JP2017046478A - 回転電機冷却構造およびその製造方法 - Google Patents

回転電機冷却構造およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の回転電機を並設したものにおいて、部品点数を抑えつつ冷却可能な回転電機冷却構造を提供すること。【解決手段】ステータの外周に沿ってハウジング3に形成された外周冷却路に冷却媒体を循環させて冷却可能とした回転電機冷却構造であって、第1回転電機1、第2回転電機2を、各ロータシャフト12a,22aを平行配置して並設し、ハウジング3は、両回転電機1,2を収容する部位を連続させるハウジング連続部313を有して、第1、第2回転電機1,2を収容する一体構造とし、ハウジング連続部313に、隣接する第1、第2回転電機1,2の第1、第2外周冷却路41,42を接続する流路共用部43を設け、ハウジング3に、複数の外周冷却路41,42を接続した循環冷却路4を形成したことを特徴とする回転電機冷却構造とした。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機冷却構造およびその製造方法に関する。
従来、回転電機の小型化、高出力化のため、回転電機の内部に冷却媒体を導入して高温となる部品を効率的に冷却する構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術では、回転電機のハウジングに、冷却水路およびこの冷却水路に接続した水路入口と水路出口とを備え、水路入口および水路出口は、それぞれ、ホースなどの接続部材を介して外部の冷媒供給源に接続している。
したがって、冷媒供給源から水路入口に供給された冷媒は、ハウジング内の冷却水路を通り熱交換を行った後、水路出口から冷媒供給源に戻される循環を繰り返す構造となっている。
特開2015−19494号公報
ところで、複数の回転電機を備えた構成のハイブリッド車両などに、上記従来技術を適用した場合、各回転電機を並列に配置し、それぞれ独立して冷却することになる。
しかしながら、このような構成では、両回転電機の軸間距離には、両ハウジングおよびそれぞれの冷却水路が含まれ、その分、軸間距離が長くなり両回転電機の設置スペースが大きくなるという問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、複数の回転電機を並設する場合の設置スペースを抑えつつ冷却可能な回転電機冷却構造を提供することを目的とする。
本発明の回転電機冷却構造は、回転電機のステータを支持するハウジングに形成した冷却路に冷却媒体を循環させて冷却可能とした回転電機冷却構造であって、回転電機を、各回転軸を平行配置して複数並設している。
前記ハウジングは、前記回転電機のそれぞれ収容する部位を前記回転軸の間にて一体に連続させるハウジング連続部を設けて、前記複数の回転電機を収容する一体構造とした。
そして、前記ハウジング連続部に、隣接する前記回転電機の前記外周冷却路を接続する流路共用部を設け、複数の前記外周冷却路を接続した冷却路を備えていることを特徴とする回転電機冷却構造とした。
本発明の回転電機冷却構造にあっては、複数の回転電機の軸間には、1つのハウジング連続部および流路共用部が配置する。
したがって、各回転電機のハウジングを独立して配置した場合と比較して、回転軸間の距離を短縮可能であり、複数の回転電機を並設する場合の設置スペースを抑えつつ冷却可能な回転電機冷却構造を提供できる。
実施の形態1の回転電機冷却構造を適用した駆動ユニットAを示す分解斜視図である。 前記駆動ユニットAの構造および作用の説明図であり、(a)は前記駆動ユニットの軸心方向に直交する方向に切断した状態を示す断面図、(b)は比較例における同様の断面図である。 実施の形態1の回転電機冷却構造における循環冷却路を概念的に平面状として示す構造説明図である。 実施の形態2の回転電機冷却構造を適用した駆動ユニットの分解斜視図である。 実施の形態2の回転電機冷却構造を適用した駆動ユニットにおける循環冷却路を概念的に平面状として示す構造説明図である。 実施の形態2の回転電機冷却構造を適用した駆動ユニットの要部の構造を示す断面図である。 実施の形態3の回転電機冷却構造を適用した駆動ユニットの断面図である。
以下、本発明の回転電機冷却構造を実現する最良の形態を、図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1の回転電機冷却構造について説明する。
(駆動ユニットの全体構成)
まず、実施の形態1の回転電機冷却構造を適用した駆動ユニットAの全体構成を図1に基づいて説明する。
図1は、駆動ユニットAを示す分解斜視図である。
この駆動ユニットAは、複数の回転電機として、第1回転電機1と第2回転電機2とを備える。この駆動ユニットAは、ハイブリッド車両に適用するもので、第1回転電機1は、電動機として用い、第2回転電機2を発電機として用いるものを一例として示す。
第1、第2各回転電機1,2は、周知のものであり、ステータ11,21と、ロータ12,22とを備える。
ステータ11,21は、それぞれ、円筒状のステータコア11a,21aにコイル(図示省略)を巻き付け、コイルに電流を流すことによりステータコア11a,21aの内側空間に回転磁界を形成する。
ロータ12,22は、それぞれ、ロータシャフト(回転軸)12a,22aの外周に固定されたロータコア12b,22bの内部に永久磁石(図示省略)を備える。そしてロータコア12b,22bが、ステータ11,21の内周に対してエアギャップを介在して配置される。
したがって、第1、第2各回転電機1,2は、コイル(図示省略)への通電時に、ロータ12,22を回転させる駆動力を外部に出力する電動機として機能する。
また、第1、第2各回転電機1,2は、外部からロータ12,22に伝達される駆動力により、コイル(図示省略)に電力を発生する発電機として機能する。
第1、第2各回転電機1,2は、ロータシャフト12a,22aを略平行配置した並設状態でハウジング3に収容される。
ハウジング3は、ハウジング本体31と、カバーユニット(第1カバー)32と、リアカバー(第2カバー)33とを備える。
ハウジング本体31は、第1回転電機1ならびに第2回転電機2の外周方向を覆うもので、アウタハウジング31aと、第1インナハウジング31bおよび第2インナハウジング31cと、による二重構造に形成されている。
第1インナハウジング31bおよび第2インナハウジング31cは、それぞれ、円筒形状に形成され、ステータコア11a,21aの外周にきつく嵌め合わされて結合されている。
アウタハウジング31aは、2つの円筒部311,312をロータシャフト12a,22aの間(回転軸間)位置でハウジング連続部313により一体的に合体させた8の字断面形状に形成されている。このアウタハウジング31aと、第1、第2両インナハウジング31b,31cとの間に、冷却液(冷却媒体)を循環させる循環冷却路4を備えるもので、その詳細については後述する。また、冷却液としては、水、クーラント、オイルなど、車両において駆動機器の冷却に用いる媒体を用いることができる。
カバーユニット32とリアカバー33とは、ハウジング本体31の軸方向の両端の開口を塞いでハウジング本体31に結合され、カバーユニット32およびリアカバー33とハウジング本体31との間に、各回転電機1,2を収容する空間を形成する。
カバーユニット32は、両回転電機1,2に並設する機構(例えば、変速機)のカバー側面をハウジング3の側面のカバーとして利用して、両回転電機1,2を収容する空間の軸方向の第1方向(矢印CE1方向)の端部を塞ぐ。このカバーユニット32は、図示のように略長円薄板状の縦壁部32aを備え、この縦壁部32aにより、両ロータシャフト12a,22aの軸方向の第1方向の端部を、軸受(図示省略)を介して回転可能に支持する。
リアカバー33は、両回転電機1,2を収容する空間の軸方向の第2方向(矢印CE1とは反対方向)の端部を塞ぐ。このリアカバー33は、図示のように2つの円板を一体に結合した形状の縦壁部33aと、縦壁部33aの外周縁部に沿って軸方向に立ち上げられた側縁壁部33bと、を備える。また、側縁壁部33bは、ステータコア11a,21aのコイル(図示省略)に接続されて、図外のハーネスとの接続用の接続端子13,23の取出口33c,33cが開口されている。
(循環冷却路の構成)
前述したように、ハウジング本体31は、図2(a)に示すように、このアウタハウジング31aと、第1、第2両インナハウジング31b,31cとの間に、冷却液を循環させる循環冷却路4を備える。
この循環冷却路4は、第1外周冷却路41と第2外周冷却路42と流路共用部43とにより、軸方向に沿う方向から見て略逆S字状に形成されている。
第1外周冷却路41は、第1回転電機1のステータコア11aの外周であって、第1インナハウジング31bの外周と、アウタハウジング31aの内周との間に、略円筒状に形成されている。
また、第1外周冷却路41は、円筒部311の図において右上位置であってハウジング連続部313の近傍に設けた端部壁41a(図3参照)を設けることにより、周方向の連続性を断ち、第1外周冷却路41の周方向の第1の端部41bを形成している。そして、図3に示すように、第1外周冷却路41の第1の端部41bに、供給口44および排出口45を、軸方向に沿う方向に並設している。
第2外周冷却路42は、図2(a)に示すように、第2回転電機2のステータコア21aの外周であって、第2インナハウジング31cの外周と、アウタハウジング31aとの間に略円筒状に形成されている。また、第2外周冷却路42は、円筒部312の図において左下位置であってハウジング連続部313の近傍に設けた図3に示す端部壁42aにより周方向の連続性を断ち、第2外周冷却路42の周方向の第1の端部42bを形成している。
流路共用部43は、図2(a)に示すように、アウタハウジング31aのハウジング連続部313において、第1外周冷却路41の周方向の第1の端部41bとは反対側の端部と、第2外周冷却路42の周方向の第1の端部42bとは反対側の端部とを接続する。
これにより、循環冷却路4は、軸方向に沿う方向から見て、図2(a)において逆S字の断面形状を成す。
また、実施の形態1では、流路共用部43にあっては、第1外周冷却路41の周方向の端部と、第2外周冷却路42の端部とが、正面に対向するように配置している。すなわち、第1インナハウジング31bの外周と、第2インナハウジング31cの外周と、の間に流路共用部43を形成している。したがって、流路共用部43は、第1外周冷却路41と第2外周冷却路42との間に、両者と同一流路断面積で両者に連続して形成されている。
さらに、アウタハウジング31aは、図3に示すように、循環冷却路4を軸方向に沿う方向に区画する隔壁311a、312aを備える。
円筒部311に設けた隔壁311aは、第1外周冷却路41の軸方向中央位置で、流路共用部43から第1外周冷却路41の第1の端部41bまでの全長に亘って周方向に延在されている。
これにより、隔壁311aは、第1外周冷却路41を、供給口44側の往路部401aと排出口45側の復路部402aとに区画する。なお、隔壁311a、312aは、両インナハウジング31b,31cのみに形成することもできるし、アウタハウジング31aと、両インナハウジング31b,31cとの両方に形成することもできる。
円筒部312に設けた隔壁312aは、第2外周冷却路42の軸方向中央位置で、流路共用部43から第2外周冷却路42の第1の端部42bの手前まで周方向に延在されている。
これにより、隔壁312aは、第2外周冷却路42を、往路部401aに繋がる往路部401bと、復路部402aに繋がる復路部402bとに区画し、かつ、第1の端部42bにおいて、往路部401bと復路部402bとを連通する折返し部403を形成する。
したがって、循環冷却路4は、供給口44から、往路部401a、往路部401b、折返し部403、復路部402b、復路部402aを経て排出口45まで、一経路で繋がる。なお、流路共用部43では、往路部401aと往路部401bとの間、復路部402bと復路部402aとの間において、一定の流路断面積で連続する。
(回転電機冷却構造の製造方法)
次に、上記の回転電機冷却構造の製造方法を図1に基づいて説明する。
まず、第1、第2各インナハウジング31b,31cを、第1、第2各回転電機1,2の各ステータコア11a,21aの外周に、焼嵌めや圧入などの手段を用いて固定する。
次に、第1、第2各回転電機1,2の各ステータ11,21の軸方向の一方の端部を、第1、第2各インナハウジング31b,31cと共にカバーユニット32の縦壁部32aに、中心軸の位置を所定の位置に規定しながら固定する。
次に、ステータ11,21の内周に、第1、第2各回転電機1,2のロータ12,22を配置し、ロータシャフト12a,22aを、カバーユニット32の縦壁部32aにより支持する。
なお、このロータ12,22の設置は、次に述べるアウタハウジング31aを固定する工程の前と後のいずれに行ってもよい。
次に、第1、第2両回転電機1,2を一体に覆うアウタハウジング31aを、カバーユニット32に取り付け、第1、第2各インナハウジング31b,31cとの間に循環冷却路4を形成する。
さらに、リアカバー33を、アウタハウジング31aの、軸方向の端部に固定するとともに、このリアカバー33により、ロータシャフト12a,22aの端部を支持する。
なお、アウタハウジング31aとリアカバー33とは、一体に形成することが可能であり、上記のアウタハウジング31aを取り付ける工程とリアカバー33を取り付ける工程とは、同時に実行可能である。
アウタハウジング31aとリアカバー33とが一体の場合は、前もって、ロータ12.22をステータ11,21に挿入しておく。
一方、アウタハウジング31aとリアカバー33とが別体の場合は、アウタハウジング31aの取り付けの後にロータ12,22の取り付けを行ってもよい。
(実施の形態1の作用)
第1、第2各回転電機1,2の駆動時には、図3において矢印INに示すよう、冷却液を、供給口44から循環冷却路4に供給する。
この冷媒液は、第1回転電機1の外周に沿って形成された往路部401aを通って、図2(a)において時計回り方向に第1回転電機1の外周の略全周を通った後、流路共用部43から、第2回転電機2の外周に沿って形成された往路部401bに供給される。
第2回転電機2では、図3に示す往路部401bを通って、図2(a)において反時計回り方向に第2回転電機2の略全周を回った後、図3に示す折返し部403において周方向に逆方向に向きを変え、復路部402bを図2(a)において時計回り方向に流れる。
この復路部402bを通った冷却液は、流路共用部43を経て、第1回転電機1の復路部402a(図3参照)を図2(a)において反時計回り方向に進み、排出口45(図3参照)から排出される。なお、排出した冷却液は、図外の放熱部で放熱した後、供給口44に戻す。
冷却液が、以上の経路を通って循環することにより、両回転電機1,2の冷却を行う。
また、上述のように、この循環冷却路4では、冷却液は、第1回転電機1の往路部401a→第2回転電機2の往路部401b→第2回転電機2の復路部402b→第1回転電機1の復路部402aの順に冷却する。したがって、第1回転電機1→第2回転電機2のみの流れや、第2回転電機2→第1回転電機1のみの流れとした場合と比較して、第1、第2両回転電機1,2を、略均等に冷却することができる。
(実施の形態1の効果)
以下に、実施の形態1の効果を列挙する。
1)実施の形態1の回転電機冷却構造は、
回転電機を収容し、ステータを支持するハウジング3と、
ステータの外周に沿ってハウジング3に形成された外周冷却路と、
外周冷却路に接続され、外周冷却路に冷却媒体を供給する供給口44および外周冷却路から冷却媒体を排出する排出口45と、
を備え、外周冷却路に冷却媒体を循環させて冷却可能とした回転電機冷却構造であって、
回転電機(第1回転電機1、第2回転電機2)を、各ロータシャフト12a,22aを平行配置して複数(2)並設し、
ハウジング3は、両回転電機1,2のそれぞれ収容する部位をロータシャフト12a,22aの間にて一体に連続させるハウジング連続部313を設けて、第1、第2回転電機1,2を収容する一体構造とし、
ハウジング連続部313に、隣接する第1、第2回転電機1,2の第1、第2外周冷却路41,42を接続する流路共用部43を設け、ハウジング3に、第1、第2外周冷却路41,42を接続した冷却路としての循環冷却路4を形成したことを特徴とする。
したがって、両回転電機1,2を個別に並設したものと比較して、両回転電機1,2のロータシャフト12a,22aの間隔(軸間距離)を狭めた配置として、スペース効率を高めることが可能となる。
また、両回転電機1,2を個別に収容するハウジング(図2(b)の010,020)の外周冷却路(図2(b)の011,021)を、独立に外部冷却液供給源と接続したり、外周冷却路同士を接続する場合と比較して、ホースなどの接続部材を削減できる。そして、この部品点数削減により、コストおよび設置スペースを削減できる。
2)実施の形態1の回転電機冷却構造は、
冷却路としての循環冷却路4の延在方向の両端部である端部41bの第1の端部に供給口44を設けるとともに、第2の端部に排出口45を設け、供給口44に供給した冷却液が、第1、第2各外周冷却路41,42とその間の流路共用部43を通って排出口45から排出可能に形成したことを特徴とする。
したがって、第1、第2回転電機1,2を並設した場合に、それぞれに必要だった供給口と排出口とを、全体で1組にすることができ、部品点数、コスト、設置スペースの削減が可能となる。
加えて、上記1)で述べたホースなどの接続部材の削減効果を、確実に得ることができる。
3)実施の形態1の回転電機冷却構造は、
流路共用部43は、その両側に連続する第1、第2各外周冷却路41,42と略同一の流路断面積としたことを特徴とする。
したがって、両回転電機1,2のロータシャフト12a,22aの間隔(軸間距離)を、第1、第2各外周冷却路41,42の1つ分の寸法および、各外周冷却路41,42を外部と区画するアウタハウジング2つぶんの寸法の分だけ、確実に狭めることができる。
しかも、流路共用部43において流路断面積の変化が生じないため、この断面積変化が生じる場合と比較して、冷却液の流れがスムーズであり、冷却性能を確保できる。
ここで、図2(b)に比較例を示す。
この比較例は、2つのモータM1、M2のハウジング010,020のそれぞれが、独立した外周冷却路011,021を備えている。この外周冷却路011,021は、それぞれ、供給口012,022から冷却液を供給し、供給口012,022に並設した排出口(図示省略)から、冷却液を外部に排出する。
この比較例では、2つのモータM1、M2を当接状態で並設した場合に、各モータM1、M2の中心軸を結ぶ方向に、寸法L01が必要となる。
それに対し、実施の形態1では、第1、第2外周冷却路41,42を接続する流路共用部43を設け、かつ、流路共用部43の流路断面積を各外周冷却路41,42と連続する流路断面積とした。これにより、外周冷却路011,021同士のハウジング010,020の厚みと、外周冷却路011,021の1つ分の径方向寸法とを足した寸法である、寸法L1だけ軸方向に直交する方向の寸法を短縮できる。
また、仮に、第1、第2各外周冷却路41,42を軸間方向に並列に配置して接続したとしても、両外周冷却路41,42よりも外径方向のハウジング010,020の厚み分は、軸間距離を短縮することができる。
4)実施の形態1の回転電機冷却構造は、
ハウジング3は、
各回転電機1,2のステータ11,21の外周に固定された第1、第2インナハウジング31b,31cと、
第1、第2インナハウジング31b,31cを覆い、第1、第2インナハウジング31b,31cとの間に循環冷却路4を形成するアウタハウジング31aと、
第1、第2インナハウジング31b,31cおよびアウタハウジング31aのロータシャフト12a,22aに沿う方向の両端部を覆うカバーユニット32およびリアカバー33と、を備えることを特徴とする。
このように、アウタハウジング31aと、第1、第2インナハウジング31b,31cと、の間に循環冷却路4を形成するようにしたため、鋳造などにより循環冷却路4を形成するものと比較して、製造が容易である。
5)実施の形態1の回転電機冷却構造は、
アウタハウジング31aに、供給口44と排出口45とをロータシャフト12a,22aに沿う方向に並設し、
アウタハウジング31aと第1、第2各インナハウジング31b,31cとの少なくとも一方に、第1、第2外周冷却路41,42および流路共用部43をロータシャフト12a,22aに沿う方向に往路部401a,401bと復路部402a,402bとに区画するとともに、往路部401a,401bと復路部402a,402bの一端部で往路部401a,401bと復路部402a,402bとを連通する折返し部403を有した隔壁311a,312aを設け、往路部401aの折返し部403とは反対側の端部に供給口44を設け、復路部402aの折返し部403とは反対側の端部に排出口45を設け、循環冷却路4を、供給口44から往路部401a,401b、折返し部403、復路部402a,402bを経て排出口45に至る流路としたことを特徴とする。
したがって、冷却液の循環が、第1回転電機1から第2回転電機2へのみ、あるいは逆に第2回転電機2から第1回転電機1へのみの流れの場合と比較して、熱量の移動が偏ることなく、効率的な冷却を行うことができる。
6)実施の形態1の回転電機冷却構造の製造方法は、
各インナハウジング31b,31cを、それぞれ各回転電機1,2のステータ11,21の外周に固定する工程と、
各回転電機1,2のステータ11,21を、各インナハウジング31b,31cと共にカバーユニット32に固定する工程と、
各回転電機1,2のロータ12,22を、ステータ11,21の内周に配置してカバーユニット32に取り付ける工程と、
アウタハウジング31aをカバーユニット32に固定し、このアウタハウジング31aと各インナハウジング31b,31cとの間に循環冷却路4を形成するとともに、リアカバー33によりロータ12,22の端部を支持する工程と、
を備えることを特徴とする。
第1、第2両回転電機1,2を並設するのにあたり、両者の軸間距離の精度が要求される場合、両回転電機1,2をそれぞれのハウジングに取り付けてから一体に組み付ける製造手順とした場合、軸間距離の誤差が大きくなるおそれがある。
それに対して、本実施の形態1では、両回転電機1,2のロータ12,22を、共通のカバーユニット32に取り付けるため、軸間距離の精度を確保することができる。
加えて、循環冷却路4は、各インナハウジング31b,31cに、共通のアウタハウジング31aを固定することにより、両者の間に形成されるため、その点でも製造性に優れる。
(他の実施の形態)
次に、他の実施の形態の回転電機冷却構造について説明する。
なお、他の実施の形態は、実施の形態1の変形例であるため、実施の形態1と共通する構成には実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点のみ説明する。
(実施の形態2)
実施の形態2は、アウタハウジングを2部材により形成するようにした例であって、その構造および製造方法が実施の形態1と若干異なる。
図4は実施の形態2の回転電機冷却構造を適用したハウジング203の構造を示す分解斜視図である。
ハウジング203は、実施の形態1と同様の第1インナハウジング31b、第2インナハウジング31cを備える。
一方、アウタハウジングとして、第1アウタハウジング231、第2アウタハウジング232を備える。
第1アウタハウジング231および第2アウタハウジング232は、それぞれ、円筒形状のものを、図6に示すように、第1、第2外周冷却路41,42の外周を通って軸間方向に直交する方向の線S6に沿ってその外周の一部を切断した形状に形成されている。
そして、両アウタハウジング231,232は、ハウジング連続部213の形状が、第1、第2両外周冷却路41,42が径方向に重なる位置で、流路断面積が変化しないように、各外周冷却路41,42の流路断面積を徐々に狭める形状としている。
実施の形態2の回転電機冷却構造の製造方法では、第1インナハウジング31bの内周に、第1回転電機1のステータ11を固定し、その第1インナハウジング31bを第1アウタハウジング231の内周に固定し、図4に示す二重筒構造を形成する。
同様に、第2インナハウジング31cの内周に、第2回転電機2のステータ21を固定し、その第2インナハウジング31cを第2アウタハウジング232の内周に固定し、同様に図4に示す二重筒構造とする。
この図4に示す2つの二重筒構造体およびロータ12,22を、それぞれ、カバーユニット32に軸心位置を所定の位置に配置して取り付ける。なお、このとき、流路共用部243の外周のシール性を確保する処理(例えば、シール材を介在させたり、接合部の外周にシール剤を塗布したりする処理)を行う。
その後、実施の形態1と同様に、両アウタハウジング231,232の端部にリアカバー33を取り付ける。
この実施の形態2にあっても、上記1)〜4)の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、冷却路のレイアウトの変形例である。
図7は実施の形態3の回転電機冷却構造の概念図であり、3個の回転電機301,302,303を備える。
各回転電機301,302,303は、インナハウジング301a,302a,303aを備えるとともに、循環冷却路304を介してアウタハウジング301b,302b,303bを備える。なお、アウタハウジング301b,302b,303bは、実施の形態1のように一体に形成してもよいし、実施の形態2に示したように、それぞれ、独立して形成してもよい。
循環冷却路304は、往路部341と復路部342を備える。
往路部341は、供給口344から、各回転電機301,302,303の図において上側半分の外周冷却路の341a,342a,343aを流路共用部313a、313bを介して接続されて折返し部343に至る。
復路部342は、折返し部343から、各回転電機301,302,303の図において下側半分外周冷却路の341b,342b,343bを流路共用部313c、313dを介して接続されて排出口345に至る。
したがって、この図7に示す実施の形態3にあっても、上記1)〜3)の効果を奏する。なお、この実施の形態3に示す経路の循環冷却路304では、回転電機の数は、「3」以外の複数(2や4以上の複数)としても成り立つ。
また、供給口344および排出口345の位置は、複数の回転電機301,302,303の外周をめぐる循環冷却路304の途中であれば、図示の位置以外の位置に設けることが可能である。
以上、本発明の回転電機冷却構造を実施の形態に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施の形態では、本発明の回転電機冷却構造をハイブリッド車両へ適用した例を示した。しかし、本発明の回転電機冷却構造は、複数の回転電機が並設されるものであれば、ハイブリッド車両以外にも適用できる。また、並設する回転電機の数も実施の形態に示した「2」「3」に限定されるものではない。
また、実施の形態2のように、ハウジング連続部213において第1、第2外周冷却路41,42を径方向に重ねた構造とした場合、実施の形態2のように、流路共用部243は、各外周冷却路41,42と同一流路断面積とするのが好ましい。しかしながら、これに限定されるものではなく、流路共用部243において外周冷却路41,42を延長させ、各外周冷却路41,42の2つ分の流路断面積を有する部分を生じるように形状にすることも可能である。
1 第1回転電機
2 第2回転電機
3 ハウジング
4 循環冷却路
11 ステータ
12 ロータ
12a ロータシャフト(回転軸)
21 ステータ
21a ステータコア
22 ロータ
22a ロータシャフト(回転軸)
31 ハウジング本体
31a アウタハウジング
31b 第1インナハウジング
31c 第2インナハウジング
32 カバーユニット(第1カバー)
33 リアカバー(第2カバー)
41 第1外周冷却路
42 第2外周冷却路
43 流路共用部
44 供給口
45 排出口
113 ハウジング連続部
401a 往路部
401b 往路部
402a 復路部
402b 復路部
403 折返し部
A 駆動ユニット

Claims (6)

  1. 回転電機を収容し、ステータを支持するハウジングと、
    前記ステータの外周に沿って前記ハウジングに形成された外周冷却路と、
    前記外周冷却路に接続され、前記外周冷却路に冷却媒体を供給する供給口および前記外周冷却路から冷却媒体を排出する排出口と、
    を備え、前記外周冷却路に冷却媒体を循環させて冷却可能とした回転電機冷却構造であって、
    前記回転電機を、各回転軸を平行配置して複数並設し、
    前記ハウジングは、前記回転電機のそれぞれ収容する部位を前記回転軸の間にて一体に連続させるハウジング連続部を設けて、前記複数の回転電機を収容する一体構造とし、
    前記ハウジング連続部に、隣接する前記回転電機の前記外周冷却路を接続する流路共用部を設け、複数の前記外周冷却路を接続した冷却路を備えることを特徴とする回転電機冷却構造。
  2. 請求項1に記載の回転電機冷却構造において、
    前記外周冷却路の延在方向の第1の端部に前記供給口を設けるとともに、延在方向の第2の端部に前記排出口を設け、前記供給口に供給した冷却媒体が、各外周冷却路とその間の流路共用部を通って前記排出口から排出可能に形成したことを特徴とする回転電機冷却構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の回転電機冷却構造において、
    前記流路共用部は、その両側に連続する各外周冷却路と略同一の流路断面積としたことを特徴とする回転電機冷却構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の回転電機冷却構造において、
    前記ハウジングは、
    各回転電機の前記ステータの外周に固定された複数のインナハウジングと、
    前記複数のインナハウジングを覆い、複数の前記インナハウジングとの間に前記循環冷却路を形成するアウタハウジングと、
    各インナハウジングおよび前記アウタハウジングの前記回転軸に沿う方向の両端部を覆う第1カバーおよび第2カバーと、
    を備えることを特徴とする回転電機冷却構造。
  5. 請求項4に記載の回転電機冷却構造において、
    前記アウタハウジングに、前記供給口と排出口とを前記回転軸に沿う方向に並設し、
    前記アウタハウジングと各インナハウジングとの少なくとも一方に、前記外周冷却路および流路共用部を前記回転軸に沿う方向に往路部と復路部とに区画するとともに、前記往路部および復路部の一端部で両路部を連通する折返し部を有した隔壁を設け、前記往路部の折返し部とは反対側の端部に前記供給口を設け、前記復路部の折返し部とは反対側の端部に前記排出口を設け、前記循環冷却路を、前記供給口から前記往路部、前記折返し部、前記復路部を経て前記排出口に至る流路としたことを特徴とする回転電機冷却構造。
  6. 前記請求項4または請求項5に記載の回転電機冷却構造の製造方法であって、
    各インナハウジングを、それぞれ回転電機のステータの外周に固定する工程と、
    各回転電機の前記ステータを、前記インナハウジングと共に前記第1カバーに固定する工程と、
    前記回転電機のロータを、前記ステータの内周に配置して前記第1カバーに取り付ける工程と、
    前記アウタハウジングを前記第1カバーに固定し、このアウタハウジングと各インナハウジングとの間に前記循環冷却路を形成するとともに、前記第2カバーにより前記ロータの端部を支持する工程と、
    を備えることを特徴とする回転電機冷却構造の製造方法。
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