JP2017044589A - 計測方法、計測装置及びこれを用いた製造方法 - Google Patents

計測方法、計測装置及びこれを用いた製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】測定対象物を計測する際に、プローブの挿入姿勢を実際に計測しながらTry&Errorで調整するために発生する計測に要する時間を短縮する方法を提供する。
【解決手段】形状計測プローブ101を走査して、対象物104の面形状を計測する方法であって,予め取得した対象物104の形状データを用いて,ある計測位置における対象物104の計測面が形状計測プローブ101の死角に含まれるかを判定する第1ステップと,計測面が死角に含まれる場合に形状計測プローブ101の姿勢を計算する第2ステップと,第2ステップにおいて計算した姿勢を該計測位置におけるプローブ姿勢として出力する第3ステップとを有する計測方法。
【選択図】図1

Description

本発明は,製品の形状を計測するための計測方法、計測装置及び,これを用いた製造方法に関する。
一般に、工業製品を製造、出荷するにあたり、製造した製品はそのまま出荷されるものではなく、社内で形状等の検査を行ってから出荷される。このような検査方法について、例えば特許文献1には「部材に形成された穴の内面形状を測定するためのセンサユニットであって、レーザ光源から発振されたレーザ光を、該レーザ光の入射方向斜め前方へ向けて、円錐状のリングレーザ光として出射する出射部を備えることにより、部材に形成された穴の内面形状検査における測定死角を低減する」ことが開示されている。
また、特許文献2には「プログラム生成装置4は、3次元CAD装置3により生成された被測定物の3次元形状を示す被測定物データに基づいて、非接触測定機2が被測定物を測定パスに沿って測定するのに用いる測定プログラムを生成する。これにより、実際の非接触測定機2を用いることなく測定プログラムを容易に生成する」ことが開示されている。
特開2014−196993 特開2006−201111
特許文献1の面形状計測装置は,プローブの死角となる穴の底面の形状を計測することが目的である。例えば,計測対象の面形状が湾曲しており,リングレーザ光が計測対象によって遮光され,カメラの死角になった場合は計測不可となる。その場合,リングレーザ光がカメラの死角とならないようにプローブの挿入姿勢を実際に計測しながらTry&Errorで調整する必要があり,計測に時間を要する。
特許文献2の内面形状計測装置は,非測定物を精度良く測定するために非測定物に対する垂線と光ビームの照射方向の軸とが作る角度が所定範囲以内になるように角度調整する。計測対象により光ビームが受光センサの死角となった場合は計測不可となる。その場合,光ビームが受光センサの死角とならないようにプローブの挿入姿勢を実際に計測しながらTry&Errorで調整する必要があり,計測に時間を要する。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、形状計測プローブを走査して、対象物の面形状を計測する方法であって,予め取得した対象物の形状データを用いて,ある計測位置における対象物の計測面が形状計測プローブの死角に含まれるかを判定する第1ステップと,計測面が死角に含まれる場合に形状計測プローブの姿勢を計算する第2ステップと,第2ステップにおいて計算した姿勢を該計測位置におけるプローブ姿勢として出力する第3ステップとを有することを特徴とする。
または、形状計測プローブを走査して対象物の面形状を計測する装置であって,予め取得した対象物の形状データを用いて,ある計測位置における対象物の計測面がプローブの死角に含まれるかを判定する判定部と,計測面が死角に含まれる場合にプローブの姿勢を計算する姿勢算出部と,姿勢算出部が計算した姿勢を該当計測位置におけるプローブ姿勢として出力する出力部とを有することを特徴とする。
あるいは、加工装置により加工された対象物の内部形状を,形状計測プローブを走査することにより計測する製造方法であって,予め取得した対象物の形状データを用いて,ある計測位置における対象物の計測面がプローブの死角に含まれるかを判定する第1ステップと,計測面が死角に含まれる場合にプローブの姿勢を計算する第2ステップと,第2ステップが計算した姿勢を該当計測位置におけるプローブ姿勢として出力する第3ステップと、第3ステップが出力した姿勢で、形状計測プローブを挿入し前記対象物の形状を測定する第4ステップと、第4ステップでの計測結果が寸法公差内に入っているか判定する第5ステップと、第5ステップでの判定結果に応じて、前記対象物を再度加工する第6ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば,計測時間の短縮が可能となる。
第1の実施例における面形状計測装置の構成を示した図である。 形状計測プローブの構成を示した図である。 形状計測プローブによる計測結果を示した図である。 計測対象の一例の羽根車の内部流路面形状を示した図である。 湾曲した形状を計測する場合に生じる死角を説明した図である。 プローブ姿勢を変えることで死角を無くすことを示した図である。 計測対象とプローブのCADデータから死角の有無の判定結果を表示した図である。 本発明を適用した計測装置の機能ブロック図である。 計測対象とプローブのCADデータから死角の無いプローブ挿入姿勢を決定するフローを示した図である。 プローブ挿入姿勢の結果をPC画面上に表示した図である。 形状計測プローブにてガラス管に反射して生じるゴーストの幾何学的位置を示した図である。 形状計測プローブによる計測結果にゴーストが発生した場合の一例を示した図である。 形状とゴーストの幾何学的位置関係を示した図である。 形状かゴーストか判定し,ゴーストのみを除去する判定フローを示した図である。 第2の実施例における計測対象とプローブのCADデータから形状とゴーストが重なることによって形状が除去されるかを判定した結果を示す図である。 計測対象とプローブのCADデータから形状とゴーストが重なるかを判定する方法を示した図である。 計測対象とプローブのCADデータから形状とゴーストが重ならないプローブ挿入姿勢を決定するフローを示した図である。 第3の実施例における計測対象のCADデータがない場合にある1流路のみTry&Errorで計測し、他の流路面は自動計測することを示した図である。 計測対象のCADデータがない場合に,1流路のみTry&Errorで計測しその結果をメモリに保存し,他の流路面は自動計測するフローを示した図である。 第4の実施例における形状計測プローブが計測対象に接触した場合に非常停止する構成を示した図である。 第5の実施例における走査機構としてロボットを用いて,ロボットのアーム先端に1軸ステージを搭載し,走査精度を向上する構成を示した図である。 第6の実施例における走査機構として3次元測定機を用いた場合の構成を示した図である。 第7の実施例における計測装置を用いた製品の製造方法を示した図である。
以下、本発明を適用した実施例を、図面を用いて説明する。
図2に形状計測プローブ(以下、プローブとも呼ぶ)の一構成例を示す。プローブはカメラ201,レーザ203,コーンミラー204,各素子を保持する透明管202から成っている。レーザ203をコーンミラー204に照射し,リング状に拡散したレーザを対象物205に照射する。レンズを有するカメラ201を用いて対象物に照射されるレーザを撮像し,光切断法により形状計測を行う。例えば図3に示すような筒状の形状の対象の場合,カメラ撮像により302に示す画像が得られるため,取得画像から光切断法に基づき形状を計測することが可能となる。
計測対象によっては面形状が湾曲している場合がある。図4にその1例である圧縮機の羽根車を示す。図に示すように羽根車流路面の入口から出口にかけて湾曲した形状をしている。
こうした形状を計測する上での形状計測プローブの課題を図5に示す。プローブを用いて図5のような形状を測定する場合、まずコーンミラー204によってリング状に広がったレーザ203が対象に照射される。ここで計測対象501が湾曲しているため,レーザが照射された箇所が計測対象の死角になり,カメラで観察することができない場合がある。この場合,図6に示すようにプローブ姿勢をカメラの死角にならないように調整してから計測する必要がある。しかしながら,この調整はTry&Errorで行う必要があり,調整に時間を要する。
上記の問題点に鑑み,本発明を適用した実施例1における面形状計測方法および装置について図1を用いて説明する。
形状計測プローブ101を走査機構102によって保持し,位置と姿勢を調整する。ここで図1では走査機構の一実施例としてロボットを用いた構成を示す。また計測対象の一実施例として図1では羽根車104を示す。計測対象はテーブル103によって保持される。ここで対象が羽根車のように円周方向に同一な流路面形状を有する場合はテーブル103の一実施例として割り出しテーブルを用いる。割り出しテーブルを用いることでプローブの位置や姿勢を変えることなく,テーブルを回しながら,順々に隣り合う流路面を計測することが可能となる。ただし割り出しテーブルである必要はなく,動作しない固定式のテーブルであっても何ら問題ない。
形状計測プローブ101によって検出された形状座標データと走査機構102によって走査された座標データとテーブル103によって走査された座標データを制御ボックス105により座標統合演算することで,計測対象の3次元形状計測を行うことが可能となる。計測結果はPC106上に表示される。
次に、図7を用いてプローブ走査機構102のプローブ走査位置および姿勢の調整例を説明する。本調整は実際に計測する前の事前作業として実施する。例えばロボット走査における干渉チェック同等の作業である。製品CADモデル701に対して,プローブのCADモデル702を挿入し,死角領域703の発生有無をCADモデル上で判定する。
図5を用いて死角の判定方法を説明する。コーンミラー204先端部Aからプローブの軸に対して垂直な直線を放射状に伸ばし,直線と計測対象との交点Bを求める。このとき、計測対象501はCAD羽根車のCADデータあるいは実際に測定したデータを用いる。
まず、計測対象データ、プローブ姿勢およびプローブサイズから交点Bを求める。交点BとカメラレンズCを結ぶ直線を引き,線分BCを求める。線分BCと計測対象が重なる場合すなわち、線分BC上に計測対象501のデータが存在する場合には死角と判定し,線分BCが計測対象と重ならないようにプローブの姿勢を調整する。また、線分BCが計測対象と重なっていなくとも、カメラレンズの視野角より外の部分も死角と判定する。
調整方法は図6に示したように計測対象に対するプローブの傾斜角度を変えることで,死角を無くすことが可能である。
図9を用いてプローブ姿勢算出のフローを説明する。プローブ挿入開始位置にプローブを移動させる(901)。その位置でのプローブ挿入姿勢を算出する(902)。プローブを挿入する(903)。図5に示した方法により,死角の有無を判定する(904)。死角があれば再度プローブの挿入姿勢を算出するフローに戻り,死角がなければ,計測対象を全面計測するために必要なプローブ姿勢が算出し終わったか判断する(905)。ここでプローブ姿勢を算出していない計測予定箇所があれば,プローブを次のプローブ挿入開始位置まで移動する。計測対象全面におけるプローブ姿勢の算出が終了したならば,プローブ姿勢を出力し(906)、計測は終了する(907)。
図9のフローにより計測に用いるプローブ姿勢が決定したら、走査機構にティーチングを実施する。図10にティーチング方法の一例を示す。ステップ906で出力されたプローブ姿勢をティーチング結果としてPC画面に表示させ,プローブと計測対象の干渉チェックと死角チェックを行う。プローブ姿勢に問題が無ければ,走査機構に対してプローブ姿勢のインプットを実行する。その後、インプットされたプローブ姿勢を用いて実際の計測対象を検査する。
本実施例のシステム全体を機能ブロック図として表したものが図8である。まず、プローブ姿勢制御部(803)はプローブ挿入開始位置にプローブを移動させ、その位置でのプローブ挿入姿勢を算出する(901、902)。次に当該プローブ位置での死角の有無を、死角判定部(802)が判定する(904)。このとき、死角判定部は過去に測定した測定データ、あるいは対象物の設計時のCADデータ等何らかの手段で予め取得された形状データが記憶されている形状データ蓄積部(801)のデータに基づいて、死角の有無を判定する。
死角があると死角判定部が判定した場合には、死角が無いと判定されるプローブ位置が見つかるまで、プローブ姿勢算出部(804)における算出処理が行われ、死角が無いと判定されたプローブ位置を、出力部(805)が表示部(806)やプローブ姿勢制御部(803)へ出力する。
以上を踏まえると、本実施例に記載の計測方法は、対象物の面形状を計測する方法であって,予め取得した対象物の形状データを用いて,ある計測位置における対象物の計測面が形状計測プローブの死角に含まれるかを判定する第1ステップ(904)と,計測面が死角に含まれる場合に形状計測プローブの姿勢を計算する第2ステップ(902)と,第2ステップにおいて計算した姿勢を該計測位置におけるプローブ姿勢として出力する第3ステップ(906)とを有することを特徴とする。
また本実施例に記載の計測装置は、形状計測プローブを走査して対象物の面形状を計測する装置であって,予め取得した対象物の形状データを用いて,ある計測位置における対象物の計測面がプローブの死角に含まれるかを判定する判定部と,計測面が死角に含まれる場合にプローブの姿勢を計算する姿勢算出部と,第2ステップが計算した姿勢を該当計測位置におけるプローブ姿勢として出力する出力部とを有することを特徴とする。
このように、実際にプローブを用いて測定してエラーが出る前に、形状データを用いて死角判定したプローブ姿勢を用いて計測を行うことで、計測時における処理時間を低減することができる。
本実施例では、図5で説明した死角以外に形状が計測できない場合について図11を用いて説明する。実施例1と共通する部分については適宜説明を省略する。
実施例1でも述べた通り、形状計測プローブは透明管で覆われている。そのため,計測対象から散乱した光が透明管で反射し,透明管で反射した光(ゴースト)を誤って計測対象の形状として認識してしまう可能性がある。
ゴーストの発生位置は図11のように、コーンミラーの頂点からプローブ軸に対して垂直方向に位置する対象までの距離をRとし、プローブの内径をAとすると、あたかもコーンミラーからR+Aの距離となる。カメラレンズとプローブのサイズおよびプローブと対象物との距離とが分かれば、ゴースト位置を幾何学的に計算することができるため,これら情報を用いてゴーストかどうかの判定を行い,ゴーストの場合は除去する処理を行う。しかしながら,ゴーストと形状が重なる場合があり,その場合は形状が除去されてしまう。そこでゴーストと形状が重ならないようなプローブ挿入姿勢を求める必要がある。
まず,ゴースト判定方法について説明する。図12を用いて図11とは異なる角度からゴーストの発生する位置について説明する。形状計測プローブにおいて透明管の内径をAとする。プローブの中心から距離Rの位置にある対象を測定した場合,透明管の内面で反射することによってゴーストは幾何学的に測定対象とは180度反対の方向でかつ距離R+Aの地点に発生する。対象を測定した場合に得られる画像1202について説明する。対象形状として長方形1201を測定した場合,形状計測プローブ101を対象の中央に挿入した場合,取得画像1202に示すように上下にゴーストが発生し,プローブ中心から対象までの距離をRとすると,ゴーストは距離R+Aの地点に発生する。
図13を用いてゴーストを除去するための画像処理方法について説明する。取得画像1301に対して画像中心を原点とした極座標系にてθ=0〜360°間で半径方向にピーク地点を探索する。例えば図13ではθ地点で点1,2を候補点として検出する。θ+180度地点では点3,4を候補点として検出する。中心から点1までの距離をR1,点2までの距離をR2とすると,ゴーストは180度回転した方向でかつ,検出された距離に透明管の内径Aを足した距離に発生するため,ゴーストかどうかの条件判定を行うことができる。
図13の場合,点1に対しては条件を満たす点が無いため,形状と判定され保存される。一方,点2に対しては点3の距離R3がR2=R3+Aの条件を満たすため,ゴーストと判定され,破棄される。同様にして,点3に対しては条件を満たす点が無いため,形状と判定され保存され,点4に対しては点1の距離R1がR4=R1+Aの条件を満たすため,ゴーストと判定され,破棄される。
本処理のフローチャートを図14に示す。まず画像撮像を行う(1401)。次に得られた画像に対し、画像中心を原点とした極座標系にてθ=0〜360°間で半径方向にピーク点サーチを行う(1402)。候補点を複数選出する(1403)。θが360°に達したか判定を行う(1404)。ゴースト判定処理として180度回転した方向にR=R’+A(R’はθ+180°の点)を満たす点があるか判定を行う(1405)。条件を満たす点があればゴーストと判定され破棄され(1406)、なければ形状と判定され保存される(1407)。
次にゴーストと形状が重ならないプローブ挿入姿勢の調整例を図15を用いて説明する。本調整は実際に計測する前の事前作業として実施する。例えばロボット走査における干渉チェック同等の作業である。製品CADモデル1501に対して,プローブのCADモデル1502を挿入し,ゴーストと形状が重なるかをCADモデル上で判定する。
ゴーストと形状が重なるかの判定方法の例を図16を用いて説明する。実施例1と同様にプローブおよび計測対象のCADモデルを取得し,コーンミラー先端Eからプローブに対して垂直な直線を放射状に伸ばし,直線と計測対象との交点Bを求める。線分EBの長さをRとする。Bに対してプローブと180度反対の方向でかつ距離R+Aの位置に計測対象があった場合は,ゴーストと重なるため除去されてしまう。そこで、本実施例では、実施例1で述べた死角に加えて、ゴーストと計測対象が重なってしまう点も死角として、実施例1の処理に当てはめてプローブ姿勢の算出を行う。
ゴーストと形状が重ならないようにプローブの姿勢を調整する方法は例えば,計測対象に対するプローブ挿入位置を下にずらことで,ゴーストと形状が重ならないように調整することが可能である。
プローブ姿勢算出のフローを図17および図8を用いて説明する。プローブ姿勢制御部は、プローブ挿入開始位置にプローブを移動させる(1701)。その位置でのプローブ挿入姿勢を算出する(1702)。プローブを挿入する(1703)。図16に示した方法により,死角判定部がゴーストと形状の重なり有無を判定する(1704)。重なる部分があれば死角があると判定され、プローブ姿勢算出部により再度プローブの挿入姿勢を算出し、調整するフローに戻り,重なる部分がなければ,計測対象の全面についてプローブ姿勢を算出したか判断する(1705)。プローブ姿勢が未算出な計測予定箇所があれば,プローブを次のプローブ挿入開始位置まで移動する。全面算出したならば,プローブ姿勢を出力し(1706)、計測は終了する(1707)。
実施例1,2においては形状データ蓄積部に計測対象のCADデータがあることを前提としていたが,測定対象のCADデータがない場合の実施例を図18に示す。
本実施例では、計測対象が羽根車のように同一形状をした流路面が複数並ぶ場合の例を示す。対象が羽根車の場合は,図18のように1流路のみTry&Errorで実際に計測し,死角が生じないようにプローブ挿入姿勢を調整する。そしてその姿勢および計測した結果をメモリに記録しておき,他の流路に適用することが可能となる。これにより,1流路分はプローブ姿勢の調整とデータ取得に時間がかかるが,その他の流路に対してはプローブ姿勢を調整する必要がないため,調整時間の短縮が可能となる。またプローブ姿勢の調整は手動でもよいし,自動化することも可能である。
計測フローを図19に示す。プローブ挿入開始位置にプローブを移動させる(1901)。その位置でのプローブ挿入姿勢を調整する(1902)。プローブを挿入する(1903)。図18に示した方法により,死角の有無を判定する(1904)。死角があれば再度プローブの挿入姿勢を調整するフローに戻り,死角がなければ,1流路分を計測したか判断する。未計測箇所があれば,プローブを次のプローブ挿入開始位置まで移動する。1流路分計測したならば,計測は終了する(1906)。1流路分のプローブ姿勢をメモリに記録する(1907)。他の流路に対して記録した姿勢で自動計測する(1908)。
実施例4を図20を用いて説明する。CADデータが誤っていたり、バリが残っている等の何らかの事情によりCADデータとは異なる検査対象の形状だった場合、プローブが計測対象に接触し,プローブが破損する恐れがある。そこで本実施例では、実施例1〜3のいずれかの構成に加え、接触検知機構2001を備えることで,プローブが接触した場合に走査を停止させることが可能となる。接触検知機構2001の一例として歪ゲージがある。プローブが接触した場合にプローブが歪むため,その歪を検知し,プローブ走査を停止させる。あるいは接触検知機構2001として,タッチセンサをプローブ先端に搭載し,タッチセンサが接触した場合にプローブ走査を停止させる。
実施例5は図21を用いて説明する。検査する羽根車の流路が普通より狭いなど、計測対象の構造によっては、実施例1の構造よりもさらにプローブ姿勢の制御の精度向上が求められる場合がある。
このような計測対象を検査する場合、本実施例では図21のようにロボットアームの構成に加え先端に1軸ステージ2101を搭載する構成とする。このような構成とすることで、流路の入口までロボットアームでプローブ姿勢を制御し、狭い流路内部では1軸ステージでプローブ姿勢を制御することにより、プローブ姿勢の制御の精度を向上させることができる。これは、1軸ステージ2101の方がロボットアームよりも、空間上のある座標点に物を移動させると指示した場合、その座標における位置決め精度が高いためである。
実施例6を図22を用いて説明する。図22では走査機構として図1の構成におけるロボットの代わりに3次元測定機2201を用いる。形状計測プローブ101によって検出された形状座標データと走査機構2201によって走査された座標データとテーブル103によって走査された座標データを制御ボックス2202により座標統合演算することで,計測対象の3次元形状計測を行うことが可能となる。計測結果はPC106上に表示される。また走査機構として5軸加工機を用いても良い。5軸加工機を用いる場合は刃物台に形状計測プローブ101を取付け,走査する。
本発明による形状計測装置を部品の加工装置と組み合わせることで,部品の製造に用いることが可能となる。この場合の実施例を図23に示す。加工機を用いて部品を加工する(2301)。次に形状計測装置で形状計測する(2302)。計測データと設計データと比較する(2303)。設計の寸法公差内に入っているか判定する(2304)。公差に入っていなければ再度加工し,公差内であれば,部品の製作を完了する(2306)。
101…形状計測プローブ,102…走査機構,103…テーブル,104…計測対象,105…制御ボックス,106…PC,201…カメラ,202…透明管,203…レーザ,204…コーンミラー,205…計測対象,301…計測対象,302…取得画像,501…計測対象,701…計測対象CADデータ,702…形状計測プローブCADデータ,703…死角領域,801〜806…プローブ挿入姿勢決定機能ブロック図
901〜906…プローブ挿入姿勢決定フロー,1001…走査機構ティーチング画面,1101…ゴースト像,1201…計測対象,1202…取得画像,1301…取得画像,1401〜1407…ゴースト判定フロー,1501…対象形状CADデータ,1502…プローブCADデータ,1503…ゴーストと形状が重なる領域,1701〜1706…プローブ挿入姿勢決定フロー,1801…計測対象,1802…形状計測プローブ,1901〜1908…プローブ挿入姿勢決定フロー,2001…接触検知センサ,2101…1軸ステージ,2201…3次元測定機,2202…制御ボックス,2301〜2305…製品製造フロー。

Claims (16)

  1. 形状計測プローブを走査して、対象物の面形状を計測する方法であって,
    予め取得した前記対象物の形状データを用いて,ある計測位置における対象物の計測面が前記形状計測プローブの死角に含まれるかを判定する第1ステップと,
    前記計測面が死角に含まれる場合に前記形状計測プローブの姿勢を計算する第2ステップと,
    前記第2ステップにおいて計算した姿勢を該計測位置におけるプローブ姿勢として出力する第3ステップとを有する計測方法。
  2. 請求項1において、
    前記第3ステップにて出力した前記プローブ姿勢を用いて、前記対象物の面形状を計測するものである計測方法。
  3. 請求項1において、
    前記形状計測プローブは、レーザとカメラレンズとを有するものであり、
    前記死角は,前記レーザと前記カメラレンズとの距離および前記カメラレンズの視野角で決まる計測不可領域である計測方法。
  4. 請求項1において、
    前記死角は,前記形状計測プローブを構成する透明管での反射によって生じるゴーストと前記対象物の形状とが重なった場合に除去されてしまう領域である計測方法。
  5. 請求項1において、
    前記第1ステップでは、前記対象物のCADデータを前記形状データとして用い、幾何学的計算により判定するものである計測方法。
  6. 請求項1において、
    前記第1ステップでは、前記形状データとして、事前に前記形状計測プローブで測定したデータを用いて判定するものである計測方法。
  7. 請求項3または4において、
    前記プローブ姿勢は,前記死角が生じないよう前記形状計測プローブを挿入する挿入姿勢であるものである計測方法。
  8. 形状計測プローブを走査して、対象物の面形状を計測する装置であって,
    予め取得した対象物の形状データを用いて,ある計測位置における対象物の計測面がプローブの死角に含まれるかを判定する判定部と,
    計測面が死角に含まれる場合にプローブの姿勢を計算する姿勢算出部と,
    前記姿勢算出部が計算した姿勢を該当計測位置におけるプローブ姿勢として出力する出力部とを有する計測装置。
  9. 請求項8において、
    前記出力部が出力した前記プローブ姿勢を用いて、前記対象物の面形状を計測するものである計測装置。
  10. 請求項8において、
    前記形状計測プローブは、レーザとカメラレンズとを有するものであり、
    前記死角とは,前記レーザと前記カメラレンズとの距離および前記カメラレンズの視野角で決まる計測不可領域である計測装置。
  11. 請求項8において、
    前記死角は,前記形状計測プローブを構成する透明管での反射によって生じるゴーストと前記対象物の形状とが重なった場合に除去されてしまう領域である計測装置。
  12. 請求項8において、
    前記判定部は、前記対象物のCADデータを前記形状データとして用い、幾何学的計算により判定するものである計測装置。
  13. 請求項8において、
    前記判定部は、前記形状データとして、事前に前記形状計測プローブで測定したデータを用いて判定するものである計測装置。
  14. 請求項10または11において、
    前記プローブ姿勢は,前記死角が生じないよう前記形状計測プローブを挿入する挿入姿勢である計測装置。
  15. 加工装置により加工された対象物の内部形状を,形状計測プローブを走査することにより計測する製造方法であって,
    予め取得した対象物の形状データを用いて,ある計測位置における対象物の計測面がプローブの死角に含まれるかを判定する第1ステップと,
    計測面が死角に含まれる場合にプローブの姿勢を計算する第2ステップと,
    前記第2ステップが計算した姿勢を該当計測位置におけるプローブ姿勢として出力する第3ステップと、
    前記第3ステップが出力した姿勢で、前記形状計測プローブを挿入し前記対象物の形状を測定する第4ステップと、
    前記第4ステップでの計測結果が寸法公差内に入っているか判定する第5ステップと、
    前記第5ステップでの判定結果に応じて、前記対象物を再度加工する第6ステップと、を有する製造方法。
  16. 請求項15において、
    前記対象物として、複数の流路を有する羽根車を用いるものである製造方法。
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