JP2017043899A - タイル面に対する乾水化構造 - Google Patents

Abstract

【課題】
浴槽、トイレ、フロアー、玄関等所要の場所に張設されたタイル面に対して、その表面に清掃等の残留水が溜まらないようにした「タイル面に対する乾水化構造」に関する。
【解決手段】
各タイルを、透水性を具えた目地材を介して隣接させると共に、当該タイルの土台等に対する張設を、その下面側に、合成樹脂線材により線条相互融着させて形成した透水材で製した立体網状構造体であってその内部に複数の筒状空洞部４ａを形成するように構成した空間形成材を介在させて行うようにしたことを特徴とするタイル面に対する乾水化構造。
【選択図】 図１

Description

本発明は、浴槽、トイレ、フロアー、玄関等所要の場所に張設されたタイル面に対して、その表面に清掃等の残留水が溜まらないようにした「タイル面に対する乾水化構造」に関する。

浴槽、トイレ、フロアー、玄関等、所要の場所に対するタイル面の張設は、土台面に対してモルタル等を用いてタイルを直接張り着するようにすることを常套手段とした。そして、タイル表面に流れる清掃水等は、一隅に設けた排水口から下水等に排出するものである。

上記した従来のタイル張りであると、タイル表面に流れる洗浄水等は、部屋の隅等、所要箇所に設けた排水溝まで、タイル表面を流れてゆくことによりその排除が成されるものである。従って、タイル表面は排水の流れに基づきなかなか乾水化できず、濡れた状態が長時間続くことを余儀なくされた。

本発明はこのような問題を解決し、タイル表面の水分を速やかに吸収させて乾水化の促進が図られるようにすることにより、従来の問題を可決した新規の「タイル面に対する乾水化構造」の提供を図ったものである。

本発明は請求項１に記載のように、各タイルを、透水性を具えた目地材を介して隣接させると共に、当該タイルの土台等に対する張設を、その下面側に、合成樹脂線材により線条相互融着させて形成した透水材で製した立体網状構造体であってその内部に複数の筒状空洞部４ａを形成するように構成した空間形成材を介在させて行うようにしたことを特徴とするタイル面に対する乾水化構造に係る。

本発明は請求項１に記載のような構成の採用に基づき、すなわち、タイルの土台等に対する張設を、その下面側に、合成樹脂線材により線条相互融着させて形成した透水材で製した立体網状構造体であってその内部に複数の筒状空洞部４ａを形成するように構成した空間形成材を介在させるように構成したから、タイル下面には一時貯水並びに流水用空間が形成されることと成る。従って、タイル表面の清掃水等は、その表面から流れ落ちると共に、透水性目地材を透して、上記空間形成材内に速やかに導かれることとなる。そして、所要の排水口から排出される訳であるが、これによる排水が間に合わなかったとしても、空間形成材内での一時的な貯水効果が奏され、タイル表面に溢れ出すことが無い。

更に、上記した空間形成材は、内部に複数の筒状空洞部４ａを形成するように構成したものであるから、上面からの圧縮力に対して強い耐性を奏し、タイル張設面に対する良好なる支持目的が達成される。

本発明の要部を表した縦断面図である。 本発明の平面図である。 本発明に用いる空間形成材の斜視図である。 図３におけるＸ−Ｘ線断面図である。

図において、1はタイル、２は各タイルを所定の間隔で隣接させるための目地材であって、当該目地材は連続気泡の合成樹脂材、スポンジ材のように通水性を具えた材料で形成してある。

３は基礎コンクレート等の土台面であって、上記したタイル１は当該土台面３に対して、所定の空間形成材４を介在させた状態で張設してある。

そして、当該空間形成材４であるが、これは、ポリプロピレンのような合成樹脂線材により線条相互融着させて形成した透水材で製した立体網状構造体であって、その内部には複数の筒状空洞部４ａを形成するように構成してある。そして、当該筒状空洞部４ａの存在は、圧縮方向に顕著な抵抗性を発揮し、タイル面の土台材として潰れることなくタイルの平坦的張設に十分耐え得る程度の強度を有している。

上記構成に基づき、タイル上に流された洗浄水等は、目地材２を透して空間形成材４内に導かれる。従って、タイル表面に水分残存を無くすることが出来る。そして、空間形成材４で形成される導水空間を、下水道等に連結することにより、速やかなる排水が図られる。

５は土台面３と空間形成材４の間に介在させた防水用保護シートであって、当該空間形成に材導かれたタイル上の水が、土台面３内に漏洩的に吸収されてしまうことを防止するためのものであり、これは絶対的要件とするものではない。

また、前記した空間形成材４は図１に示すように、筒状空洞部４ａが横並び状に形成したもの一枚を用いるように構成してあるが、これは複数枚を重ねることにより、含水能力を増加させた形態で実施する場合もある。この時、各空間形成材４はその、筒状空洞部４ａを上下位のものが直交するような形態で重ねるようにすることが、強度的に好ましい。

１ タイル
２ 目地材
３ 土台面
４ 空間形成材
４ａ筒状空洞部
５ 防水用保護シート

Claims (1)

1. 各タイルを、透水性を具えた目地材を介して隣接させると共に、当該タイルの土台等に対する張設を、その下面側に、合成樹脂線材により線条相互融着させて形成した透水材で製した立体網状構造体であってその内部に複数の筒状空洞部４ａを形成するように構成した空間形成材を介在させて行うようにしたことを特徴とするタイル面に対する乾水化構造。