JP2017040125A - 錠前装置 - Google Patents
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Description
[構成の説明]
第1実施形態の開錠システム1は、錠前の開錠や施錠を行うためのシステムであり、1又は複数の携帯端末10,1又は複数の錠前装置20,認証用サーバ30を有する(図1A)。なお、携帯端末10と錠前装置20とは、無線通信が可能となっている。また、携帯端末10は、インターネット2を介して認証用サーバ30と通信を行うと共に、認証用サーバ30は、インターネット2を介してSMSサーバ40と通信を行う。
操作部16は、タッチパネル等として構成され、各種操作を受け付ける。
また、携帯端末10には、錠前の開錠等を行うための端末用アプリがインストールされており、記憶部13には、端末用アプリとして動作するプログラムが保存されている。なお、端末用アプリは、例えば、記憶媒体17に記憶された状態で提供されても良いし、インターネット2を介して提供されても良い。
錠前装置20は、正しいパスワードが入力されると、キーボックス等の箱型部材を開閉する蓋部に設けられた錠前を開錠する。無論、これに限らず、錠前装置20は、様々な錠前を開錠する構成とすることができ、例えば、ロッカーや建物の戸や窓等に設けられた錠前を開錠しても良いし、建物の戸等に設けられた錠前に後から取り付けられ、該錠前を開錠する構成となっていても良い。また、錠前装置20は、予め定められた条件が充足されると、自装置に記憶されているパスワード(錠前装置パスワード)を更新する(詳細は後述する)。
近距離通信部21は、ブルートゥースにより近距離の無線通信を行う部位であり、携帯端末10と無線通信を行う。無論、ブルートゥースに替えて、例えば、無線LAN等の規格に従い近距離の無線通信を行っても良い。
表示部23は、LEDや液晶ディスプレイ等から構成され、各種情報を表示する。
制御部25は、CPU,ROM,RAM,I/O及びこれらを接続するバスライン等からなる周知のコンピュータを中心に構成されており、ROMに記憶されているプログラム等に従い動作する。また、制御部25は、現在の年月日時を特定する時計機能を有している。
錠前27は、箱型部材を開閉する蓋部に設けられており、施錠されると蓋部が開放できない状態にする。
認証用サーバ30は、錠前装置20に錠前を開錠させるためのパスワードをユーザに通知すると共に、錠前装置20と同様のタイミング及び更新方法で、自装置に記憶されているパスワード(サーバパスワード)を更新する(詳細は後述する)。
通信部31は、インターネット2や携帯電話回線へのアクセスを行う部位であり、無線通信を介して携帯端末10と通信を行う。
操作部35は、キーボードやマウス等として構成され、各種操作を受け付ける。
また、認証用サーバ30には、錠前27を開錠するためのパスワードをユーザに通知するサーバ用アプリがインストールされており、記憶部32には、サーバ用アプリとして動作するプログラムが保存されている。なお、サーバ用アプリは、例えば、記憶媒体36に記憶された状態で提供されても良いし、インターネット2を介して提供されても良い。
ここで、錠前装置20が設けられた箱型部材の一例について説明する。箱型部材50は、錠前装置20が搭載されており、内部に保全対象物を収納可能であると共に、南京錠として構成されている(図3A,3B)。
テンキー52は、前側部分51aにおける正面側の主面に配されており、錠前装置20の操作部24に相当する。
次に、第1実施形態の開錠システム1の動作について説明する。
開錠システム1は、錠前27の開錠が許可されているユーザに対し、該錠前27を開錠するパスワードを通知する。具体的には、該ユーザのユーザIDと錠前27に設けられた錠前装置20の装置IDが、携帯端末10から認証用サーバ30に送信され、これらのIDにより認証処理が行われる。認証処理により、該ユーザによる該錠前27の開錠を許可するか否かが決定され、許可された場合、携帯端末10を介して該ユーザにパスワード(認証用サーバ30に記憶されているサーバパスワード)が通知される。通知されるパスワードは、錠前装置20に記憶されている錠前装置パスワードに対応しており(一例として、これらのパスワードが一致しており)、ユーザが通知されたパスワードを錠前装置20に入力すると、該錠前27が開錠される。
S124では、携帯端末10は、時計アプリにより現在の年月日時を特定し、ログ情報に、現在の年月日時と、対象錠前の開錠の記録と、対象錠前に設けられた錠前装置20の装置ID等を追加する。
S128では、認証用サーバ30は、時計アプリにより現在の年月日時を特定し、ログ情報に、現在の年月日時と、対象錠前の開錠の記録と、対象ユーザのユーザIDと、対象錠前に設けられた錠前装置20の装置ID等を追加する。
S136では、携帯端末10は、収容状態と施錠がなされた旨の情報を受信すると、時計アプリにより現在の年月日時を特定する。そして、ログ情報に、現在の年月日時と、収容状態と、対象錠前の施錠の記録と、対象錠前に設けられた錠前装置20の装置ID等を追加する。
S140では、認証用サーバ30は、収容状態と施錠がなされた旨の情報を受信すると、時計アプリにより現在の年月日時を特定する。そして、ログ情報に、現在の年月日時と、収容状態と、対象錠前の施錠の記録と、対象ユーザのユーザIDと、対象錠前に設けられた錠前装置20の装置ID等を追加する。
次に、第2実施形態の開錠システム1について説明する。第2実施形態の開錠システム1は、第1実施形態と同様の構成を有しているが、錠前装置パスワードやサーバパスワードの更新タイミングが異なっている。具体的には、第1実施形態では、開錠後に錠前装置パスワード及びサーバパスワードが更新される。これに対し、第2実施形態では、予め定められた更新時期が到来するとこれらのパスワードが更新される。具体的には、例えば、所定時間が経過する度にこれらのパスワードを更新しても良いし、予め定められた年月日時が到来した際にこれらのパスワードを更新しても良い。そして、開錠処理では、錠前装置20にて特定される時刻を認証用サーバ30にて特定される時刻に合わせる時刻合わせが行われる。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
まず、第2実施形態の開錠処理について詳しく説明する(図5)。
S200〜S204は、第1実施形態の開錠処理のS100〜S104と同様であるため、説明を省略する。
S208では、日時情報を受信した携帯端末10は、錠前装置20に日時情報を送信する。
S224では、錠前装置20は、携帯端末10に対し、対象錠前を開錠した旨を示す開錠通知を送信する。
S228,S230は、第1実施形態の開錠処理のS124,S128と同様であり、S232〜S242は、第1実施形態の開錠処理のS130〜S140と同様であるため、説明を省略する。
次に、予め定められた更新時期が到来すると、錠前装置20に記憶されている錠前装置パスワードを更新する錠前装置パスワード更新処理について説明する(図6A)。なお、本処理は、錠前装置20にて周期的なタイミングで実行される。
(3)サーバパスワード更新処理について
次に、予め定められた更新時期が到来すると、認証用サーバ30に記憶されているサーバパスワードを更新するサーバパスワード更新処理について説明する(図6B)。なお、本処理は、認証用サーバ30にて周期的なタイミングで実行される。
[他の実施形態]
(1)第1,第2実施形態では、ショートメッセージサービスを利用して認証用サーバ30からユーザにパスワードが通知される。しかしながら、パスワードの通知方法はこれに限定されることは無く、例えば、電子メールによりパスワードを通知しても良いし、携帯端末10から認証用サーバ30に設けられたウェブサイトにアクセスすることで、パスワードを通知しても良い。また、認証用サーバ30から携帯端末10における携帯用アプリにパスワードを送信しても良いし、認証用サーバ30の表示部34にパスワードを表示すると共に、オペレータが携帯端末10に電話をかけ、表示されたパスワードをユーザに知らせても良い。
(2)第1実施形態の開錠処理では、錠前27の開錠が行われた後の段階で、錠前装置パスワードとサーバパスワードが更新される。しかしながら、これに限らず、認証処理にて開錠が決定された後に、携帯端末10を介して錠前装置20と認証用サーバ30との間で通信を行い、錠前装置パスワードとサーバパスワードを更新しても良い。そして、更新を行った後に、認証用サーバ30からユーザに対しサーバパスワードを通知し、錠前装置20に正しいパスワードが入力された際には、錠前27を開錠しても良い。このような構成を有する場合であっても、同様の効果を得ることができる。
また、第2実施形態の時刻合せでは、錠前装置20にて特定される年月日時が、認証用サーバ30にて特定される年月日時に合わせられる。
(4)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
第1,第2実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)ユーザが錠前27の開錠を行う際には、装置IDとユーザIDが認証用サーバ30に送信され、認証用サーバ30での認証処理にて開錠を許可するか否かが決定される。そして、開錠を許可する場合には、認証用サーバ30にて記憶されているサーバパスワードがショートメッセージサービスを利用してユーザに通知され、通知されたサーバパスワードを錠前装置20に入力することで、錠前27が開錠される。
(2)また、高度なセキュリティを要する認証処理は、処理負荷が大きく、高性能のハードウェアが必要になると共に、処理が複雑であるため不具合が混入する可能性が高い。このため、仮に認証処理を錠前装置20で行うとなると、錠前装置20のコストが増加する。これに対し、開錠システム1では、複数の錠前27の開錠に対応する認証処理が認証用サーバ30にて一括して行われており、各錠前装置20の処理が簡略化されている。
(3)また、錠前装置20に不具合が混入した場合、数多くの錠前装置20を個別に修正する必要があり、多大なコストが必要となるが、認証用サーバ30の不具合に対処する場合には、認証用サーバ30に対し1回の修正を行うのみで対処できる。これに対し、開錠システム1のように、複雑な認証処理を認証用サーバ30で行うことで、錠前装置20への不具合の混入を抑えることができる。さらに、認証処理のバージョンアップを行いたい場合にも、認証用サーバ30に対し1回の修正を行うのみで対処できる。このため、不具合への対処やメンテナンスが容易になる。
(a)錠前(27)を開錠する錠前装置(20)と、携帯端末(10)と、無線通信を介して前記携帯端末と通信を行うサーバ(30)とを有する開錠システム(1)において、前記錠前装置は、パスワードの入力を受け付けるパスワード受付部(S114,S220)と、前記パスワード受付部が入力を受け付けた前記パスワードが、自装置にて記憶されている錠前装置パスワードに対応する場合には、前記錠前を開錠する開錠部(S116,S222)と、を備え、前記携帯端末は、前記錠前装置を識別するための装置識別情報を取得する識別情報取得部(S102,S202)と、前記装置識別情報と、ユーザを識別するためのユーザ識別情報とを前記サーバに送信する識別情報送信部(S104,S204)と、を備え、前記サーバは、前記装置識別情報及び前記ユーザ識別情報を、前記携帯端末から受信する識別情報受信部(S104,S204)と、前記識別情報受信部が受信した前記装置識別情報及び前記ユーザ識別情報に基づき、前記錠前の開錠を許可するか否かを決定する開錠決定部(S106,S212)と、前記錠前の開錠を許可する場合には、自装置にて記憶されているパスワードであって、前記錠前装置パスワードに対応するパスワードであるサーバパスワードを前記ユーザに通知するための処理を行うパスワード通知部(S108,S214)と、を備えること、を特徴とする開錠システム(1)。
また、錠前装置による錠前装置パスワードの更新タイミングとサーバによるサーバパスワードの更新タイミングを確実に同期させることができる。このため、一方のパスワードのみが更新された結果、錠前装置パスワードとサーバパスワードが異なってしまい、サーバから通知されたサーバパスワードを錠前装置に入力したにも関わらず、錠前を開錠できないという事態の発生を抑止できる。
また、錠前装置による錠前装置パスワードの更新タイミングとサーバによるサーバパスワードの更新タイミングを同期させることができ、一方のパスワードのみが更新された結果、錠前装置パスワードとサーバパスワードが異なってしまうという事態の発生を抑止できる。
(h)また、(a)から(g)において、前記錠前装置は、前記開錠部が前記錠前を開錠すると、前記携帯端末に対し、前記錠前の開錠を示す開錠通知を送信する開錠通知部(S118,S224)をさらに備え、前記携帯端末は、前記錠前装置から前記開錠通知を受信すると、現在の日時と、前記錠前の開錠を記録する携帯端末記録部(S118,S124,S224,S228)をさらに備えること、を特徴とする開錠システム。
第1,第2実施形態における認証用サーバ30がサーバの一例に相当し、装置IDが装置識別情報の一例に、ユーザIDがユーザ識別情報の一例に相当する。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
また、第1実施形態の開錠処理のS102が識別情報提供部,識別情報取得部の一例に、S104が識別情報送信部,識別情報受信部の一例に、S106が開錠決定部の一例に、S108がパスワード通知部の一例に、S110がパスワード受信部の一例に、S112が報知部の一例に、S114がパスワード受付部の一例に、S116が開錠部の一例に相当する。
Claims (3)
- サーバからユーザに通知されるパスワードの入力を受け付けるパスワード受付部と、
前記パスワード受付部が入力を受け付けた前記パスワードが、自装置にて記憶されている錠前装置パスワードに対応する場合には、錠前を開錠する開錠部と、を備えることを特徴とする錠前装置であって、
前記サーバは、前記錠前装置を識別するための装置識別情報と、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報とを、無線通信を介して前記ユーザの携帯端末から受信すると共に、これらの識別情報に基づき前記錠前の開錠を許可するか否かを決定し、該開錠を許可する場合には、当該サーバに記憶されている、前記錠前装置パスワードに対応するサーバパスワードを該ユーザに通知すること、
を特徴とする錠前装置。 - 請求項1に記載の錠前装置において、
前記錠前装置は、前記携帯端末に前記装置識別情報を提供する識別情報提供部をさらに備え、
前記携帯端末は、前記錠前装置から取得した前記装置識別情報を前記サーバに送信すること、
を特徴とする錠前装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の錠前装置において、
前記サーバパスワードは、前記錠前の開錠を許可することを決定した前記サーバから前記携帯端末に無線通信を介して送信され、該携帯端末により前記ユーザに通知されること、
を特徴とする錠前装置。
Priority Applications (1)
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