JP2017040672A - 画像形成装置、制御装置、および制御プログラム。 - Google Patents

画像形成装置、制御装置、および制御プログラム。 Download PDF

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Abstract

【課題】周回部材の局所的な過剰加熱を抑制する。
【解決手段】最初の準備動作とその他の準備動作とでは、加圧部材が押付位置に移動する時の周回部材の温度が異なっていて最初の準備動作の方が低温となるように制御するか、あるいは、上記周回部材の加熱開始から上記加圧部材の上記押付位置への移動までのその周回部材の平均的な温度上昇速度が異なっていて最初の準備動作の方が遅くなるように制御する。
【選択図】図10

Description

本発明は、画像形成装置、制御装置、および制御プログラムに関する。
従来、画像形成装置における画像定着として、熱と圧力で定着する加熱加圧方式の定着が広く普及している。また、近年、立ち上げ時間が短くて省エネルギー性や利便性に優れた画像形成装置を実現するため、無端状で周回移動する定着ベルト(周回部材)を加熱器で加熱する方式が提案されている。
例えば特許文献1には、円筒状の薄肉金属基層上に弾性層が形成された可撓性を有する定着フィルムを用いたフィルム加熱方式の定着装置を備えた画像形成装置が開示されている。
特開2015−011167号公報
周回部材には、画像形成装置の電源が切られている間に、ニップ跡と称される局所的な変形が生じる場合がある。この変形は一時的な変形であって、画像形成装置の動作が開始されると直るが、変形した状態の周回部材に対する加熱は、変形箇所やその周辺で局所的な過剰加熱(過熱)を生じる虞がある。このような過剰加熱は、周回部材を痛める場合もあるので、過剰加熱の抑制が望まれている。
なお、上述した過剰加熱は、変形の方向や加熱器の種類によらず、周回部材を加熱する方式の定着が採用された画像形成装置であれば生じる虞があり、過剰加熱の抑制も求められる。
本発明は、周回部材の局所的な過剰加熱の抑制を目的とする。
請求項1に係る画像形成装置は、
記録材上に未定着の画像を形成する形成器と、筒形状を有し外周面に沿って周回移動する周回部材と、上記周回部材を加熱する加熱器と、上記記録材を上記周回部材の外周面との間に挟んで加圧することにより上記画像をその記録材に定着させる加圧部材と、上記周回部材を上記加圧部材とは独立で周回駆動可能な駆動機構と、上記加圧部材を、上記周回部材から離間した離間位置とその周回部材に向けて押し付けられた押付位置とに移動させる移動機構と、上記加圧部材が上記離間位置に在る状態で上記周回部材の周回駆動と加熱を開始してその後にその加圧部材が上記押付位置に移動する準備動作を上記画像の定着に先立って実行させる制御部であって、この画像形成装置の電源投入から電源切断までの間に実行される最初の準備動作とその他の準備動作とでは、上記加圧部材が上記押付位置に移動する時の上記周回部材の温度が異なっていてその最初の準備動作の方が低温となるように制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る画像形成装置は、
上記制御部が、上記最初の準備動作では、上記加圧部材が上記押付位置に移動して上記周回部材の周回駆動を経た後で上記周回部材の加熱を開始するように制御し、上記その他の準備動作では、上記加圧部材が上記押付位置に移動する前に上記周回部材の加熱を開始するように制御することを特徴とする。
請求項3に係る画像形成装置は、
記録材上に未定着の画像を形成する形成器と、筒形状を有し外周面に沿って周回移動する周回部材と、上記周回部材を加熱する加熱器と、上記記録材を上記周回部材の外周面との間に挟んで加圧することにより上記画像をその記録材に定着させる加圧部材と、上記周回部材を上記加圧部材とは独立で周回駆動可能な駆動機構と、上記加圧部材を、上記周回部材から離間した離間位置とその周回部材に向けて押し付けられた押付位置とに移動させる移動機構と、上記加圧部材が上記離間位置に在る状態で上記周回部材の周回駆動と加熱を開始してその後にその加圧部材が上記押付位置に移動する準備動作を上記画像の定着に先立って実行させる制御部であって、この画像形成装置の電源投入から電源切断までの間に実行される最初の準備動作とその他の準備動作とでは、上記周回部材の加熱開始から上記加圧部材の上記押付位置への移動までのその周回部材の平均的な温度上昇速度が異なっていて最初の準備動作の方が遅くなるように制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
請求項4に係る画像形成装置は、
請求項3に係る上記制御部が、上記最初の準備動作では上記その他の準備動作よりも遅い温度上昇が継続するように制御することを特徴とする。
請求項5に係る画像形成装置は、
請求項3に係る上記制御部が、上記最初の準備動作では、上記加圧部材が上記離間位置に在る間に、上記周回部材の温度を定常に保つ期間を設けることで平均的な温度上昇速度を上記その他の準備動作よりも遅くすることを特徴とする。
請求項6に係る制御装置は、
記録材上に未定着の画像を形成する形成器と、筒形状を有し外周面に沿って周回移動する周回部材と、上記周回部材を加熱する加熱器と、上記記録材を上記周回部材の外周面との間に挟んで加圧することにより上記画像をその記録材に定着させる加圧部材と、上記周回部材を上記加圧部材とは独立で周回駆動可能な駆動機構と、上記加圧部材を、上記周回部材から離間した離間位置とその周回部材に向けて押し付けられた押付位置とに移動させる移動機構と、を備えた画像形成装置を制御する制御装置であって、
上記加圧部材が上記離間位置に在る状態で上記周回部材の駆動を開始してその後にその加圧部材が上記押付位置に移動する準備動作を前記画像の定着に先立って実行させ、上記画像形成装置の電源投入から電源切断までの間に実行される最初の準備動作とその他の準備動作とでは、上記加圧部材が上記押付位置に移動する時の上記周回部材の温度が異なっていてその最初の準備動作の方が低温となるように制御することを特徴とする。
請求項7に係る制御装置は、
記録材上に未定着の画像を形成する形成器と、筒形状を有し外周面に沿って周回移動する周回部材と、上記周回部材を加熱する加熱器と、上記記録材を上記周回部材の外周面との間に挟んで加圧することにより上記画像をその記録材に定着させる加圧部材と、上記周回部材を上記加圧部材とは独立で周回駆動可能な駆動機構と、上記加圧部材を、上記周回部材から離間した離間位置とその周回部材に向けて押し付けられた押付位置とに移動させる移動機構と、を備えた画像形成装置を制御する制御装置であって、
上記加圧部材が上記離間位置に在る状態で上記周回部材の駆動と加熱を開始してその後にその加圧部材が上記押付位置に移動する準備動作を上記画像の定着に先立って実行させ、上記画像形成装置の電源投入から電源切断までの間に実行される最初の準備動作とその他の準備動作とでは、上記周回部材の加熱開始から上記加圧部材の上記押付位置への移動までのその周回部材の平均的な温度上昇速度が異なっていて最初の準備動作の方が遅くなるように制御することを特徴とする。
請求項8に係る制御プログラムは、
記録材上に未定着の画像を形成する形成器と、筒形状を有し外周面に沿って周回移動する周回部材と、上記周回部材を加熱する加熱器と、上記記録材を上記周回部材の外周面との間に挟んで加圧することにより上記画像をその記録材に定着させる加圧部材と、上記周回部材を上記加圧部材とは独立で周回駆動可能な駆動機構と、上記加圧部材を、上記周回部材から離間した離間位置とその周回部材に向けて押し付けられた押付位置とに移動させる移動機構と、を備えた画像形成装置を制御する制御装置であって、
上記加圧部材が上記離間位置に在る状態で上記周回部材の駆動を開始してその後にその加圧部材が上記押付位置に移動する準備動作を上記画像の定着に先立って実行させ、上記画像形成装置の電源投入から電源切断までの間に実行される最初の準備動作とその他の準備動作とでは、上記加圧部材が上記押付位置に移動する時の上記周回部材の温度が異なっていてその最初の準備動作の方が低温となるように制御する制御装置として情報処理装置を機能させることを特徴とする。
請求項9に係る制御プログラムは、
記録材上に未定着の画像を形成する形成器と、筒形状を有し外周面に沿って周回移動する周回部材と、上記周回部材を加熱する加熱器と、上記記録材を上記周回部材の外周面との間に挟んで加圧することにより上記画像をその記録材に定着させる加圧部材と、上記周回部材を上記加圧部材とは独立で周回駆動可能な駆動機構と、上記加圧部材を、上記周回部材から離間した離間位置とその周回部材に向けて押し付けられた押付位置とに移動させる移動機構と、を備えた画像形成装置を制御する制御装置であって、
上記加圧部材が上記離間位置に在る状態で上記周回部材の駆動と加熱を開始してその後にその加圧部材が上記押付位置に移動する準備動作を上記画像の定着に先立って実行させ、上記画像形成装置の電源投入から電源切断までの間に実行される最初の準備動作とその他の準備動作とでは、上記周回部材の加熱開始から上記加圧部材の上記押付位置への移動までのその周回部材の平均的な温度上昇速度が異なっていて最初の準備動作の方が遅くなるように制御する制御装置として情報処理装置を機能させることを特徴とする。
請求項1に係る画像形成装置、請求項6に係る制御装置、および請求項8に係る制御プログラムによれば、周回部材の局所的な過剰加熱を抑制することができる。
請求項2に係る画像形成装置によれば、周回駆動時間が同一である場合に較べ、周回部材の変形をより低温の段階で直すことができる。
請求項3に係る画像形成装置、請求項7に係る制御装置、および請求項9に係る制御プログラムによれば、周回部材の局所的な過剰加熱を抑制することができる。
請求項4に係る画像形成装置によれば、加熱開始から押付位置への移動までの時間を確実に伸ばすことができる。
請求項5に係る画像形成装置によれば、加熱開始から押付位置への移動までの時間を確実に伸ばすことができる。
本発明の画像形成装置の一実施形態としての複写機の概略構成図である。 定着器の構造を示した断面図である。 交流磁界によって定着ベルトが発熱する状態を説明する図である。 定着器の駆動機構を示した正面図である。 リトラクト機構によって加圧ロールが定着ベルトに押し付けられた状態を示す図である。 リトラクト機構によって加圧ロールが加熱ベルトから乖離された状態を示す図である。 制御部の内部構成を概略的に示したブロック図である。 制御部が実行する機能の一部を表した機能ブロック図である。 通常の準備処理と、最初の準備処理の第1例とを表した図である。 通常の準備処理と、最初の準備処理の第2例とを表した図である。 通常の準備処理と、最初の準備処理の第3例とを表した図である。 通常の準備処理と、最初の準備処理の第4例とを表した図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態としての複写機の概略構成図である。
図1に示す複写機1は、所謂タンデム型のカラー複写機であり、コンピュータから画像データを受信して画像を出力するプリンタとしての機能も有している。
この複写機1は、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成プロセス部10、複写機1全体の動作を制御する制御部20、原稿の画像を読み取り画像データを生成する画像読取部30、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3等といった外部装置に接続されて画像データを受信する通信部21、画像読取部30や通信部21から画像データを入手し、その画像データに対して画像処理を施す画像処理部25、各部に電力を供給する主電源28を備えている。
画像形成プロセス部10には、4つの画像形成エンジン50Y,50M,50C,50Kが備えられている。これらの4つの画像形成エンジン50Y,50M,50C,50Kは、それぞれイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および黒(K)の色のトナーでトナー像を形成するエンジンである。以下の説明において、各色を区別する必要のない場面では、色を表わすY,M,C、Kの符号は省略し、数字のみの符号で説明する。
各画像形成エンジン50には、矢印A方向に回転する感光体ドラム51が備えられている。感光体ドラム51には、その表面に、静電電位分布による静電潜像が形成される。また、各感光体ドラム51の周囲には、帯電器52、露光器53、現像器54、一次転写器55およびクリーナ56が備えられている。ここで、一次転写器55は、感光体50との間に中間転写ベルト60を挟んで、中間転写ベルト60の内側に配置されている。また、現像器54には、各画像形成エンジン50に応じた色のトナーを含んだ現像剤が収容されている。
中間転写ベルト60は、複数のロール61に巻き架けられて矢印B方向に循環移動する無端形状のベルトである。この中間転写ベルト60の周りには、二次転写器70およびクリーナ71が配置されている。
画像形成プロセス部10内の下部には用紙トレイT1,T2,T3が備えられている。各用紙トレイT1,T2,T3には、プリント前の用紙がそれぞれ積み重ねられて収容されている。各用紙トレイT1,T2,T3には、互いに異なる紙質の用紙(例えば薄紙、普通紙、コート紙、光沢紙など)や互いに異なる寸法の用紙が収容され得る。また、記録材としては、用紙の他にOHPシートや封筒やプラスチック紙なども収容され得る。画像形成プロセス部10には、各用紙トレイT1,T2,T3に対応してピックアップロール41と捌きロール42が備えられており、各用紙トレイT1,T2,T3で兼用の搬送ロール43と待機ロール44も備えられている。
画像形成プロセス部10内の上部には定着器80と搬送ロール45と排出ロール46が備えられていて、排出ロール46から画像形成プロセス部10の外に出た排出部には用紙積載トレイ47が設けられている。
<画像形成処理の説明>
本実施形態の複写機1では、画像読取部30による画像の読み取りや通信部21による印刷ジョブ(一連の画像データ)の取得が行われると、制御部20による動作制御の下で、画像読取部30にて生成された画像データや通信部21にて受信された印刷ジョブに対して、以下のような画像形成処理を実行する。
まず、PC3や画像読取部30からの画像データには画像処理部25により予め定められた画像処理が施される。それにより、各色毎の画像データに分解されて画像形成プロセス部10の各画像形成エンジン50Y,50M,50C,50Kに送られる。そして、例えば黒(K)色トナー像を形成する画像形成エンジン50Kでは、感光体ドラム51が矢印A方向に回転しながら帯電器52により表面が一様に帯電され、画像処理部25から送信されたK色画像データに応じて変調された露光光を露光器53が出射して感光体ドラム51を走査露光する。それにより、感光体ドラム51上にはK色画像に関する静電潜像が形成される。感光体ドラム51上に形成されたK色の静電潜像は現像器54により現像剤中のK色のトナーで現像され、感光体ドラム51上にK色のトナー像が形成される。同様に、黒(K)色以外の画像形成エンジン50Y,50M,50Cにおいても、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色トナー像が形成される。
各画像形成エンジン50の感光体ドラム51に形成された各色トナー像は、一次転写器55により矢印B方向に移動する中間転写ベルト60上に順次に静電転写(一次転写)され、各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。一次転写後に感光体ドラム51に残存しているトナーは、クリーナ56によって感光体ドラム51上から除去される。また、中間転写ベルト60上の重畳トナー像は、中間転写ベルト60の移動に伴って二次転写器70の配置箇所へと搬送される。
一方、ピックアップロール41は、用紙トレイT1,T2,T3から用紙を取り出す。複数枚重なって取り出されたときは、捌きロール42が1枚に分離する。そして、用紙は搬送ロール43により図1に破線で示す搬送路上を矢印D1方向に搬送されて待機ロール44に達する。待機ロール44まで搬送されてきた用紙は、中間転写ベルト60上の重畳トナー像が二次転写器70の位置に達するタイミングで用紙もその二次転写器70に達するようにタイミングを調整して矢印D2方向に送り出される。そして、重畳トナー像は、二次転写器70が形成する転写電界により、搬送されてきた用紙上に一括して静電転写(二次転写)される。二次転写後に中間転写ベルト60に残存しているトナーはクリーナ71によって中間転写ベルト60上から除去される。
画像形成エンジン50から二次転写器70に至る要素を合わせたものが、記録材に未定着な画像を形成する形成器の一例に相当する。
二次転写器70によりトナー像の転写を受けた用紙は、その未定着のトナー像を保持したまま矢印D3方向に搬送されて定着器80に達する。定着器80に搬送された用紙上のトナー像は、定着器80によって熱および圧力を受け、用紙上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙は矢印D4方向に搬送され、搬送ロール45によりさらに矢印D5方向に搬送され、排出ロール46により用紙積載トレイ47に積載される。
このようにして、複写機1での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
<定着器の構造の説明>
次に、定着器80の構造について説明する。
図2は、定着器の構造を示した断面図である。
定着器80には、誘導加熱器81、加熱ベルト82、加圧ロール83、および励磁回路84が備えられている。誘導加熱器81は交流磁界を発生させて加熱ベルト82を電磁誘導により加熱するものであり、励磁回路84は、誘導加熱器81に交流磁界発生の電力を供給するものである。加熱ベルト82は矢印C1方向に回転し、未定着トナー像を保持して矢印D3方向に搬送されてくる用紙に接触することで用紙上のトナーを加熱する。
加熱ベルト82が、本発明にいう周回部材の一例に相当し、加圧ロール83が、本発明にいう加圧部材の一例に相当し、誘導加熱器81が、本発明にいう加熱器の一例に相当する。
加熱ベルト82の内側には、誘導加熱器81側に磁性体の発熱部材821が備えられており、また、加圧ロール83側に押圧部材822が備えられている。また、発熱部材821と押圧部材822との間には、それらを支える支持構造823が備えられている。さらにここには、加熱ベルト82の内面に接して加熱ベルト82の温度を測定する温度センサ824も備えられている。
発熱部材821は、誘導加熱器81が発生させる交流磁界を導いて磁路を形成することで、誘導加熱器81による加熱ベルト82の加熱効率を高める部材である。
押圧部材822は、加熱ベルト82の内面の、加熱ベルト82を挟んで加圧ロール83に対面する位置に配備され、押圧面822aで加熱ベルト82を加圧ロール83に向けて押圧する部材である。押圧部材822は、加圧ロール83と押圧部材822との間に加熱ベルト82を挟んだ状態でニップ部を形成する。このニップ部で加圧ロール83と加熱ベルト82との間に挟まれながら用紙が通過する。用紙には加熱ベルト82による熱と加圧ロール83による圧力が加えられて未定着のトナー像が定着される。
支持構造823は剛性の高い材料で組み立てられていてニップ部の圧力(ニップ圧)における長手方向の均一性を維持している。
加圧ロール83は、加熱ベルト82の外面に押し当てられて矢印C2方向に回転し、矢印D3方向に搬送されてきた用紙を加熱ベルト82との間に挟んで加圧するロールである。この加圧ロール83の表面は、押圧されたときに押圧部材822の押圧面822aの形状に沿うように変形する弾性体となっている。
誘導加熱器81には、誘導加熱用の励磁コイル811が、加熱ベルト82の外周面と間隙を保持して配備されている。この励磁コイル811は、導線を束ねたリッツ線が閉ループ状に巻かれたものであり、励磁コイル811に励磁回路84から交流電流が供給されることにより、励磁コイル811の周囲には、閉ループ状に巻かれたリッツ線を中心とする交流磁界が生成される。
誘導加熱器81には、励磁コイル811を挟んで加熱ベルト82とは反対側に、交流磁界の磁路を形成する磁心812も備えられている。磁心812は、例えばフェライト樹脂等といった高透磁率の材料で形成されている。磁心812は、励磁コイル811にて生成された交流磁界による磁力線が、励磁コイル811から加熱ベルト82を横切って発熱部材821に向かい、発熱部材821の中を通過して励磁コイル811に戻るといった磁力線の通路(磁路)を形成する。磁心812によって磁路が形成されることにより、励磁コイル811にて生成された交流磁界(磁力線)が加熱ベルト82の磁心812と対向する領域に集中される。
図3は、交流磁界によって定着ベルトが発熱する状態を説明する図である。
この図3に示すように、加熱ベルト82は、耐熱性の高い合成樹脂の基材層825、基材層825の上に積層された導電層826、トナー像の定着性を向上させる弾性層827、最上層に被覆され離型性が高い材質の表面離型層828を有する多層ベルトである。導電層826は、誘導加熱器81にて生成される交流磁界によって電磁誘導加熱される発熱体の層であり、例えば鉄、コバルト、ニッケル、銅、クロム等といった金属が用いられる。
磁心812から出た交流磁界(磁力線)が加熱ベルト82の導電層826を横切る際に、導電層826には、その交流磁界の変化を妨げる磁界を生成するように渦電流が発生する。そして、渦電流Iが導電層826を流れることによって、導電層826の抵抗値Rに比例したジュール熱W(W=I2R)が発生し、加熱ベルト82が加熱される。
また、加熱ベルト82よりも弱いが発熱体821も交流磁界によって渦電流が発生して発熱する。この発熱体821の発熱によって加熱ベルト82の温度が安定化する。
<定着器の駆動機構の説明>
図4は、定着器の駆動機構を示した正面図である。
この図4には、用紙が突入する側から見た定着器80が示されている。定着器80には、加圧ロール83および加熱ベルト82の駆動源として駆動モータ85が備えられている。
加圧ロール83には、駆動モータ85の軸に固定された伝達ギヤ91と、加圧ロール83の回転軸96に固定された不図示の伝達ギヤとを介して、駆動モータ85からの回転駆動力が伝達される。
一方、加熱ベルト82は、加圧ロール83が接触している場合には加圧ロール83が従動回転させるが、ここでは、そのような従動回転以外の駆動系も用意されている。
加熱ベルト82の内部に設けられた支持構造823の両端部には、加熱ベルト82の両端部の断面形状を円形に維持しながら加熱ベルト82を周方向に回転駆動するエンドキャップ部材86が回転自在に支持されている。そして、加熱ベルト82は、両端部からエンドキャップ部材86を介した回転駆動力を直接的に受けて回転移動する。駆動モータ85からの回転駆動力は、伝達ギヤ91,92を介してシャフト93に伝達され、シャフト93に結合された伝達ギヤ94から両端のエンドキャップ部材86のギヤ部95に伝達される。それによって、エンドキャップ部材86から加熱ベルト82に回転駆動力が伝わり、エンドキャップ部材86と加熱ベルト82とが一体となって回転駆動される。なお、伝達ギヤ92とシャフト93との間には不図示のトルクリミッタが配置されていて、加熱ベルト82が加圧ロール83に従動する場合には、伝達ギヤ91からシャフト93へは回転駆動力が伝達されない。このような伝達ギヤ91からエンドキャップ部材86に至る回転駆動機構が、本発明にいう駆動機構の一例に相当する。
さらに定着器80には、加圧ロール83を加熱ベルト82に対して接近乖離させるリトラクト機構が備えられている。リトラクト機構には、支持体97に回転自在に支持された回転軸98と、予め定められた角度範囲内で回転軸98を変位させる変位モータ90と、回転軸98の両端部で加圧ロール83の回転軸96に対向する位置に固定され、回転軸98の変位により揺動するカム99、が備えられている。さらに、加圧ロール83を加熱ベルト82から離間する方向(図の下方向)に付勢するバネ88も備えられている。このリトラクト機構が、本発明にいう移動機構の一例に相当する。
<リトラクト動作の説明>
図5,6は、リトラクト機構が加圧ロール83を加熱ベルト82に接離させる際の動作を説明する図である。
図5には、リトラクト機構によって加圧ロールが定着ベルトに押し付けられた状態が示され、図6には、加圧ロールが加熱ベルトから乖離された状態が示されている。
図5に示すように、カム99の頂部F0が加熱ベルト82の中央方向を向くように変位モータ90(図4参照)が回転軸98を変位させた状態では、カム99の頂部F0が加圧ロール83の回転軸96をバネ88(図4参照)の付勢力に抗して加熱ベルト82側に押し込む。それにより、加圧ロール83は加熱ベルト82の外面に押し当てられる。
一方、図6に示すように、カム99の頂部F0が加熱ベルト82の中央方向とは角度θだけ傾くように、変位モータ90(図4参照)が回転軸98を変位させた状態では、加圧ロール83の回転軸96はバネ88(図4参照)の付勢力によりカム99の側面F1に沿って加熱ベルト82側から図6の矢印E方向に移動する。それにより、加圧ロール83は、加熱ベルト82から離間する。
図5に示す加圧ロール83の位置が本発明にいう押付位置の一例に相当し、図6に示す加圧ロール83の位置が本発明にいう離間位置の一例に相当する。
<制御部の内部構成の説明>
図7は、制御部の内部構成を概略的に示したブロック図である。
制御部20は情報処理装置の一種であって、予め定められたプログラムに従ってデジタル演算処理を実行するメインCPU110と、メインCPU110の作業用メモリ等として用いられるRAM112と、メインCPU110での処理に使用される各種設定値等が格納されるROM113と、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる、電池によりバックアップされたフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ(NVM)114と、制御部20に接続される各構成部(例えば、励磁回路84、温度センサ824、駆動モータ85、変位モータ90など)との信号が入出力されるインターフェース(I/F)部115とを備えている。
そして、メインCPU110が、本発明の制御プログラムの一実施形態を不図示の外部記憶装置から主記憶装置(RAM112)に読み込んで実行することで、制御部20は、本発明の制御装置の一実施形態として機能する。
なお、この制御プログラムに関するその他の提供形態としては、予めROM113に格納された状態にて提供され、RAM112にロードされる形態がある。さらに、EEPROM等の書き換え可能なROM113を備えている場合には、メインCPU110がセッティングされた後に、プログラムだけがROM113にインストールされ、RAM112にロードされる形態がある。また、インターネット等のネットワークを介して制御部20にプログラムが伝送され、制御部20のROM113にインストールされ、RAM112にロードされる形態がある。さらにまた、DVD−ROMやフラッシュメモリ等の外部記録媒体からRAM112にロードされる形態がある。
図8は、制御部20が実行する機能の一部を表した機能ブロック図である。
ここでは、制御部20が有する各種の機能のうち、定着器80を制御する定着器制御部120の機能が示されている。この定着器制御部120の機能が、本発明にいう制御装置の一実施形態としての機能である。
定着器制御部120は、上述したリトラクト機構による加圧ロール83の移動を制御するリトラクト制御部121と、上述した回転駆動機構による加熱ベルト82の回転駆動を制御する駆動制御部122と、定着器80の温度センサ824から加熱ベルト82の温度値を取得する温度検知部123と、その取得された加熱ベルト82の温度値に基づいて、励磁コイル811に入力されるべき電力値を決定し、決定された設定電力値を励磁回路84に設定する電力設定部124とを備えている。
<定着器制御部の処理>
図1に示す複写機1では、省電力化を図るため、複写する画像や印刷ジョブが途絶えている間は定着器80における加熱ベルト82の加熱が停止され、回転駆動も停止される。また加圧ロール83は加熱ベルト82から乖離した位置(図6参照)に移動している。そして、画像の読み取りや印刷ジョブの受け取りが行われると、制御部20の制御によって定着の準備処理が行われる。この準備処理では、加熱ベルト82の駆動と加熱が行われ、加圧ロール83は加熱ベルト82に押し付けられた位置(図5参照)に移動する。
通常の準備処理では、画像形成の待ち時間を短縮するため、加熱ベルト82の温度をできるだけ速く上昇させる。一方、複写機1に電源が投入されてから最初に行われる準備処理(最初の準備処理)では、加熱ベルト82が停止した状態で長時間を経ていて加熱ベルト82にニップ跡と称される変形が生じている場合がある。この場合に通常の準備処理と同様に加熱ベルト82を加熱すると、変形箇所で発熱部材821から加熱ベルト82が浮いてしまい、局所的な過剰加熱になる虞がある。
そこで、制御部20は、加熱ベルト82の局所的な過剰加熱を抑制するため、最初の準備処理と通常の準備処理とでは異なる制御を行う。
図9は、通常の準備処理と、最初の準備処理の第1例とを表した図である。
図9の横軸は時間を示し、図9の縦軸は加熱ベルト82の温度を示している。図中の実線は通常の準備処理における温度変化を表し、図中の点線は最初の準備処理における温度変化を表している。以下、図9と図8を参照して準備処理の詳細について説明する。
通常の準備処理の開始時点における加熱ベルト82の温度は、直前の定着処理における継続時間や定着処理からの経過時間などに依存して、室温から定着時に近い高温まで様々であるが、以下の説明では加熱ベルト82が室温の状態で通常の準備処理が開始するものとする。
通常の準備処理の場合は、駆動制御部122が加熱ベルト82の駆動を開始させ、その直後に電力設定部124が電力値を励磁回路84に設定して加熱ベルト82の加熱を開始させる。そして、画像の定着に用いられる温度T0までの温度上昇を温度検知部123が検知した時点t0でリトラクト制御部121が加圧ロール83を移動させて加熱ベルト82に押し付ける。
これに対し、最初の準備処理では、駆動制御部122が加熱ベルト82の駆動を開始させ、その直後に電力設定部124が電力値を励磁回路84に設定して加熱ベルト82の加熱を開始させるのは同じであるが、温度T0よりも低い温度T1までの温度上昇を温度検知部123が検知した時点t1でリトラクト制御部121が加圧ロール83を移動させて加熱ベルト82に押し付ける。加圧ロール83が押し付けられることで加熱ベルト82の温度上昇は緩み、時点t0よりも後の時点t2で定着に必要な温度T0に達する。
このように最初の準備処理では、通常の準備処理よりも低温の段階で加圧ロール83が加熱ベルト82に押し付けられることで、加熱ベルト82が低温の段階で加圧ロール83と押圧部材822に挟まれて周回移動することになるので、定着に必要な高温T0に達する前に加熱ベルト82の変形が直り、局所的な過剰加熱が抑制される。
次に、最初の準備処理の第2例について説明する。
図10は、通常の準備処理と、最初の準備処理の第2例とを表した図である。
図10でも、横軸は時間を示し、縦軸は加熱ベルト82の温度を示し、図中の実線は通常の準備処理における温度変化を表し、図中の点線は最初の準備処理における温度変化を表している。以下、図10と図8を参照して準備処理の詳細について説明する。
図10でも通常の準備処理は図9での説明と同様である。
最初の準備処理の第2例では、駆動制御部122が加熱ベルト82の駆動を開始させてから、予め決められた待機時間が経過した時点t3で電力設定部124が電力値を励磁回路84に設定して加熱ベルト82の加熱を開始させる。そして、温度T0よりも低い温度T1までの温度上昇を温度検知部123が検知した時点t4でリトラクト制御部121が加圧ロール83を移動させて加熱ベルト82に押し付ける。その後、時点t5で加熱ベルト82は定着に必要な温度T0に達する。
このような第2例の場合には、上述した待機時間中に室温で加熱ベルト82が周回移動することで加熱ベルト82の変形が直り始める。このため、図9で説明した第1例よりも低温の時点で加熱ベルト82の変形が直り、局所的な過剰加熱が一層抑制される。
次に、最初の準備処理の第3例について説明する。
図11は、通常の準備処理と、最初の準備処理の第3例とを表した図である。
図11でも、横軸は時間を示し、縦軸は加熱ベルト82の温度を示し、図中の実線は通常の準備処理における温度変化を表し、図中の点線は最初の準備処理における温度変化を表している。以下、図11と図8を参照して準備処理の詳細について説明する。
図11でも通常の準備処理は図9での説明と同様である。
最初の準備処理の第3例では、駆動制御部122が加熱ベルト82の駆動を開始させ、その直後に電力設定部124が通常の準備処理よりも低い電力値を励磁回路84に設定して加熱ベルト82の加熱を開始させる。このため加熱ベルト82の温度上昇は通常の準備処理よりも緩やかとなり、時点t0よりも後の時点t6で定着に必要な温度T0に達する。温度検知部122が温度T0までの温度上昇を検知したらリトラクト制御部121が加圧ロール83を移動させて加熱ベルト82に押し付ける。
このような第3例の場合には、上述した緩やかな温度上昇中に、通常の準備処理よりも低温で長時間に亘り加熱ベルト82の回転駆動が行われて変形が直るので局所的な過剰加熱が抑制される。
次に、最初の準備処理の第4例について説明する。
図12は、通常の準備処理と、最初の準備処理の第4例とを表した図である。
図12でも、横軸は時間を示し、縦軸は加熱ベルト82の温度を示し、図中の実線は通常の準備処理における温度変化を表し、図中の点線は最初の準備処理における温度変化を表している。以下、図12と図8を参照して準備処理の詳細について説明する。
図12でも通常の準備処理は図9での説明と同様である。
最初の準備処理の第4例では、駆動制御部122が加熱ベルト82の駆動を開始させ、その直後に電力設定部124が通常の準備処理と同様の電力値を励磁回路84に設定して加熱ベルト82の加熱を開始させる。そして、温度T0よりも低い温度T1までの温度上昇を温度検知部123が検知した時点t7で、電力設定部124は温度T0を保つ電力値を励磁回路84に設定する。時点t7から決められた待機時間が経過した時点t8に達すると電力設定部123が設定電力値を上げ、定着に必要な温度T0までの温度上昇を温度検知部122が検知した時点t9でリトラクト制御部121が加圧ロール83を移動させて加熱ベルト82に押し付ける。
なお、図11に示す最初の準備処理の第3例と、図12に示す最初の準備処理の第4例は、加熱開始から加圧ロール83の押し付けまでの加熱ベルト82の平均的な温度上昇速度が通常の準備処理よりも遅いという点で共通している。このように温度上昇速度が遅いと、加熱ベルト82が高温に達する前に長時間の周回駆動が行われて加熱ベルト82の変形が直るので加熱ベルト82の局所的な過剰過熱が抑制される。
以上説明した第1例から第4例のいずれを採用しても、加熱ベルト82の局所的な過剰過熱が抑制される。また、これら第1例から第4例を適宜に組み合わせた最初の準備処理も考えられる。例えば第3例や第4例を第1例や第2例と組み合わせると好適である。
なお、上記説明では、本発明にいう加熱器として誘導加熱器が例示されているが、本発明にいう加熱器は、周回部材に接触して加熱するヒータであってもよい。
また、上記説明では、本発明の実施形態としてタンデム型のカラー複写機を例示したが、本発明の画像形成装置は、レボルバ型のカラー複写機やモノクロ複写機であってもよい。また、本発明の画像形成装置はファクシミリやプリンタに応用されてもよい。
また、上記説明では、本発明にいう形成器として、電子写真方式のものが例示されているが、本発明にいう形成器は、電子写真方式以外の方式で記録材にトナー像を形成するものであってもよい。
1……複写機、 10……画像形成プロセス部、 20……制御部、
28……主電源、 50Y,50M,50C,50K……画像形成エンジン
80……定着器、 81……誘導加熱器、 82……加熱ベルト、
83……加圧ロール、 120……定着器制御部、 121……リトラクト制御部
122……駆動制御部、 123……温度検知部、 124……電力設定部

Claims (9)

  1. 記録材上に未定着の画像を形成する形成器と、
    筒形状を有し外周面に沿って周回移動する周回部材と、
    前記周回部材を加熱する加熱器と、
    前記記録材を前記周回部材の外周面との間に挟んで加圧することにより前記画像を該記録材に定着させる加圧部材と、
    前記周回部材を前記加圧部材とは独立で周回駆動可能な駆動機構と、
    前記加圧部材を、前記周回部材から離間した離間位置と該周回部材に向けて押し付けられた押付位置とに移動させる移動機構と、
    前記加圧部材が前記離間位置に在る状態で前記周回部材の周回駆動を開始してその後に該加圧部材が前記押付位置に移動する準備動作を前記画像の定着に先立って実行させる制御部であって、この画像形成装置の電源投入から電源切断までの間に実行される最初の準備動作とその他の準備動作とでは、前記加圧部材が前記押付位置に移動する時の前記周回部材の温度が異なっていて該最初の準備動作の方が低温となるように制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部が、前記最初の準備動作では、前記加圧部材が前記押付位置に移動して前記周回部材の周回駆動を経た後で前記周回部材の加熱を開始するように制御し、前記その他の準備動作では、前記加圧部材が前記押付位置に移動する前に前記周回部材の加熱を開始するように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 記録材上に未定着の画像を形成する形成器と、
    筒形状を有し外周面に沿って周回移動する周回部材と、
    前記周回部材を加熱する加熱器と、
    前記記録材を前記周回部材の外周面との間に挟んで加圧することにより前記画像を該記録材に定着させる加圧部材と、
    前記周回部材を前記加圧部材とは独立で周回駆動可能な駆動機構と、
    前記加圧部材を、前記周回部材から離間した離間位置と該周回部材に向けて押し付けられた押付位置とに移動させる移動機構と、
    前記加圧部材が前記離間位置に在る状態で前記周回部材の周回駆動と加熱を開始してその後に該加圧部材が前記押付位置に移動する準備動作を前記画像の定着に先立って実行させる制御部であって、この画像形成装置の電源投入から電源切断までの間に実行される最初の準備動作とその他の準備動作とでは、前記周回部材の加熱開始から前記加圧部材の前記押付位置への移動までの該周回部材の平均的な温度上昇速度が異なっていて該最初の準備動作の方が遅くなるように制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記制御部が、前記最初の準備動作では、前記その他の準備動作よりも遅い温度上昇が継続するように制御することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部が、前記最初の準備動作では、前記加圧部材が前記離間位置に在る間に、前記周回部材の温度を定常に保つ期間を設けることで平均的な温度上昇速度を前記その他の準備動作よりも遅くすることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  6. 記録材上に未定着の画像を形成する形成器と、筒形状を有し外周面に沿って周回移動する周回部材と、前記周回部材を加熱する加熱器と、前記記録材を前記周回部材の外周面との間に挟んで加圧することにより前記画像を該記録材に定着させる加圧部材と、前記周回部材を前記加圧部材とは独立で周回駆動可能な駆動機構と、前記加圧部材を、前記周回部材から離間した離間位置と該周回部材に向けて押し付けられた押付位置とに移動させる移動機構と、を備えた画像形成装置を制御する制御装置であって、
    前記加圧部材が前記離間位置に在る状態で前記周回部材の駆動を開始してその後に該加圧部材が前記押付位置に移動する準備動作を前記画像の定着に先立って実行させ、
    前記画像形成装置の電源投入から電源切断までの間に実行される最初の準備動作とその他の準備動作とでは、前記加圧部材が前記押付位置に移動する時の前記周回部材の温度が異なっていて該最初の準備動作の方が低温となるように制御することを特徴とする制御装置。
  7. 記録材上に未定着の画像を形成する形成器と、筒形状を有し外周面に沿って周回移動する周回部材と、前記周回部材を加熱する加熱器と、前記記録材を前記周回部材の外周面との間に挟んで加圧することにより前記画像を該記録材に定着させる加圧部材と、前記周回部材を前記加圧部材とは独立で周回駆動可能な駆動機構と、前記加圧部材を、前記周回部材から離間した離間位置と該周回部材に向けて押し付けられた押付位置とに移動させる移動機構と、を備えた画像形成装置を制御する制御装置であって、
    前記加圧部材が前記離間位置に在る状態で前記周回部材の駆動と加熱を開始してその後に該加圧部材が前記押付位置に移動する準備動作を前記画像の定着に先立って実行させ、
    前記画像形成装置の電源投入から電源切断までの間に実行される最初の準備動作とその他の準備動作とでは、前記周回部材の加熱開始から前記加圧部材の前記押付位置への移動までの該周回部材の平均的な温度上昇速度が異なっていて該最初の準備動作の方が遅くなるように制御することを特徴とする制御装置。
  8. 記録材上に未定着の画像を形成する形成器と、筒形状を有し外周面に沿って周回移動する周回部材と、前記周回部材を加熱する加熱器と、前記記録材を前記周回部材の外周面との間に挟んで加圧することにより前記画像を該記録材に定着させる加圧部材と、前記周回部材を前記加圧部材とは独立で周回駆動可能な駆動機構と、前記加圧部材を、前記周回部材から離間した離間位置と該周回部材に向けて押し付けられた押付位置とに移動させる移動機構と、を備えた画像形成装置を制御する制御装置であって、
    前記加圧部材が前記離間位置に在る状態で前記周回部材の駆動を開始してその後に該加圧部材が前記押付位置に移動する準備動作を前記画像の定着に先立って実行させ、
    前記画像形成装置の電源投入から電源切断までの間に実行される最初の準備動作とその他の準備動作とでは、前記加圧部材が前記押付位置に移動する時の前記周回部材の温度が異なっていて該最初の準備動作の方が低温となるように制御する制御装置として情報処理装置を機能させることを特徴とする制御プログラム。
  9. 記録材上に未定着の画像を形成する形成器と、筒形状を有し外周面に沿って周回移動する周回部材と、前記周回部材を加熱する加熱器と、前記記録材を前記周回部材の外周面との間に挟んで加圧することにより前記画像を該記録材に定着させる加圧部材と、前記周回部材を前記加圧部材とは独立で周回駆動可能な駆動機構と、前記加圧部材を、前記周回部材から離間した離間位置と該周回部材に向けて押し付けられた押付位置とに移動させる移動機構と、を備えた画像形成装置を制御する制御装置であって、
    前記加圧部材が前記離間位置に在る状態で前記周回部材の駆動と加熱を開始してその後に該加圧部材が前記押付位置に移動する準備動作を前記画像の定着に先立って実行させ、
    前記画像形成装置の電源投入から電源切断までの間に実行される最初の準備動作とその他の準備動作とでは、前記周回部材の加熱開始から前記加圧部材の前記押付位置への移動までの該周回部材の平均的な温度上昇速度が異なっていて該最初の準備動作の方が遅くなるように制御する制御装置として情報処理装置を機能させることを特徴とする制御プログラム。
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