JP2017041217A - 食事摂取誘導システム - Google Patents

食事摂取誘導システム Download PDF

Info

Publication number
JP2017041217A
JP2017041217A JP2015174175A JP2015174175A JP2017041217A JP 2017041217 A JP2017041217 A JP 2017041217A JP 2015174175 A JP2015174175 A JP 2015174175A JP 2015174175 A JP2015174175 A JP 2015174175A JP 2017041217 A JP2017041217 A JP 2017041217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
meal
tableware
user
meal intake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015174175A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6528019B2 (ja
Inventor
黒木 一成
Kazunari Kuroki
一成 黒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2015174175A priority Critical patent/JP6528019B2/ja
Publication of JP2017041217A publication Critical patent/JP2017041217A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6528019B2 publication Critical patent/JP6528019B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Toys (AREA)
  • Table Devices Or Equipment (AREA)
  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Abstract

【課題】食事摂取誘導システムにおいて、未病や予防といった観点からの食事の摂取や、認知症の抑止効果やリハビリ効果のある食事の摂取を誘導する。
【解決手段】食事摂取誘導システム1は、ユーザ10に提供される食事の摂取に関する食事摂取順番データを保有する監視装置7と、ユーザ10の食事摂取動作を実測し、監視装置7から送信される食事摂取順番データ及びユーザ10の食事摂取動作に基づいて、ユーザ10に対して食事の摂取の順番と摂取間隔をインタラクティブに誘導するクライアント6と、を備える。クライアント6は、食事誘導装置2及び食事摂取検出トレイ3を備える。食事誘導装置2は、右腕2CR及び左腕2CLの動きにより、所定の料理の摂取を視覚的に誘導し、スピーカ2Hからの音声出力により、料理の摂取を聴覚的に誘導する。食事摂取検出トレイ3は、食器表示部34a〜34dの点灯により、所定の料理の摂取を視覚的に誘導する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザに対して食事の摂取をインタラクティブに誘導する食事摂取誘導システムに関し、例えば、ユーザに適した食事の摂取の順番と摂取間隔などで食事の摂取を誘導し、同時に、ユーザが実際に食事を摂取した順番と摂取間隔などに基づいてユーザの健康状態などを分析する食事摂取誘導システムに関するものである。
近年、生活習慣病や認知症の予防対策への関心の高まりから、食べる順番や食べ方を指導する栄養指導が重要視されている。また、孤食する独居者の増加に伴う、抑うつ状態、寂しさからのQOL(Quality Of Life)の低下が問題となっている。従来、食事中のユーザの心拍数を耳たぶに取り付けた装置によって計測し、その心拍数から、食事摂取の停止や速度をゆっくりすることをナビゲートする装置が知られている(例えば特許文献1参照)。また、食器に盛り付けられた料理、料理の重量、その料理を食べるユーザの個人データなどを、食器に備えられた無線タグに予め記憶させ、ユーザが料理を食べた後に、無線タグから料理、料理の重量、ユーザの個人データなどを読取ると共に、ユーザが食べ残した料理の量を入力して、ユーザの食事摂取量を演算して、その食事摂取量の履歴を蓄積していき、そして、その食事摂取量の履歴を蓄積したものから栄養管理のアドバイスを行う食事管理システムが知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2007−48180号公報 特開2005−267519号公報
ところで、未病や予防といった観点から血糖値を抑えるには、食事の摂取速度や摂取量ではなく、食事を摂取する料理の順番や摂取間隔が大きな要素となっている。また、食事の摂取動作を通して認知症の抑止効果やリハビリ効果を得るには、ユーザの動作と無関係な一方的な食事摂取の誘導ではなく、ユーザの食事摂取動作に応答して(インタラクティブに)、食事摂取を誘導することが効果的である。しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示された装置やシステムでは、食事を摂取する順番や摂取間隔が考慮されていないため、未病や予防といった観点からの血糖値を抑える効果を期待できず、また、ユーザの食事摂取動作に応答した食事摂取の誘導ではないため、認知症の抑止効果やリハビリ効果にも期待できない。また、QOLの低下の問題を解決することも期待できない。
本発明は、上記課題を解決するものであり、未病や予防といった観点からの食事の摂取や、認知症の抑止効果やリハビリ効果のある食事の摂取を誘導することができ、また、QOL(Quality Of Life)の向上を図ることができる食事摂取誘導システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の食事摂取誘導システムは、ユーザに対して食事の摂取をインタラクティブに誘導する食事摂取誘導システムであって、ユーザに提供される食事の摂取に関する食事摂取順番データを保有するサーバと、サーバにネットワークを介して接続され、サーバから送信される食事摂取順番データに基づいて、ユーザに対して食事の摂取をインタラクティブに誘導し、ユーザの食事摂取動作を実測して、ユーザの食事摂取動作を示す食事摂取実測データをサーバに送信するクライアントと、を備え、クライアントは、サーバから送信される食事摂取順番データを受信する受信部と、複数の食器を設置するための複数の食器設置部を有する食事摂取検出トレイと、各食器設置部に設けられ、食器の設置状態を検出する食器検出部と、食事摂取検出トレイに各食器設置部に対応して設けられ、食事摂取のための摂取器具が対応する食器設置部に差し向けられたことを検出する摂取器具検出部と、各食器設置部に対応して食事摂取検出トレイに設けられ、ユーザに対して食事の摂取を視覚的に誘導する表示部と、ユーザに対して食事の摂取を視覚的及び聴覚的に誘導する食事誘導装置と、食器検出部及び摂取器具検出部の検出出力に基づいて、ユーザの食事摂取動作を実測する食事摂取実測手段と、食事摂取実測手段により実測したユーザの食事摂取動作を示す食事摂取実測データをサーバに送信する送信部と、を備え、表示部は、受信部によりサーバから受信した食事摂取順番データと、食器検出部及び摂取器具検出部の検出出力とに基づいて、ユーザに対して所定の食器の料理の摂取を視覚的に誘導するための点灯表示を行い、食事誘導装置は、受信部によりサーバから受信した食事摂取順番データと、食器検出部及び摂取器具検出部の検出出力とに基づいて、ユーザに対して料理の摂取を視覚又は聴覚に訴えて誘導する出力装置を備え、サーバは、食事摂取順番データを格納した記憶部と、クライアントとの間で食事摂取順番データ及び食事摂取実測データを送受信する送受信部と、送受信部によりクライアントから受信した食事摂取実測データと、記憶部に格納されている食事摂取順番データとを対比して、ユーザの食事摂取動作の適否を分析する分析部と、分析部による分析結果をユーザ又はユーザ指定人に伝達する伝達部と、を備えたものである。
本発明の食事摂取誘導システムにおいて、複数の食器は、食事の料理種別に応じて盛り付けられる、底部形状の異なる複数種の食器を含み、複数の食器設置部は、底部形状に対応した凹部を有していることが好ましい。
また、本発明の食事摂取誘導システムにおいて、食事誘導装置は、擬人的媒体としてのロボットであり、出力装置として、回動する腕及び音声出力するスピーカを備え、腕の動きにより食器の場所を指し示すことによって、ユーザに対して所定の食器の料理の摂取を視覚的に誘導し、スピーカにより音声出力することによって、ユーザに対して料理の摂取を聴覚的に誘導することが好ましい。
また、本発明の食事摂取誘導システムにおいて、食器検出部は、食器の設置状態を光学的に検出する光センサであることが好ましい。
本発明によれば、ユーザに提供される食事の摂取に関する食事摂取順番データに基づいて、ユーザに対して適切な食事摂取の順番と摂取間隔を誘導することができ、これにより、未病や予防といった観点からの食事の摂取を誘導することができる。また、ユーザに対して食事の摂取をインタラクティブに誘導することができ、これにより、認知症の抑止効果やリハビリ効果のある食事の摂取を誘導することができる。また、QOL(Quality Of Life)の向上を図ることもできる。
本発明の一実施形態に係る食事摂取誘導システムの構成図。 同システムの食事誘導装置を示す正面図。 同システムの食事摂取検出トレイを示す斜視図。 (a)は同システムの食器を底部側から見た斜視図、(b)は別の種類の食器の斜視図、(c)はさらに別の種類の食器の斜視図、(d)はさらに別の種類の食器の斜視図。 同システムの監視装置を示す電気的ブロック構成図。 同監視装置の機能的ブロック構成図。 同監視装置の格納する料理情報テーブルを示す図。 同監視装置の格納する個人情報テーブルを示す図。 同監視装置の格納する献立テーブルを示す図。 同監視装置の格納する食事摂取順番テーブルを示す図。 同監視装置の格納する食事摂取実測テーブルを示す図。 同システムの食事誘導装置を示す電気的ブロック構成図。 同システムの食事摂取検出トレイを示す電気的ブロック構成図。 同システムの食事誘導装置の格納するシーンテーブルを示す図。 同食事誘導装置の格納するモーションテーブルを示す図。 同食事摂取誘導システムの初期設定動作を示すフローチャート。 同食事摂取誘導システムの食事摂取誘導動作を示すフローチャート。 同食事摂取誘導システムの健康状態分析動作を示すフローチャート。
以下、本発明を具体化した実施形態による食事摂取誘導システムについて図面を参照して説明する。図1は、食事摂取誘導システム1の全体構成を示す。食事摂取誘導システム1は、ユーザ10に対して食事の摂取をインタラクティブに誘導するシステムであり、例えば、ユーザ10に適した食事の摂取の順番と摂取間隔などで食事の摂取を誘導し、同時に、ユーザ10が実際に食事を摂取した順番と摂取間隔などに基づいてユーザ10の健康状態などを分析するシステムである。また、食事摂取誘導システム1は、未病や予防といった観点からの食事の摂取や、認知症の抑止効果やリハビリ効果のある食事の摂取を誘導し、また、QOL(Quality Of Life)の向上を図るシステムである。
食事摂取誘導システム1は、ユーザ10に提供される食事の摂取に関する食事摂取順番データを保有し、ユーザ10の食事摂取動作に基づいてユーザ10の健康状態などを分析する監視装置7(サーバ)と、インターネット等の通信ネットワーク11を介して監視装置7に接続され、ユーザ10に対して食事の摂取を誘導し、ユーザ10の食事摂取動作を実測するクライアント6と、を備える。なお、図1では図示を省略しているが、クライアント6は、ユーザ10の人数分だけ存在する。クライアント6は、食事誘導装置2、食事摂取検出トレイ3、食器4a〜4d、及び摂取器具5を備え、食事誘導装置2は、通信ネットワーク11を介して監視装置7に接続され、食事摂取検出トレイ3は、通信バス99を介して食事誘導装置2に接続される。
監視装置7は、ユーザ10に提供される食事の摂取に関する食事摂取順番データを通信ネットワーク11を介してユーザ10に対応するクライアント6に送信し、クライアント6は、監視装置7から送信される食事摂取順番データに基づいて、ユーザ10に対して食事の摂取をインタラクティブに誘導する。また、クライアント6は、ユーザ10の食事摂取動作を実測して、ユーザ10の食事摂取動作を示す食事摂取実測データを通信ネットワーク11を介して監視装置7に送信し、監視装置7は、クライアント6から受信した食事摂取実測データに基づいて、ユーザ10の健康状態などを分析する。また、監視装置7は、ユーザ10の健康状態などを、ユーザ10又はユーザ指定人の所有するスマートフォン等の携帯端末8やパーソナルコンピュータ9に送信(ユーザ又はユーザ指定人に伝達)する。監視装置7と、クライアント6、携帯端末8、パーソナルコンピュータ9との間の通信は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)などの通信プロトコルを用いて行われる。なお、通信経路および通信プロトコルは、その他の形式であってもよい。
食事摂取誘導システム1がユーザ宅で利用される場合、例えば宅配業者によって、料理が食器4a〜4dに盛られた状態でユーザ宅に配達される。この場合、食事誘導装置2及び食事摂取検出トレイ3がユーザ宅に常置され、料理だけが配達されてもよいし、料理と一緒に食事誘導装置2及び食事摂取検出トレイ3が配達されてもよい。また、食事摂取誘導システム1が医療施設や介護施設などで利用される場合、施設従事者によって、料理が食器4a〜4dに盛られた状態で食事誘導装置2及び食事摂取検出トレイ3と一緒にユーザ10に提供される。
図2は、食事誘導装置2の構成を示す。食事誘導装置2は、ユーザ10に対して食事の摂取を視覚的及び聴覚的に誘導するものである。食事誘導装置2は、擬人的媒体としてのロボットであり、ぬいぐるみ型コミュニケーションロボットである。食事誘導装置2は、頭部2A、胴体2B、右腕2CR、左腕2CL、脚21を備え、頭部2Aは、口2E、眼球2D、耳2F、鼻2Gを備える。頭部2Aは、胴体2Bに対して旋回・俯仰可能になっており、右腕2CR及び左腕2CLは、各々、胴体2Bに対して上下前後左右に回動可能になっている。眼球2Dは、頭部2Aに対して前後左右に自転可能になっている。また、食事誘導装置2は、頭部2Aを旋回、俯仰させるための頭部モータ200と、眼球2Dを動かすための眼球モータ20Pと、右腕2CRを上下、前後、左右に動かすための右腕モータ20Qと、左腕2CLを上下、前後、左右に動かすための左腕モータ20Rと、をさらに備える。なお、これらのモータ20O、20P、20Q、20Rは、各々、複数個のモータを組み合わせたものであり、各モータは、ステッピングモータ、パルスモータ、直流モータなどであってよい。また、食事誘導装置2は、音声を出力するためのスピーカ2Hをさらに備える。スピーカ2Hは、胴体2Bの内部に設置されている。
図3は、食事摂取検出トレイ3の構成を示し、図4(a)(b)(c)(d)は、食器4a〜4dの構成を示す。食事摂取検出トレイ3は、複数の食器4a〜4dを設置するための複数の食器設置部31a〜31dと、食器4a〜4dの設置状態を検出する食器検出部32a〜32dと、食事摂取のための摂取器具5が食器設置部31a〜31dに差し向けられたことを検出する摂取器具検出部33a〜33dと、ユーザ10に対して食事の摂取を視覚的に誘導する食器表示部34a〜34dと、を備える。また、食事摂取検出トレイ3は、摂取器具5を設置するための摂取器具設置部35と、摂取器具5の設置状態を検出する摂取器具設置検出部36と、摂取器具5の設置状態を表示する摂取器具設置表示部37と、をさらに備える。
複数の食器4a〜4dは、食事の料理種別に応じて盛り付けるものであり、底部形状の異なる複数種の食器を含んでいる。すなわち、食器4aは、その底部40aが四角形状になっており、食器4bは、その底部40bが五角形状になっている。また、食器4cは、その底部40cが六角形状になっており、食器4dは、その底部40dが八角形状になっている。摂取器具5は、ユーザ10が食事を摂取するために用いる器具であり、箸、スプーン、フォーク、ナイフなどである。
食器設置部31a〜31dは、各食器4a〜4dの底部形状に対応した凹部を有しており、凹みに合った食器4a〜4dだけを設置できる構造となっている。すなわち、食器設置部31aは、食器4aの底部40aの形状に合致するように凹んでおり、食器4aだけを設置できるようになっている。同様に、食器設置部31b、31c、31dは、各々、食器4bの底部40b、食器4cの底部40c、食器4dの底部40dの形状に合致するように凹んでおり、食器4b、4c、4dだけを設置できるようになっている。
食器検出部32a〜32dは、各食器設置部31a〜31dに設けられている。食器検出部32a〜32dは、反射型の光センサであり、食器4a〜4dの設置状態を光学的に検出する。すなわち、食器検出部32a〜32dは、対応する食器設置部31a〜31dに置かれた食器4a〜4dの底部からの反射光を受光することにより、食器設置部31a〜31dに食器4a〜4dが置かれていることを検出する。摂取器具検出部33a〜33dは、各食器設置部31a〜31dに対応して設けられている。摂取器具検出部33a〜33dは、反射型の光センサであり、対応する食器設置部31a〜31dに摂取器具5が差し向けられたことを光学的に検出する。すなわち、摂取器具検出部33a〜33dは、対応する食器設置部31a〜31dに差し向けられた摂取器具5からの反射光を受光することにより、対応する食器設置部31a〜31dに摂取器具5が差し向けられていることを検出する。食器表示部34a〜34dは、各食器設置部31a〜31dに対応して設けられている。食器表示部34a〜34dは、LEDであり、赤、橙、黄、緑、青、紫の色に点灯可能なRGBLEDである。
摂取器具設置検出部36は、摂取器具設置部35に対応して設けられている。摂取器具設置検出部36は、反射型の光センサであり、摂取器具5の設置状態を光学的に検出する。すなわち、摂取器具設置検出部36は、摂取器具設置部35に置かれた摂取器具5からの反射光を受光することにより、摂取器具設置部35に摂取器具5が置かれていることを検出する。摂取器具設置表示部37は、摂取器具設置部35に対応して設けられている。摂取器具設置表示部37は、LEDであり、赤、橙、黄、緑、青、紫の色に点灯可能なRGBLEDである。
このような構成において、食事誘導装置2及び食事摂取検出トレイ3は、監視装置7から送信される食事摂取順番データに基づいて、ユーザ10に対して食事の摂取を誘導する。すなわち、食事誘導装置2は、右腕2CR及び左腕2CLの動きにより食器4a〜4dの場所を指し示すことによって、ユーザ10に対して所定の食器4a〜4dの料理の摂取を視覚的に誘導する。つまり、右腕2CR又は左腕2CLの動きにより食事摂取検出トレイ3の食器設置部31a〜31dの何れかを指し示すことによって、対応する食器設置部31a〜31dの食器4a〜4dの料理の摂取を視覚的に誘導する。また、食事誘導装置2は、スピーカ2Hにより音声出力することによって、ユーザ10に対して料理の摂取を聴覚的に誘導する。右腕2CR及び左腕2CLは、ユーザ10に対して料理の摂取を視覚に訴えて誘導する出力装置であり、スピーカ2Hは、ユーザ10に対して料理の摂取を聴覚に訴えて誘導する出力装置である。また、食事摂取検出トレイ3は、食器表示部34a〜34dが点灯することにより、ユーザ10に対して所定の食器4a〜4dの料理の摂取を視覚的に誘導する。つまり、食器表示部34a〜34dの何れかが点灯することにより、対応する食器設置部31a〜31dの食器4a〜4dの料理の摂取を視覚的に誘導する。
このとき、食事誘導装置2及び食事摂取検出トレイ3は、ユーザ10に対してインタラクティブに食事摂取を誘導する。すなわち、食事誘導装置2及び食事摂取検出トレイ3は、食器検出部32a〜32d及び摂取器具検出部33a〜33dの検出出力に基づいてユーザ10の食事摂取動作を検出し、ユーザ10の食事摂取動作に応答して、ユーザ10に対して次の食事摂取を誘導する、という動作を繰り返す。また、食事摂取検出3は、食器表示部34a〜34d及び摂取器具設置表示部37が種々の色に点灯することにより、ユーザ10に対して、食欲コントロールなどのカラーセラピー効果を与える。また、食器検出部32a〜32d及び摂取器具検出部33a〜33dの検出出力に基づいてユーザ10の食事摂取動作を実測して、ユーザ10の食事摂取動作を示す食事摂取実測データを監視装置7に送信する。
図5は、監視装置7の電気的ブロック構成を示し、図6は、監視装置7の機能的ブロック構成を示す。監視装置7は、CPU7Aと、CPU7Aのワーキングメモリとして利用され、各種データを一時的に記憶するRAM7Bと、CPU7Aの実行するプログラムや各種データが予め記憶されたROM7Cと、各種データを格納して保管するハードディスク7Dと、クライアント6との間で各種データを送受信する送受信部7Eと、を備える。ROM7Cは、食器4a〜4dを識別するための食器No「D1」「D2」「D3」「D4」を記憶している。食器4aには、食器No「D1」、食器4bには、食器No「D2」、食器4cには、食器No「D3」、食器4dには、食器No「D4」が割当てられている。監視装置7は、例えばパーソナルコンピュータやワークステーションなどが用いられる。
監視装置7は、機能的には、ユーザに提供される食事の料理に関する料理データを格納した料理データ部71と、ユーザの個人情報を示す個人データを格納した個人情報データ部72と、ユーザに提供される食事の献立に関する献立データを格納する献立データ部73と、ユーザに提供される食事の摂取に関する食事摂取順番データを格納する食事摂取順番データ部74(記憶部)と、ユーザの食事摂取動作を示す食事摂取実測データを格納する食事摂取実測データ部75と、ユーザの食事摂取動作の適否を分析する健康状態分析部76と、ユーザの食事摂取動作の適否をユーザ又はユーザ指定人に伝達する健康状態判断出力部77(伝達部)と、を備える。料理データ部71、個人情報データ部72、献立データ部73、食事摂取順番データ部74、及び食事摂取実測データ部75は、ハードディスク7Dによって構成されている。健康状態分析部76は、CPU7A及びROM7Cによって構成されており、健康状態判断出力部77は、送受信部7Eによって構成されている。
料理データ部71は、料理データを料理情報テーブルHODTBLとして格納する。また、個人情報データ部72は、個人データを個人情報テーブルUSRTBLとして格納し、献立データ部73は、献立データを献立テーブルRSPTBLとして格納し、食事摂取順番データ部74は、食事摂取順番データを食事摂取順番テーブルSSTBLとして格納し、食事摂取実測データ部75は、食事摂取実測データを食事摂取実測テーブルSGTBLとして格納する。
図7は、料理データ部71に格納される料理情報テーブルHODTBLを示す。料理情報テーブルHODTBLは、ユーザに提供し得る各料理に関する料理データのテーブルである。料理データは、料理ID、料理名、エネルギー(kcal)、炭水化物(g)、及び食塩(g)を示すデータを含んでおり、料理ID毎に、料理名、エネルギー(kcal)、炭水化物(g)、及び食塩(g)を示すデータが対応付けて格納されている。
図8は、個人情報データ部72に格納される個人情報テーブルUSRTBLを示す。個人情報テーブルUSRTBLは、各ユーザの個人情報を示す個人データのテーブルである。個人データは、ユーザID、名前、性別、生年月日、及び測定血圧の上下値を示すデータを含んでおり、ユーザID毎に、名前、性別、生年月日、及び測定血圧の上下値を示すデータが対応付けて格納されている。
図9は、献立データ部73に格納される献立テーブルRSPTBLを示す。献立テーブルRSPTBLは、ユーザに提供する今回の食事の献立に関する献立データのテーブルである。献立データは、ユーザID、膳No、食器No、料理ID、料理名、材料、産地、感覚を示すデータを含んでおり、食器No毎に、料理ID、料理名、材料、産地、感覚を示すデータが対応付けて格納されている。なお、図9に示す献立テーブルRSPTBLは、ある1人のユーザについてのものである。献立テーブルRSPTBLは、ユーザの人数分だけあり、ユーザ毎に異なる。
図10は、食事摂取順番データ部74に格納される食事摂取順番テーブルSSTBLを示す。食事摂取順番テーブルSSTBLは、ユーザに提供する今回の食事において、ユーザが料理を摂取すべき順番と時間間隔を示す食事摂取順番データのテーブルである。食事摂取順番データは、ユーザID、膳No、順番、食器No、シーンNo、摂取間隔(秒)、注意事項を示すデータであり、順番毎に、食器No、シーンNo、摂取間隔(秒)、注意事項を示すデータが対応付けて格納されている。摂取間隔は、ユーザがある料理の摂取を開始してから、別の料理を摂取するまでの好ましい時間間隔である。なお、図10に示す食事摂取順番テーブルSSTBLは、ある1人のユーザについてのものである。食事摂取順番テーブルSSTBLは、ユーザの人数分だけあり、ユーザ毎に異なる。
図11は、食事摂取実測データ部75に格納される食事摂取実測テーブルSGTBLを示す。食事摂取実測テーブルSGTBLは、ユーザが摂取した今回の食事において、ユーザが料理を摂取した順番と時間間隔を示す食事摂取実測データのテーブルである。食事摂取実測データは、ユーザID、膳No、順番、食器No、実測摂取間隔(秒)を示すデータを含んでおり、順番毎に、食器No、実測摂取間隔(秒)を示すデータが対応付けて格納されている。実測摂取間隔は、料理の摂取が誘導されてからユーザが料理の摂取を開始したときまでの時間間隔である。なお、図11に示す食事摂取実測テーブルSGTBLは、ある1人のユーザについてのものであり、食事摂取実測テーブルSGTBLは、ユーザの人数分だけあり、ユーザ毎に異なる。
料理情報テーブルHODTBL、個人情報テーブルUSRTBL、献立テーブルRSPTBL、及び食事摂取順番テーブルSSTBLは、食事摂取誘導システム1を管理するシステム管理者やユーザに提供する食事を管理する食事管理者などが料理データ、個人データ、献立データ、及び食事摂取順番データを監視装置7に入力することにより、CPU7Aによる制御のもと作成されて、料理データ部71、個人情報データ部72、献立データ部73、食事摂取順番データ部74に格納される。食事摂取順番データは、例えば医師によって、ユーザ毎に、料理の内容に応じて適切な食事摂取の順番と摂取間隔が検討されて、設定される。献立テーブルRSPTBLの献立データ及び食事摂取順番テーブルSSTBLの食事摂取順番データは、CPU7Aによる制御のもと、送受信部7Eから通信ネットワーク11を介してクライアント6に送信される。食事摂取実測テーブルSGTBLは、送受信部7Eがクライアント6から送信される食事摂取実測データを通信ネットワーク11を介して受信することにより、CPU7Aによる制御のもと作成されて、食事摂取実測データ部75に格納される。
健康状態分析部76は、食事摂取実測データ部75に格納した食事摂取実測データ(送受信部7Eによりクライアント6から受信した食事摂取実測データ)と、食事摂取順番データ部74に格納されている食事摂取順番データとを対比して、ユーザの食事摂取動作の適否を分析する。健康状態判断出力部77は、健康状態分析部76による分析結果をユーザ又はユーザ指定人に伝達する。すなわち、健康状態判断出力部77は、健康状態分析部76による分析結果を通信ネットワーク11を介してユーザによって予め指定された携帯端末8やパーソナルコンピュータ9に送信する。
図12は、食事誘導装置2の電気的ブロック構成を示す。食事誘導装置2は、上記構成に加え、CPU20Jと、CPU20Jのワーキングメモリとして利用され、各種データを格納するRAM20Kと、CPU20Jの実行するプログラムや各種データが予め記憶されたROM20Lと、監視装置7との間で各種データを送受信する送受信部20Wと、をさらに備える。また、食事誘導装置2は、時間を計測するTIMER20Tと、頭部モータ20O、眼球モータ20P、右腕モータ20Q、及び左腕モータ20Rを制御するモータ制御ボード20Mと、スピーカ2Hを制御する音声出力ボード20Nと、をさらに備える。CPU20J、ROM20L、RAM20K、TIMER20T、モータ制御ボード20M、及び音声出力ボード20Nは、通信路である通信バス99を通して互いに通信接続されている。また、通信バス99を通して食事摂取検出トレイ3とも通信接続されている。なお、通信バス99以外の通信路や無線によって通信接続されていてもよい。
ROM20Lは、食事の摂取を誘導する際の食事誘導装置2の動作に関するシーンデータ及びモーションデータのテーブルであるシーンテーブルSNTBL及びモーションテーブルMNTBLを格納する。また、ROM20Lは、食器4a〜4dを識別するための食器No「D1」「D2」「D3」「D4」を格納する。RAM20Kは、ユーザに提供される食事の献立に関する献立データのテーブルである献立テーブルRSPTBL、ユーザに提供される食事の摂取に関する食事摂取順番データのテーブルである食事摂取順番テーブルSSTBL、及びユーザの食事摂取動作を示す食事摂取実測データのテーブルである食事摂取実測テーブルSGTBLを格納する。
TIMER20Tは、別々に時間を計測する食事摂取間隔タイマ20Taと食事摂取実測タイマ20Tbとを有する。食事摂取間隔タイマ20Taは、摂取間隔(ユーザがある料理の摂取を開始してから、別の料理を摂取するまでの好ましい時間間隔)を計測するためのものである。食事摂取実測タイマ20Tbは、実測摂取間隔(料理の摂取が誘導されてからユーザが料理の摂取を開始したときまでの時間間隔)を計測するためのものである。食事摂取間隔タイマ20Ta及び食事摂取実測タイマ20Tbは、各々、CPU20Jによる制御のもと、起動、停止されて、時間を計測する。
モータ制御ボード20Mは、例えばDSP(Digital Signal Processor)で構成されており、CPU20Jから与えられるモータ駆動データに基づいて、頭部モータ20O、眼球モータ20P、右腕モータ20Q、左腕モータ20Rを駆動する。これにより、食事誘導装置2の頭部2A、眼球2D、右腕2CR、左腕2CLが動作する。音声出力ボード20Nは、CPU20Jから与えられる合成音声データに基づいて、スピーカ2Hを駆動する。これにより、スピーカ2Hから音声が出力される。
図13は、食事摂取検出トレイ3の電気的ブロック構成を示す。食事摂取検出トレイ3は、上記構成に加え、CPU300と、CPU300のワーキングメモリとして利用されるRAM301と、CPU300の実行するプログラムや各種データが予め記憶されたROM302と、バッテリ303と、をさらに備える。食事摂取検出トレイ3は、通信バス99を通して食事誘導装置2と通信接続されている。
食器検出部32a〜32dは、各々、受光強度に基づいて、対応する食器設置部31a〜31dに食器4a〜4dが置かれているか否かを検出し、その検出出力を出力する。摂取器具検出部33a〜33dは、各々、受光強度に基づいて、対応する食器設置部31a〜31dに摂取器具5が差し向けられているか否かを検出し、その検出出力を出力する。食器表示部34a〜34dは、各々、CPU300による制御のもと、点灯、消灯される。摂取器具設置検出部36は、受光強度に基づいて、摂取器具設置部35に摂取器具5が置かれているか否かを検出し、その検出出力を出力する。摂取器具設置表示部37は、CPU300による制御のもと、点灯、消灯される。
食事誘導装置2のCPU20Jは、食事摂取検出トレイ3の食器表示部34a〜34d及び摂取器具設置表示部37を点灯、消灯するための制御信号を通信バス99を通して食事摂取検出トレイ3のCPU300に送信し、CPU300は、それらの制御信号をリアルタイムに食器表示部34a〜34d及び摂取器具設置表示部37に与える。すなわち、食器表示部34a〜34d及び摂取器具設置表示部37は、食事誘導装置2のCPU20Jによる制御のもと、リアルタイムに点灯、消灯される。なお、食器表示部34a〜34d及び摂取器具設置表示部37を点灯、消灯するための制御信号は、CPU300を介さずに、直接に食器表示部34a〜34d及び摂取器具設置表示部37に与えてもよい。
食事摂取検出トレイ3の食器検出部32a〜32d、摂取器具検出部33a〜33d、及び摂取器具設置検出部36の検出出力は、食事摂取検出トレイ3のCPU300に入力され、CPU300は、それらの検出出力をリアルタイムに通信バス99を通して食事誘導装置2のCPU20Jに転送する。すなわち、食事摂取検出トレイ3の食器検出部32a〜32d、摂取器具検出部33a〜33d、及び摂取器具設置検出部36の検出出力は、リアルタイムに食事誘導装置2のCPU20Jに入力される。なお、食器検出部32a〜32d、摂取器具検出部33a〜33d、及び摂取器具設置検出部36の検出出力は、CPU300を介さずに、直接に食事誘導装置2のCPU20Jに入力されてもよい。
食事誘導装置2のCPU20Jは、献立テーブルRSPTBL、食事摂取順番テーブルSSTBL、シーンテーブルSNTBL、及びモーションテーブルMNTBLの各データと、食事摂取間隔タイマ20Ta及び食事摂取実測タイマ20Tbの計測出力と、食器検出部32a〜32d、摂取器具検出部33a〜33d、及び摂取器具設置検出部36の検出出力とに基づいて、食器表示部34a〜34d、モータ制御ボード20M、及び音声出力ボード20Nを制御することにより、ユーザ10に対して食事の摂取を誘導する。また、食事誘導装置2のCPU20Jは、食器検出部32a〜32d、摂取器具検出部33a〜33d、及び摂取器具設置検出部36の検出出力と、食事摂取実測タイマ20Tbの計測出力とに基づいて、ユーザ10の食事摂取動作を実測する。実測する食事摂取動作は、ユーザ10が食器4a〜4dの料理を摂取した順番や摂取間隔などである。CPU20J及びRAM20Kによって、ユーザの食事摂取動作を実測する食事摂取実測手段が構成されている。
図14は、シーンテーブルSNTBLを示す。シーンテーブルSNTBLは、シーンデータとして、シーンNo、状態、モーションNo、発話情報、シーン脚注を示すデータを含んでおり、シーンNo毎に、状態、モーションNo、発話情報、シーン脚注を示すデータが対応付けて格納されている。発話情報は、当て嵌めデータFN、FM、FS、FTを含んでいる。これらの当て嵌めデータFN、FM、FS、FTは、各々、該当場所に、献立テーブルRSPTBLの料理名、材料、産地、感覚のデータを当て嵌めることを指示するデータである。図14に示す例では、シーンNo「S10」の発話情報が当て嵌めデータFNを含んでいて、料理名「野菜サラダ」が当て嵌められ、シーンNo「S11」の発話情報が当て嵌めデータFM及びFTを含んでいて、材料「レタス」及び感覚「シャキシャキ」が当て嵌められ、シーンNo「S12」の発話情報が当て嵌めデータFSを含んでいて、産地「兵庫県」が当て嵌められる例を示している。
図15は、モーションテーブルMNTBLを示す。モーションテーブルMNTBLは、モーションデータとして、モーションNo、動作を示すデータを含んでおり、モーションNo毎に、動作を示すデータが対応付けて格納されている。シーンテーブルSNTBL及びモーションテーブルMNTBLは、全てのユーザ10に共通のものであり、食事誘導装置2の作製時にROM20Lに格納される。
RAM20Kに格納される献立テーブルRSPTBL及び食事摂取順番テーブルSSTBLは、監視装置7の献立データ部73及び食事摂取順番データ部74に格納されているテーブル(図9及び図10参照)と同じものである。献立テーブルRSPTBL及び食事摂取順番テーブルSSTBLは、送受信部20Wが監視装置7から送信される食事摂取順番データ及び献立データを通信ネットワーク11を介して受信することにより、CPU20Jによる制御のもと、監視装置7の献立データ部73及び食事摂取順番データ部74に格納されているテーブルと同じように作成されて、RAM20Kに格納される。
RAM20Kに格納される食事摂取実測テーブルSGTBLは、監視装置7の食事摂取実測データ部75に格納されるテーブル(図11参照)と同じものである。食事摂取実測テーブルSGTBLは、CPU20Jが食器検出部32a〜32d、摂取器具検出部33a〜33d、摂取器具設置検出部36、及び食事摂取実測タイマ20Tbの出力に基づいてユーザ10の食事摂取動作を実測することにより、CPU20Jによる制御のもと、作成されて、RAM20Kに格納される。食事摂取実測テーブルSGTBLの食事摂取実測データは、CPU20Jによる制御のもと、送受信部20Wから通信ネットワーク11を介して監視装置7に送信される。
食事誘導装置2のCPU20Jは、食事摂取順番テーブルSSTBLから、順番の示す順に(テーブルの1番上の行から)食事摂取順番データ(食器No、シーンNo、摂取間隔(秒)、注意事項のデータ)を読込んで、その食事摂取順番データに基づいて、食事誘導装置2及び食事摂取検出トレイ3の各種動作を制御する。すなわち、CPU20Jは、食事摂取順番テーブルSSTBLの順番の示す順に食事摂取順番データを読込み、その食事摂取順番データに含まれているシーンNoのシーンデータ(状態、モーションNo、発話情報、シーン脚注のデータ)をシーンテーブルSNTBLから読込み、そのシーンデータに含まれているモーションNoのモーションデータ(動作のデータ)をモーションテーブルMNTBLから読込む。また、そのシーンデータに含まれている発話情報に料理名当て嵌めデータFN、材料当て嵌めデータFM、産地当て嵌めデータFS、又は感覚当て嵌めデータFTが含まれている場合には、料理名、材料、産地、又は感覚のデータを献立テーブルRSPTBLから読込む。そして、CPU20Jは、それら読込んだデータに基づいて、食器表示部34a〜34d、モータ制御ボード20M、及び音声出力ボード20Nを制御する。
例えば、食事摂取順番テーブルSSTBLの順番「2」の食事摂取順番データを読込んだ場合、食器Noが「D4」であり、シーンNoが「S10」であり、摂取間隔(秒)が「300」である。シーンテーブルSNTBLのシーンNo「S10」のシーンデータを読込むと、状態が「食器D4食事開始」であり、モーションNoが「SM10」であり、発話情報が「はじめに、(料理名:野菜サラダ)を食べてね。」である。また、モーションテーブルMNTBLのモーションNo「SM10」のデータを読込むと、動作が「食器D4指差動作」である。また、発話情報に料理名の当て嵌めを指示する当て嵌めデータFNが含まれているので、献立テーブルRSPTBLの食器No「食器D4」の料理名を読込むと、材料が「レタス」である。
従って、この場合、CPU20Jは、これらのデータに基づいて、食器4dに対応する食器表示部34dを点灯させ、食事誘導装置2の右腕2CRが食器4dの方向を指差すようにモータ制御ボード20Mを制御し、「はじめに、野菜サラダを食べてね」という発話を行うように音声出力ボード20Nを制御する。これにより、食器表示部34dが点灯して、ユーザ10に対して食器4dの料理の摂取を視覚的に誘導し、食事誘導装置2の右腕2CRが食器4dの方向を指差すように動いて、ユーザ10に対して食器4dの料理の摂取を視覚的に誘導し、食事誘導装置2のスピーカ2Hから「はじめに、野菜サラダを食べてね」という音声が出力されて、ユーザ10に対して野菜サラダ(食器4dに盛られている料理)の摂取を聴覚的に誘導する。また、摂取間隔である300秒が経過すると、CPU20Jは、食事摂取順番テーブルSSTBLから次の順番の食事摂取順番データを読込んで、その食事摂取順番データによる制御を開始する。
また、例えば、食事摂取順番テーブルSSTBLの順番「51」の食事摂取順番データを読込んだ場合、シーンNoが「S30」であり、摂取間隔(秒)が「360」である。シーンテーブルSNTBLのシーンNo「S30」のシーンデータを読込むと、状態が「食事中」であり、モーションNoが「SM30」であり、発話情報が「よく噛んで食べてね。」である。また、モーションテーブルMNTBLのモーションNo「SM30」のデータを読込むと、動作が「咀嚼促進動作1」である。
従って、この場合、CPU20Jは、これらのデータに基づいて、食事誘導装置2の頭部2Aがうなずくように上下に動作(咀嚼促進動作1)するようにモータ制御ボード20Mを制御し、「よく噛んで食べてね」という発話を行ように音声出力ボード20Nを制御する。これにより、食事誘導装置2の頭部2Aがうなずくように上下に動き、食事誘導装置2のスピーカ2Hから「よく噛んで食べてね」という音声が出力されて、ユーザ10に対して、料理をよく噛んで食べるように誘導する。また、摂取間隔である360秒経過すると、CPU20Jは、食事摂取順番テーブルSSTBLから次の順番の食事摂取順番データを読込んで、その食事摂取順番データによる制御を開始する。
食事誘導装置2のCPU20Jは、このように食事摂取順番データを順に読込んで、その食事摂取順番データに基づいて、食事誘導装置2及び食事摂取検出トレイ3の各種動作を制御することにより、ユーザ10に対して食事摂取の順番と摂取間隔を誘導していく。また、食事誘導装置2のCPU20Jは、このようにユーザ10に対して食事摂取を誘導していくとき、食器検出部32a〜32d、摂取器具検出部33a〜33d、及び摂取器具設置検出部36の検出出力と、食事摂取実測タイマ20Tbの計測出力とに基づいて、ユーザ10の食事摂取動作を実測していく。
[食事を開始する前の処理]
図16は、食事摂取誘導システム1の初期設定動作(食事を開始する前の動作)のフローチャートを示す。まず、食事誘導装置2及び食事摂取検出トレイ3の電源投入と初期設定を行う(#1)。食事誘導装置2及び食事摂取検出トレイ3の電源投入は、食事誘導装置2及び食事摂取検出トレイ3を商用電源に接続し、電源スイッチを操作することにより行われる。初期設定は、料理の盛付けられた各食器4a〜4dを食事摂取検出トレイ3の各食器設置部31a〜31dに設置し、摂取器具5を摂取器具設置部35に設置することにより行われる。なお、食事摂取誘導システム1がユーザ宅で利用される場合、食事誘導装置2及び食事摂取検出トレイ3の電源投入と初期設定は、料理を宅配する宅配業者が行ってもよいし、ユーザ自身又はユーザを介護する介護者が行ってもよい。また、食事摂取誘導システム1が医療施設や介護施設などで利用される場合、食事誘導装置2及び食事摂取検出トレイ3の電源投入と初期設定は、施設従事者が行ってもよいし、ユーザ自身が行ってもよい。
食事誘導装置2及び食事摂取検出トレイ3の電源投入と初期設定が行われると、食事誘導装置2のCPU20Jは、監視装置7に格納されている献立テーブルRSPTBL及び食事摂取順番テーブルSSTBLをRAM20Kに記憶する(#2)。すなわち、食事誘導装置2及び食事摂取検出トレイ3の電源が投入された後、CPU20Jは、食器検出部32a〜32d及び摂取器具設置検出部36の検出出力に基づいて、初期設定(食器4a〜4dを食器設置部31a〜31dに設置し、摂取器具5を摂取器具設置部35に設置すること)が完了したことを検出し、これに続いて、監視装置7と通信を行って、監視装置7から献立テーブルRSPTBLの献立データ及び食事摂取順番テーブルSSTBLの食事摂取順番データを受信して、RAM20Kに献立テーブルRSPTBL及び食事摂取順番テーブルSSTBLを格納する。これにより、初期設定動作が完了する。なお、初期設定動作が完了した状態では、CPU20Jは、食器表示部34a〜34dの全て及び摂取器具設置表示部37を点灯した状態にする。
[食事中の処理]
図17は、食事摂取誘導システム1の食事摂取誘導動作(食事中の動作)のフローチャートを示す。食事摂取誘導動作は、初期設定動作が完了すると開始される。食事摂取誘導動作において、まず、食事誘導装置2のCPU20Jは、摂取器具5が摂取器具設置部35から離れると(#11でYES)、順番カウンタの値SSCをSSC=0に初期化し、また、実測カウンタの値SGCをSGC=0に初期化する(#12)。なお、摂取器具5が摂取器具設置部35から離れたことは、摂取器具設置検出部36の検出出力に基づいて判断される。また、摂取器具5が摂取器具設置部35から離れると、摂取器具設置表示部37を消灯する。
続いて、CPU20Jは、順番カウンタの値SSCを1だけ増加させて(#13)、RAM20Kから食事摂取順番テーブルSSTBLのSSC番目の食事摂取順番データ(食器No、シーンNo、摂取間隔(秒)、注意事項のデータ)を読込む(#14)。例えば、順番カウンタの値SSCが「1」であれば、食事摂取順番テーブルSSTBLの順番「1」の食事摂取順番データ(食器No「−」、シーンNo「S1」、摂取間隔(秒)「−」のデータ)を読込む。
ここで、読込んだ食事摂取順番データの順番の値が「ZZ」でなければ(#15でNO)、CPU20Jは、読込んだ食事摂取順番データに含まれているシーンNoに対応するシーンデータを、RAM20Kに記憶しているシーンテーブルSNTBLから読込む(#16)。例えば、読込んだ食事摂取順番データに含まれているシーンNoが「S1」であれば、シーンテーブルSNTBLから、シーンNo「S1」のシーンデータ(状態「挨拶(朝)」、モーションNo「SM1」、発話情報「おはよう! 今日もいっぱい食べようね.」、シーン脚注「朝の挨拶動作」のデータ)を読込む。
続いて、CPU20Jは、読込んだシーンデータに含まれているモーションNoに対応するモーションデータを、RAM20Kに記憶しているモーションテーブルMNTBLから読込み、食事誘導装置2に動きの動作をさせるためのモータ駆動データをセットする(#17)。例えば、読込んだシーンデータに含まれているモーションNoが「SM1」であれば、モーションテーブルMNTBLから、モーションNo「SM1」のモーションデータ(動作「挨拶動作」のデータ)を読込み、食事誘導装置2に挨拶の動作(例えば、頭部2Aを上下に動かし、右腕2CRを上げる動作)をさせるためのモータ駆動データをセットする。また、例えば、読込んだシーンデータに含まれているモーションNo「SM10」であれば、モーションテーブルMNTBLから、モーションNo「SM10」のモーションデータ(動作「食器D4指差動作」のデータ)を読込み、食事誘導装置2に食器4dを指し示す動作(右腕2CRを食器設置部31dの方向に向ける動作)をさせるためのモータ駆動データをセットする。
また、CPU20Jは、読込んだシーンデータに含まれている発話情報内の料理名当て嵌めデータFN、材料当て嵌めデータFM、産地当て嵌めデータFS、感覚当て嵌めデータFTを、RAM20Kに記憶している献立テーブルRSPTBLから読み込み、食事誘導装置2に発話させるための合成音声データをセットする(#18)。例えば、読込んだシーンデータがシーンNo「S12」のデータであれば、発話情報が「FS産だよ。」であり、発話情報に産地当て嵌めデータFSが存在しており、状態が「D4食事中」であるので、献立テーブルRSPTBLから、食器D4の献立データの産地のデータ(産地「兵庫県産」)を読込み、食事誘導装置2に「兵庫県産だよ。」の発話をさせる(スピーカ2Hから「兵庫県産だよ。」の音声を出力する)ための合成音声データをセットする。
続いて、CPU20Jは、#17の処理及び#18の処理でセットしたモータ駆動データ及び合成音声データによって、食事誘導装置2を動作及び発話させる(#19)。すなわち、CPU20Jは、#17の処理でセットしたモータ駆動データをモータ制御ボード20Mに与え、#18の処理でセットした合成音声データを音声出力ボード20Nに与える。これにより、モータ制御ボード20Mによって頭部モータ20O、眼球モータ20P、右腕モータ20Q、左腕モータ20Rが駆動されて、食事誘導装置2の頭部2A、眼球2D、右腕2CR、左腕2CLが#17の処理でセットしたモータ駆動データによる動きをし、また、音声出力ボード20Nによってスピーカ2Hが駆動されて、スピーカ2Hから#18の処理でセットした合成音声データによる音声が出力される。これにより、読込んだ食事摂取順番データが食器4a〜4dの何れかを指定して料理の摂取を誘導するものである場合には、食事誘導装置2の動きによって、料理の摂取が視覚的に誘導され、食事誘導装置2からの音声によって、料理の摂取が聴覚的に誘導される。
また、CPU20Jは、食事摂取検出トレイ3の食器表示部34a〜34dのうち、#14の処理で読込んだ食事摂取順番データに含まれている食器Noに対応する食器表示部を点灯(それ以外の食器表示部、及び摂取器具設置表示部37は消灯)させる(#20)。例えば、読込んだ食事摂取順番データに含まれている食器Noが「D4」であれば、食器No「D4」の食器4dに対応する食器表示部34dを点灯させる。これにより、食器表示部34a〜34dの点灯によって、料理の摂取が視覚的に誘導される。
#20の処理を行った後、CPU20Jは、食事摂取実測タイマ20Tbの値を0にセットし(#21)、食事摂取実測タイマ20Tbを起動する(#22)。これにより、食事摂取実測タイマ20Tbによって時間の計測が開始され、食事摂取実測タイマ20Tbの計測出力は、料理の摂取が誘導されてから(#19及び#20の処理が行われてから)の経過間隔となる。
その後、対応する食器4a〜4dが持ち上げられるか(#23でYES)、又は、対応する食器4a〜4dに摂取器具5が差し向けられると(#24でYES)、CPU20Jは、ユーザが指定された食器4a〜4dの料理を摂取したと判断して、食事摂取実測タイマ20Tbを停止する(#25)。これにより、食事摂取実測タイマ20Tbの計測出力は、料理の摂取が誘導されてからユーザが料理の摂取を開始したときまでの時間間隔である実測摂取間隔となる。なお、対応する食器4a〜4dが持ち上げられたことは、食器検出部32a〜32dの検出出力に基づいて判断され、対応する食器4a〜4dに摂取器具5が差し向けられたことは、摂取器具検出部33a〜33dの検出出力に基づいて判断される。
続いて、CPU20Jは、実測カウンタの値SGCを1だけ増加させて(#26)、食事摂取実測タイマ20Tbの計測出力をSGC番目の実測摂取間隔として食事摂取実測テーブルSGTBLに記録する(#27)。このとき、CPU20Jは、指定された食器4a〜4dの食器Noも一緒に食事摂取実測テーブルSGTBLに記録する。すなわち、CPU20Jは、ユーザが料理を摂取した順番、摂取した料理の食器No、及び実測摂取間隔を、ユーザの食事摂取動作を示す食事摂取実測データとして食事摂取実測テーブルSGTBLに記録する。
なお、#23、#24の処理で、対応しない食器4a〜4dが持ち上げられるか、又は、対応しない食器4a〜4dに摂取器具5が差し向けられた場合、CPU20Jは、ユーザが指定されていない食器4a〜4dの料理を摂取した(ユーザが食事の摂取の順番を間違えた)と判断する。この場合も、CPU20Jは、#25〜#27と同様の処理を行う。但し、#27において、指定された食器4a〜4dの食器Noに代えて、持ち上げられるか又は摂取器具5が差し向けられた食器4a〜4dの(ユーザが間違えて摂取した料理の)食器Noを記録する。また、#23、#24の処理で、対応する食器4a〜4dが持ち上げられることなく、また、対応する食器4a〜4dに摂取器具5が差し向けられることなく、食事摂取実測タイマ20Tbの計測出力が所定時間経過を超えた場合、CPU20Jは、ユーザが指定された食器4a〜4dの料理を摂取しなかった判断する。この場合も、CPU20Jは、#25〜#27と同様の処理を行う。但し、#27において、指定された食器4a〜4dの食器Noに代えて、ユーザが料理を摂取しなかったことを示すデータを記録する。
#27の処理の後、CPU20Jは、食事摂取検出トレイ3の食器表示部34a〜34dの全て及び摂取器具設置表示部37を点灯する(#28)。このとき、CPU20Jは、摂取中の料理の種類に応じて(料理に含まれている食材の種類に応じて)食器表示部34a〜34dの全て及び摂取器具設置表示部37の点灯色を所定の点灯色にすることにより、ユーザに対してカラーセラピー効果を与える。例えば、黄橙色は、自律神経に働きかけて、グレリンというホルモンを分泌させる。このホルモンは、食欲を増進させる作用がある。また、例えば、青紫色は、オブスタチンやレプチンというホルモンを分泌させる。これらのホルモンは、食欲を抑制する作用がある。従って、CPU20Jは、ユーザの健康状態や摂取中の料理の種類に応じて、食器表示部34a〜34dの全て及び摂取器具設置表示部37の点灯色を例えば黄橙色や青紫色にすることにより、ユーザに対してカラーセラピー効果を与えて、ユーザの食欲を増進させたり抑制させたりする。
また、CPU20Jは、食事摂取間隔タイマ20Taの値を、#14の処理で読込んだ食事摂取順番データに含まれている摂取間隔(秒)にセットし(#29)、食事摂取間隔タイマ20Taを起動する(#30)。これにより、食事摂取間隔タイマ20Taによって時間の計測が開始され、食事摂取間隔タイマ20Taの計測出力は、ユーザが料理の摂取を開始してからの経過間隔となる。なお、食事摂取間隔タイマ20Taは、減算タイプのものであり、食事摂取間隔タイマ20Taの計測出力は、設定された値(摂取間隔)から減少していく。すなわち、食事摂取間隔タイマ20Taの計測出力が0になると、設定された値(摂取間隔)が経過したことになる。
その後、食事摂取間隔タイマ20Taの値が0になると(#31でYES)、CPU20Jは、ユーザが料理の摂取を開始してから、摂取間隔が経過したと判断して、食事摂取間隔タイマ20Taを停止する(#32)。なお、食事摂取間隔タイマ20Taの値が0になる前に、食器4a〜4dが持ち上げられるか、又は、食器4a〜4dに摂取器具5が差し向けられた場合、CPU20Jは、ユーザが摂取間隔を守らずに食器4a〜4dの料理を摂取したと判断する。この場合、CPU20Jは、ユーザが摂取間隔を守らずに料理を摂取したことを示す違反データを食事摂取実測データとして食事摂取実測テーブルSGTBLに記録する。
なお、#20〜#32の処理は、#14で読込んだ食事摂取順番データが食器4a〜4dの何れかを指定して料理の摂取を誘導するものである場合に行われる処理である。#14で読込んだ食事摂取順番データが食器4a〜4dの何れかを指定して料理の摂取を誘導するものでない場合には、#20〜#32の処理は省略される。
その後、CPU20Jは、上記#13以降の処理を繰り返す。#13以降の処理が繰り返されることにより、食事摂取順番テーブルSSTBLの順番「1」の食事摂取順番データによる動作、順番「2」の食事摂取順番データによる動作、・・・が順に行われていき、ユーザに対して食事摂取順番データに基づく食事摂取の順番と摂取間隔が誘導されていく。このとき、食器検出部32a〜32d、摂取器具検出部33a〜33d、及び摂取器具設置検出部36の検出出力に応じて、すなわち、ユーザの食事摂取動作に応じて、順番「1」の食事摂取順番データによる動作、順番「2」の食事摂取順番データによる動作、・・・が順に行われていくことにより、ユーザに対して食事の摂取がインタラクティブ(応答的に)に誘導されていく。また、食事実測データ(ユーザが料理を摂取した順番、摂取した料理の食器No、実測摂取間隔、及び違反データ)が食事摂取実測テーブルSGTBLに記録されていく。)
#15の処理において、読込んだ食事摂取順番データの順番が「ZZ」であれば(#15でYES)、CPU20Jは、食事摂取検出トレイ3の食器表示部34a〜34dの全て及び摂取器具設置表示部37を消灯する(#33)。続いて、CPU20Jは、食事摂取順番テーブルSSTBLの順番「ZZ」の食事摂取順番データによって、食事誘導装置2を動作及び発話させる(#34)。すなわち、順番「ZZ」の食事摂取順番データによって、上記#16〜#19の処理と同様の処理を行って、食事誘導装置2を動作及び発話させる。その後、CPU20Jは、監視装置7と通信を行って、食事摂取実測テーブルSGTBLの食事摂取実測データを監視装置7に送信し、監視装置7のCPU7Aは、その食事摂取実測データを受信して、食事摂取実測データ部75に食事摂取実測テーブルSGTBLを格納する。これにより、食事摂取誘導動作が完了する。
[食事後の処理]
図18は、食事摂取誘導システム1の健康状態分析動作(食事後の動作)のフローチャートを示す。健康状態分析動作は、食事摂取誘導動作が完了すると開始される。健康状態分析動作において、監視装置7は、健康状態分析部76でユーザの健康状態を分析する(#51)。すなわち、健康状態分析部76は、食事摂取実測データ部75に格納されている食事摂取実測テーブルSGTBLの食事摂取実測データ(食事誘導装置2から受信した食事摂取実測データ)と、食事摂取順番データ部74に格納されている食事摂取順番テーブルSSTBLの食事摂取順番データとを対比して、ユーザの食事摂取動作の適否を分析し、ユーザの健康状態を分析する。つまり、食事摂取実測データと食事摂取順番データとに基づいて、料理の摂取が誘導指示されてからユーザが料理の摂取を開始するまでの実測摂取間隔が適切か否か、ユーザが誘導指示通りの食器の料理を摂取したか否か、ユーザが誘導指示通りの摂取間隔を守って料理を摂取したか否かなどを判断して、ユーザの健康状態を分析する。例えば、実測摂取間隔が遅かったり、順番を間違えている頻度が高かったり、摂取間隔を守らなかったなどの場合に、健康状態に異変が生じている可能性があると判断する。
ここで、健康状態分析部76がユーザの健康状態に異変の可能性ありと判断すれば(#52でYES)、健康状態判断出力部77は、健康状態分析部76による分析結果をユーザ又はユーザ指定人に伝達する(#53)。すなわち、健康状態判断出力部77は、健康状態分析部76による分析結果を通信ネットワーク11を介してユーザによって予め指定された携帯端末8やパーソナルコンピュータ9に送信する。
本実施形態の食事摂取誘導システム1によれば、ユーザに提供される食事の摂取に関する食事摂取順番データに基づいて、ユーザに対して適切な食事摂取の順番と摂取間隔を誘導することができ、これにより、未病や予防といった観点からの食事の摂取を誘導することができる。また、ユーザに対して食事の摂取をインタラクティブに誘導することができ、これにより、認知症の抑止効果やリハビリ効果のある食事の摂取を誘導することができる。また、QOL(Quality Of Life)の向上を図ることもできる。
しかも、食事誘導装置2は、右腕2CR、左腕2CLの動きにより食器4a〜4dの場所を指し示すことによって、ユーザに対して料理の摂取を視覚に訴えて誘導し、スピーカ2Hにより音声出力することによって、ユーザに対して料理の摂取を聴覚に訴えて誘導するため、ユーザに対してより明確な誘導指示を与えることができる。また、食器表示部34a〜34dは、食器表示部34a〜34dのうちのいずれかが点灯表示することによって、対応する食器4a〜4dの料理の摂取を視覚的に誘導するため、ユーザに対してより明確な誘導指示を与えることができる。
また、食器4a〜4dは、底部形状が異なっており、対応する食器設置部31a〜31dにだけ設置できるようになっている。これにより、食器4a〜4dが誤って別の食器設置部31a〜31dに設置されることを防止することができる。また、食事誘導装置2が擬人的媒体であることにより、親和性や信頼感が生まれ、楽しい食事を演出することもでき、より一層、QOL(Quality Of Life)の向上を図ることができる。また、食器検出部32a〜32dは、反射型の光センサであり、食事摂取検出トレイ3に設けられている。従って、食器4a〜4dに食器設置状態検出用の無線ICチップやアンテナを設けることなく、食器4a〜4dの設置状態を検出することができ、食器4a〜4dを電子レンジなどの調理器具に使用することができる。また、食器4a〜4dの検出に無線ICチップやアンテナを用いるよりも安価である。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。例えば、なお、食器検出部32a〜32d、摂取器具検出部33a〜33d、摂取器具設置検出部36は、光センサに代えて、無線ICチップとアンテナを用いた無線式のセンサであってもよい。また、食器設置部31a〜31d(及び食器4a〜4d)の個数は、3個未満であってもよいし、5個以上であってもよい。また、食事摂取検出トレイ3を半透明のものにし、食器表示部34a〜34dを食事摂取検出トレイ3の裏面側に設置して、ユーザに対して食事摂取を誘導するときに、食器表示部34a〜34dにより食事摂取検出トレイ3の裏側から食器設置部31a〜31dの周辺を照らすようにしてもよい。このようにすれば、ユーザに対してより明確な誘導指示を与えることができる。また、ユーザの食事摂取中に、ユーザにカラーセラピー効果を与えるため(脳内ホルモン制御のため)に、食器表示部34a〜34dにより食事摂取検出トレイ3の裏側から食事摂取検出トレイ3の全体を例えば青紫や黄橙に照らすようにしてもよい。また、食器表示部34a〜34d及び摂取器具設置表示部37は、有機ELシートであってもよい。
食事誘導装置2と食事摂取検出トレイ3は、一体的に構成されていてもよい。また、食事誘導装置2は、脚21、口2E、耳2Fなどを動かすようにしてもよい。また、食事誘導装置2は、ディスプレイを備えていて、ディスプレイに画像を表示することによって、ユーザに対して食事の摂取を視覚的に誘導するようにしてもよい。また、献立データ、食事摂取順番データ、シーンデータ、モーションデータの内容は、上記実施形態に限られず、他の内容であってもよい。例えば、献立データは、料理の食材の効果、効能を含んでいてもよい。このようにすれば、ユーザがその料理を摂取するときに、食材の効果、効能が音声出力される。また、献立データ、食事摂取順番データ、シーンデータ、モーションデータの内容は、任意に書換えできるようになっていてもよい。また、シーンテーブルSNTBL及びモーションテーブルMNTBLを監視装置7に格納しておき、献立テーブルRSPTBL及び食事摂取順番テーブルSSTBLと一緒に、監視装置7からクライアント6に送信するようにしてもよい。
1 食事摂取誘導システム
2 食事誘導装置(クライアント、擬人的媒体としてのロボット)
2CR 右腕(出力装置)
2CL 左腕(出力装置)
2H スピーカ(出力装置)
3 食事摂取検出トレイ(クライアント)
4a〜4d 食器
5 摂取器具
6 クライアント
7 監視装置(サーバ)
7E 送受信部
8 携帯端末
9 パーソナルコンピュータ
10 ユーザ
11 通信ネットワーク
20J CPU(食事摂取実測手段)
20K RAM(食事摂取実測手段)
20L ROM(食事摂取実測手段)
20T TIMER
20Ta 食事摂取間隔タイマ
20Tb 食事摂取実測タイマ(食事摂取実測手段)
20W 送受信部(送信部、受信部)
31a〜31d 食器設置部
32a〜32d 食器検出部(光センサ)
33a〜33d 摂取器具検出部
34a〜34d 食器表示部(表示部)
35 摂取器具設置部
36 摂取器具設置検出部
37 摂取器具設置表示部
40a〜40d 食器の底部
74 食事摂取順番データ部(記憶部)
75 食事摂取実測データ部
76 健康状態分析部
77 健康状態判断出力部(伝達部)

Claims (4)

  1. ユーザに対して食事の摂取をインタラクティブに誘導する食事摂取誘導システムであって、
    ユーザに提供される食事の摂取に関する食事摂取順番データを保有するサーバと、
    前記サーバにネットワークを介して接続され、前記サーバから送信される食事摂取順番データに基づいて、ユーザに対して食事の摂取をインタラクティブに誘導し、ユーザの食事摂取動作を実測して、ユーザの食事摂取動作を示す食事摂取実測データを前記サーバに送信するクライアントと、を備え、
    前記クライアントは、
    前記サーバから送信される食事摂取順番データを受信する受信部と、
    複数の食器を設置するための複数の食器設置部を有する食事摂取検出トレイと、
    前記各食器設置部に設けられ、食器の設置状態を検出する食器検出部と、
    前記食事摂取検出トレイに前記各食器設置部に対応して設けられ、食事摂取のための摂取器具が対応する食器設置部に差し向けられたことを検出する摂取器具検出部と、
    前記各食器設置部に対応して前記食事摂取検出トレイに設けられ、ユーザに対して食事の摂取を視覚的に誘導する表示部と、
    ユーザに対して食事の摂取を視覚的及び聴覚的に誘導する食事誘導装置と、
    前記食器検出部及び前記摂取器具検出部の検出出力に基づいて、ユーザの食事摂取動作を実測する食事摂取実測手段と、
    前記食事摂取実測手段により実測したユーザの食事摂取動作を示す食事摂取実測データを前記サーバに送信する送信部と、を備え、
    前記表示部は、前記受信部により前記サーバから受信した食事摂取順番データと、前記食器検出部及び前記摂取器具検出部の検出出力とに基づいて、ユーザに対して所定の食器の料理の摂取を視覚的に誘導するための点灯表示を行い、
    前記食事誘導装置は、前記受信部により前記サーバから受信した食事摂取順番データと、前記食器検出部及び前記摂取器具検出部の検出出力とに基づいて、ユーザに対して料理の摂取を視覚又は聴覚に訴えて誘導する出力装置を備え、
    前記サーバは、
    食事摂取順番データを格納した記憶部と、
    前記クライアントとの間で食事摂取順番データ及び食事摂取実測データを送受信する送受信部と、
    前記送受信部により前記クライアントから受信した食事摂取実測データと、前記記憶部に格納されている食事摂取順番データとを対比して、ユーザの食事摂取動作の適否を分析する分析部と、
    前記分析部による分析結果をユーザ又はユーザ指定人に伝達する伝達部と、を備えた、ことを特徴とする食事摂取誘導システム。
  2. 前記複数の食器は、食事の料理種別に応じて盛り付けられる、底部形状の異なる複数種の食器を含み、前記複数の食器設置部は、前記底部形状に対応した凹部を有していることを特徴とする請求項1記載の食事摂取誘導システム。
  3. 前記食事誘導装置は、擬人的媒体としてのロボットであり、前記出力装置として、回動する腕及び音声出力するスピーカを備え、
    前記腕の動きにより食器の場所を指し示すことによって、ユーザに対して所定の食器の料理の摂取を視覚的に誘導し、
    前記スピーカにより音声出力することによって、ユーザに対して料理の摂取を聴覚的に誘導する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食事摂取誘導システム。
  4. 前記食器検出部は、食器の設置状態を光学的に検出する光センサであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の食事摂取誘導システム。
JP2015174175A 2015-08-18 2015-08-18 食事摂取誘導システム Expired - Fee Related JP6528019B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015174175A JP6528019B2 (ja) 2015-08-18 2015-08-18 食事摂取誘導システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015174175A JP6528019B2 (ja) 2015-08-18 2015-08-18 食事摂取誘導システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017041217A true JP2017041217A (ja) 2017-02-23
JP6528019B2 JP6528019B2 (ja) 2019-06-12

Family

ID=58202997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015174175A Expired - Fee Related JP6528019B2 (ja) 2015-08-18 2015-08-18 食事摂取誘導システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6528019B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101869652B1 (ko) * 2017-06-25 2018-07-19 서정수 음향기기 기능의 식탁보
JP6490858B1 (ja) * 2018-05-07 2019-03-27 龍太郎 西浦 食事メニューの策定を支援するシステム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230129866A (ko) * 2022-03-02 2023-09-11 주식회사 효돌 음식섭취 지원 서비스를 제공하는 방법 및 장치

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010006410A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Michiko Sobada 食器用トレー
JP2011107768A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Sharp Corp 食行動改善支援システム
JP2014211749A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 ソニー株式会社 情報処理装置及び記憶媒体

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010006410A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Michiko Sobada 食器用トレー
JP2011107768A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Sharp Corp 食行動改善支援システム
JP2014211749A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 ソニー株式会社 情報処理装置及び記憶媒体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101869652B1 (ko) * 2017-06-25 2018-07-19 서정수 음향기기 기능의 식탁보
JP6490858B1 (ja) * 2018-05-07 2019-03-27 龍太郎 西浦 食事メニューの策定を支援するシステム
JP2019212252A (ja) * 2018-05-07 2019-12-12 龍太郎 西浦 食事メニューの策定を支援するシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6528019B2 (ja) 2019-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2015333646B2 (en) Systems, devices, and methods for capturing and outputting data regarding a bodily characteristic
US9891096B2 (en) Body weight scale with visual notification system and method
JP5844318B2 (ja) 液体摂取管理システム
JP2017041217A (ja) 食事摂取誘導システム
KR102304744B1 (ko) 웨어러블 단말기 및 이와 무선 통신하는 디스플레이 장치
CN109756834A (zh) 一种音频骨传导处理方法、装置和系统
Bruijnes et al. Tasty tech: human-food interaction and multimodal interfaces
US20210394371A1 (en) Cooking arm and cooking system
JP6584096B2 (ja) 食事支援装置及び食事支援システム
Mol Tasting food: Tasting between the laboratory and the clinic
US20210394368A1 (en) Transportation movable object
Jensen et al. Promoting independence at mealtimes for older persons with severe dementia
CN205250056U (zh) 一种宠物屋
US20210387363A1 (en) Cooking system, method for controlling a cooking system, and program
WO2016117477A1 (ja) 生体装着型計測装置、食事支援装置、食事支援システム、コンピュータプログラム、計測方法及び食事支援方法
US20210386248A1 (en) Cooking system
US20220118605A1 (en) Cooking system
JP2023039946A (ja) 食事シミュレーションシステム、食事シミュレーション方法、及びプログラム
US11983643B2 (en) Cooking result inference system
JP2016103274A (ja) 飲食制御方法
Brawley et al. Encouraging Healthy Eating Behaviors in Toddlers.
Dunne Meaningful mealtimes: how to positively influence nutrition
KR20230129866A (ko) 음식섭취 지원 서비스를 제공하는 방법 및 장치
JP7478698B2 (ja) 飲食物の温度に基づいたフィードバックを提供する食行動モニタ装置、システム、プログラム及び方法
WO2023277152A1 (ja) 生活習慣改善システム、携帯端末、及び、制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6528019

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees