JP2017041851A - 受信装置、送信装置、受信方法および送信方法 - Google Patents

受信装置、送信装置、受信方法および送信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017041851A
JP2017041851A JP2015164074A JP2015164074A JP2017041851A JP 2017041851 A JP2017041851 A JP 2017041851A JP 2015164074 A JP2015164074 A JP 2015164074A JP 2015164074 A JP2015164074 A JP 2015164074A JP 2017041851 A JP2017041851 A JP 2017041851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
power
received
transmission
reception
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015164074A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6421097B2 (ja
Inventor
純一 岩谷
Junichi Iwatani
純一 岩谷
房夫 布
Fusao Nuno
房夫 布
宏之 中村
Hiroyuki Nakamura
宏之 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2015164074A priority Critical patent/JP6421097B2/ja
Publication of JP2017041851A publication Critical patent/JP2017041851A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6421097B2 publication Critical patent/JP6421097B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Abstract

【課題】 干渉信号が存在する無線環境において、スループットの向上を図ることができる受信装置、送信装置、受信方法および送信方法を提供することを目的とする。【解決手段】 複数の送信装置の各々から送信された信号を受信する受信部と、受信部が受信した受信信号の受信電力を測定し、逐次干渉除去法を用いて受信信号のうち無線通信を行う送信装置が送信した信号である通信信号を復調する復調部と、通信信号の受信電力と干渉信号の受信電力とを比較し、通信信号および干渉信号の各々を送信する送信装置に対して送信電力を調整させる指示を出力する制御部とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、干渉信号が存在する無線環境において無線通信を行う受信装置、送信装置、受信方法および送信方法に関する。
近年、無線通信サービスの多様化により、様々な無線通信方式を用いて無線通信を行うスマートホン等の携帯通信端末や無線LAN(Local Area Network)機器等の送信装置および受信装置がある。そして、同一周波数帯で同一変調方式の電波である信号を利用する無線通信システムにおいて、送信装置および受信装置が増加することで、受信装置は、無線通信を行う送信装置からの信号(以下、通信信号とも称される)と、他の送信装置からの信号(以下、干渉信号とも称される)とを受信する。このため、受信装置において通信信号と干渉信号との間で干渉が発生する確率が高まり、周波数利用効率が劣化する恐れがある。
例えば、受信装置が、SIC(逐次干渉除去:Successive Interference Cancellation)を用いて、受信した受信信号のうち最大の受信電力を示す信号から順次に復調し、復調した信号が干渉信号の場合に受信信号から干渉信号を除去することで、通信信号を復調する技術が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
図6は、SICを利用した無線通信の一例を示す。
図6において、例えば、送信装置Taは、受信装置Ra宛の通信信号を送信し、送信装置Tbは、送信装置Taと同一の変調方式で受信装置Rb宛の通信信号を送信する。各受信装置Ra、Rbは、自局宛の通信信号とともに、他局宛の通信信号を干渉信号として受信する。そして、受信装置Ra、Rbは、受信電力が最も高い信号を復調する。例えば、受信装置Ra宛の通信信号を示す信号1の電力が、受信装置Rb宛の通信信号を示す信号2の電力より大きい場合、受信装置Raは、受信電力が最も高い信号1を復調し、受信処理を終了する。
一方、受信装置Rbは、受信電力が最も高い復調した信号が信号1のため、SIC技術により復調信号から無線区間での信号を再計算して信号1のレプリカ信号を生成し、受信信号からレプリカ信号を差し引くことで信号1を除去する。受信装置Rbは、信号1が除去された受信信号のうち次に受信電力が高い信号2を復調し、受信処理を終了する。なお、3つ以上の信号が重畳されている場合は、上記SIC技術を繰り返し実行することで、自局宛の信号を復調することができる。
Souvik Sen 他, "Successive interference cancellation: a back-of-the-envelope perspective", 9th ACM SIGCOMM Workshop on Hot Topics in Networks, Article No.17, 2010
例えば、図7に示すように、受信装置Raは、受信した送信装置Ta、Tbからの信号1、2間に十分な電力の差がない場合、SIC技術を用いて信号1を受信できず、通信品質を劣化させることになる。図7の場合には、受信装置Raにおいて送信装置Tbからの信号2が干渉信号となり、送信装置Taから送信された信号1を正常に受信および復調ができない。
また、無線通信システム全体のスループットは、各受信装置での受信信号の電力(すなわち、送信装置との位置関係および各送信装置が送信する信号の電力)に依存する。このため、図7に示したように、無線通信が失敗する確率が増加した場合、無線通信システム全体におけるスループットは低下してしまう。
本発明は、干渉信号が存在する無線環境において、スループットの向上を図ることができる受信装置、送信装置、受信方法および送信方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、複数の送信装置の各々から送信された信号を受信する受信部と、受信部が受信した受信信号の受信電力を測定し、逐次干渉除去法を用いて受信信号のうち無線通信を行う送信装置が送信した信号である通信信号を復調する復調部と、通信信号の受信電力と通信信号の受信電力と隣り合う信号の受信電力とを比較し、通信信号および隣り合う信号の各々を送信する送信装置に対して送信電力を調整させる指示を出力する制御部とを備える。
第1の発明において、制御部は、通信信号と受信電力が通信信号より大きな信号とを処理対象とし、各処理対象の信号の受信電力と、各処理対象の信号の受信電力より小さい全ての信号の受信電力を合計した値との比を算出する算出部をさらに備え、制御部は、算出部が算出した各処理対象の信号における比を用いて、各処理対象の信号および各処理対象の信号の受信電力と隣り合う信号の各々を送信する送信装置に対して送信電力を調整させる指示を出力する。
第2の発明は、送信する信号の送信電力を調整させる指示を含む制御信号を受信装置から受信する受信部と、受信した制御信号に含まれる指示に基づく送信電力で、信号を送信部に送信させる制御部とを備える。
第2の発明において、制御部は、複数の受信装置から制御信号を受信した場合、受信した複数の制御信号に含まれる指示の内容および受信した各指示の数に基づいて調整した送信電力で、信号を送信部に送信させる。
第3の発明は、複数の送信装置の各々から送信された信号を受信する受信ステップと、受信ステップで受信された受信信号の受信電力を測定し、逐次干渉除去法を用いて受信信号のうち無線通信を行う送信装置が送信した信号である通信信号を復調する復調ステップと、通信信号の受信電力と通信信号の受信電力と隣り合う信号の受信電力とを比較し、通信信号および隣り合う信号の各々を送信する送信装置に対して送信電力を調整させる指示を出力する制御ステップとを有する。
第3の発明において、制御ステップは、通信信号と受信電力が通信信号より大きな信号とを処理対象とし、各処理対象の信号の受信電力と、各処理対象の信号の受信電力より小さい全ての信号の受信電力を合計した値との比を算出する算出ステップをさらに有し、制御ステップは、算出部が算出した各処理対象の信号における比を用いて、各処理対象の信号および各処理対象の信号の受信電力と隣り合う信号の各々を送信する送信装置に対して送信電力を調整させる指示を出力する。
第4の発明は、送信する信号の送信電力を調整させる指示を含む制御信号を受信装置から受信する受信ステップと、受信した制御信号に含まれる指示に基づく送信電力で、信号を送信部に送信させる制御ステップとを有する。
第4の発明において、制御ステップは、複数の受信装置から制御信号を受信した場合、受信した各制御信号に含まれる指示の内容および受信した各指示の数に基づいて調整した送信電力で、信号を送信部に送信させる。
本発明は、干渉信号が存在する無線環境において、スループットの向上を図ることができる。
無線通信システムの一実施形態を示す図である。 図1に示した受信装置が受信した各信号の受信電力の分布の一例を示す図である。 図1に示した無線通信システムにおける送受信処理の一例を示す図である。 無線通信システムの別の実施形態を示す図である。 図4に示した無線通信システムにおける送受信処理の一例を示す図である。 SICを利用した無線通信の一例を示す図である。 SICを利用した無線通信が困難な場合の一例を示す図である。
以下、図面を用いて実施形態について説明する。
図1は、無線通信システムの一実施形態を示す。
図1に示した無線通信システムSYSは、N個の送信装置TX(TX1−TXN)およびN個の受信装置RX(RX1−RXN)を有する。送信装置TX1−TXNの各々は、同一周波数および同一変調方式で変調した電波の信号sig(sig1−sigN)を送信する。一方、各受信装置RXは、各送信装置TXにより送信された信号sigを受信する。なお、送信装置TXkと受信装置RXkとの間で無線通信が実行される(kは1からNの整数)。すなわち、受信装置RXkは、送信装置TXkからの信号sigkを通信信号として受信し、他の送信装置TXからの信号sigを干渉信号として受信する。また、送信装置TXは、常時信号sigを送信しない。
なお、送信装置TXは、受信装置RXの機能を有してもよく、受信装置RXは、送信装置TXの機能を有してもよい。
送信装置TX1は、受信部10、制御部20および送信部30を有する。なお、送信装置TX2−TXNは、送信装置TX1と同様の要素を有する。
受信部10は、送信装置TX1に含まれるアンテナを介して、送信装置TX1が送信する信号sig1の送信電力を調整させる指示を含む制御信号(不図示)を受信装置RXから受信する。受信部10は、受信した制御信号を制御部20に出力する。
制御部20は、プロセッサ等であり、送信装置TX1に含まれるメモリ等の記憶装置に記憶されたプログラムを実行することで、送信装置TX1の各要素を制御する。また、制御部20は、受信した制御信号に含まれる指示に基づき調整した送信電力で信号sig1を送信部30に送信させる。なお、送信電力の調整量は、送信装置TX1に予め設定されてもよく、受信する制御信号に含まれていてもよい。
送信部30は、送信装置TX1に含まれるアンテナを介して、制御部20により指示された送信電力で信号sig1を送信する。
受信装置RX1は、受信部40、復調部50、制御部60および送信部70を有する。なお、受信装置RX2−RXNは、受信装置RX1と同様の要素を有する。
受信部40は、受信装置RX1に含まれるアンテナを介して、各送信装置TXから送信された信号sigを受信する。例えば、受信部40は、実線で示した送信装置TX1からの信号sig1を通信信号として受信し、点線で示した他の送信装置TXからの信号sigを干渉信号として受信する。
復調部50は、受信した受信信号の受信電力を測定し、SICを用いて受信電力が最も大きい信号sigから順次に復調することで、通信信号である信号sig1を復調する。
制御部60は、プロセッサ等であり、受信装置RX1に含まれるメモリ等の記憶装置に記憶されたプログラムを実行することで、受信装置RX1の各要素を制御する。また、制御部60は、算出部65の機能を有する。なお、算出部65は、制御部60とともに回路で実装されてもよく、制御部60がプログラムを実行することで動作してもよい。
算出部65は、送信装置TXの各々から送信した信号sigのうち、通信信号である信号sig1と受信電力が信号sig1より大きい信号sigとを処理対象とする。そして、算出部65は、処理対象の信号ごとに、処理対象の信号の受信電力と、各処理対象の信号の受信電力より小さい全ての信号sigの受信電力を合計した値との比SIRを算出する。例えば、算出部65は、送信装置TXkからの信号sigkを処理対象とする場合、信号sigkの受信電力と、受信電力が信号sigkの受信電力より小さい全ての信号sigの受信電力の合計した値との比SIRkを算出する。
制御部60は、算出部65により算出された全ての比SIRを用いて、送信装置TX1からの信号sig1を復調できるように、各送信装置TXに対して信号sigの送信電力を調整させる指示を含む制御信号を生成する。制御部60および算出部65の動作および比SIRkについては、図2および図3で説明する。
なお、制御部60は、処理対象の信号間の電力の差を用いて、各送信装置TXに対する信号sigの送信電力を調整させる制御信号を生成してもよい。
送信部70は、受信装置RX1に含まれるアンテナを介して、制御部60により生成された各送信装置TX宛の制御信号を送信する。
図2は、図1に示した受信装置RX1が受信した各信号sigの受信電力の分布の一例を示す。図2(a)では、信号sig1が最大の受信電力を有し、信号sig2−sigNの順に受信電力が小さくなる場合を示す。図2(b)では、信号sig2が最大の受信電力を有し、信号sig1が信号sig2とsig3との間の受信電力を有する場合を示す。
図2(a)の場合には、算出部65は、信号sig1が通信信号であることから、信号sig1の受信電力と、受信電力が信号sig1より小さい信号sig2−sigNの全ての受信電力を合計した値との比SIR1を算出する。
制御部60は、算出部65により算出された比SIR1を、信号sig1を復調できる条件である所定値βと比較する。制御部60は、比SIR1が所定値βより小さい場合、比SIR1が所定値β以上となるように、送信装置TX1に対して信号sig1の送信電力を上げるUP指示を含む制御信号を生成する。また、制御部60は、送信装置TX2に対して信号sig2の送信電力を下げるDOWN指示を含む制御信号を生成する。
一方、制御部60は、比SIR1が所定値β以上、かつ比SIR1が所定値βとマージンδとを乗算した値より小さい場合、送信装置TX1からの信号sig1を復調するのに十分な信号sig1の受信電力と信号sig2の受信電力との差があると判定する。なお、マージンδは、信号sig1の送信電力を下げた場合、比SIR1が所定値βより小さくなる(すなわち、信号sig1の受信電力と信号sig2の受信電力との差を縮小させる余裕がない)条件を示す1より大きな値である。この場合、制御部60は、例えば、送信装置TX1に対して信号sig1の送信電力を下げさせないNot DOWN指示を含む制御信号を生成し、送信装置TX2に対して信号sig2の送信電力を上げさせないNot UP指示を含む制御信号を生成する。なお、Not DOWN指示は、少なくとも信号sigの送信電力を下げさせない指示であり、信号sigの送信電力を上げてもよい。また、Not UP指示は、少なくとも信号sigの送信電力を上げさせない指示であり、信号sigの送信電力を下げてもよい。
そして、図2(a)の場合には、制御部60は、送信装置TX3−TXNに対する制御信号を生成せず、処理を終了する。
なお、制御部60は、生成した制御信号がNot UP指示またはNot DOWN指示を含み、かつ信号sig1の受信電力と信号sig2の受信電力との差を縮小しても比SIR1が所定値β以上を維持できる場合、制御信号を送信装置TX1、TX2に送信しなくてもよい。
図2(b)の場合には、算出部65は、信号sig1が通信信号であることから、信号sig1の受信電力と、受信電力が信号sig1より小さい信号sig3−sigNの全ての受信電力を合計した値との比SIR1を算出する。また、算出部65は、信号sig2の受信電力と、受信電力が信号sig2より小さい信号sig1および信号sig3−sigNの全ての受信電力を合計した値との比SIR2を算出する。
制御部60は、算出部65により算出された比SIR1および比SIR2と、所定値β(あるいは所定値βとマージンδとを乗算した値)とを比較する。すなわち、制御部60は、受信電力が最大の信号sig2における比SIR2と所定値β(あるいは所定値βとマージンδとの乗算値)との比較から、送信装置TX1、TX2ごとに送信電力を調整させるUP指示、DOWN指示、Not UP指示あるいはNot DOWN指示のいずれかを含む制御信号を生成する。次に、制御部60は、比SIR1と所定値β(あるいは所定値βとマージンδとの乗算値)との比較から、送信装置TX1、TX3ごとに送信電力を調整させるUP指示、DOWN指示、Not UP指示あるいはNot DOWN指示のいずれかを含む制御信号を生成する。
なお、送信装置TX1に対する指示は、比SIR2と比SIR1とを用いて決定されるため、比SIR2を用いて決定された指示と比SIR1を用いて決定された指示とが競合する場合がある。例えば、指示が競合する組合せは、UP指示とDOWN指示、UP指示とNot UP指示、およびDOWN指示とNot DOWN指示とがある。そこで、制御部60は、指示が競合する場合、送信装置TX1に対して送信電力を維持させるNot Change指示を含んだ制御信号を生成する。
そして、図2(b)の場合には、制御部60は、送信装置TX4−TXNに対する制御信号を生成せず、処理を終了する。
また、信号sig1が信号sigkと信号sig(k+1)との間の受信電力を有する場合、算出部65は、最大の受信電力を示す信号sigから信号sig1までを処理対象の信号とし、処理対象の信号全ての比SIRを順次に算出する。そして、制御部60は、算出された全ての比SIRを用い、最大の受信電力を示す信号sigを送信する送信装置TXから信号sig(k+1)を送信する送信装置TX(k+1)までの制御信号を順次に生成する。
なお、制御部60は、UP指示等とともに送信電力の調整量を、生成した制御信号に付加してもよい。
図3は、図1に示した無線通信システムSYSにおける送受信処理の一例を示す。図3に示した処理は、送信装置TX1と受信装置RX1との間で無線通信を行う場合を示す。
なお、送信装置TX1と受信装置RX2−RXNの各々、送信装置TX2−TXNの各々と受信装置RX1、および送信装置TX2−TXNの各々と受信装置RX2−RXNの各々との間で無線通信する場合についても、図3に示した処理と同様である。
ステップS100では、制御部20は、例えば、送信するデータを取得したことで信号sig1を送信する契機が発生したか否かを判定する。あるいは、制御部20は、例えば、送信装置TX1に含まれるタッチパネル等の入力装置を介して、送信装置TX1の使用者あるいは管理者等から送信指示等を受けた場合に、信号sig1を送信する契機が発生したか否かを判定してもよい。制御部20が信号sig1を送信する契機が発生したと判定した場合、送信装置TX1の処理は、ステップS130に移る。一方、制御部20が信号sig1を送信する契機が発生していないと判定した場合、送信装置TX1の処理は、ステップS110に移る。
ステップS110では、制御部20は、受信部10を介して、信号sig1の送信電力を調整させる指示を含む制御信号を受信装置RXから受信したか否かを判定する。制御部20が制御信号を受信したと判定した場合、送信装置TX1の処理は、ステップS120に移る。一方、制御部20が制御信号を受信していないと判定した場合、送信装置TX1の処理は、ステップS100に移る。
ステップS120では、制御部20は、ステップS110で受信された制御信号に含まれる指示を送信装置TX1の記憶装置に保持する。送信装置TX1の処理は、ステップS100に移る。
ステップS130では、制御部20は、ステップS120で送信装置TX1の記憶装置に保持された指示に基づいて信号sig1の送信電力を調整する。
ステップS140では、送信部30は、調整された送信電力で信号sig1を送信する。
ステップS150では、制御部20は、ステップS120で保持された指示を初期化する。
ステップS200では、制御部60は、受信部40を介して、送信装置TXから信号sigを受信したか否かを判定する。制御部60が信号sigを受信と判定した場合、受信装置RX1の処理は、ステップS210に移る。一方、制御部60が信号sigを受信していないと判定した場合、受信装置RX1の処理は、ステップS200に待機する。
ステップS210では、制御部60は、ステップS200で受信された受信信号において複数の信号sigが重畳しているか否かを判定する。制御部60が複数の信号sigが重畳していると判定した場合、受信装置RX1の処理は、ステップS230に移る。一方、制御部60が複数の信号sigが重畳していない(すなわち、例えば1つの信号sig1を受信)と判定した場合、受信装置RX1の処理は、ステップS220に移る。
ステップS220では、復調部50は、ステップS200で受信された通信信号の信号sig1の受信電力を測定し、信号sig1を復調してデータを取得する。そして、制御部60は、測定された信号sig1の受信電力を送信装置TX1と対応付けて受信装置RX1の記憶装置に更新し保持する。そして、受信装置RX1の処理は、ステップS240に移る。
ステップS230では、復調部50は、ステップS200で受信された複数の信号sigを含む受信信号の受信電力を測定し、SICを用いて測定した受信電力が大きい信号sigから順次に復調する。そして、復調部50は、通信信号の信号sig1に含まれたデータを取得する。また、制御部60は、複数の信号sigのうち、復調できた各信号sigの受信電力を送信元の送信装置TXと対応付けて受信装置RX1の記憶装置に更新し保持する。そして、受信装置RX1の処理は、ステップS240に移る。
ステップS240では、制御部60は、ステップS200で受信された信号sigの送信元の送信装置TXごとに、信号sigの送信電力を調整させる指示を含む制御信号を生成する。なお、制御部60は、ステップS200で受信された信号が1つの場合、制御信号を生成しない。
ステップS250では、制御部60は、ステップS240で生成された制御信号の有無、あるいは生成された制御信号に含まれる指示の内容に応じて、制御信号を送信するか否かを判定する。制御部60が制御信号を送信すると判定した場合、受信装置RX1の処理は、ステップS260に移る。一方、制御部60が制御信号を送信しないと判定した場合、受信装置RX1の処理は、ステップS200に移る。
ステップS260では、制御部60は、送信部70を介して、ステップS240で生成された制御信号を各送信装置TXに送信する
そして、送信装置TX1は、送信するデータを取得した、または次の送信指示を受けた場合、ステップS100からステップS150の処理を繰り返し実行する。また、受信装置RX1は、少なくとも1つに信号sigを受信する所定の期間で、ステップS200からステップS260の処理を繰り返し実行する。
以上、図1から図3に示した実施形態では、受信装置RXの制御部60は、算出された比SIRを用いて、通信信号および受信電力が通信信号より大きい信号sigを送信する送信装置TXの各々に対して送信電力を調整させる指示を含んだ制御信号を生成する。これにより、受信装置RXが受信する通信信号の受信電力と、受信電力が通信信号と隣り合う干渉信号である信号sigの受信電力との差を大きくすることができ、復調部50は、SICを用いて通信信号を確度高く復調できる。すなわち、無線通信システムSYSは、干渉信号が存在する無線環境において、スループットの向上を図ることができる。
図4は、無線通信システムの別の実施形態を示す。図1で説明した要素と同一または同様の要素については、同一または同様の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。
図4に示した無線通信システムSYSaは、N個の送信装置TXa(TXa1−TXaN)およびN個の受信装置RXを有する。送信装置TXa1−TXaNの各々は、同一周波数および同一変調方式で変調した電波の信号sigを送信する。一方、受信装置RX1−RXNは、各送信装置TXaにより送信された信号sigを受信する。なお、送信装置TXakと受信装置RXkとの間で無線通信が実行される。すなわち、受信装置RXkは、送信装置TXakからの信号sigを通信信号として受信し、他の送信装置TXaからの信号sigを干渉信号として受信する。
送信装置TXa1は、受信部10、制御部20aおよび送信部30を有する。なお、送信装置TXa2−TXaNは、送信装置TXa1と同様の要素を有する。
制御部20aは、プロセッサ等であり、送信装置TXa1に含まれるメモリ等の記憶装置に記憶されたプログラムを実行することで、送信装置TXa1の各要素を制御する。また、制御部20aは、受信した制御信号に含まれる指示に基づき調整した送信電力で信号sig1を送信部30に送信させる。
なお、制御部20aは、信号sig1を送信してから次の信号sig1を送信するまでの期間に複数の受信装置RXから制御信号を受信した場合、各受信装置RXから受けたUP指示、DOWN指示、Not UP指示、Not DOWN指示またはNot Change指示の数に基づいて、信号sig1の送信電力を調整する。例えば、制御部20aは、次の信号sig1を送信するまでの期間にUP指示を受けた数が、DOWN指示、Not UP指示およびNot Change指示を受けた数の合計より大きい場合、送信電力を上げて次の信号sig1を送信部30に送信させる。
また、制御部20aは、DOWN指示を受けた数が、UP指示、Not DOWN指示およびNot Change指示を受けた数の合計より大きい場合、送信電力を下げて次の信号sig1を送信部30に送信させる。これにより、無線通信システムSYSaは、無線環境に応じて、通信信号を復調できる受信装置RXの数を増やすことができる。
図5は、図4に示した無線通信システムSYSaにおける送受信処理の一例を示す。なお、図5に示したステップの動作のうち、図3に示したステップと同一または同様の処理を示すものについては、同一のステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。
送信装置TXa1は、ステップS100およびステップS110の処理を実行した後、ステップS125の処理を実行する。なお、ステップS100において、制御部20aが信号sig1を送信する契機が発生したと判定した場合、送信装置TXa1の処理は、ステップS135に移る。
ステップS125では、制御部20aは、ステップS110で受信された制御信号に含まれる指示を送信装置TX1の記憶装置に保持する。また、制御部20aは、受けたUP指示、DOWN指示、Not UP指示、Not DOWN指示またはNot Change指示の数をカウントする。そして、送信装置TXa1の処理は、ステップS100に移る。
ステップS135では、制御部20aは、ステップS125で送信装置TXa1の記憶装置に保持された指示のうち、受けた数が最も多い指示に基づいて信号sig1の送信電力を調整する。
送信装置TXa1は、ステップS135の処理を実行した後、ステップS140の処理を実行しステップS155の処理に移る。
ステップS155では、制御部20は、ステップS125で保持された指示および指示の数を初期化する。
以上、図4および図5に示した実施形態では、受信装置RXの制御部60は、算出された比SIRを用いて、通信信号および受信電力が通信信号より大きい信号sigを送信する送信装置TXの各々に対して送信電力を調整させる指示を含んだ制御信号を生成する。これにより、受信装置RXが受信する通信信号の受信電力と、受信電力が通信信号と隣り合う干渉信号である信号sigの受信電力との差を大きくすることができ、復調部50は、SICを用いて通信信号を確度高く復調できる。すなわち、無線通信システムSYSaは、干渉信号が存在する無線環境において、スループットの向上を図ることができる。
また、送信装置TXaの制御部20aは、次の信号を送信するまでの期間に複数の受信装置RXから制御信号を受信した場合、各受信装置RXから受けたUP指示、DOWN指示、Not UP指示、Not DOWN指示またはNot Change指示を受けた数に基づいて、信号sigの送信電力を調整する。これにより、無線通信システムSYSaは、無線環境に応じて、通信信号を復調できる受信装置RXの数を増やすことができ、スループットの向上をさらに図ることができる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
1,2,sig1−sigN…信号;10,40…受信部;20,20a,60…制御部;30,70…送信部;50…復調部;65…算出部;Ra,Rb,RX1−RXN…受信装置;SYS,SYSa…無線通信システム;Ta,Tb,TX1−TXN,TXa1−TXaN…送信装置

Claims (8)

  1. 複数の送信装置の各々から送信された信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した受信信号の受信電力を測定し、逐次干渉除去法を用いて前記受信信号のうち無線通信を行う送信装置が送信した信号である通信信号を復調する復調部と、
    前記通信信号の受信電力と前記通信信号の受信電力と隣り合う信号の受信電力とを比較し、前記通信信号および前記隣り合う信号の各々を送信する送信装置に対して送信電力を調整させる指示を出力する制御部と
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 請求項1に記載の受信装置において、
    前記制御部は、前記通信信号と受信電力が前記通信信号より大きな信号とを処理対象とし、前記各処理対象の信号の受信電力と、前記各処理対象の信号の受信電力より小さい全ての信号の受信電力を合計した値との比を算出する算出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記算出部が算出した前記各処理対象の信号における前記比を用いて、前記各処理対象の信号および前記各処理対象の信号の受信電力と隣り合う信号の各々を送信する送信装置に対して送信電力を調整させる指示を出力する
    ことを特徴とする受信装置。
  3. 送信する信号の送信電力を調整させる指示を含む制御信号を受信装置から受信する受信部と、
    受信した前記制御信号に含まれる前記指示に基づく送信電力で、前記信号を送信部に送信させる制御部と
    を備えることを特徴とする送信装置。
  4. 請求項3に記載の送信装置において、
    前記制御部は、複数の前記受信装置から前記制御信号を受信した場合、受信した前記各制御信号に含まれる前記指示の内容および受信した前記各指示の数に基づいて調整した送信電力で、前記信号を前記送信部に送信させることを特徴とする送信装置。
  5. 複数の送信装置の各々から送信された信号を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップで受信された受信信号の受信電力を測定し、逐次干渉除去法を用いて前記受信信号のうち無線通信を行う送信装置が送信した信号である通信信号を復調する復調ステップと、
    前記通信信号の受信電力と前記通信信号の受信電力と隣り合う信号の受信電力とを比較し、前記通信信号および前記隣り合う信号の各々を送信する送信装置に対して送信電力を調整させる指示を出力する制御ステップと
    を有することを特徴とする受信方法。
  6. 請求項5に記載の受信方法において、
    前記制御ステップは、前記通信信号と受信電力が前記通信信号より大きな信号とを処理対象とし、前記各処理対象の信号の受信電力と、前記各処理対象の信号の受信電力より小さい全ての信号の受信電力を合計した値との比を算出する算出ステップをさらに有し、
    前記制御ステップは、前記算出部が算出した前記各処理対象の信号における前記比を用いて、前記各処理対象の信号および前記各処理対象の信号の受信電力と隣り合う信号の各々を送信する送信装置に対して送信電力を調整させる指示を出力する
    ことを特徴とする受信方法。
  7. 送信する信号の送信電力を調整させる指示を含む制御信号を受信装置から受信する受信ステップと、
    受信した前記制御信号に含まれる前記指示に基づく送信電力で、前記信号を送信部に送信させる制御ステップと
    を有することを特徴とする送信方法。
  8. 請求項7に記載の送信方法において、
    前記制御ステップは、複数の前記受信装置から前記制御信号を受信した場合、受信した前記各制御信号に含まれる前記指示の内容および受信した前記各指示の数に基づいて調整した送信電力で、前記信号を前記送信部に送信させることを特徴とする送信方法。
JP2015164074A 2015-08-21 2015-08-21 受信装置、受信方法、無線通信システムおよび無線通信方法 Active JP6421097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015164074A JP6421097B2 (ja) 2015-08-21 2015-08-21 受信装置、受信方法、無線通信システムおよび無線通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015164074A JP6421097B2 (ja) 2015-08-21 2015-08-21 受信装置、受信方法、無線通信システムおよび無線通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017041851A true JP2017041851A (ja) 2017-02-23
JP6421097B2 JP6421097B2 (ja) 2018-11-07

Family

ID=58203743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015164074A Active JP6421097B2 (ja) 2015-08-21 2015-08-21 受信装置、受信方法、無線通信システムおよび無線通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6421097B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001077724A (ja) * 1999-09-07 2001-03-23 Nec Corp 送信電力制御装置および送信電力制御方法
JP2007520908A (ja) * 2003-06-28 2007-07-26 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 無線通信システム
JP2013153272A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Kddi Corp 無線通信装置、無線通信方法および無線通信プログラム
JP2015104133A (ja) * 2013-11-25 2015-06-04 株式会社Nttドコモ Ueの送信電力を決定するデバイス及び方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001077724A (ja) * 1999-09-07 2001-03-23 Nec Corp 送信電力制御装置および送信電力制御方法
JP2007520908A (ja) * 2003-06-28 2007-07-26 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 無線通信システム
JP2013153272A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Kddi Corp 無線通信装置、無線通信方法および無線通信プログラム
JP2015104133A (ja) * 2013-11-25 2015-06-04 株式会社Nttドコモ Ueの送信電力を決定するデバイス及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6421097B2 (ja) 2018-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10164720B2 (en) Method and apparatus for reciprocity calibration between base stations
US9351176B2 (en) Phase and amplitude tracking in the presence of a walking pilot signal
CN105450559B (zh) 一种自干扰信道估计方法和设备
US11121781B2 (en) Calibration method and apparatus
JP2017028373A (ja) 無線通信装置
CN107852221B (zh) 用于改善通信设备的覆盖的技术
JP2004328761A (ja) 移動通信システムの受信信号補正装置及びその方法
WO2019233612A1 (en) Agc controlled tapering for an aas radio
JP2007312205A (ja) 基地局装置およびアレイアンテナ制御方法
JP6468034B2 (ja) 基地局、無線通信システム、および基地局の処理方法
US9155096B2 (en) Communication apparatus and communication method
JP6421097B2 (ja) 受信装置、受信方法、無線通信システムおよび無線通信方法
JP2008109466A (ja) 秘密鍵共有方法および装置
WO2017054528A1 (zh) 一种校正信号确定方法及装置
JP4229936B2 (ja) 無線通信方法及び無線通信装置
JP2002026788A (ja) 受信装置
JP6466285B2 (ja) 受信装置、送信装置、受信方法および送信方法
CN111726172B (zh) 通道校正的方法和装置
EP4342108A1 (en) Interference mitigation for full duplex communication
JP2012209611A (ja) 通信装置及び通信方法
JP2008148105A (ja) 無線通信システム及び方法
CN106233638B (zh) 无线通信系统及用于其中的回声消除的方法、装置和介质
JP6328021B2 (ja) 無線通信装置
JPWO2012073405A1 (ja) 無線送受信機及びその制御方法
JP5086193B2 (ja) デジタル無線の受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170203

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170206

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181015

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6421097

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150