JP2017040060A - 防舷装置 - Google Patents

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Takeshi Terada
岳 寺田
智宏 辻
Tomohiro Tsuji
智宏 辻
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Abstract

【課題】緩衝部材の過圧縮を防止するための、耐久性の高いストッパを備える防舷装置を提供する。
【解決手段】本発明の防舷装置は、船舶が接岸する接舷面に取り付けられる防舷装置であって、前記船舶に接触する受衝部材と、緩衝部材と、ストッパとを備える。前記緩衝部材は、前記受衝部材と前記接舷面との間に配置され、弾性材料からなり、前記接舷面に直交する法線方向に圧縮変形可能である。前記ストッパは、ストッパ本体を有する。前記ストッパ本体は、前記緩衝部材の過圧縮を防止するように、前記受衝部材と前記接舷面との間において前記法線方向に延びるように配置される。前記ストッパ本体は、内部に空洞を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、接岸時に船舶を保護するための防舷装置に関する。
岸壁や桟橋等の接舷面には、当該接舷面に船舶が接岸する際の衝撃を緩和すべく防舷装置が設置されることがある。防舷装置には様々なタイプが存在するが、その1つに、船舶に接触する受衝板を接舷面に緩衝部材を介して連結するタイプがある。この種の緩衝部材は、通常、ゴム等の弾性材料からなり圧縮変形可能であり、船舶との接触により受衝板が接舷面に向かって押されたときの衝撃のエネルギーを吸収する。これにより、船舶及び接舷面が損傷することを回避することができる。
特許文献1には、以上のタイプの防舷装置が開示されている。特許文献1の防舷装置では、接舷面と受衝板との間にスペーサを挟んで二か所に緩衝部材が設けられている。スペーサの受衝板側には、緩衝部材の過圧縮を防止するための円柱状のストッパが設けられている。ストッパは、スペーサから受衝板に向かって突出するように延びている。
特開2013−28908号公報
特許文献1のストッパは、緩衝部材が過圧縮されるのを防ぐという目的上、当該圧縮方向に一定程度の長さが必要であり、鋼材等で構成されているため一定程度の重量を有する。また、特許文献1のストッパは、スペーサから受衝板に向かって突出するように延びており、受衝板を介して船舶から衝撃のエネルギーを繰り返し受け取る。従って、脱落しないよう、ストッパの耐久性をさらに向上させることが望まれる。
本発明は、緩衝部材の過圧縮を防止するための、耐久性の高いストッパを備える防舷装置を提供することを目的とする。
本発明の第1観点に係る防舷装置は、船舶が接岸する接舷面に取り付けられる防舷装置であって、前記船舶に接触する受衝部材と、緩衝部材と、ストッパとを備える。前記緩衝部材は、前記受衝部材と前記接舷面との間に配置され、弾性材料からなり、前記接舷面に直交する法線方向に圧縮変形可能である。前記ストッパは、ストッパ本体を有する。前記ストッパ本体は、前記緩衝部材の過圧縮を防止するように、前記受衝部材と前記接舷面との間において前記法線方向に延びるように配置される。前記ストッパ本体は、内部に空洞を有する。なお、ここでいう「法線方向に延びる」とは、法線方向に平行又は略平行に延びることに加え、法線方向に対し傾きを以って延びることも含まれるものとする。
本発明の第2観点に係る防舷装置は、第1観点に係る防舷装置であって、前記ストッパ本体は、前記法線方向に沿って第1端部及び第2端部を有し、前記第1端部側で前記受衝部材又は前記接舷面に固定される。前記ストッパは、前記ストッパ本体の前記第2端部側において前記空洞を閉鎖するカバーをさらに有する。
本発明の第3観点に係る防舷装置は、第2観点に係る防舷装置であって、前記カバーは、少なくとも最外面がゴム製又は樹脂製である。
本発明の第4観点に係る防舷装置は、第1観点から第3観点のいずれかに係る防舷装置であって、前記ストッパ本体は、前記法線方向に延びる中央軸線を有する筒体である。
本発明の第5観点に係る防舷装置は、第1観点から第4観点のいずれかに係る防舷装置であって、前記ストッパ本体は、鋼材からなる。
本発明の第6観点に係る防舷装置は、第1観点から第5観点のいずれかに係る防舷装置であって、前記ストッパ本体は、前記受衝部材又は前記接舷面に溶接により又は締結具を用いて固定される。
本発明の第7観点に係る防舷装置は、第1観点から第6観点のいずれかに係る防舷装置であって、前記緩衝部材は、前記受衝部材と前記接舷面との間に内部空間を画定するように構成され、前記ストッパは、当該内部空間内に配置される。
本発明の第8観点に係る防舷装置は、第1観点から第7観点のいずれかに係る防舷装置であって、前記ストッパは、前記船舶が前記受衝部材に接触し、前記受衝部材が前記接舷面に対し設計接岸角度を為すように前記緩衝部材が変形した場合において、前記緩衝部材と接触しないように構成されている。
本発明の第9観点に係る防舷装置は、第1観点から第8観点のいずれかに係る防舷装置であって、前記ストッパ本体の前記法線方向に垂直な断面径D1と、前記ストッパの前記法線方向の長さL1との比L1/D1は、1より大きい。
本発明によれば、岸壁や桟橋等の接舷面と、防舷装置の受衝部材との間において、緩衝部材の過圧縮を防止するためのストッパが配置される。ストッパのストッパ本体は、内部に空洞を有する。従って、ストッパが軽量化されており、船舶から衝撃のエネルギーを繰り返し受け取ったとしても脱落の問題が生じにくい。その結果、ストッパの耐久性が向上する。
本発明の一実施形態に係る防舷装置が接舷面に設置された様子を示す横断面図。 緩衝部材の斜視図。 図1の防舷装置において、緩衝部材が接舷面の法線方向に沿って最大限圧縮変形した状態を示す横断面図。 ストッパの横断面図。 図1の防舷装置において、受衝部材が接舷面に対し設計接岸角度を為すように緩衝部材が変形した状態を示す横断面図。 変形例に係る防舷装置が接舷面に設置された様子を示す横断面図。 別の変形例に係る防舷装置が接舷面に設置された様子を示す横断面図。 さらに別の変形例に係るストッパの横断面図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る防舷装置について説明する。防舷装置には、円筒型、パイ型、アーチ型等、様々な形状のものがあるが、以下では、本発明を円筒型の防舷装置に適用した場合の一例について説明する。
<1.第1実施形態>
図1に、本実施形態に係る防舷装置1の横断面図を示す。防舷装置1は、岸壁や桟橋等の船舶が接岸する接舷面5に取り付けられ、当該接舷面5に船舶が接岸する際の衝撃を緩和する。防舷装置1は、船舶の側面等に直接接触する受衝部材10を備え、さらに受衝部材10と接舷面5との間に緩衝部材20を備える。そして、船舶の接岸時には、緩衝部材20が受衝部材10と接舷面5との間で圧縮変形することで、受衝部材10が船舶との衝突により受け取ったエネルギーを吸収し、それにより船舶及び接舷面5の双方を保護することができる。図1は、受衝部材10に外力が加えられていない通常状態の防舷装置1を示している。
本実施形態では、受衝部材10は、鋼材からなる受衝板11を有し、受衝板11の船舶側の外面11aには、船舶の損傷を防止すべく、より剛性の低い材質からなる表面部材12が固定されている。典型的には、表面部材12は、ゴムや樹脂製である。受衝板11は、接舷面5に平行又は略平行に設置される。なお、受衝部材10は、受衝板11の部分のみならず全体としても板状であるが、船舶の側面等を適切に受け取ることができる限り、形状は問わない。また、受衝板11の材質は、鋼材に限られず、受衝板としての機能に適した剛性を確保することができる限り、他の金属製であってもよいし、或いは樹脂やセラミック製とすることもできる。なお、表面部材12は省略することができる。
受衝板11の接舷面5側には、緩衝部材20が配置される。より具体的には、緩衝部材20は、スペーサ30を挟んで受衝板11の裏面11b側に取り付けられる。本実施形態のスペーサ30は、リング状の部材であり、その中心軸は、接舷面5に直交する法線方向(以下、A1方向という)に平行又は略平行に延びている。スペーサ30は、受衝板11の裏面11bに直接連結される。連結の態様は、適宜選択することができるが、典型的には、溶接により、及び/又はボルト等の締結具を用いて連結することができる。なお、他の実施形態では、スペーサ30を省略し、受衝板11と緩衝部材20とを直接連結することもできる。ただし、スペーサ30は、緩衝部材20の圧縮変形量を増加させ、ひいては船舶からの衝突のエネルギーを緩衝部材20においてより多く吸収できるようにするという機能を有しており、その点では、スペーサ30を設けることが好ましい。スペーサ30の材質は特に限定されず、本実施形態では鋼材からなるが、スペーサとしての以上の機能に適した剛性を確保することができる限り、他の金属製であってもよいし、或いは樹脂やセラミック製とすることもできる。
本実施形態の緩衝部材20は、スペーサ30の接舷面5側に直接連結される。連結の態様は、適宜選択することができるが、典型的には、ボルト等の締結具を用いて連結することができる。例えば、スペーサ30のネジのないボルト穴にボルトを挿入し、これを緩衝部材20の内部に埋め込まれた袋ナットで固定することで、連結することができる。図2は、緩衝部材20の斜視図である。図1及び図2に示すように、緩衝部材20は、A1方向に平行又は略平行に延びる中心軸を有する概ね円錐台形の外形を有しており、図1に示すように、内部空間S1を有する筒状に構成されている。言い換えると、緩衝部材20は、A1方向に沿って受衝板11側から接舷面5側に向かうにつれて徐々に拡径する筒状部材である。ただし、図1及び図2に示すように、受衝板11側の端部21は、A1方向に沿って拡径しておらず、円筒状であり、この端部21の受衝板11側の端面が、スペーサ30に直接連結される。一方、接舷面5側の端部は、フランジ部22を構成している。また、図1に示すように、緩衝部材20は、概ね一定の厚みを有している。
フランジ部22は、厚みの薄いリング状であり、フランジ部22の接舷面5側の端面が接舷面5に直接連結される。接舷面5は、一般的にはコンクリートで構成されている。そのため、フランジ部22には、周方向に沿って複数箇所にA1方向に平行又は略平行に延びる貫通孔22aが形成されており、この貫通孔22aを介して接舷面5にボルト等の締結具が挿入される。これにより、防舷装置1がしっかりと接舷面5に固定される。このように貫通孔22aは、防舷装置1と接舷面5とを固定する役割を果たすため、防舷装置1に加わる外力が均等に分散されるように、周方向に一定の間隔で配置されることが好ましい。また、緩衝部材20の外周面のうち、A1方向に沿ってフランジ部22寄りの位置には、周方向に沿って径方向外方に突出する複数の凸部23が形成されている。凸部23と貫通孔22aとは、周方向に沿って交互に配置される。また、緩衝部材20が接舷面5に取り付けられたとき、緩衝部材20、接舷面5、スペーサ30及び受衝板11により、概ね閉鎖された内部空間S1が画定される。この内部空間S1へは、接舷面5と緩衝部材20との取り付け箇所からの海水の浸水がある程度起こり得る。
緩衝部材20は、弾性材料からなり、船舶との衝突のエネルギーを受け取ってA1方向に圧縮変形可能に構成されている。緩衝部材20は、緩衝部材としての機能に適した弾性を確保することができる限り材質は問われないが、典型的にはゴム製であり、様々な組成のゴムを使用することができる。図3は、図1の通常状態から受衝板11にA1方向の外力が加えられ、それにより緩衝部材20がA1方向に圧縮変形した状態の防舷装置1を示している。上述の凸部23は、緩衝部材20にA1方向の圧縮力が加わったときに、緩衝部材20を一定の形状に圧縮変形させるのに役立ち、圧縮変形により吸収できるエネルギーの量を安定化させることができる。凸部23も、周方向に一定の間隔で配置されることが好ましい。
ところで、通常、緩衝部材20は、圧縮量が多いほどエネルギーの吸収量が増すことになる。しかしながら、緩衝部材20が保証できる圧縮量以上の負荷が加わると、緩衝部材20には損傷が生じ得る。そのため、かかる過圧縮を防止するべく、防舷装置1にはストッパ40が設けられている。
図4は、ストッパ40の横断面図である。図1及び図4に示すように、本実施形態のストッパ40は、受衝板11と接舷面5との間に配置されるストッパ本体41を備える。ストッパ本体41は、A1方向に延びる中央軸線を有する円筒体である。すなわち、ストッパ本体41の内部には、空洞S2が形成されている。本実施形態では、ストッパ40は、緩衝部材20内に形成される内部空間S1内に配置される。より具体的には、ストッパ本体41のA1方向に沿った受衝板11側の第1端部41aは、リング状のスペーサ30の中央の円形開口S3に挿入される。第1端部41aは、受衝板11の裏面11bに固定され、これにより空洞S2の受衝板11側が閉鎖される。本実施形態では、スペーサ30の円形開口S3のA1方向に垂直な断面径は、ストッパ本体41のA1方向に垂直な断面径D1に略等しい。
ストッパ本体41の材質は特に限定されず、本実施形態では鋼材からなるが、ストッパとしての機能(詳細は後述する)に適した剛性を確保することができる限り、他の金属製であってもよいし、或いは樹脂やセラミック製、ゴム製等とすることもできる。また、受衝板11と第1端部41aとの連結の態様は、適宜選択することができ、例えば、密閉するように接着できる点では溶接による連結が好ましいが、ボルト等の締結具を用いて連結することもできる。
ストッパ本体41のA1方向に沿った接舷面5側の第2端部41bには、空洞S2の接舷面5側を閉鎖するカバー50が取り付けられる。本実施形態のカバー50は、空洞S2に面する円板51と、円板51の外側の端面51a全体を覆う同じく円板状の表面部材52とを有する。円板51の材質は特に限定されないが、本実施形態では鋼材からなり、ストッパ本体41と溶接により、及び/又はボルト等の締結具を用いて連結することができる。なお、空洞S2内に海水が入り込み、ストッパ本体41の内側が腐食することがないように構成することが好ましく、この意味では、ストッパ本体41とカバー50との連結方法としては溶接が優れている。ストッパ本体41と受衝板11との連結方法についても同様である。また、他の実施形態では、カバー50を省略することも可能である。この場合、ストッパ本体41の内表面が海水により腐食しないように、メッキ処理等の錆び対策を行うことが好ましい。また、ストッパ本体41の外表面についても、メッキ処理等の錆び対策を行うことが好ましい。
表面部材52は、円板51よりも剛性の低い弾性材料からなり、典型的には、ゴムや樹脂製である。なお、表面部材52は、緩衝部材20の圧縮変形時にカバー50が接舷面5に衝突したときの衝撃を和らげる役割を果たす。そのため、他の実施形態では、表面部材52は省略することも可能であるが、円板51が鋼材のような剛性の高い材料から構成される場合には、このような緩衝機能を発揮する表面部材52を設けることが好ましい。また、円板51を剛性の低いゴムや樹脂等の弾性材料から構成した上で、表面部材52を省略することもできる。円板51と表面部材52との連結の態様は特に限定されないが、例えば、両者を貫通するボルト等の締結具で連結することができる。
本実施形態のストッパ40は、A1方向に細長く、ストッパ本体41のA1方向に垂直な断面径D1と、ストッパ40のA1方向の長さL1との比L1/D1は、本実施形態では、L1/D1>1である。しかしながら、L1/D1>1.5とすることもできるし、L1/D1>2とすることもできる。L1/D1の値は、緩衝部材20のA1方向の設計上の最大圧縮量等に応じて、適宜決定される。
以下、図3及び図5を参照しつつ、船舶の衝突に伴う圧縮変形時の緩衝部材20について説明する。まず、船舶が、A1方向に直交又は略直交する方向に受衝部材10を押圧した場合、緩衝部材20は、図3に示すように、周方向の断面がS字を描くように圧縮変形する。このとき、船舶の衝突の力が強い程、緩衝部材20のA1方向の圧縮量は増加することになるが、一定量まで圧縮すると、ストッパ40のカバー50が接舷面5に接触する。また、ストッパ本体41は、緩衝部材20よりも剛性の高い材料からなり、特に本実施形態では鋼材からなるため、ストッパ40はA1方向に殆ど圧縮変形することがない。従って、ストッパ40が障害物となり、受衝板11は接舷面5からストッパ40の長さL1以下の距離に近づくことができず、ストッパ40により緩衝部材20の圧縮量が制限されることになる。また、本実施形態では、ストッパ40における接舷面5との接触面は、円板状のカバー50である。従って、面で大きく接舷面5との衝撃を受け取ることができる。
一方、図5は、船舶が受衝部材10に斜めに衝突し、受衝部材10が接舷面5に対し設計接岸角度を為すように移動した場合の、緩衝部材20の変形の様子を示している。設計接岸角度とは、受衝部材10の接舷面5に対する角度であって、受衝部材10が接舷面5に対しそれ以下の角度を為すようにしか緩衝部材20が変形しない限り、緩衝部材20が破損しないことや所定の性能値を保証する角度である。設計接岸角度は1つの設計値であり、予め製造者により決められており、カタログ等に記載されることもある。図5に示すように、本実施形態の防舷装置1では、受衝部材10が接舷面5に対し設計接岸角度を為している状態において、ストッパ40は、カバー50の外周面においてさえ緩衝部材20の内周面と接触しない。従って、カバー50の外周縁部との接触や摩擦による、緩衝部材20の破損が抑制されるようになっている。
<2.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は、適宜組み合わせることができる。
<2−1>
上記実施形態では、ストッパ40は円筒形状とされたが、内部に空洞を有する任意の形状に構成することができる。例えば、ハニカム構造とすることもできる。また、空洞は、ストッパ本体41の端部に達している必要はない。別の例では、球状や直方体状等、様々な形状の空洞がストッパ40内に1又は複数形成されていてもよい。
<2−2>
ストッパ40の取り付け位置は、上述したものに限られない。例えば、図6に示すように、緩衝部材20の内部空間S1において、ストッパ本体41を接舷面5に固定することができる。また、図7に示すように、ストッパ40は、緩衝部材20の内部空間S1外に設置することもできる。この場合も、ストッパ本体41の取り付け位置は、受衝板11又は接舷面5のいずれであってもよい。
また、防舷装置には、円筒型以外にも、パイ型、アーチ型等の様々な形状のものがあるが、このような円筒型以外の防舷装置においても当然に、受衝部材と接岸面との接触を妨げる同様のストッパを設けることができる。
<2−3>
上記実施形態では、カバー50の表面部材52は、高さの低い円柱状であったが、図8に示すように外周縁部に丸みを付けて、全体として中央部分の膨出したような円板状としてもよい。この場合、表面部材52の外周縁部との接触や摩擦による緩衝部材20の損傷を、さらに効果的に抑制することができる。
1 防舷装置
5 接舷面
10 受衝部材
20 緩衝部材
30 スペーサ
40 ストッパ
41 ストッパ本体
41a 第1端部
41b 第2端部
50 カバー
S1 内部空間
S2 空洞

Claims (9)

  1. 船舶が接岸する接舷面に取り付けられる防舷装置であって、
    前記船舶に接触する受衝部材と、
    前記受衝部材と前記接舷面との間に配置され、弾性材料からなり、前記接舷面に直交する法線方向に圧縮変形可能である緩衝部材と、
    前記緩衝部材の過圧縮を防止するように、前記受衝部材と前記接舷面との間において前記法線方向に延びるように配置されるストッパ本体を有するストッパと
    を備え、
    前記ストッパ本体は、内部に空洞を有する、
    防舷装置。
  2. 前記ストッパ本体は、前記法線方向に沿って第1端部及び第2端部を有し、前記第1端部側で前記受衝部材又は前記接舷面に固定され、
    前記ストッパは、前記ストッパ本体の前記第2端部側において前記空洞を閉鎖するカバーをさらに有する、
    請求項1に記載の防舷装置。
  3. 前記カバーは、少なくとも最外面がゴム製又は樹脂製である、
    請求項2に記載の防舷装置。
  4. 前記ストッパ本体は、前記法線方向に延びる中央軸線を有する筒体である、
    請求項1から3のいずれかに記載の防舷装置。
  5. 前記ストッパ本体は、鋼材からなる、
    請求項1から4のいずれかに記載の防舷装置。
  6. 前記ストッパ本体は、前記受衝部材又は前記接舷面に溶接により又は締結具を用いて固定される、
    請求項1から5のいずれかに記載の防舷装置。
  7. 前記緩衝部材は、前記受衝部材と前記接舷面との間に内部空間を画定するように構成され、前記ストッパは、当該内部空間内に配置される、
    請求項1から6のいずれかに記載の防舷装置。
  8. 前記ストッパは、前記船舶が前記受衝部材に接触し、前記受衝部材が前記接舷面に対し設計接岸角度を為すように前記緩衝部材が変形した場合において、前記緩衝部材と接触しないように構成されている、
    請求項1から7のいずれかに記載の防舷装置。
  9. 前記ストッパ本体の前記法線方向に垂直な断面径D1と、前記ストッパの前記法線方向の長さL1との比L1/D1は、1より大きい、
    請求項1から8のいずれかに記載の防舷装置。
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