JP2017042503A - Hand rail for toilet bowl - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、既設の洋風便器(以下、便器という。)に取り付けることで、足腰の弱い高齢者等の用便動作を助けることのできる便器用手摺に関する。 The present invention relates to a handrail for a toilet bowl that can be attached to an existing western style toilet bowl (hereinafter referred to as a toilet bowl) and can assist a toilet operation of an elderly person with weak legs.
既設の便器に取り付ける便器用手摺としては、例えば、図26に示すようなものがある。この便器用手摺70は、同図に示すように、床に設置された便器Aの左右両側に配設される一対のベース部材71、71と、それぞれのベース部材71、71の後方側に立設された起立部材72、72と、この起立部材72、72の上端部にそれぞれ支持された手摺部材73、73と、一対の起立部材72、72を、相互に連結する連結部材74と、便器Aの両側部を挟み込む一対の挟持部材75、75とを備えている。
As a handrail for a toilet attached to an existing toilet, for example, there is one shown in FIG. As shown in the figure, the
従って、便器Aの前方に位置している車椅子から高齢者等が便器Aに乗り移る際は、左右一対の手摺部材73、73を掴んで身体を支えながら、便器Aに着座することができるので、前方の車椅子から便器Aへの乗り移りをスムーズに行うことができる。
Therefore, when an elderly person or the like moves from the wheelchair located in front of the toilet A to the toilet A, the user can sit on the toilet A while holding the pair of left and
ところで、上述した便器用手摺70を利用して便器Aに乗り移った高齢者等は、便器Aに着座した状態で上半身の姿勢を保持する必要があるが、そのために便器用手摺70を利用することはできない。このため、この種の便器用手摺には、足腰の弱い高齢者等にとって、便器へ乗り移る際の助けになるだけでなく、便器に着座した後、楽な用便姿勢を取るための助けになることも望まれている。
By the way, elderly people who have transferred to the toilet A using the
また、用便後に自分で尻を拭くことができない高齢者等については、高齢者等に代わって介護者が高齢者等の尻を拭くことになるが、足腰の弱い高齢者等は、通常腕の力も弱いので、上述した便器用手摺70を設置していたとしても、その手摺部材73、73を支えにして便座から自分の尻を浮かせることが難しく、介護者は高齢者等の尻を持ち上げながら尻を拭かなければならないので、介護者の負担が大きいという問題がある。
In addition, for elderly people who cannot wipe their buttocks themselves after stool, caregivers will wipe their buttocks on behalf of the elderly, etc. Even if the
そこで、この発明の課題は、便器へ乗り移る際の助けになるだけでなく、便器に着座した後、楽な姿勢で用便を行うことができると共に、介護作業も容易に行うことができる便器用手摺を提供することにある。 Therefore, an object of the present invention is not only to help when transferring to a toilet bowl, but also for toilets that can perform stool in an easy posture after sitting on the toilet bowl and can also easily perform nursing care work To provide handrails.
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、洋風便器の左右両側に起立する一対の起立部材を有する本体部と、前記一対の起立部材の上端部にそれぞれ取り付けられた、肘掛けを有する一対の手摺部材と、前記本体部に取り付けられ、前記本体部を前記洋風便器に固定する固定部材とを備え、前記一対の手摺部材は、肘掛け位置において、一対の前記肘掛けが平面略ハの字状となるように、それぞれの肘掛けの前端部が洋風便器の前端側で、その幅方向に接近していることを特徴とする便器用手摺を提供するものである。
In order to solve the above-mentioned problems, the invention according to
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の便器用手摺において、前記肘掛けは、前記肘掛け位置から、その前端部を跳ね上げ可能に構成されていることを特徴としている。
The invention according to
また、請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明の便器用手摺において、前記手摺部材は、前記肘掛けの下面から下方側に突出するグリップを有しており、前記肘掛けを跳ね上げ位置まで跳ね上げたときに、前記グリップが略水平状態になるように構成されていることを特徴としている。
The invention according to claim 3 is the handrail for toilet bowl according to the invention according to
また、請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明の便器用手摺において、前記肘掛けは、前記肘掛け位置から、その長手方向に沿って後方側にスライド可能に構成されていることを特徴としている。 According to a fourth aspect of the present invention, in the handrail for a toilet according to the first aspect of the invention, the armrest is configured to be slidable rearward along the longitudinal direction from the armrest position. It is said.
また、請求項5に係る発明は、請求項1または4に係る発明の便器用手摺において、前記肘掛けは、前記肘掛け位置から、その前端部を洋風便器の幅方向の外側に旋回可能に構成されていることを特徴としている。
Further, the invention according to claim 5 is the toilet handrail according to
また、請求項6に係る発明は、請求項1、2、3、4または5に係る発明の便器用手摺において、前記肘掛けは、前記洋風便器の前後方向にスライド可能に構成されていることを特徴としている。
The invention according to claim 6 is the toilet handrail according to
また、請求項7に係る発明は、請求項1、2、3、4、5または6に係る発明の便器用手摺において、前記洋風便器の前後方向における前記肘掛けの後方側で、洋風便器に着座した用便者の腰部付近で前後方向に延びる、用便者が把持可能なガードフレームを備えていることを特徴としている。
The invention according to claim 7 is the toilet handrail of the invention according to
以上のように、請求項1に係る発明の便器用手摺は、肘掛け位置において、一対の肘掛けが平面略ハの字状となるように、それぞれの肘掛けの前端部が洋風便器の前端側で、その幅方向に接近しているので、高齢者等が洋風便器に着座した状態では、平面略ハの字状の一対の肘掛けが高齢者等の前側を囲うように位置することになり、高齢者等は両肘を身体の前方に位置しているハの字状の肘掛けに載せることで、前屈みの楽な姿勢で用便を行うことができる。
As described above, the handrail for a toilet of the invention according to
また、用便後に自分で尻を拭くことができない高齢者等であっても、両肘を身体の前方に位置しているハの字状の肘掛けに載せて前屈みになることで、自分の尻を便座から楽に浮かせることができるので、介護者は高齢者等の尻を拭きやすくなり、介護者の負担を軽減させることができる。 In addition, even for elderly people who cannot wipe their hips themselves after stool, putting their elbows on the C-shaped armrests located in front of the body and bending forward, Can be easily lifted from the toilet seat, so that the caregiver can easily wipe the buttocks of the elderly and the like, and the burden on the caregiver can be reduced.
また、請求項2に係る発明の便器用手摺は、肘掛けが、肘掛け位置から、その前端部を跳ね上げ可能に構成されているので、肘掛けを肘掛け位置から跳ね上げることで、洋風便器の前方側が開放される。従って、足腰の弱い高齢者等は、跳ね上げた肘掛けを掴んで身体を支えながら、開放された洋風便器の前方側から洋風便器に着座することができ、前方の車椅子から洋風便器への乗り移りをスムーズに行うことができる。
Further, the handrail for the toilet of the invention according to
また、請求項3に係る発明の便器用手摺は、手摺部材が、肘掛けの下面から下方側に突出するグリップを有しており、肘掛けを跳ね上げ位置まで跳ね上げたときに、グリップが略水平状態になるように構成されているので、足腰の弱い高齢者等が開放された洋風便器の前方側から洋風便器に着座する際、グリップを掴んで身体を支えることができる。従って、跳ね上げた肘掛けに直接手をかけて身体を支える場合に比べて、安定した状態で身体を支えることができ、前方の車椅子から洋風便器への乗り移りをよりスムーズに行うことができる。 In the handrail for a toilet of the invention according to claim 3, the handrail member has a grip protruding downward from the lower surface of the armrest, and when the armrest is flipped up to the raised position, the grip is substantially horizontal. Since it is comprised so that it may be in a state, when an elderly person with weak legs, etc. sits on a western style toilet bowl from the front side of the opened western style toilet bowl, a body can be supported by grasping a grip. Therefore, the body can be supported in a stable state, compared to the case where the body is supported by directly placing a hand on the armrest that is flipped up, and the transfer from the front wheelchair to the Western-style toilet can be performed more smoothly.
また、請求項4に係る発明の便器用手摺は、肘掛けが、肘掛け位置から、その長手方向に沿って後方側にスライド可能に構成されているので、肘掛けを肘掛け位置から後方側にスライドさせることで、洋風便器の前方側が開放される。従って、足腰の弱い高齢者等は、後方側にスライドさせた肘掛けを掴んで身体を支えながら、開放された洋風便器の前方側から洋風便器に着座することができ、前方の車椅子から洋風便器への乗り移りをスムーズに行うことができる。
Moreover, since the handrail for toilet bowl of the invention which concerns on
また、請求項5に係る発明の便器用手摺は、肘掛けが、肘掛け位置から、その前端部を洋風便器の幅方向の外側に旋回可能に構成されているので、肘掛けを肘掛け位置から外側に旋回させることで、洋風便器の前方側が開放される。従って、足腰の弱い高齢者等は、外側に旋回させた肘掛けを掴んで身体を支えながら、開放された洋風便器の前方側から洋風便器に着座することができ、前方の車椅子から洋風便器への乗り移りをスムーズに行うことができる。 Further, in the handrail for toilet according to the invention according to claim 5, since the armrest is configured to be pivotable from the armrest position to the outside in the width direction of the western style toilet, the armrest is swung outward from the armrest position. By doing so, the front side of the Western-style toilet is opened. Therefore, elderly people with weak legs, etc. can sit on the Western-style toilet from the front side of the open Western-style toilet while supporting the body by grasping the armrest swung outward, and from the front wheelchair to the Western-style toilet Transfers can be performed smoothly.
また、前屈みの姿勢で用便する必要のない高齢者等が使用する場合は、平面略ハの字状の一対の肘掛けを、平行になるまで旋回させることによって、一般的な便器用手摺としても使用することができるという効果もある。 In addition, when used by elderly people who do not need to stool in a forward bent posture, a pair of armrests with a generally C-shaped plane can be swung until they become parallel so that they can be used as general handrails for toilets. There is also an effect that it can be used.
特に、請求項2、3、4または5に係る発明の便器用手摺は、跳ね上げ可能な肘掛け、長手方向に沿って後方側にスライド可能な肘掛けまたは前端部を洋風便器の幅方向の外側に旋回可能な肘掛けを有する一対の手摺部材を、肘掛け位置において、平面略ハの字状に配置することで、その手摺部材を、足腰の弱い高齢者等が洋風便器に着座する際に支えとして使用するだけでなく、洋風便器に着座した高齢者等に楽な姿勢で用便させるためにも使用することができるので、足腰の弱い高齢者等が洋風便器に着座する際の支えとして使用する手摺部材と、洋風便器に着座した高齢者等に楽な姿勢で用便させるために使用する手摺部材とをそれぞれ設ける必要がなく、全体構成がシンプルでコンパクトになると共に、使い勝手も良い。
In particular, the handrail for a toilet of the invention according to
また、請求項6に係る発明の便器用手摺は、肘掛けが、洋風便器の前後方向にスライド可能に構成されているので、用便者の体型に応じて、肘掛けの位置を洋風便器の前後方向に調整することで、楽な用便姿勢で用便することができると共に、肘掛けを若干前方側に位置させることによって、ハの字状の肘掛けに手をついて前屈みの状態で立ち上がることができるので、力が入りやすく、肘掛けが後方にある場合に比べて楽に立ち上がることができる。特に、肘掛けの下面から下方側に突出するグリップを有する跳ね上げタイプの手摺部材の場合、肘掛けを若干前方側にスライドさせることによって、手摺部材を跳ね上げた状態でグリップも前方側に位置することになるので、グリップを握って楽に立ち上がることもできる。 In addition, the handrail for a toilet of the invention according to claim 6 is configured so that the armrest is slidable in the front-rear direction of the Western-style toilet, so that the position of the armrest depends on the body shape of the toilet. By adjusting to, you can use the stool in an easy stool posture, and by placing the armrest slightly forward, you can stand up in a bent state with your hand on the C-shaped armrest It is easy to apply force and can stand up more easily than when the armrest is behind. In particular, in the case of a flip-up type handrail member having a grip that protrudes downward from the lower surface of the armrest, the grip is also positioned on the front side while the handrail member is lifted up by sliding the armrest slightly forward. So you can get up easily by holding the grip.
また、請求項7に係る発明の便器用手摺は、洋風便器の前後方向における肘掛けの後方側で、洋風便器に着座した用便者の腰部付近で前後方向に延びる、用便者が把持可能なガードフレームを備えているので、洋風便器に着座した状態で上半身を自力で保持することに不安がある用便者は、そのガードフレームによって身体を支えることができるので、安心して用便を行うことができると共に、洋風便器に着座する際や洋風便器に着座した状態から立ち上がる際に、そのガードフレームを掴んで支えとすることができるので、洋風便器への着座動作や洋風便器からの立ち上がり動作を楽に行うことができる。 Further, the handrail for a toilet of the invention according to claim 7 extends in the front-rear direction near the waist of the user sitting on the western-style toilet on the rear side of the armrest in the front-rear direction of the western-style toilet, and can be gripped by the user Because it is equipped with a guard frame, passengers who are worried about holding their upper body by themselves while sitting on a Western-style toilet can support their body with the guard frame, so please use the toilet safely When you sit on a Western-style toilet or when you stand up from a Western-style toilet, you can grab the guard frame to support it, so you can sit on a Western-style toilet or stand up from a Western-style toilet. It can be done easily.
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1〜図4に示すように、この便器用手摺1は、便所の床に固定設置された便器Aの床固定部aの両側部に沿うように配設される、扁平な金属製の角パイプからなる、後端部が内側に屈曲した左右一対のベース部材10と、各ベース部材10にそれぞれ立設された左右一対の起立部材20と、左右一対の起立部材20を相互に連結する連結部材30と、連結部材30に取り付けられた左右一対の固定部材40と、先端部を跳ね上げ可能に、各起立部材20の上端部にそれぞれ支持された左右一対の手摺部材50とを備えており、左右一対の手摺部材50は、ロック手段によって、略垂直に立ち上がった所定の跳ね上げ位置でロックされるようになっている。
Hereinafter, embodiments will be described with reference to the drawings. As shown in FIGS. 1 to 4, the
前記起立部材20は、上端側が僅かに内側(便器A側)に傾斜した状態でベース部材10の後部側に固着された金属製の角パイプからなる下部支柱21と、この下部支柱21にその上端側から差し込まれて、下部支柱21内を上下にスライドする金属製の角パイプからなる上部支柱22と、この上部支柱22の上端部から前方側に張り出す金属製の角パイプからなる張出部23と、この張出部23の前端部から立ち上がる金属製の角パイプからなる起立部24とから構成されており、この起立部24の上端部に手摺部材50を回動可能に支持するための支持部材25が固定されている。また、上部支柱22の上端部開口部には、キャップCが装着されている。
The
また、下部支柱21の前面には複数のボルト挿通孔21aが上下に形成されており、いずれかのボルト挿通孔21aに通したノブボルト20aを、上部支柱22の下部前面に形成されたねじ孔(図示せず)にねじ込んで締め付けることにより、上部支柱22を所定の高さに段階的に固定することができるようになっている。
Also, a plurality of bolt insertion holes 21 a are formed vertically on the front surface of the
前記連結部材30は、左右一対の起立部材20、20を構成している下部支柱21、21から内側に張り出すように、下部支柱21、21の後面における中間高さ位置にそれぞれ固着された、便器Aの幅方向に延びる左右一対の直線部31、31と、両端部が左右一対の直線部31、31における内端側の前面にそれぞれ連設された、便器Aにおける床固定部aの前端上部を取り囲むように、中央部を略U字状に屈曲させた屈曲部32とから構成されており、直線部31は金属製の角パイプによって、屈曲部32は金属製の丸パイプによってそれぞれ形成されている。
The connecting
前記連結部材30の各直線部31には、それぞれの外端側から、各直線部31内を左右にスライドする金属製の角パイプからなる可動アーム33が差し込まれており、各直線部31の内端には、合成樹脂製のキャップがそれぞれ装着されている。
A
各可動アーム33、33は、その先端部が閉塞されており、閉塞された先端部にねじ孔が形成されていると共に、そのねじ孔に、便所の壁面に当接して押圧する押圧部材35が進退可能にねじ込まれている。
Each
各直線部31の後面には、左右方向に延びる長孔(図示せず)が形成されており、この長孔に通したノブボルト34を、可動アーム33の内端後面に形成されたねじ孔(図示せず)にねじ込んで締め付けることにより、長孔の長さの範囲内で各可動アーム33を任意の位置に固定することができるようになっている。
A long hole (not shown) extending in the left-right direction is formed on the rear surface of each
前記固定部材40は、図1〜図6に示すように、連結部材30の直線部31、31に外側に傾斜した状態で立設された固定支持脚41、41と、この固定支持脚41、41の上端から差し込まれて、上下方向にスライドする可動支持脚42、42と、可動支持脚42、42の上端部にそれぞれ固着され、内側に向かって斜め上方に立ち上がる一対の固定アーム43、43と、それぞれの固定アーム43にその上端から差し込まれて、上下方向にスライドする可動アーム44、44と、各可動アーム44、44の先端に取り付けられ、便器Bの湾曲した上部外表面bに当接して押圧する押圧部45とから構成されており、前記固定支持脚41、可動支持脚42、固定アーム43及び可動アーム44は、金属製の角パイプによって形成されている。
As shown in FIGS. 1 to 6, the fixing
また、固定支持脚41には、便器Aの幅方向の内側面に上下方向に延びる長孔41aが形成されており、この長孔41aにワッシャを介して通したねじ42aを、可動支持脚42の下端部に形成されたねじ孔(図示せず)にねじ込んで締め付けることにより、長孔41aの長さの範囲内で可動支持脚42を任意の位置に固定することができるようになっている。
The fixed
また、固定アーム43の上面には上下方向に延びる長孔43aが形成されており、この長孔43aに通したノブボルト44aを、可動アーム44の下端部に形成されたねじ孔(図示せず)にねじ込んで締め付けることにより、長孔43aの長さの範囲内で可動アーム44を任意の位置に固定することができるようになっている。
A
前記押圧部45は、同図に示すように、可動アーム44の上端に取り付けられたアジャスタ46と、このアジャスタ46に取り付けられた自在アタッチメント47とから構成されている。
As shown in the figure, the
前記アジャスタ46は、可動アーム44の上端に形成されたネジ孔(図示せず)にねじ込まれる全ネジボルト46aと、この全ネジボルト46aに固定された、全ネジボルト46aを回転させるための回転操作部46bとから構成されており、回転操作部46bを回転させることで、全ネジボルト46aが回転しながら進退し、自在アタッチメント47が、固定アーム42の延びだし方向に進退するようになっている。
The
前記自在アタッチメント47は、自在継手を介してアジャスタ46に取り付けられており、図6に二点鎖線で示すように、便器Aの上部外表面bの湾曲状態に応じて、ある程度の自由度を持ってその接触角度を調整できるようになっている。
The
前記手摺部材50は、図1〜図4及び図7、図8に示すように、金属製のフレームに樹脂製のカバーを被せた肘掛け51と、この肘掛け51の下面から下方側に突出するように、フレームの長手方向の中央部より僅かに後端側に連設された、肘掛け51を跳ね上げ位置まで跳ね上げたときに、略水平状態となるグリップ52とを備えており、肘掛け51は、起立部材20の支持部材25を挟み込むように、フレームの後端部に連設された一対の被支持部材53を介して、支持部材25に回動可能に支持されている。
As shown in FIGS. 1 to 4, 7, and 8, the
前記起立部材20を構成している、金属製の角パイプからなる張出部23は、図9に示すように、その先端縁(上縁及び下縁)が内側面から外側面に向かって後方側に傾いており、その傾いた先端縁に金属製の角パイプからなる起立部24の一面が固着されている。
As shown in FIG. 9, the projecting
前記肘掛け51を回動可能に支持するための支持部材25は、図9に示すように、肘掛け51の回動軸RAが起立部24における張出部23との固着面と直交するように、起立部24の上端部に固定されている。従って、手摺部材50を構成している肘掛け51は、張出部23の傾いた先端縁(上縁及び下縁)に沿うように、前方に向かって便器Aの幅方向の内側(斜め前方)に延び出しており、図3に示すように、肘掛け51を跳ね上げない肘掛け位置においては、左右一対の肘掛け51、51が平面略ハの字状となるように、それぞれの肘掛け51の前端部が便器Aの前端側で、その幅方向に接近した状態となっている。
As shown in FIG. 9, the
前記ロック手段は、図7(a)、(b)、図8及び図10(a)、(b)に示すように、一対の被支持部材53に形成された長孔54と、この長孔54内を移動可能に長孔54に挿入される係止軸61と、支持部材25に形成された、係止軸61が移動可能に挿入される案内孔26と、それぞれの被支持部材53を挟み込むような状態で係止軸61の両端部に回動可能に連結された、先端がV字状に形成された操作部材62と、支持部材25と起立部24との境界部から前方側に突出する、操作部材62に掛止可能な掛止片63とから構成されており、操作部材62は、肘掛け51を跳ね上げ位置から肘掛け位置に回動させると、V字状の先端部が被支持部材53の外縁に沿って徐々に下方側を向きながら移動し、最終的に掛止片63を乗り越えて自動的に掛止され、肘掛け51が肘掛け位置にロックされるようになっている。
As shown in FIGS. 7A, 7B, 8 and 10A, 10B, the locking means includes a
前記支持部材25に形成された案内孔26は、手摺部材50の回動に伴って係止軸61が移動する円弧状の回動用孔部26aと、この回動用孔部26aの後端部から下方側に延びる直線状の係止用孔部26bとから構成されており、図11(a)、(b)に示すように、一対の被支持部材53に形成された長孔54に挿通されている係止軸61が、案内孔26における円弧状の回動用孔部26aの前端部と後端部との間を移動することで、手摺部材50が所定の肘掛け位置と跳ね上げ位置との間で回動するようになっている。
The
前記被支持部材53に形成された長孔54は、手摺部材50が所定の跳ね上げ位置まで回動したときに、同図(b)に示すように、その長手方向が上下方向を向いて、支持部材25に形成された案内孔26の係止用孔部26bに一致するようになっており、回動用孔部26aの後端部まで移動した係止軸61が、長孔54内を落下して案内孔26の係止用孔部26bに入り込むことで、支持部材25に対して被支持部材53が回転不能となり、これによって、手摺部材50がロックされるようになっている。
When the
前記操作部材62は、図7(b)に示すように、手摺部材50の肘掛け51が略水平の肘掛け位置では、V字状の先端部が下方側を向くような状態で垂下して掛止片63に掛止されることで、肘掛け51が肘掛け位置にロックされているが、操作部材62のV字状の先端部に指をかけて前方側に回動させながら持ち上げることで、掛止片63の掛止を解除することができる。
As shown in FIG. 7B, when the
このようにして、掛止片63の掛止を解除した後、手摺部材50の肘掛け51を跳ね上げるに従って、操作部材62が被支持部材53の外縁に沿って持ち上がり、手摺部材50が所定の跳ね上げ位置でロックされたときは、図7(a)に示すように、被支持部材53によって略水平状態に支持されるようになっており、その状態では、V字状の先端部に指をかけることができるようになっている。
Thus, after releasing the latching of the latching
従って、手摺部材50が所定の跳ね上げ位置でロックされた状態で、V字状の先端部に指をかけて操作部材62を引き上げると、操作部材62が連結されている係止軸61が持ち上がり、案内孔26の係止用孔部26bから回動用孔部26a側に移動するので、手摺部材50のロックが解除され、手摺部材50を初期の肘掛け位置まで回動することができる状態となる。
Therefore, when the
また、各ベース部材10の前後端には、それぞれの下面側に、高さ調整を行うためのアジャスタ11、11が取り付けられており、排水等を考慮して便所の床に傾斜が設けられている場合でも、それぞれのアジャスタ11、11によって部分的に高さ調整を行うことができるので、設置される便器用手摺1のがたつきをなくすことができる。
In addition,
以上のように構成された便器用手摺1は、図12に示すように、左右一対の肘掛け51を跳ね上げ位置まで跳ね上げると、便器Aの前方側が開放され、肘掛け51が跳ね上げ位置に自動的にロックされると共に、跳ね上げた肘掛け51からグリップ52が略水平に張りだしているので、足腰の弱い高齢者等は、グリップ52を掴んで自分の身体を支えながら、開放された便器Aの前方側から便器Aに着座することができる。従って、前方の車椅子から便器Aへの乗り移りをスムーズに行うことができる。
As shown in FIG. 12, the
また、足腰の弱い高齢者等が便器Aに着座した後、跳ね上げた肘掛け51のロックを解除して肘掛け位置まで回動させると、左右一対の肘掛け51、51が平面略ハの字状となるように、それぞれの肘掛け51の前端部が便器Aの前端側で、その幅方向に接近した状態で肘掛け位置に自動的にロックされるので、図13に示すように、平面略ハの字状の一対の肘掛け51、51が便器Aに着座した高齢者等の前側を囲うように位置することになる。従って、高齢者等は両肘を身体の前方に位置しているハの字状の肘掛け51、51に載せることで、前屈みの楽な姿勢で用便を行うことができる。
Further, when an elderly person with weak legs and the like sits on the toilet bowl A and then unlocks the armrest 51 that is flipped up and pivots to the armrest position, the pair of left and
また、用便後に自分で尻を拭くことができない高齢者等であっても、両肘を身体の前方に位置しているハの字状の肘掛け51、51に載せて前屈みになることで、自分の尻を便器Aの便座から楽に浮かせることができるので、介護者は高齢者等の尻を拭きやすくなり、介護者の負担を軽減させることができる。
In addition, even elderly people who cannot wipe their butt themselves after stool, put both elbows on the C-shaped
以上のように、この便器用手摺1は、跳ね上げ可能な肘掛け51を有する一対の手摺部材50、50を、肘掛け位置において、平面略ハの字状に配置することで、その手摺部材50、50を、足腰の弱い高齢者等が便器Aに着座する際に支えとして使用するだけでなく、便器Aに着座した高齢者等に楽な姿勢で用便させるためにも使用することができるので、足腰の弱い高齢者等が便器Aに着座する際の支えとして使用する手摺部材と、便器Aに着座した高齢者等に楽な姿勢で用便させるために使用する手摺部材とをそれぞれ設ける必要がなく、全体構成がシンプルでコンパクトになると共に、使い勝手も良い。
As described above, the
なお、上述した実施形態では、平面略ハの字状の肘掛け51は、前後方向の位置が固定されているが、これに限定されるものではなく、例えば、固定支持脚41に可動支持脚42を差し込んでスライドさせることで伸縮させる固定部材40のように、起立部材20の張出部23を伸縮可能にすることで、肘掛け51を前方側に突出可能な構成とし、その突出範囲内の任意の位置で肘掛け51を固定することができるようにしておくと、用便者の体型に応じて、肘掛け51の位置を便器Aの前後方向に調整することができるので、用便者は楽な用便姿勢で用便を行うことができる。また、肘掛け51の基端部の最大突出位置は、便器Aの前端から前方側に10cm程度の位置に設定しておくことが望ましい。
In the above-described embodiment, the position of the substantially
また、肘掛けを若干前方側に位置させることによって、ハの字状の肘掛けに手をついて前屈みの状態で立ち上がることができるので、力が入りやすく、肘掛けが後方にある場合に比べて楽に立ち上がることができる。特に、肘掛け51の下面から下方側に突出するグリップ52を有する、上述した実施形態のような跳ね上げタイプの手摺部材50の場合、肘掛け51を若干前方側にスライドさせることによって、手摺部材50を跳ね上げた状態でグリップ52も前方側に位置することになるので、グリップ52を握って楽に立ち上がることもできる。
In addition, by placing the armrest slightly forward, you can stand up in a bent state with your hand on the C-shaped armrest, so it is easier to put in force and it can stand up more easily than when the armrest is behind Can do. In particular, in the case of the flip-up
また、上述した実施形態では、肘掛け51の下面から下方側に突出するように、金属製のフレームにグリップ52を連設しているが、これに限定されるものではなく、肘掛け51の外側部から外側に突出するように、肘掛け51の側面にグリップを連設してもよい。また、グリップ52を省略することも可能であり、その場合は、跳ね上げた肘掛け51の先端部や被支持部材53を掴んで身体を支えながら便器Aに着座すればよい。
In the embodiment described above, the
また、上述した便器用手摺1は、便器の外側に平行に肘掛けが配設されている一般的な便器用手摺とは異なり、高齢者等が便器Aに着座した状態では、高齢者等の上半身の両外側に肘掛けが存在していないので、上半身を自力で保持することに不安がある高齢者等が使用する場合は、例えば、図14に示すように、起立部材20を構成している金属製の角パイプからなる上部支柱22の上端部に装着されているキャップCを取り外して、その開放された上端開口部に、便器Aに着座した高齢者等の上半身を両側部から後部に渡って取り囲むガイド部材Gを必要に応じて装着するようにしてもよい。
Further, the
前記ガイド部材Gは、左右の上部支柱22、22の上端部にそれぞれ挿入される金属製の角パイプからなる左右一対の装着部G1,G1と、この装着部G1,G1の後面から後方に向かって斜め上方に立ち上がる金属製の角パイプからなる左右一対の側部ガイドG2、G2と、左右一対の側部ガイドG2、G2の後端部同士を連結する金属製の丸パイプからなる後部ガイドG3、G3とから構成されており、後部ガイドG3、G3は着脱自在に連結できるようになっている。
The guide member G has a pair of left and right mounting portions G1 and G1 made of metal square pipes inserted into the upper ends of the left and right
また、上記ガイド部材Gを起立部材20における左右の上部支柱22、22に着脱自在に取り付けるのではなく、図15に示す便器用手摺1Aのように、用便者が把持可能なガードフレームGFを、起立部材20の上部支柱22に固定設置することも可能である。
In addition, the guide member G is not detachably attached to the left and right upper struts 22 and 22 of the
このガードフレームGFは、同図に示すように、上部支柱22の後面から後方側に伸び出し、Uターンして便器Aに着座した用便者の腰部の高さ位置付近で前方側に伸び出すような形状を有しており、その先端部には握り部gpが形成されている。
As shown in the figure, the guard frame GF extends rearward from the rear surface of the
このようなガードフレームGFを起立部材20の上部支柱22に固定設置しておくことで、便器Aに着座した状態で上半身を自力で保持することに不安がある用便者は、そのガードフレームGFによって身体を支えることができるので、安心して用便を行うことができると共に、便器Aに着座する際や便器Aに着座した状態から立ち上がる際に、そのガードフレームGFの握り部を掴んで支えとすることができるので、便器Aへの着座動作や便器Aからの立ち上がり動作を楽に行うことができる。
If such a guard frame GF is fixedly installed on the
また、上述した便器用手摺1は、起立部材20が、上部支柱22の上端部から前方側に張り出す金属製の角パイプからなる張出部23と、この張出部23の前端部から立ち上がる金属製の角パイプからなる起立部24とを備えており、起立部24の上端部に手摺部材50を回動可能に支持するための支持部材25が固定されているが、これに限定されるものではなく、上部支柱22の上端部に支持部材25を固定するものであってもよい。
Further, in the
また、上述した実施形態では、肘掛け51を所定の跳ね上げ位置まで跳ね上げたときに、肘掛け51を自動的にロックするロック手段を採用しているが、これに限定されるものではなく、肘掛けを手動でロックするロック手段を採用することも可能である。具体的には、肘掛けを所定の跳ね上げ位置まで跳ね上げた状態で相互に一致するピン挿入孔を、起立部材の上端部に固定された支持部材及び肘掛けに固定された被支持部材にそれぞれ形成しておき、肘掛けを所定の跳ね上げ位置に跳ね上げた状態で、それらの一致したピン挿入孔にロックピン等を挿入することで、肘掛けを跳ね上げ状態にロックすること等が考えられる。
Further, in the above-described embodiment, the lock means that automatically locks the armrest 51 when the
図16〜図19は、他の実施形態を示している。この便器用手摺2も、起立部材及び手摺部材以外の構成要素は、上述した便器用手摺1と同一であるため、同様の構成要素については、同一符号を付してその説明を省略し、異なる構成要素である起立部材20A及び手摺部材50Aについて詳細に説明する。
16 to 19 show other embodiments. Since the
前記起立部材20Aは、同図に示すように、上端側が僅かに内側(便器A側)に傾斜した状態でベース部材10の後部側に固着された金属製の角パイプからなる下部支柱21と、この下部支柱21にその上端側から差し込まれて、下部支柱21内を上下にスライドする金属製の角パイプからなる上部支柱22とから構成されており、この上部支柱22の上端部に手摺部材50Aを旋回可能に支持するための支持部材27が固定されている。
As shown in the figure, the
前記支持部材27は、図20に示すように、上部支柱22の上端部に固定された固定部28と、この固定部28に所定の角度範囲(75度)で回転可能に支持された可動部29とから構成されており、可動部29は、回転ロック手段によって所定の回転位置にロックされるようになっている。
As shown in FIG. 20, the
前記回転ロック手段は、図21(a)〜(c)に示すように、T字状のロックピンPと、可動部29に形成された、ロックピンPを挿入するためのピン挿入穴29aと、固定部28に形成された、固定部28に対して可動部29を所定角度(初期角度(0度)、中間回転角度(37.5度)、最大回転角度(75度))だけ回転させたときに可動部29のピン挿入穴29aに一致する3個のピン挿入穴28aとから構成されており、ロックピンPを可動部29のピン挿入穴29a及び固定部28のいずれかのピン挿入穴28aの双方に挿入することで、固定部28に対して可動部29を初期角度、中間回転角度、最大回転角度のいずれかの角度にロックすることができるようになっている。
As shown in FIGS. 21A to 21C, the rotation lock means includes a T-shaped lock pin P and a
前記手摺部材50Aは、図16〜図20に示すように、金属製のフレームに樹脂製のカバーが装着された肘掛け51と、この肘掛け51のフレームに連結部材56、56を介して連結された可動部材55と、この可動部材55がスライド自在に挿入される、起立部材20Aを構成している支持部材27の可動部29に固定された金属製の角パイプからなるベース部材57とを備えており、可動部材55に連結された肘掛け51は、ベース部材57に沿って進退可能で、スライドロック手段によって所定位置にロックされるようになっている。前記ベース部材57の上面には、前後方向に延びる長孔(図示せず)が形成されており、肘掛け51のフレームの後方側と可動部材55の中間部とを固定している連結部材56が、長孔内を前後に移動するようになっている。これによって、ベース部材57に対する可動部材55の可動範囲が規制され、可動部材55がベース部材57から脱落しないようになっている。
As shown in FIGS. 16 to 20, the
前記手摺部材50Aは、起立部材20Aを構成している支持部材27の固定部28に対する可動部29の回転角度が初期角度(0度)のときに、左右一対の肘掛け51、51の前端部が接近した平面略ハの字状となるように、支持部材27の可動部29にベース部材57が固定されており(図18参照)、左右一対の肘掛け51、51の前端部を便器Aの幅方向の外側に回動させることによって、支持部材27の可動部29を最大回転角度(75度)回転させると、図22に示すように、左右一対の肘掛け51、51が便器Aの幅方向の外側で平行になるように設定されている。
When the rotation angle of the
前記スライドロック手段は、図20(a)、(b)に示すように、各ベース部材57の下面にそれぞれ形成されたスリット57aと、可動部材55を前後にスライドさせたときにベース部材57のスリット57aに一致する、可動部材55の下面に等間隔で形成された3個のスリット55aと、ベース部材57の外側面側に張り出すように、ベース部材57及び前記支持部材27の固定部28に固着された取付部材64の前面に回動可能に支持された、回動片66の一端に90度の角度をなすように操作片67が連設された略L字形状のロック部材65とから構成されており、ロック部材65は、回動片66の先端に、相互に一致したスリット57a、55aに係合可能な係止爪66aが設けられている。
As shown in FIGS. 20 (a) and 20 (b), the slide lock means has a
前記ロック部材65は、回動片66側の中間部に回動支点が設けられており、通常の状態では、操作片67が連設された回動片66の一端側が下方側に回動し、回動片66の先端に設けられた係止爪66aがスリット57a内に進入した状態に保持されるようになっている。
The
従って、可動部材55をベース部材57に沿って進退させることによって、可動部材55のいずれかのスリット55aがベース部材57のスリット57aに一致した時点で、スリット57a内に進入している係止爪66aが可動部材55のスリット55aにも進入し、可動部材55に取り付けられた肘掛け51がその位置にロックされるようになっており、このスライドロック手段は、図18、図23、図24に示すように、可動部材55の3個のスリット55aにそれぞれ対応する「前進位置」、「中間位置」または「後退位置」で肘掛け51をロックすることができる。
Accordingly, by moving the
このようにして、肘掛け51が「前進位置」、「中間位置」または「後退位置」にロックされた状態で、図20(b)に示すように、操作片67をベース部材57側に回動させると、係止爪66aのスリット57aへの係合が解除されるので、肘掛け51をベース部材57に沿って進退させることができる。
In this way, with the armrest 51 locked in the “advance position”, “intermediate position” or “retreat position”, the
前記手摺部材50Aは、起立部材20Aを構成している支持部材27の固定部28に対する可動部29の回転角度が初期角度(0度)で、両肘掛け51、51が前進位置に位置しているときが肘掛け位置であり、肘掛け位置では、左右一対の肘掛け51、51が、平面略ハの字状となるように、それぞれの肘掛け51の前端部が便器Aの前端側で、その幅方向に接近した状態となっている。
In the
以上のように構成された便器用手摺2は、左右一対の肘掛け51、51が平面略ハの字状の肘掛け位置から、スライドロック手段による左右一対の肘掛け51のロックを解除してそれぞれの肘掛け51を後退位置まで後退させると、図24に示すように、便器Aの前方側が開放されると共に、その後退位置で肘掛け51が自動的にロックされるので、足腰の弱い高齢者等は、肘掛け51を掴んで自分の身体を支えながら、開放された便器Aの前方側から便器Aに着座することができる。従って、前方の車椅子から便器Aへの乗り移りをスムーズに行うことができる。
The
また、ハの字位置に保持された左右一対の肘掛け51を後退位置までスライドさせても、便器Aの前方側に十分な通路が確保できない場合は、可動部29を中間回転角度(37.5度)にロックすることで、図25に示すように、左右一対の手摺部材50をハの字位置と平行位置の中間位置に保持することによって、便器Aの前方側の通路を拡大することができる。なお、図25では、左右一対の肘掛け51、51を前進位置にロックした状態を実線で、後退位置にロックした状態を二点鎖線で示している。
If a sufficient passage cannot be secured on the front side of the toilet A even when the pair of left and
また、足腰の弱い高齢者等が便器Aに着座した後、後退させた肘掛け51を、そのロックを解除して肘掛け位置まで前進させると、左右一対の肘掛け51、51が肘掛け位置に自動的にロックされ、平面略ハの字状の一対の肘掛け51、51が便器Aに着座した高齢者等の前側を囲うように位置することになるので、高齢者等は両肘を身体の前方に位置しているハの字状の肘掛け51、51に載せることで、前屈みの楽な姿勢で用便を行うことができる。また、用便後に自分で尻を拭くことができない高齢者等であっても、両肘を身体の前方に位置しているハの字状の肘掛け51、51に載せて前屈みになることで、自分の尻を便器Aの便座から楽に浮かせることができるので、介護者は高齢者等の尻を拭きやすくなり、介護者の負担を軽減させることができる。
Further, when an elderly person with weak legs and the like sits down on the toilet A, when the armrest 51 that has been retracted is unlocked and advanced to the armrest position, the pair of left and
以上のように、この便器用手摺2は、肘掛け位置から、その長手方向に沿って後方側にスライド可能な肘掛け51を有する一対の手摺部材50A、50Aを、肘掛け位置において、平面略ハの字状に配置することで、その手摺部材50A、50Aを、足腰の弱い高齢者等が便器Aに着座する際に支えとして使用するだけでなく、便器Aに着座した高齢者等に楽な姿勢で用便させるためにも使用することができるので、足腰の弱い高齢者等が便器Aに着座する際の支えとして使用する手摺部材と、便器Aに着座した高齢者等に楽な姿勢で用便させるために使用する手摺部材とをそれぞれ設ける必要がなく、全体構成がシンプルでコンパクトになると共に、使い勝手も良い。
As described above, the
また、この便器用手摺2は、前屈みの姿勢で用便する必要のない高齢者等が使用する場合は、平面略ハの字状の一対の肘掛け51、51を、平行になるまで旋回させた状態でロックしておくことによって、一般的な便器用手摺としても使用することができるので、汎用性が高い。
In addition, the
なお、この便器用手摺2では、左右一対の肘掛け51、51を旋回可能及び長手方向に沿って後方側にスライド可能な構成を採用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、左右一対の肘掛け51、51を旋回させる構成を採用せずに、上述した初期角度(0度)の位置に固定するようにしてもよい。
The
また、この便器用手摺2では、左右一対の肘掛け51、51を、肘掛け位置から後退位置まで後退させることによって、便器Aの前方側を開放するようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、平面略ハの字状の一対の肘掛け51、51を旋回させることによって、便器Aの前方側を開放するようにしてもよく、その場合は、必ずしも、左右一対の肘掛け51、51を、その長手方向に沿って後方側にスライド可能な構成を採用する必要はない。
Further, in this
また、この便器用手摺2では、ロック部材65の係止爪66aが、可動部材55のスリット55a及びベース部材57のスリット57aの双方に進入することによって可動部材55を所定位置にロックするロック手段を採用しているが、これに限定されるものではなく、少なくとも、前進位置及び後退位置に保持することができる種々のロック手段を採用することができる。
In the
また、この便器用手摺2のように、左右一対の肘掛け51、51を旋回させるタイプの手摺部材50Aについても、肘掛け51を前方側に突出可能な構成とし、その突出範囲内の任意の位置で手摺部材50Aを固定することができるようにしておくと、用便者の体型に応じて、肘掛け51の位置を便器Aの前後方向に調整することができると共に、ハの字状の肘掛け51に手をついて前屈みの状態で立ち上がることができるので、力が入りやすく、肘掛けが後方にある場合に比べて楽に立ち上がることができ、さらに、図15に示すようなガードフレームGFを、起立部材20Aの上部支柱22に固定設置しておくと、便器Aに着座した状態で上半身を自力で保持することに不安がある用便者は、そのガードフレームGFによって身体を支えることができるので、安心して用便を行うことができると共に、便器Aに着座する際や便器Aに着座した状態から立ち上がる際に、そのガードフレームGFの握り部を掴んで支えとすることができるので、便器Aへの着座動作や便器Aからの立ち上がり動作を楽に行うことができる。
Moreover, also about the
本発明は既設の洋風便器用の手摺として利用することができる。 The present invention can be used as a handrail for an existing Western-style toilet.
1、1A、2 便器用手摺
10 ベース部材
11 アジャスタ
20、20A 起立部材
20a ノブボルト
21 下部支柱
21a ボルト挿通孔
22 上部支柱
23 張出部
24 起立部
25 支持部材
26 案内孔
26a 回動用孔部
26b 係止用孔部
27 支持部材
28 固定部
28a ピン挿入穴
29 可動部
29a ピン挿入穴
30 連結部材
31 直線部
32 屈曲部
33 可動アーム
34 ノブボルト
35 押圧部材
40 固定部材
41 固定支持脚
41a 長孔
42 可動支持脚
42a ねじ
43 固定アーム
43a 長孔
44 可動アーム
44a ノブボルト
45 押圧部
46 アジャスタ
46a 全ネジボルト
46b 回転操作部
47 自在アタッチメント
50、50A 手摺部材
51 肘掛け
52 グリップ
53 被支持部材
54 長孔
55 可動部材
55a スリット
56 連結部材
57 ベース部材
57a スリット
61 係止軸
62 操作部材
63 掛止片
64 取付部材
65 ロック部材
66 回動片
66a 係止爪
67 操作片
A 便器
C キャップ
G ガイド部材
G1 装着部
G2 側部ガイド
G3 後部ガイド
GF ガイドフレーム
gp 握り部
a 床固定部
b 上部外表面
P ロックピン
1, 1A, 2 Handrail for
Claims (7)
前記一対の起立部材の上端部にそれぞれ取り付けられた、肘掛けを有する一対の手摺部材と、
前記本体部に取り付けられ、前記本体部を前記洋風便器に固定する固定部材と
を備え、
前記一対の手摺部材は、肘掛け位置において、一対の前記肘掛けが平面略ハの字状となるように、それぞれの肘掛けの前端部が洋風便器の前端側で、その幅方向に接近していることを特徴とする便器用手摺。 A main body having a pair of standing members that stand on both the left and right sides of the western-style toilet;
A pair of handrail members each having an armrest attached to the upper ends of the pair of upright members;
A fixing member attached to the main body, and fixing the main body to the Western-style toilet;
The pair of handrail members are close to each other in the width direction at the front end side of the western-style toilet so that the pair of armrests are substantially in the shape of a substantially plane when in the armrest position. Handrail for toilet bowl.
前記肘掛けを跳ね上げ位置まで跳ね上げたときに、前記グリップが略水平状態になるように構成されている請求項2に記載の便器用手摺。 The handrail member has a grip protruding downward from the lower surface of the armrest,
The toilet handrail according to claim 2, wherein the handrail is configured to be in a substantially horizontal state when the armrest is flipped up to a flip-up position.
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