JP2017040761A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電源のOFF状態において開閉部材が開かれた場合、実測から求めた補正量に基づいてずれ量を補正する。【解決手段】 画像形成装置100は、検知温度に基づいて重ね合わされるべき複数色のトナー像の副走査方向の位置のずれ量を予測する予測手段58と、予測されたずれ量に基づいて補正値を出力する予測制御手段59と、複数色の検知用トナー像の検知結果に基づいて補正値を出力する実測制御手段57と、画像形成するためのユニットを画像形成装置の本体に着脱するために開閉される開閉部材31と、画像形成装置の電源のOFF状態において開閉部材が開かれた場合、開閉部材が開かれたという開情報を保持し、その後、開閉部材が閉じられ、電源がONされたときに、開情報を出力する開閉検知手段40と、を備え、電源がONされたときに開閉検知手段が開情報を出力している場合、画像形成において実測制御手段の補正値に基づいてずれ量を補正する。【選択図】 図15

Description

本発明は、色ずれを補正する手段を有する画像形成装置に関する。
画像形成装置の色ずれおよび画像濃度のずれを、温度および湿度の検知結果に基づいて予測し、補正する技術がある。特許文献1は、温度変化に基づいて色ずれ補正値を予測する場合に、画像形成装置の個体差に適切に対応して高精度の色ずれ補正をするために、適時に求めた色ずれの実測結果に従って予測関数を補正する学習機能を提案している。
特開2007−86439号公報
しかしながら、従来の色ずれ補正値の予測制御動作においては、予測関数に入っていない原因が変化した場合に予測値が実態とずれてしまい、予測補正によってかえって色ずれが生じてしまうという問題があった。特に、画像形成装置の各種センサがOFF状態になる電源OFF時やディープスリープモード時に色ずれの原因が変化した場合、電源ON時またはディープスリープモードからの復帰時に、色ずれの原因が変化したこと自体を認識することができなかった。そのため、実際の色ずれ量と予測色ずれ量とが大きくずれるので、画像不良を生ずることがある。
そこで、本発明は、画像形成装置の電源のOFF状態において開閉部材が開かれた場合、実測から求めた補正量に基づいてずれ量を補正することができる画像形成装置を提供する。
本発明による画像形成装置は、
前記画像形成装置の中の温度を検知する温度検知手段と、
前記温度検知手段の出力に基づいて、重ね合わされるべき複数色のトナー像の副走査方向の位置のずれ量を予測する予測手段と、
前記予測手段により予測された前記ずれ量に基づいて、前記ずれ量を補正するための補正値を出力する予測制御手段と、
前記ずれ量を検知するために、像担持体の上に形成された複数色の検知用トナー像を検知するトナー像検知手段と、
前記トナー像検知手段により検知された前記ずれ量に基づいて、前記ずれ量を補正するための補正値を出力する実測制御手段と、
画像形成するためのユニットを前記画像形成装置の本体に着脱するために開閉される開閉部材と、
前記画像形成装置の電源のOFF状態において前記開閉部材が開かれた場合、前記開閉部材が開かれたという開情報を保持し、その後、前記開閉部材が閉じられ、前記電源がONされたときに、前記開情報を出力する開閉検知手段と、
を備え、
前記電源がONされたときに前記開閉検知手段が前記開情報を出力している場合、画像形成において前記実測制御手段の前記補正値に基づいて前記ずれ量を補正することを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置の電源のOFF状態において開閉部材が開かれた場合であっても、実測から求めた補正量に基づいてずれ量を補正することができるので、画像不良を低減することができる。
画像形成装置の構成を示す概略図。 画像形成装置の斜視図。 開閉センサの概略図。 開閉センサの動作を示す説明図。 画像処理部のブロック図。 パターン検知センサの断面図。 コントローラのブロック図。 中間転写ベルト上に形成される色ずれ検知用パターンを示す図。 色ずれ検知用パターンに基づくアナログ信号およびデジタル信号を示す図。 イエローの線画像Yとマゼンタの線画像Mのずれを示す図。 濃度検知用パターンを示す図。 変換テーブルと階調補正テーブルを示す図。 CPUによる画像出力特性実測補正制御動作を示す流れ図。 CPUによる画像出力特性予測補正制御動作を示す流れ図。 コントローラによる画像出力特性値の補正制御動作を示す流れ図。
以下、添付図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
<画像形成装置>
本実施例による画像形成装置100は、感光体、誘電体などの像担持体の上に電子写真方式、静電記録方式などで静電潜像を形成し、この静電潜像を現像、転写し、カラー画像を紙などの記録媒体(以下、シートという。)S上に形成する。本実施例は、このような構成と同じ若しくは同等の構成を有する画像形成装置に、適用することができる。以下、電子写真方式のデジタル複合機を例に挙げて、本実施例の画像形成装置100を説明する。
図1は、画像形成装置100の構成を示す概略図である。図1(a)おいて、外部装置60は、ハードディスクドライブ、コンピュータ、サーバまたはネットワークとのインターフェースを有し、コントローラ(制御装置)50へ画像データ(画像信号)61を出力する。コントローラ50は、外部装置60から画像データ61を受け取り、画像形成部12(12Y、12M、12C、12K)へプリント命令62(62Y、62M、62C、62K)を発行する。
コントローラ50へ入力された画像データ61は、色分解部51へ入力される。色分解部51は、画像データ61を各色成分に分解する。色分解部51は、各色成分の画像データ61を画像処理手段である各色の画像処理部52(52Y、52M、52C、52K)へ送る。画像処理部52は、各色成分の画像データ61に画像処理を施し、パルス幅変調された画像データ(レーザ駆動信号)61Y、61M、61C、61Kを生成する。画像処理部52は、パルス幅変調された画像データ61Y、61M、61C、61Kを画像形成手段である画像形成部12Y、12M、12C、12Kへ出力する。画像形成部12Yは、イエロートナーを用いてイエロー画像を形成する。画像形成部12Mは、マゼンタトナーを用いてマゼンタ画像を形成する。画像形成部12Cは、シアントナーを用いてシアン画像を形成する。画像形成部12Kは、ブラックトナーを用いてブラック画像を形成する。4つの画像形成部12は、現像剤(トナー)の色を除いて同一の構造を有するので、特に必要な場合を除き、以下の説明では、参照符号から添字Y、M、C、Kを省略する。
図1(b)は、画像形成部12の構成を示す。画像形成部12は、像担持体としての感光ドラム(感光体)1を有する。感光ドラム1は、矢印R1で示す方向に回転する。感光ドラム1の周りには、除電露光器2、帯電器3、光走査装置4、現像器(現像装置)5、一次転写ローラ6、およびクリーニング装置7が配置されている。感光ドラム1の下方には、像担持体としての無端状の中間転写ベルト(中間転写体)8が配置されている。転写部材としての中間転写ベルト8は、矢印R2で示す方向に回転する。一次転写ローラ(一次転写部材)6は、中間転写ベルト8を介して感光ドラム1に対向して配置され、中間転写ベルト8と感光ドラム1との間に一次転写部を形成する。二次転写ローラ(二次転写部材)9は、中間転写ベルト8を介して従動ローラ10に対向して配置され、中間転写ベルト8と二次転写ローラ9との間に二次転写部を形成する。
光走査装置4は、光源としてのレーザダイオード(不図示)、回転多面鏡(不図示)、モータ(不図示)、fθレンズ(不図示)及び反射ミラー(不図示)を有する。光走査装置4は、画像処理部52から画像データ61を受信すると、レーザダイオード(不図示)が画像データ61に従って光ビーム(レーザ光)を出射する。光ビームは、回転多面鏡(不図示)、fθレンズ(不図示)及び反射ミラー(不図示)を経て、回転している感光ドラム1上へ照射される。これにより、感光ドラム1上に静電潜像が形成される。
現像器5は、現像器5に収容された現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段としてのインダクタンスセンサ21が設けられている。インダクタンスセンサ21は、現像器5内を循環する現像剤の透磁率に応じた検知信号をコントローラ50へ出力する。現像剤の透磁率は、T/D比が低くなると高まり、T/D比が高くなると低くなる。T/D比は、二成分現像剤のキャリアとトナーの合計重量に対するトナー重量の比率である。T/D比は、画像形成装置100の出力画像の濃度を安定化させる上で極めて重要なパラメータである。T/D比が大きいと、トナーは帯電しにくいので静電潜像に対するトナーの付着力が小さくなり、出力画像の濃度が低下する。画像形成に伴ってトナーが消費されると、現像器5内の二成分現像剤のT/D比が低下し、トナーは帯電しやすくなるので静電潜像に対するトナーの付着力が大きくなり、出力画像の濃度が高くなる。
中間転写ベルト8の近傍には、パターン検知センサ(色ずれ検知装置)22が設けられている。パターン検知センサ22は、中間転写ベルト8に対向して配置されている。パターン検知センサ22は、中間転写ベルト8上に形成された色ずれ検知用パターン(検知用トナー像)を検知して、中間転写ベルト8へ転写され重ね合わされる複数色のトナー像の副走査方向の位置ずれ量(色ずれ量)を検知する。パターン検知センサ22の検知信号(アナログ信号)301は、コントローラ50へ入力される。
感光ドラム1の近傍には、トナー濃度センサ(濃度検知装置)23が設けられている。トナー濃度センサ23は、感光ドラム1に対向して配置されている。トナー濃度センサ23は、感光ドラム1上に形成された濃度検知用パターン(検知用トナー像)を検知して、各色のトナー濃度を検知する。トナー濃度センサ23の検知信号(出力信号)303は、コントローラ50へ入力される。
画像形成装置100は、内部に温度センサ24及び湿度センサ25が設けられている。温度センサ(温度検知手段)24は、画像形成装置100の内部の温度を検知し、検知信号をコントローラ50へ出力する。湿度センサ25は、画像形成装置100の内部の湿度を検知し、検知信号をコントローラ50へ出力する。
画像形成装置100の下部には、シートSを収容する給紙カセット11が配置されている。シートSは、給紙カセット11からピックアップローラ12により給送される。シートSは、搬送ローラ13およびレジストレーションローラ14により二次転写ローラ9へ搬送される。
定着器15は、シートSの搬送方向において二次転写ローラ9の下流側に配置されている。シートSの搬送方向において定着器15の下流側には、画像が形成されたシートSを積載する排出トレイ16が設けられている。
<画像形成プロセス>
次に、画像形成装置100の画像形成プロセスを説明する。4つの画像形成部12における画像形成プロセスは同一であるので、イエロー画像形成部12Yにおける画像形成プロセスを説明する。マゼンタ画像形成部12M、シアン画像形成部12C及びブラック画像形成部12Kにおける画像形成プロセスの説明は、省略する。
除電露光器2は、感光ドラム1の表面を均一に除電する。帯電器3は、感光ドラム1の表面を均一に帯電する。光走査装置4は、均一に帯電された感光ドラム1の表面に、イエロー成分の画像データ(画像情報)61Yに従って変調された光ビームを照射し、感光ドラム1の表面上に静電潜像を形成する。現像器5は、イエロートナー(現像剤)により静電潜像を現像して可視画像(イエロートナー像)とする。このとき、現像器5には、静電潜像形成条件に応じたDCバイアス成分と現像効率を向上させるためのACバイアス成分とが重畳された重畳電圧が印加される。一次転写ローラ6は、感光ドラム1上のイエロートナー像を中間転写ベルト8上に一次転写する。一次転写後に感光ドラム1の表面上に残った残留トナーは、クリーニング装置7により除去され、回収される。
同様にして、マゼンタ画像形成部12M、シアン画像形成部12C及びブラック画像形成部12Kにより形成されたマゼンタトナー像、シアントナー像およびブラックトナー像が順次中間転写ベルト8上に転写されて重ね合わされる。給紙カセット11から給送されたシートSは、レジストレーションローラ14により中間転写ベルト8上のトナー像とタイミングを合わせて二次転写ローラ9へ搬送される。中間転写ベルト8上のトナー像は、二次転写ローラ9によりシートS上に一括して二次転写される。
トナー像が転写されたシートSは、定着器15へ搬送される。定着器15は、シートSを加熱および加圧して、トナー像をシートS上に定着させ、フルカラー画像を形成する。画像が形成されたシートSは、排出トレイ16上へ排出される。
<画像形成装置の開閉部材>
図2は、画像形成装置100の斜視図である。画像形成装置100には、複数の開閉部材が設けられている。開閉部材を開くことにより、使用者は、画像形成装置100の本体100Aに着脱可能に装着されたプロセスユニット(交換ユニット)へアクセスすることができる。画像形成のためのプロセスユニットとしては、プロセスカートリッジ、トナーボトル35、搬送ユニット34、中間転写ユニットおよび給紙カセット11などがある。プロセスカートリッジの交換または搬送ユニット34の引き出しおよび挿入の衝撃は、画像出力特性値に影響を与えることがある。図2(a)は、開閉部材が閉じているときの画像形成装置100の斜視図である。図2(b)は、開閉部材が開いているときの画像形成装置100の斜視図である。本実施例において、画像形成装置100には、扉(開閉部材)としてのトナーボトルカバー30及びフロントカバー31が開閉可能に設けられている。また、画像形成装置100には、引き出し部材(開閉部材)としての給紙カセット11が引き出し可能に設けられている。
図2(b)に示すようにトナーボトルカバー30を開くと、トナーボトル35を交換することができる。なお、感光ドラム1を有するプロセスカートリッジ(ドラムカートリッジ)が本体100Aに着脱可能に装着されている場合、プロセスカートリッジを交換することができる。給紙カセット11を引き出すと、シートSを補給することができる。紙詰まりが発生した場合、画像形成部12のメンテナンスを行う場合または搬送ユニット34の脱着を行う場合、フロントカバー31を開く。フロントカバー31を開くと、紙詰まり処理、画像形成部12のメンテナンス又は搬送ユニット34の脱着を行うことができる。搬送ユニット34は、定着器15、二次転写ローラ9および搬送ローラが設けられている。また、サービスマンは、中間転写ベルト8を交換するために中間転写ベルト8を含む中間転写ユニットを脱着することができる。
フロントカバー31には、突起部36が設けられている。突起部36は、画像形成装置100の本体100Aの係合穴37に対応する位置に設けられている。突起部36は、フロントカバー31の開閉動作に連動して係合穴37に抜き差し可能に構成されている。係合穴37に対する突起部36の抜き差し動作により、開閉検知手段としてのフロントカバー開閉履歴センサ(以下、開閉センサという。)40が動作するように構成されている。
<開閉センサ>
図3は、開閉センサ40の概略図である。開閉センサ40は、画像形成装置100の本体100Aに設けられている。開閉センサ40は、画像形成装置100の電源がOFFであっても、また、画像形成装置100がディープスリープモードであってもフロントカバー31が開かれたことがあるという開情報(以下、開履歴情報という。)を保持することができる。本実施例の画像形成装置100は、フロントカバー31が閉じられた後もフロントカバー31の開履歴情報を保持することができる開閉センサ40が設けられている。画像形成装置100は、必要に応じてトナーボトルカバー30の開履歴情報を保持することができる開閉センサおよび給紙カセット11の開履歴情報を保持することができる開閉センサを設けてもよい。
開閉センサ40は、スライダ(移動部材)41、回転円板(第一回転部材)42、回転アーム(第二回転部材)43及びフォトセンサ(検知器)44を有する。回転円板42には、中心穴42a、ダボ(突出部)45及びフラグ(遮光部)46が設けられている。回転円板42の穴42aは、軸(不図示)により支持されている。回転円板42は、穴42aを中心に回転可能である。回転アーム43には、穴43a及びアーム(係合部)47が設けられている。回転アーム43の穴43aは、軸(不図示)により支持されている。回転アーム43は、穴43aを中心に回転可能である。回転アーム43は、中間転写ベルト8の駆動部の動作に連動して回転するよう構成されている。回転アーム43の回転軸線は、回転円板42の回転軸線とずれて配置されている。
フロントカバー31の突起部36が係合穴37に入ると、スライダ41は、リンク機構(不図示)により矢印Aで示す方向へスライド移動するように構成されている。スライダ41は、フロントカバー31が閉じているときには、図3に示す位置に保持される。フロントカバー31が閉じられて画像形成動作が開始されると、回転円板42のダボ45は、図3に示すようにスライダ41上に乗り、スライダ41に当接した状態で保持される。ダボ45がスライダ41上に当接する回転円板42の回転位置において、回転円板42のフラグ46は、フォトセンサ44を遮光するように構成されている。図3に示すようにダボ45がスライダ41上に当接している状態では、ダボ45は、回転アーム43のアーム47から離れている。従って、中間転写ベルト8の駆動に伴い回転アーム43が回転しても、アーム47は、ダボ45に係合しない。
次に、図4を参照して、開閉センサ40の動作を説明する。図4は、開閉センサ40の動作を示す説明図である。フロントカバー31が閉じられて突起部36が係合穴37に入ると、スライダ41は、リンク機構(不図示)により矢印Aで示す方向へ移動し、図4(a)に示す突出位置になる。回転円板42のダボ45は、スライダ41上に当接して、フラグ46がフォトセンサ44を遮光する位置に回転円板42を保持する。フォトセンサ44がフラグ46により遮光されるので、画像形成装置100の電源がONであれば、フォトセンサ44は、フロントカバー31が閉じられているという情報(以下、閉情報という。)を示す信号(第一信号)をコントローラ50へ送る。
フロントカバー31が一度でも開かれると、リンク機構(不図示)によりスライダ41が矢印Bで示す方向へ移動し、図4(b)に示す退避位置になる。このとき、ダボ45がスライダ41から外れ、回転円板42は、重力の作用により矢印Cで示す方向に回転して図4(b)に示す位置になる。フラグ46は、フォトセンサ44から離れる。フォトセンサ44がフラグ46により遮光されないので、画像形成装置100の電源がONであれば、フォトセンサ44は、開履歴情報を示す信号(第二信号)をコントローラ50へ送る。
回転円板42が重力の作用により図4(b)に示す位置へ回転した後、フロントカバー31が閉じられると、リンク機構(不図示)によりスライダ41が矢印Aで示す方向に移動して図4(c)に示す突出位置へ戻る。しかし、ダボ45及びフラグ46は、重力の作用により下方に位置したままである。従って、フラグ46は、フォトセンサ44から外れたままなので、画像形成装置100の電源がONであれば、フォトセンサ44は、開履歴情報を示す信号をコントローラ50へ送る。フロントカバー31が閉じられていても、フォトセンサ44は、中間転写ベルト8の駆動が開始されない限り、開履歴情報を示す信号をコントローラ50へ送り続ける。
中間転写ベルト8が駆動されると、中間転写ベルト8の駆動部の動作に連動して回転アーム43が図4(d)の矢印Dで示す方向に回転する。回転アーム43のアーム47は、回転円板42のダボ45に係合する。回転アーム43が更に回転すると、アーム47は、図4(e)に示すようにダボ45を押し上げて回転円板42を矢印Cで示す方向に回転させる。アーム47がダボ45を図4(f)に示す位置まで回転させると、ダボ45は、アーム47から離れ、重力の作用で落下し、図4(a)に示すようにスライダ41上に当接する。このとき、フォトセンサ44がフラグ46により遮光されるので、フォトセンサ44は、閉情報を示す信号をコントローラ50へ送る。このように、フロントカバー31が閉じられた後、中間転写ベルト8の駆動が開始されると、開閉センサ40は、リセットされ、開履歴情報を示す信号が閉情報を示す信号へ変わる。
なお、図4に示すように、スライダ41の突出位置と退避位置とを検知するセンサ(開閉検出装置)48を別途設けてもよい。センサ48がスライダ41の突出位置を検知している場合、フロントカバー31が閉じられている。センサ48がスライダ41の退避位置を検知している場合、フロントカバー31が開かれている。コントローラ50は、センサ48の検知信号に基づいてフロントカバー31が閉じられていることを確認してから画像形成動作を開始させることができる。
<画像出力特性値の補正制御>
画像形成装置100は、画像出力特性値を補正するために、画像出力特性実測補正制御(フィードバック制御)と画像出力特性予測補正制御(フィードフォワード制御)を行うことができる。画像出力特性値は、出力画像の色ずれ量や画像濃度などである。画像出力特性実測補正制御は、画像出力特性値を実測し、実測値に基づいて画像の補正値を求める制御である。画像出力特性実測補正制御において、画像形成部12は、中間転写ベルト8上に検知用パターンを形成し、パターン検知センサ22およびトナー濃度センサ23により検知用パターンを検知する。画像出力特性実測補正制御においては、検知用パターンの検知結果に基づいて、より正確に画像出力特性値を補正することができるが、検知用パターンを形成するための時間が必要である。画像出力特性予測補正制御は、画像出力特性値のずれの原因となる原因特性値に基づいて画像出力特性値を予測し、予測値に基づいて画像の補正値を求める制御である。画像出力特性予測補正制御においては、検知用パターンを形成しないので、より短い時間で画像出力特性値を補正することができるが、補正精度が劣化することがある。
図5は、画像処理部52のブロック図である。画像処理部52は、画像処理部52の処理を制御するCPU(制御手段)53を有する。CPU53は、ROM(記憶手段)54及びRAM(記憶手段)55に接続されている。ROM54は、制御プログラムを格納している。RAM55は、画像処理部52の処理に必要なデータを保存する。画像処理部52は、画像補正部56、実測補正制御部57、色ずれ及び濃度予測部58、及び予測補正制御部59を有する。CPU53は、画像補正部56、実測補正制御部57、色ずれ及び濃度予測部58、及び予測補正制御部59を制御して、画像出力特性実測補正制御および画像出力特性予測補正制御を実行する。
温度センサ24、湿度センサ25及びインダクタンスセンサ21は、検知温度、検知湿度および検知透磁率に応じた検知信号を、色ずれ及び濃度予測部(色ずれ量予測手段、濃度ずれ量予測手段)58へ出力する。画像出力特性値予測手段としての色ずれ及び濃度予測部58は、検知信号に基づいて、画像出力特性値としての色ずれ量および濃度ずれ量を予測し、予測値を画像出力予測制御手段としての予測補正制御部59へ出力する。予測補正制御部59は、予測値に基づいて、画像出力特性値を補正し、補正した画像出力特性値を画像補正手段としての画像補正部56へ出力する。トナー像検知手段としてのパターン検知センサ22は、中間転写ベルト8上に形成された色ずれ検知用パターンを検知して、トナー像のずれ量の実測値を実測補正制御部57へ出力する。濃度検知手段としてのトナー濃度センサ23は、中間転写ベルト8上に形成された濃度検知用パターンを検知して、トナー濃度のずれ量の実測値を実測補正制御部57へ出力する。画像出力実測制御手段としての実測補正制御部57は、パターン検知センサ22およびトナー濃度センサ23の実測値に基づいて、画像出力特性値を補正し、補正した画像出力特性値を画像補正部56へ出力する。
<色ずれ量の実測>
図6は、パターン検知センサ22の断面図である。発光部208は、中間転写ベルト8へ向けて光を照射する光源である。受光部202は、中間転写ベルト8又は中間転写ベルト8上に形成された色ずれ検知用パターンからの正反射光を受光し、受光した光の強度に応じた電流を電圧へ変換し、変換した電圧を出力する。受光部202から出力された電圧値(アナログ信号301)は、コントローラ50へ入力される。
図7は、コントローラ50のブロック図である。コントローラ50は、CPU109を有する。CPU109は、ROM110に保存されたプログラムに従って色ずれ量の検知制御動作を実行する。本実施例において、パターン検知センサ22は、二つのパターン検知センサ22aおよび22bを含む。パターン検知センサ22aおよび22bは、中間転写ベルト8の搬送方向(回転方向)R2に直交する方向において異なる位置に配置されている。パターン検知センサ22aは、中間転写ベルト8の表面からの反射光量、又は、色ずれ検知用パターン990a(図8)からの反射光量に基づくアナログ信号301aを出力する。比較器204aは、パターン検知センサ22aから出力されたアナログ信号301aを閾値電圧レベル921aと比較し、アナログ信号301aが2値化されたデジタル信号302aへ変換する。パターン検知センサ22bは、中間転写ベルト8の表面からの反射光量、又は、色ずれ検知用パターン990b(図8)からの反射光量に基づくアナログ信号301bを出力する。比較器204bは、パターン検知センサ22bから出力されたアナログ信号301bを閾値電圧レベル921bと比較し、アナログ信号301bが2値化されたデジタル信号302bへ変換する。
画像形成部12は、図1(a)の画像形成部12Y、12M、12C、12Kである。CPU109は、画像形成部12を制御して、不図示のインターフェースから転送された画像データに基づく画像を形成する。また、CPU109は、位置補正処理を実施してから印刷したページ数の累積値が所定数を越えた場合、又は、温度センサ24により検知された画像形成装置の中の温度が所定温度よりも高くなった場合、位置補正処理を実施する。CPU109は、画像形成部12へ制御信号304を出力し、画像形成部12に色ずれ検知用パターン990a及び990b(図8)を形成させる。
ここで、位置補正処理において中間転写ベルト8上に形成される色ずれ検知用パターン990a及び990bを説明する。図8は、中間転写ベルト8上に形成される色ずれ検知用パターン990a及び990bを示す図である。図8に示すように、色ずれ検知用パターン990a及び990bは、中間転写ベルト8の搬送方向(回転方向)R2に直交する方向において異なる位置に形成される。色ずれ検知用パターン990a及び990bは、中間転写ベルト8の搬送方向R2に対して45度傾斜したパターンと、搬送方向R2に対して−45度傾斜したパターンとを含む。
色ずれ検知用パターン990aは、パターン検知センサ22aの検知位置920aに対応する中間転写ベルト8上に形成される。色ずれ検知用パターン990aは、基準画像であるイエローの検知パターン901a、903a、905a、907a、908a、910a、912a及び914aを有する。基準画像であるイエローの検知パターンの間に、マゼンタの検知パターン902a、909a、シアンの検知パターン904a、911a及びブラックの検知パターン906a、913aが形成される。
同様に、色ずれ検知用パターン990bは、パターン検知センサ22bの検知位置920bに対応する中間転写ベルト8上に形成される。色ずれ検知用パターン990bは、基準画像であるイエローの検知パターン901b、903b、905b、907b、908b、910b、912b及び914bを有する。基準画像であるイエローの検知パターンの間に、マゼンタの検知パターン902b、909b、シアンの検知パターン904b、911b及びブラックの検知パターン906b、913bが形成される。
色ずれ検知用パターン990a及び990bの検知は、同様であるので、以下、色ずれ検知用パターン990aの検知を説明する。図9は、パターン検知センサ22aが色ずれ検知用パターン990aを検知した際に出力するアナログ信号301aおよび比較器204aが出力する2値化されたデジタル信号302aの模式図である。アナログ信号301a及びデジタル信号302aは、パターン検知センサ22aの測定結果に相当する。
CPU109は、比較器204aから出力されたデジタル信号302aがハイレベルからローレベルへ切り替わるタイミング、及び、ローレベルからハイレベルへ切り替わるタイミングを取得する。CPU109は、デジタル信号302aがハイレベルからローレベルへ切り替わったタイミングと、ローレベルからハイレベルへ切り替わったタイミングとに基づいて、パターン検知センサ22aが色ずれ検知用パターン990aを検知したタイミングを決定する。CPU109は、例えば、式(1)に基づいてパターン検知センサ22aが色ずれ検知用パターン990aを検知したタイミングTを決定する。
T=(Ta+Tb)/2+Ta ・・・式(1)
Taは、デジタル信号302aがハイレベルからローレベルへ切り替わったタイミングである。Tbは、デジタル信号302aがローレベルからハイレベルへ切り替わったタイミングである。つまり、タイミングTは、デジタル信号302aがハイレベルからローレベルへ切り替わったタイミングTaと、デジタル信号302aがローレベルからハイレベルへ切り替わったタイミングTbとの中間タイミングである。
CPU109は、色ずれ検知用パターン990aが検知されたタイミングTの間隔M1、M2、C1、C2、K1、K2、M3、M4、C3、C4、K3およびK4を決定し、これらの間隔M1、・・・K4をRAM119に格納する。CPU109は、格納した間隔(検知データ)M1、・・・K4に基づいて、イエローの画像が形成される位置に対するイエロー以外の色(マゼンタ、シアン、ブラック)の画像が形成される位置の差(ずれ量)を算出する。
例えば、中間転写ベルト8の搬送方向R2に直交する方向(主走査方向)において、イエローの画像に対するマゼンタの画像のずれ量ΔHmは、式(2)に基づいて算出される。
ずれ量ΔHm={(M4−M3)/2−(M2−M1)/2}/2 ・・・式(2)
例えば、中間転写ベルト8の搬送方向R2(副走査方向)において、イエローの画像に対するマゼンタの画像のずれ量ΔVmは、式(3)に基づいて算出される。
ずれ量ΔVm={(M4−M3)/2+(M2−M1)/2}/2 ・・・式(3)
図10は、画像形成部12Yにより形成されたイエローの線画像Yと、画像形成部12Mにより形成されたマゼンタの線画像Mとのずれを模式的に示した図である。CPU109は、主走査方向のずれ量ΔHm及び副走査方向のずれ量ΔVmに基づいて、マゼンタの画像の書き出しタイミングを制御する。
<トナー濃度の実測>
図11は、濃度検知用パターンQ1、Q2、Q3、Q4及びQ5を示す図である。複数の濃度検知用パターンQ1、Q2、Q3、Q4及びQ5は、感光ドラム1の搬送方向(回転方向)R1に先行する画像IM1の後端IM1bと、後続する画像IM2の先端IM2aとの間の非画像領域(以下、画像間という。)NAに形成される。CPU109は、連続画像形成中は、図11に示すように、先行する画像IM1の後端IM1bと、後続する画像IM2の先端IM2aとの間の感光ドラム1上の非画像領域NAに濃度検知用パターンQ1、Q2、Q3、Q4及びQ5を形成する。
感光ドラム1上の濃度検知用パターンQ1〜Q5の反射光量は、トナー濃度センサ23(23Y、23M、23C、23K)により検知される。トナー濃度センサ23は、感光ドラム1上の画像間に形成された濃度検知用パターンQ1〜Q5がトナー濃度センサ23の下を通過するタイミングにおいて反射光量を検知する。トナー濃度センサ23の出力信号303は、CPU109へ入力される。CPU109は、図12(a)に示す出力信号303と濃度との対応関係を示す変換テーブルを用いて、濃度検知用パターンQ1、Q2、Q3、Q4及びQ5の濃度を求める。CPU109は、濃度検知用パターンQ1、Q2、Q3、Q4及びQ5の濃度が目標濃度(反射光量)となるように、図12(b)に示すような出力信号303を画像データへ変換する階調補正テーブル(γLUT)を生成する。
<画像出力特性実測補正制御動作>
図13は、CPU53による画像出力特性実測補正制御動作を示す流れ図である。画像形成装置100のコントローラ50は、所定のタイミングでCPU53に画像出力特性実測補正制御動作を実行させる。CPU53は、ROM54に格納されているプログラムに基づいて実測補正制御部57を制御して画像出力特性実測補正制御動作を実行する。
画像出力特性実測補正制御動作が開始されると、CPU53は、画像出力特性値としての色ずれ量又は画像濃度を実測するための検知用パターン画像データを、画像補正部56から画像形成部12へ出力する(S301)。画像形成部12は、検知用パターン画像データに従って検知用パターンを中間転写ベルト8上に形成する。画像出力特性検知手段としてのトナー濃度センサ23は、中間転写ベルト8上の検知用パターンを検知して、検知信号を実測補正制御部57へ出力する。実測補正制御部57は、トナー濃度センサ23からの検知信号に基づいて画像濃度データを取得する(S302)。画像出力特性検知手段としてのパターン検知センサ22は、中間転写ベルト8上の検知用パターンを検知して、検知信号を実測補正制御部57へ出力する。実測補正制御部57は、パターン検知センサ22からの検知信号に基づいて色ずれデータを取得する(S303)。画像出力特性実測補正手段としての実測補正制御部57は、画像出力特性実測値としての画像濃度データ及び色ずれデータに基づいて補正値を演算する(S304)。実測補正制御部57は、補正値を画像補正部56へ出力する(S305)。CPU53は、画像出力特性実測補正制御動作を終了する。
画像出力特性が色ずれである場合、画像補正部56は、補正値に基づいてレーザ駆動信号のタイミングを補正する。画像出力特性が画像濃度である場合、画像補正部56は、ガンマ補正前の輝度値とガンマ補正後の輝度値とからなる探索表を補正値に基づいて補正する。画像出力特性実測補正制御動作を実行することにより、画像出力特性の良好な画像を得ることができる。
<画像出力特性予測補正制御動作>
図14は、CPU53による画像出力特性予測補正制御動作を示す流れ図である。画像形成装置100のコントローラ50は、所定のタイミングでCPU53に画像出力特性予測補正制御動作を実行させる。CPU53は、ROM54に格納されているプログラムに基づいて予測補正制御部59を制御して画像出力特性予測補正制御動作を実行する。
画像出力特性予測補正制御動作が開始されると、CPU53は、画像出力特性のずれの主な原因としての原因特性値を取得する。原因特性値は、画像形成装置100の中の温度、湿度及び現像器5内のトナー濃度である。原因特性値は、原因特性検知手段としての温度センサ24、湿度センサ25及びインダクタンスセンサ21により取得される(S401)。画像出力特性値予測手段としての色ずれ及び濃度予測部58は、予め用意した探索表または演算式を用いて原因特性値から画像出力特性予測値としての色ずれ量及び画像濃度を予測演算する(S402)。
色ずれ量は、温度センサ24の検知温度に基づいて演算される。画像濃度(コントラストや階調特性)は、温度センサ24の検知温度、湿度センサ25の検知湿度およびインダクタンスセンサ21の検知透磁率の少なくとも一つに基づいて演算される。画像濃度は、画像データ(ビデオカウント値)61の履歴から予測してもよい。画像補正部56は、階調補正条件に基づいて画像データ61を変換する変換手段を有する。画像形成部12は、変換された画像データに基づいて画像を形成する。CPU53は、画像データに基づいて画像を形成するために必要なトナーの消費量を予測し、現像器5内のトナー濃度を算出してもよい。
画像出力特性予測補正手段としての予測補正制御部59は、画像出力特性予測値に基づいて補正値を演算する(S403)。予測補正制御部59は、補正値を画像補正部56へ出力する(S404)。画像補正部56は、色ずれ量の補正値に基づいて、画像形成部12の副走査方向の画像書き出しタイミングを調整して、色ずれ量を補正する。画像補正部56は、トナー濃度の補正値に基づいて、階調補正条件を調整して、画像濃度を補正する。CPU53は、画像出力特性予測補正制御動作を終了する。
画像出力特性が色ずれである場合、画像補正部56は、補正値に基づいてレーザ駆動信号のタイミングを補正する。画像出力特性が画像濃度である場合、画像補正部56は、ガンマ補正前の輝度値とガンマ補正後の輝度値とからなる探索表を補正値に基づいて補正する。画像出力特性予測補正制御動作を実行することにより、画像出力特性の良好な画像を得ることができる。
<画像出力特性実測補正制御及び画像出力特性予測補正制御のタイミング>
画像形成装置100は、画像出力特性実測補正制御動作と画像出力特性予測補正制御動作をそれぞれ適時に実行して、良好な画像出力特性を維持することができる。画像出力特性実測補正制御動作と画像出力特性予測補正制御動作を実行するそれぞれのタイミングを以下に説明する。
図15は、コントローラ50による画像出力特性値の補正制御動作を示す流れ図である。コントローラ(制御手段)50は、ROMに格納されているプログラムに基づいて画像出力特性値の補正制御動作を実行する。画像形成装置100がディープスリープ状態又はスリープ状態から復帰もしくは電源がONされると、画像出力特性値の補正制御動作を開始する。コントローラ50は、開閉センサ40が開履歴情報を示す信号を出力しているか否かを判断する(S201)。
フロントカバー31が開かれて、搬送ユニット34の着脱が行われたり、プロセスカートリッジが交換されたりすると、色ずれ及び濃度ずれが生じる。搬送ユニット34の着脱の衝撃により、搬送ユニット34の位置がわずかにずれると色ずれを生じる。また、中間転写ベルト8が交換されると、中間転写ベルト8の抵抗値の変化により濃度ずれを生じることがある。本実施例においては、二次転写部におけるシートSの搬送路が水平に設けられているが、二次転写部の搬送路が垂直に設けられていてもよい。その場合、フロントカバー31により搬送路が画定されてもよい。フロントカバー31により搬送路が画定されている場合、フロントカバー31の開閉の衝撃で二次転写ローラの位置がずれると色ずれを生じる。画像形成装置100の電源がONされているときは、フロントカバー31の開閉を検知することができるので、プロセスユニットの脱着を予測することができる。しかし、画像形成装置100の電源がOFFされているとき、画像形成装置100がディープスリープ状態又はスリープ状態にあるとき、従来の技術においては、フロントカバー31の開閉を検知することができなかった。本実施例においては、画像形成装置100の電源がOFFされているとき、画像形成装置100がディープスリープ状態又はスリープ状態にあるときであっても、開閉センサ40により、フロントカバー31の開閉を検知することができる。
開履歴情報を示す信号が出力されている場合(S201でYES)、コントローラ50は、CPU53に画像出力特性実測補正制御動作を実行させる(S206)。CPU53は、実測補正制御部57を制御して、図13に示すように画像出力特性実測補正制御動作を実行する。画像出力特性実測補正制御動作を実行するときに、中間転写ベルト8が駆動される。前述したように、中間転写ベルト8の駆動部の動作に連動して、開閉センサ40の回転アーム43が回転円板42を回転させて、フォトセンサ44がフラグ46により遮光される。これによって、開閉センサ40は、リセットされ、開履歴情報を示す信号が閉情報を示す信号へ変わる。すなわち、実測補正制御部57による画像出力特性実測補正制御動作に連動して開閉センサ40の開履歴情報が閉情報へ移行する。コントローラ50は、S201へ戻る。
開履歴情報を示す信号が出力されていない場合(S201でNO)、画像形成装置100は、画像出力を受け付ける画像出力スタンバイの状態になる(S202)。その後、コントローラ50は、画像出力特性実測補正制御動作を実行するタイミングであるか否かを判断する(S203)。画像出力特性実測補正制御動作を実行するタイミングである場合(S203でYES)、コントローラ50は、CPU53に画像出力特性実測補正制御動作を実行させる(S206)。コントローラ50は、S201へ戻る。画像出力特性実測補正制御動作を実行するタイミングでない場合(S203でNO)、コントローラ50は、画像出力特性予測補正制御動作を実行するタイミングであるか否かを判断する(S204)。画像出力特性予測補正制御動作を実行するタイミングである場合(S204でYES)、コントローラ50は、CPU53に画像出力特性予測補正制御動作を実行させる(S207)。CPU53は、図14に示すように画像出力特性予測補正制御動作を実行する。コントローラ50は、S201へ戻る。
画像出力特性実測補正制御動作を実行するタイミングは、所定出力枚数ごとまたは温湿度などの環境の変化に基づいて設定される。また、画像出力特性予測補正制御動作を実行するタイミングの回数は、画像出力特性実測補正制御動作を実行するタイミングの回数よりも多くなるように設定される。例えば、形成すべき画像ページごとに、画像出力特性予測補正制御動作を実行してもよい。その理由は、画像出力特性実測補正制御動作においては検知用パターンの形成および検知のためにダウンタイムが生ずるのに対し、画像出力特性予測補正制御動作は、そのようなダウンタイムを生じずに実行できるからである。ただし、長期間にわたり画像出力特性実測補正制御動作を行わずに画像出力特性予測補正制御動作のみを実行すると、累積誤差が大きくなるため画像出力特性値の精度が低下する。そこで、適切なタイミングで画像出力特性実測補正制御動作を実行する必要がある。なお、画像形成装置100の電源がONされたときは、使用者ができるだけ早く画像形成を行いたいと期待されるので、画像出力特性実測補正制御動作ではなく画像出力特性予測補正制御動作を実行するように設定されているとよい。しかし、本実施例においては、電源がONされる前の電源OFF状態において、フロントカバー31の開閉があったことが検知されると、色ずれが発生するおそれがあるので、画像出力特性実測補正制御動作を実行する(S206)。
画像出力特性予測補正制御動作を実行するタイミングでない場合(S204でNO)、コントローラ50は、画像形成装置100がディープスリープ状態又はスリープ状態へ移行されたかもしくは電源がOFFされたか否かを判断する(S205)。画像形成装置100がディープスリープ状態又はスリープ状態へ移行されず、かつ、電源がOFFされていない場合(S205でNO)、コントローラ50は、S201へ戻り、画像出力特性値の補正制御動作を継続する。画像形成装置100がディープスリープ状態又はスリープ状態へ移行されたかもしくは電源がOFFされた場合(S205でYES)、コントローラ50は、画像出力特性値の補正制御動作を終了する。
本実施例によれば、画像形成装置100の電源がOFFされた状態または画像形成装置がスリープ状態にあるときに、フロントカバー31が開けられ、画像形成部12のユニットの着脱が行われても、画像出力特性のずれを防止することができる。本実施例によれば、画像形成装置100の電源がONされた時またはスリープ状態から復帰した時に、フロントカバー31の開閉センサ40の開履歴情報があるか否かを判断することができる。開履歴情報が出力されている場合、画像形成部12のユニットの着脱が行われた可能性がある。従って、電源がONされた時またはスリープ状態からの復帰時に開閉センサ40から開履歴情報が出力されている場合、実測値に基づいて画像出力特性値を補正する画像出力特性実測補正制御動作を実行する。これによって、画像形成装置100は、画像出力特性の良好な画像を形成することができる。一方、画像形成装置100の電源がOFFされた状態または画像形成装置がスリープ状態にあるときにフロントカバーが開かれなかった場合、通常の画像出力特性値の補正制御動作を実行する。通常の画像出力特性値の補正制御動作においては、予測補正と実測補正をそれぞれ所定のタイミングで実行するので、余計なダウンタイム発生を低減することができる。
なお、本実施例では扉の開閉検知手段として、前述のような機械的機構を用いているが、扉の開閉動作に連動して状態がラッチされ、画像出力特性実測補正制御動作でラッチが解放される他の機構を用いてもよい。なお、機械的機構は、画像形成装置100の電源OFF時であっても、扉の開状態を検知し検知結果を保持できる点で有利である。
本実施例においては、中間転写ベルト8の動作に連動して開閉センサ40の開情報が閉情報へ移行するように構成されているが、感光ドラム1の動作に連動して開閉センサ40の開情報が閉情報へ移行するように構成してもよい。
22・・・パターン検知センサ(トナー像検知手段)
24・・・温度センサ(温度検知手段)
31・・・フロントカバー(開閉部材)
40・・・開閉センサ(開閉検知手段)
57・・・実測補正制御部(実測制御手段)
58・・・色ずれ及び濃度予測部(予測手段)
59・・・予測補正制御部(予測制御手段)
100・・・画像形成装置

Claims (9)

  1. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置の中の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段の出力に基づいて、重ね合わされるべき複数色のトナー像の副走査方向の位置のずれ量を予測する予測手段と、
    前記予測手段により予測された前記ずれ量に基づいて、前記ずれ量を補正するための補正値を出力する予測制御手段と、
    前記ずれ量を検知するために、像担持体の上に形成された複数色の検知用トナー像を検知するトナー像検知手段と、
    前記トナー像検知手段により検知された前記ずれ量に基づいて、前記ずれ量を補正するための補正値を出力する実測制御手段と、
    画像形成するためのユニットを前記画像形成装置の本体に着脱するために開閉される開閉部材と、
    前記画像形成装置の電源のOFF状態において前記開閉部材が開かれた場合、前記開閉部材が開かれたという開情報を保持し、その後、前記開閉部材が閉じられ、前記電源がONされたときに、前記開情報を出力する開閉検知手段と、
    を備え、
    前記電源がONされたときに前記開閉検知手段が前記開情報を出力している場合、画像形成において前記実測制御手段の前記補正値に基づいて前記ずれ量を補正することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電源がONされたときに前記開閉検知手段が前記開情報を出力していない場合、画像形成において前記予測制御手段の前記補正値または前記実測制御手段の前記補正値に基づいて前記ずれ量を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記開閉検知手段の前記開情報は、前記複数色の検知用トナー像の形成動作に連動して前記開閉部材が閉じられたという閉情報へ移行することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記開閉検知手段は、前記画像形成装置のスリープ状態またはディープスリープ状態において前記開閉部材が開かれた場合、前記開閉部材が開かれたという前記開情報を保持し、その後、前記開閉部材が閉じられ、前記画像形成装置がスリープ状態またはディープスリープ状態から復帰したときに、前記開情報を出力することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 画像形成装置であって、
    トナーを含む現像剤を収容し、画像データに従って感光体の上に形成された静電潜像を前記トナーで現像する現像装置と、
    前記現像装置に収容された前記現像剤のトナー濃度を予測する予測手段と、
    前記予測手段により予測された前記トナー濃度に基づいて、前記画像データを補正するための補正値を出力する予測制御手段と、
    前記トナー濃度を検知するために、前記感光体の上に形成された検知用トナー像を検知するトナー像検知手段と、
    前記トナー像検知手段により検知された前記トナー濃度に基づいて、前記画像データを補正するための補正値を出力する実測制御手段と、
    画像形成するためのユニットを前記画像形成装置の本体に着脱するために開閉される開閉部材と、
    前記画像形成装置の電源のOFF状態において前記開閉部材が開かれた場合、前記開閉部材が開かれたという開情報を保持し、その後、前記開閉部材が閉じられ、前記電源がONされたときに、前記開情報を出力する開閉検知手段と、
    を備え、
    前記電源がONされたときに前記開閉検知手段が前記開情報を出力している場合、画像形成において前記実測制御手段の前記補正値に基づいて前記画像データを補正することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記予測手段は、前記画像形成装置の中の温度を検知する温度検知手段の出力、前記画像形成装置の中の湿度を検知する湿度センサの出力、前記現像装置の中の透磁率を検知するインダクタンスセンサの出力および前記画像データのうちの少なくとも一つに基づいて前記トナー濃度を予測することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記電源がONされたときに前記開閉検知手段が前記開情報を出力していない場合、画像形成において前記予測制御手段の前記補正値または前記実測制御手段の前記補正値に基づいて前記画像データを補正することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 前記開閉検知手段の前記開情報は、前記検知用トナー像の形成動作に連動して前記開閉部材が閉じられたという閉情報へ移行することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記開閉検知手段は、前記画像形成装置のスリープ状態またはディープスリープ状態において前記開閉部材が開かれた場合、前記開閉部材が開かれたという前記開情報を保持し、その後、前記開閉部材が閉じられ、前記画像形成装置がスリープ状態またはディープスリープ状態から復帰したときに、前記開情報を出力することを特徴とする請求項5乃至8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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