JP2017041913A - 磁界アンテナ - Google Patents
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Abstract
図ること。
【解決手段】信号源Sからの給電を受ける導体ループ1と、導体ループ1に
電磁結合され、閉じた導体ループ内に第2の可変容量コンデンサC2が直列接続された
導体ループ2とを有し、導体ループ1と導体ループ2はいずれも他方の外側に配置されている。
【選択図】 図4
Description
cを越えうる。従い、無線エリアを明確に限定するには、距離減衰率が大きいほど好都合
なので、電波よりも磁界が適している。このような磁界の特性に着目し、磁界を利用した
近距離無線技術が提案されている(特許文献1)。
ナを利用することで磁界分布を多彩に生成することができる。例えば、2つのループアン
テナを利用し、互いの磁気モーメントを打ち消すことにより、60dB/decを上回る
距離減衰率を得ることも可能である(特許文献2、非特許文献1)。
を示す図である。従来の磁界アンテナは、異径の導体ループ1,2を同心円状に配設して
構成される。有限の内部抵抗R1を有する一般的な信号源Sから供給された電流は、2つ
の経路に分岐される。分岐された一方は外側の導体ループ1に流れ込み、他方はフィード
線FLinを経由して内側の導体ループ2に流れ込む。導体ループ1と導体ループ2に流
すべき電流の比は、設計者が実現したい磁界分布によって異なるが、各導体ループ1,2
の電流出力側にそれぞれ設けられた抵抗R01,R02の値を変更することにより調整で
きる。
線FLin,FLoutが必要になり、必然的にフード線の全長(合計長)が長くなるた
め、このフィード線から近距離無線通信に不要な磁界が発生する。
止し、各導体ループに流れる電流の適正化を図ることを目的とする。
請求項2に記載の磁界アンテナは、信号源からの給電を受ける第1の導体ループと、前記第1の導体ループに電磁結合され、閉じた導体ループ内に第2の可変容量コンデンサが直列接続された第2の導体ループと、を有し、前記第1の導体ループと前記第2の導体ループはいずれも他方の外側に配置され、前記第1の導体ループの電流と前記第2の導体ループの電流を同相にする場合、前記第2の可変容量コンデンサの容量には、前記第2の導体ループの共振条件を満たす値よりも大きい値が設定されていることを要旨とする。
ループに電磁結合されるため、フィード線を用いることなく第2の導体ループへ給電可能
となりフィード線から生じる不要磁界を防止できる。また、第2の導体ループ内に第2の
可変容量コンデンサが直列接続されているため、その容量を調整することにより第1の電
流ループと第2の電流ループに対して適切な値の電流を供給できる。
な値の電流を供給できる。
図1は、第1の実施の形態に係る磁界アンテナの構成を示す図である。この磁界アンテ
ナは、内部抵抗R1を有する信号源Sと、給電点PSを介して信号源Sからの給電を受け
る外側の導体ループ1と、外側の導体ループ1に電磁結合され、閉じた導体ループ内に第
2の可変容量コンデンサC2が直列接続された内側の導体ループ2と、を備えて構成され
る。各導体ループ1,2は、同一平面上で外側の導体ループ1が内側の導体ループ2を内
包するように同心円状に配置される。
供給するためにフィード線を利用していた。一方、本発明ではそのような給電線を排除し
、外側の導体ループ1と内側の導体ループ2の間に存在する相互インダクタンスMを利用
して内側の導体ループ2に電流を供給する。
インダクタンスをそれぞれL1とL2とする。また、外側の導体ループ1と内側の導体ル
ープ2を流れる電流をそれぞれI1とI2とし、図1の矢印の方向を電流の正方向と定義
する。Vinは信号源Sからの出力電圧である。
)と(b)に示す。ただし、計算に用いたパラメータは図3に示した値を利用し、C2を
変数として横軸にとった。図3(a)より、C2を適切に調整することにより、導体ルー
プ1,2の電流比を変化させられることがわかる。また、内側の導体ループ2の共振条件
((2πf)2×L2×C2=1)を満たすC2を図3のパラメータを用いて計算すると
507pFとなるが、図3(b)より、この値を境として電流I1の位相が反転すること
がわかる。
比になるようC2を設定すればよい。逆に、電流I1と電流I2を逆相にしたい場合、C
2>507pFの範囲で適切な電流比になるようC2を設定すればよい。このようにC2
を適切に調整することによって、設計者の希望に応じた電流比(I1:I2)を実現でき
る。結果として、C2を適切に調整することにより、様々な磁界分布を作り出すことが可
能になる。
導体ループ1,2に付随する磁気モーメントを相殺させる方法が提案されている(特許文
献2)。磁気モーメントの大きさは、導体ループが囲む部分の面積と電流の積で与えられ
る。また、磁気モーメントの向きは、電流の方向に対して右ネジの向きで与えられる。仮
に導体ループ1と導体ループ2の面積比が4:1の場合、I1:I2=1:(−4)にな
るように設定すればよい。ただし、負号は電流I2の向きが負方向であることを表す。言
い換えると、電流I1と電流I2は逆相である。従い、図3を見ればわかる通り、C2>
507pFの範囲で|I1|:|I2|=1:4になるようにC2を調整すればよい。具
体的には、C2=615pFに調整すればよい。
図4は、第2の実施の形態に係る磁界アンテナの構成を示す図である。本実施の形態で
は、2つの導体ループ1,2をいずれも他方の外側に配置している。その他の構成は第1
の実施の形態と同じである。この場合、系の等価回路は第1の実施形態と同様であるが、
相互インダクタンスMは負となる。Mが負になる場合の数値計算結果を図5に示す。導体
ループ2を導体ループ1の外側に配置した場合であっても、第1の実施の形態と同様にC
2を適切に調整することにより設計者の希望に応じた電流比(I1:I2)を実現できる
。結果として、C2を適切に調整することにより、様々な磁界分布を作り出すことが可能
になる。
図6は、第3の実施の形態に係る磁界アンテナの構成を示す図である。図7は、図6に
示した系の等価回路を示す図である。本実施の形態では、給電点PSと外側の導体ループ
1の間に第1の可変容量コンデンサC1を直列接続している。その他の構成は第1の実施
の形態と同じである。例えば、外側の導体ループ1の共振条件((2πf)2×L1×C
1=1)を満たすようにC1を設定するとC1=253pFとなり、図8に示した電流特
性を得ることができる。つまり、電流I1と電流I2の極値が得られるC2の値が一致す
るので、電流比を容易に調整することができる。
第3の実施の形態では、外側の導体ループ1の共振条件を満たすためにC1=253p
Fとしたが、本実施の形態では、その共振条件を満たす値よりも大きな値をC1に設定し
た場合の例として、C1=500pFとした場合の電流特性を図9に示す。電流I1と電
流I2が逆相になる領域において、図8の場合よりも特に電流I2が大きくなっているこ
とがわかる。従い、第3の実施の形態において、電流I1と電流I2を逆相に設定する必
要があり、かつ大電流を流す必要がある場合には、上記共振条件を満たす値よりも大きな
C1を利用するのが好ましい。
第3の実施の形態では、外側の導体ループ1の共振条件を満たすためにC1=253p
Fとしたが、本実施の形態では、その共振条件を満たす値よりも小さな値をC1に設定し
た場合の例として、C1=100pFとした場合の電流特性を図10に示す。電流I1と
電流I2が同相になる領域において、図8の場合よりも特に電流I2が大きくなっている
ことがわかる。従い、第3の実施の形態において、電流I1と電流I2を同相に設定する
必要があり、かつ大電流を流す必要がある場合には、上記共振条件を満たす値よりも小さ
なC1を利用するのが好ましい。
ープ1に電磁結合されるので、フィード線を用いることなく導体ループ2へ給電可能とな
りフィード線から生じる不要磁界を防止できる。また、導体ループ2内に第2の可変容量
コンデンサC2が直列接続されているので、その容量を調整することにより電流ループ1
,2に対して適切な値の電流を供給できる。
C1,C2…可変容量コンデンサ
PS…給電点
S…信号源
Claims (5)
- 信号源からの給電を受ける第1の導体ループと、
前記第1の導体ループに電磁結合され、閉じた導体ループ内に第2の可変容量コンデンサが直列接続された第2の導体ループと、を有し、
前記第1の導体ループと前記第2の導体ループはいずれも他方の外側に配置され、
前記第1の導体ループの電流と前記第2の導体ループの電流を逆相にする場合、前記第2の可変容量コンデンサの容量には、前記第2の導体ループの共振条件を満たす値よりも小さい値が設定されていることを特徴とする磁界アンテナ。 - 信号源からの給電を受ける第1の導体ループと、
前記第1の導体ループに電磁結合され、閉じた導体ループ内に第2の可変容量コンデンサが直列接続された第2の導体ループと、を有し、
前記第1の導体ループと前記第2の導体ループはいずれも他方の外側に配置され、
前記第1の導体ループの電流と前記第2の導体ループの電流を同相にする場合、前記第2の可変容量コンデンサの容量には、前記第2の導体ループの共振条件を満たす値よりも大きい値が設定されていることを特徴とする磁界アンテナ。 - 前記第1の導体ループと前記信号源の間に第1の可変容量コンデンサが直列接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の磁界アンテナ。
- 前記第1の可変容量コンデンサの容量には、
前記第1の導体ループの共振条件を満たす値が設定されていることを特徴とする請求項4に記載の磁界アンテナ。
Priority Applications (1)
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JP2016232317A Pending JP2017041913A (ja) | 2016-11-30 | 2016-11-30 | 磁界アンテナ |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006129431A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-05-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ループアンテナユニット及び無線通信媒体処理装置 |
JP2009065426A (ja) * | 2007-09-06 | 2009-03-26 | Tamura Seisakusho Co Ltd | ブースターアンテナコイル |
US20130146671A1 (en) * | 2011-12-13 | 2013-06-13 | Infineon Technologies Ag | Booster antenna structure for a chip card |
JP2013534074A (ja) * | 2010-05-14 | 2013-08-29 | クアルコム,インコーポレイテッド | 無線電力伝送器の電磁界分布の制御 |
-
2016
- 2016-11-30 JP JP2016232317A patent/JP2017041913A/ja active Pending
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