JP2017046488A - ステッピングモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】振動を効果的に低減できるダンパーを備えたステッピングモータを得る。
【解決手段】ロータコア4とダンパー10を備えたステッピングモータ1であって、ダンパー10は、金属製のスリーブ、金属製のウエイト、前記スリーブと前記ウエイトの間に位置する弾性材を備え、前記弾性材は、100Hzにおける貯蔵弾性率E’(100)と1000Hzにおける貯蔵弾性率E’(1000)の関係がE’(1000)/E’(100)=1〜1.3であり、ロータコア4の外径(2r)に対するダンパー10の外径(2R)の比率が88%〜90%であり、前記弾性材の径方向の厚さTと前記ウエイトの外径の半径Rの比率(T/R)は0.25〜0.4であることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】ロータコア4とダンパー10を備えたステッピングモータ1であって、ダンパー10は、金属製のスリーブ、金属製のウエイト、前記スリーブと前記ウエイトの間に位置する弾性材を備え、前記弾性材は、100Hzにおける貯蔵弾性率E’(100)と1000Hzにおける貯蔵弾性率E’(1000)の関係がE’(1000)/E’(100)=1〜1.3であり、ロータコア4の外径(2r)に対するダンパー10の外径(2R)の比率が88%〜90%であり、前記弾性材の径方向の厚さTと前記ウエイトの外径の半径Rの比率(T/R)は0.25〜0.4であることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ダンパーを備えたステッピングモータに関する。
ダンパーをロータに装着することで、ステッピングモータの振動を低減する技術が知られている(特許文献1参照)。
図6は特許文献1に記載されたステッピングモータである。図6の構造では、回転軸112のほぼ中央部に円板状の第1のロータヨーク113および第2のロータヨーク114が設けられている。第1のロータヨーク113と第2のロータヨーク114の間には、輪状のマグネット115が挟持されている。ロータヨーク113および114、更にマグネット115により、ロータ116が構成されている。
第1軸受部109および第1ロータヨーク113との間における回転軸112には、ダンパーホイール119が一体状に設けられている。ダンパーホイール119は、取付基部119a、ゴム等の弾性体からなる中間体119bおよび外部ロール119cから構成されている。
しかしながら、特許文献1はステッピングモータに内蔵したダンパー構成を記載しているのみであって、振動を低減するための具体的なダンパーの形状に関しては記載していない。このため、振動を低減するためのダンパーを効果的に製作できない。本発明は、振動を効果的に低減できるダンパーを備えたステッピングモータを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ロータコアとダンパーを備えたステッピングモータであって、前記ダンパーは、金属製のスリーブ、金属製のウエイト、前記スリーブと前記ウエイトの間に位置する弾性材を備え、前記弾性材は、100Hzにおける貯蔵弾性率E’(100)と1000Hzにおける貯蔵弾性率E’(1000)の関係がE’(1000)/E’(100)=1〜1.3であり、前記ロータコアの外径に対する前記ダンパーの外径の比率が88%〜90%であり、前記弾性材の径方向の厚さTと前記ウエイトの外径の半径Rの比率(T/R)は0.25〜0.4であることを特徴とするステッピングモータである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記弾性材は、シリコーンゴムであることを特徴とする。
本発明によれば、振動を効果的に低減できるダンパーを備えたステッピングモータが得られる。
(構造)
図1はHB型(ハイブリッド型)ステッピングモータ1の構成を示す図であり、図2はダンパー10を示す図である。HB型ステッピングモータ1は、ロータ2を備えている。ロータ2は、シャフト3と、ロータコア4と、永久磁石7により構成されている。ロータコア4は、シャフト3に固定された第1のロータコア5および第2のロータコア6により構成されている。第1のロータコア5と第2のロータコア6の間には、円盤形状の永久磁石7が挟まれた状態で固定されている。すなわち、永久磁石7は、ロータコア4と一体化され、ロータコア4と共にシャフト3に固定されている。
図1はHB型(ハイブリッド型)ステッピングモータ1の構成を示す図であり、図2はダンパー10を示す図である。HB型ステッピングモータ1は、ロータ2を備えている。ロータ2は、シャフト3と、ロータコア4と、永久磁石7により構成されている。ロータコア4は、シャフト3に固定された第1のロータコア5および第2のロータコア6により構成されている。第1のロータコア5と第2のロータコア6の間には、円盤形状の永久磁石7が挟まれた状態で固定されている。すなわち、永久磁石7は、ロータコア4と一体化され、ロータコア4と共にシャフト3に固定されている。
第1のロータコア5と第2のロータコア6は、それぞれ軟磁性材からなるコアを複数枚積層することで構成されている。第1のロータコア5の軸方向の一方端側にはダンパー10が配置されている。ダンパー10は、シャフト3に固定されている。図2に示すように、ダンパー10は、中空円筒状の金属製のスリーブ11と、環状の弾性材12と、円板状の金属製のウエイト13から構成されている。ここで、スリーブ11の外周に環状の弾性材12が固定され、弾性材12の外周に円盤状のウエイト13が固定されている。
弾性材12は、シリコーンゴムから構成されている。ダンパー10は、シリコーンゴムを原料とした射出成形によって形成されており、スリーブ11とウエイト13とを弾性材12(シリコーンゴム)によって一体成形した構造を有している。ウエイト13は、例えば、ステンレス鋼(例えば、SUS304)、スリーブ11はアルミ合金で形成されている。
(特性)
図3は、2種類のシリコーンゴムAおよびBの周波数(横軸)と貯蔵弾性率(縦軸)との関係を示したグラフである。図3には、0℃、25℃、60℃、それぞれの場合におけるグラフが示されている。図3において、横軸は周波数(Frequency(Hz))であり、 縦軸は貯蔵弾性率((Storage modulus(MPa))である。図3(A)は、シリコーンゴムAのデータであり、図3(B)は、シリコーンゴムAとは材質が異なるシリコーンゴムBのデータである。図3(A)および(B)に示されるように、シリコーンゴムは貯蔵弾性率の周波数と温度による変化が小さいことがわかる。図3のデータから、シリコーンゴムの貯蔵弾性率E’に係り、環境温度0℃での100Hzにおける貯蔵弾性率をE’(100)、1000Hzにおける貯蔵弾性率をE’(1000)とすると、100Hzにおける貯蔵弾性率E’(100)と1000Hzにおける貯蔵弾性率E’(1000)の関係は、E’(1000)/E’(100)=1〜1.3となる。
図3は、2種類のシリコーンゴムAおよびBの周波数(横軸)と貯蔵弾性率(縦軸)との関係を示したグラフである。図3には、0℃、25℃、60℃、それぞれの場合におけるグラフが示されている。図3において、横軸は周波数(Frequency(Hz))であり、 縦軸は貯蔵弾性率((Storage modulus(MPa))である。図3(A)は、シリコーンゴムAのデータであり、図3(B)は、シリコーンゴムAとは材質が異なるシリコーンゴムBのデータである。図3(A)および(B)に示されるように、シリコーンゴムは貯蔵弾性率の周波数と温度による変化が小さいことがわかる。図3のデータから、シリコーンゴムの貯蔵弾性率E’に係り、環境温度0℃での100Hzにおける貯蔵弾性率をE’(100)、1000Hzにおける貯蔵弾性率をE’(1000)とすると、100Hzにおける貯蔵弾性率E’(100)と1000Hzにおける貯蔵弾性率E’(1000)の関係は、E’(1000)/E’(100)=1〜1.3となる。
実施例として、シャフト径=5mm、スリーブ径=7mm、ウエイト厚W=4mmで作製し、弾性材の径方向の厚さTを可変したときの振幅のピークを調べた。図4は、各温度におけるダンパー10の弾性材12の径方向の厚さTとウエイト13の外径の半径Rの比率(T/R)と、ダンパーを装着したHB型ステッピングモータ1の振動の振幅のピーク値を示したグラフである。
図4(A)は、60℃の環境下における弾性材12の径方向の厚さTとウエイト13の外径の半径Rの比率(T/R)(横軸)と、振動の振幅のピーク値の相対値(縦軸)のグラフである。図4(B)は、0℃の環境下における弾性材12の径方向の厚さTとウエイト13の外径の半径Rの比率(T/R)と、振動の振幅のピーク値のグラフである。図4(A)および(B)では、ダンパー10(ウエイト13)の外径(2R)とロータコア4の外径(2r)の比率(R/r)を可変(約90%〜82%の範囲で可変)させた場合のデータが示されている。すなわち、ロータコア4の外径(2r)に対するダンパー10の外径(2R)の比率を 88%〜90%とした場合のデータが示されている。
図5は、ダンパー10を装着したときにおけるHB型ステッピングモータ1の振動の振幅のピークの相対値(横軸)と3000ppsにおけるフラッタ(回転ムラ)(縦軸)の関係を示したグラフである。図5には、振動の振幅のピークの相対値(横軸)が50以下の場合に、フラッタ(回転ムラ)が0.5%程度以下に低減されることが示されている。ところで、フラッタを0.5%以下程度に抑えることができれば、実用上問題のないレベルに振動が抑えられることが判っている。したがって、上記の振動の振幅のピークの相対値(横軸)が50以下となるように、各種の条件を整えれば、実用上問題のないレベルに振動が抑えられたHB型ステッピングモータが得られることになる。
ここで、上記の振動の振幅のピークの相対値(横軸)が50以下となる条件の下で図4を考える。図4(A)から判るように、60℃の環境下でみた場合、振動の振幅のピークの相対値が50以下となるのは、(ダンパー10の外径)/(ロータコア4の外径)の比率が80%〜90%で、弾性材の径方向の厚さTとウエイト外径の半径Rの比率(T/R)は0.2〜0.45のときである。このことから、温度60°の条件下では、ロータコア4の外径(2r)に対するダンパー10の外径(2R)の比率が80%〜90%であり、弾性材の径方向の厚さTとウエイト外径の半径Rの比率(T/R)が0.2〜0.45のときに、振幅のピークを小さくでき、回転ムラが抑えられることが結論される。
また、図4(B)からわかるように、0℃の環境下でみた場合、振幅のピークが50以下となるのは、ダンパーの外径/ロータコアの外径の値が88%〜90%で、弾性材の径方向の厚さTとウエイト外径の半径Rの比率が、0.25〜0.4の場合である。
以上のことから、図1の構造において、ダンパーの外径/ロータコアの外径の比率を88%〜90%とし、弾性材の径方向の厚さTとウエイト外径の半径Rの比率(T/R)を0.25〜0.4とすることで、0°〜60°の温度範囲における振動を低減できることが結論される。
1…HB型ステッピングモータ、2…ロータ、3…シャフト、4…ロータコア、5…第1のロータコア、6…第2のロータコア、7…永久磁石、10…ダンパー、11…スリーブ、12…弾性材、13…ウエイト。
Claims (2)
- ロータコアとダンパーを備えたステッピングモータであって、
前記ダンパーは、金属製のスリーブ、金属製のウエイト、前記スリーブと前記ウエイトの間に位置する弾性材を備え、
前記弾性材は、100Hzにおける貯蔵弾性率E’(100)と1000Hzにおける貯蔵弾性率E’(1000)の関係がE’(1000)/E’(100)=1〜1.3であり、
前記ロータコアの外径に対する前記ダンパーの外径の比率が88%〜90%であり、
前記弾性材の径方向の厚さTと前記ウエイトの外径の半径Rの比率(T/R)は0.25〜0.4であることを特徴とするステッピングモータ。 - 前記弾性材は、シリコーンゴムであることを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ。
Priority Applications (1)
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JP2015167888A JP2017046488A (ja) | 2015-08-27 | 2015-08-27 | ステッピングモータ |
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CN108475961A (zh) * | 2017-03-29 | 2018-08-31 | 深圳市大疆创新科技有限公司 | 驱动装置及其操作方法、激光测量装置和移动平台 |
US10554097B2 (en) | 2017-03-29 | 2020-02-04 | SZ DJI Technology Co., Ltd. | Hollow motor apparatuses and associated systems and methods |
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- 2015-08-27 JP JP2015167888A patent/JP2017046488A/ja active Pending
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