JP2017040804A - 団扇太鼓の脚 - Google Patents

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Abstract

【課題】円板状に形成されている団扇太鼓の直径が変わった場合でも、円板状の団扇太鼓を設置することができる団扇太鼓の脚を提供する。【解決手段】基部5と、基部5の一端部で基部5に回動自在に設けられており、団扇太鼓3の外周部11の所定の部位11Aを保持する第1の保持部7と、基部5の他端部で第1の保持部7の回動中心軸C1と平行に延びている軸C2まわりで基部5に回動自在に設けられており、団扇太鼓3の外周部11の他の所定の部位11Bを保持する第2の保持部9とを有する団扇太鼓の脚1である。【選択図】図1

Description

本発明は、団扇太鼓の脚に係り、特に、円形状の団扇太鼓に設置して使用されるものに関する。
団扇太鼓は、円形の枠体に(トーラス状の枠体の円形状の内側部位に)1枚の膜を張った太鼓であり、たとえば、寺院等で題目を上げるときに、バチ等で叩くことで使用されるものである。団扇太鼓は、一般の太鼓と異なり、胴が付いておらず、形状が扇に似ている。
従来の一般的な団扇太鼓には、使用者が保持するための柄が一体で設けられており、使用時には、円形状(円板状)の本体部から外側に突出している柄が保持され、円形状の本体部の内側の膜をバチで叩いて音を発生させる。
ところで、柄が設けられていないことで円板状に形成されている団扇太鼓も知られている(たとえば特許文献1参照)。
特許文献1の記載の団扇太鼓は、台に設置されて使用される。上記台には、団扇太鼓の外周の曲率半径とほぼ等しい曲率半径の凹状で円弧状の溝が設けられている。そして、凹状で円弧状の溝に、団扇太鼓の外周の一部を嵌めた状態で使用される。
特開2003−140642号公報
ところで、特許文献1の記載の従来の団扇太鼓の台(脚)は、凹状で円弧状の溝の曲率半径が一定になっているので、円板状の団扇太鼓の直径(大径)が変わる毎に、台を別途用意しなければ、様々な直径の円板状の団扇太鼓を設置することができないという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、円板状に形成されている団扇太鼓の直径が変わった場合でも、円板状の団扇太鼓を設置することができる団扇太鼓の脚を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、基部と、前記基部の一端部で、前記基部に回動自在に設けられており、団扇太鼓の外周部の所定の部位を保持する第1の保持部と、前記基部の他端部で、前記第1の保持部の回動中心軸と平行に延びている軸まわりで前記基部に回動自在に設けられており、前記団扇太鼓の外周部の他の所定の部位を保持する第2の保持部とを有する団扇太鼓の脚である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の団扇太鼓の脚において、前記団扇太鼓は、円環体状の枠体と、この枠体に張設されている革とで、円板状に形成されており、前記各保持部は、前記枠体を、前記枠体の外周を覆っている革の部位を間に挟んで押圧することで、前記団扇太鼓を保持するように構成されている団扇太鼓の脚である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の団扇太鼓の脚において、前記基部には、前記各保持部で前記団扇太鼓を保持しているときに前記団扇太鼓の外周部の所定の部位が嵌り込むための溝が設けられている団扇太鼓の脚である。
本発明によれば、円板状に形成されている団扇太鼓の直径が変わった場合でも、円板状の団扇太鼓を設置することができるという効果を奏する。
団扇太鼓に本発明の実施形態に係る団扇太鼓の脚を設置した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る団扇太鼓の脚の斜視図である。 本発明の実施形態に係る団扇太鼓の脚の正面図である。 本発明の実施形態に係る団扇太鼓の脚の平面図であって図3におけるIV矢視図である。 本発明の実施形態に係る団扇太鼓の脚の側面図であって図3におけるV矢視図である。 本発明の実施形態に係る団扇太鼓の脚の背面図であって図5におけるVI矢視図である。 本発明の実施形態に係る団扇太鼓の脚の底面図であって図3におけるVII矢視図である。 本発明の実施形態に係る団扇太鼓の脚において、図1で示す状態から、一対の保持部が回動した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る団扇太鼓の脚における保持部の構成を示す断面図である。
本発明の実施形態に係る団扇太鼓の脚1は、図1や図9で示すように、団扇太鼓3に設置されて使用されるものであり、図2〜図8で示すように、基部5と第1の保持部7と第2の保持部9とを備えて構成されている。
第1の保持部7は、基部5の一端部で基部5に設けられており、基部5に対して、図3の紙面に直交する方向に延びている第1の軸C1まわりで所定の角度だけ回動自在になっている(図8も併せて参照)。
また、第1の保持部7は、図1で示すように、団扇太鼓3の外周部11の所定の部位(第1の被保持部位)11Aを保持するようになっている。
第2の保持部9は、基部5の他端部で基部5に設けられており、基部5に対して、図3の紙面に直交する方向に延びている第2の軸C2まわりで所定の角度だけ回動自在になっている。なお、第2の軸C2は、第1の軸C1から所定の距離だけ離れており第1の軸C1と平行に延びている。
また、第2の保持部9は、図1で示すように、団扇太鼓3の外周部11の他の所定の部位11Bを保持するようになっている。所定の部位11Bは、第1の被保持部位11Aから僅かに離れた第2の被保持部位であり、第1の被保持部位11Aに近接している。
団扇太鼓の脚1の各保持部7,9で団扇太鼓3を保持している状態を団扇太鼓3の厚さ方向からから見ると(図1の矢印I方向から見ると)、円形状の団扇太鼓3の外周部11の一部(被保持部位11A,11Bを含む一部の部位)が、各保持部7,9の一部と基部5の一部とによって覆われている。
団扇太鼓の脚1の各保持部7,9で団扇太鼓3を保持している状態を団扇太鼓3の厚さ方向からから見ると、団扇太鼓の脚1の他の部位(各保持部7,9の他の部位と基部5の他の部位)は、団扇太鼓3の外側に位置している。
また、団扇太鼓の脚1の各保持部7,9で団扇太鼓3を保持している状態を団扇太鼓3の厚さ方向からから見ると、第1の保持部7で保持している団扇太鼓3の第1の被保持部位11Aと第2の保持部9で保持している団扇太鼓3の第2の被保持部位11Bとの間に、基部5が位置している。
第1の被保持部位11Aの中央と第2の被保持部位11Bの中央との間の弧(団扇太鼓3の外周部11の弧)の中心角α(図1参照)は、第1の被保持部位11Aと第2の被保持部位11Bとがお互いに近接していることで、25°程度になっている。なお、中心角αの値が、15°〜30°の範囲内になっていてもよいし、また、中心角αの値が、10°〜60°の範囲内になっていてもよいし、さらに、中心角αが鋭角になっていてもよい。
団扇太鼓の脚1の各保持部7,9で団扇太鼓3を保持している状態では、第1の軸C1および第2の軸C2は、団扇太鼓3の厚さ方向に延びており、団扇太鼓の脚1の各保持部7,9で団扇太鼓3を保持している状態を団扇太鼓の厚さ方向(図1の矢印I方向)から見ると、第1の軸C1および第2の軸C2は、団扇太鼓3の外側に位置しており、一対の中心軸C1,C2の間隔L1は、50mm程度になっている。
また、団扇太鼓の脚1の各保持部7,9で団扇太鼓3を保持している状態を団扇太鼓3の厚さ方向からから見ると、各保持部7,9の保持している被保持部位11A,11Bそれぞれの長さL2は、たとえば、20mm程度になっており、外径(大径)D1が330mm程度である団扇太鼓3の外周部11の全周(330mm×円周率)に対して十分に短くなっている。
団扇太鼓3は、円環体状(トーラス状;断面が小さな円形の棒材をリング状に形成した形状)の枠体13と、この枠体13に円板状になって張設されている革15とで、外周部11が外径(小径)D2(図9参照)の厚みになっており、外周部11の内側が革15の厚み(膜23の厚み)になっている円板状に形成されている。
保持部7,9は、図9(a)で示すように、枠体13のところを、枠体13の外周を覆っている革15の部位17(被保持部位11A,11B)を間に挟んで押圧することで、団扇太鼓3を保持するよう構成されている。
基部5には、各保持部7,9で団扇太鼓3を保持しているときに団扇太鼓3の外周部11の所定の部位11C(図1参照)が嵌り込むための溝19(図2等参照)が設けられている。溝19の幅B1の値は、外周部11の外径(小径)D2の値と等しくなっている。
さらに詳しく説明すると、団扇太鼓3の枠体13は、たとえば金属等の剛性の高い材料でトーラス状に形成されている。この枠体13に円形状の革15が張られていることで、枠体13の内側には膜部23が形成されている。膜部23は、円形状になっており、枠体13に張設されている革15の一部で構成されている。
さらに説明すると、枠体13に張られる前の革15は、この直径(外径)が団扇太鼓3の外周部11の大円の直径(外径)D1よりも大きい円形状に形成されている。枠体13に革15を張ることで、図1、図9等で示すように、革15の円環状の外周の部位17の全周が、枠体13の全周を包み、革15の円環状の外周の端21(図9参照)が、革15の膜部23の部位(枠体13の近傍における膜部23の部位)に重なっている。この重なっている部位で革15が縫製されている。
そして、膜部23が叩かれる(打たれる)ことで音を発するようになっている。
基部5は、金属で構成されており、基部5を、この厚さ方向(中心軸C1,C2の延伸方向)から見ると、図3で示すように、上底および下底が左右方向(厚さ方向に対して直交する所定の一方向;図3の横方向)に延びているとともに、上底および下底が斜辺に比べてやや長い等脚台形状に形成されている。また、基部5は厚さ(図3の紙面に直交する方向の寸法)を備えていることで概ね直方体状に形成されている。基部5の厚さ方向の寸法は、上記等脚台形の高さ寸法程度になっている。
また、基部5には、切り欠き25が設けられている。切り欠き25は、厚さ方向では、基部5の中央部に設けられており、切り欠き25の一部が溝19を形成しており、切り欠き25の厚さ方向の寸法の値は、溝19の幅B1(図4参照)の値と等しくなっている。
基部5をこの厚さ方向から見ると、図3で示すように、切り欠き25は、「コ」字状に形成されており、左右両側と、高さ方向(厚さ方向と左右方向とに対して直交する方向;図3の上下方向)の上側に位置している。さらに説明する、厚さ方向の中央部では、切り欠き25が左右両端と上端とで(等脚台形の上底と一対の斜辺のところで)開口している。
第1の保持部7は、金属で構成されており、図9等で示すように、第1の爪部材27と第2の爪部材29とネジ部材31とを備えて構成されている。第1の爪部材27は、直方体状の第1の本体部33と直方体状の係合部35(図2、図4等参照)と半円弧状の凹部37を備えた第1の爪部39とを具備している。また、直方体状の第1の本体部33には、直方体状の凹部(第1の爪部39側に開口している凹部)41が設けられている。
第1の保持部7を、基部5の場合と同様な厚さ方向から見ると、係合部35が第1の本体部33から右側に突出しており、この突出している係合部35が、基部5の切り欠き25の左側の部位に入り込んでいる。そして、円柱状のピン43が基部5と係合部35とを貫通していることで、第1の保持部7が基部5に対して軸C1を中心にして回動するようになっている(図3、図8参照)。
また、第1の保持部7を、基部5の場合と同様な厚さ方向から見ると、第1の保持部7の第1の本体部33や第1の爪部39は、基部5の左側に位置しており、高さ方向では、第1の本体部33の上方に第1の爪部39が位置している(図3、図9参照)。
ネジ部材31は、図9等で示すように、オスネジ部45と、第1の本体部33に係合している2箇所の円柱状の係合部47と、正四角柱状(正三角柱状や正六角柱状等の他、スパナ等の工具が係合する部位を備えた形状でもよい)に形成されている頭部49を備えて構成されている。
ネジ部材31が第1の爪部材27に設置されている状態では、ネジ部材31の係合部47が第1の本体部33に係合しており、ネジ部材31は、第1の爪部材27に対して、ネジ部材31の中心軸(基部5の厚さ方向に延伸している中心軸;図9の左右方向に延伸している中心軸)まわりで回転運動のみをすることができるようになっている。
また、ネジ部材31が第1の爪部材27に設置されている状態では、ネジ部材31のオスネジ部45は、第1の本体部33の直方体状の凹部41内に位置している。ネジ部材31の頭部49は、第1の爪部39が設けられている側とは反対側で第1の本体部33から突出している。
なお、図9に示す形態では、オスネジ部45の外径が係合部(図9の右側の係合部)47の外径よりも大きくなっているので、ネジ部材31を第1の爪部材27に組み付けることができない。そこで、ネジ部材31を第1の爪部材27に組み付けるための切り欠き(図示せず)を、第1の本体部33に設ける等の対応がなされている。
この対応の別の形態として、オスネジ部45の外径と、右側の係合部47の外径とを等しくする。さらに、右側の係合部47の中間部(図9の左右方向における中間部)で、右側の係合部47の一部の外径を、オスネジ部45の外径よりも小さくする(小径部を形成する)。この小径部で形成された溝(右側の係合部47の溝)に入り込むように、第1の本体部33に円柱状のピン(たとえばロールピン)を一体で設ける。ロールピンの外径は、小径部の幅寸法(図9の左右方向では左右方向の寸法)と等しくなっている。また、上記ロールピンは、この中心軸が、図9のたとえば上下方向に延びているとともに、ネジ部材31の中心軸に対してねじれの位置になっている。
これにより、ネジ部材31を第1の爪部材27に組み付けることができるとともに、ネジ部材31が、第1の爪部材27に対して、ネジ部材31の中心軸まわりで回転運動のみをするようになる。
第2の爪部材29は、図9等で示すように、直方体状の第2の本体部51と半円弧状の凹部53を備えた第2の爪部55とを具備している。第2の爪部55は、第1の爪部39とほぼ同形状に形成されている。
第2の本体部51には、メスネジ部59が設けられている。第1の爪部材27にネジ部材31と第2の爪部材29とが設置されている状態で、第1の保持部7が形成されている。
第1の保持部7では、第2の本体部51が第1の本体部33の直方体状の凹部41内に位置しているとともに、第2の本体部51のメスネジ部59が、ネジ部材31のオスネジ部45に螺合している。
また、第1の保持部7では、第1の爪部39の半円弧状の凹部37と第2の爪部55の半円弧状の凹部53とがお互いに対向しており、ネジ部材31が所定の一方向に回転することで、第1の爪部39に対して第2の爪部55が基部5の厚さ方向(図9の左右方向)で移動して第1の爪部39接近し、ネジ部材31が所定の反対の方向に回転することで、第1の爪部39から第2の爪部55が離れるようになっている。
なお、第1の爪部39の半円弧状の凹部37と第2の爪部55の半円弧状の凹部53との曲率半径は、団扇太鼓3の外周部11の曲率半径(外周部11の小円の半径)よりも僅かに大きくなっている。
これにより、第1の保持部7で団扇太鼓3を保持したときには、第1の爪部39の半円弧状の凹部37の底の中央部と、第2の爪部55の半円弧状の凹部53の底の中央部とが、団扇太鼓3の外周部11(11A,11B)に接して、外周部11を膜部23の厚さ方向と同じ方向で押圧する。なお、第1の爪部39の他の部位および第2の爪部55の他の部位は、団扇太鼓3の外周部11や団扇太鼓3の膜部23から離れている。
なお、第2の保持部9は、第1の保持部7と同様に構成されており、団扇太鼓の脚1では、中心面に対して、第2の保持部9は第1の保持部7と左右対称に形成されている。中心面とは、基部5の横方向(図3の左右方向)に対して直交する平面であって基部5の中心を含む面である。
次に、団扇太鼓の脚1の団扇太鼓3への設置について説明する。
初期状態として、図9(b)で示すように、第2の爪部55が第1の爪部39から十分に離れており、図8で示すように、第1の保持部7と基部5と第2の保持部9とが左右方向で一直線状にならんでいるものとする。
上記初期状態において、第1の保持部7と第2の保持部9とを、団扇太鼓3の外周部11の曲率に合うように、基部5に対して適宜回動して位置決めする(図3等参照)。
続いて、団扇太鼓3の外周部11の部位11C,11A,11Bを、基部5の溝19内、第1の保持部7の第1の爪部39と第2の爪部55との間、および、第2の保持部9の第1の爪部39と第2の爪部55との間に入れる。このとき、革15の外周の端21(団扇太鼓3の裏面側)がネジ部材31の頭部49側に位置している。
続いて、ネジ部材31を回して、各保持部7,9において、第1の爪部39と第2の爪部55とで外周部11の各部位11A,11Bを締め付ける(図9(a)参照)。これにより、団扇太鼓の脚1の団扇太鼓3への設置が完了する。
なお、団扇太鼓の脚1では、基部5の中央部であって溝19が形成されている側とは反対側からは、円柱状の突起57が下方に突出している。
団扇太鼓の脚1が設置された団扇太鼓3を使用するときには、団扇太鼓3を叩く者がこの円柱状の突起57を持って団扇太鼓3が支えるのであるが、円柱状の突起57を介して、団扇太鼓の脚1が設置された団扇太鼓3を他の支持具に設置し、団扇太鼓3を支えてもよい。
なお、団扇太鼓3を叩いて音を出すときには、団扇太鼓3の裏面(革15の外周の端21が存在している面)とは反対側の表面が奏者の側を向いている。
団扇太鼓の脚1によれば、基部5と第1の保持部7と第2の保持部9とを備え、各保持部7,9が基部5の両端部で基部5に対して回動自在になっているので、円板状の団扇太鼓3の外径D1に応じ、各保持部7,9を基部5に対して適宜回動させれば、各保持部7,9と基部5とを円板状の団扇太鼓3の外周に沿わせて配置することができ、団扇太鼓3の外径D1が変わっても、団扇太鼓3の外周部11の2箇所(お互いが、円板状の団扇太鼓3の外周部11の周方向で僅かに離れている2箇所)11A,11Bを、各保持部7,9で保持することができる。
また、団扇太鼓の脚1によれば、各保持部7,9が、枠体13の外周を覆っている革15の部位を間に挟んで枠体13のみを押圧することで、団扇太鼓3を保持するので、団扇太鼓の脚1が団扇太鼓3を保持している状態では、各保持部7,9が団扇太鼓3の円形状の膜部23から離れており、この状態で団扇太鼓3をたたいても、団扇太鼓3の音色が悪化することがない。
また、団扇太鼓の脚1によれば、基部5の溝19に、各保持部7,9で団扇太鼓3を保持しているときに団扇太鼓3の外周部11の所定の部位(各保持部7,9で保持されている一対の被保持部11A11Bの間の部位)11Cが嵌り込むので、団扇太鼓3をこの外周に沿ったお互いが離れている3か所で支持することができ、より強固に団扇太鼓3を保持することができる。そして、団扇太鼓3を強く叩いても、団扇太鼓の脚1が団扇太鼓3からずれてしまう等の不具合の発生が回避される。
1 団扇太鼓の脚
3 団扇太鼓
5 基部
7 第1の保持部
9 第2の保持部
11 外周部
13 枠体
15 革
19 溝
C1、C2 回動中心軸

Claims (3)

  1. 基部と、
    前記基部の一端部で、前記基部に回動自在に設けられており、団扇太鼓の外周部の所定の部位を保持する第1の保持部と、
    前記基部の他端部で、前記第1の保持部の回動中心軸と平行に延びている軸まわりで前記基部に回動自在に設けられており、前記団扇太鼓の外周部の他の所定の部位を保持する第2の保持部と、
    を有することを特徴とする団扇太鼓の脚。
  2. 請求項1に記載の団扇太鼓の脚において、
    前記団扇太鼓は、円環体状の枠体と、この枠体に張設されている革とで、円板状に形成されており、
    前記各保持部は、前記枠体を、前記枠体の外周を覆っている革の部位を間に挟んで押圧することで、前記団扇太鼓を保持するように構成されていることを特徴とする団扇太鼓の脚。
  3. 請求項1または請求項2に記載の団扇太鼓の脚において、
    前記基部には、前記各保持部で前記団扇太鼓を保持しているときに前記団扇太鼓の外周部の所定の部位が嵌り込むための溝が設けられていることを特徴とする団扇太鼓の脚。
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