JP2017043909A - トンネル掘進機 - Google Patents

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孝義 大塚
Takayoshi Otsuka
孝義 大塚
近藤 紀夫
Norio Kondo
紀夫 近藤
学 田家
Manabu Taya
学 田家
豐 加島
Yutaka Kashima
豐 加島
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Abstract

【課題】シール部の修理、交換を掘進機本体内から容易にしかも短期間に行う。
【解決手段】このトンネル掘進機は、掘進機本体10の先端側に設けられる隔壁111と、隔壁111にシール部16を介して回動可能に貫挿され、掘進機本体10の機内で駆動部14に作動連結されるセンタシャフト12と、センタシャフト12に回動可能に支持されるカッタヘッド13とを備え、隔壁111に機内側で隣接してセンタシャフト12を内包するようにシール室15が画成され、シール部16はシール室15内でセンタシャフト12の周面に分解組み立て自在に形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、トンネルの掘削工事に使用する各種のシールド機を含むトンネル掘進機に関し、特に、掘進機本体の先端側の隔壁とこの隔壁に通されるカッタヘッドの回動支持体との間に介在されるシール部の修理、調整、交換の最適化を図るトンネル掘進機に関する。
従来のシールド機には、切羽を掘削するカッタヘッドの支持方式として、カッタヘッドの中心をセンタシャフトで支持するセンタシャフト式と、カッタヘッドの中心と外周との間の中間を複数の支持桁などで支持する中間支持式が主として採用されている。
(1)センタシャフト式
センタシャフト式では、図13(a)に示すように、センタシャフト81が隔壁82の中心の軸挿通部に貫挿されて先端側がカッタチャンバ83に突出され、先端にカッタヘッド84が設けられる。
この場合、センタシャフト81は、隔壁82の軸挿通部に設けられた前部軸受851と、前部軸受851と同芯的に機内側に配置され、シールドフレーム86に固定された後部軸受852との間に回動可能に支承される。なお、この前後の軸受851、852間のセンタシャフト81の軸周囲にはカッタヘッド84を回転駆動するためのメインギア87が設けられ、これが駆動部88に作動連結される。このようにしてカッタヘッド84に作用する回転トルク、推力を支持している。
このようなセンタシャフト式では、センタシャフト81が隔壁82中心の軸挿通部に貫挿されてカッタチャンバ83に突出されるので、カッタチャンバ83に溜められた掘削土砂あるいは泥土あるいは泥水あるいはこれらの混合体がセンタシャフト81と隔壁82の軸挿通部との間の間隙から機内へ侵入するのを防止するため、隔壁82の軸貫通部にはシール部89が設けられる。この場合、隔壁82の軸貫通部のカッタチャンバ83側にシール部89が設けられて、この軸貫通部の機内側に既述の前部軸受851がシール部89の直後に連接して設けられる。このシール部89はシール材とこれを保持する保持部材とからなり、シール材はセンタシャフト81の周面の全周に亘って接触可能に全体として一体の略環状に形成され、保持部材は隔壁82の軸貫通部に嵌着可能に全体として一体の略筒状に形成される。このシール部89に用いられるシール材には単一リップシールや複数リップシールなどがあり、この種のシール材が非特許文献1などに記載されている。
(2)中間支持式
中間支持式では、図13(b)に示すように、複数のカッタ支持桁91が隔壁92の中心の周囲に環状に形成された桁挿通部に旋回可能に通されて先端側がカッタチャンバ93に突出され、先端にカッタヘッド94が設けられる。この方式は、大口径のシールド機で多く採用される。
この場合、各カッタ支持桁91は後端を隔壁92の桁挿通部の機内側に配設された旋回輪910に固設され、旋回輪910は機内側でシールドフレーム95に固定される環状の軸受96に接続されて駆動部97に作動連結される。このようにしてカッタヘッド94は複数のカッタ支持桁91で支持される。
このような中間支持式では、各カッタ支持桁91が旋回輪910からカッタチャンバ93に突出されるので、カッタチャンバ93に溜められた掘削土砂あるいは泥土あるいは泥水あるいはこれらの混合体が旋回輪910と隔壁92の間隙から機内へ侵入するのを防止するため、隔壁92の旋回輪910の周囲にはシール部99が設けられる。この場合、シール部99は、シール材が旋回輪910の外径側部、内径側部にカッタチャンバ93に臨むように装着されて構成される。
2006年制定 トンネル標準示方書 シールド工法・同解説 土木学会
ところで、従来のセンタシャフト式のシールド機では、センタシャフトが隔壁の軸貫通部にシール部を介して挿通されるが、シール部が軸貫通部のカッタチャンバ側に設けられるため、掘進中にシールド機内からシール部の修理、調整、交換ができない、又はできたとしても極めて困難である、という問題がある。
このシール部では、通常、複数のリップシールが保持部材に装着されているが、全体として一体型であるために、カッタヘッドを取り外さないと交換が不可能で、シール部を交換するには、カッタヘッドを一旦センタシャフトから取り外さなければならない。そして、カッタヘッドをセンタシャフトから取り外すには、シールド機の切羽側からの施工により立坑を構築することが必要となる。また、この場合、地盤改良も必要である。このようなことから、カッタヘッドを取り外すことは非常に困難で、危険な作業を伴うことにもなる。また、費用は莫大で、工期も非常に長くなる。
また、従来の中間支持式のシールド機では、シール部(シール材)が旋回輪の外径側部、内径側部にカッタチャンバに臨むようにして装着されるので、掘進中では特に、シールド機内からシール部の修理や交換を行うことはほとんど不可能で、また、それが可能であるとしても極めて困難である、という問題がある。
このシール部がシールド機の掘進途中で損傷して掘進不能になると、シールド機は直ちに停止される。このような場合、損傷を受けたシール部の修理又は交換を行うために、地上から立坑を構築し、このシールド機の前部ないしは全部を掘り出し(つまり、立坑内に露出させ)て、この立坑を通じてシールド機を取り出す必要がある。この場合、小口径のシールド機ならば、シールド機全体を地上へ引き揚げることは割合容易である。これに対して、大口径のシールド機になると、全体を引き揚げることは非常に困難であり、この場合、カッタヘッド、フード、外殻、隔壁等のシールド機の主要な機械部分を分解撤去し、地上へ引き揚げることになる。そして、シール部やシール取付体(旋回輪など)の修理、交換を行う。また、シール部の損傷により、ベアリングやカッタ駆動部に土砂や地下水が侵入して摩耗や損傷を受けると、ベアリングやギア、モータなどの修理、交換も併せて行うことになる。このようにしてシールド機は再度立坑下に戻される。このようにシール部が損傷を受けると、その修理のために、大掛かりな作業を伴い、その復旧までに長い期間を要する。また、地上の道路を長期間に亘り占有するので、交通の状況や近隣住民の住環境に与える影響も大きい。さらに、トンネルの構築が停止されるので、トンネルの完成が大幅に遅れ、多大な損害が発生し、社会にも大きな影響を与えることになる。特に、大口径、長距離、大深度のトンネル掘進になるほど、事態は甚大である。
以上のとおり、掘進中においては特に、シールド機のシール部をシールド機内から修理、交換できないことで、シールド機を用いたトンネル工事は大きなリスクを抱えており、これが今日のシールド機の大きな課題である。
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、この種のシールド機を含むトンネル掘進機において、掘進中においても、トンネル掘進機のシール部が損傷した場合、立坑を築造することなく、シール部を掘進機本体内(機内)から容易に、しかも短期間に、修理、交換を行えること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、
掘進機本体の先端側に設けられる隔壁と、前記隔壁にシール部を介して回動可能に貫挿され、前記掘進機本体の機内で駆動部に作動連結される回動支持体と、前記回動支持体に回動可能に支持され、前記掘進機本体の先端に前記隔壁に対向して配置されるカッタヘッドとを備え、前記カッタヘッドにより切羽を掘削し地盤内を掘進するトンネル掘進機において、
前記隔壁に機内側で隣接して前記回動支持体を内包するようにシール室が画成され、
前記シール部は前記シール室内で前記回動支持体の周面に分解組み立て自在に形成される、
ことを要旨とする。
この場合、このトンネル掘進機の各部は次のように構成されることが好ましい。
(1)シール部は、回動支持体の周面上に隔壁に隣接して周方向に着脱可能に巻回され、流体圧の加圧又は減圧により膨張又は収縮して、前記回動支持体の周面に対して圧接又は離間する前記回動支持体と前記隔壁との間を封止するための緊急封止装置と、前記回動支持体の周面上に前記緊急封止装置に隣接して周方向に配置され、全体として環状に連接可能な複数の分割パッキン及びこれらの分割パッキンを前記回動支持体の周面に向けて押え保持する複数の分割ホルダと、前記回動支持体の周面上に前記複数の分割パッキンに隣接して周方向に配置され、全体として環状に連接可能な複数の分割押えリングと、前記各分割押えリングを前記各分割パッキンに向けて押圧するジャッキを含む複数の調圧装置とにより構成される。
(2)シール部は、回動支持体の周面上に隔壁に隣接して周方向に着脱可能に巻回され、流体圧の加圧又は減圧により膨張又は収縮して、前記回動支持体の周面に対して圧接又は離間する前記回動支持体と前記隔壁との間を封止するための緊急封止装置と、前記回動支持体の周面に前記緊急封止装置に隣接してテーパ形状部が形成されて前記テーパ形状部上に周方向に配置され、全体として環状に連接可能な複数の分割パッキン及びこれらの分割パッキンを前記回動支持体のテーパ形状部に向けて押え保持する複数の分割ホルダと、前記各分割ホルダ又は前記テーパ形状部が前記回動支持体の周面上で軸方向に移動可能に配設され、前記各分割ホルダ又は前記テーパ形状部を押圧して前記各分割パッキンを前記テーパ形状部上で低部側から高部側に向けて相対的に移動し前記各分割パッキンを圧縮するジャッキを含む複数の調圧装置とにより構成される。
(3)回動支持体は隔壁の中心に貫挿されるセンタシャフトからなり、駆動部は、前記センタシャフトの掘進機本体の機内側の中間部に外周方向に向けて取り付けられるギアフレームと、前記掘進機本体の機内に固定されて前記ギアフレームの外周に沿って配置され、固定側のリング及び前記ギアフレームに連結される周面にギアを有する旋回側のリングからなる旋回ベアリングと、前記掘進機本体の機内に固定されて前記旋回ベアリングに近接して配置される駆動モータ、及び前記駆動モータの回転軸に装着され、前記旋回ベアリングの前記旋回リングに係合されるピニオンギアとを備えてなり、シール室は、前記隔壁と前記ギアフレームの後方に前記隔壁と並列に配置される仕切り壁とにより画成され、シール部は前記シール室内で前記回動支持体の周面に前記隔壁に隣接して形成される。
(4)回動支持体は隔壁の中心と外周との中間に貫挿される複数のカッタ支持部材と前記各カッタ支持部材間に連結される旋回環体とからなり、駆動部は、前記掘進機本体の機内に固定されて前記旋回環体に沿って配置され、固定側のリング及び前記旋回環体に連結される周面にギアを有する旋回側のリングからなる旋回ベアリングと、前記掘進機本体の機内に固定されて前記旋回ベアリングに近接して配置される駆動モータ、及び前記駆動モータの回転軸に装着され、前記旋回ベアリングの前記旋回リングに係合されるピニオンギアとを備えてなり、シール室は、前記隔壁と前記旋回環体の後方に前記隔壁と並列に配置される仕切り壁とにより画成され、シール部は前記シール室内で前記回動支持体の周面に前記隔壁に隣接して形成される。
(5)カッタヘッドは、回動支持体の先端側外周面に取り付けられる大径の外周部カッタヘッドと、前記回動支持体の先端に取り付けられる小径の中心部カッタヘッドとを備える。
本発明のトンネル掘進機では、上記の構成により、掘進機本体内に隔壁に隣接して回動支持体を内包するようにシール室が画成され、シール部がシール室内で回動支持体の周面に分解組み立て自在に形成されるので、トンネル掘進機の掘進中にシール部が損傷した場合に、掘進途中であっても、立坑を築造することなく、シール部をトンネル掘進機内から容易に、しかも短期間に修理、調整、交換を行うことができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本発明の第1の実施の形態によるトンネル掘進機の要部の構成を示す断面図 同トンネル掘進機の特にシール部の構成を示す断面図 同トンネル掘進機の特にシール部のパッキンセグメントの構成を示す斜視図 同トンネル掘進機のシール部の動作を示す断面図((a)は掘削時のシール部の動作(b)は緊急封止時のシール部の動作) 同トンネル掘進機に採用される駆動部の変更例を示す断面図 本発明の第2の実施の形態によるトンネル掘進機の要部の構成を示す断面図 同トンネル掘進機の特にシール部の構成を示す断面図 本発明の第3の実施の形態によるトンネル掘進機の要部の構成を示す断面図 同トンネル掘進機の特にカッタヘッドの構成を示す正面図 本発明の第4の実施の形態によるトンネル掘進機のシール部の構成を示す断面図 本発明の第5の実施の形態によるトンネル掘進機のシール部の構成を示す断面図 同シール部の断面図(図11のH−H線断面図) 従来のトンネル掘進機のカッタヘッドの支持方式及びシール部の構造を示す断面図((a)はセンタシャフト式(b)は中間支持式)
次に、この発明の実施の形態について図を用いて説明する。
ここでは、本発明について第1乃至第5の実施の形態を例示しており、いずれの実施の形態においても、トンネル掘進機は、掘進機本体の先端側に設けられる隔壁と、隔壁にシール部を介して回動可能に貫挿され、掘進機本体の機内で駆動部に作動連結される回動支持体と、回動支持体に回動可能に支持され、掘進機本体の先端に隔壁に対向して配置されるカッタヘッドとを備え、隔壁に機内側で隣接して回動支持体を内包するようにシール室が画成され、シール部はシール室内で回動支持体の周面に分解組み立て自在に形成される点で、共通する。
図1に第1の実施の形態を示している。
図1において、10は掘進機本体、11は掘進機本体10の外殻、111は外殻11の先端面に設けられる隔壁、112は外殻11の先端外周から突出されるフード、12は隔壁111に貫挿される回動支持体、13は回動支持体12に支持されるカッタヘッド、14は回動支持体12を駆動する駆動部、15は隔壁111に機内側で隣接して回動支持体12を内包するように画成され、後述のシール部16を修理可能なシール室、16はシール室15内で回動支持体12の周面に分解組み立て自在に形成されて、修理や交換を可能とし、さらには封止効果の調整が可能なシール部である。なお、18は隔壁111、フード112、カッタヘッド13により囲まれて形成されるカッタチャンバ、19は隔壁111の下部に開口され、カッタチャンバ18内に取り込まれた土砂を排出するための排土装置である。
このトンネル掘進機はセンタシャフト式で、回動支持体12は隔壁111の中心に貫挿されるセンタシャフトからなり、駆動部14は、センタシャフト12の掘進機本体10の機内側の中間部に外周方向に向けて取り付けられ、カッタヘッド13を回動し、カッタトルク、カッタ推力を伝達するギアフレーム141と、掘進機本体10の機内に固定されてギアフレーム141の後方に配置され、機内のシールドフレーム101に固定される固定側のリング142及びギアフレーム141に連結され、周面にギア143を有する旋回側のリング144からなる旋回ベアリング145と、掘進機本体10の機内のシールドフレーム101に固定されて旋回ベアリング145に近接して配置される駆動モータ146、及び駆動モータ146の回転軸に装着され、旋回ベアリング145の旋回側のリング144に係合されるピニオンギア147とを備えてなる。
このトンネル掘進機において、シール室15は、隔壁111とギアフレーム141及び旋回ベアリング145の後方でシールドフレーム101に固定されて隔壁111と並列に配置される仕切り壁102とにより画成され、出入口150は仕切り壁102上部のシールドフレーム101の所定の位置に形成されて、シール室15に入退室可能であり、このシール室15でシール部16の点検、補修、交換などシール部16の管理が行えるようになっている。なお、このシール室15は、作業者がシール部16の修繕や交換のために入退室が容易で、必要な機材や資材の搬入搬出が可能な空間が確保されることが好ましく、隔壁111には補強リブが設けられると好適である。
このトンネル掘進機において、シール部16は、図2に示すように、シール室15内でセンタシャフト12の周面に隔壁111に隣接して(換言すれば隔壁111の直後に)装備され、センタシャフト12の周面上に隔壁111に隣接して周方向に着脱可能に巻回され、液圧や気体圧などの流体圧の加圧又は減圧により膨張又は収縮して、センタシャフト12の周面に対して圧接又は離間するセンタシャフト12と隔壁111との間の間隙を封止するための複数の分割弾性チューブ160からなる緊急封止装置16Aと、センタシャフト12の周面上に緊急封止装置16Aに隣接して周方向に配置され、全体として環状に連接可能な複数の分割グランドパッキン16B及びこれらの分割グランドパッキン16Bをセンタシャフト12の周面に向けて押え保持する複数の分割ホルダ16Cと、センタシャフト12の周面上に複数の分割グランドパッキン16Bに隣接して周方向に配置され、全体として環状に連接可能な複数の分割押えリング16Dと、各分割押えリング16Eを各分割グランドパッキン16Bに向けて押圧する複数の調圧装置16Eとにより構成される。
この場合、緊急封止装置16Aは全体として環状に連接可能な複数の分割取付金具161により取り付けられる。これらの分割取付金具161は、センタシャフト12(の周面)から少し離されて隔壁111にボルトにより固定される略円弧形状の平板からなる固定部162と、固定部162と平行に配置され、内周縁部をセンタシャフト12の周面に沿って当接してセンタシャフト12上に立ち上げられる略円弧形状の平板からなる取付部163と、固定部162の内周縁部からセンタシャフト12の周面と平行に延び、取付部163の中間部(内周縁部と外周縁部との間の中間部)に接続され、所定の位置に流体供給管のための挿通部164を有する断面略円弧形状の連結部165とを有し、外周側が断面略U字形をなし、内周側が断面略逆L字形をなす。緊急封止装置16Aをなす各分割弾性チューブ160はゴムチューブのような可撓性に優れた材料で形成される。これらの分割弾性チューブ160は隔壁111に隣接してセンタシャフト12の周面上に円環状に配置され、その上から、各分割取付金具161が隔壁111に隣接してセンタシャフト12の周面上に円環状に設置され、各分割取付金具161の固定部162が隔壁111にボルトナットにより固定されて、各分割弾性チューブ160が隔壁111と各分割取付金具161の内周側の断面略逆L字形をなす各面に保持される。なお、各分割弾性チューブ160は接着剤などにより接合されてもよい。そして、分割弾性チューブ160に接続される流体供給管166が連結部165の挿通部164に通されて、外部の流体供給源に接続される。また、この緊急封止装置16Aの設置とともに、センタシャフト12に、各分割弾性チューブ160の設置面に近接して開口され、清浄な水、作泥土材、エアあるいはこれらの混合体を噴射又はジェット噴射するための配管167が設けられ、この配管167はセンタシャフト12を通してその供給源に接続される。
各分割グランドパッキン16Bはセンタシャフト12の周面に沿って円環状に環装可能に断面略円弧状のブロック形状に形成され、各分割ホルダ16Cはセンタシャフト12上の各分割グランドパッキン16Bをその上から円環状に押え可能に各分割グランドパッキン16Bを収容保持可能な断面略円弧状のボックス形に形成され、周囲の各面にボルト孔が設けられて、各分割グランドパッキン16Bは内周側に各分割ホルダ16Cは外周側にそれぞれ配置されて一体的に組み立てられる(図3参照)。以下、この分割グランドパッキン16Bと分割ホルダ16Cの組立体をパッキンセグメント16Sという。これらパッキンセグメント16Sはセンタシャフト12の周面上に各分割取付金具161(緊急封止装置16A)に隣接して軸方向に2列並列に周方向に配置され、各パッキンセグメント16Sが各分割ホルダ16C相互間をボルトナットの締結により連結されて、全体として環状に連接される。また、この場合、2列のパッキンセグメント16S間に環状のランタンリング168が組み込まれ、また、センタシャフト12にランタンリング168に対応して開口される配管169が設けられて、そこに水やオイルなどの清浄な液体を加圧注入可能になっており、カッタチャンバ18内の泥土に砂や礫などの摩滅物を多く含む場合に、センタシャフト12と各分割グランドパッキン16Bとの間の軸封面から摩滅物を取り除いたり、センタシャフト12の回転速度が高く各分割グランドパッキン16Bの発熱が大きい場合に、各分割グランドパッキン16Bを強制冷却したりできるようにしている。さらに、各分割ホルダ16Cの各分割グランドパッキン16を保持する面には圧力計P1が取り付けられ、この保持面に作用するパッキン圧を計測可能としてある。
各分割押えリング16Dは、センタシャフト12の周面に各パッキンセグメント16Sの各分割グランドパッキン16Bと並列に環状に配置可能な断面略円弧状の押えプレート171と、押えプレート171の一方側部に立ち上げられる円弧状の取付プレート172と、押えプレート171と取付プレート172との間に形成され、分割押えリング16D相互間を連結するためのボルト孔を有する接続部173とを有する。
各調圧装置16Eは、分割グランドパッキン16Bへの加圧力を調整可能とする液圧作動式又は気体圧(空気圧)作動式の調整ジャッキが採用される。各分割押えリング16Dはセンタシャフト12の周面上に各パッキンセグメント16Sの分割グランドパッキン16Bに隣接して周方向に配置され、各分割押えリング16D相互間がボルトナットの締結により連結されて、全体として環状に連接され、各調整ジャッキ16Eはジャッキ本体174の基端が各分割取付金具161の取付部163に着脱可能に支持固定され、作動ロッド175の先端が各分割押えリング16Dの取付プレート172に着脱可能に固定されて、各分割取付金具161と各分割押えリング16Dが接続され、各調整ジャッキ16Eの動作(この場合、作動ロッド175の引き動作)により各分割押えリング16Dを各分割グランドパッキン16Bに向けて押圧し、各分割グランドパッキン16Bを加圧可能になっている。この場合、各分割押えリング16Dの押えプレート171の先端に圧力計P2が取り付けられ、この押えプレート171の先端に作用するパッキン圧を計測可能としてある。なお、各分割押えリング16Dへの加圧力の調整、すなわち各調整ジャッキ16Eの制御は掘進機本体10の運転室や中央制御室において遠隔操作により行うことが好ましい。
このようにしてシール部16は小口径、単純化されて形成される。
このようにしてトンネル掘進機は構成され、カッタヘッド13の回転により切羽を掘削し地盤内を掘進する。このトンネル掘進機の掘進中(すなわち、センタシャフト12が回転している間)は、センタシャフト12と隔壁111の軸挿通部との間の間隙がシール部16により水密に保持され、カッタチャンバ18に溜められた掘削土砂あるいは泥土あるいは泥水あるいはこれらの混合体が機内に侵入するのを防止して、軸受が防護される。この場合、図4(a)に示すように、緊急封止装置16Aはセンタシャフト12と隔壁111との間を封止していない状態、すなわち、各分割弾性チューブ160が流体圧の減圧(排気又は排液)により収縮されて、センタシャフト12の周面に対して離間されており、センタシャフト12と隔壁111との間は、この緊急封止装置16Aに隣接してセンタシャフト12の中間周面上に環装された複数のパッキンセグメント16Sのシール作用、すなわち、各調整ジャッキ16Eにより加圧された各分割押えリング16Dにより各分割グランドパッキン16Bが圧縮されて、その締め付けにより各分割グランドパッキン16Bに軸表面を押し付ける力が発生し、これら分割グランドパッキン16Bの接触圧力により軸封面が確実にシールされる。また、この場合、各分割ホルダ16Cの各分割グランドパッキン16Bを保持する面には圧力計P1が取り付けられて、この保持面に作用するパッキン圧が計測され、各分割押えリング16Dの押えプレート171の先端に圧力計P2が取り付けられて、この押えプレート171の先端に作用するパッキン圧が計測されるので、掘進機本体10の運転室や中央制御室からの遠隔操作により、各調整ジャッキ16Eを各部のパッキン圧に基いて制御して、各分割押えリング16Dに対する加圧力を適宜調整することができ、各分割グランドパッキン16Bの最適な接触圧力で軸封面をシールすることができる。また、トンネル掘進機の掘進中は、緊急封止装置16Aに近接してセンタシャフト12の周面に開口された配管167から清浄な水あるいは作泥土材あるいはエアあるいはこれらの混合体を連続的又は断続的に噴射することで、カッタチャンバ18からセンタシャフト12周面の間隙への土砂の侵入を防止することができる。さらに、必要に応じて、センタシャフト12の配管169から各分割グランドパッキン16Bの中間部に配置されたランタンリング168へ水、粘性液、オイルなどの清浄な液体を加圧注入することで、センタシャフト12と各分割グランドパッキン16Bとの間の摩擦抵抗を軽減したり摩擦抵抗による発熱を強制冷却したり、さらに、カッタチャンバ18内の泥土に砂や礫などの摩滅物を含んでいる場合は軸封面の摩滅物を取り除いたりすることができる。
そして、このトンネル掘進機の掘進中にシール部16が損傷して掘進不能になると、トンネル掘進機Mは直ちに停止され、損傷を受けたシール部16の修理又は交換を行うことになる。この場合、作業者がシール室15に出入口150(図1参照)から入室し、必要な機材、資材を搬入搬出して、このシール室15内でシール部16の点検、補修、交換などを行う。特に、シール部16の修繕又は交換では、まず、図4(b)に示すように、緊急封止装置16Aの各分割弾性チューブ160に液圧又は気体圧をその供給源より送給して、各分割弾性チューブ160を膨張させ、センタシャフト12の周面全周に圧着封止して、カッタチャンバ18からの土水圧を遮断する。この場合、緊急封止装置16Aに近接する配管167から清浄な水あるいは作泥土材あるいはエアあるいはこれらの混合体が連続的又は断続的に噴射されることで、センタシャフト12の各分割弾性チューブ160による圧着面から土砂が排除されるので、各分割弾性チューブ160による封止性能がより高められる。このようにしてカッタチャンバ18からの土圧や水圧を遮断した安全な状態から、センタシャフト12のシール部16を取り外す。この場合、各調整ジャッキ16Eの各分割押えリング16Dに対する加圧を解き、パッキンセグメント16S、分割押えリング16D、調整ジャッキ16Eのうちから損傷個所の部品を取り外す。そして、損傷個所の部品の修理、交換を行う。部品の修理、交換後、パッキンセグメント16S、分割押えリング16D、調整ジャッキ16Eを既述のとおりセンタシャフト12に取り付ける。そして、各分割ホルダ16Cの各分割グランドパッキン16Bを保持する面の圧力計P1で、この保持面に作用するパッキン圧を計測し、また、各分割押えリング16Dの押えプレート171の先端の圧力計P2で、この押えプレート171の先端に作用するパッキン圧を計測して、各部に所定のパッキン圧が作用するように、掘進機本体10の運転室や中央制御室からの遠隔操作により、各調整ジャッキ16Eの各分割押えリング16Dに対する加圧力を適宜調整して、各分割グランドパッキン16Bの最適な接触圧力で軸封面をシールする。このようにしてシール室15内でシール部16の修理、交換を行うことができる。
以上説明したように、このトンネル掘進機によれば、掘進機本体10内に隔壁111に隣接してセンタシャフト12を内包するようにシール室15が画成され、シール部16がシール室15内でセンタシャフト12の周面に分解組み立て自在に形成されるので、トンネル掘進機の掘進中にシール部16が損傷した場合に、従来のように立坑を築造することなく、シール部16をトンネル掘進機内から容易に、しかも短期間に修理、調整、交換を行うことができる。
なお、第1の実施の形態では、トンネル掘進機の駆動部14が、センタシャフト12の中間部に取り付けられるギアフレーム141と、掘進機本体10の機内に固定されてギアフレーム141の外周に沿って配置される旋回ベアリング145と、掘進機本体10の機内に固定されて旋回ベアリング145に近接して配置される駆動モータ146、及び駆動モータ146の回転軸に装着され、旋回ベアリング145の旋回側のリング144に係合されるピニオンギア147とにより構成されているが、図5に示すように、センタシャフト12の掘進機本体10の機内側の中間部に外周方向に向けて取り付けられる駆動ギア148と、掘進機本体10の機内のシールドフレーム101に固定されて駆動ギア148に近接して配置される駆動モータ146、及び駆動モータ146の回転軸に装着され、駆動ギア148に係合されるピニオンギア147とにより構成されてもよく、このようにしても、シール室15、シール部16を第1の実施の形態と同様に設けることができ、同様の作用効果を得ることができる。以下の実施の形態でも同様である。
また、この実施の形態では、シール部16の緊急封止装置16Aは、センタシャフト12の周面上に隔壁111に隣接して周方向に着脱可能に巻回され、液圧や気体圧などの流体圧の加圧又は減圧により膨張又は収縮して、センタシャフト12の周面に対して圧接又は離間するセンタシャフト12と隔壁111との間の間隙を封止するための複数の分割弾性チューブ160からなるものとして例示したが、この緊急封止装置16Aは、複数の分割弾性チューブ160に代えて、凍結工法を利用した凍結管が設置されてもよい。この場合、凍結管に冷凍材を循環させて、回動支持体と凍結管との間の間隙にある土砂水を凍結し、カッタチャンバからの土水の侵入を封止する。また、この場合、センタシャフト体の内側にも凍結管が設置されて、冷凍材を循環させると、より効果的である。以下の実施の形態でも同様である。
さらに、この実施の形態では、シール部16の調圧装置16Eに液圧作動式又は気体圧(空気圧)作動式の調整ジャッキが採用されているが、これらのジャッキの他に、押しばね、空気圧チューブ、また、これらを併用したものに代えることができ、このようにしても同様の作用効果を得ることができる。以下の実施の形態でも同様である。
図6に第2の実施の形態を示している。
図6において、10は掘進機本体、11は掘進機本体10の外殻、111は外殻11の先端面に設けられる隔壁、112は外殻11の先端外周から突出されるフード、12sは隔壁111に貫挿される回転軸、12は隔壁111に貫挿される回動支持体、13は回動支持体12に支持されるカッタヘッド、14は回動支持体12を駆動する駆動部、15は隔壁111に機内側で隣接して回動支持体12を内包するように画成され、シール部16を修理可能なシール室15、16はシール室15内で回動支持体12の周面に分解組み立て自在に形成されて、修理や交換を可能とし、さらには封止効果の調整が可能なシール部である。なお、18は隔壁111、フード112、カッタヘッド13により囲まれて形成されるカッタチャンバ、20は回転軸12sに取り付けられ、カッタチャンバ18内の土砂を撹拌するための中心部撹拌装置である。19は隔壁111の下部に開口され、カッタチャンバ18内に取り込まれた土砂を排出するための排土装置である。
このトンネル掘進機は中間支持式で、回動支持体12は隔壁111の中心の周囲に環状に形成された桁挿通部に旋回可能に通される複数のカッタ支持桁121と各カッタ支持桁121の掘進機本体10の機内側の端部間に取り付けられる旋回環体122とからなり、駆動部14は、掘進機本体10の機内に固定されて旋回環体122の後方に配置され、機内のシールドフレーム101に固定される固定側のリング142及び旋回環体122に連結される周面にギア143を有する旋回側のリング144からなる旋回ベアリング145と、掘進機本体10の機内のシールドフレーム101に固定されて旋回ベアリング145に近接して配置される駆動モータ146、及び駆動モータ146の回転軸に装着され、旋回ベアリング145の旋回側のリング144に係合されるピニオンギア147とを備えてなる。
このトンネル掘進機において、シール室15は、隔壁111と旋回環体122及び旋回ベアリング145の後方でシールドフレーム101に固定されて隔壁111と並列に配置される仕切り壁102とにより画成され、出入口150は仕切り壁102上部のシールドフレーム101の所定の位置に形成されて、シール室15に入退室可能であり、このシール室15でシール部16の点検、補修、交換などシール部16の管理を行う。なお、このシール室15は、作業者がシール部16の修繕や交換のために入退室が容易で、必要な機材や資材を搬入搬出可能な空間が確保されることが好ましく、隔壁111には補強リブが設けられると好適である。
このトンネル掘進機において、シール部16は、図7に示すように、シール室15内で回動支持体12の旋回環体122の外周面に隔壁111に隣接して(換言すれば隔壁111の直後に)装備される外周シール部16O及び旋回環体122の内周面に隔壁111に隣接して(換言すれば隔壁111の直後に)装備される内周シール部16Iとからなり、外周シール部16O及び内周シール部16Iはそれぞれ、旋回環体122の周面(外周面、内周面)上に隔壁111に隣接して周方向に着脱可能に巻回され、流体圧の加圧又は減圧により膨張又は収縮して、旋回環体122の周面(外周面、内周面)に対して圧接又は離間する旋回環体122と隔壁111との間を封止するための複数の分割弾性チューブ160からなる緊急封止装置16Aと、旋回環体122の周面(外周面、内周面)上に緊急封止装置16Aに隣接して周方向に配置され、全体として環状に連接可能な複数の分割グランドパッキン16B及びこれらの分割グランドパッキン16Bを旋回環体122の周面に向けて押え保持する複数の分割ホルダ16Cと、旋回環体122の周面(外周面、内周面)上に複数の分割グランドパッキン16Bに隣接して周方向に配置され、全体として環状に連接可能な複数の分割押えリング16Dと、各分割押えリング16Dを各分割グランドパッキン16Bに向けて押圧する複数の調圧装置(調整ジャッキ)16Eとにより構成される。
なお、これら外周シール部16O、内周シール部16Iを構成する緊急封止装置16A、分割グランドパッキン16B、分割ホルダ16C、分割押えリング16D、調圧装置(調整ジャッキ)16Eは、旋回環体122の全周をシールするため、第1の実施の形態のシール部16と比べて大きさや長さの点で多少の変更があるが、基本的な構成は、第1の実施の形態のものと共通である。このため、ここではこれら各部の重複した説明は省略することにする。
このようにしてトンネル掘進機は構成され、カッタヘッド13の回転により切羽を掘削し地盤内を掘進する。このトンネル掘進機の掘進中(すなわち、回動支持体12が回転している間)は、隔壁111の軸挿通部と旋回環体122との間の間隙が外周シール部16O及び内周シール部16Iにより水密に保持され、カッタチャンバ18に溜められた掘削土砂あるいは泥土あるいは泥水あるいはこれらの混合体が機内へ侵入するのを防止して、軸受が防護される。この場合、各緊急封止装置16Aは旋回環体122と隔壁111との間を封止していない状態、すなわち、各分割弾性チューブ160が流体圧の減圧により収縮されて、旋回環体122の周面(外周面、内周面)に対して離間されており、旋回環体122と隔壁111との間は、この緊急封止装置16Aに隣接して旋回環体122の中間周面上に環装された複数のパッキンセグメント16Sのシール作用、すなわち、各調整ジャッキ16Eにより加圧された各分割押えリング16Dにより各分割グランドパッキン16Bが圧縮されて、その締め付けにより各分割グランドパッキン16Bに軸表面を押し付ける力が発生し、これら分割グランドパッキン16Bの接触圧力により軸封面が確実にシールされる。また、この場合、各分割ホルダ16Cの各分割グランドパッキン16Bを保持する面には圧力計(図示省略)が取り付けられて、この保持面に作用するパッキン圧が計測され、各分割押えリング16Dの押えプレート171の先端に圧力計(図示省略)が取り付けられて、この押えプレート171の先端に作用するパッキン圧が計測されるので、掘進機本体10の運転室や中央制御室からの遠隔操作により、各調整ジャッキ16Eを各部のパッキン圧に基いて制御して、各分割押えリング16Dに対する加圧力を適宜調整することができ、各分割グランドパッキン16Bの最適な接触圧力で軸封面をシールすることができる。また、この場合は、トンネル掘進機の掘進中、シール部16の外部から各分割ホルダ16Cを貫通された配管169から各分割グランドパッキン16Bの中間部に配置されたランタンリング168へ水、粘性液、オイルなどの清浄な液体が加圧注入され、旋回環体122と各分割グランドパッキン16Bとの間の摩擦抵抗を軽減したり摩擦抵抗による発熱を強制冷却したり、さらに、カッタチャンバ18内の泥土に砂や礫などの摩滅物を含んでいる場合は軸封面の摩滅物を取り除いたりすることができる。
そして、このトンネル掘進機の掘進中にシール部16が損傷して掘進不能になると、トンネル掘進機は直ちに停止され、損傷を受けたシール部16の修理又は交換を行うことになる。この場合、作業者がシール室15に出入口150から入室し、必要な機材、資材を搬入搬出して、このシール室15内でシール部16の点検、補修、交換などを行う。特に、シール部16の修繕又は交換では、まず、緊急封止装置16Aの各分割弾性チューブ160に液圧又は気体圧をその供給源より送給して、各分割弾性チューブ160を膨張させ、旋回環体122の周面(外周面、内周面)全周に圧着封止して、カッタチャンバ18からの土水圧を遮断する。このようにしてカッタチャンバ18からの土圧や水圧を遮断した安全な状態から、旋回環体122のシール部16を取り外す。この場合、各調整ジャッキ16Eの各分割押えリング16Dに対する加圧を解き、パッキンセグメント16S、分割押えリング16D、調整ジャッキ16Eのうちから損傷個所の部品を取り外す。そして、損傷個所の部品の修理、交換を行う。部品の修理、交換後、パッキンセグメント16S、分割押えリング16D、調整ジャッキ16Eを既述のとおり旋回環体122に取り付ける。そして、各分割ホルダ16Cの各分割グランドパッキン16Bを保持する面の圧力計で、この保持面に作用するパッキン圧を計測し、また、各分割押えリング16Dの押えプレート171の先端の圧力計で、この押えプレート171の先端に作用するパッキン圧を計測して、各部に所定のパッキン圧が作用するように、掘進機本体10の運転室や中央制御室からの遠隔操作により、各調整ジャッキ16Eの各分割押えリング16Dに対する加圧力を適宜調整して、各分割グランドパッキン16Bの最適な接触圧力で軸封面をシールする。このようにしてシール室15内でシール部16の修理、交換を行うことができる。
このようにしても第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
図8に第3の実施の形態を示している。
図8において、10は掘進機本体、11は掘進機本体10の外殻、111は外殻11の先端面に設けられる隔壁、112は外殻11の先端外周から突出されるフード、12は隔壁111に貫挿される回動支持体、13は回動支持体12に支持されるカッタヘッド(以下、この実施の形態の説明の中で外周部カッタヘッドという。)、14は回動支持体12を駆動する駆動部、18は隔壁111、フード112、カッタヘッド13により囲まれて形成されるカッタチャンバ、20は回動支持体12に支持されるカッタヘッド(以下、この実施の形態の説明の中で中心部カッタヘッドという。)、21は中心部カッタヘッド20の駆動装置、22は回動支持体12の先端隔壁221と中心部カッタヘッド20とにより囲まれて形成されるカッタチャンバ(以下、この実施の形態の説明の中で中心部カッタチャンバという。)、19は隔壁111の下部に開口され、外周部カッタチャンバ18内に取り込まれた土砂を排出するための排土装置である。15は隔壁111に機内側で隣接して回動支持体12を内包するように画成され、シール部16を修理可能なシール室、16はシール室15内で回動支持体12の周面に分解組み立て自在に形成されて、修理や交換を可能とし、さらには封止効果の調整が可能なシール部である。
このトンネル掘進機はセンタシャフト式で、回動支持体12は隔壁111の中心に貫挿される中空シャフトからなり、駆動部14は、中空シャフト12の掘進機本体10の機内側の中間部に外周方向に向けて取り付けられるギアフレーム141と、掘進機本体10の機内に固定されてギアフレーム141の後方に配置され、機内のシールドフレーム101に固定される固定側のリング142及びギアフレーム141に連結される周面にギア143を有する旋回側のリング144からなる旋回ベアリング145と、掘進機本体10の機内のシールドフレーム101に固定されて旋回ベアリング145に近接して配置される駆動モータ146、及び駆動モータ146の回転軸に装着され、旋回ベアリング145の旋回側のリング144に係合されるピニオンギア147とを備えてなる。
また、このトンネル掘進機では、2重カッタ方式が採用され、中空シャフト12の先端に中心部カッタヘッド20が併せて設けられる。この場合、中空シャフト12は、円筒部220と、円筒部220の先端側に設けられる先端隔壁221と、円筒部220の後端側に設けられる後端隔壁222とからなる。この中空シャフト12の先端隔壁221の中心に中心部カッタシャフト23が貫装され、後端隔壁222の中心に駆動装置21が装着されて、中心部カッタシャフト23と駆動部21がユニバーサルジョイント24を介して作動連結され、中心部カッタヘッド20は中心部カッタシャフト23に支持されて、中空シャフト12の先端に回動可能に取り付けられる。また、この中心部カッタヘッド20は、図9に示すように、複数のカッタスポーク201と、各カッタスポーク201の端部間に一つ置きに連結される円弧状外周リング202とからなり、各カッタスポーク201と円弧状外周リング202が扇形形状をなす。この2重カッタ方式により、外周部カッタヘッド13と中心部カッタヘッド20の適正回転速度を得る。また、この場合、中空シャフト12の内部と外周部カッタヘッド13のカッタスポーク131の内部がそれぞれ作業室223として連通されていて、中空シャフト12からビット交換などカッタスポーク131内での作業が可能である。
このトンネル掘進機において、シール室15は、隔壁111とギアフレーム141及び旋回ベアリング145の後方でシールドフレーム101に固定されて隔壁111と並列に配置される仕切り壁102とにより画成され、出入口150は仕切り壁102上部のシールドフレーム101の所定の位置に形成されて、シール室15に入退室可能であり、このシール室15でシール部16の点検、補修、交換などシール部16の管理を行う。なお、このシール室15は、作業者がシール部16の修繕や交換のために入退室が容易で、必要な機材や資材を搬入搬出可能な空間が確保されており、隔壁111には補強リブ111Rが設けられる。
このトンネル掘進機において、シール部16は(図2参照)シール室15内で中空シャフト12の周面に隔壁111に隣接して(換言すれば隔壁111の直後に)装備され、中空シャフト12の周面上に隔壁111に隣接して周方向に着脱可能に巻回され、流体圧の加圧又は減圧により膨張又は収縮して、中空シャフト12の周面に対して圧接又は離間する中空シャフト12と隔壁111との間を封止するための複数の分割弾性チューブ160からなる緊急封止装置16Aと、中空シャフト12の周面上に緊急封止装置16Aに隣接して周方向に配置され、全体として環状に連接可能な複数の分割パッキン16B’及びこれら分割パッキン16B’を中空シャフト12の周面に向けて押え保持する複数の分割ホルダ16Cと、中空シャフト12の周面上に複数の分割パッキン16B’に隣接して周方向に配置され、全体として環状に連接可能な複数の分割押えリング16Dと、各分割押えリング16Dを各分割パッキン16B’に向けて押圧する複数の調圧装置(調整ジャッキ)16Eとにより構成される。
なお、このシール部16の緊急封止装置16A、分割パッキン16B’、分割ホルダ16C、分割押えリング16D、調圧装置(調整ジャッキ)16Eは、中空シャフト12の全周をシールするため、第1の実施の形態のシール部と比べて大きさや長さの点で多少の変更があるが、基本的な構成は、第1の実施の形態のものと共通である。このため、ここではこれら各部の重複した説明は省略することにする。
また、このトンネル掘進機では、中空シャフト12が第1の実施の形態のセンタシャフトに比べて径の大きいものとなるが、この場合、カッタヘッド13を中間支持方式により支持するものとすると、例えば外径およそ10m、内径およそ8mのシールが必要になるところ、この中空シャフト12にすると、外径およそ4mのシールのみで済み、このようなシールの小口径、単純化により、シールの長寿命化を図ることができる。
このようにしてトンネル掘進機は構成され、外周部カッタヘッド13、中心部カッタヘッド20の回転により切羽を掘削し地盤内を掘進する。なお、中心部カッタヘッド20では、各カッタスポーク201の端部間に一つ置きに円弧状外周リング202が連結されて、各カッタスポーク201と円弧状外周リング202が扇形形状になっているので、外周部の掘削土砂は円滑に移動される。このトンネル掘進機の掘進中(すなわち、中空シャフト12が回転している間)は、中空シャフト12と隔壁111との間の間隙がシール部16により水密に保持され、外周部カッタチャンバ18に溜められた掘削土砂あるいは泥土あるいは泥水あるいはこれらの混合体が機内へ侵入するのを防止して、軸受が防護される。この場合、(図4(a)参照)緊急封止装置16Aは中空シャフト12と隔壁111との間を封止していない状態、すなわち、各分割弾性チューブ160が流体圧の減圧により収縮されて、中空シャフト12の周面に対して離間されており、中空シャフト12と隔壁111との間は、この緊急封止装置16ちに隣接して中空シャフト12の中間周面上に環装された複数のパッキンセグメント16とのシール作用、すなわち、各調整ジャッキ16Eにより加圧された各分割押えリング16Dにより各分割パッキン16B’が圧縮されて、その締め付けにより各分割パッキン16B’に軸表面を押し付ける力が発生し、これら分割パッキン16B’の接触圧力により軸封面が確実にシールされる。また、この場合、各分割ホルダ16Cの各分割パッキン16B’を保持する面には圧力計P1が取り付けられて、この保持面に作用するパッキン圧が計測され、各分割押えリング16Dの押えプレート171の先端に圧力計P2が取り付けられて、この押えプレート171の先端に作用するパッキン圧が計測されるので、掘進機本体10の運転室や中央制御室からの遠隔操作により、各調整ジャッキ16Eを各部のパッキン圧に基いて制御し、各分割押えリング16Dに対する加圧力を適宜調整することができ、各分割パッキン16B’の最適な接触圧力で軸封面をシールすることができる。また、トンネル掘進機の掘進中は、緊急封止装置16Aに近接して中空シャフト12の周面に開口された配管167から清浄な水、作泥土材、エアあるいはこれらの混合体を連続的又は断続的に噴射することで、外周部カッタチャンバ18から中空シャフト12周面の間隙への土砂の侵入を防止することができる。さらに、必要に応じて、中空シャフト12の配管169から各分割パッキン16B’の中間部に配置されたランタンリング168へ水、粘性液、オイルなどの清浄な液体を加圧注入することで、中空シャフト12と各分割パッキン16B’との間の摩擦抵抗を軽減したり摩擦抵抗による発熱を強制冷却したり、さらに、外周部カッタチャンバ18内の泥土に砂や礫などの摩滅物を含んでいる場合は軸封面の摩滅物を取り除いたりすることができる。
そして、このトンネル掘進機の掘進中にシール部16が損傷して掘進不能になると、トンネル掘進機Mは直ちに停止され、損傷を受けたシール部16の修理又は交換を行うことになる。この場合、作業者がシール室15に出入口150から入室し、必要な機材、資材を搬入搬出して、このシール室15内でシール部16の点検、補修、交換などを行う。特に、シール部16の修繕又は交換では(図4(b)参照)、まず、緊急封止装置16Aの各分割弾性チューブ160に液圧又は気体圧をその供給源より送給して、各分割弾性チューブ160を膨張させ、中空シャフト12の周面全周に圧着封止して、外周部カッタチャンバ18からの土水圧を遮断する。この場合、緊急封止装置16Aに近接する配管167から清浄な水、作泥土材、エアあるいはこれらの混合体が連続的又は断続的に噴射されることで、中空シャフト12の各分割弾性チューブ160による圧着面から土砂が排除されるので、各分割弾性チューブ160による封止性能がより高められる。このようにして外周部カッタチャンバ18からの土圧や水圧を遮断した安全な状態から、中空シャフト12のシール部16を取り外す。この場合、各調整ジャッキ16Eの各分割押えリング16Dに対する加圧を解き、パッキンセグメント16S、分割押えリング16D、調整ジャッキ16Eのうちから損傷個所の部品を取り外す。そして、損傷個所の部品の修理、交換を行う。部品の修理、交換後、パッキンセグメント16S、分割押えリング16D、調整ジャッキ16Eを既述のとおり中空シャフト12に取り付ける。そして、各分割ホルダ16Cの各分割パッキン16B’を保持する面の圧力計P1で、この保持面に作用するパッキン圧を計測し、また、各分割押えリング16Dの押えプレート171の先端の圧力計P2で、この押えプレート171の先端に作用するパッキン圧を計測して、各部に所定のパッキン圧が作用するように、掘進機本体10の運転室や中央制御室からの遠隔操作により、各調整ジャッキ16Eの各分割押えリング16Dに対する加圧力を適宜調整して、各分割パッキン16B’の最適な接触圧力で軸封面をシールする。このようにしてシール室15内でシール部16の修理、交換を行うことができる。
このようにしても第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
図10に第4の実施の形態を示している。この実施の形態では、第1乃至第3の実施の形態とは異なるシール部を例示している。
図10において、111は隔壁、12は隔壁111に貫挿される回動支持体としてのセンタシャフトである。
このトンネル掘進機において、シール部16は、シール室15内でセンタシャフト12の周面に隔壁111に隣接して(換言すれば隔壁111の直後に)装備され、センタシャフト12の周面上に隔壁111に隣接して周方向に着脱可能に巻回され、流体圧の加圧又は減圧により膨張又は収縮して、センタシャフト12の周面に対して圧接又は離間するセンタシャフト12と隔壁111との間を封止するための複数の分割弾性チューブ160からなる緊急封止装置16Aと、センタシャフト12の周面に緊急封止装置16Aに隣接してテーパ形状部25が形成されてこのテーパ形状部25上に周方向に配置され、全体として環状に連接可能な複数の分割パッキン16B’及びこれらの分割パッキン16B’をセンタシャフト12のテーパ形状部25に向けて押え保持する複数の分割ホルダ16Cと、各分割ホルダ16Cがセンタシャフト12の周面上で軸方向に移動可能に配設され、各分割ホルダ16Cを押圧して各分割パッキン16B’をテーパ形状部25上で低部側から高部側に向けて相対的に移動し各分割パッキン16B’を圧縮する複数の調圧装置(調整ジャッキ)16Eとにより構成される。
この場合、緊急封止装置16Aは全体として環状に連接可能な複数の分割取付金具26により取り付けられる。これらの分割取付金具26は、内周縁部をセンタシャフト12の周面に沿って当接して隔壁111に沿ってセンタシャフト12上に立ち上げられ、隔壁111にボルトナットにより固定される略円弧形状の平板からなる固定部261と、固定部261の中間部(内周縁部と外周縁部との間の中間部)からセンタシャフト12の周面と平行に延び、所定の位置に流体供給管166のための挿通部262を有する断面略円弧形状の部分263、及びこの部分263の固定部261とは反対側の端部から固定部261と平行にセンタシャフト12の周面に向けて延びる略円弧形状の部分264からなる保持部265と、断面略円弧形状の部分263の固定部261とは反対側の端部から断面略L字形に延びる取付部266とを有し、外周側が幅広の溝形をなし、内周側が幅狭の溝形をなす。緊急封止装置16Aをなす各分割弾性チューブ160は隔壁111に隣接してセンタシャフト12の周面上に円環状に配置され、その上から、各分割取付金具26が隔壁111に隣接してセンタシャフト12の周面上に円環状に設置され、各分割取付金具26の固定部261が隔壁111にボルトナットにより固定されて、各分割弾性チューブ160が各分割取付金具26の内周側の溝をなす各面に保持される。なお、各分割弾性チューブ160は接着剤などにより接合されてもよい。そして、分割弾性チューブ160に接続される流体供給管166が保持部265の挿通部262に通されて、外部の流体供給源に接続される。
このトンネル掘進機のセンタシャフト12のテーパ形状部25はセンタシャフト12の隔壁111から所定距離離れた位置が隔壁111側から漸次拡径されて形成される。
各分割パッキン16B’はセンタシャフト12のテーパ形状部25に沿って周方向に円環状に環装可能に断面略円弧状のブロック形状に形成されてセンタシャフト12の軸方向に複数列に配列され、各分割ホルダ16Cはセンタシャフト12上の各列の各分割パッキン16B’をその上から円環状に押え可能に各分割パッキン16B’を収容保持可能な断面略円弧状のボックス形に形成され、周囲の各面にボルト孔が設けられて、各分割パッキン16B’は内周側に各分割ホルダ16Cは外周側にそれぞれ配置されて一体的に組み立てられる。なお、各分割ホルダ16Cの内周面は隔壁111側から順次センタシャフト12の周面に対して離れる方向に段差が付けられて各段部に各分割パッキン16B’のための収容凹部176が形成され、各列の各分割パッキン16B’は各分割ホルダ16Cの各収容凹部176に取り付けられて、各収容凹部176からセンタシャフト12のテーパ形状部25にその傾斜に合せて圧接可能に突出される。以下、この分割パッキン16B’と分割ホルダ16Cの組立体をパッキンセグメント16Sという。これらのパッキンセグメント16Sはセンタシャフト12の周面上に各分割取付金具26(緊急封止装置16A)に隣接してセンタシャフト12のテーパ形状部25上に周方向に配置されて、分割ホルダ16Cの一端に設けられたブロック状のフレームが各分割取付金具26の取付部266の下部にシール材267を介して当接され、各パッキンセグメント16S同士が各分割ホルダ16C相互間をボルトナットの締結により連結されて、全体として環状に連接され、センタシャフト12の周面上に軸方向に移動可能に配設される。また併せて、各分割ホルダ16Cには、給油脂管268が挿着されて一端が分割ホルダ16Cの内周面に開口され、他端は給油脂供給源に接続されて、センタシャフト12とパッキンセグメント16Sとの間にオイルやグリースなどの潤滑剤が圧入、給脂されて、シール部16に地下水や微粒子(土砂)などの侵入を阻止可能に、また、センタシャフト12とパッキンセグメント16Sとの間の摩擦抵抗の低下によるシールの劣化を抑止可能に、さらに摩擦抵抗による発熱を冷却可能にしている。また、各分割ホルダ16Cの各分割パッキン16B’を保持する面には圧力計(図示省略)が取り付けられて、この保持面に作用するパッキン圧を計測可能としている。
各調圧装置16Eは、各分割パッキン16B’への加圧力を調整可能とする液圧作動式又は気体圧(空気圧)作動式の調整ジャッキが採用される。各調整ジャッキ16Eはジャッキ本体174の基端が各分割取付金具26の取付部266に着脱可能に支持固定され、作動ロッド175の先端が各パッキンセグメント16Sの分割ホルダ16Cに着脱可能に固定されて、各分割取付金具26と各パッキンセグメント16Sが接続され、各調整ジャッキ16Eの動作(この場合、作動ロッド175の押し動作)により、各パッキンセグメント16Sを押圧して各分割パッキン16B’をテーパ形状部25に対して低部側から高部側に向けて押圧し、各分割パッキン16B’を圧縮可能にしている。なお、各パッキンセグメント16Sの加圧力の調整、すなわち各調整ジャッキ16Eの制御は掘進機本体10の運転室や中央制御室において遠隔操作により行うことが好ましい。
このようにしてシール部16は小口径、単純化されて形成される。
また、このトンネル掘進機では、隔壁111のセンタシャフト挿通部のカッタチャンバ18側の一部が少し拡径されて溝111Gが形成され、この溝111Gとセンタシャフト12との間にシール部材269がカッタチャンバ18内に溜まった土砂の侵入防止用として設置される。このシール部材269にはテールシールで用いられるブラシ型テールシールを使用することができる。なお、このシール部材269の交換は機内からはできない。さらに、この隔壁111には配管27がカッタチャンバ18内に溜まった土砂の侵入防止用に設けられて一端がセンタシャフト挿通部の内周面に開口され、他端は塑性流動性体の供給源に接続される。なお、この配管27は隔壁111に代えて、センタシャフト12に設けられてもよい。
このようにすることで、トンネル掘進機の掘進中(すなわち、センタシャフト12が回転している間)は、センタシャフト12と隔壁111のセンタシャフト挿通部との間の間隙がシール部16により水密に保持され、カッタチャンバ18に溜められた掘削土砂あるいは泥土あるいは泥水あるいはこれらの混合体が機内に侵入するのを防止して、軸受が防護される。この場合、緊急封止装置16Aはセンタシャフト12と隔壁111との間を封止していない状態、すなわち、各分割弾性チューブ160が流体圧の減圧により収縮されて、センタシャフト12の周面に対して離間されており、センタシャフト12と隔壁111との間は、この緊急封止装置16Aに隣接してセンタシャフト12の中間周面上に環装された複数のパッキンセグメント16Sのシール作用、すなわち、各調整ジャッキ16Eにより各パッキンセグメント16Sが加圧され各分割パッキン16B’がセンタシャフト12のテーパ形状部25にその低部側から高部側に向けて押圧されて、各分割パッキン16B’に微小な軸方向への変位が生じ、このときのセンタシャフト12のテーパ形状部25のくさび作用により、各分割パッキン16B’のセンタシャフト12の直径方向への圧力が増し、この分割パッキン16B’の地下水の水圧以上の接触圧力で軸封面が確実にシールされる。また、この場合、各分割ホルダ16Cの各分割パッキン16B’を保持する面には圧力計(図示省略)が取り付けられて、この保持面に作用するパッキン圧が計測されるので、掘進機本体10の運転室や中央制御室からの遠隔操作により、各調整ジャッキ16Eを各部のパッキン圧に基いて制御し、各パッキンセグメント16Sに対する加圧力を適宜調整することができ、各分割パッキン16B’の最適な接触圧力で軸封面をシールすることができ、止水効果をさらに高めることができる。これにより、カッタチャンバ18からセンタシャフト12を伝いシール部16に侵入しようとする地下水や土粒子を遮断する。なお、分割取付金具26の取付部266とシール材267とは軸方向へ僅かに相対的にずれが発生する可能性があるが、センタシャフト12の回動方向への相対的摺動は発生しないので、機能性や耐久性がよいといえる。分割取付金具26の取付部266とパッキンセグメント16Sのブロック状のフレームとの間の間隙はシール材267で封止され、地下水や土砂粒子の侵入が阻止される。また、トンネル掘進機の掘進中は、各分割ホルダ16Cの給油脂管268からオイルやグリースなどの潤滑剤が圧入給脂されて、シール部16への地下水や微粒子(土砂)などの侵入を阻止し、また、センタシャフト12とパッキンセグメント16Sとの間の摩擦抵抗の低下によるシールの劣化を抑止し、さらに摩擦抵抗による発熱を冷却する。
また、このトンネル掘進機では、隔壁111のセンタシャフト挿通部のカッタチャンバ側の一部に溝111Gが形成され、この溝111Gとセンタシャフト12]との間にシール材269が設置されて、カッタチャンバ18内に溜まった土砂の侵入が防止され、さらに、隔壁111の配管27から、例えばベントナイト液、ベントナイトと粘土、高分子材などとの混合液など、セメントのように固化しない塑性流動性体がセンタシャフト12と隔壁111との間の間隙に注入され充満加圧されて(カッタチャンバ18へ漏出するように調圧供給されて)、カッタチャンバ18から土砂の侵入が防止される。
そして、このトンネル掘進機の掘進中にシール部16が損傷して掘進不能になると、トンネル掘進機は直ちに停止され、損傷を受けたシール部16の修理又は交換を行うことになる。この場合、作業者がシール室15に入室し、必要な機材、資材を搬入搬出して、このシール室15内でシール部16の点検、補修、交換などを行う。特に、シール部16の修繕又は交換では、まず、緊急封止装置16Aの各分割弾性チューブ160に液圧又は気体圧をその供給源より送給して、各分割弾性チューブ160を膨張させ、センタシャフト12の周面全周に圧着封止して、カッタチャンバ18からの土水圧を遮断する。この場合、センタシャフト18に設けられた配管167から清浄な水あるいは作泥土材あるいはエアあるいはこれらの混合体が連続的又は断続的に噴射されることで、センタシャフト12の各分割弾性チューブ160による圧着面から土砂が排除されるので、各分割弾性チューブ160による封止性能がより高められる。このようにしてカッタチャンバ18からの土圧や水圧を遮断した安全な状態から、センタシャフト12のシール部16を取り外す。この場合、各調整ジャッキ16Eの各パッキンセグメント16Sに対する加圧を解き、パッキンセグメント16S、調整ジャッキ16Eのうちから損傷個所の部品を取り外す。そして、損傷個所の部品の修理、交換を行う。部品の修理、交換後、パッキンセグメント16S、調整ジャッキ16Eを既述のとおりセンタシャフト12に取り付ける。そして、各分割ホルダ16Cの各分割パッキン16B’を保持する面の圧力計で、この保持面に作用するパッキン圧を計測して、各部に所定のパッキン圧が作用するように、掘進機本体の運転室や中央制御室からの遠隔操作により、各調整ジャッキ16Eの各パッキンセグメント16Sに対する加圧力を適宜調整して、各分割パッキン16B’の最適な接触圧力で軸封面をシールする。このようにしてシール室15内でシール部16の修理、交換を行うことができる。
このようにしても第1の実施の形態のシール部と同様の作用効果を奏する。
なお、このシール部16は、第1、第2及び第3の各実施の形態に例示したセンタシャフト式、中間支持式の各回動支持体にも同様に適用でき、同様の作用効果を得ることができる。
図11、図12に第5の実施の形態を示している。この実施の形態では、第4の実施の形態とはまた異なるシール部を例示している。
図11において、111は隔壁、12は隔壁111に貫挿される回動支持体としてセンタシャフトである。
このトンネル掘進機において、シール部16は、シール室15内でセンタシャフト12の周面に隔壁111に隣接して(換言すれば隔壁111の直後に)装備され、センタシャフト12の周面上に隔壁111に隣接して周方向に着脱可能に巻回され、流体圧の加圧又は減圧により膨張又は収縮して、センタシャフト12の周面に対して圧接又は離間するセンタシャフト12と隔壁111との間を封止するための複数の分割弾性チューブ160からなる緊急封止装置16Aと、センタシャフト12の周面に緊急封止装置16Aに隣接してテーパ形状部25が形成されてこのテーパ形状部25上に周方向に配置され、全体として環状に連接可能な複数の分割パッキン16B’及びこれらの分割パッキン16B’をセンタシャフト12のテーパ形状部25に向けて押え保持する複数の分割ホルダ16Cと、テーパ形状部25がセンタシャフト12の周面上で軸方向に移動可能に配設され、このテーパ形状部25を押圧して各分割パッキン16B’をテーパ形状部25上で低部側から高部側に向けて相対的に移動し各分割パッキン16B’を圧縮する複数の調圧装置(調整ジャッキ)16Eとにより構成される。
この場合、緊急封止装置16Aは全体として環状に連接可能な複数の分割取付金具28により取り付けられる。これらの分割取付金具28は、断面略逆U字形で断面略円弧上に延びる内周側の保持部材28Aと、断面略U字形で断面略円弧状に延びる外周側の取付部材28Bが接合されてなり、保持部材28Aと取付部材28Bの各接合部間に流体供給管166のための挿通部280が貫通形成される。緊急封止装置16Aをなす各分割弾性チューブ160は隔壁111に隣接してセンタシャフト12の周面上に円環状に配置され、その上から、各分割取付金具28が隔壁111に隣接してセンタシャフト12の周面上に円環状に設置され、各分割取付金具28の取付部28Bが隔壁111にボルトナットにより固定されて、各分割弾性チューブ160が各分割取付金具28の内周側の保持部28A内に保持される。なお、各分割弾性チューブ160は接着剤などにより接合されてもよい。そして、分割弾性チューブ160に接続される流体供給管166が各分割取付金具28の挿通部280に通されて、外部の流体供給源に接続される。また、この緊急封止装置16Aの設置とともに、センタシャフト12に各分割弾性チューブ160の設置面に近接して開口され、清浄な水、作泥土材、エアあるいはこれらの混合体を噴射又はジェット噴射するための配管167が設けられ、配管167はセンタシャフト12を通してその供給源に接続される。
このトンネル掘進機のセンタシャフト12のテーパ形状部25はセンタシャフト12の隔壁111から所定距離離れた位置に隔壁111側から漸次拡径される傾斜リング250が取り付けられて形成される。この場合、図12に示すように、センタシャフト12の隔壁111から所定距離離れた位置の周面には周方向に所定の間隔で軸方向に向けて複数のキー12Kが形成され、傾斜リング250は内周面にセンタシャフト12の各キー12Kに対応して複数のキー溝250Gが形成されて、センタシャフト12の周面に傾斜リング250が各キー12Kと各キー溝250Gを噛み合わせてセンタシャフト12と一体に回動可能にかつ軸方向に少し摺動可能に取り付けられる。
各分割パッキン16B’はセンタシャフト12のテーパ形状部25に沿って周方向に円環状に環装可能に断面略円弧状のブロック形状に形成されてセンタシャフト12の軸方向に複数列に配列され、各分割ホルダ16Cはセンタシャフト12上の各列の各分割パッキン16B’をその上から円環状に押え可能に各分割パッキン16B’を収容保持可能な断面略円弧状のボックス形に形成され、周囲の各面にボルト孔が設けられて、各分割パッキン16B’が内周側に各分割ホルダ16Cが外周側にそれぞれ配置されて一体的に組み立てられる。なお、各分割ホルダ16Cの内周面は隔壁111側から順次センタシャフト12の周面に対して離れる方向に段差が付けられて各段部に各分割パッキン16B’のための収容凹部176が形成され、各列の各分割パッキン16B’は各分割ホルダ16Cの各収容凹部176に取り付けられて、各収容凹部176からセンタシャフト12のテーパ形状部25にその傾斜に合せて圧接可能に突出される。以下、この分割パッキン16B’と分割ホルダ16Cの組立体をパッキンセグメント16Sという。これらのパッキンセグメント16Sはセンタシャフト12の周面上に各分割取付金具28(緊急封止装置16A)に隣接してセンタシャフト12のテーパ形状部25上に周方向に配置されて、一端が各分割取付金具28の取付部28Bにボルトナットにより連結され、各パッキンセグメント16S同士が各分割ホルダ16C相互間をボルトナットの締結により連結されて、全体として環状に連接される。また併せて、各分割ホルダ16Cには、給油脂管268が挿着されて一端が分割ホルダ16Cの内周面に開口され、他端は給油脂供給源に接続されて、センタシャフト12とパッキンセグメント16Sとの間にオイルやグリースなどの潤滑剤が圧入、給脂されて、シール部16に地下水や微粒子(土砂)などの侵入を阻止可能に、また、センタシャフト12とパッキンセグメント16Sとの間の摩擦抵抗の低下によるシールの劣化を抑止可能に、さらに摩擦抵抗による発熱を冷却可能にしている。また、各分割ホルダ16Cの各分割パッキン16B’を保持する面には圧力計(図示省略)が取り付けられて、この保持面に作用するパッキン圧を計測可能としている。
各調圧装置16Eは、各分割パッキン16B’への加圧力を調整可能とする液圧作動式又は気体圧(空気圧)作動式の調整ジャッキが採用される。各調整ジャッキ16Eはジャッキ本体174の基端がセンタシャフト12のテーパ形状部25の後方の周面に固設され、作動ロッド175の先端がテーパ形状部25(傾斜リング250)の後端部に連結されて、各調整ジャッキ16Eの動作(この場合、作動ロッド175の押し動作)により、テーパ形状部25がセンタシャフト12の周面上を隔壁111側に押圧可能になっている。これら調整ジャッキ16Eのテーパ形状部25(傾斜リング250)に対する押圧により、各分割パッキン16B’をテーパ形状部25に対して低部側から高部側に向けて相対的に押圧し、各分割パッキン16B’を圧縮する。なお、各パッキンセグメント16Sの加圧力の調整、すなわち各調整ジャッキ16Eの制御は掘進機本体の運転室や中央制御室において遠隔操作により行うことが好ましい。
このようにしてシール部16は小口径、単純化されて形成される。
このようにすることで、トンネル掘進機の掘進中(すなわち、センタシャフト12が回転している間)は、センタシャフト12と隔壁111のセンタシャフト挿通部との間の間隙がシール部16により水密に保持され、カッタチャンバ18に溜められた掘削土砂あるいは泥土あるいは泥水あるいはこれらの混合体が機内へ侵入するのを防止して、軸受が防護される。この場合、緊急封止装置16Aはセンタシャフト12と隔壁111との間を封止していない状態、すなわち、各分割弾性チューブ160が流体圧の減圧により収縮されて、センタシャフト12の周面に対して離間されており、センタシャフト12と隔壁111との間は、この緊急封止装置16Aに隣接してセンタシャフト12の中間周面上に環装された複数のパッキンセグメント16Sのシール作用、すなわち、各調整ジャッキ16Eによりテーパ形状部25(傾斜リング250)が隔壁111側に加圧されて、このときのセンタシャフト12のテーパ形状部25のくさび作用により、各分割パッキン16B’がセンタシャフト12のテーパ形状部25にその低部側から高部側に向けて相対的に押圧されて、各分割パッキン16B’のセンタシャフト12の直径方向への圧力が増し、この分割パッキン16B’の地下水の水圧以上の接触圧力で軸封面が確実にシールされる。また、各分割パッキン16B’が摩耗して押圧力が低下した場合でも、各調整ジャッキ16Eによりテーパ形状部25を隔壁111側に若干移動することで、各分割パッキン16B’のテーパ形状部25への押圧力を高めることができ、各分割パッキン16B’による封止効果を維持することができる。また、この場合、各分割ホルダ16Cの各分割パッキン16B’を保持する面には圧力計(図示省略)が取り付けられて、この保持面に作用するパッキン圧が計測されるので、掘進機本体10の運転室や中央制御室からの遠隔操作により、各調整ジャッキ16Eを各部のパッキン圧に基いて制御し、テーパ形状部25に対する加圧力を適宜調整することができ、各分割パッキン16B’の最適な接触圧力で軸封面をシールすることができ、止水効果をさらに高めることができる。これにより、カッタチャンバ18からセンタシャフト12を伝いシール部16に侵入しようとする地下水や土粒子を遮断する。また、トンネル掘進機の掘進中は、各分割ホルダ16Cの給油脂管268からオイルやグリースなどの潤滑剤が圧入給脂されて、シール部16に地下水や微粒子(土砂)などの侵入を阻止し、また、センタシャフト12とパッキンセグメント16Sとの間の摩擦抵抗の低下によるシールの劣化を抑止し、さらに摩擦抵抗による発熱を冷却する。
そして、このトンネル掘進機の掘進中にシール部16が損傷して掘進不能になると、トンネル掘進機は直ちに停止され、損傷を受けたシール部16の修理又は交換を行うことになる。この場合、作業者がシール室15に入室し、必要な機材、資材を搬入搬出して、このシール室15内でシール部16の点検、補修、交換などを行う。特に、シール部16の修繕又は交換では、まず、緊急封止装置16Aの各分割弾性チューブ160に液圧又は気体圧をその供給源より送給して、各分割弾性チューブ160を膨張させ、センタシャフト12の周面全周に圧着封止して、カッタチャンバ15からの土水圧を遮断する。この場合、センタシャフト12に設けられた配管167から清浄な水、作泥土材、エアあるいはこれらの混合体が連続的又は断続的に噴射されることで、センタシャフト12の各分割弾性チューブ160による圧着面から土砂が排除されるので、各分割弾性チューブ160による封止性能がより高められる。このようにしてカッタチャンバ18からの土圧や水圧を遮断した安全な状態から、センタシャフト12のシール部16を取り外す。この場合、各調整ジャッキ16Eによるテーパ形状部25(傾斜リング250)の各パッキンセグメント16Sに対する加圧を解き、パッキンセグメント16S、調整ジャッキ16Eのうちから損傷個所の部品を取り外す。そして、損傷個所の部品の修理、交換を行う。部品の修理、交換後、パッキンセグメント16S、調整ジャッキ16Eを既述のとおりセンタシャフト12に取り付ける。そして、各分割ホルダ16Cの各分割パッキン16B’を保持する面の圧力計で、この保持面に作用するパッキン圧を計測して、各部に所定のパッキン圧が作用するように、掘進機本体の運転室や中央制御室からの遠隔操作により、各調整ジャッキ16Eのテーパ形状部25に対する加圧力を適宜調整して、各分割パッキン16B’の最適な接触圧力で軸封面をシールする。このようにしてシール室15内でシール部16の修理、交換を行うことができる。
このようにしても第1の実施の形態のシール部と同様の作用効果を奏する。
なお、このシール部16は、第1、第2及び第3の各実施の形態に例示したセンタシャフト式、中間支持式の各回動支持体にも同様に適用でき、同様の作用効果を得ることができる。
10 掘進機本体
101 シールドフレーム
102 仕切り壁
11 外殻
111 隔壁
111R 補強リブ
111G 溝
112 フード
12 回動支持体(センタシャフト)
12 回動支持体
121 カッタ支持桁
122 旋回環体
12S 回転軸
12K キー
13 カッタヘッド
131 カッタスポーク
14 駆動部
141 ギアフレーム
142 固定側のリング
143 ギア
144 旋回側のリング
145 旋回ベアリング
146 駆動モータ
147 ピニオンギア
148 駆動ギア
15 シール室
150 出入口
16 シール部
16O 外周シール部
16I 内周シール部
160 分割弾性チューブ
16A 緊急封止装置
16B 分割グランドパッキン
16B’分割パッキン
16C 分割ホルダ
16S パッキンセグメント
16D 分割押えリング
16E 調圧装置(調整ジャッキ)
161 分割取付金具
162 固定部
163 取付部
164 挿通部
165 連結部
166 流体供給管
167 配管
168 ランタンリング
169 配管
171 押えプレート
172 取付プレート
173 接続部
174 ジャッキ本体
175 作動ロッド
176 収容凹部
P1 圧力計
P2 圧力計
18 カッタチャンバ
19 排土装置
20 カッタヘッド
201 カッタスポーク
202 円弧状外周リング
21 駆動装置
22 カッタチャンバ
220 円筒部
221 先端隔壁
222 後端隔壁
23 中心部カッタシャフト
24 ユニバーサルジョイント
25 テーパ形状部
250 傾斜リング
250G キー溝
26 分割取付金具
261 固定部
262 挿通部
263 断面略円弧形状の部分
264 略円弧形状の部分
265 保持部
266 取付部
267 シール材
268 給油脂管
269 シール材
27 配管
28 分割取付金具
28A 円周側の保持部材
28B 外周側の取り付け部材
280 挿通部

Claims (6)

  1. 掘進機本体の先端側に設けられる隔壁と、前記隔壁にシール部を介して回動可能に貫挿され、前記掘進機本体の機内で駆動部に作動連結される回動支持体と、前記回動支持体に回動可能に支持され、前記掘進機本体の先端に前記隔壁に対向して配置されるカッタヘッドとを備え、前記カッタヘッドにより切羽を掘削し地盤内を掘進するトンネル掘進機において、
    前記隔壁に機内側で隣接して前記回動支持体を内包するようにシール室が画成され、
    前記シール部は前記シール室内で前記回動支持体の周面に分解組み立て自在に形成される、
    ことを特徴とするトンネル掘進機。
  2. シール部は、回動支持体の周面上に隔壁に隣接して周方向に着脱可能に巻回され、流体圧の加圧又は減圧により膨張又は収縮して、前記回動支持体の周面に対して圧接又は離間する前記回動支持体と前記隔壁との間を封止するための緊急封止装置と、前記回動支持体の周面上に前記緊急封止装置に隣接して周方向に配置され、全体として環状に連接可能な複数の分割パッキン及びこれらの分割パッキンを前記回動支持体の周面に向けて押え保持する複数の分割ホルダと、前記回動支持体の周面上に前記複数の分割パッキンに隣接して周方向に配置され、全体として環状に連接可能な複数の分割押えリングと、前記各分割押えリングを前記各分割パッキンに向けて押圧するジャッキを含む複数の調圧装置とにより構成される請求項1に記載のトンネル掘進機。
  3. シール部は、回動支持体の周面上に隔壁に隣接して周方向に着脱可能に巻回され、流体圧の加圧又は減圧により膨張又は収縮して、前記回動支持体の周面に対して圧接又は離間する前記回動支持体と前記隔壁との間を封止するための緊急封止装置と、前記回動支持体の周面に前記緊急封止装置に隣接してテーパ形状部が形成されて前記テーパ形状部上に周方向に配置され、全体として環状に連接可能な複数の分割パッキン及びこれらの分割パッキンを前記回動支持体のテーパ形状部に向けて押え保持する複数の分割ホルダと、前記各分割ホルダ又は前記テーパ形状部が前記前記回動支持体の周面上で軸方向に移動可能に配設され、前記各分割ホルダ又は前記テーパ形状部を押圧して前記各分割パッキンを前記テーパ形状部上で低部側から高部側に向けて相対的に移動し前記各分割パッキンを圧縮するジャッキを含む複数の調圧装置とにより構成される請求項1に記載のトンネル掘進機。
  4. 回動支持体は隔壁の中心に貫挿されるセンタシャフトからなり、駆動部は、前記センタシャフトの掘進機本体の機内側の中間部に外周方向に向けて取り付けられるギアフレームと、前記掘進機本体の機内に固定されて前記ギアフレームの外周に沿って配置され、固定側のリング及び前記ギアフレームに連結される周面にギアを有する旋回側のリングからなる旋回ベアリングと、前記掘進機本体の機内に固定されて前記旋回ベアリングに近接して配置される駆動モータ、及び前記駆動モータの回転軸に装着され、前記旋回ベアリングの前記旋回リングに係合されるピニオンギアとを備えてなり、シール室は、前記隔壁と前記ギアフレームの後方に前記隔壁と並列に配置される仕切り壁とにより画成され、シール部は前記シール室内で前記回動支持体の周面に前記隔壁に隣接して形成される請求項1乃至3のいずれかに記載のトンネル掘進機。
  5. 回動支持体は隔壁の中心と外周との中間に貫挿される複数のカッタ支持部材と前記各カッタ支持部材間に連結される旋回環体とからなり、駆動部は、前記掘進機本体の機内に固定されて前記旋回環体に沿って配置され、固定側のリング及び前記旋回環体に連結される周面にギアを有する旋回側のリングからなる旋回ベアリングと、前記掘進機本体の機内に固定されて前記旋回ベアリングに近接して配置される駆動モータ、及び前記駆動モータの回転軸に装着され、前記旋回ベアリングの前記旋回リングに係合されるピニオンギアとを備えてなり、シール室は、前記隔壁と前記旋回環体の後方に前記隔壁と並列に配置される仕切り壁とにより画成され、シール部は前記シール室内で前記回動支持体の周面に前記隔壁に隣接して形成される請求項1乃至3のいずれかに記載のトンネル掘進機。
  6. カッタヘッドは、回動支持体の先端側外周面に取り付けられる大径の外周部カッタヘッドと、前記回動支持体の先端に取り付けられる小径の中心部カッタヘッドとを備える請求項1乃至5のいずれかに記載のトンネル掘進機。
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