JP2017039229A - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の処理単位を含む印刷データの印刷処理にあたり、RIP処理及び出力処理のために印刷データを一時記憶する一時記憶手段の記憶容量を増大させずに間欠印刷を防止しつつ、印刷処理の処理速度を向上させる画像形成装置を提供する。【解決手段】予測部は、入力された印刷ジョブに含まれる各ページデータについて、RIP処理に要する時間の予測値である予測RIP時間、出力処理に要する時間の予測値である予測出力時間、及び、当該ページデータのRIP処理及び出力処理のために必要なワークメモリの記憶容量の予測値である予測メモリ使用量を予測する。並べ替え部は、次処理ページの予測RIP時間が前処理ページの予測出力時間以下であり、且つ、次処理ページと前処理ページの予測メモリ使用量の合計がワークメモリに設定された所定のメモリ上限値以下となる処理順条件を満たすように、印刷ジョブに含まれる各ページデータの印刷処理順を変更する。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
プリンタあるいは複合機などの画像形成装置は、入力される印刷データに基づいて印刷処理を行う。印刷データは、印刷処理の対象となる文書などが、例えばPost ScriptなどのPDL(ページ記述言語;Page Description Language)で記述されている。PDLで記述された印刷データは、画像形成装置において、紙などの印刷媒体に対して印刷データに含まれる文字や画などを具現化する出力処理(プリント処理)を行う出力部が認識可能なラスタデータに展開される。当該処理はRIP処理と呼ばれる。
出力処理に比してRIP処理に時間がかかる場合があり、出力部における出力処理が間欠的に行われる間欠印刷と呼ばれる事象が発生する場合がある。例えば、複数ページからなる印刷ジョブの印刷処理を行う場合、前ページのRIP処理終了後から次ページのRIP処理が開始されるのが一般的である。前ページのRIP処理終了後、前ページの出力処理終了までの間に次ページのRIP処理が終了できない場合、間欠印刷が生じる。
間欠印刷により、例えば連続給紙型(1枚の長い印刷媒体に複数ページを連続的にプリントし、プリント後に印刷媒体をカットする方式)の画像形成装置においては、出力部が待機している間にも給紙(紙送り)が行われるから、ページ間において白紙部分が生じてしまう。さらに、前ページの出力処理終了から次ページの出力処理開始までの時間があまりに長いと、出力部が待機状態に入ってしまう場合があり(サイクルダウン)、この場合、次ページの出力の際に再度立ち上げ(サイクルアップ)動作が必要になるために処理時間が増大してしまう。
従来、間欠印刷を防止するための技術が提案されている。例えば、特許文献1には、印刷ジョブ毎に、RIP処理に要する時間及び印刷処理部(プリンタ)における排出時間を予測し、両予測時間に基づいて印刷ジョブ間に間欠が生じると判定された場合にユーザに通知する技術が開示されている。特許文献2には、RIP処理に要する時間を予測して間欠が生じると判定された場合には、1バンド領域分のRIP処理が完了するまで印刷処理の開始を一旦停止させる技術が開示されている。
特開2006−209217号公報 特開平11−240211号公報
間欠印刷が生じると判定された場合に、出力部における出力処理を一旦停止するなどの処置を施せば、間欠印刷を防止することができる。しかし、このような方法は、印刷処理全体の処理速度の低下を招く。
また、RIP処理及び出力処理にあたり、その対象となる印刷データの一部の処理単位(例えばページ)が一時記憶装置に記憶されるのが一般的である。このような場合、当該一部記憶装置の容量が十分でないために、連続する2つの処理単位分の印刷データが同時に記憶できずに、前処理単位の出力処理と次処理単位のRIP処理とが同時に行えず、これにより間欠印刷を引き起こす場合がある。このような場合、一時記憶装置の容量を増大させて間欠印刷を防止することが考えられるが、コストなどの観点から一時記憶装置の大容量化は好ましくない。
本発明の目的は、複数の処理単位を含む印刷データの印刷処理にあたり、RIP処理及び出力処理のために印刷データを一時記憶する一時記憶手段の記憶容量を増大させずに間欠印刷を防止しつつ、印刷データにおいて定められた順番において複数の処理単位を印刷する場合に比べ、印刷処理の処理速度を向上させることにある。
本発明に係る画像形成装置は、複数の処理単位を含む印刷データをラスタデータへ展開する展開処理に要する時間の予測値である予測RIP時間を前記処理単位毎に演算するRIP時間予測手段と、ラスタデータに展開された前記印刷データの出力処理に要する時間の予測値である予測出力時間を前記処理単位毎に演算する出力時間予測手段と、前記展開処理及び前記出力処理のために、前記複数の処理単位のうち一部の処理単位分の前記印刷データが順次一時的に記憶される一時記憶手段と、前記展開処理及び前記出力処理のために必要な前記一時記憶手段の記憶容量の予測値である予測メモリ使用量を前記処理単位毎に演算するメモリ使用量予測手段と、次処理単位の前記予測RIP時間が前処理単位の前記予測出力時間以下となり、且つ、前処理単位の前記予測メモリ使用量と次処理単位の前記予測メモリ使用量の合計値が前記一時記憶手段において定められた上限値以下となる処理順条件を満たすように、前記複数の処理単位の印刷処理順を変更する処理順変更手段と、を備える。
望ましくは、前記処理順変更手段は、前記複数の処理単位のうち印刷処理順が決定していない処理単位群の中から、上記処理順条件を満たす処理単位であって最も前記予測メモリ使用量が大きい処理単位を前記次処理単位として選択する。
望ましくは、前記処理順変更手段は、前記複数の処理単位のうち、前記予測メモリ使用量が最も大きい処理単位を最初に印刷処理される処理単位として選択する。
本発明に係るプログラムは、コンピュータを、複数の処理単位を含む印刷データをラスタデータへ展開する展開処理に要する時間の予測値である予測RIP時間を前記処理単位毎に演算するRIP時間予測手段と、ラスタデータに展開された前記印刷データの出力処理に要する時間の予測値である予測出力時間を前記処理単位毎に演算する出力時間予測手段と、前記展開処理及び前記出力処理のために、前記複数の処理単位のうち一部の処理単位分の前記印刷データが順次一時的に記憶される一時記憶手段と、前記展開処理及び前記出力処理のために必要な前記一時記憶手段の記憶容量の予測値である予測メモリ使用量を前記処理単位毎に演算するメモリ使用量予測手段と、次処理単位の前記予測RIP時間が前処理単位の前記予測出力時間以下となり、且つ、前処理単位の前記予測メモリ使用量と次処理単位の前記予測メモリ使用量の合計値が前記一時記憶手段において定められた上限値以下となる処理順条件を満たすように、前記複数の処理単位の印刷処理順を変更する処理順変更手段と、として機能させる。
請求項1及び4に記載の発明によれば、複数の処理単位を含む印刷データの印刷処理にあたり、RIP処理及び出力処理のために印刷データを一時記憶する一時記憶手段の記憶容量を増大させずに間欠印刷を防止しつつ、印刷データにおいて定められた順番において複数の処理単位を印刷する場合に比べ、印刷処理の処理速度を向上させることができる。
請求項2及び3に記載の発明によれば、処理順条件を満たす限りにおいて予測メモリ使用量を考慮せずに複数の処理単位の処理順序を決定する場合に比べ、一時記憶手段のフラグメンテーションを軽減することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の構成概略図である。 ワークメモリへのページデータの記憶手順を示す概念図である。 本実施形態に係る画像形成装置の処理の流れを示すフローチャートである。 予測データの一例を示す図である。 本実施形態の効果を説明するための図である。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置10の構成概略図である。
印刷ジョブ受信部12は、印刷データとしての印刷ジョブを他の端末などから受信する。印刷ジョブ受信部12は、LANカードあるいは外部接続インターフェースなどの通信手段を含んで構成され、例えば画像形成装置10にネットワークを介して接続された端末から印刷ジョブを受信する。印刷ジョブは、印刷対象の文書がPost Scriptなどのページ記述言語(PDL;Page Description Language)で記述されたデータである。本実施形態では、印刷対象は複数のページを含む文書であり、当該印刷ジョブは、文書の複数のページに対応する複数のページデータを含んでいる。複数のページデータは印刷ジョブ内における処理単位として観念される。
記憶部14は、例えばハードディスク、ROM、あるいはRAMなどから構成され、画像形成装置10の各部を動作させるためのプログラム、あるいは印刷ジョブ受信部12が受信した、つまり画像形成装置10に入力された印刷ジョブが記憶される。記憶部14に記憶される予測データ16については後述する。
ワークメモリ18は、例えばRAMなどから構成される。ワークメモリ18には、印刷ジョブの一部である1又は複数のページデータが一時的に記憶される。本実施形態では、後述のRIP処理部20によるRIP処理、及び出力部22による出力処理の間において、それらの処理の対象となるページデータが順次一時的に記憶される。具体的には、例えば印刷ジョブの1ページ目が出力処理中であり、2ページ目がRIP処理中である場合、ワークメモリ18には印刷ジョブの1ページ目と2ページ目分の印刷ジョブが記憶される。
ワークメモリ18には、記憶可能な容量の上限値であるメモリ上限値が設定されており、当該メモリ上限値を示す情報は記憶部14に記憶されている。メモリ上限値は、ワークメモリ18の記憶可能容量などに基づいて予め決定される。
RIP処理部20は、ページ記述言語で記述された印刷データを、後述の出力部22が認識可能なラスタデータに展開する処理(RIP処理)を行う。上述の通り、RIP処理部20は、ワークメモリ18に記憶されたページデータに対してRIP処理を行う。
出力部22は、RIP処理部20によりラスタデータに展開された印刷データを印刷媒体上に再現する出力処理(プリント処理)を実行する。出力部22は、一般のプリンタが有する各部材、例えばトナー、感光ドラム、給紙部などを含んで構成される。
予測部24は、入力された印刷ジョブに関して、RIP処理に要する時間の予測値である予測RIP時間、及び、出力処理に要する時間の予測値である予測出力時間を演算する。これらの予測時間は、印刷ジョブに含まれるページデータの内容に基づいてページデータ毎に演算される。
予測RIP時間及び予測出力時間の演算方法としては、様々な手段を用いることができる。例えば、ページデータ自体のデータ容量、あるいはページデータに含まれる描画オブジェクトの数などに基づいて予測RIP時間及び予測出力時間を算出するようにしてもよい。あるいは、ページデータの内容(容量など)とRIP時間及び出力時間とが対応付けられたデータベースなどを予め準備して記憶部14に記憶しておき、入力された印刷ジョブのページデータの内容と当該データベースに基づいて予測RIP時間及び予測出力時間を特定するようにしてもよい。
また、予測部24は、RIP処理及び出力処理のために必要なワークメモリ18の記憶容量の予測値である予測メモリ使用量を演算する。予測メモリ使用量も、印刷ジョブに含まれるページデータの内容に基づいてページデータ毎に演算される。予測メモリ使用量の演算方法も予測RIP時間の予測などと同様に、ページデータの容量やページデータに含まれる描画オブジェクトの数、あるいはオブジェクトのデータ形式などに基づいて算出されることができる。あるいは、ページデータの内容(容量など)とメモリ使用量とが対応付けられたデータベースなどを記憶部14に記憶しておき、入力された印刷ジョブのページデータの内容と当該データベースに基づいて予測メモリ使用量を特定するようにしてもよい。
予測部24により予測された、予測RIP処理時間、予測出力時間、及び予測メモリ使用量は、予測データ16として記憶部14に記憶される。
並べ替え部26は、予測部24が演算して得られた予測データ16及びワークメモリ18のメモリ上限値に基づいて、入力された印刷ジョブにおける各ページデータの印刷処理の順番を変更する処理を行う。本明細書において、「印刷処理」とは、RIP処理及び出力処理を含む概念である。並べ替え部26の処理の詳細については後述する。
制御部28は、例えばCPUあるいはマイクロプロセッサなどから構成され、記憶部14に記憶されたプログラムに従って画像形成装置10の各部を動作させる制御を行う。
画像形成装置10の構成概略は以上の通りである。なお、予測部24及び並べ替え部26は、制御部28が有する機能であってもよい(つまり制御部28の中に予測部24及び並べ替え部26が含まれていてもよい)。
以下、画像形成装置10の印刷処理の流れを説明する前に、印刷ジョブに含まれる各ページデータがワークメモリ18へ記憶される手順について説明する。図2に、ワークメモリ18に各ページデータが記憶される様子が示されている。図2において、縦軸は記憶容量を示し、横軸は時間を示す。
複数のページデータを含む印刷ジョブが入力され、記憶部14に記憶されると、まず、1ページ目のページデータがRIP処理のためにワークメモリ18に記憶される。また、RIP処理途中において生成される中間データ、及びRIP処理の結果展開されるデータ(ラスタデータ)もワークメモリ18に記憶される。以下、ワークメモリ18に記憶されるデータについて、ページデータ、中間データ、及びラスタデータを含むデータを単に「ページデータ」と記載する。
ページデータがワークメモリ18に記憶されることで、所定量の記憶容量が使用される。図2において、それが「1ページ目RIP処理」と記載された矩形で表現されている。なお、実際は1ページ目のRIP処理のために使用される記憶容量は一定ではなく、時間の経過により変動するが、簡単のため、図2においては1ページ目のRIP処理に要する記憶容量は矩形で表現されている。なお、各ページデータの内容によって、RIP処理のために使用される記憶容量の量は異なる。
1ページ目のRIP処理終了後、引き続き1ページ目の出力処理が行われる。出力処理の間にも引き続き1ページ目のページデータはワークメモリ18に記憶される。図2において、それが「1ページ目出力処理」と記載された矩形で表現されている。つまり、ページデータは、RIP処理開始から出力処理完了までの間、ワークメモリ18に記憶される。ワークメモリ18に記憶される時間、つまりRIP処理及び出力処理にかかる時間もページデータの内容によって異なる。
1ページ目のRIP処理終了後、出力部22による1ページ目の出力処理と並行して、RIP処理部20による2ページ目のRIP処理が可能である。1ページ目の出力処理と2ページ目のRIP処理を並行処理するためには、両ページのページデータをワークメモリ18に記憶させる必要がある。そのため、両ページのページデータを記憶するのに必要な記憶容量が、ワークメモリ18に設定されたメモリ上限値を超えない限りにおいて、両処理の並行処理が可能である。
1ページ目の出力処理が完了すると、1ページ目のページデータはワークメモリ18から削除される。また、2ページ目のRIP処理が完了し、且つ、1ページ目の印刷処理が完了した場合、2ページ目の出力処理が開始され、2ページ目の出力処理が完了すると、2ページ目のページデータはワークメモリ18から削除される。
以下、図1を参照しつつ図3を用いて、画像形成装置10の印刷処理の流れについて説明する。図3は、画像形成装置10の印刷処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS10において、印刷ジョブ受信部12は印刷ジョブを受信する。つまり画像形成装置10に印刷ジョブが入力される。印刷ジョブは3つのページからなる文書を印刷するジョブであり、3つのページデータを含んでいる。入力された印刷ジョブは記憶部14に記憶される。
ステップS12において、予測部24は、入力され記憶部14に記憶された印刷ジョブに含まれる全てのページデータを解析し、ページ毎に、予測RIP処理時間、予測出力時間、及び予測メモリ使用量を演算する。演算されたこれらのデータは予測データ16として記憶部14に記憶される。
図4に、本例における予測データ16の例が示されている。図4に示されるように、予測データ16として、1〜3ページ目それぞれについて演算された予測RIP処理時間、予測出力時間、及び予測メモリ使用量が記憶される。
図3に戻り、ステップS14において、並べ替え部26は、予測データ16に基づいて、印刷ジョブに含まれる複数のページのうち、予測メモリ使用量が最も大きいページを最初に印刷処理を行うページとして指定する。図4を参照して、本例では1ページ目の予測メモリ使用量が最大となっているから、並べ替え部26は、最初に印刷処理を行うページとして1ページ目を指定する。
続いて、ステップS16以降、2番目に印刷処理を行うページを特定する処理を行う。ステップS16において、変数nが1に初期化される。
ステップS18において、並べ替え部26は、予測データ16に基づいて、残ページ(つまり未だ印刷処理の順番が並べ替え部26により確定されていないページ)のうち、予測メモリ使用量がn(今回は1)番目に大きいページを抽出する。図4を参照して、本例では残ページである2ページ目及び3ページ目のうち、最も予測メモリ使用量が大きい2ページ目が抽出される。
ステップS20において、並べ替え部26は、予測データ16に基づいて、ステップS18において抽出されたページの予測RIP時間が、直前に印刷処理順が決定されたページの予測出力時間以下であるか否かを判定する。今回の処理は、2番目に印刷処理を行うページを特定する処理であるから、直前に印刷処理順が決定されたページ(以下「直前ページ」と記載する)とは、ステップS14において1番目に印刷処理を行うページとして指定された1ページ目である。
したがって、ステップS20において、並べ替え部26は、ステップS18で抽出されたページである2ページ目の予測RIP時間と1ページ目の予測出力時間を比較する。図4を参照して、2ページ目の予測RIP時間は6秒であり、1ページ目の予測出力時間は10秒であるから、当該要件は満たされる。
さらに、並べ替え部26は、ステップS18で抽出されたページの予測メモリ使用量と、直前ページの予測メモリ使用量との合計値が、あらかじめ設定されたワークメモリ18のメモリ上限値以下であるか否かを判定する。本実施形態においては、ワークメモリ18のメモリ上限値は200MBに設定されているものとする。
具体的には、ステップS18で抽出されたページである2ページ目の予測メモリ使用量と直前ページである1ページ目の予測メモリ使用量との合計値が算出される。図4を参照して、2ページ目の予測メモリ使用量は70MBであり、1ページ目の予測メモリ使用量は150MBであるから、両者の合計値は220MBとなる。上記の通り、ワークメモリ18のメモリ上限値は200MBであるから、1ページ目と2ページ目の予測メモリ使用量の合計が当該メモリ上限値よりも大きくなっており、当該要件を満たさない。
したがって、ステップS22に進み、変数nがインクリメントされる。
再度のステップS18において、並べ替え部26は、予測データ16に基づいて、残ページ(つまり未だ印刷処理の順番が並べ替え部26により確定されていないページ)のうち、予測メモリ使用量がn(今回は2)番目に大きいページを抽出する。図4を参照して、本例では残ページである2ページ目及び3ページ目のうち、2番目に予測メモリ使用量が大きい3ページ目が抽出される。
再度のステップS20において、並べ替え部26は、予測データ16に基づいて、再度のステップS18で抽出されたページである3ページ目の予測RIP時間と1ページ目の予測出力時間を比較する。図4を参照して、3ページ目の予測RIP時間は8秒であり、1ページ目の予測出力時間は10秒であるから、当該要件は満たされる。
さらに、3ページ目の予測メモリ使用量と1ページ目の予測メモリ使用量の合計値と、ワークメモリ18のメモリ上限値とが比較される。図4を参照して、3ページ目の予測メモリ使用量は40MBであり、1ページ目の予測メモリ使用量は150MBであるから、両者の合計値は190MBとなる。ワークメモリ18のメモリ上限値は200MBであるから、当該要件は満たされる。したがって、ステップS24に進む。
ステップS24において、並べ替え部26は、ステップS20における条件(処理順条件)を満たした抽出ページを次(つまり今回は2番目)に処理されるページに指定する。本例では、ステップS24までの処理において、1番目に処理されるページは1ページ目であり、2番目に処理されるページが3ページ目であることが決定される。同時に、本例では印刷ジョブは3ページを含むものであるから、残った2ページ目が必然的に3番目に処理されるページとして決定される。
ステップS26において、並べ替え部26は、全てのページの処理順が決定したか否かを判定し、決定した場合はステップS28に進み、ステップS14〜S24までの処理において決定した処理順において、印刷ジョブに含まれる各ページデータの印刷処理を行う。
ステップS26で、まだ残ページがあると判定された場合には、残ページについて、再度ステップS16からの処理が行われ、その処理順が決定される。
以下、本実施形態の作用効果について説明する。図5には、印刷処理順を変更しない場合と、本実施形態において印刷処理順が変更された場合における、ワークメモリ18への各ページデータの記憶手順が示されている。なお、図5の例における各ページデータに要するRIP時間、出力時間、及び記憶容量は、図4に示された予測データ16の通りであるとする。
図5(a)に、印刷処理順を変更しない、つまり印刷ジョブにおいて指定された通りの順番(1ページ目、2ページ目、3ページ目の順)で印刷処理を行った場合のワークメモリ18への各ページデータの記憶手順が示されている。この場合、1ページ目のRIP処理が終了した後、1ページ目の出力処理と並行して2ページ目のRIP処理を行いたいが、1ページ目のメモリ使用量が150MBであり、2ページ目のメモリ使用量が70MBであり、その合計が220MBとなってメモリ上限値の200MBを超える。したがって、1ページ目の出力処理が終わって1ページ目のページデータがワークメモリ18から削除されるまで2ページ目のページデータをワークメモリ18へ記憶させることができない。つまり、1ページ目の出力処理が終了してからでないと2ページ目のRIP処理が開始できない。これにより、2ページ目のRIP処理を行っている間、出力部22は出力処理を行うことができない。つまり、間欠印刷が生じてしまっている。
図5(b)には、本実施形態において印刷処理順が変更された場合におけるワークメモリ18への各ページデータの記憶手順が示されている。本実施形態によれば、1ページ目の次に3ページ目の印刷処理が行われる。1ページ目のメモリ使用量(150MB)と3ページ目のメモリ使用量(40MB)の合計値は190MBであり、メモリ上限値(200MB)以下であるから、1ページ目と3ページ目のページデータを同時にワークメモリ18に記憶させることができる(尤も、そうできるように2番目に処理されるページとして3ページ目が選択されている)。つまり、1ページ目のRIP処理終了後、1ページ目の出力処理と並行して3ページ目のRIP処理を行うことができる。
さらに、3ページ目のRIP処理に係る時間は、1ページ目の出力処理に係る時間以下となっているから、1ページ目の出力処理が終了した後直ちに3ページ目の出力処理を行うことができる。つまり、1番目に処理される1ページ目と2番目に処理される3ページ目との間において間欠印刷が生じない。他のページにおいても上記処理順条件で処理順が決定されるから、処理順条件に従って印刷順が決定される限りにおいて、印刷ジョブの印刷にあたり間欠印刷が生じない。間欠印刷が生じないということは、例えばロール紙のような連続紙への印刷を行う場合は、間欠印刷中における用紙搬送により生じる白紙部分、つまり用紙におけるムダ部分をなくすことになるため、省資源に寄与するという効果もある。
本実施形態では、1番目に処理されるページとして、印刷ジョブに含まれる複数のページのうち、予測メモリ使用量が最も大きいページが選択される。また、2番目以降に処理されるページの決定においても、残ページの中から予測メモリ使用量が大きいページ順に処理順条件を満たすか否かが判定される。つまり、メモリ使用量のより大きいページデータができるだけ先に印刷処理されるようになっている。これにより、ワークメモリ18に生じるフラグメンテーションを低減することができる。また、先にメモリ使用量の大きいページデータを処理すれば、残りは比較的メモリ使用量の小さいページデータが残るから、印刷処理順の決定に当たり、処理順条件を満たすページが残っている可能性が高くなる。
本実施形態によれば、出力部22において、印刷ジョブに含まれる各ページは、印刷ジョブにおいて指定された順番とは異なる順番で出力される。そのため、例えば画像形成装置10の後処理装置としてソータなどを設け、印刷ジョブにおいて指定された順序に出力された各ページを並べ直すようにしてもよい。
また、印刷データが処理単位として複数のページを有する印刷ジョブである例において本実施形態を説明したが、印刷データは、処理単位として複数の印刷ジョブを含むものであってもよい。この場合、処理単位が印刷ジョブとなるから、予測部24は、印刷ジョブ毎に予測RIP時間、予測出力時間、及び予測メモリ使用量を算出し、並べ替え部26は、印刷データに含まれる複数の印刷ジョブの印刷処理順を変更する処理を行う。
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
10 画像形成装置、12 印刷ジョブ受信部、14 記憶部、16 予測データ、18 ワークメモリ、20 RIP処理部、22 出力部、24 予測部、26 並べ替え部。

Claims (4)

  1. 複数の処理単位を含む印刷データをラスタデータへ展開する展開処理に要する時間の予測値である予測RIP時間を前記処理単位毎に演算するRIP時間予測手段と、
    ラスタデータに展開された前記印刷データの出力処理に要する時間の予測値である予測出力時間を前記処理単位毎に演算する出力時間予測手段と、
    前記展開処理及び前記出力処理のために、前記複数の処理単位のうち一部の処理単位分の前記印刷データが順次一時的に記憶される一時記憶手段と、
    前記展開処理及び前記出力処理のために必要な前記一時記憶手段の記憶容量の予測値である予測メモリ使用量を前記処理単位毎に演算するメモリ使用量予測手段と、
    次処理単位の前記予測RIP時間が前処理単位の前記予測出力時間以下となり、且つ、前処理単位の前記予測メモリ使用量と次処理単位の前記予測メモリ使用量の合計値が前記一時記憶手段において定められた上限値以下となる処理順条件を満たすように、前記複数の処理単位の印刷処理順を変更する処理順変更手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記処理順変更手段は、前記複数の処理単位のうち印刷処理順が決定していない処理単位群の中から、上記処理順条件を満たす処理単位であって最も前記予測メモリ使用量が大きい処理単位を前記次処理単位として選択する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記処理順変更手段は、前記複数の処理単位のうち、前記予測メモリ使用量が最も大きい処理単位を最初に印刷処理される処理単位として選択する、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. コンピュータを、
    複数の処理単位を含む印刷データをラスタデータへ展開する展開処理に要する時間の予測値である予測RIP時間を前記処理単位毎に演算するRIP時間予測手段と、
    ラスタデータに展開された前記印刷データの出力処理に要する時間の予測値である予測出力時間を前記処理単位毎に演算する出力時間予測手段と、
    前記展開処理及び前記出力処理のために、前記複数の処理単位のうち一部の処理単位分の前記印刷データが順次一時的に記憶される一時記憶手段と、
    前記展開処理及び前記出力処理のために必要な前記一時記憶手段の記憶容量の予測値である予測メモリ使用量を前記処理単位毎に演算するメモリ使用量予測手段と、
    次処理単位の前記予測RIP時間が前処理単位の前記予測出力時間以下となり、且つ、前処理単位の前記予測メモリ使用量と次処理単位の前記予測メモリ使用量の合計値が前記一時記憶手段において定められた上限値以下となる処理順条件を満たすように、前記複数の処理単位の印刷処理順を変更する処理順変更手段と、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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