JP2017047739A - 車両制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】障害物としての他車の扉が開くような状況にあっても、自車をより安全に走行させうる車両制御装置を提供する。
【解決手段】車両制御装置50は、例えば、他車101あるいは外部システム200から通信装置40によって取得されたデータ、および周辺監視装置であるカメラ装置10、ソナー装置20によって得られたデータ等に基づいて、自車の走行の障害となりうる他車の開扉を予測する開扉予測部52と、開扉予測部による予測結果に応じて自車の経路および速度のうち少なくとも一方を設定する挙動設定部と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】車両制御装置50は、例えば、他車101あるいは外部システム200から通信装置40によって取得されたデータ、および周辺監視装置であるカメラ装置10、ソナー装置20によって得られたデータ等に基づいて、自車の走行の障害となりうる他車の開扉を予測する開扉予測部52と、開扉予測部による予測結果に応じて自車の経路および速度のうち少なくとも一方を設定する挙動設定部と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両制御装置に関する。
従来、車両の走行時に、障害物の位置や、大きさ、速度等を取得し、危険度を設定する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
上記従来技術では、障害物としての車両の扉が開き、当該扉が自車と干渉してしまうような状況は、想定されていない。
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、障害物としての他車の扉が開くような状況にあっても、自車をより安全に走行させうる車両制御装置を得ることである。
本発明の車両制御装置は、例えば、取得されたデータに基づいて自車の走行の障害となりうる他車の開扉を予測する開扉予測部と、上記開扉予測部による予測結果に応じて自車の経路および速度のうち少なくとも一方を設定する挙動設定部と、を備える。
上記車両制御装置では、障害物としての他車の開扉が予測され、その予測結果に応じて自車の経路および速度のうち少なくとも一方が設定される。よって、他車が開扉したような場合にあっても、自車は、より安全に走行できる。
また、上記車両制御装置では、例えば、上記開扉予測部は、上記他車における乗員の状態を示すデータ、上記他車における乗員による操作状態を示すデータ、または上記他車におけるドアロックの状態を示すデータに基づいて上記他車の開扉を予測する。よって、上記車両制御装置によれば、他車の開扉を、より精度良くあるいはより確実に予測できる。
また、上記車両制御装置では、例えば、上記挙動設定部は、上記開扉予測部において上記他車の開扉が予測された場合には、上記他車の開いた扉と干渉しないよう上記経路を設定する。よって、上記車両制御装置によれば、自車は他車の開いた扉との干渉を避けた経路でより安全に走行できる。
また、上記車両制御装置では、例えば、上記挙動設定部は、上記他車の開いた扉と干渉する可能性がある上記経路を設定する場合にあっては、上記他車の開いた扉と干渉しない上記経路を設定する場合よりも低い上記速度を設定する。よって、上記車両制御装置によれば、他車の開いた扉と干渉する可能性がある上記経路を走行する場合にあっても、自車は、より低い速度でより安全に走行できる。
また、上記車両制御装置では、例えば、上記挙動設定部は、第一の場合における上記経路を、上記開扉予測部において上記第一の場合よりも上記他車の開扉の可能性が低いと予測された第二の場合における上記経路よりも、上記他車から離して設定する。よって、上記車両制御装置によれば、例えば、自車は、より安全にかつ必要以上に他車を迂回すること無くより効率良く走行できる。
また上記車両制御装置では、例えば、第三の場合における前記速度を、前記第三の場合よりも前記経路が前記他車に近い第四の場合における前記速度よりも高く設定する。よって、上記車両制御装置によれば、例えば、自車は、より安全にかつ必要以上に速度を低下させること無くより効率良く走行できる。
また、上記車両制御装置では、例えば、上記挙動設定部は、第一の場合における上記速度を、上記開扉予測部において上記第一の場合よりも上記他車の開扉の可能性が低いと予測された第二の場合における上記速度よりも低く設定する。よって、上記車両制御装置によれば、例えば、自車は、より安全にかつ必要以上に速度を低下させること無くより効率良く走行できる。
また、上記車両制御装置では、例えば、走行中に取得されたデータに基づいて上記経路の設定が制限され上記他車とは離れた制限領域を取得する制限領域取得部を備え、上記挙動設定部は、上記開扉予測部による予測結果および上記制限領域取得部によって取得された上記制限領域に基づいて上記経路および上記速度のうち少なくとも一方を設定する。よって、上記車両制御装置によれば、例えば、自車は、より一層安全に走行できる。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
<システム>
図1は、車両100,101および外部システム200を含むシステム1の例示的かつ模式的な構成図である。システム1は、例えば、衝突回避システムや、車両誘導システム、車両案内システム等として構成されうる。以下では、車両100が自車、車両101が他車であり、他車である車両101が自車である車両100の走行の障害となる可能性がある場合が、例示される。
図1は、車両100,101および外部システム200を含むシステム1の例示的かつ模式的な構成図である。システム1は、例えば、衝突回避システムや、車両誘導システム、車両案内システム等として構成されうる。以下では、車両100が自車、車両101が他車であり、他車である車両101が自車である車両100の走行の障害となる可能性がある場合が、例示される。
車両100は、カメラ装置10、ソナー装置20、ナビゲーション装置30、通信装置40、および制御装置50を備えている。また、車両100は、駆動装置61、制動装置62、操舵装置63、表示装置64、および音声出力装置65を備えている。カメラ装置10や、ソナー装置20は、周辺監視装置の一例である。制御装置50は、駆動装置61、制動装置62、操舵装置63、表示装置64、および音声出力装置65を、直接的あるいは間接的に制御することができる。よって、駆動装置61、制動装置62、操舵装置63、表示装置64、および音声出力装置65は、出力装置や被制御装置とも称されうる。なお、制御装置50による被制御装置の間接的な制御では、制御装置50から不図示の別の装置に指示信号が送信され、当該別の装置が、受信した指示信号に基づいて、被制御装置を制御する。車両100には、本実施形態で開示されるものとは異なる周辺監視装置、出力装置、被制御装置等が含まれてもよい。制御装置50は、車両制御装置の一例である。
車両100内の各装置は、有線または無線によって、相互にデータを伝達することができる。車両100内の装置は、例えば、CAN(controller area network)によって相互に通信しうる。車両100内の複数の装置間では、例えば、コマンドや、リプライ、指示信号、制御信号、データ等が、伝達されうる。
車両101は、車両100と同様の装備を有することができる。車両100と車両101とは、無線によって、相互にデータを伝達することができる。車両100と車両101との間では、例えば、コマンドや、リプライ、データ等が伝達されうる。
また、車両100は、外部システム200から、無線によって、制御に用いるデータあるいは制御の際に参照するデータを、取得することができる。
<車両>
カメラ装置10は、カメラ11や、ECU12(electronic control unit)、通信部13等を有している。カメラ11は、例えば、CCD(charge coupled device)やCIS(CMOS image sensor)等の撮像素子を内蔵するデジタルカメラである。カメラ11は、所定のフレームレートで動画データを出力することができる。ECU12は、CPU(central processing unit)やコントローラ等の制御部や、ROM(read only memory)や、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ等の記憶部を、有している。ECU12は、カメラ11や通信部13を制御する。通信部13は、カメラ装置10と通信装置40との間におけるデータの送信および受信を実行する。車両100には、複数のカメラ11が設けられうる。
カメラ装置10は、カメラ11や、ECU12(electronic control unit)、通信部13等を有している。カメラ11は、例えば、CCD(charge coupled device)やCIS(CMOS image sensor)等の撮像素子を内蔵するデジタルカメラである。カメラ11は、所定のフレームレートで動画データを出力することができる。ECU12は、CPU(central processing unit)やコントローラ等の制御部や、ROM(read only memory)や、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ等の記憶部を、有している。ECU12は、カメラ11や通信部13を制御する。通信部13は、カメラ装置10と通信装置40との間におけるデータの送信および受信を実行する。車両100には、複数のカメラ11が設けられうる。
カメラ装置10において、ECU12は、カメラ11によって撮影された画像データに所定の画像処理を行ってもよいし、画像データから他の車両101等の障害物を検出する演算処理を行ってもよい。通信部13は、カメラ11によって撮影された画像データや、画像処理された画像データ、障害物の検出結果を示すデータ等を、通信装置40に送信し、各種データを通信装置40から受信する。
ソナー装置20は、センサ21や、ECU22、通信部23等を有している。センサ21は、例えば、圧電セラミックを含む送波器や受波器を有した超音波センサモジュールである。ECU22は、CPUやコントローラ等の制御部や、ROMや、RAM、フラッシュメモリ等の記憶部を、有している。ECU22は、センサ21や通信部23を制御する。通信部23は、ソナー装置20と通信装置40との間におけるデータの送信および受信を実行する。車両100には、複数のセンサ21が設けられうる。
ソナー装置20において、ECU22は、センサ21による検出結果に基づいて、障害物までの距離を測定することができる。また、ECU22は、センサ21による検出結果に基づいて、障害物の位置や、障害物の形状等を取得することができる。通信部23は、車両100から障害物までの距離を示すデータや、障害物の位置を示すデータ、障害物の形状を示すデータ等を、通信装置40に送信し、各種データを通信装置40から受信する。なお、車両100は、周辺監視装置として、例えばレーダ装置等、カメラ装置10やソナー装置20以外の装置を備えてもよい。
ナビゲーション装置30は、ECU32や、通信部33等を有している。ナビゲーション装置30は、GPS(global positioning system)に対応した不図示の受信機を含み、車両100の位置を示すデータを取得することができる。また、ナビゲーション装置30は、地図データを取得することができる。地図データは、不図示の記憶部に格納される。地図データには、道幅や形状等の道路のデータが含まれうる。地図データの更新データや修正データが、通信装置40を介してシステム1の外部のサーバ等から取得されてもよい。ECU32は、受信機や通信部33を含むナビゲーション装置30の各部を制御する。通信部33は、ナビゲーション装置30と通信装置40との間におけるデータの送信および受信を実行する。
ナビゲーション装置30において、ECU32は、車両100の位置データや、車両100の周辺の道路のデータ等の地図データを取得することができる。通信部33は、位置データや、道路のデータ、地図データ等を、通信装置40に送信し、各種データを通信装置40から受信する。
通信装置40は、ECU42や、通信部43等を有している。ECU42は、CPUやコントローラ等の制御部や、ROMや、RAM、フラッシュメモリ等の記憶部を、有している。ECU42は、通信部43を含む通信装置40内の各部を制御する。通信部43は、通信装置40と車両100内の他の装置、例えば、カメラ装置10や、ソナー装置20、ナビゲーション装置30、制御装置50等との間におけるデータの送信および受信を実行する。また、通信装置40は、他の車両101や、外部システム200とも通信することができる。
駆動装置61は、例えば、エンジンやモータ等である。制動装置62は、例えば、ABS(antilock brake system)である。操舵装置63は、例えば、自動操舵装置である。表示装置64は、例えば、LCD(liquid crystal display)である。音声出力装置65は、例えば、スピーカである。なお、表示装置64や、音声出力装置65は、ナビゲーション装置30に含まれてもよい。
<制御装置>
制御装置50は、例えば、ECUであり、CPUやコントローラ等の制御部や、ROMや、RAM、フラッシュメモリ等の記憶部を、有している。制御装置50は、車両100に搭載されるECU、例えば、駆動装置61のECUや、制動装置62のECU等に組み込まれてもよいし、独立したECUであってもよい。制御装置50のECUは、インストールされ、ロードされたプログラム(ソフトウエア)にしたがって処理を実行し、各機能を実現することができる。すなわち、プログラムにしたがって処理が実行されることにより、制御装置50のECUは、障害物検出部51や、開扉予測部52、制限領域取得部53、経路設定部54、速度設定部55等として機能することができる。なお、上記各部の機能の少なくとも一部は、ハードウエアによって実現されてもよい。プログラムは、ROMや、フラッシュメモリ等の不図示の不揮発性の記憶部に記憶される。
制御装置50は、例えば、ECUであり、CPUやコントローラ等の制御部や、ROMや、RAM、フラッシュメモリ等の記憶部を、有している。制御装置50は、車両100に搭載されるECU、例えば、駆動装置61のECUや、制動装置62のECU等に組み込まれてもよいし、独立したECUであってもよい。制御装置50のECUは、インストールされ、ロードされたプログラム(ソフトウエア)にしたがって処理を実行し、各機能を実現することができる。すなわち、プログラムにしたがって処理が実行されることにより、制御装置50のECUは、障害物検出部51や、開扉予測部52、制限領域取得部53、経路設定部54、速度設定部55等として機能することができる。なお、上記各部の機能の少なくとも一部は、ハードウエアによって実現されてもよい。プログラムは、ROMや、フラッシュメモリ等の不図示の不揮発性の記憶部に記憶される。
障害物検出部51は、カメラ装置10やソナー装置20等の周辺監視装置による検出結果や外部システム200からの情報に基づいて、自車である車両100の少なくとも前方に存在する障害物を検出する。さらに、障害物検出部51は、障害物のうち、他車である車両101を識別する。車両101であることの識別は、例えば、検出された障害物の形状や、大きさの、参照データとの比較などによって可能となる。なお、以下では、便宜上、自車である車両100は自車100とも称され、他車である車両101は他車101とも称される。
開扉予測部52は、自車100の走行中あるいは一時停車中に取得されたデータに基づいて、障害物検出部51で識別された他車101における開扉を予測する。具体的には、例えば、開扉予測部52は、他車101から車車間通信によって取得されたデータや、外部システム200から取得された他車101に関するデータ、周辺監視装置によって得られたデータ等に基づいて、自車100の走行の障害となりうる他車101の開扉を予測することができる。
開扉予測部52による開扉予測は、例えば、他車101における乗員の状態を示すデータに基づいて行われうる。乗員の状態を示すデータには、例えば、乗員の有無を示すデータや、着座位置を示すデータ等がある。乗員の状態を示すデータは、例えば、他車101に設けられたセンサによる検出結果を示すデータであってもよい。センサは、例えば、他車101内のシートに設けられた着座センサや、他車101の車室内に設けられた非接触式の物体検出センサ、シートベルトの装着の有無を検出するセンサ等であってもよい。
乗員の有無を示すデータが、他車101の車室内に乗員がいることを示す場合、開扉予測部52は、例えば、開扉の可能性が有るあるいは高いと判定することができる。一方、乗員の有無を示すデータが、他車101の車室内に乗員がいないことを示す場合、開扉予測部52は、開扉の可能性が無いあるいは低いと判定することができる。
乗員の有無を示すデータは、自車100のカメラ装置10で得られた画像に基づくデータであってもよい。例えば、所定の画像処理により、他車101の画像に、窓内の人影が含まれていることが判定された場合にあっては、開扉予測部52は、他車101における開扉の可能性が有るあるいは開扉の可能性が高いと判定することができる。窓ならびに窓内の人影の有無は、例えば、撮影データと不図示の記憶部に予め記憶されている参照データとのパターンマッチング等によって、判定されうる。
また、開扉予測部52による開扉予測は、例えば、他車101における乗員の着座位置を示すデータに基づいても行われうる。例えば、自車100が、自車100の前方に停車し自車100の走行の障害となりうる他車101の左側および右側のうち一方を走行でき、他方を走行できない場合において、着座位置を示すデータが、他車101の前記一方側のシートに乗員が着座していることを示す場合にあっては、開扉予測部52は、他車101の開扉の可能性が有るあるいは高いと判定することができる。逆に、着座位置を示すデータが、他車101の前記一方側のシートに乗員が着座していないことを示す場合にあっては、開扉予測部52は、他車101の開扉の可能性が無いあるいは低いと判定することができる。なお、開扉の可能性が無いあるいは低いと判定された場合、すなわち、この例における後者は、開扉の可能性が有るあるいは高いと判定された場合、すなわち、この例における前者よりも、開扉の可能性が低いと言える。前者は、第一の場合の一例であり、後者は、第二の場合の一例である。
また、開扉予測部52による開扉予測は、例えば、他車101における乗員による操作状態を示すデータに基づいても行われうる。この場合の、他車101における乗員による操作状態を示すデータは、例えば、乗員がすぐには他車101の扉を開かない状態であることを判定できるデータ、すなわち、乗員が他車101の扉を開く可能性が低い状態であることを示すデータや、逆に、乗員が他車101の扉を開く可能性が高い状態であることを示すデータである。乗員による他車101の操作状態は、乗員による他車101の制御状態や、乗員による他車101の運転状態等とも称されうる。
具体的には、例えば、乗員による操作状態を示すデータが、シフトレバーにおいてドライブレンジやリバースレンジが選択されているなど他車101が移動可能な状態であることを示すデータであった場合、開扉予測部52は、開扉される可能性が低いと判定することができる。また、乗員による操作状態を示すデータが、イグニッションキーがオフ(アクセサリ)の位置であったりシフトレバーにおいてパーキングレンジが選択されていたりするなど他車101の駆動装置61が停止状態あるいは他車101が停車状態であることを示すデータであった場合、開扉予測部52は、開扉される可能性が高いと判定することができる。また、乗員による操作状態を示すデータは、操作による状態の変化を示すデータであってもよい。例えば、乗員による操作状態を示すデータが、ドアロックが施錠状態から解錠状態に変化したことを示すデータであった場合、開扉予測部52は、開扉される可能性が高いと判定することができる。
乗員による操作状態を示すデータは、人の手や、指、足等による操作が行われる車載あるいはリモートの操作部における、操作状態を示すデータである。乗員による操作状態を示すデータは、例えば、センサによる操作の検出結果を示すデータであってもよいし、操作入力に対応してECU等から出力されるデータであってもよいし、操作入力に対応した電気信号に基づくデータであってもよい。操作部は、例えば、ハンドル(ステアリングホイール)、アクセルペダル、ブレーキペダル、クラッチペダル、シフトレバー、パーキングブレーキレバー、パーキングブレーキペダル、方向指示器レバー、イグニッションスイッチなどの、他車101の運転に関わる操作部、すなわち他車101の駆動や、制動、操舵に関する操作部であってもよいし、例えば、ドアのノブや、ドアロックレバー、ドアロック用のリモートキー、可動ウインドウの開閉スイッチ、ドアミラーの開閉スイッチ、ドアミラーの角度調整スイッチ、ナビゲーション装置の入力部など、他車101の運転とは直接的には関係の無いあるいは関係性が低い操作部であってもよい。また、乗員による操作状態を示すデータは、音声入力による操作指示を示すデータであってもよい。
また、開扉予測部52による開扉予測は、例えば、他車101におけるドアロックの状態を示すデータに基づいても行われうる。この場合の、ドアロックの状態を示すデータは、例えば、ドアが施錠されている状態であることを示すデータや、ドアが解錠されていることを示すデータ、ドアの施錠状態と解錠状態との間の推移を示すデータ等である。
具体的には、例えば、ドアロックの状態を示すデータが、扉が施錠状態から解錠状態に変化したことを示すデータであった場合、開扉予測部52は、開扉される可能性が高いと判定することができる。また、他車101に、リモートキーによる無線通信によって扉の施錠および解錠を切り替えるドアロックシステムが搭載されている場合にあっては、他車101の車載システムとリモートキーとの間で通信が確立されていない状態から通信が確立された状態に推移したことを示すデータが取得された場合に、開扉予測部52は、リモート操作による自動開扉機能の作動等によって開扉される可能性が高いと判定することができる。なお、他車101の乗員には、他車101に乗っている人のみならず他車101に乗り込もうとする人も含まれる。
また、開扉予測部52は、複数のデータの組み合わせに基づいて、開扉を予測すること、すなわち、開扉の有無あるいは開扉の可能性を判断することができる。
また、開扉予測部52による開扉予測は、例えば、外部システム200から取得されたデータによっても行われうる。例えば、外部システム200が監視カメラ等による監視システムであって、外部システム200において、乗員が他車101から降りて他車101から離れ当該他車101に戻ってきていないことが確認されており、外部システム200から取得された乗員の状態を示すデータが、他車101に乗員が乗っていないことを示すデータであった場合、開扉予測部52は、開扉される可能性が低いと判定することができる。外部システム200は、監視システムには限定されず、信号システムや、交通システム等であってもよい。
制限領域取得部53は、カメラ装置10やソナー装置20等の周辺監視装置や、ナビゲーション装置30、外部システム200等から取得したデータに基づいて、自車100の今後の走行において自車100の経路の設定が制限されたあるいは経路の設定が不能な制限領域を取得することができる。本実施形態では、制限領域には、開扉予測部52によって開扉を予測する対象としての他車101は含まれず、当該制限領域は、当該他車101から離間しているものとする。制限領域は、例えば、ナビゲーション装置30によって取得された自車100の位置データや自車100の周辺の地図データ、カメラ装置10によって取得された画像データ等に基づいて、取得されうる。制限領域は、例えば、自車100が走行する予定の道路の境界線や、中央線、区画線等によって定められる。また、制限領域は、障害物の検出結果に基づいて、開扉予測の対象となるもの以外の他車101や、壁、塀等に対応して取得されうる。
さらに、制限領域取得部53は、他車101の挙動に基づいて、制限領域を設定してもよい。例えば、他車101が移動している対向車である場合、制限領域取得部53は、他車101の過去の移動経路に基づいて、他車101が移動する範囲を予測し、当該範囲を制限領域として設定することができる。この場合、制限領域取得部53は、例えば、不図示の記憶部に記憶された他車101の過去の移動経路に基づく外挿によって、制限領域を取得することができる。制限領域には、経路の設定が制限されるものの経路の設定が許可される制限領域と、経路の設定が一切禁止される制限領域とが設定されてもよい。
経路設定部54は、他車101との干渉を回避できる自車100の経路を設定することができる。また、速度設定部55は、自車100の速度を設定することができる。経路設定部54は、速度設定部55による速度の設定に基づいて自車100の経路を設定してもよい。また、速度設定部55は、経路設定部54による経路の設定に基づいて自車100の速度を設定してもよい。また、自車100と他車101や制限領域との位置関係に応じて、経路設定部54によって設定される経路、あるいは速度設定部55によって設定される速度が、異なってもよい。経路設定部54および速度設定部55は、挙動設定部の一例である。
開扉予測部52または経路設定部54は、開扉に関する数値や程度のデータを取得してもよい。例えば、開扉予測部52または経路設定部54は、他車101から、車車間通信によって、開扉幅や、開扉長さ、開扉形状、開扉の程度(例えば、大、中、小)、開扉の有無等を示すデータを受け取ることができる。また、車車間通信により、他車101の車種を示すデータや、他車101の番号を示すデータ等を受け取った場合には、当該データに対応した開扉に関する数値や程度のデータを、他車101とは異なる装置、例えば、データサーバ等の外部システム200から取得してもよい。
<処理手順>
図2は、制御装置50における自車100の経路および速度、すなわち自車100の挙動の設定に関する演算処理の例示的なフローチャートである。
図2は、制御装置50における自車100の経路および速度、すなわち自車100の挙動の設定に関する演算処理の例示的なフローチャートである。
まず、制御装置50は、自車100の走行中に、例えば通信装置40を介して、演算処理に必要なデータを取得する(S1)。次に、制御装置50は、障害物検出部51として機能することにより障害物を検出するとともに、制限領域取得部53として機能することにより制限領域を取得する(S2)。また、このS2では、障害物検出部51は、障害物の中から他車101を検出する。
障害物の中に他車101(車両)が含まれていた場合(S3でYes)、開扉予測部52は、当該他車101の開扉予測に用いるデータのうちS1で取得していないデータを取得する(S4)。なお、S4を実行することなく、全てのデータをS1で取得しておいてもよい。次に、開扉予測部52は、S1およびS4で取得されたデータに基づいて、他車101の開扉を予測する(S5)。なお、S3でNoの場合、S6へ進む。
次に、経路設定部54は、自車100の経路を設定し(S6)、速度設定部55は、自車100の速度を設定する(S7)。制御装置50は、S6で設定された経路、およびS7で設定された速度に基づいて、自車100の挙動を制御することができる。あるいは、制御装置50は、S6で設定された経路、およびS7で設定された速度を、表示あるいは音声によって、出力することができる(S8)。
<経路および速度の設定例1(図3)>
図3は、自車100の経路P31,P32の設定の一例が示された模式図である。図3には、左側通行、片側1車線、かつ対向2車線の道路L3において、障害物としての2台の他車101が、道路L3の左側の境界線BLのそばに当該境界線BLに沿って停車している。道路L3の中央線CLおよび右側の境界線BRも、検出されている。
図3は、自車100の経路P31,P32の設定の一例が示された模式図である。図3には、左側通行、片側1車線、かつ対向2車線の道路L3において、障害物としての2台の他車101が、道路L3の左側の境界線BLのそばに当該境界線BLに沿って停車している。道路L3の中央線CLおよび右側の境界線BRも、検出されている。
図3のような状況では、制限領域取得部53は、例えば、中央線CLの他車101とは反対側の領域、すなわち自車100とは反対側の車線を、制限領域AR3と設定する。経路設定部54は、他車101を避けつつ、制限領域AR3に極力入らないよう、自車100の経路P31,P32を設定する。
図3の例では、ケース3−1とケース3−2の2つのケースを用いて説明する。ケース3−1は、開扉予測部52が他車101の開扉の可能性が有るあるいはケース3−2に比べて開扉の可能性が高いと判定した場合であり、ケース3−2は、開扉予測部52が他車101の開扉の可能性が無いあるいはケース3−1に比べて開扉の可能性が低いと判定した場合である。また、経路P31はケース3−1の場合に経路設定部54が設定した経路であり、経路P32は、ケース3−2の場合に経路設定部54が設定した経路である。図3の例では、開扉の可能性が有るあるいは開扉の可能性が他のケースよりも高いと判定された場合(ケース3−1)の経路P31は、開扉の可能性が無いあるいは開扉の可能性が他のケースよりも低いと判定された場合(ケース3−2)の経路P32に比べて、他車101よりも離れて設定される。よって、他車101の開扉の可能性が有るあるいは開扉の可能性が高いことが予測される場合にあっては、経路P31を選択することにより、他車101が急に開扉したような場合にあっても、他車101の開いた扉101aや当該開いた扉101aから降りる乗員、当該乗員の手荷物等と自車100とが干渉するのを、抑制することができる。また、他車101の開扉の可能性が無いあるいは可能性が低い場合にあっては、他車101により近い経路P32が選択されてもよい。経路P32は経路P31よりも中央線CLから離れるため、仮に不図示の対向車とすれ違う状況となった場合にあっても、当該対向車に対する安全性をより高められる。ケース3−1は、第一の場合の一例であり、ケース3−2は、第二の場合の一例である。また、経路P31は第三の場合の一例であり、経路P32は第四の場合の一例である。
また、図3の例では、経路設定部54は、経路P31,P32を、いずれも、他車101の開いた扉101aと干渉しないように設定する。扉101aの開扉幅や開扉形状は、他車101に対応したデータから設定することができる。例えば、車車間通信や、カメラ装置10の画像に基づいて、他車101の車種が特定できた場合、開扉予測部52または経路設定部54は、例えば、通信装置40を介して、外部システム200から、当該他車101の車種に対応した扉101aの開扉幅や開扉形状を取得することができる。他車101の車種が特定できなかった場合には、カメラ装置10の画像における他車101の大きさに対応して、他車101が大きいほど大きくなるよう、開扉幅を設定することができる。経路設定部54は、このようにして得られた開扉幅あるいは開扉形状の扉101aと干渉しないよう、経路P31,P32を設定することができる。
また、速度設定部55は、他車101により近い経路P32を通る場合の自車100の速度を、他車101からより離れた経路P31を通る場合の自車100の速度よりも、低く設定することができる。これにより、他車101の扉101aが突然開いた場合にあっても、扉101aや当該開いた扉101aから降りる乗員、当該乗員の手荷物等と自車100とが干渉するのを、より一層抑制することができる。速度設定部55は、例えば、他車101に近づくにつれて減速し、他車101の側方では当該減速された速度で一定となるよう、自車100の速度を設定することができる。
<経路および速度の設定例2(図4)>
図4は、自車100の経路P41,P42の設定の一例が示された模式図である。図4における道路L4および他車101の設定は、図3の設定と同様である。ただし、図4の道路L4の幅は、図3の道路L3の幅よりも狭い。
図4は、自車100の経路P41,P42の設定の一例が示された模式図である。図4における道路L4および他車101の設定は、図3の設定と同様である。ただし、図4の道路L4の幅は、図3の道路L3の幅よりも狭い。
図4のような状況でも、制限領域取得部53は、例えば、中央線CLの他車101とは反対側の領域、すなわち自車100とは反対側の車線を、制限領域AR41と設定する。経路設定部54は、他車101を避けつつ、制限領域AR41に極力入らないよう、自車100の経路P41,P42を設定する。
また、図4の場合、中央線CLに対して自車100の車線とは反対側の車線に対向車101A(車両)が存在する。このような状況では、制限領域取得部53は、対向車101Aの走行経路を予測し、当該予測した走行経路を、制限領域AR42と設定する。経路設定部54は、制限領域AR42に入らないよう、自車100の経路P41,P42を設定する。
図4の例では、ケース4−1とケース4−2の2つのケースを用いて説明する。ケース4−1は、開扉予測部52が他車101の開扉の可能性が有るあるいはケース4−2に比べて開扉の可能性が高いと判定した場合であり、ケース4−2は、開扉予測部52が開扉の可能性が無いあるいはケース4−1に比べて開扉の可能性が低いと判定した場合である。また、経路P41はケース4−1の場合に経路設定部54が設定した経路であり、経路P42は、ケース4−2の場合に経路設定部54が設定した経路である。図4の例でも、開扉の可能性が有るあるいは開扉の可能性が他のケースよりも高いと判定された場合の経路P41は、開扉の可能性が無いあるいは開扉の可能性が他のケースよりも低いと判定された場合の経路P42に比べて、他車101よりも離れて設定される。ケース4−1は、第一の場合の一例であり、ケース4−2は、第二の場合の一例である。また、経路P41は第三の場合の一例であり、経路P42は第四の場合の一例である。
ただし、図4の例では、道路L4の幅が狭く、他車101からより離れた自車100の経路P41は、中央線CLを超えてしまい、制限領域AR41内に入ってしまうとともに、制限領域AR42により近づいてしまう。このような場合にあっては、他車101により近い経路P42が選択されてもよい。経路P42は、経路P41よりも中央線CL(制限領域AR41)から離れるとともに、対向車101Aの経路(制限領域AR42)からも離れるため、当該対向車101Aに対する安全性をより高められる。ケース4−1は、第一の場合の一例であり、ケース4−2は、第二の場合の一例である。なお、図4の例でも、経路P41,P42は、いずれも、他車101の開いた扉101aと干渉しないように設定される。
この場合も、速度設定部55は、他車101により近い経路P42を通る場合の自車100の速度を、他車101からより離れた経路P41を通る場合の自車100の速度よりも、低く設定することができる。さらに、速度設定部55は、対向車101Aが存在するケース4−1,4−2での自車100の速度を、対向車101Aが存在しないケース3−1,3−2(図3)での自車100の速度よりも低く設定することができる。これにより、他車101の扉101aが突然開いた場合にあっても、扉101aや当該開いた扉101aから降りる乗員、当該乗員の手荷物等と自車100とが干渉するのを、より一層抑制することができる。速度設定部55は、経路P42が選択された場合にあっては、他車101の手前の位置で一時的に停止するよう、すなわち自車100の速度が0またはその近傍となるよう、具体的には、所定の閾値(第三の閾値)以下となるよう、設定してもよい。自車100の減速あるいは一時停止により、対向車101Aの通過を待つことができる場合もある。この場合、経路設定部54は、より安全な状態で他車101を避けることが可能な経路P41,P42を設定することが可能になる。
<経路および速度の設定例3(図5)>
図5は、自車100の経路P51,P52の設定の一例が示された模式図である。図5における道路L5および他車101の設定は、図3,4の設定と同様である。ただし、図5の道路L5の幅は、図3,4の道路L3,L4の幅よりも狭い。
図5は、自車100の経路P51,P52の設定の一例が示された模式図である。図5における道路L5および他車101の設定は、図3,4の設定と同様である。ただし、図5の道路L5の幅は、図3,4の道路L3,L4の幅よりも狭い。
図5のような状況でも、制限領域取得部53は、例えば、中央線CLの他車101とは反対側の領域、すなわち自車100とは反対側の車線を、制限領域AR5と設定する。経路設定部54は、他車101を避けつつ、制限領域AR5に極力入らないよう、自車100の経路P51,P52を設定する。
図5の例では、ケース5−1とケース5−2の2つのケースを用いて説明する。ケース5−1は、開扉予測部52が他車101の開扉の可能性が有るあるいはケース5−2に比べて開扉の可能性が高いと判定した場合であり、ケース5−2は、開扉予測部52が開扉の可能性が無いあるいはケース5−1に比べて開扉の可能性が低いと判定した場合である。また、経路P51はケース5−1の場合に経路設定部54が設定した経路であり、経路P52は、ケース5−2の場合に経路設定部54が設定した経路である。図5の例でも、開扉の可能性が有るあるいは開扉の可能性が他のケースよりも高いと判定された場合の経路P51は、開扉の可能性が無いあるいは開扉の可能性が他のケースよりも低いと判定された場合の経路P52に比べて、他車101よりも離れて設定される。ケース5−1は、第一の場合の一例であり、ケース5−2は、第二の場合の一例である。また、経路P51は第三の場合の一例であり、経路P52は第四の場合の一例である。
図5からわかるように、経路P52は、制限領域AR5には入っていないが、仮に他車101の扉101aが開いた場合には、当該開いた扉101aと干渉する虞のある経路である。開いた扉101aを避けるように他車101から離れると自車100の経路が制限領域AR5に入ってしまう場合、あるいは所定の閾値を超えて大きく入ってしまうような場合にあっては、経路設定部54は、他車101の扉101aが開いた場合には当該扉101aと干渉する虞がある経路P52を設定してもよい。ただし、この場合にあっては、速度設定部55は、自車100の速度を、すぐに停車できる徐行速度(例えば、8km/h)以下など、他のケース3−1,3−2(図3),4−1,4−2(図4),5−1に比べて、より一層遅く設定する。すなわち、経路設定部54は、速度設定部55によって自車100の速度が所定の閾値(第一の閾値)以下に設定されることを条件として、制限領域AR5に入らずあるいは制限領域AR5への侵入幅が所定の閾値(第二の閾値)以下で、他車101の開いた扉101aと干渉する虞がある経路P52を設定することができる。
なお、図3〜図5や、あるいは経路の設定部54による経路の設定を行わない場合などにおいて、速度設定部55は、自車100の経路によらず、開扉の可能性が有るあるいは開扉の可能性が他のケースよりも高いと判定された場合は、開扉の可能性が無いあるいは開扉の可能性が他のケースよりも低いと判定された場合に比べて、自車100の速度を低くなるように設定してもよい。
以上、説明したように、本実施形態の制御装置50では、開扉予測部52は、取得されたデータに基づいて自車100の走行の障害となりうる他車101の開扉を予測し、経路設定部54(挙動設定部)は、開扉予測部52による予測結果に応じて自車100の経路を設定し、速度設定部55(挙動設定部)は、開扉予測部52による予測結果に応じて自車100の速度を設定する。よって、本実施形態によれば、他車101が開扉したような場合にあっても、自車100は、より安全に走行できる。
また、本実施形態では、例えば、開扉予測部52は、他車101における乗員の状態を示すデータ、他車101における乗員による操作状態を示すデータ、または他車101におけるドアロックの状態を示すデータに基づいて他車101の開扉を予測する。よって、本実施形態によれば、他車101の開扉を、より精度良くあるいはより確実に予測できる。
また、本実施形態では、例えば、経路設定部54は、開扉予測部52において他車101の開扉が予測された場合には、他車101の開いた扉101aと干渉しないよう経路を設定する。よって、本実施形態によれば、自車100は他車101の開いた扉101aとの干渉を避けた経路でより安全に走行できる。
また、本実施形態では、例えば、速度設定部55は、他車101の開いた扉101aと干渉する可能性がある経路を設定する場合にあっては、他車101の開いた扉101aと干渉しない経路を設定する場合よりも低い速度を設定する。よって、本実施形態によれば、他車101の開いた扉101aと干渉する可能性がある経路を走行する場合にあっても、自車100は、より低い速度でより安全に走行できる。
また、本実施形態では、例えば、経路設定部54は、第一の場合における経路を、開扉予測部52において第一の場合よりも他車101の開扉の可能性が低いと予測された第二の場合における経路よりも、他車101から離して設定する。よって、本実施形態によれば、例えば、自車100は、より安全にかつ必要以上に他車101を迂回すること無くより効率良く走行できる。
また、本実施形態では、例えば、速度設定部55は、第三の場合における前記速度を、前記第三の場合よりも前記経路が前記他車に近い第四の場合における前記速度よりも高く設定する。よって、本実施形態によれば、自車100は、より安全にかつ必要以上に速度を低下させること無くより効率良く走行できる。
また、本実施形態では、例えば、速度設定部55は、第一の場合における速度を、開扉予測部52において第一の場合よりも他車101の開扉の可能性が低いと予測された第二の場合における速度よりも低く設定する。よって、本実施形態によれば、例えば、自車100は、より安全にかつ必要以上に速度を低下させること無くより効率良く走行できる。
また、本実施形態では、制御装置50は、例えば、走行中に取得されたデータに基づいて経路の設定が制限され他車101とは離れた制限領域を取得する制限領域取得部53を備え、経路設定部54は、開扉予測部52による予測結果および制限領域取得部53によって取得された制限領域に基づいて自車100の経路を設定し、速度設定部55は、開扉予測部52による予測結果および制限領域取得部53によって取得された制限領域に基づいて自車100の速度を設定する。よって、本実施形態によれば、例えば、自車100は、より一層安全に走行できる。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、上記実施形態における構成、部品、数、時間、速度、加速度等のスペックは、種々に変更して実施することができる。また、本発明は、自車が直線状の道路を走行する場合には限られず、自車が道路以外の場所を走行する場合や、自車が互いに交叉した道路を曲がって走行する場合など、種々の場合にも適用可能である。
50…制御装置(車両制御装置)、52…開扉予測部、53…制限領域取得部、54…経路設定部(挙動設定部)、55…速度設定部(挙動設定部)、100…自車(車両)、101…他車(車両)、101A…対向車(他車、車両)、101a…(他車の)扉。
Claims (8)
- 取得されたデータに基づいて自車の走行の障害となりうる他車の開扉を予測する開扉予測部と、
前記開扉予測部による予測結果に応じて自車の経路および速度のうち少なくとも一方を設定する挙動設定部と、
を備えた、車両制御装置。 - 前記開扉予測部は、前記他車における乗員の状態を示すデータ、前記他車における乗員による操作状態を示すデータ、または前記他車におけるドアロックの状態を示すデータに基づいて前記他車の開扉を予測する、請求項1に記載の車両制御装置。
- 前記挙動設定部は、前記開扉予測部において前記他車の開扉が予測された場合には、前記他車の開いた扉と干渉しないよう前記経路を設定する、請求項1または2に記載の車両制御装置。
- 前記挙動設定部は、前記他車の開いた扉と干渉する可能性がある前記経路を設定する場合にあっては、前記他車の開いた扉と干渉しない前記経路を設定する場合よりも低い前記速度を設定する、請求項1または2に記載の車両制御装置。
- 前記挙動設定部は、第一の場合における前記経路を、前記開扉予測部において前記第一の場合よりも前記他車の開扉の可能性が低いと予測された第二の場合における前記経路よりも、前記他車から離して設定する、請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の車両制御装置。
- 前記挙動設定部は、第三の場合における前記速度を、前記第三の場合よりも前記経路が前記他車に近い第四の場合における前記速度よりも高く設定する、請求項1〜5のうちいずれか一つに記載の車両制御装置。
- 前記挙動設定部は、第一の場合における前記速度を、前記開扉予測部において前記第一の場合よりも前記他車の開扉の可能性が低いと予測された第二の場合における前記速度よりも低く設定する、請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の車両制御装置。
- 走行中に取得されたデータに基づいて前記経路の設定が制限され前記他車とは離れた制限領域を取得する制限領域取得部を備え、
前記挙動設定部は、前記開扉予測部による予測結果および前記制限領域取得部によって取得された前記制限領域に基づいて前記経路および前記速度のうち少なくとも一方を設定する、請求項1〜7のうちいずれか一つに記載の車両制御装置。
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