JP2017043395A - 液含浸用容器、及び液含浸キット - Google Patents

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直之 大谷
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Abstract

【課題】 封入部材を確実に破断させて液剤を吸液部材に含浸させることができる液含浸用容器を提供する。
【解決手段】 本発明の液含浸用容器は、液剤が封入された封入部材1から注出した液剤を吸液部材に含浸させるために用いられる液含浸用容器であって、吸液部材を収容可能な収容凹部31を有する容器部材3と、前記容器部材に着脱可能に取り付けられた押さえ部材と、を有し、前記押さえ部材4が、前記封入部材1の本体部18を露出させる開口部48を有し、前記押さえ部材4の開口部48から封入部材1の本体部18を露出させた状態で、前記押さえ部材4と前記容器部材3が協働して前記収容凹部31の上方に封入部材1を保持可能に構成されている。
【選択図】 図10

Description

本発明は、吸液部材に液剤を含浸させるために用いられる液含浸用容器などに関する。
従来、不織布、ガーゼ、化粧綿などの吸液部材に、化粧液、消毒液、薬液などの液剤が含浸された吸液製品が使用されている。
このような吸液製品としては、不織布などの吸液部材を顔型に形成したマスクと前記マスクに含浸された化粧水とからなるローションマスクが知られている(特許文献1)。
かかるローションマスクは、予め化粧液を含浸させると変色などが生じる場合があるため、近年では、不織布などのマスクと化粧液とを別々に保管し、使用時に、マスクに化粧液を含浸させるという手法が多くなっている。
例えば、特許文献2には、フィルム部材と、被覆トレイと、化粧料が封入された容器本体と、化粧料を含浸させる塗布部材と、を有し、フィルム部材の上に塗布部材を載せ、その塗布部材の上に容器本体を載せ、前記容器本体と塗布部材を覆うように被覆トレイを被せ、被覆トレイの周縁部をフィルム部材に接着した化粧料容器が開示されている。
前記化粧料容器の被覆トレイから容器本体に対して外力を加えると、容器本体が破断して化粧料が注出され、容器本体から注出された化粧料は塗布部材に含浸するようになる。その後、使用者は、被覆トレイとフィルム部材を破き、その内部から化粧料含浸済みの塗布部材(吸液製品)を取り出して使用する。
しかしながら、特許文献2の化粧料容器は、被覆トレイの上から容器本体を押すので、被覆トレイの変形が容器本体にそのまま伝わらず、容器本体が破断しないおそれがある。
さらに、特許文献2の化粧料容器は、平坦なフィルム部材と被覆トレイの間に塗布部材が介在されているので、容器本体の破断箇所から注出された化粧料が塗布部材の全体に拡がり難く、さらに、塗布部材が容器本体上に接して載せられているので、容器本体の破断箇所から注出された化粧料が、塗布部材のうち、前記破断箇所に対応する部分に集中的に含浸し、容器本体の破断箇所から離れた部分に十分に含浸しないおそれがある。特に、吸液性の低い塗布部材を用いた場合には、化粧料が塗布部材の全体に均一に含浸し難い。
また、特許文献2の化粧料容器は、いわゆる使い切りタイプであって、化粧料を塗布部材に含浸させた後に破いた被覆トレイやフィルム部材は、廃棄される。このような化粧料容器は、資源保護の観点から好ましくない。
特許第2790170号公報 登録実用新案第3142399号公報
本発明の第1の目的は、封入部材を確実に破断させて液剤を吸液部材に含浸させることができる液含浸用容器及び液含浸キットを提供することである。
本発明の第2の目的は、複数回使用することもできる液含浸用容器などを提供することである。
本発明の液含浸用容器は、液剤が封入された封入部材から注出した液剤を吸液部材に含浸させるために用いられる液含浸用容器であって、吸液部材を収容可能な収容凹部を有する容器部材と、前記容器部材に着脱可能に取り付けられた押さえ部材と、を有し、前記押さえ部材が、前記封入部材の本体部を露出させる開口部を有し、前記押さえ部材の開口部から封入部材の本体部を露出させた状態で、前記押さえ部材と前記容器部材が協働して前記収容凹部の上方に封入部材を保持可能に構成されている。
本発明の好ましい液含浸用容器は、前記容器部材の収容凹部が、底面部と底面部の周囲から立ち上げられた壁部とから形成されており、前記壁部の上端面と押さえ部材の間で前記封入部材のフランジ部が挟持される。
本発明の別の局面によれば、液含浸キットを提供する。
本発明の液含浸キットは、上記何れかの液含浸用容器と、液剤が封入され且つ外力によって破断して前記液剤を注出可能な封入部材と、液剤を吸収する吸液部材と、を有する。
本発明の好ましい液含浸キットは、前記封入部材が、前記液含浸用容器の容器部材の収容凹部の内側に着脱可能に嵌め入れられている。
本発明の液含浸用容器及び液含浸キットを用いれば、封入部材を確実に破断させて液剤を注出させることができる。
また、本発明の液含浸用容器は、再使用することも可能であり、省資源化及び環境負荷低減化を図ることができる。
本発明の液含浸キットの斜視図。 封入部材を上方側から見た平面図。 図2のIII−III線で切断した断面図。 容器部材と押さえ部材が一体的に連結された液含浸用容器を上方側から見た平面図。 (a)は、図4のV−V線で切断した断面図(容器部材の断面図)、(b)は、容器部材の収容凹部に封入部材を嵌め入れたときの状態を示す断面図。 図4のVI−VI線で切断した断面図(押さえ部材の断面図)。 押さえ部材を容器部材に取り付ける手順を示す側面図。ただし、液含浸用容器の内部に入れられた封入部材を一点鎖線で表し、吸液部材を二点鎖線で表している(図8及び図9も同様)。 内部に吸液部材と封入部材が収容された液含浸用容器の平面図。 同液含浸用容器の正面図。 図8のX−X線で切断した断面図。 図8のXI−XI線で切断した断面図。 液含浸用容器(液含浸キット)の使用状態を示す断面図(図8のXI−XI線と同様の箇所で切断)。 液含浸用容器から封入部材を取り外す過程を示す斜視図。 封入部材を収容凹部内に嵌め入れる手順を示す側面図。ただし、収容凹部の内部に入れられた封入部材を一点鎖線で表し、吸液部材を二点鎖線で表している。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本明細書において、方向を示す用語として上及び下を用いるが、「上」は、容器部材を水平面に載置した状態を基準にしてその上側を指し、「下」は、その反対側を指す。また、平面視は、各部材を上方から見ることをいい、平面視形状は、その平面視で見たときの輪郭形状をいう。各断面図に表された各部材の厚みは、実際の製品とは異なっていることに留意されたい。
本発明の液含浸キットAは、図1に示すように、液剤が封入され且つ外力によって破断して前記液剤を注出可能な封入部材1と、液剤を吸収する吸液部材2と、前記封入部材1及び吸液部材2を内部に収容する液含浸用容器Bと、を有する。前記液含浸用容器Bは、容器部材3と、その容器部材3に着脱可能に取り付けられる押さえ部材4と、を有する。
以下、封入部材1、吸液部材2、容器部材3と押さえ部材4を有する液含浸用容器Bを順に説明した後、液含浸キットAの構成及び使用例について説明する。
[封入部材]
封入部材1は、液剤を封入する部材である。
液剤は、特に限定されず、保湿液や乳液などの美容又は化粧液;アルコール類などの消毒液、医薬品などの薬液;などが挙げられる。
封入部材1は、図1乃至図3に示すように、液剤が封入された本体部18と、前記本体部18の周囲から外側に延設されたフランジ部19と、を有する。フランジ部19の上面及び下面は、例えば、平坦状である。
封入部材1は、中空凸状に成形された第1部11と、前記第1部11との間に液剤を封入する封入空間を有した状態で前記第1部11の周囲に接着された第2部12と、前記第1部11と第2部12の間の封入空間に入れられた液剤と、から構成されている。
前記第1部11は、人力で押圧すると変形する程度の可撓性を有する。なお、変形した第1部11は、外力を解除すると、元の形状に復元する。第1部11は、凹状部111と、凹状部111の一部分(好ましくは中央部)から突設され且つ先端が尖った突き刺し部112と、凹状部111の周囲から外側に延設された平坦状の接着部113と、を有する。突き刺し部112は、第2部12の中央領域に対応して突設されている。
このような第1部11は、例えば、厚み100μm〜2mmの合成樹脂シートのシート成形によって得ることができる。もっとも、第1部11は、シート成形品に限られず、例えば、射出成形品などであってもよい。第1部11を形成する合成樹脂は、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂が挙げられる。また、前記第1部11は、合成樹脂層とガスバリア層を有する合成樹脂積層シートを用いてシート成形してもよい。
前記接着部113は、前記凹状部111の周端から外側に延設されており、凹状部111の周囲を取り囲む平面視環状に形成されている。第2部12は、柔軟な且つ平坦なシート材から形成されている。第2部12を形成するシート材は、第1部11と協働して液剤を封入できる液密性を有し且つ前記突き刺し部112の先端にて破断可能なものであれば特に限定されず、例えば、厚み15μm〜300μm程度の合成樹脂シート又は上記のような合成樹脂積層シートなどを用いることができる。
第1部11の凹状部111に液剤を入れた状態で、前記凹状部111を第2部12の中央領域にて塞ぎつつ接着部113に第2部12の周端領域を接着することにより、封入部材1が構成されている。前記接着方法は、特に限定されず、ヒートシール、接着剤又は溶剤を用いた接着などが挙げられる。
封入部材1の本体部18は、前記第1部11の凹状部111と第2部12の中央領域とから構成され、封入部材1のフランジ部19は、前記第1部11の接着部113と第2部12の周端領域とから構成されている。
封入部材1の本体部18の平面視形状及びフランジ部19の平面視形状は、特に限定されず、それぞれ独立して、例えば、図示したような略円形状、その他、特に図示しないが、略楕円形状、略長方形状、略正方形状、略六角形状などの略多角形状などでもよい。好ましくは、封入部材1の本体部18及びフランジ部19の平面視形状は、同様な形状であり、より好ましくは、何れも略円形状又は略楕円形状である。
封入部材1の本体部18の立体形状は、特に限定されず、例えば、図示したような略ドーム形状のほか、略円柱状、略楕円柱状、略多角柱状、略円錐状、略多角錐状などでもよい。
本明細書において、形状を表す際の「略」は、本発明の属する技術分野において許容される形状を意味する。例えば、略円形状及び略楕円形状の「略」は、周の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、周の一部が若干直線とされた形状などが含まれる。また、略長方形状や略正方形状の略多角形状の「略」は、例えば、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。
指などの外力によって、封入部材1の凹状部111を第2部12側へと押し込むことにより、突き刺し部112が第2部12の中央領域を突き破り、本体部18の一部が破断し、その破断箇所から液剤が注出される。
[吸液部材]
吸液部材2は、前記液剤を吸収する部材である。
吸液部材2は、前記封入部材1内の液剤を含浸させる前には、実質的に乾燥している。もっとも、必要に応じて、前記封入部材1の液剤以外の液剤が吸液部材2に含浸されていてもよい。
吸液部材2の形成材料は、液剤を吸収できるものであれば特に限定されず、例えば、不織布や織布などの繊維を有するシート材;スポンジなどの多孔質材;などが挙げられる。前記シート材や多孔質材などの材質も特に限定されず、例えば、合成樹脂、天然素材などが挙げられる。好ましくは、不織布などのシート材が用いられる。
シート材から形成される吸液部材2は、嵩張らないように折り畳まれている又は圧縮されていることが好ましい。多孔質材からなる吸液部材2は、折り畳まれていてもよく、或いは、折り畳まれていなくてもよい。
図1に示す吸液部材2は、所望の平面視形状に形成された枚葉状のシート材から形成され、体積を小さくするために、折り畳まれ且つ圧縮されている。例えば、前記吸液部材2は、不織布などのシート材を顔型に形成し、それを所望の立体形状に圧縮することによって得られる。このように圧縮された吸液部材2は、比較的硬い固形物となっている。吸液部材2の立体形状は、特に限定されず、例えば、略円柱状、略楕円柱状、略多角柱状、略円錐状、略多角錐状などが挙げられる。
図示例では、圧縮された吸液部材2は、略円柱状(平面視形状が略円形状)に形成されており、平面視形状における直径は、例えば、10mm〜40mm程度である。また、圧縮された吸液部材2の厚みは、例えば、1mm〜10mm程度である。このような吸液部材2は、例えば、特許文献1にローションマスクとして記載されており、本明細書では、必要に応じてそれを参照するものとする。なお、前記圧縮された吸液部材2の平面視形状は、その吸液部材2を水平面に安定的に載置した状態で、その上方から見たときの形状をいう。また、圧縮された吸液部材2の厚みは、その吸液部材2の様々な箇所の肉厚のうち、最も小さい肉厚の小さい箇所の厚みをいう。例えば、吸液部材2の立体形状が前記のように圧縮された略円柱状などの柱状である場合、その圧縮された吸液部材2の厚みは、その柱状の高さに相当する。
[液含浸用容器、容器部材及び押さえ部材]
<液含浸用容器>
液含浸用容器Bは、封入部材1から注出した液剤を吸液部材2に含浸させるために用いられる。
液含浸用容器Bは、図1に示すように、容器部材3と押さえ部材4とを有し、押さえ部材4を容器部材3に取り付けることによって構成される。
容器部材3は、吸液部材2を収容し、吸液部材2に液剤を含浸させるための容器(場所)となる部材である。
押さえ部材4は、前記容器部材3と協働して、封入部材1を容器部材3の収容凹部31の上方に保持する部材である。
押さえ部材4は、前記容器部材3に着脱可能に取り付けられる。本実施形態では、容器部材3と押さえ部材4は、ヒンジ部91を介して連結されている。後述するように、前記ヒンジ部91にて前記押さえ部材4を容器部材3に対して折り返すことにより、押さえ部材4が容器部材3に嵌合して取り付けられる。また、嵌合された押さえ部材4を容器部材3から取り外すことにより、封入部材1の保持を解除できる。
<容器部材>
容器部材3は、図1、図4及び図5(a)に示すように、吸液部材2を収容可能な収容凹部31と、前記収容凹部31の周囲から外側に延設されたフランジ部32と、を有する。以下、容器部材3のフランジ部32を「容器フランジ部32」という。容器部材3は、水平面上に載置して自立させることができる。
具体的には、容器部材3の収容凹部31は、上面開口型の凹状に形成されている。収容凹部31は、底面部311と、その底面部311の周囲から上方に立ち上げられた筒状の壁部312と、から形成されている。以下、容器部材3の壁部312を「容器壁部312」という。
図示例の底面部311の上面及び下面は、水平な平坦状に形成されている。底面部311の上面が水平な平坦面とされていることにより、底面部311の上面上に載せられる吸液部材2に液剤を均等に含浸させることができる。もっとも、底面部311の上面及び下面は、水平に対して傾斜した平坦状に形成されていてもよく、或いは、非平坦状に形成されていてもよい。
底面部311の平面視形状及び容器壁部312の平面視形状は、特に限定されず、それぞれ独立して、例えば、図示したような略円形状、その他、特に図示しないが、略楕円形状、略長方形状、略正方形状、略六角形状などの略多角形状などでもよい。好ましくは、底面部311及び容器壁部312の平面視形状は、同様な形状であり、より好ましくは、何れも略円形状又は略楕円形状である。
底面部311の大きさは、特に限定されず、吸液部材2の大きさに応じて適宜設定できる。吸液部材2を収容凹部31に入れたとき、略円柱状の吸液部材2の円形面の全体が底面部311上に接することから、底面部311の大きさは、吸液部材2の平面視形状の面積よりも大きいことが好ましい。
容器壁部312は、底面部311に連設された内周面312aと、前記内周面312aの外側に配置された外周面312bと、前記内周面312aの上端と外周面312bの上端に連設された上端面312cと、を有する。
容器壁部312の内周面312aの上下方向中途部には、段部33が周設されている。この段部33は、内側に突設されている。前記収容凹部31の開口は、容器壁部312の内周面312aで囲われた範囲内に生じるが、前記段部33が形成されることにより、前記段部33の上方における収容凹部31の開口が段部33の下方における開口よりも大きくなっている。
前記段部33が形成されていないと仮定したときに、容器壁部312の内周面312aは、底面部311側に向かうに従って開口面積が小さくなるように、図5に示す断面視(側面視)で、内側下方に連続的に傾斜した曲線又は直線を成している。換言すると、前記段部33が形成されていないと仮定したときに、容器壁部312の内周面312aは、下方側(底面部311側)に向かうに従って窄んだ筒状に形成されている。そして、前記段部33が形成されることにより、その段部33において開口面積が極端に小さくなり、前記段部33によって、収容凹部31の開口面積が不連続に変化されている。従って、収容凹部31は、段部33の上方がその下方よりも大開口とされている。収容凹部31の上方が大開口とされていることにより、封入部材1から注出される液剤が外部に漏れることなく収容凹部31内に導くことができる。なお、段部33の上面は、水平な平坦面とされているが、必要に応じて、底面部311側に向かうに従って内側下方に傾斜する傾斜面とされていてもよい。
段部33の上方における開口面積は、特に限定されないが、好ましくは吸液部材2の平面視形状の面積よりも大きく、より好ましくは、吸液部材2の平面視形状の面積の1.2倍〜5倍である。具体的な寸法では、段部33の上方における開口面積は、例えば、直径12mm〜150mmである。ただし、前記寸法は、段部33の上方の開口が略円形状である場合を例示したものであり、その開口の平面視形状を略円形状以外の形状に形成する場合の開口面積は、前記数値を参考に適宜換算して設定できる。
容器部材3の収容凹部31は、底面部311の上面と容器壁部312の内周面312aによって画成されている。
収容凹部31の深さ(底面部311の上面から容器壁部312の上端面312cまでの鉛直線長さ)は、吸液部材2の厚みよりも大きく、好ましくは、圧縮された吸液部材2の厚みの3倍以上であり、より好ましくは、その厚みの4倍以上である。収容凹部31の深さの上限は、特に限定されないが、余りに大きくても効果が変わらない反面、容器部材3が嵩張ることから、圧縮された吸液部材2の厚みの20倍以下が好ましい。このような深さの収容凹部31を形成することにより、容器部材3と押さえ部材4が協働して、吸液部材2と封入部材1との間に適切な間隙を有して、前記収容凹部31の上方に封入部材1を保持できる。
具体的な寸法では、収容凹部31の深さは、例えば、6mm〜50mmである。
また、収容凹部31は、その内側に封入部材1を着脱可能に嵌め入れることができるような大きさに形成されている(図5(b)参照)。
具体的には、封入部材1の第1部11が容器部材3の収容凹部31に嵌まり込むように、収容凹部31の開口が設定されている。収容凹部31に嵌め入れられた封入部材1は、その第1部11の外面の一部が収容凹部31の内周面312aに接する。このため、封入部材1が左右に位置ずれすることなく収容凹部31内に保持される。さらに、封入部材1のフランジ部19が容器部材3と蓋部材4によって挟持され、封入部材1が上下方向に位置ずれすることなく収容凹部31内に保持される。
容器壁部312の上端面312cは、所定幅の環状に形成されている。その上端面312cの幅は、特に限定されず、例えば、1mm〜10mm程度である。上端面312cは、内側下方又は外側下方に傾斜する傾斜面とされていてもよいが、押さえ部材4と協働して封入部材1を安定的に保持する観点から、図示したような水平な平坦面であることが好ましい。
容器壁部312の外周面312bは、図5に示す断面視(側面視)で、外側下方に傾斜した曲線又は直線を成している。換言すると、容器壁部312の外周面312bは、下方側に向かうに従って次第に膨らんだ筒状に形成されている。
この外周面312bの一部分には、後述する押さえ部材4の壁部に係合する係合部34が形成されている。前記係合部34は、少なくとも1つ形成されていればよいが、図示例では、複数(例えば3つ)の係合部34が形成されている。複数の係合部34は、外周面312bの周方向に所定間隔を開けて配置されており、好ましくは略均等な間隔を開けて配置されている。係合部34としては、例えば、外周面312bの一部分から外側に突出する突起などを採用できる。
容器フランジ部32は、前記外周面312bの下端に連設され、この下端から外側に延設されている。容器フランジ部32は、前記外周面312bの周方向全体から延設されているが、その周方向の一部分のみから延設されていてもよい。容器フランジ部32の上面又は下面は、水平な平坦面であることが好ましく、その上面及び下面の何れもが水平な平坦面であることがより好ましい。容器フランジ部32の下面が水平な平坦状に形成されていることにより、その容器フランジ部32にて容器部材3を安定的に自立させることができる。
この容器フランジ部32の一部分には、さらに、片部35が延設されている。容器部材3の片部35を「容器片部35」という。この容器片部35は、容器フランジ部32と同様に、外側に延設されており、好ましくは容器フランジ部32と同一平面上に延設されている。容器片部35の形成箇所は、特に限定されないが、ヒンジ部91とは反対側の箇所が好ましい。
なお、容器フランジ部32の一部分には、後述する押さえ部材4の指入れ部が嵌合する膨出部36が形成されている。
<押さえ部材>
次に、押さえ部材4を図1、図4及び図6を参照しつつ説明する。
なお、本実施形態では、押さえ部材4がヒンジ部91を介して容器部材3に連結され且つ押さえ部材4を180度折り返して容器部材3に嵌め合わせる態様である。180度折り返すと、押さえ部材4は反転する。図1、図4及び図6は、押さえ部材4と容器部材3とが嵌合されていない状態(反転させる前の状態)で示しているため、図1及び図6においては、押さえ部材4の上方が紙面の下側に且つ押さえ部材4の下方が紙面の上側になっている点に留意されたい。
押さえ部材4は、図1、図4及び図6に示すように、封入部材1の本体部18を露出させる開口部48を有する鍔部41と、前記鍔部41の周囲から垂設された壁部42と、を有する。以下、押さえ部材4の壁部42を「押さえ壁部42」という。
前記押さえ壁部42には、前記開口部48から封入部材1の本体部18を露出させるように封入部材1を押さえ部材4に嵌め入れた状態でその封入部材1を係止する係止突起43が設けられている。
具体的には、押さえ部材4の鍔部41の内側に形成された開口部48は、封入部材1の凹状部111の周長よりも大きく且つ封入部材1のフランジ部19の周長よりも小さな大きさとされている。開口部48を有する鍔部41は、例えば、平面視環状に形成されている。鍔部41の上面及び又は下面は、水平な平坦面であることが好ましく、その上面及び下面の何れもが水平な平坦面であることがより好ましい。鍔部41の下面が水平な平坦状であることにより、押さえ部材4に封入部材1を収容した際に、鍔部41の下面と封入部材1のフランジ部19の上面が当接し、封入部材1を安定的に保持できる。
押さえ壁部42は、前記鍔部41の周囲から垂設されている。
押さえ壁部42は、前記鍔部41に連設された筒状であり、鍔部41の外端から垂設されている。押さえ壁部42の内周面42aは、外側下方に傾斜した曲線又は直線を成している。換言すると、押さえ壁部42の内周面42aは、下方側に向かうに従って次第に膨らんだ筒状に形成され、好ましくは、容器壁部312の外周面312bに合致した筒状に形成されている。かかる押さえ壁部42を有する押さえ部材4は、容器部材3に取り付けた際に、押さえ壁部42の内周面42aが容器壁部312の外周面312bに嵌合可能である。
さらに、押さえ壁部42の内周面42aの一部分には、容器壁部312の係合部34に係合する被係合部44が形成されている。前記被係合部44は、少なくとも1つ形成されていればよいが、図示例では、容器壁部312の係合部34と同数形成されている。複数の被係合部44は、押さえ部材4を容器部材3に取り付けた際に、容器壁部312の係合部34に対応する位置に配置されている。前記被係合部44と係合部34の係合形式は、特に限定されないが、例えば、図示したように被係合部44が凹状に形成され、両部44,34が凹凸係合する形式などが挙げられる。
また、前記押さえ壁部42は、前記開口部48に封入部材1の本体部18を嵌め入れた状態でその封入部材1を係止可能に構成されている。
具体的には、押さえ部材4の開口部48に封入部材1の本体部18を入れた状態を保持するために、封入部材1のフランジ部19の外端が、押さえ壁部42の内周壁に強嵌合されるようになっている。つまり、押さえ部材4の開口部48に封入部材1の本体部18を入れるべく、押さえ部材4の開口部48内に封入部材1を押し込むと、封入部材1のフランジ部19の外端が押さえ壁部42に強く接し、押さえ壁部42が僅かに変形して前記フランジ部19を係止するように構成されている。このような押さえ壁部42による封入部材1の係止は、押さえ壁部42の内周面42aの周長と封入部材1のフランジ部19の周長を適宜設定することによって構成できる。必要に応じて、図示のように、押さえ壁部42の内周面42aに内側に突出する係止突起43を少なくとも1つ以上形成してもよい。このような係止突起43は、押さえ部材4の内側に封入部材1を押し込んだ際に、フランジ部19に押されて変形し易いので、押さえ壁部42によって封入部材1を効果的に係止できる。
さらに、前記押さえ壁部42の一部分には、外側に膨らんだ指入れ部46が形成されている。この指入れ部46は、上下方向に延在されており、好ましくは、押さえ部材4の鍔部41から押さえ壁部42の下端まで上下方向に延在されている。指入れ部46は、開口部48に封入部材1の本体部18を嵌め入れた際、封入部材1のフランジ部19の外端と押さえ壁部42の内周面42aの間に指先が入る隙間Yを生じさせるものである。この隙間Yについては、図10を参照されたい。
また、押さえ壁部42の下端には、フランジ部47が延設されている。以下、押さえ部材4のフランジ部47を「押さえフランジ部47」という。この押さえフランジ部47は、押さえ壁部42の下端から外側に延設されている。押さえフランジ部47は、前記押さえ壁部42の周方向全体から延設されているが、その周方向の一部分のみから延設されていてもよい。押さえフランジ部47の上面及び又は下面は、水平な平坦面であることが好ましく、その上面及び下面の何れもが水平な平坦面であることがより好ましい。押さえフランジ部47の下面と上記容器フランジ部32の上面が何れも水平な平坦状に形成されていることにより、押さえ部材4を容器部材3に嵌合させて取り付けた際に、押さえフランジ部47の下面と容器フランジ部32の上面が接するようになる。
この押さえフランジ部47の一部分には、さらに、片部45が延設されている。以下、押さえ部材4の片部45を「押さえ片部45」という。この押さえ片部45は、押さえフランジ部47と同様に、外側に延設されており、好ましくは押さえフランジ部47と同一平面上に延設されている。押さえ片部45の形成箇所は、特に限定されないが、ヒンジ部91とは反対側の箇所であって、押さえ部材4を容器部材3に取り付けた際に、押さえ片部45と容器片部35の少なくとも一部が重ならずに左右にずれるような位置に形成されていることが好ましい。より好ましくは、押さえ部材4を容器部材3に取り付けた際に、押さえ片部45と容器片部35が上下に重ならず且つ押さえ片部45の縁45aと容器片部35の縁35aが上下方向に揃う又は左右に近接するような位置に形成される。
前記押さえフランジ部47の一部分と容器フランジ部32の一部分は、ヒンジ部91にて連結されている。前記ヒンジ部91には、押さえ部材4と容器部材3の境界に沿って、易折り曲げ線92が形成されている。易折り曲げ線92としては、図1及び図4に示すような、部材の厚み方向に貫通する貫通孔が複数断続的に形成されたミシン目線、特に図示しないが、部材の厚み方向に(貫通せず)切り込まれた断面視略V字状のハーフカット線などが挙げられる。
ヒンジ部91を介して連結された容器部材3と押さえ部材4は、例えば、厚み100μm〜2mmの1枚の合成樹脂シートをシート成形することによって得ることができる。前記合成樹脂シートは、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂シートが挙げられる。また、前記合成樹脂シートとして、合成樹脂層とガスバリア層を有する合成樹脂積層シートを用いてもよい。
なお、本発明の別の実施形態においては、容器部材3と押さえ部材4を別体で構成してもよく、別個独立した容器部材3と押さえ部材4は、同様に、合成樹脂シートのシート成形によってそれぞれ得ることができる。
ただし、本発明の容器部材3、押さえ部材4及び封入部材1は、シート成形品に限定されず、射出成形などの他の成形法によって作製することもできる。
[液含浸キットの構成及び使用例]
図1に示すように、本発明の液含浸キットAは、上記封入部材1と、吸液部材2と、容器部材3及び押さえ部材4を有する液含浸用容器Bと、を有する。
この液含浸キットAは、各部材が分離された状態で提供され、或いは、各部材がセットされた状態で提供される。
図1に示す各部材が分離された状態の液含浸キットAをセットする場合には、例えば、図7に示すように、容器部材3の収容凹部31に吸液部材2を入れる。吸液部材2を収容凹部31内に入れると、収容凹部31の底面部311に吸液部材2が載せられる。封入部材1の本体部18を押さえ部材4の開口部48内に嵌め入れることにより、封入部材1のフランジ部19を押さえ部材4の鍔部41に当接させると共に、封入部材1のフランジ部19を押さえ部材4の押さえ壁部42に係止させる。そして、図7の矢印で示すように、ヒンジ部91にて押さえ部材4を180度折り返して反転させ、容器部材3の上方に被せることにより、液含浸キットAの各部材1,2,3,4をセットできる。封入部材1が押さえ部材4に係止されているので、容器部材3の上方から押さえ部材4を被せる際に、封入部材1が押さえ部材4から不用意に脱落することを防止できる。
以下、各部材をセットした液含浸キットを、「セット済み液含浸キットA1」という。
前記セット済み液含浸キットA1は、図8乃至図11に示すように、押さえ部材4の開口部48から封入部材1の本体部18が露出しつつ上方に突出した状態で、容器部材3と押さえ部材4が協働することによって、その収容凹部31の開口の上方に封入部材1が保持されている。そして、収容凹部31の底面部311に載せられた吸液部材2と、保持された封入部材1との間には、間隙Xが形成される。
具体的には、セット済み液含浸キットA1は、押さえ部材4の押さえ壁部42が容器部材3の容器壁部312に外嵌され、押さえ壁部42の被係合部44と容器部材3の係合部34が係合されている。この係合により、押さえ部材4が容器部材3から不用意に外れ難くなる。
さらに、図9に示すように、押さえフランジ部47と容器フランジ部32が上下で接すると共に、図8及び図9に示すように、押さえ片部45の縁45aと容器片部35の縁35aが上下方向に揃いつつ、押さえ片部45と容器片部35が左右にずれて配置される。なお、特に図示しないが、押さえ片部45の一部と容器片部35の一部が上下で重なりつつ、押さえ片部45と容器片部35が左右にずれていてもよく、或いは、押さえ片部45と容器片部35が上下で重ならず、押さえ片部45の縁45aと容器片部35の縁35aが左右に近接しつつ押さえ片部45と容器片部35が左右にずれて配置される。
また、押さえ部材4の指入れ部46の下方が容器フランジ部32の膨出部36に嵌合される。
押さえ部材4と容器部材3の間で、封入部材1は、収容凹部31の上方に保持されている。
封入部材1のフランジ部19の下面が容器壁部312の上端面312c上に載置され、且つ封入部材1のフランジ部19の上面上に押さえ部材4の鍔部41が接するので、封入部材1のフランジ部19は、容器部材3と押さえ部材4によって挟持され、上下方向に位置ずれしなくなる。また、本体部18が押さえ部材4の開口部48に入れられ且つフランジ部19が押さえ部材4の押さえ壁部42に係止されている封入部材1は、左右に位置ずれすることもない。
このように押さえ部材4と容器部材3の協働によって、収容凹部31の上方に保持された封入部材1は、収容凹部31内の吸液部材2との間に間隙Xを有する。前記間隙Xは、例えば、5mm以上であり、好ましくは8mm以上であるり、より好ましくは10mm以上である。もっとも、前記間隙を有さなくてもよい。つまり、本発明の液含浸用容器Bは、前記収容凹部31の上方に封入部材1が保持された際に、封入部材1の第2部12が吸液部材2に接するように構成されていてもよい。
上記セット済み液含浸キットA1は、図12に示すように、封入部材1の本体部18の凹状部111を下方に押し込むことにより、封入部材1の第1部11が変形し、突き刺し部112によって第2部12が破断され、液剤が注出される。液剤は、重力に従い、封入部材1の下方の収容凹部31内へと流れ込む。収容凹部31の段部33の上方が大開口とされているので、液剤は外部に漏れ出ることなく収容凹部31内に導かれるようになる。
収容凹部31内に導かれた液剤は、収容凹部31内に溜まるので、吸液部材2が十分に満たされた液剤に浸り、吸液部材2の全体に液剤が拡がるようになる。このため、吸液部材2の全体且つ均等に液剤が含浸する。
本発明の液含浸用容器B及び液含浸キットAは、封入部材1の本体部18が押さえ部材4の開口部48から外部に露出するので、封入部材1の本体部18を直接的に指などで押し込むことができる。指などの力が直接的に封入部材1の本体部18に作用することによって、本体部18が確実に変形し、封入部材1が破断するようになる。
そして、押さえ部材4を開け、液剤が含浸された吸液部材2(吸液製品)を取り出して使用する。上記セット済み液含浸キットA1は、容器片部35と押さえ片部45がその少なくとも一部が重ならないように配置されているので、図9の矢印で示すように、容器片部35を下方に且つ押さえ片部45を上方にずらすことにより、押さえ部材4と容器部材3の嵌合を容易に解除して、押さえ部材4を容器部材3から取り外すことができる。特に、押さえ片部45の縁45aと容器片部35の縁35aが上下方向に揃う又は左右に近接するように配置されていることにより、2本の指で弾くようにして容器片部35を下方に且つ押さえ片部45を上方にずらすことができ、押さえ部材4をより簡単に外すことができる。
外した押さえ部材4をヒンジ部91にて逆方向に反転させることにより、図13に示すように、容器部材3の上方開口が開放され、収容凹部31から吸液部材2を取り出し、使用することができる。なお、上述のように封入部材1は押さえ部材4に形成されているので、押さえ部材4を逆方向に反転させる際にも封入部材1が不用意に脱落せず、封入部材1が押さえ部材4と共に容器部材3から取り外される。
吸液部材2を取り出した後、収容凹部31に残存する液剤を除去すると共に、空の封入部材1を取り外すことにより、元の液含浸用容器B(押さえ部材4及び容器部材3)を構成できる。この液含浸用容器Bに、同様にして、新たな封入部材1及び吸液部材2をセットすることにより、再び吸液部材2に液剤を含浸させて使用することもできる。
本発明の液含浸用容器Bは、1度使用した後に廃棄してもよいが、複数回使用することもできる。
また、図13に示すように、押さえ部材4の指入れ部46を利用して、封入部材1のフランジ部19の外端と押さえ壁部42の内周面42aの間の隙間Yに指先を入れることにより、封入部材1を押さえ部材4から容易に取り外すことができる。特に、上述のように封入部材1が押さえ部材4に係止されている場合には、前記指入れ部46を利用すれば、封入部材1を容易に取り外すことができる。もっとも、本発明においては、封入部材1を係止しない押さえ部材4を用いてもよく、このような押さえ部材4には、指入れ部46が形成されていてもよく、或いは、指入れ部46が形成されていなくてもよい。封入部材1を係止しない押さえ部材4に指入れ部46が形成されている場合でも、その指入れ部46を利用して、押さえ部材4から封入部材1を容易に取り出すことができる。
さらに、収容凹部31が封入部材1を嵌め入れることができる大きさに形成されているので、液含浸キットAをコンパクトに纏めることができる。
例えば、図14に示すように、容器部材3の収容凹部31に封入部材1を逆向きにして嵌め入れる。封入部材1を収容凹部31内に入れると、上端面312cに封入部材1のフランジ部19が接する。その後、図14の矢印で示すように、ヒンジ部91にて押さえ部材4を180度折り返して反転させ、容器部材3の上方に被せることにより、封入部材1を収容凹部31内に嵌めこんだ液含浸キットAが構成される。このように、封入部材1の本体部18を収容凹部31内に入れると、本体部18が上方に突出せず、液含浸キットAをコンパクトに纏めて運搬できる。また、前記収容凹部31に嵌め入れられた封入部材1は、その第1部11の外面の一部が収容凹部31の内周面312aに接し、且つ、封入部材1のフランジ部19が容器部材3と押さえ部材4によって挟持されるので、封入部材1が左右及び上下方向に位置ずれすることなく収容凹部31内に保持される。このため、運搬中に封入部材1が損傷することを防止できる。
もっとも、本発明の液含浸キットAは、収容凹部31に封入部材1の本体部18を嵌め入れ可能に構成されている場合に限定されず、収容凹部31内に封入部材1の本体部18が嵌め入れられない態様であってもよい。
その他、本発明の液含浸用容器及び液含浸キットは、上記実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で様々に設計変更できる。
1 封入部材
18 封入部材の本体部
19 封入部材のフランジ部
2 吸液部材
3 容器部材
31 収容凹部
311 底面部
312 壁部
4 押さえ部材
41 鍔部
48 開口部
A 液含浸キット
B 液含浸用容器

Claims (4)

  1. 液剤が封入された封入部材から注出した液剤を吸液部材に含浸させるために用いられる液含浸用容器であって、
    吸液部材を収容可能な収容凹部を有する容器部材と、
    前記容器部材に着脱可能に取り付けられた押さえ部材と、を有し、
    前記押さえ部材が、前記封入部材の本体部を露出させる開口部を有し、
    前記押さえ部材の開口部から封入部材の本体部を露出させた状態で、前記押さえ部材と前記容器部材が協働して前記収容凹部の上方に封入部材を保持可能に構成されている、液含浸用容器。
  2. 前記容器部材の収容凹部が、底面部と底面部の周囲から立ち上げられた壁部とから形成されており、
    前記壁部の上端面と押さえ部材の間で前記封入部材のフランジ部が挟持される、請求項1に記載の液含浸用容器。
  3. 請求項1または2に記載の液含浸用容器と、液剤が封入され且つ外力によって破断して前記液剤を注出可能な封入部材と、液剤を吸収する吸液部材と、を有する液含浸キット。
  4. 前記封入部材が、前記液含浸用容器の容器部材の収容凹部の内側に着脱可能に嵌め入れられている、請求項3に記載の液含浸キット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006021034A (ja) * 2004-06-08 2006-01-26 Kenji Nakamura 注液含浸包装体

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