の金属下枠が下障子のガラスパネルより屋内側に延びており、屋内側に延びる金属下枠が樹脂下枠でカバーされていたり、ブリッジ材を挟んで分断されていても、冷気が屋内側に伝わり易く高い断熱性が得られなかった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、高い気密性と断熱性を備えた上げ下げ窓を提供することを目的とする。
本発明による上げ下げ窓は、建物開口部に設けた枠体内の一方に設けた固定障子と他方に設けていて移動可能な可動障子とを備えた上げ下げ窓であって、可動障子の閉鎖状態で、可動障子は固定障子または固定パネルより屋内側に位置していて、可動障子の移動方向で固定障子と一部重複して配置されていることを特徴とする。
本発明による上げ下げ窓は、固定障子と可動障子に保持したガラスパネルは断熱性が高く、枠体内に納めた固定障子または固定パネルに対して可動障子が屋内側に偏って配設されているため、冷気が下枠を伝達したとしてもガラスパネルによる断熱効果がフラット窓と比較して高く、しかも固定障子と可動障子は閉鎖状態で可動障子の移動方向で固定障子と一部重複して配置されているために、引き違い窓と比較して、召し合わせ部での固定障子と可動障子との間の気密性が高い。
また、枠体において閉鎖状態の可動障子と固定障子との間に設けていて固定障子の可動障子側の位置で屋内側に延びる中空部を備えた中間枠体を取り付け、中間枠体の中空部の屋内側に可動障子の上框を設けるようにしてもよい。
本発明による上げ下げ窓は、固定障子と可動障子の間に設けた中間枠体が固定障子から屋内側に延びる中空部を有しており、この中空部の屋内側に可動障子の上框を設けたため、可動障子は固定障子の屋内側にずれた位置に設置されることになる。
なお、可動障子の移動時には屋内側に小さな距離だけ倒して固定障子から外して、ガイド溝に沿って固定障子と略平行で重なる方向に開放作動させることが好ましい。
また、可動障子の回転軸は固定障子よりも室内側に設けられていてもよい。
固定障子よりも屋内側に可動障子の回転軸を設けることで可動障子の見込み方向への移動が小さくなり、開閉作動がスムーズになる。
また、枠体に設けていて固定障子を封止する第一シール部材と、枠体に設けていて可動障子を封止する第二シール部材とを備え、第二シール部材は第一シール部材より屋内側に位置していてもよい。
可動障子の閉鎖状態で、固定障子と可動障子は枠体に対して第一シール部材と第二シール部材によって封止状態で保持でき、しかも第二シール部材は第一シール部材より屋内側に位置しているため可動障子は固定障子より屋内側に位置している。
また、互いに対向する枠体の縦枠と可動障子の縦框との一方に設けていて他方に当接して封止する封止材を備え、可動障子の閉鎖状態で、可動障子の縦框と縦枠と封止材で封止された第一空気層を形成することが好ましい。
本発明による上げ下げ窓は、固定障子を保持した枠体に対して可動障子を屋内側に寄せて設置したため、縦枠と可動障子の縦框との隙間が小さく屋内外の通気性を低減できる。しかも、縦枠と縦框とを封止材で封止すると共に縦枠と縦框と封止材とで第一空気層を形成したため、断熱性と気密性が高い。
また、枠体の屋内外方向に延びる下枠を分断する部分に介在させて断熱するブリッジ材と、ブリッジ材の屋内側に設けていて下枠と可動障子の下框との間に形成した第二空気層とを設けることが好ましい。
本発明では、下枠にブリッジ材を設けることで冷気の伝達を断熱し、しかもブリッジ材の屋内側で下枠と可動障子の下框との間に第二空気層を設けることで屋内と屋外との断熱性と気密性を向上できる。
また、枠体において閉鎖状態の可動障子と固定障子との間に設けていて固定障子の可動障子側の位置で屋内側に延びる中空部を備えた中間枠体と、中間枠体と固定障子の下框との間を封止する第一シール部材と、中間枠体の中空部と可動障子の上框との間を封止する第二シール部材とを備え、固定障子の下框と中間枠体と可動障子の上框とで封止された第三空気層を形成することが好ましい。
本発明では、固定障子に対して可動障子が屋内側にずれていたとしても、第一及び第二シール部材を介して中間枠体と固定障子の下框と可動障子の上框との間に封止された第三空気層を設けたため、固定障子と可動障子との間の断熱性と気密性を向上できる。
本発明による上げ下げ窓によれば、閉鎖状態で固定障子と可動障子は気密性及び断熱性を高めることができる。
本発明の実施形態による上げ下げ窓の正面図である。 閉鎖状態にある上げ下げ窓を示すもので、図1に示す上げ下げ窓のA−A線縦断面図である。 図2に示す下障子の部分の拡大図である。 図1に示す上げ下げ窓の下障子を示すB−B線水平断面図である。 図1に示す上げ下げ窓の上障子を示すC−C線水平断面図である。 上げ下げ窓の開放状態を示す要部水平断面図である。 上げ下げ窓における下障子を屋内側に倒した半開放状態を示す要部縦断面図である。 上げ下げ窓の下障子を開放させる工程を示す要部縦断面図である。
以下、本発明の実施形態による上げ下げ窓1について添付図面によって説明する。
図1乃至図8は本発明の実施形態による上げ下げ窓1を示すものである。
本実施形態による上げ下げ窓1は、屋外側に形成されたアルミ合金等の金属部分と屋内側に形成された樹脂部分からなる複合サッシで各部材が形成されている。図1に示すように建物の開口部に設置した四角形枠状の枠体2と枠体2内に収められた上障子3及び下障子4とを備えている。
枠体2は、上枠6、下枠7、左右の縦枠8からなっている。上障子3と下障子4の間には、左右の縦枠8に例えば金属製の無目9が連結されている。枠体2内の上障子3は固定障子として枠体2内に固定保持され、下障子4は可動障子として上下方向に昇降可能で開閉可能である。
また、左右の縦枠8内には上部に図示しないバランサーが設けられ、各バランサーから繰り出されるワイヤーの他端部は後述する下障子4の下框17の両端に設けた回転軸部42にそれぞれ係止されている。バランサー内にはワイヤーを巻き上げ方向に付勢する巻き上げばねが内蔵されており、下障子4の荷重とバランスして任意の高さ位置で下障子4を静止保持できる。
図1乃至図5において、本実施形態による上げ下げ窓1は、枠体2内に納められた上障子3に対して下障子4は部分的に屋内側にずれた位置に納められている。上障子3は上框11、下框12、左右の縦框13によって四角形枠状に形成され、内部にパネルとして複層ガラス、例えばペアガラス14がグレージングチャンネル15を介して収納され、上障子3は枠体2に固定されている。
同様に、下障子4も上框16、下框17、左右の縦框18によって四角形枠状に形成され、内部にパネルとして複層ガラス、例えばペアガラス19がグレージングチャンネル20を介して収納されている。上障子3のペアガラス14に対して下障子4のペアガラス19は屋内側にずれた位置に設置されており、水平方向だけでなく上下方向でも互いに重ならないことが好ましい。しかも、ペアガラス14、19からなるガラスパネルは枠体2や框体より断熱性が高く、冷気や熱気の屋内外への伝達を遮断できる。
なお、上障子3と下障子4はパネルとしてペアガラス14、19に代えてトリプルガラスや他の複層ガラスや単層ガラス等を収納していてもよい。
図2及び図8において、左右の縦枠8には下障子4の昇降をガイドするガイド溝22が形成されている。ガイド溝22は、下枠7の近傍部分から枠体2の屋内側に向けて例えば所定の傾斜角で傾斜して上方に延びる短い長さの傾斜溝22aと、傾斜溝22aの屋内側部分に連通して設けていて上障子3と略平行に上枠6方向に延びる直線溝22bと、を有している。
しかも、ガイド溝22の傾斜溝22aは固定保持された上障子3よりも屋内側にずれた位置に設置されているため、傾斜溝22aから直線溝22bまでの見込み方向長さは上述した従来技術のフラット窓のガイド溝よりも短く設定されている。そのため、閉鎖状態にある下障子4の上框16は上障子3の下框12に水平方向で近接し、上下方向(下障子の移動方向)で部分的に重なるように配設されている。
図2に示す上げ下げ窓1の閉鎖状態において、枠体2における上枠6の屋内側を向く面に設けた受け部24には第一シール部材として上側第一パッキン25が嵌合保持されている。この上側第一パッキン25に上障子3の上框11の屋外側の面が押圧して封止状態を保持している。
また、枠体2の高さ方向の中間部に設けた無目9は左右の縦枠8に連結され、断面視で上側の保持面9aと下側の中空部であるホロー部9bが断面略L字状に一体形成されている。無目9の保持面9aの屋内側を向く面に設けた受け部26に第一シール部材として下側第一パッキン27が嵌合保持されている。この下側第一パッキン27に上障子3の下框12の屋外側の面が押圧して封止状態を保持している。
また、図5に示すように、左右の縦枠8にも受け部28と第一シール部材としての側部第一パッキン35がそれぞれ設置され、上障子3の屋外側の面を受けて封止状態を保持している。
また、図2及び図3において、無目9の屋内側に突出するホロー部9bの下部の面に設けた受け部29には第二シール部材として上側第二パッキン30が嵌合保持されている。上側第二パッキン30に下障子4の上框16の屋外側の面が押圧して封止状態を保持している。また、下枠7の屋内側を向く面に設けた受け部31に第二シール部材として下側第二パッキン32が嵌合保持されている。この下側第二パッキン32に下障子4の下框17の屋外側の面が押圧して封止状態を保持している。
また、図4に示すように、左右の縦枠8にも受け部36と第二シール部材としての側部第二パッキン37がそれぞれ設置され、下障子4の屋外側の面を受けて封止状態を保持している。
従って、図2及び図3に示すように、上障子3を封止する上側第一パッキン25及び下側第一パッキン27は略垂直方向に設置され、下障子4を封止する上側第二パッキン30及び下側第二パッキン32は上障子3の上側第一パッキン25及び下側第一パッキン27より屋内側にずれた位置で略垂直方向に設置されている。
また、図2及び図3に示す上障子3と下障子4の召し合わせ部Mにおいて、上障子3の下框12は、下側第一パッキン27を押圧する金属下框12aと屋内側に連結した樹脂下框12bとで形成されている。一方、下障子4の上框16は、上側第二パッキン30を押圧する金属上框16aとその屋内側に連結した複数のホロー部で形成された樹脂上框16bとを備えている。しかも、樹脂上框16bは屋内側から略L字状をなすように上方と屋外側に延びていて、その先端面に設けた軟質樹脂や弾性部材等からなるヒレ部38が上障子3の樹脂下框12bに当接して封止している。
従って、この召し合わせ部Mにおいて、上障子3の下框12と下障子4の上框16と無目9とが下側第一パッキン27と上側第二パッキン30とヒレ部38によって閉鎖空間の空気層39を形成している。しかも、下障子4の上框16は上障子3の下框12と上下方向に一部重なっており、高い気密性と断熱性を備えている。
また、図3に示す枠体2の下枠7と下障子4の下框17において、下枠7は屋外側から屋内側に延びるアルミ製の金属下枠7aとその上部で屋内側に設けた樹脂下枠7bとが連結されている。金属下枠7aは屋外側部分と屋内側部分とに分離されていてその間に断熱材であるブリッジ材41が連結されている。ブリッジ材41は金属下枠7aよりも熱伝導率の低い樹脂やウレタン等からなっている。
また、下障子4の下框17は屋外側に設けた金属下框17aと屋内側に設けた樹脂下框17bが連結されている。下框17の下方両側には外側に突出している回転軸部42がそれぞれ固定されており、各回転軸部42は左右の縦枠8に形成されたガイド溝22に沿って下障子4を昇降作動させるようになっている。樹脂下框17bは金属下框17aに連結するぺアガラス19の下方で複数のホロー部を形成すると共に、屋内側に延びた部分には下障子4を昇降作動させる際に把持する樹脂製の引手部43が形成されている。
また、下枠7の樹脂下枠7bは樹脂下框17bの下側に対向配置され、複数のホロー部を形成していると共に屋内側の側部には、樹脂下框17bのホロー部方向に延びる略L字状で軟質樹脂や弾性部材等からなる下枠ヒレ部44が形成されている。
この下枠ヒレ部44は樹脂下框17bのホロー部と接触するか、わずかに離れた形状を有しており、樹脂下框17bと樹脂下枠7bと下枠ヒレ部44とによって閉鎖空間またはこれに近い構成の空気層45を形成している。この空気層45はブリッジ材41の屋内側に形成されていてブリッジ材41と共に下枠7と下障子4の下框17の領域を屋内側と屋外側とで断熱している。
しかも、閉鎖状態の下障子4は上障子3の下框12と垂直方向に部分的に重なると共に上障子3よりも屋内側に偏って配設されているため、樹脂下框17bと樹脂下枠7b及び下枠ヒレ部44との水平方向の距離は従来のフラット窓の上げ下げ窓よりも短く設定されている。そのため、下枠7と下障子4の下框17とにおいて、屋外側は金属下枠7aと金属下框17aが屋外側の下側第二パッキン32で封止され、屋内側では樹脂下框17bと樹脂下枠7bとが下枠ヒレ部44で空気層45として封止されているか、またはわずかな隙間を有しているにすぎないため、気密性と断熱性が高い。
また、図5において、枠体2の左右の縦枠8はそれぞれ屋外側の金属縦枠8aの屋内側に樹脂縦枠8bが連結されている。閉鎖状態で固定された上障子3の左右の縦框13も屋外側の金属縦框13aに屋内側の樹脂縦框13bが連結されている。両側の樹脂縦框13bに所定間隔を開けて固定した封止材としての例えば2組のモヘア等の繊維材47aが樹脂縦枠8bに当接していることで、樹脂縦框13bと樹脂縦枠8bとの間に閉鎖した上部空気層48を形成している。
また、図4に示す閉鎖状態の下障子4において、左右の縦框18には屋外側の金属縦框18aに屋内側の樹脂縦框18bが連結されている。樹脂縦框18bには所定間隔を開けて固定した2組の繊維材47bが封止材として縦枠8の樹脂縦枠8bに当接していることで、樹脂縦框13bと樹脂縦枠8bとの間に閉鎖した空気層49を形成している。これによって、下障子4はその閉鎖位置で、空気層49によって屋外側と屋内側とを断熱している。
しかも、本実施形態による上げ下げ窓1では、下障子4が上障子3よりも屋内側にずれた位置に保持されることで、縦框18と縦枠8の屋内側端部との隙間が小さくなり、空気層49による断熱効果を一層高めている。
なお、上述した空気層49は、繊維材47bが左右の縦枠8の樹脂縦枠8bにおける例えばガイド溝22を形成する両側端部に当接することで仕切られているが、他の部分に当接していてもよい。また、空気層49や上部空気層48を仕切る封止材としてモヘア等の繊維材47b、47aに代えてパッキン等の弾性部材を用いてよい。
また、図4及び図6において、下障子4の両側の縦框18の上部からラッチ部材51が突出していて、閉鎖状態ではガイド溝22から屋外側にずれた位置にあり、図6に示すように下障子4の開閉作動時には下障子4を屋内側に小さく倒すことで、回転軸部42と共にガイド溝22に沿って昇降するようになっている。
なお、図2において、無目9と下枠7との間には網戸53が設置されている。
本実施形態による上げ下げ窓1は上述の構成を備えており、次にその作用を説明する。
図1乃至図4に示すように下障子4が閉鎖状態にある場合には、枠体2内で上障子3の下框12に対して下障子4の上框16が屋内側にずれた重複位置に設置され、下障子4のペアガラス19によってその屋内側への冷気や熱気の伝達が断熱されている。
この状態で、上障子3は上側第一パッキン25及び下側第一パッキン27で上枠6及び無目9と封止されており、下障子4は上側第二パッキン30及び下側第二パッキン32で無目9及び下枠7と封止されている。
また、下障子4の室外側の同一面に上側第二パッキン30及び下側第二パッキン32を配置し、また上側第二パッキン30及び下側第二パッキン32は縦枠8に配置される側部第二パッキン37と突き当たるように配置されているため、下障子4の室外側の四周で気密を取ることができて高い気密性を保持できる。
しかも、上障子3の下框12と下障子4の上框16と無目9との間には下側第一パッキン27と上側第二パッキン30によって封止された空気層39が形成されている。更に、縦枠8と下障子4の縦框18との間に繊維材47bによって空気層49が形成され、下障子4の下框17と下枠7との間には下枠7のブリッジ材41より屋内側に設けた空気層45が形成されているため、高い気密性と断熱性を保持している。
この状態から、下障子4を開口作動するには、上框16の両側に設けた図示しないロック装置を外し、下障子4の引手部43を操作者が把持して屋内側に引く。すると、図7に示すように、下障子4は、ガイド溝22の傾斜溝22aの下端部に位置する回転軸部42を中心に見込み方向屋内側にわずかに回動して傾斜し、下障子4は上框16が上障子3の下框12及び無目9から離間すると共に、ラッチ部材51がガイド溝22の直線溝22bに係合する。
その際、下障子4は上障子3に対して屋内側にずれて設置されているから、その傾斜角度は小さい。この状態で、下障子4は図7に示すように傾斜状態に保持され、半開状態になる。
そして、図6及び図8に示すように、操作者が引手部43を手で持ち上げて下障子4をガイド溝22に沿って上昇させると、下障子4は下框17に固定した回転軸部42がガイド溝22の傾斜溝22aと直線溝22bに沿って上昇し、ラッチ部材51も直線溝22bに沿って上昇する。下障子4は上障子3の屋内側を干渉することなく上昇して上障子3と平行に保持された全開位置に至る。
なお、下障子4は、回転軸部42を引き上げるワイヤーの上端を連結したバランサー内の巻き上げばねの付勢力によって任意の開口位置で停止する。
次に全開状態の下障子4を閉鎖させるには、下障子4がガイド溝22の直線溝22bで上障子3と平行に保持された位置から、操作者が引手部43を把持してガイド溝22に沿って下障子4を降下させる。
そして、下障子4は回転軸部42が傾斜溝22aの下端に到達して傾斜状態となった半開位置に至る。次いで、回転軸部42を支点として下障子4を見込み方向屋外側、即ち上障子3の方向に回動させることでラッチ部材51をコイルばねの付勢力に抗してガイド溝22から後退させて外し、下障子4の上框16の樹脂上框16bに設けたヒレ部38を上障子3の下框12に当接させ、上框16を無目9に設けた上側第二パッキン30に押圧させ、下框17を下枠7に設けた下側第二パッキン32に押圧させる。そして、図示しないロック部材で下障子4を枠体2にロックする。
上述のように本実施形態による上げ下げ窓1によれば、次の作用効果を奏する。
枠体2内に固定した上障子3に対して下障子4の一部を屋内側にずらせて納めたので、下障子4の開放作動時の傾斜角度が小さく、枠体2の左右の縦枠8及び縦框18の隙間と下枠7及び下框17の隙間とが小さくなるため、屋外側と屋内側との間の断熱性能が向上する。
しかも、下障子4が上障子3より屋内側に寄って位置することで、下障子4で保持するペアガラス19によって断熱性が高くなる。
また、無目9の保持面9aに設けた下側第一パッキン27に上障子3の下框12を押圧させて封止し、無目9の屋内側のホロー部9bに設けた上側第二パッキン30を介して下障子4の上框16を押圧させて封止し、更に上框16の屋内側の樹脂上框16bをヒレ部38を介して上障子3の下框12に当接させ、これらの間に空気層39を封止したので、上障子3と下障子4とを屋内外方向に部分的にずらして設置しても気密性と断熱性が高い。
しかも、下障子4の閉鎖状態で、上障子3の下框12と下障子4の上框16と無目9との間の空気層39、左右の縦枠と縦框18との間の空気層49、下枠7と下枠ヒレ部44と下框17との間の空気層45をそれぞれ形成したため、屋外側と屋内側との連通が阻止されていてこの点でも気密性と断熱性が高い。
更に下枠7の金属下枠7aをブリッジ材41で分断して断熱し、ブリッジ材41の屋内側においてホロー部を設けた樹脂下枠7b及び下枠ヒレ部44と樹脂下框17bとの間に閉鎖空間として空気層45を形成したので、屋外側の熱が屋内側に伝達されることを防止できて断熱性が高い。
また、下障子4の回転軸部42は上障子3よりも屋内側に設置されているため、可動障子4の開閉に際して下障子4の見込み方向への回動角度や移動距離が小さくなり、下障子4の開閉動作がスムーズになる。
なお、本発明による上げ下げ窓1は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能である。以下に、本発明の変形例等について説明するが、上述した実施形態で説明した部品や部材等と同一または同様なものについては同一の符号を用いて説明を省略する。
例えば、上述した実施形態による上げ下げ窓1では、枠体2の左右の縦枠8と下障子4の左右の縦框18を対向して設け、樹脂縦框18bに封止材として2組の繊維材47bを設けて閉鎖状態で縦枠8に当接させて封止された空気層49を形成したが、これに代えて縦枠8の樹脂縦枠8bに繊維材47bを固定して樹脂縦框18bに当接させてもよい。
なお、空気層49は第一空気層であり、空気層45は第二空気層、空気層39は第三空気層である。また、上側第一パッキン25と下側第一パッキン27は第一シール部材に含まれ、上側第二パッキン30と下側第二パッキン32は第二シール部材に含まれる。
なお、本発明による上げ下げ窓1において、閉鎖状態で下障子4が上障子3より屋内側に寄って位置しているとは、上障子3に対して下障子4が上述したフラット窓の同一平面内よりも見込み方向にずれていると共に上述の引き違い窓よりも見込み方向に近接した位置であって、閉鎖状態の下障子4の上框16が上障子3の下框12と上下方向に部分的に重複する構成をいう。しかも、上障子3のペアガラス14と下障子4のペアガラス19が上下方向に重ならない範囲が好ましいが、複層ガラスである場合には一部重なっていてもよい。
また、上述した実施形態において、上げ下げ窓1の固定保持された上障子3に代えて、枠体にガラスパネルを取り付けたFIX窓を取り付けてもよい。このFIX窓は固定パネルに含まれる。
また、本発明による建具としての上げ下げ窓1は、枠体2内の上障子3を固定障子とし、下障子4を可動障子としたが、これとは逆に固定障子を枠体2内の下側に可動障子を上側に配置して上下方向を逆にして設定してもよい。或いは、横方向に固定障子と可動障子を配列してもよい。
そのため、枠体2内に納めた固定障子と可動障子の間に設けた部材は実施形態で用いた無目9を含めて中間枠体を構成し、中間枠体は枠体2の一部を構成する。
1 上げ下げ窓
2 枠体
3 上障子
4 下障子
7 下枠
8 縦枠
9 無目
11、16 上框
12,17 下框
13 縦框
22 ガイド溝
25 上側第一パッキン
27 下側第一パッキン
30 上側第二パッキン
32 下側第二パッキン
38 ヒレ部
39、45,49 空気層
41 ブリッジ材
42 回転軸部
44 下枠ヒレ部
47、47a、47b 繊維材

Claims (7)

  1. 建物開口部に設けた枠体内の一方に設けた固定障子と他方に設けていて移動可能な可動障子とを備えた上げ下げ窓であって、
    前記可動障子の閉鎖状態で、前記可動障子は前記固定障子または固定パネルより屋内側に位置していて、前記可動障子の移動方向で前記固定障子と一部重複して配置されていることを特徴とする上げ下げ窓。
  2. 前記枠体において前記固定障子と閉鎖状態の前記可動障子との間に設けていて前記固定障子の可動障子側の位置で屋内側に延びる中空部を備えた中間枠体を取り付け、
    該中間枠体の中空部の屋内側に前記可動障子の上框を設けた請求項1に記載された上げ下げ窓。
  3. 前記可動障子の回転軸は前記固定障子よりも室内側に設けられている請求項1または2に記載された上げ下げ窓。
  4. 前記枠体に設けていて前記固定障子を封止する第一シール部材と、
    前記枠体に設けていて前記可動障子を封止する第二シール部材とを備え、
    前記第二シール部材は第一シール部材より屋内側に位置している請求項1から3のいずれか1項に記載された上げ下げ窓。
  5. 互いに対向する前記枠体の縦枠と前記可動障子の縦框との一方に設けていて他方に当接して封止する封止材を備え、
    前記可動障子の閉鎖状態で、前記可動障子の縦框と前記縦枠と前記封止材とで封止された第一空気層を形成した請求項1から4のいずれか1項に記載された上げ下げ窓。
  6. 前記枠体の屋内外方向に延びる下枠を分断する部分に介在させて断熱するブリッジ材と、
    前記ブリッジ材の屋内側に設けていて前記下枠と前記可動障子の下框との間に形成した第二空気層と
    を設けた請求項1から5のいずれか1項に記載された上げ下げ窓。
  7. 前記枠体において閉鎖状態の前記可動障子と前記固定障子との間に設けていて前記固定障子の可動障子側の位置で屋内側に延びる中空部を備えた中間枠体と、
    前記中間枠体と前記固定障子の下框との間を封止する第一シール部材と、
    前記中間枠体の中空部と前記可動障子の上框との間を封止する第二シール部材とを備え、
    前記固定障子の下框と中間枠体と前記可動障子の上框とで封止された第三空気層を形成した請求項1から6のいずれか1項に記載された上げ下げ窓。
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