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【課題】食品として摂取できる、安全でかつ効果の高いアレルギー抑制剤を提供する。【解決手段】プロテオグリカンのナトリウム塩、もしくはプロテオグリカンのマグネシウム塩の少なくとも一つを有効成分とする。【選択図】なし

Description

本発明は、安全性の高いアレルギー抑制剤に関する。
現代の日本において、アレルギーを原因とする症状に苦しんでいる人は多い。くしゃみ、鼻炎、鼻水、皮膚のかゆみ、目のかゆみなどの不快感や、喘息、頭痛などでは不快感を通り越して、病的状態に陥り生命の危険に晒される場合もある。これらのアレルギーの原因としては、そばや卵、大豆、ピーナッツ、エビやカニなどの甲殻類など食物性のものや、花粉、ダニ、カビ、埃などの環境中に存在している物質など様々ある。健康な生活を営むために、アレルギーの症状の発症を抑える治療や抗ヒスタミン剤やステロイド剤などの薬剤投与などが行われている。また、薬剤に加えて、アレルギー抑制効果のある食品なども開発、市販されている。
アレルギーにはIgE依存型と非依存型が存在する。IgE依存型ではまずアレルゲンが侵入し、アレルゲンを捕捉した樹状細胞が所属リンパ節あるいは粘膜下組織で、IL-4の存在下でTh2細胞の分化を誘導することから始まる。Th2細胞はIL-4を産生し、IgE産生B細胞の分化を誘導する。産生されたIgEはマスト細胞上に発現するIgEレセプター(FcεRI)に結合し感作が成立する。この後、アレルゲンの再侵入によりIgE-FcεRIが架橋されると、マスト細胞はサイトカインやケミカルメディエーターを放出し、アレルギー性炎症を惹起する。
IgE非依存型では、アレルゲン刺激を受けた上皮細胞がTSLP、IL-25などのサイトカインを産生しTh2細胞の分化を誘導する。Th2細胞がIL-4、IL-5、IL-13などのサイトカインを産生し好酸球の活性化を誘導する。さらに、獲得免疫系を介さない機序も存在する。上皮細胞が産生するTSLP、IL-25、IL-33がマスト細胞や好塩基球、自然免疫リンパ球からTh2サイトカインの産生を誘導し、自然免疫においてもアレルギー性炎症を誘導する。特にシステインプロテアーゼであるパパインをマウスに吸入させると、好酸球の浸潤を伴う気道炎症が惹起される。
アレルギー治療のための薬剤は、頭痛や食欲不振、眠気を催すなどの副作用があり、医師による処方がないと入手できないため、手軽に服用することはできない。食品由来のアレルギー抑制効果を有するものが知られており、デーツに含まれているベラルゴニンやフェルラ酸(特許文献1)、シソ科抽出物(特許文献2、特許文献3)、西洋わさび、本わさび由来の6−メチルチオヘキシルイソチオシアネート(特許文献4)、乳酸菌ラクトバチルス・プランタラム(特許文献5)、クラミドモナス属藻類(特許文献6)、クスノキなどの由来のリグナン化合物(特許文献7)などがある。しかし、ベラルゴニンやフェルラ酸、リグナン化合物は非水溶性のため、食品に添加して摂取するには加工上制限があり、西洋わさび、本わさび由来の6−メチルチオヘキシルイソチオシアネートも非水溶性で揮発性が高いため、食品加工上制限があり、食品として摂取するには乳酸菌や藻類も問題があった。
特開2012−240996号 公報 特開平8−333267号 公報 特開2003−180286号 公報 特開2015−51927号 公報 特開2015−23802号 公報 特開2012−116754号 公報 特開2012−31081号 公報
本発明は、食品由来の安全で、食品として摂取できるアレルギー抑制効果が優れているアレルギー抑制剤を提供するものである。
上記課題を達成するために、本発明のアレルギー抑制剤は、プロテオグリカンのナトリウム塩、もしくはプロテオグリカンのマグネシウム塩の少なくとも一つを有効成分とする。
本発明により、安全で、水溶性の優れたアレルギー抑制剤を提供できる。
以下、実施の形態をより具体的に説明する。
本発明でいうプロテオグリカンは、グリコサミノグリカンとタンパク質の共有結合物の総称であり、一般の糖タンパク質に比べて、糖含量が極めて多いのが特徴である。プロテオグリカンは天然由来の高分子化合物であり、起源となる原料や抽出・製造条件により、分子量や含まれるアミノ酸や糖(中性糖、ウロン酸、アミノ糖など)の種類や量、比率も異なっており、さまざま分子種が存在する。一般的にプロテオグリカンの分子量は数十万から数百万である。プロテオグリカンの原料由来としては、牛、鶏、鯨などの哺乳類の軟骨や、鮭、鮫、エイなどの魚類の軟骨であり、その種類を問わないものであり、食されることも多い。また、プロテオグリカンの抽出薬剤についても、酢酸などの有機酸や酸、アルカリ、グアニジン塩酸など様々あるが、本発明では抽出薬剤や温度や時間などの抽出・製造の条件も限定しないものである。
本発明品のプロテオグリカンのナトリウム塩は、プロテオグリカンをナトリウムイオン型の強酸性陽イオン交換樹脂にて処理することにより製造することができる。また、プロテオグリカンを低温下で、1M以下の塩酸やクエン酸で処理し、加えた酸や遊離した低分子を除去し、その後、炭酸水素ナトリウムや炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、酢酸ナトリウムなどを加えて中和しても製造できる。また、本発明品のプロテオグリカンのマグネシウム塩は、プロテオグリカンをマグネシウムイオン型の強酸性陽イオン交換樹脂にて処理することにより製造することができる。また、プロテオグリカンを低温下で、1M以下の塩酸やクエン酸で処理し、加えた酸や遊離した低分子を除去し、その後、塩化マグネシウムや酢酸マグネシウムなどを加えても製造できる。さらにプロテオグリカンの水溶液に高濃度の塩化ナトリウムや塩化マグネシウムを添加しても製造することができる。
本発明品は、溶液の状態で飲料やドリンク剤の形態として、単独、または、他の健康補助成分と併用してもよい。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明するが、これは単に例示の目的で述べるものであり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(プロテオグリカンのナトリウム塩の製造)
原料のプロテオグリカンは、市販の鮭由来プロテオグリカン((株)角弘プロテオグリカン研究所)を購入し、用いた。強酸性陽イオン交換樹脂(商品名:AG 50W−X8 resin、バイオラッド社)をガラス製カラムに充填し(内径2.5cm、高さ8.2cm)、樹脂を常法によりナトリウムイオン型に活性化した。原料の鮭由来プロテオグリカン0.40gを脱イオン水30mLに溶解した溶液を、室温でカラム上方から添加・流下した。その後、樹脂に脱イオン水を150mL流下し、得られた溶出液約180mLをエバポレーター(東京理科器械(株))にて濃縮した後、凍結乾燥(東京理科器械(株))し、0.37gの白色綿状固体であるプロテオグリカンのナトリウム塩を得た。
(プロテオグリカンのナトリウム塩の分析)
実施例1で得られたプロテオグリカンのナトリウム塩のタンパク質含量を、比色法であるローリー法にて、牛血清アルブミン(アクロス社)を標準物質とした検量線から求めたところ、5.7重量%であった。ウロン酸含量を、比色法であるカルバゾール硫酸法にて、グルクロン酸(シグマ社)を標準物質とした検量線から求めたところ、35.5重量%であった。原料の鮭由来プロテオグリカンについて同様に分析したところ、タンパク質含量は6.5重量%、ウロン酸含量は34.6重量%であった。これらの結果から、実施例1で得られたプロテオグリカンのナトリウム塩のタンパク質とウロン酸含量は、原料の鮭由来プロテオグリカンとほとんど差がないことが明らかとなった。
各プロテオグリカンの水分含量は、以下の方法により測定した。熱天秤装置(Thermo Plus TG8210、(株)リガク製)にて、125℃で試料重量が恒量となるまで加熱し、重量減少分を試料に含まれていた水分として計算した。その結果、実施例1で得られたプロテオグリカンのナトリウム塩の水分含量は13重量%であり、原料の鮭由来プロテオグリカンの水分含量は17重量%であった。
実施例1で得られたプロテオグリカンのナトリウム塩のナトリウムとカルシウムの含量を、キャピラリー電気泳動装置(Agilent7100 キャピラリー電気泳動システム、アジレント・テクノロジー(株)製)を用いて定量した。各金属の定量法については、UV吸収を有する緩衝液で満たしたキャピラリーカラムに、試料を注入して電圧をかけることで、試料中の各金属イオンを分離しながら移動させ、UV検出部を通過する時のUV吸収の減少分により検出する間接吸光法を採用した。カラムにバブルセルフューズドシリカキャピラリー(内径50μm、有効長56cm、アジレント・テクノロジー(株)製)、緩衝液に陽イオン分析バッファ(PartNo.5064−8203、アジレント・テクノロジー(株)製)を用い、電圧25kVで、陽イオン標準液(5〜100ppm、PartNo.5064−8205、アジレント・テクノロジー(株)製)から作成した検量線より、ナトリウおよびカルシウム含量を求めた。実施例1で得られたプロテオグリカンのナトリウム塩については、乾燥重量を基にして0.174重量%水溶液で測定したため、作成した検量線による各金属含量の測定下限は0.29重量%であった。測定の結果、実施例1で得られたプロテオグリカンのナトリウム塩のナトリウム含量は6.5重量%であり、カルシウム含量は0.51重量%であった。原料の鮭由来プロテオグリカンについては、乾燥重量を基にして0.166重量%水溶液で測定したため、作成した検量線による各金属含量の測定下限は0.30重量%であった。原料の鮭由来プロテオグリカンについて同様に分析したところ、ナトリウム含量は1.8重量%、カルシウム含量は5.6重量%であった。なお、上記金属含量は、実施例1で得られたプロテオグリカンのナトリウム塩中に含まれる水分含量(13重量%)および原料の鮭由来プロテオグリカンに含まれる水分含量(17重量%)をそれぞれ除去した乾燥重量を基に計算した。
(プロテオグリカンのマグネシウム塩の製造)
原料のプロテオグリカンは、市販の鮭由来プロテオグリカン((株)角弘プロテオグリカン研究所)を購入し、用いた。強酸性陽イオン交換樹脂(商品名:ダイヤイオンSK1B(三菱化学(株)))をガラス製カラムに充填し(内径2cm、高さ8cm)、樹脂を定法によりマグネシウムイオン型に活性化した。原料の鮭由来プロテオグリカン0.50gを脱イオン水40mLに溶解した溶液を、室温でカラム上方から添加・流下した。その後、樹脂に脱イオン水を160mL流下し、得られた溶出液約200mLをエバポレーター(東京理科器械(株))にて濃縮した後、凍結乾燥(東京理科器械(株))し、0.48gの白色綿状固体であるプロテオグリカンのマグネシウム塩を得た。
(プロテオグリカンのマグネシウム塩の分析)
実施例3で得られたプロテオグリカンのマグネシウム塩のタンパク質含量を、比色法であるローリー法にて、牛血清アルブミン(アクロス社)を標準物質とした検量線から求めたところ、4.4重量%であった。ウロン酸含量を、比色法であるカルバゾール硫酸法にて、グルクロン酸(シグマ社)を標準物質とした検量線から求めたところ、31.3重量%であった。原料の鮭由来プロテオグリカンについて同様に分析したところ、タンパク質含量は6.5重量%、ウロン酸含量は34.6重量%であった。実施例3で得られたプロテオグリカンのマグネシウム塩のタンパク質とウロン酸含量は、原料の鮭由来プロテオグリカンとほとんど差がないことが明らかとなった。
実施例3で得られたプロテオグリカンのマグネシウム塩の水分含量を、上記実施例2と同様に分析したところ、23重量%であった。同様に、原料の鮭由来プロテオグリカンの水分含量について分析したところ、17重量%であった。
実施例3で得られたプロテオグリカンのマグネシウム塩のマグネシウムとカルシウムの含量を、キャピラリー電気泳動装置(Agilent7100 キャピラリー電気泳動システム、アジレント・テクノロジー(株)製)を用いて定量した。各金属の定量法については、実施例2と同様の方法を採用した。カラムにフューズドシリカキャピラリー(内径50μm、有効長56cm、アジレント・テクノロジー(株)製)、緩衝液に陽イオン分析バッファ(PartNo.5064−8203、アジレント・テクノロジー(株)製)を用い、電圧25kVで、陽イオン標準液(5〜100ppm、PartNo.5064−8205、アジレント・テクノロジー(株)製)から作成した検量線より、カルシウムおよびマグネシウム含量を求めた。実施例3で得られたプロテオグリカンのマグネシウム塩については、乾燥重量を基にして0.077重量%水溶液で測定したため、作成した検量線による各金属含量の測定下限は0.65重量%であった。測定の結果、実施例3で得られたプロテオグリカンのマグネシウム塩のマグネシウム含量は5.3重量%であり、カルシウムは検量線より低い濃度であったため0.65重量%未満であった。原料の鮭由来プロテオグリカンについては、乾燥重量を基にして0.166重量%水溶液で測定したため、作成した検量線による各金属含量の測定下限は0.30重量%であった。原料の鮭由来プロテオグリカンの測定の結果、カルシウム含量は5.6重量%であり、マグネシウムは検量線より低い濃度であったため0.30重量%未満であった。なお、上記金属含量は、実施例3で得られたプロテオグリカンのマグネシウム塩中に含まれる水分含量(23重量%)および原料の鮭由来プロテオグリカンに含まれる水分含量(17重量%)をそれぞれ除去した乾燥重量を基に計算した。
(発明品の安全性)
発明品の安全性の確認に用いる試料は、実施例1で用いた市販の鮭由来プロテオグリカン((株)角弘プロテオグリカン研究所)、実施例1で得られたプロテオグリカンのナトリウム塩、および実施例3で得られたプロテオグリカンのマグネシウム塩を使用した。それぞれ蒸留水で0.2mg/mLとなるように希釈したものを使用した。対照として蒸留水を用いた。1群を8匹として、評価用のマウスには、6週齢のC57BL/6マウス(CLEA Japan製)を各群(対照群、鮭由来プロテオグリカン群、実施例1で得られたプロテオグリカンのナトリウム塩群および実施例3で得られたプロテオグリカンのマグネシウム塩群)に用いた。恒温、恒湿の一定環境の飼育室で、試料を自由飲水させ、固形飼料(CE―2、CLEA Japan製)を自由摂取させ飼育した。なお、実験動物の取り扱いは弘前大学動物実験委員会により承認され、弘前大学動物実験に関する規程に従った。
各群のマウスを10日間飼育し、体重の変化、体表の様子を観察したが、いずれの試料も対照群との違いはなかった。なお、摂取飲水量は、4群とも一匹あたり一日約4mLで差はなかった。
(アレルギー抑制試験)
アレルギー抑制作用の測定に用いる試料は、市販の鮭由来プロテオグリカン、実施例1で得られたプロテオグリカンのナトリウム塩、および実施例3で得られたプロテオグリカンのマグネシウム塩で実施例5と同じものを使用した。それぞれ蒸留水で0.2mg/mLとなるように希釈したものを使用した。対照として蒸留水を用いた。1群を8匹として、作用評価用のマウスには、6週齢のC57BL/6マウス(CLEA Japan製)を各群(対照群、鮭由来プロテオグリカン群、実施例1で得られたプロテオグリカンのナトリウム塩群および実施例3で得られたプロテオグリカンのマグネシウム塩群)に用いた。恒温、恒湿の一定環境の飼育室で、試料を自由飲水させ、固形飼料(CE―2、CLEA Japan製)を自由摂取させ飼育した。なお、実験動物の取り扱いは弘前大学動物実験委員会により承認され、弘前大学動物実験に関する規程に従った。
各群のマウスの鼻腔に、麻酔下で0.25mg/mLパパイン溶液を40μL接種した。7日後、同様に各群のマウスの鼻腔に、麻酔下で0.25mg/mLパパイン溶液を40μL接種した。この3日後に、大腿部より採血を行い、頸椎脱臼により屠殺した。気管にリン酸緩衝生理食塩水を注入、回収し気管支肺胞洗浄液とした。気管支肺胞洗浄液をスライドグラスに塗抹し、メイギムザ染色法により細胞を染色した。白血球数と好酸球数を、顕微鏡下、目視で計測し、好酸球の肺胞内への浸潤を観察した。
測定された白血球数から、各作用評価用のマウス群における好酸球率を以下の式を用いて算出すると、対照群で66.7±12.7%、市販の鮭由来プロテオグリカン群で43.0±14.2%、実施例1で得られたプロテオグリカンのナトリウム塩群で17.0±5.7%、実施例3で得られたプロテオグリカンのマグネシウム塩群で19.0±6.1%であった。
好酸球率(%)=好酸球数/白血球総数×100
なお、統計処理には、Tukey法を用いた。対照-実施例1で得られたプロテオグリカンのナトリウム塩間および対照-実施例3で得られたプロテオグリカンのマグネシウム塩間でP値が0.05未満で有意差が認められた。なお、摂取飲水量は、4群とも一匹あたり一日約4mLで差はなかった。
プロテオグリカンは、様々な機能を有すことが報告されており、本発明によりアレルギーが抑制されることにより、健康食品の分野や医薬品分野で広く利用されることが可能である。

Claims (2)

  1. プロテオグリカンのナトリウム塩、もしくはプロテオグリカンのマグネシウム塩の少なくとも一つを有効成分とするアレルギー抑制剤。
  2. 請求項1において、プロテオグリカンのナトリウム塩についてナトリウムを6.0重量%以上含み、かつカルシウムが1.0重量%未満であるプロテオグリカンのナトリウム塩、もしくはマグネシウムを5.0重量%以上含み、かつカルシウムが1.0重量%未満であるプロテオグリカンのマグネシウム塩のうち、少なくとも一つを有効成分とするアレルギー抑制剤。
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