JP2017043079A - 印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被印刷媒体の膨張および収縮による反りの発生を抑制しつつ、光硬化性樹脂の硬化を実現する印刷方法を提供する。【解決手段】第1波長の光よりも波長の異なる第2波長の光に対する吸収率が小さい被印刷媒体に、第1波長の光よりも第2波長の光に対する吸光度が小さい開始剤を有する光硬化性樹脂を積層して対象物を形成し、第1波長の光を照射可能な第1発光素子群20Aと、第2波長の光を照射可能な第2発光素子群20Bと、第1波長の光を照射可能な第3発光素子群20Cと、を順に配列した光照射デバイス1を準備し、対象物と光照射デバイスとを相対的に移動させた相対移動状態で、対象物に対して光照射デバイスの第1発光素子群から当該光を照射する工程と、その後、対象物に対して光照射デバイスの第2発光素子群から当該光を照射する工程と、その後、対象物に対して光照射デバイスの第3発光素子群から当該光を照射する工程とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷方法に関する。
従来、紫外線照射装置を用いた印刷方法は、医療やバイオ分野での蛍光反応観察、殺菌用途、電子部品の接着や紫外線硬化性樹脂およびインクの硬化などを目的に広く利用されている。
近年、比較的長寿命、省エネルギおよびオゾン発生を抑制することができる紫外線発光素子を、ランプ光源に採用する動きが活発になってきている。
例えば特許文献1に記載されているように、複数の発光素子を1つの基板に搭載したデバイスを用意し、この複数のデバイスを支持体に搭載した構成のモジュールが一般的に使用されている。
特開2008−244165号公報
しかしながら、被印刷媒体上に光硬化性樹脂を形成する際、被印刷媒体の熱膨張係数が大きい場合には、光硬化性樹脂の硬化に用いる光を吸収することによって、熱による膨張収縮を生じ、収縮の際に被印刷媒体が反ってしまうおそれがあった。
そこで、被印刷媒体の膨張および収縮による反りの発生を効果的に抑制しつつ、光硬化性樹脂の硬化を実現することが求められている。
本発明の実施形態に係る印刷方法は、第1波長の光よりも前記第1波長と異なる第2波長の光に対する吸収率が小さい被印刷媒体の上に、前記第1波長の光よりも前記第2波長の光に対する吸光度が小さい開始剤を有する光硬化性樹脂を積層して対象物を形成する工程と、前記第1波長の光を照射可能な第1発光素子群と、前記第2波長の光を照射可能な第2発光素子群と、前記第1波長の光を照射可能な第3発光素子群と、を順に配列した光照射デバイスを準備する工程と、前記対象物と前記光照射デバイスとを相対的に移動させた相対移動状態で、前記対象物に対して前記光照射デバイスの前記第1発光素子群から前記第1波長の光を照射する工程と、その後に、前記相対移動状態で、前記対象物に対して前記光照射デバイスの前記第2発光素子群から前記第2波長の光を照射する工程と、その後に、前記相対移動状態で、前記対象物に対して前記光照射デバイスの前記第3発光素子群から前記第1波長の光を照射する工程とを備える。
本発明の実施形態に係る印刷方法によれば、第1波長の光よりも第1波長と異なる第2波長の光に対する吸収率が小さい被印刷媒体の上に、第1波長の光よりも第2波長の光に対する吸光度が小さい開始剤を有する光硬化性樹脂を積層した対象物に対して、光照射デバイスの第1発光素子群から第1波長の光を照射する工程、第2発光素子群から第2波長の光を照射する工程、第3発光素子群から第1波長の光を照射する工程を順に実行するこ
とから、光の吸収によって被印刷媒体の膨張および収縮に基づく反りの発生を効果的に抑制しつつ、光硬化性樹脂の硬化を実現することが可能となる。
本発明の光照射デバイスの実施形態の一例を示す平面図である。 図1に示した光照射デバイスの1I−1I線に沿った断面図である。 本発明の光照射モジュールの実施形態の一例を示す要部断面図である。 図1に示した光照射デバイスを用いた印刷装置の上面図である。 図4に示した印刷装置の側面図である。 本発明の印刷方法の実施形態の一例を示す側面図である。 図6に示した印刷方法の各工程を説明するための側面図である。 図1に示した光照射デバイスの変形例を示す断面図である。 図4に示した光照射モジュールの変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る印刷装置について、図面を参照しつつ説明する。また、この印刷装置に関連する光照射デバイス、光照射モジュールおよび印刷装置の実施形態の例についても、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の例は本発明の実施形態を例示するものであって、本発明はこれらの実施形態の例に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る印刷方法は、第1波長の光よりも第1波長と異なる第2波長の光に対する吸収率が小さい被印刷媒体250aの上に、第1波長の光よりも第2波長の光に対する吸光度が小さい開始剤を有する光硬化性樹脂250bを積層して対象物250を形成する工程と、第1波長の光を照射可能な第1発光素子群20Aと、第2波長の光を照射可能な第2発光素子群20Bと、第1波長の光を照射可能な第3発光素子群20Cと、を順に配列した光照射デバイス1を準備する工程と、対象物250と光照射デバイス1とを相対的に移動させた相対移動状態で、対象物250に対して光照射デバイス1の第1発光素子群20Aから第1波長の光を照射する工程と、その後に、相対移動状態で、対象物250に対して光照射デバイス1の第2発光素子群20Bから第2波長の光を照射する工程と、その後に、相対移動状態で、対象物250に対して光照射デバイス1の第3発光素子群20Cから第1波長の光を照射する工程とを備える。これによれば、第1波長の光よりも第1波長と異なる第2波長の光に対する吸収率が小さい被印刷媒体の上に、第1波長の光よりも第2波長の光に対する吸光度が小さい開始剤を有する光硬化性樹脂を積層した対象物に対して、光照射デバイスの第1発光素子群から第1波長の光を照射する工程、第2発光素子群から第2波長の光を照射する工程、第3発光素子群から第1波長の光を照射する工程を順に実行することから、光の吸収によって被印刷媒体の膨張および収縮に基づく反りの発生を効果的に抑制しつつ、光硬化性樹脂の硬化を実現することが可能となる。
なお、相対移動状態とは、本実施形態のように、光照射デバイス1を所定位置に固定し、対象物250を移動させることによって、両者が相対的に移動した状態であればよい。また、移動方向としては、対象物250を、光照射デバイス1の第1発光素子群20A、第2発光素子群20B、第3発光素子群20Cの順に対向するように一方向に移動させればよい。この際、対象物250と光照射デバイス1とが一定の距離を保つようにすればよい。なお、両者を移動させることによって相対移動状態にしてもよい。
(光照射デバイスの実施形態)
本発明の光照射デバイスの実施形態の一例として、図1および図2を用いて説明する。
図1および図2に示す光照射デバイス1は、紫外線硬化性インク250bを使用するオフセット印刷装置やインクジェット印刷装置などの印刷装置に組み込まれて、被印刷媒体
250aに紫外線硬化性インク250bを被着した後に紫外線を照射することで、紫外線硬化性インク250bを硬化させる紫外線発生光源として機能する。なお、被印刷媒体250aとしては、特に限定されるものではなく、例えば、紙、陶器(ガラス・セラミック)、樹脂、布などが挙げられる。また、本明細書において、被印刷媒体250aに印刷する材料として、主として紫外線硬化性のインクを例にとって、印刷装置・方法について説明するが、それに限定されるものではない。
光照射デバイス1は、一方主面11aに複数の開口部12を有する基板10と、各開口部12内に設けられた複数の接続パッド13と、基板10の各開口部12内に配置され、接続パッド13に電気的に接続された複数の発光素子20と、各開口部12内に充填され、発光素子20を被覆する複数の封止材30とを備えている。
基板10は、第1の絶縁層41および第2の絶縁層42が積層されてなる積層体40と、発光素子20同士を接続する電気配線50とを備え、一方主面11a側から平面視して矩形状であり、この一方主面11aに設けられた開口部12内で発光素子20を支持している。
第1の絶縁層41は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体およびガラスセラミックスなどのセラミックス、ならびにエポキシ樹脂および液晶ポリマー(LCP)などの樹脂などによって形成される。
電気配線50は、例えば、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)および銅(Cu)などの導電性材料によって所定のパターンに形成されており、発光素子20への電流または発光素子20からの電流を供給するための給電配線として機能する。
第1の絶縁層41上に積層された第2の絶縁層42には、第2の絶縁層42を貫通する開口部12が形成されている。
開口部12の各々の形状は、発光素子20の載置面よりも基板10の一方主面11a側で孔径が大きくなるように、その内周面14が傾斜しており、平面視すると、例えば円形状の形状となっている。なお、開口形状は円形状に限られるものではなく、矩形状でもよい。
このような開口部12は、その内周面14で発光素子20の発する光を上方に反射し、光の取り出し効率を向上させる機能を有する。
光の取り出し効率を向上させるため、第2の絶縁層42の材料として、紫外線領域の光に対して、比較的良好な反射性を有する多孔質セラミック材料、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、酸化ジルコニウム焼結体および窒化アルミニウム質焼結体によって形成することが好ましい。また、光の取り出し効率を向上させるという観点では、開口部12の内周面14に金属製の反射膜を設けてもよい。
このような開口部12は、基板10の一方主面11aの全体に渡って縦横の並びに配列されている。例えば、千鳥足状に配列され、すなわち複数列のジグザグ状の並びに配列されており、このような配列にすることによって、発光素子20をより高密度に配置することが可能となり、単位面積当たりの照度を高くすることが可能となる。ここで、千鳥足状に配列するとは、斜め格子の格子点に位置するように配置することと同義である。
なお、単位面積当たりの照度が十分確保できる場合には、正格子状などに配列してもよ
く、配列形状に制限を設ける必要はない。
以上のような、第1の絶縁層41および第2の絶縁層42からなる積層体40を備えた基板10は、第1の絶縁層41や第2の絶縁層42がセラミックスなどからなる場合であれば、次のような工程を経て製造される。
まず、従来周知の方法によって製作された複数のセラミックグリーンシートを準備する。開口部12に相当するセラミックグリーンシートには、開口部に対応する穴をパンチングなどの方法によって形成する。次に、電気配線50となる金属ペーストをグリーンシート上に印刷(不図示)した上で、この印刷された金属ペーストがグリーンシートの間に位置するようにグリーンシートを積層する。この電気配線50となる金属ペーストとしては、例えばタングステン(W)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)および銅(Cu)などの金属を含有させたものが挙げられる。次に、上記積層体40を焼成して、グリーンシートおよび金属ペーストを併せて焼成することによって、電気配線50および開口部12を有する基板10を形成することができる。
また、第1の絶縁層41や第2の絶縁層42が樹脂からなる場合であれば、基板10の製造方法は、例えば次のような方法が考えられる。
まず、熱硬化性樹脂の前駆体シートを準備する。次に、電気配線50となる金属材料からなるリード端子を前駆体シート間に配置させ、かつリード端子を前駆体シートに埋設するように複数の前駆体シートを積層する。このリード端子の形成材料としては、例えば銅(Cu)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト(Co)合金、および鉄(Fe)−ニッケル(Ni)合金などの金属材料が挙げられる。そして、前駆体シートに開口部12に対応する穴をレーザー加工やエッチングなどの方法によって形成した後、これを熱硬化させることにより、基板10が完成する。なお、レーザー加工によって開口部12を形成する場合には、前駆体シートを熱硬化させた後に加工してもよい。
一方、基板10の開口部12内には、発光素子20に電気的に接続された接続パッド13と、この接続パッド13に半田、金(Au)線、アルミ(Al)線などの接合材15によって接続された発光素子20と、発光素子20を封止する封止材30とが設けられている。
接続パッド13は、例えば、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)および銅(Cu)などの金属材料からなる金属層によって形成されている。なお、必要に応じて、金属層上に、ニッケル(Ni)層、パラジウム(Pd)層および金(Au)層などをさらに積層してもよい。かかる接続パッド13は、半田、金(Au)線、アルミ(Al)線などの接合材15によって発光素子20に接続される。
また、発光素子20は、例えば、ガリウム砒素(GaAs)や窒化ガリウム(GaN)などの半導体材料からなるp型半導体層およびn型半導体層をサファイア基板などの素子基板21上に積層してなる発光ダイオードや、半導体層が有機材料からなる有機EL素子などによって構成されている。
この発光素子20は、発光層を有する半導体層22と、基板10上に配置された接続パッド13に半田、金(Au)線、アルミ(Al)線などの接合材15を介して接続された、銀(Ag)などの金属材料からなる素子電極23、24とを備えており、基板10に対してワイヤボンディング接続されている。そして、発光素子20は、素子電極23、24間に流れる電流に応じて所定の波長を持った光を所定の輝度で発する。なお、素子基板21は省略することが可能なのは、周知のとおりである。また、発光素子20の素子電極23、24と接続パッド13との接続は、接合材15に半田などを使用して、従来周知のフリップチップ接続技術によって行なってもよい。
本例では、発光素子20が発する光の波長のスペクトルのピークが、例えば280〜440nmのUV(紫外)光を発するLED(light-emitting diode)を採用している。つまり、本例では、発光素子20としてUV−LED素子を採用している。なお、発光素子20は、従来周知の薄膜形成技術によって形成される。
そして、かかる発光素子20は、上述した封止材30によって封止されている。
封止材30には、光透過性の樹脂材料などの絶縁材料が用いられており、発光素子20を良好に封止することにより、外部からの水分の浸入を防止したり、あるいは外部からの衝撃を吸収したりして、発光素子20を保護する。
また、封止材30に、発光素子20を構成する素子基板21の屈折率(サファイアの場合:1.7)および空気の屈折率(約1.0)の間の屈折率を有する材料、例えばシリコーン樹脂(屈折率:約1.4)などを用いることによって、発光素子20の光の取り出し効率を向上させることができる。
かかる封止材30は、発光素子20を基板10上に実装した後、シリコーン樹脂などの前駆体を開口部12に充填し、これを硬化させることで形成される。
本例の光照射デバイス1の備える発光素子20は、図1に示すように、複数の第1発光素子20aからなる第1発光素子群20A、複数の第2発光素子20bからなる第2発光素子群20B、複数の第3発光素子20cからなる第3発光素子群20Cに区分される。本例の光照射デバイス1は、相対的に一方向に移動する対象物250に光を照射するためのものであり、対象物250の移動方向の上流側に第1発光素子群20Aが、下流側に第2発光素子群20B、さらに下流側に第3発光素子群20Cがそれぞれ配置されている。具体的には、本例の光照射デバイス1では、第1発光素子群20Aは、対象物250の移動方向に対して垂直な方向に8列の第1発光素子20aの列で構成されており、第2発光素子群20Bは、対象物250の移動方向に対して垂直な方向に4列の第2発光素子20bの列で構成されており、第3発光素子群20Cは、対象物250の移動方向に対して垂直な方向に2列の第3発光素子20cの列で構成されている。第1発光素子20aの数量と第2発光素子20bの数量と第3発光素子20cの数量の比は4:2:1となっている。なお、第1発光素子20aの数、第2発光素子20bの数、および第3発光素子20cの数の比は、硬化対象である紫外線硬化性インク250bなどの特性に合わせて適宜調整すればよい。
ここで、第1発光素子群20A、第2発光素子群20Bおよび第3発光素子群20Cは、図1、図6(b)に示すように、互いに離れて位置している。これによれば、被印刷媒体250aが連続的に光吸収することを抑制できるため、被印刷媒体250aが熱による膨張収縮に基づいて反りを発生することを効果的に抑制しつつ、光硬化性樹脂250bの硬化を実現させることが可能となる。
そして、第1発光素子群20Aに含まれるそれぞれの第1発光素子20aが照射する光の波長(第1波長)は、第2発光素子群20Bに含まれるそれぞれの第2発光素子20bが照射する光の波長(第2波長)よりも短く設定されている。そして、第3発光素子群20Cに含まれるそれぞれの第3発光素子20cが照射する光の波長(第1波長)は、第1発光素子群20Aに含まれるそれぞれの第1発光素子20aが照射する光の波長(第1波長)と同一に設定されている。本例では第1発光素子20aが照射する光の波長(第1波長)は365nmであり、第2発光素子20bが照射する光の波長(第2波長)は385nmであり、第3発光素子20cが照射する光の波長(第1波長)は365nmである。ここで、各波長は、各発光素子群20A、20B、20Cにおいて、発光スペクトルの半値幅の中心に位置する波長のことを意味するものとする。本実施形態において、波長(中心波長)は±5nmの範囲を含むものとし、例えば、第1発光素子20aが照射する第1波長と第3発光素子20cが照射する第1波長とがその範囲内で異なっていてもよい。なお、第1発光素子20a、第2発光素子20bおよび第3発光素子20cが照射する光の波長は、硬化対象である紫外線硬化性インク250bなどの特性に合わせて適宜調整すればよい。例えば、第1発光素子20aおよび第3発光素子20cが照射する光の波長(第1波長)は280nm以上370nm未満とし、第2発光素子20bが照射する光の波長(第2波長)は370nm以上440nm以下とすることができる。第1発光素子20aおよび第3発光素子20cが照射する光の波長(第1波長)が280nm以上370nm未満であれば、紫外線硬化性インク250bなどの表面を短時間で硬化することが可能であるため、紫外線硬化性インク250bなどの光重合反応が酸素阻害の影響を受けにくくなる。そして、第2発光素子20bが照射する光の波長(第2波長)が370nm以上440nm以下であれば、紫外線硬化性インク250bなどの内部への光の透過の度合いが大きくなるため、紫外線硬化性インク250bなどの厚みが厚かったとしても十分に硬化させることができる。
(光照射モジュールの実施形態)
本発明の光照射モジュールの実施形態の一例を説明する。
図3に光照射モジュール100の要部断面図を示す。光照射モジュール100は、放熱用部材110と、この放熱用部材110に配置された光照射デバイス1とを備えており、光照射デバイス1はシリコーン樹脂やエポキシ樹脂などの接着材120を介して放熱用部材110の主面に配置されている。
放熱用部材110は、光照射デバイス1の支持体として、また光照射デバイス1が発する熱を外部へ放熱する放熱体として機能する。この放熱用部材110の形成材料としては、熱伝導率の大きい材料が好ましく、例えば種々の金属材料、セラミックス、樹脂材料が挙げられる。本例の放熱用部材110は、銅によって形成されている。
本例の光照射モジュール100によれば、光照射デバイス1の有する上述の効果を奏することができる。
(印刷装置の実施形態)
本発明の印刷装置の実施形態の一例として、図4および図5に示した印刷装置200を例に挙げて説明する。
この印刷装置200は、被印刷媒体250aを搬送するための搬送手段210と、搬送された被印刷媒体250aに印刷を行なうための印刷機構としての印刷手段220と、印刷後の被印刷媒体250aに対して紫外光を照射する、上述した光照射デバイス1と、この光照射デバイス1の発光を制御する制御機構230とを備えている。
搬送手段210は、被印刷媒体250aを印刷手段220、光照射デバイス1の順に通過するように搬送するためのものであり、載置台211と、互いに対向配置され、回転可能に支持された一対の搬送ローラ212とを含んで構成されている。この搬送手段210は、載置台211によって支持された被印刷媒体250aを一対の搬送ローラ212の間に送り込み、この搬送ローラ212を回転させることにより、被印刷媒体250aを搬送
方向へ送り出すためのものである。
印刷手段220は、搬送手段210を介して搬送される被印刷媒体250aに対して、光硬化性樹脂250bを付着させる機能を有している。この印刷手段220は、光硬化性樹脂250bを含む液滴を被印刷媒体250aに向けて吐出し、被印刷媒体250aに被着させるように構成されている。本例では、光硬化性樹脂250bとして紫外線硬化性インクを採用している。光硬化性樹脂250bとしては、例えば、紫外線硬化性インクの他、感光性レジストなどが挙げられる。
本例では、印刷手段220としてライン型の印刷手段を採用している。この印刷手段220は、ライン状に配列された複数の吐出孔220aを有しており、この吐出孔220aから紫外線硬化性インク250bを吐出するように構成されている。そして、吐出された紫外線硬化性インク250bは、ロールコーター220bによって広げられる。すなわち、本実施形態において、紫外線硬化性インク250bは被印刷媒体250aに全面付着(コーティング)される。このように、印刷手段220は、吐出孔220aの配列に対して直交する方向に搬送される被印刷媒体250aに対して、吐出孔220aからインクを吐出し、被印刷媒体250aにインクを被着させることにより、被印刷媒体250aに対して印刷を行なう。
なお、本例では、印刷機構としてライン型の印刷手段を例に挙げたが、これに限られるものではなく、例えば、シリアル型の印刷手段を採用してもよいし、ライン型またはシリアル型の噴霧ヘッド(例えばインクジェットヘッド)を採用してもよい。さらに、印刷機構として、被印刷媒体250aに静電気を蓄え、この静電気で光硬化性樹脂250bを付着させる静電式ヘッドを採用してもよいし、被印刷媒体250aを液状の光硬化性樹脂250bに浸して、この光硬化性樹脂250bを付着させる浸液装置を採用してもよい。さらに、印刷機構として刷毛、ブラシおよびローラなどを採用してもよい。
印刷装置200において、光照射デバイス1は、搬送手段210を介して搬送される被印刷媒体250aに付着した光硬化性樹脂250bを硬化させる機能を担っている。この光照射デバイス1は、印刷手段220に対して搬送方向の下流側に設けられている。また、印刷装置200において、発光素子20は、被印刷媒体250aに付着した光硬化性樹脂250bを硬化する機能を担っている。
制御機構230は、光照射デバイス1の発光を制御する機能を担っている。この制御機構230のメモリには、印刷手段220から吐出されるインク滴を硬化するのが比較的良好になるような光の特徴を示す情報が格納されている。この格納情報の具体例を挙げると、吐出するインク滴を硬化するのに適した波長分布特性、および照度(各波長域の発光強度、W/cm)を表す数値が挙げられる。本例の印刷装置200では、この制御機構230を有することによって、制御機構230の格納情報に基づいて、複数の発光素子20に入力する駆動電流の大きさを調整することもできる。このことから、本例の印刷装置200によれば、使用するインクの特性に応じた適正な紫外線照射エネルギで光を照射することができ、比較的低エネルギの光でインク滴を硬化させることができる。
なお、印刷装置200では、搬送手段210が被印刷媒体250aを搬送方向に搬送している。印刷手段220は、搬送されている被印刷媒体250aに対して紫外線硬化性インク250bを吐出して、被印刷媒体250aの表面に紫外線硬化性インク250bを付着させる。このとき、被印刷媒体250aに付着させる紫外線硬化性インク250bは、上述にように全面付着であっても、部分付着であっても、所望パターンでの付着であってもよい。この印刷装置200では、被印刷媒体250aに付着した紫外線硬化性インク250bに光照射デバイス1の発する紫外線を照射して、紫外線硬化性インク250bを硬化させる。
本例の印刷装置200によれば、光照射デバイス1の有する上述の効果を奏することができる。
(印刷方法の実施形態)
本発明の印刷方法の実施形態の一例として、図4〜図7に示した印刷装置200などを例に挙げて説明する。なお、図6は、本発明の印刷方法の実施形態の一例を示す側面図であり、印刷方法の実施による照度のプロファイル(縦軸:照度W、横軸:時間t)も併せて示している。
以下、各工程について順に説明する。
まず、図7(a)に示すように、第1波長の光よりも第1波長と異なる第2波長の光に対する吸収率が小さい被印刷媒体250aの上に、図7(b)に示すように、第1波長の光よりも第2波長の光に対する吸光度が小さい開始剤を有する光硬化性樹脂250bを積層して対象物250を形成する工程を実行する。
具体的には、上述のように、印刷手段220によって、吐出孔220aから光硬化性樹脂250bを含む液滴を被印刷媒体250aに向けて吐出し、ロールコーター220bによって広げられることによって、被印刷媒体250a上に全面被着させて対象物250を形成する。
光の波長は、例えば、上述するように、第1波長を365nmとし、第2波長を385nmとすればよい。
ここで、被印刷媒体250aは、樹脂を有するようにすればよい。樹脂としては、例えば、アクリレート系樹脂が挙げられる。被印刷媒体250aの吸収率としては、例えば、第1波長の光に対して70〜100%、第2波長の光に対して10〜40%とすればよい。なお、樹脂は、第1波長の光よりも第2波長の光に対する吸収率が小さく設定することができる。
また、光硬化性樹脂250bは第1波長の光よりも第2波長の光に対する吸光度が小さい開始剤を含む。開始剤は、樹脂の重合反応を開始させるため化合物であれば特に限定されるものではない。開始剤の吸光度としては、光硬化性樹脂中の開始剤の濃度が0.1%の時は、例えば、第1波長の光に対して0.1〜1.0、第2波長の光に対して0.02〜0.4とすればよい。ここで、吸光度とは、A=−log(I/I0)で表させる(I:透過光強度、I0:入射光強度)。
なお、光硬化性樹脂250bと被印刷媒体250aに含まれる樹脂とは、同じ種類の樹脂材料を有していてもよい。
また、被印刷媒体250aの厚みは、光硬化性樹脂250bの厚みよりも大きく設定されている。例えば、被印刷媒体250aの厚みを50〜100μm、光硬化性樹脂250bの厚みを5〜30μmに設定すればよい。
次に、第1波長の光を照射可能な第1発光素子群20Aと、第2波長の光を照射可能な第2発光素子群20Bと、第1波長の光を照射可能な第3発光素子群20Cと、を順に配列した光照射デバイス1を準備する工程を実行する。光照射デバイス1は、被印刷媒体250aに付着した光硬化性樹脂250bを硬化する機能を担っている。具体的には、上述したとおり、図1に示すような構成にすればよい。
光照射デバイス1は、上述のように、相対的に一方向に移動する対象物250に光を照射するためのものであり、対象物250の移動方向の上流側に第1発光素子群20Aが、下流側に第2発光素子群20B、さらに下流側に第3発光素子群20Cがそれぞれ配置されるようにすればよい。
そして、図7(c)に示すように、対象物250と光照射デバイス1とを相対的に移動させた相対移動状態で、対象物250に対して光照射デバイス1の第1発光素子群20Aから第1波長の光を照射する工程を実行する。
ここで、第1発光素子20aが照射する光の波長(第1波長)は、上述するように、365nmに設定される。
本工程において、被印刷媒体250aおよび光硬化性樹脂250bは、第1波長の光およびそれに基づく熱を比較的多く吸収する。その結果、被印刷媒体250aは、吸収した熱によって比較的大きく膨張する。光硬化性樹脂250bは、吸収した光によって硬化が効果的に進行する。これにより、光効果性樹脂を半硬化の状態にすることができる。
ここで、図6に示すように、本照射工程を、第2発光素子群20Bから第2波長の光を照射する工程よりも、光照射の時間が長くなるように設定すればよい。具体的には、上述のように、第1発光素子20aの数・列を第2発光素子20bの数・列よりも多く設定しつつ、移動速度を一定にすることによって実行することができる。これによれば、光硬化性樹脂250bは、吸収率の高い第1波長の光を長く受けることから、硬化を効果的に促進させることができる。
また、図6に示すように、本照射工程を、第3発光素子群20Cから第1波長の光を照射する工程よりも、光照射の時間が長くなるように設定すればよい。具体的には、上述のように、第1発光素子20aの数・列を第3発光素子20cの数・列よりも多く設定しつつ、移動速度を一定にすることによって実行することができる。これによれば、第1波長の光の照射を2段階に設定することによって、被印刷媒体250aが第1発光素子群20Aのみからの過度な光吸収による膨張によって反りが発生することを抑制させつつ、第1発光素子群20Aによる光照射によって光硬化性樹脂250bを半硬化させた上で、後述するように第3発光素子群20Cによる光照射によって光硬化性樹脂250bを完全硬化させることが可能となる。
なお、図6(a)に示すように、本照射工程と、第2発光素子群20Bから第2波長の光を照射する工程とを、時間的に一部重複するように実行してもよい。これによれば、被印刷媒体250aの反りを抑制しつつ、光硬化性樹脂250bの硬化時間を短くすることが可能となる。
続いて、図7(d)に示すように、上記相対移動状態において、対象物250に対して光照射デバイス1の第2発光素子群20Bから第2波長の光を照射する工程を実行する。
ここで、第2発光素子20bが照射する光の波長(第2波長)は、上述するように、385nmである。
これによれば、被印刷媒体250aおよび光硬化性樹脂250bは、第2波長の光を吸収することによって比較的少ない熱が発生する。この際、被印刷媒体250aは、光の吸収が比較的少ないことから、前工程の状態から温度が低下することによって収縮すること
になる。光硬化性樹脂250bについては、前工程で半硬化した状態から、本工程において吸収した光によってさらに硬化が進行する。
ここで、図6に示すように、本照射工程を、第3発光素子群20Cから第1波長の光を照射する工程よりも、光照射の時間を長く設定すればよい。具体的には、上述のように、第2発光素子の数・列を第3発光素子の数・列よりも多く設定しつつ、移動速度を一定にすることによって実行することができる。
なお、図6(a)に示すように、本照射工程と、第3発光素子群20Cから第1波長の光を照射する工程とを、時間的に一部重複するように実行してもよい。これによれば、被印刷媒体250aの反りを抑制しつつ、光硬化性樹脂250bの硬化時間を短くすることが可能となる。
続いて、図7(e)に示すように、上記相対移動状態において、対象物250に対して光照射デバイス1の第3発光素子群20Cから第1波長の光を照射する工程を実行する。
ここで、第3発光素子20cが照射する光の波長(第1波長)は、上述するように、365nmに設定される。
本工程における第3発光素子群20Cによる第1波長の光の照射は、上述の第1発光素子群20Aによる第1波長の光の照射よりも、被印刷媒体250aに対して少量の熱を与えるように設定されればよい。これによれば、被印刷媒体250aは光吸収に基づく熱による膨張収縮を低減することによって反りを効果的に抑制することができるとともに、第1発光素子群20Aによる光照射によって半硬化した光硬化性樹脂250bを、第3発光素子群20Cによる光照射によって完全硬化させることが可能となる。
このために、例えば、第3発光素子群20Cから第1波長の光の照度を小さくする、あるいは、上述のように光の照射時間を短くすることができる。
その後、図7(f)に示すように、被印刷媒体250aは、前工程の状態から常温に戻る際に、若干収縮するが、反りを生じることなく直線状の状態になる。このように、本発明の実施形態に係る印刷方法によれば、光の吸収によって被印刷媒体250aの膨張および収縮に基づく反りの発生を効果的に抑制しつつ、光硬化性樹脂250bの硬化を実現することが可能となる。
以上のような工程を経ることによって、光硬化性樹脂250bを完全硬化させることができ、被印刷媒体250aに対する光硬化性樹脂250bの印刷が完了する。
なお、図6(b)に示すように、第1発光素子群20Aから第1波長の光を照射する工程と、第3発光素子群20Cから第1波長の光を照射する工程とは、時間的な間隔を介して行なうようにすればよい。これによれば、被印刷媒体250aは、光吸収率が大きい第1波長の光を連続的に吸収することを回避できることから、過度な熱による大きな膨張収縮に基づく反りを効果的に抑制することができるとともに、光硬化性樹脂250bの硬化を実現させることが可能となる。
以上、本発明の具体的な実施形態の例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨から逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
光照射デバイス1の実施形態は、上述した例に限定されない。
例えば、図8に示す光照射デバイスの変形例のように、第2発光素子群20Bに含まれるそれぞれの発光素子20bに対応してレンズ16を設けてもよい。レンズ16は、封止材30上にレンズ接着剤17を介して第2発光素子20bを覆うように配置される。本変形例のレンズ16には平凸レンズを用いている。つまり、レンズ16は一方主面が凸状に、他方主面が平面状を成しており、他方主面から一方主面に向かって断面積は小さくなる。レンズ16は、例えばシリコーンなどによって形成され、第2発光素子20bから照射される光を集光する機能を有する。
なお、本変形例では、第2発光素子群20Bに含まれる第2発光素子群20Bのそれぞれに対応して平凸レンズであるレンズ16を配置したが、第2発光素子群20Bに対応して1つのレンズを配置しても、対象物250の移動方向に対して垂直な方向に長いシリンドリカルレンズを第2発光素子20bの列に対応して配置してもよい。
光照射モジュール100の実施形態は、上述した例に限定されない。
例えば、図9に示す光照射モジュール100の変形例のように、放熱用部材110の上面に複数の光照射デバイス1A、光照射デバイス1B、および光照射デバイス1Cを、接着剤120を介して配置してもよい。この場合には、対象物250の移動方向に垂直な方向に光照射デバイス1A、光照射デバイス1Bおよび光照射デバイス1Cを4個配列し、対象物250の移動方向に光照射デバイス1Aを4個、光照射デバイス1Bを2個、光照射デバイス1Bを1個配列して、光照射デバイス1Aおよび光照射デバイス1Bの合計28個が放熱用部材110の上面に配置している。そして、対象物250の移動方向の上流側に位置する16個の光照射デバイス1Aは、それぞれ第1発光素子20aのみが配置されており、下流側に位置する8個の光照射デバイス1Bには、それぞれ第2発光素子20bのみが配置されており、さらに下流側に位置する4個の光照射デバイス1Cには、それぞれ第3発光素子20cのみが配置されている。このような構成とすることで、光照射デバイス1A、光照射デバイス1Bおよび光照射デバイス1Cを共通部品とすることで、さまざまな大きさ光照射モジュール100を容易に実現でき、第1発光素子群20Aに含まれる第1発光素子20aの数量と、第2発光素子群20Bに含まれる第2発光素子20bの数量と、第3発光素子群20Cに含まれる第3発光素子20cの数量との比率も比較的容易に変更することが可能となる。
印刷装置200の実施形態は、上述の例に限定されない。
例えば、軸支されたローラを回転させ、このローラ表面に沿って被印刷媒体250aを搬送する、いわゆるオフセット印刷型のプリンタであってもよく、同様の効果を奏することができる。
また、上述の実施形態の例では、インクジェットヘッド220を用いた印刷装置200に光照射デバイス1を適用した例を示しているが、この光照射デバイス1は、例えば対象体表面にスピンコートした光硬化樹脂を硬化させる専用装置など、各種類の光硬化樹脂の硬化にも適用することができる。また、光照射デバイス1を、例えば、印刷装置における照射光源などに用いてもよい。
なお、印刷装置200に光照射デバイス1を適用する代わりに、光照射モジュール100を適用してもよいことは言うまでもない。
印刷方法の実施形態は、上述の例に限定されない。
例えば、上述のように第1波長を第2波長よりも短くするとともに、第1波長の光によ
る積算光量を第2波長の光による積算光量よりも小さく設定することができる。ここで、積算光量とは、単位面積当たりの照射エネルギー(J/cm)を意味する。これによれば、被印刷媒体250aによる光の吸収量を低くコントロールして反りを抑制しつつ、光硬化樹脂を効果的に硬化させることが可能となる。なお、他の構成および他の工程について、必要に応じて変更してもよい。
1,1A,1B,1C 光照射デバイス
10 基板
11a 一方主面
12 開口部
13 接続パッド
14 内周面
15 接合材
16 レンズ
17 レンズ接着剤
20、20a、20b、20c 発光素子
20A、20B、20C 発光素子群
21 素子基板
22 半導体層
23,24 素子電極
30 封止材
40 積層体
41 第1の絶縁層
42 第2の絶縁層
50 電気配線
100 光照射モジュール
110 放熱用部材
120 接着剤
200 印刷装置
210 搬送手段
211 載置台
212 搬送ローラ
220 印刷手段
220a 吐出孔
220b ロールコーター
230 制御機構
250 対象物
250a 被印刷媒体
250b 光硬化性樹脂(紫外線硬化性インク)

Claims (18)

  1. 第1波長の光よりも前記第1波長と異なる第2波長の光に対する吸収率が小さい被印刷媒体の上に、前記第1波長の光よりも前記第2波長の光に対する吸光度が小さい開始剤を有する光硬化性樹脂を積層して対象物を形成する工程と、
    前記第1波長の光を照射可能な第1発光素子群と、前記第2波長の光を照射可能な第2発光素子群と、前記第1波長の光を照射可能な第3発光素子群と、を順に配列した光照射デバイスを準備する工程と、
    前記対象物と前記光照射デバイスとを相対的に移動させた相対移動状態で、前記対象物に対して前記光照射デバイスの前記第1発光素子群から前記第1波長の光を照射する工程と、その後に、
    前記相対移動状態で、前記対象物に対して前記光照射デバイスの前記第2発光素子群から前記第2波長の光を照射する工程と、その後に、
    前記相対移動状態で、前記対象物に対して前記光照射デバイスの前記第3発光素子群から前記第1波長の光を照射する工程と、を備える、印刷方法。
  2. 前記被印刷媒体は、樹脂を有する、請求項1に記載の印刷方法。
  3. 前記樹脂は、前記第1波長の光よりも前記第2波長の光に対する吸収率が小さい、請求項2に記載の印刷方法。
  4. 前記光硬化性樹脂と前記樹脂とは同じ種類の樹脂材料を有する、請求項2または3に記載の印刷方法。
  5. 前記第1波長は、前記第2波長よりも波長が短い、請求項1〜4のいずれかに記載の印刷方法。
  6. 前記第1波長の光による積算光量は、前記第2波長の光による積算光量よりも小さい、請求項5に記載の印刷方法。
  7. 前記第1波長および前記第2波長は、いずれも紫外線の領域である、請求項1〜6のいずれかに記載の印刷方法。
  8. 前記第1発光素子群から前記第1波長の光を照射する工程は、前記第2発光素子群から前記第2波長の光を照射する工程よりも光照射の時間が長い、請求項1〜7のいずれかに記載の印刷方法。
  9. 前記第1発光素子群から前記第1波長の光を照射する工程は、前記第3発光素子群から前記第1波長の光を照射する工程よりも光照射の時間が長い、請求項1〜8のいずれかに記載の印刷方法。
  10. 前記第2発光素子群から前記第2波長の光を照射する工程は、前記第3発光素子群から前記第1波長の光を照射する工程よりも光照射の時間が長い、請求項1〜9のいずれかに記載の印刷方法。
  11. 前記第1発光素子群から照射される前記第1波長の光の照度は、前記第3発光素子群から照射される前記第1波長の光の照度よりも大きい、請求項1〜10のいずれかに記載の印刷方法。
  12. 前記第1発光素子群から前記第1波長の光を照射する工程は、前記第2発光素子群から
    前記第2波長の光を照射する工程と一部重複して行なわれる、請求項1〜11のいずれかに記載の印刷方法。
  13. 前記第2発光素子群から前記第2波長の光を照射する工程は、前記第3発光素子群から前記第1波長の光を照射する工程と一部重複して行なわれる、請求項1〜12のいずれかに記載の印刷方法。
  14. 前記第1発光素子群から前記第1波長の光を照射する工程は、前記第3発光素子群から前記第1波長の光を照射する工程とは、時間的な間隔を介して行なわれる、請求項1〜13のいずれかに記載の印刷方法。
  15. 前記光照射デバイスにおいて、前記第1発光素子群、前記第2発光素子群および前記第3発光素子群は互いに離れて位置している、請求項1〜14のいずれかに記載の印刷方法。
  16. 前記光照射デバイスにおいて、前記第1発光素子群、前記第2発光素子群および前記第3発光素子群は、それぞれ複数の発光素子を有し、前記それぞれの複数の発光素子が一つの基板上に位置している、請求項1〜15のいずれかに記載の印刷方法。
  17. 前記第1発光素子群が有する発光素子の数は、前記第2発光素子群が有する発光素子の数よりも多い、請求項16に記載の印刷方法。
  18. 前記被印刷媒体の厚みは、前記光硬化性樹脂の厚みよりも大きい、請求項1〜17のいずれかに記載の印刷方法。
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