JP2017040012A - 発熱ウェアの温調スイッチ断線防止構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】大きな力で引っ張られても温調スイッチに接続された電線が破断したり損壊したりすることを防ぐ、発熱ウェアの温調スイッチ断線防止構造を提供する。
【解決手段】発熱ウェアの温調スイッチ断線防止構造は、発熱ウェア１に温調スイッチ２が取り付けられる。温調スイッチ２のスイッチ本体２１内には、制御ユニットが収容される。制御ユニットに接続された第１の電線２３は、スイッチ本体２１の縁部から延び、発熱ウェア１内に取付けられた加熱片３に接続された第２の電線３１に接続される。温調スイッチ２のスイッチ本体２１の縁部と、制御ユニットの第１の電線２３との接続箇所には、保護パッド４が設けられる。保護パッド４の第１の端部は、スイッチ本体２１の縁部に接続される。保護パッド４は、第１の端部から第２の端部に向かって延伸する。保護パッド４の第２の端部は、スイッチ本体２１の外側へ延びた第１の電線２３に位置する。
【選択図】図３
【解決手段】発熱ウェアの温調スイッチ断線防止構造は、発熱ウェア１に温調スイッチ２が取り付けられる。温調スイッチ２のスイッチ本体２１内には、制御ユニットが収容される。制御ユニットに接続された第１の電線２３は、スイッチ本体２１の縁部から延び、発熱ウェア１内に取付けられた加熱片３に接続された第２の電線３１に接続される。温調スイッチ２のスイッチ本体２１の縁部と、制御ユニットの第１の電線２３との接続箇所には、保護パッド４が設けられる。保護パッド４の第１の端部は、スイッチ本体２１の縁部に接続される。保護パッド４は、第１の端部から第２の端部に向かって延伸する。保護パッド４の第２の端部は、スイッチ本体２１の外側へ延びた第１の電線２３に位置する。
【選択図】図３
Description
本発明は、発熱ウェアの温調スイッチ断線防止構造に関し、特に、大きな力で引っ張られても温調スイッチに接続された電線が破断したり損壊したりすることを防ぐ、発熱ウェアの温調スイッチ断線防止構造に関する。
従来の発熱ウェアの温調スイッチは、主にスイッチ本体の収容室内に制御ユニットが収容され、スイッチ本体の背面に固定部材が取り付けられる。スイッチ本体内には、制御ユニットが固定される。制御ユニットは、スイッチ本体から延びた電線を介し、発熱ウェアの加熱片に接続された電線に接続される。温調スイッチのスイッチ本体は、発熱ウェアに縫合される。
通常、発熱ウェアが汚れると洗濯機で洗浄して脱水するが、このような洗浄方式の場合、発熱ウェアが損壊し易い上、発熱ウェアに縫合した温調スイッチは、洗濯機で洗浄及び脱水が行われると、洗濯機により掻き回されて発生される大きな力で不規則に引っ張られ、制御ユニットがスイッチ本体から延びた電線がスイッチ本体の縁部で繰り返して擦れ、軟らかい電線がスイッチ本体の硬くて鋭い縁部により切断される虞があった。また、制御ユニットの電線と加熱片の電線とが接続された箇所は接点構造の強度が弱いため、洗濯機の大きな力により引っ張られて電線が接続箇所から外れる虞もあった。
洗濯機により発熱ウェアを洗浄したり脱水したりすると、大きな引っ張り力により発熱ウェアが損壊する虞があるため、従来、発熱ウェアは優しく手洗いしなければならなかったが、毎日が忙しい現代人にとって、発熱ウェアを手洗いすることは非効率的かつ不便であった。そのため従来技術の問題点を改善する技術が求められていた。
本発明の目的は、大きな力で引っ張られても温調スイッチに接続された電線が破断したり損壊したりすることを防ぐ、発熱ウェアの温調スイッチ断線防止構造を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の第１の形態によれば、発熱ウェアの温調スイッチ断線防止構造であって、前記発熱ウェアには、温調スイッチが取り付けられ、前記温調スイッチのスイッチ本体内には、制御ユニットが収容され、前記制御ユニットに接続された第１の電線は、前記スイッチ本体の縁部から延び、前記発熱ウェア内に取付けられた加熱片に接続された第２の電線に接続され、前記温調スイッチの前記スイッチ本体の縁部と、前記制御ユニットの前記第１の電線との接続箇所には、保護パッドが設けられ、前記保護パッドの第１の端部は、前記スイッチ本体の縁部に接続され、前記保護パッドは、前記第１の端部から第２の端部に向かって延伸し、前記保護パッドの前記第２の端部は、前記スイッチ本体の外側へ延びた前記第１の電線に位置し、前記スイッチ本体の外側に位置する前記第１の電線の一部が前記保護パッドにより覆われることを特徴とする発熱ウェアの温調スイッチ断線防止構造が提供される。
前記保護パッドの硬度は、前記スイッチ本体の硬度より低いことが好ましい。
前記加熱片に接続された前記第２の電線には、位置決め部材が取り付けられ、前記温調スイッチの前記スイッチ本体及び前記位置決め部材は、前記発熱ウェアに固着され、前記温調スイッチの前記制御ユニットに接続された第１の電線と、前記加熱片に接続された前記第２の電線とが接続され、前記スイッチ本体と前記位置決め部材との間の電線組立部において、前記第１の電線と前記第２の電線とが接続される組立点は前記電線組立部に位置し、前記電線組立部の長さは前記スイッチ本体から前記位置決め部材に至るまでの直線距離より大きく、前記スイッチ本体と前記位置決め部材との間で前記電線組立部が湾曲することが好ましい。
本発明の発熱ウェアの温調スイッチ断線防止構造は、大きな力で引っ張られても温調スイッチに接続された電線が破断したり損壊したりすることを防ぐ。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、これによって本発明が限定されるものではない。
図１を参照する。図１に示すように、本発明の一実施形態に係る発熱ウェアの温調スイッチ断線防止構造の発熱ウェア１には、温調スイッチ２が取り付けられる。
図４及び図５を参照する。図４及び図５に示すように、温調スイッチ２のスイッチ本体２１の収容室２１１内には、制御ユニット２２が収容される。スイッチ本体２１の背面には、固定部材２４が取り付けられる。固定部材２４は、スイッチ本体２１と同様にシリコーンゲルからなり、溶融した固定部材２４がスイッチ本体２１の収容室２１１に注入され、冷却後、制御ユニット２２が収容室２１１内に封止される。制御ユニット２２に接続された複数本の第１の電線２３は、スイッチ本体２１の縁部から延び、発熱ウェア１内に取付けられた加熱片３に接続された複数本の第２の電線３１に接続される。
図４及び図５を参照する。図４及び図５に示すように、温調スイッチ２のスイッチ本体２１の収容室２１１内には、制御ユニット２２が収容される。スイッチ本体２１の背面には、固定部材２４が取り付けられる。固定部材２４は、スイッチ本体２１と同様にシリコーンゲルからなり、溶融した固定部材２４がスイッチ本体２１の収容室２１１に注入され、冷却後、制御ユニット２２が収容室２１１内に封止される。制御ユニット２２に接続された複数本の第１の電線２３は、スイッチ本体２１の縁部から延び、発熱ウェア１内に取付けられた加熱片３に接続された複数本の第２の電線３１に接続される。
図２及び図３を参照する。図２及び図３に示すように、温調スイッチ２のスイッチ本体２１の縁部と、制御ユニット２２と接続された第１の電線２３の接続箇所には、保護パッド４が設けられ、保護パッド４の第１の端部は、スイッチ本体２１の縁部に接続される。保護パッド４は、第１の端部から第２の端部に向かって延伸する。保護パッド４の第２の端部は、第１の電線２３がスイッチ本体２１の外側へ延びた第１の電線２３に位置し、スイッチ本体２１の外側に位置する第１の電線２３の一部が保護パッド４により覆われる。保護パッド４の第１の端部から第２の端部までの長さは約１０ｃｍであり、保護パッド４の厚さが第１の端部から第２の端部へ至る肉厚が漸薄となっている（図４参照）。保護パッド４は、シリコーンゲルからなり、保護パッド４の材料硬度はスイッチ本体２１及び固定部材２４の材料硬度より低い。本実施形態の保護パッド４の材料硬度は、スイッチ本体２１及び固定部材２４の材料硬度の約１／２〜１／３である。
加熱片３に接続された第２の電線３１には、位置決め部材５が取り付けられる。温調スイッチ２のスイッチ本体２１及び位置決め部材５は、発熱ウェア１に縫着する組立片１１に固着される。温調スイッチ２の制御ユニット２２に接続された第１の電線２３と、加熱片３に接続された第２の電線３１とが接続され、温調スイッチ２のスイッチ本体２１と位置決め部材５との間の電線組立部６において、第１の電線２３と第２の電線３１とが接続される組立点６１は、電線組立部６上に位置する。また、電線組立部６の長さは温調スイッチ２のスイッチ本体２１から位置決め部材５に至るまでの直線距離より大きく、温調スイッチ２のスイッチ本体２１と位置決め部材５との間で電線組立部６が湾曲し、第１の電線２３及び第２の電線３１の組立点６１は電線組立部６の折り曲げ部６２から離れている。
本実施形態において汚れた発熱ウェア１を洗浄する際、発熱ウェア１を洗濯機へ直接入れて洗うが、洗濯機で発熱ウェア１を揉み洗い、脱水などを行う際、不規則に撹拌されて大きな力で引っ張られても、本実施形態のスイッチ本体２１の縁部が、制御ユニット２２の第１の電線２３の保護パッド４により覆われているため、第１の電線２３とスイッチ本体２１の縁部とが連結されて一体化され、第１の電線２３とスイッチ本体２１とは相対運動せず、第１の電線２３がスイッチ本体２１の縁部に繰り返し擦られ、硬度が高く鋭いスイッチ本体２１の縁部で第１の電線２３が切断されてしまうことを防ぎ、複数本の第１の電線２３が保護パッド４により覆われ、複数本の第１の電線２３により力を受けるため第１の電線２３の引張強度が高く、第１の電線２３が容易に折れ曲がって損壊することを防ぐことができる。保護パッド４が軟らかい材料からなり、第１の端部から第１の電線２３の第２の端部に至る肉厚が漸薄になっているため、第１の電線２３は、保護パッド４の第２の端部で磨耗して破断してしまうことを防ぐことができる。
また、洗濯機により大きな引っ張り力が温調スイッチ２の第１の電線２３と加熱片３の第２の電線３１との組合せ箇所に加わると、本実施形態の温調スイッチ２のスイッチ本体２１と位置決め部材５との間の電線組立部６が折り曲げられて形成され、引っ張り力を受けると電線組立部６が適時伸縮し、引っ張り力に対してクッション作用が発生し、引っ張り力が主に電線組立部６の折り曲げ部６２に作用する。本実施形態は、第１の電線２３と第２の電線３１の組立点６１とから離れた折り曲げ部６２を利用することにより、構造強度が弱い組立点６１に引っ張り力が加わった際に外れたり破断したりすることを防ぐ。
上述したことから分かるように、本発明の発熱ウェアの温調スイッチ断線防止構造は、発熱ウェア１が汚れたときに、発熱ウェア１を洗濯機へ直接入れて洗っても、温調スイッチ２の第１の電線２３及び第２の電線３１が強く引っ張られて損壊することを防ぐことができるため、発熱ウェア１の洗浄が容易である上、ユーザが発熱ウェア１を着て激しく体を動かしても、温調スイッチ２の第１の電線２３及び第２の電線３１が不規則に引っ張られて損壊してしまうことを防ぐことができ、発熱ウェア１の使用寿命が長い。
１ 発熱ウェア
２ 温調スイッチ
３ 加熱片
４ 保護パッド
５ 位置決め部材
６ 電線組立部
１１ 組立片
２１ スイッチ本体
２２ 制御ユニット
２３ 第１の電線
２４ 固定部材
３１ 第２の電線
６１ 組立点
６２ 折り曲げ部
２１１ 収容室
２ 温調スイッチ
３ 加熱片
４ 保護パッド
５ 位置決め部材
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２４ 固定部材
３１ 第２の電線
６１ 組立点
６２ 折り曲げ部
２１１ 収容室
Claims (3)
- 発熱ウェアの温調スイッチ断線防止構造であって、
前記発熱ウェアには、温調スイッチが取り付けられ、
前記温調スイッチのスイッチ本体内には、制御ユニットが収容され、
前記制御ユニットに接続された第１の電線は、前記スイッチ本体の縁部から延び、前記発熱ウェア内に取付けられた加熱片に接続された第２の電線に接続され、
前記温調スイッチの前記スイッチ本体の縁部と、前記制御ユニットの前記第１の電線との接続箇所には、保護パッドが設けられ、前記保護パッドの第１の端部は、前記スイッチ本体の縁部に接続され、
前記保護パッドは、前記第１の端部から第２の端部に向かって延伸し、
前記保護パッドの前記第２の端部は、前記スイッチ本体の外側へ延びた前記第１の電線に位置し、前記スイッチ本体の外側に位置する前記第１の電線の一部が前記保護パッドにより覆われることを特徴とする、
発熱ウェアの温調スイッチ断線防止構造。 - 前記保護パッドの硬度は、前記スイッチ本体の硬度より低いことを特徴とする請求項１に記載の発熱ウェアの温調スイッチ断線防止構造。
- 前記加熱片に接続された前記第２の電線には、位置決め部材が取り付けられ、前記温調スイッチの前記スイッチ本体及び前記位置決め部材は、前記発熱ウェアに固着され、前記温調スイッチの前記制御ユニットに接続された第１の電線と、前記加熱片に接続された前記第２の電線とが接続され、前記スイッチ本体と前記位置決め部材との間の電線組立部において、前記第１の電線と前記第２の電線とが接続される組立点は前記電線組立部に位置し、前記電線組立部の長さは前記スイッチ本体から前記位置決め部材に至るまでの直線距離より大きく、前記スイッチ本体と前記位置決め部材との間で前記電線組立部が湾曲することを特徴とする請求項１に記載の発熱ウェアの温調スイッチ断線防止構造。
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| JP2015161144A JP6133368B2 (ja) | 2015-08-18 | 2015-08-18 | 発熱ウェアの温調スイッチ断線防止構造 |
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Citations (4)
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|---|---|---|---|---|
| JPH05174891A (ja) * | 1991-12-24 | 1993-07-13 | Makino Milling Mach Co Ltd | 端部補強手段を有したケーブル |
| JP3006659U (ja) * | 1994-07-14 | 1995-01-31 | 西日本電線株式会社 | 断線を防止できるケ−ブル導体接続部の構造 |
| JPH11191441A (ja) * | 1997-12-26 | 1999-07-13 | Hitachi Cable Ltd | 電線の回転防止構造 |
| JP2014101592A (ja) * | 2012-11-16 | 2014-06-05 | Kumagai Denko Kk | 外套 |
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