JP2017037749A - 2次電池システム - Google Patents

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純一 藤井
綾井 直樹
Naoki Ayai
直樹 綾井
直嗣 鵜殿
Naotada Udono
直嗣 鵜殿
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Abstract

【課題】より高い効率で運用することができる2次電池システムを提供する。
【解決手段】
2次電池システム1は、電池モジュール10と、電池モジュール10の充放電のための電力変換を行うパワーコンディショナ11と、電池モジュール10、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12を収容する、閉鎖された収容空間Vを形成するラック14と、収容空間Vを覆う断熱材15とを備えている。ラック14は、収容空間Vを上下に仕切る第1棚板16を備えている。さらに、電池モジュール10は、第1棚板16より上方の電池収容空間v1に収容され、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12は、第1棚板16よりも下方に収容されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、蓄電した電力を負荷に供給する2次電池システムに関する。
近年、電力のバックアップや、ピークシフトを実行することを目的として、2次電池システムを商用電力系統に接続することがある。
上記2次電池システムでは、2次電池としてリチウムイオン電池や、溶融塩を電解質とする溶融塩電池等が用いられる。
これら2次電池は、一般に最適な動作温度領域を有しており、最適な動作温度範囲を維持することで、効率の高い運用が可能となる。
例えば、2次電池として、最適な動作温度範囲が比較的高い溶融塩電池を用いたシステムでは、2次電池を加熱するための加熱装置を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−22346号公報
上記従来の2次電池システムでは、前記加熱装置が電力によって発熱するヒータ等によって構成されており、2次電池を加熱するための電力を必要としていた。このため、2次電池システム全体としての効率化を阻害するおそれがあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、より高い効率で運用することができる2次電池システムを提供することを目的とする。
一実施形態に係る2次電池システムは、2次電池により構成された電池モジュールと、前記電池モジュールの充放電のための電力変換を行うパワーコンディショナと、前記電池モジュール及び前記パワーコンディショナを収容する、閉鎖された収容空間を形成するラックと、前記収容空間を覆う断熱材と、を備え、前記ラックは、前記収容空間を上下に仕切る第1仕切板を備え、前記電池モジュールは、前記第1仕切板より上方の上方空間に収容され、前記パワーコンディショナは、前記第1仕切板よりも下方に収容されている。
本発明の2次電池システムによれば、より高い効率で運用することができる。
2次電池システムの外観を示した模式図である。 2次電池システムの本体部の構成を示した外観図である。 加熱装置の構成を示す模式図である。 (a)は、パワーコンディショナの外観斜視図であり、(b)は、パワーコンディショナの内部構成を示した断面図である。 断熱材の熱抵抗と、断熱材で囲まれた空間の上昇温度値との関係を示したグラフである。 2次電池システムの回路構成を示したブロック図である。 第1制御部が行う、加熱装置及びベント装置の制御に関する処理を示すフローチャートである。
[実施形態の説明]
最初に実施形態の内容を列記して説明する。
(1)一実施形態に係る2次電池システムは、2次電池により構成された電池モジュールと、前記電池モジュールの充放電のための電力変換を行うパワーコンディショナと、前記電池モジュール及び前記パワーコンディショナを収容する、閉鎖された収容空間を形成するラックと、前記収容空間を覆う断熱材と、を備え、前記ラックは、前記収容空間を上下に仕切る第1仕切板を備え、前記電池モジュールは、前記第1仕切板より上方の上方空間に収容され、前記パワーコンディショナは、前記第1仕切板よりも下方に収容されている。
上記構成の2次電池システムによれば、断熱材で覆われた収容空間に、電池モジュールとともにパワーコンディショナを収容することで、パワーコンディショナが発する熱を収容空間内に保持できる。この結果、パワーコンディショナが発する熱によって電池モジュールを加熱することができる。さらに、収容空間内において、パワーコンディショナが発する熱によって加熱される空気は収容空間内で上昇するので、電池モジュールをパワーコンディショナの上方に収容することで、効率よく電池モジュールを加熱することができる。
これにより、電池モジュールを加熱するために電力を必要とせず、より高い効率で運用することができる。
(2)上記2次電池システムにおいて、前記収容空間に収容され、前記上方空間に収容されている前記電池モジュールを保温する保温装置をさらに備えていることが好ましい。
この場合、パワーコンディショナの熱に加え、保温装置からの熱によっても、電池モジュールを加熱することができる。
(3)上記2次電池システムにおいて、前記保温装置は、加熱装置を含み、前記加熱装置は、前記第1仕切板よりも下方に配置され、外部の廃熱源から与えられる熱によって周囲の空気を加熱し、加熱した加熱空気を前記上方空間に与えることで前記電池モジュールを加熱してもよい。
この場合、外部の廃熱源からの熱を利用して電池モジュールを加熱することができるので、効率よく電池モジュールを加熱することができる。
(4)また、パワーコンディショナ及び加熱装置によって加熱された空気が上昇する。よって、前記第1仕切板は、通気性を有していることが好ましい。これにより、加熱された空気は、上昇すると、通気性を有する第1仕切板を通過し上方空間に与えられる。このようにして、動力等を用いることなく加熱された空気を速やかに上方空間に与えることができる。
(5)前記2次電池システムにおいて、前記ラックは、前記パワーコンディショナの上方でかつ前記第1仕切板の下方に設けられた第2仕切板を備え、前記加熱装置は、前記第1仕切板と、前記第2仕切板との間に形成された中間空間に収容され、前記パワーコンディショナは、前記第2仕切板より下方の下方空間に収容されていることが好ましい。
この場合、パワーコンディショナを加熱装置よりも下方に配置することができるので、加熱装置は、加熱空気によってパワーコンディショナが加熱されるのを抑制しつつ電池モジュールを加熱することができる。
(6)また、上記2次電池システムにおいて、前記中間空間を貫通し、前記上方空間と、前記下方空間とを繋ぎ、前記パワーコンディショナが発する熱により加熱された空気を前記上方空間に導くダクトをさらに備えていてもよい。
この場合、加熱装置による加熱空気によって、パワーコンディショナが加熱されるのを抑制しつつ、パワーコンディショナが発する熱を電池モジュールの加熱に利用することができる。
(7)上記2次電池システムにおいて、前記保温装置は、ベント装置を含み、前記ベント装置は、前記電池モジュールが収容された前記第1仕切板より上方の上方空間と、前記収容空間の外側である外側空間との間を開放、又は閉鎖するように構成してもよい。
この場合、ベント装置は、上方空間と外側空間との間を開放することで収容空間内の排熱が可能となり、収容空間内の温度を速やかに調整することができる。この結果、電池モジュールの電池温度を調整することができる。
(8)さらに、前記電池モジュールの電池温度が、当該電池モジュールの動作に適した温度となるように前記保温装置を制御する制御部をさらに備えていてもよい。
この場合、制御部によって、電池モジュールの温度を適切に制御することができる。
[実施形態の詳細]
以下、好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、以下に記載する各実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
〔2次電池システムの全体構成〕
図1は、2次電池システムの外観を示した模式図である。2次電池システム1の筐体2は、開口部2aと、開口部2aを塞ぐ扉2bとを備えている。筐体2は、その内部に、電池モジュールや、パワーコンディショナ等をラック14に搭載してなる本体部3を収容し、本体部3を外部環境から保護している。
なお、筐体2は、本体部3を外部環境から保護することを目的としており、本体部3を外部環境から保護する必要が無い場合には、筐体2を除いた本体部3のみを2次電池システムとして機能させることができる。
図2は、2次電池システムの本体部の構成を示した外観図である。
図2に示すように、本体部3は、複数の電池モジュール10と、パワーコンディショナ11と、電池モジュール10及びパワーコンディショナ11を互いに接続するためのジャンクションボックス12と、電池モジュール10を加熱するための加熱装置13とを備えている。
2次電池システム1は、複数の電池モジュール10を商用電源に接続して、商用電源から与えられる電力を蓄電するとともに、蓄電した電力を必要に応じて接続された負荷に供給する機能を有している。
2次電池システム1は、上記機能によって、電力のバックアップや、ピークシフトといった処理を実現する。
また、本体部3は、これらを収容するための収容空間Vを形成しているラック14と、ラック14の外側に設けられて収容空間Vを覆っている断熱材15とを備えている。
ラック14は、例えば、構造用鋼やアルミニウム合金等によって形成された柱材と、鋼板やアクリル板、ガラス板等の板材とを組み合わせて箱状に形成されている。ラック14の内部空間は、ラック14を構成している板材によって閉鎖されている。つまり、ラック14の内部空間が収容空間Vである。
断熱材15は、板状に形成されており、箱状のラック14の6面全てに張り付けられている。これによって、断熱材15は、ラック14が形成する収容空間Vを覆っている。
ラック14には、開閉可能な正面扉14aが設けられており、この正面扉14aを通じて収容空間V内の収容物の出し入れを行うことができる。
ラック14は、電池モジュール10等を搭載するための複数の棚板を備えている。複数の棚板の内、第1棚板16は、収容空間Vを上下に仕切り、収容空間Vの上方に電池モジュール10を収容するための電池収容空間v1を形成している。
複数の棚板の内、第1棚板16の下方に設けられている第2棚板17は、第1棚板16の下方の空間を上下に仕切り、収容空間Vの下方にパワーコンディショナ11等を収容するための下方空間v2を形成している。
また、第1棚板16と、第2棚板17とは、電池収容空間v1と、下方空間v2との間に中間空間v3を形成している。
電池収容空間v1には、第3棚板18が設けられている。電池モジュール10は、第1棚板16の上面、及び第1棚板16の上方に設けられた第3棚板18の上面に搭載されている。
第1棚板16及び第3棚板18は、パンチメッシュが施された金属板等によって構成されている。これによって、第1棚板16及び第3棚板18には、表裏を貫通する孔部が多数設けられており、第1棚板16及び第3棚板18に通気性を持たせている。一方、第2棚板17には、特に通気性を持たせていない。
これによって、第1棚板16は、後述するように、加熱装置13によって加熱された空気を中間空間v3から電池収容空間v1へ通過させることができる。また、第3棚板18は、加熱装置13から与えられる加熱された空気を、第3棚板18の上方の空間へ通過させることができる。
第1棚板16及び第3棚板18は、加熱装置13から与えられる加熱された空気を通過させることができるので、当該加熱された空気を電池収容空間v1内の全体に亘って拡散させることができる。
電池収容空間v1に収容されている電池モジュール10は、複数の電池セルを直列又は直並列に接続された組電池により構成されている。電池モジュール10に用いられている電池セルは、融点が常温又は常温よりも僅かに高い溶融塩を電解質として用いられた2次電池によって構成されている。
ここで、溶融塩電池は、当該溶融塩電池の動作に最適なセル温度(電池温度)の範囲を有している。例えば、本実施形態の電池モジュール10に用いられている溶融塩電池では、最適なセル温度範囲が約30℃から約60℃の範囲となるように構成されている。
溶融塩電池を最適なセル温度範囲で動作させることで、効率の高い電池モジュール10の運用が可能となる。
各電池モジュール10には、バッテリマネージメントシステム(BMS:Battery Management System)50が設けられている。
バッテリマネージメントシステム(以下、BMSともいう)50は、各電池モジュール10の電圧やセル温度を測定し、これらの測定値を含む各電池モジュール10の状態に関する電池情報を取得する機能を有している。また、BMS50は、ジャンクションボックス12との間で通信可能に接続されており、取得した各電池モジュール10の電池情報をジャンクションボックス12に与える機能も有している。
加熱装置13は、第1棚板16と、第2棚板17との間に形成された中間空間v3に収容されている。よって、加熱装置13は、第1棚板16よりも下方に配置されている。
加熱装置13は、2次電池システム1外部の廃熱源から与えられる廃熱によって電池モジュール10を加熱するための装置である。
加熱装置13は、加熱媒体としての温水が通過可能な管路によって構成されており、前記廃熱源からの廃熱を温水を介して取得する。
図3は、加熱装置13の構成を示す模式図である。
図2及び図3を参照して、加熱装置13は、温水を介して与えられる廃熱を放熱して中間空間v3内の空気を加熱する加熱部13aと、加熱部13aに温水を導入するための導入路13bと、加熱部13aを通過した温水を排出する排出路13cとを備えている。
加熱部13aは、温水を介して与えられる廃熱によって当該加熱部13a周囲の空気を加熱する。加熱部13aによって加熱された加熱空気は、加熱されていない空気と比較して密度が低下し上昇しようとする傾向が生じるため、加熱部13a上方の電池収容空間v1に向けて上昇する。
第1棚板16は、上述のように、パンチメッシュが施された金属板等によって構成されているので、加熱装置13による加熱空気を中間空間v3から電池収容空間v1へ通過させることができる。これにより、加熱部13aは、加熱空気を加熱部13a上方の電池収容空間v1に与えることができる。
加熱装置13は、加熱空気を電池収容空間v1に与えることで電池モジュール10を加熱することができる。
加熱部13aを構成している管路は、例えば、銅合金やアルミニウム合金等の熱伝導性の高い素材で形成されている。また、加熱装置13を構成している管路は、素材表面を中間空間v3内で露出させている。これによって、加熱部13aは、管路内を通過する温水が保持する廃熱を中間空間v3内で放熱することができる。
また、加熱部13aを構成している管路は、中間空間v3内において複数回折り返すように形成されている。これによって、当該管路が中間空間v3で露出される表面積を大きくすることができ、より効率よく廃熱を放熱することができる。
なお、加熱部13aを構成している管路の表面に例えば多数のフィン等を設けることで、さらに放熱するための表面積を増加させることもできる。
なお、導入路13b及び排出路13cは、加熱部13aのように銅合金やアルミニウム合金等で形成する必要はなく、鋼製パイプ等を用いて形成されている。またその外面は、断熱材で覆われており、廃熱が不必要に放熱されるのを防止している。
本実施形態の加熱装置13は、図3に示すように、廃熱源としての工場60から温水の供給を受けている。
工場60は、当該工場60の稼働により生じた廃熱を温水として排出する。工場60は、温水を廃熱用配管61を通じて外部に排出することができる。廃熱用配管61の上流側には、温水を圧送するポンプ62が設けられている。廃熱用配管61は、例えば、暖房設備等の廃熱利用設備に接続されている。廃熱用配管61から排出される温水は、廃熱利用設備によって利用される。
加熱装置13の導入路13b及び排出路13cは、廃熱用配管61に接続されている。これによって、加熱装置13には、工場60から排出される温水の一部を導入することができる。
導入路13bには、当該導入路13bを開閉する配管バルブ13dが設けられている。
配管バルブ13dが開くと、廃熱用配管61から導入路13bに温水が流入し、加熱部13aへ温水を導入することができる。よって、この場合、加熱装置13は、温水が保持する廃熱を放熱し、電池モジュール10を加熱する。
一方配管バルブ13dが閉じると、加熱部13aへの温水の導入が停止する。よって、この場合、加熱装置13は、廃熱の放熱を行わない。
このように、加熱装置13による電池モジュール10に対する加熱動作は、配管バルブ13dの開閉によって制御することができる。
また、配管バルブ13dは、後述するように、パワーコンディショナ11によって開閉動作が制御される。よって、加熱装置13による電池モジュール10に対する加熱は、パワーコンディショナ11によって制御される。
図2に戻って、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12は、ラック14の底板20に搭載されており、下方空間v2に収容されている。
パワーコンディショナ11は、ジャンクションボックス12を介して電池モジュール10に接続されている。また、パワーコンディショナ11は、交流電力が供給される商用電力系統(交流電力系統)に接続されている。
パワーコンディショナ11は、電池モジュール10に蓄電されている直流電力を交流電力に変換した上で、変換した交流電力を商用電力系統に同期させつつ交流負荷に与える機能を有している。
また、パワーコンディショナ11は、商用電力系統から与えられる交流電力を直流電力に変換し、電池モジュール10に蓄電させる機能を有している。
このように、パワーコンディショナ11は、電池モジュール10の充放電に関する電力変換を行う機能を有している。
図4(a)は、パワーコンディショナ11の外観斜視図である。
図4(a)に示すように、パワーコンディショナ11は、筐体50の外部に第1ヒートシンク51と、第2ヒートシンクとを備えている。第1ヒートシンク51は、筐体50の上面に設けられている。また、第2ヒートシンク52は、筐体50の側面に設けられている。
図4(b)は、パワーコンディショナ11の内部構成を示した断面図である。
図4(b)に示すように、パワーコンディショナ11の筐体50の内部には、後述する双方向インバータ及びDC/DCコンバータを構成する回路が実装されている主回路基板53と、各部の制御や外部との通信機能を実現するための制御回路が実装されている制御基板54と、制御基板等に対して制御用電力を供給するための電源回路が実装されている電源基板55とが配置されている。
主回路基板53には、双方向インバータ及びDC/DCコンバータを構成している、リアクトル53aや複数の半導体スイッチ53b、抵抗53c等といった発熱量が多い部品が実装されている。
主回路基板53は、筐体50の上面板50aの内面に沿って固定されている。また、上面板50aの外面(上面)には、第1ヒートシンク51が上面に密接した状態で固定されている。
さらに、主回路基板53と上面板50aとの間には、両者を密着させるための密着層56が形成されている。この密着層56は、熱伝導性を有しかつ細かな凹凸に対して良好に追従する放熱シリコンゴム等を用いて形成されている。
このようにして、主回路基板53は、当該主回路基板53が発した熱を密着層56及び上面板50aを介して第1ヒートシンク51に対して伝えることができる状態で固定されている。これにより、主回路基板53に実装された部品が発する熱は、第1ヒートシンク51に与えられ、第1ヒートシンク51から筐体50の外部に排熱される。
第1ヒートシンク51は、主回路基板53からの熱を放熱することで当該ヒートシンク51の周囲の空気を加熱する。第1ヒートシンク51によって加熱された空気は、加熱されて上昇しようとする。
このとき、第1ヒートシンク51は、筐体50の上面に設けられているため、加熱されて上昇しようとする空気の流れを妨げることがない。これにより、加熱された空気を効率よく上昇させることができ、第1ヒートシンク51による放熱効果を高めることができる。
電源基板55には、電源回路を構成している、電源IC55aや抵抗55b等の比較的発熱量の多い部品が実装されている。
電源基板55は、筐体50の側面板50bの内面に沿って固定されている。また、側面板50bの外面(側面)には、第2ヒートシンク52が側面に密接した状態で固定されている。
また、電源基板55と側面板50bとの間には、両者を密着させるための密着層57が形成されている。密着層57は、密着層56と同様の放熱シリコンゴム等を用いて形成されている。
電源基板55も主回路基板53と同様、電源基板55が発した熱を密着層57及び側面板50bを介して第2ヒートシンク52に対して伝えることができる状態で固定されている。これにより、電源基板55に実装された部品が発する熱は、第2ヒートシンク52に与えられ、第2ヒートシンク52から筐体50の外部に排熱される。
筐体50の上面板50aに第2ヒートシンク52も配置することができる場合には、第2ヒートシンク52及び電源基板55も上面板50aに固定することが放熱の観点からは好ましい。
しかし、上面板50aに第2ヒートシンク52を配置できない場合には、図7(a)及び(b)に示すように、側面板50bに配置してもよい。
この場合、筐体50をコンパクトにしつつ、パワーコンディショナ11の放熱効果をできるだけ確保することができる。
なお、制御基板54には、CPUやメモリ等の部品54aが実装されており、それほど発熱量が多い部品が実装されていない。このため、制御基板54は、筐体50内部の中央部分に配置されている。
図2に戻って、ジャンクションボックス12も、パワーコンディショナ11と同様、半導体スイッチや抵抗が実装された主回路基板を有している。ジャンクションボックス12の主回路基板が発する熱は、筐体上面に固定されているヒートシンク58に与えられ、ヒートシンク58から筐体の外部に排熱されるように構成されている。
2次電池システム1は、さらに、例えば、パワーコンディショナ11のヒートシンク51、52、及びジャンクションボックス12のヒートシンク58が放熱することによって加熱された空気を電池収容空間v1に送るダクト25を備えている。
ダクト25は、中間空間v3及び下方空間v2に設けられている。ダクト25は、第2棚板17を貫通している筒状の本体部25aと、本体部25aの下端に設けられ下方空間v2に位置している入口部25bと、本体部25aの上端に設けられ中間空間v3に位置している出口部25cとを備えている。
入口部25bは、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12の上方に設けられ、傘状に開口している。これにより入口部25bは、パワーコンディショナ11のヒートシンク51、52、及びジャンクションボックス12のヒートシンク58によって加熱されて上昇する空気を集めて、本体部25aに導く。
出口部25cは、第1棚板16に向けて上方に開口しており、入口部25bによって集められたパワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12からの加熱された空気を第1棚板16の上方の電池収容空間v1に導くように設けられている。
なお、第2棚板17に通気性を持たせなかったのは、下方空間v2と中間空間v3とを熱的に遮蔽するためである。
また、ダクト25に、下方から上方へは通気し易く、上方から下方へは通気し難くするような通気孔を設けてもよい。
本実施形態の2次電池システム1は、さらに、ラック14の天井部21に、ベント装置26を備えている。
ベント装置26は、電池収容空間v1と、収容空間Vの外側の空間とを連通させるベントパイプ26aと、ベントパイプ26aを開閉するベントバルブ26bとを備えている。
ベント装置26は、ベントバルブ26bを閉鎖することで、電池収容空間v1(収容空間V)内の空気を保持する。またベント装置26は、ベントバルブ26bを開放することで、電池収容空間v1(収容空間V)内の空気を開放する。
ベント装置26は、電池収容空間v1と外側空間との間を開放することで電池収容空間v1(収容空間V)内の排熱を行うことができ、電池収容空間v1の温度を下げることができる。よって、ベント装置26は、電池収容空間v1と外側空間との間を開閉することで、電池収容空間v1内の温度を保持したり、低下させたりすることができる。
電池収容空間v1の温度が下がれば、電池モジュール10のセル温度も下がるので、ベント装置26は、電池収容空間v1と外側空間との間を開閉することで、電池モジュール10のセル温度を保持したり、低下させたりといったように電池モジュール10のセル温度を調整することができる。
なお、ベント装置26のベントバルブ26bは、後述するように、パワーコンディショナ11によって開閉動作が制御される。
以上のように本実施形態の2次電池システム1は、電池モジュール10と、電池モジュール10の充放電のための電力変換を行うパワーコンディショナ11と、電池モジュール10、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12を収容する、閉鎖された収容空間Vを形成するラック14と、収容空間Vを覆う断熱材15とを備えている。ラック14は、収容空間Vを上下に仕切る第1棚板16(第1仕切板)を備えている。さらに、電池モジュール10は、第1棚板16より上方の電池収容空間v1(上方空間)に収容され、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12は、第1棚板16よりも下方に収容されている。
このように、断熱材15で覆われた収容空間Vに、電池モジュール10とともにパワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12を収容することで、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12が発する熱を収容空間V内に保持できる。この結果、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12が発する熱によって電池モジュール10を加熱することができる。
さらに、収容空間V内において、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12が発する熱によって加熱される空気は収容空間V内で上昇するので、電池モジュール10をパワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12の上方に収容することで、効率よく電池モジュール10を加熱することができる。
これにより本実施形態の2次電池システム1は、電池モジュール10を加熱するために電力を必要とせず、より高い効率で運用することができる。
なお、本実施形態では、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12からの加熱された空気は、下方空間v2内で上昇してダクト25によって集められ、電池収容空間v1の内部に導かれる。
また、本実施形態では、第1棚板16よりも下方に配置され、工場60(外部の廃熱源)から与えられる熱によって周囲の空気を加熱し、加熱した加熱空気を電池収容空間v1に与えることで電池モジュール10を加熱する加熱装置13を備えている。
よって、パワーコンディショナ11の熱に加え、外部の廃熱源からの熱を利用して電池モジュール10を加熱することができ、効率よく電池モジュール10を加熱することができる。
また、第1棚板16は、パンチメッシュが施された金属板によって構成されており、通気性を有している。
パワーコンディショナ11や、ジャンクションボックス12、加熱装置13によって加熱された空気は収容空間V内で上昇する。よって、加熱された空気は、上昇すると、通気性を有する第1棚板16を通過し電池収容空間v1に与えられる。このようにして、動力等を用いることなく加熱された空気を速やかに電池収容空間v1に与えることができる。
また、本実施形態において、加熱装置13は中間空間v3に収容され、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12は、第2棚板17(第2仕切板)より下方の下方空間v2に収容されている。
これにより、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12を加熱装置13よりも下方に配置することができるので、加熱装置13は、加熱空気によってパワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12が加熱されるのを抑制しつつ電池モジュール10を加熱することができる。
また、上記2次電池システムは、中間空間v3を貫通し、電池収容空間v1と、下方空間v2とを繋ぎ、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12が発する熱により加熱された空気を電池収容空間v1に導くダクト25をさらに備えている。
これにより、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12が加熱装置13による加熱空気によって加熱されるのを抑制しつつ、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12が発する熱を電池モジュール10の加熱に利用することができる。
〔断熱材による収容空間内の温度保持について〕
本実施形態において断熱材15として、例えば、板状の断熱材である、ダウ化工(株)製、スタイロフォーム(登録商標)IBを用いた。
断熱材15が取り付けられるラック14は、上述したように、鋼製の長尺材や板材を組み合わせて箱状に形成されたものであり、その外形寸法が以下のように設定されたものを用いた。
幅寸法W = 0.35m
高さ寸法H = 1.0m
奥行き寸法D = 0.4m
上記断熱材15は、箱状に形成されたラック14の6面の形状に合わせた寸法の部材に切断した上で、各部材をラック14の6面それぞれに張り付けられている。これによって、断熱材15は、ラック14の6面を覆う箱状とされている。
よって、断熱材15は、ラック14の外形と同じ形状の内側空間を形成している。
ここで、断熱材15で囲まれた空間内の上昇温度と、必要発熱量P(W)との関係は、下記式(1)によって表すことができる。
P=ΔT×S/R ・・・(1)
なお、上記式(1)中、ΔTは温度上昇値(K)、Sは断熱材15で囲まれた空間内の表面積(m)、Rは断熱材15の熱抵抗(m・K/W)である。
本実施形態の場合、断熱材15で囲まれた空間内の表面積Sは、下記のように、ラック14の上記各寸法より求めることができる。
S=(0.35×0.4)×2+(0.4×1.0)×2
+(0.35×1.0)×2=1.78(m
図5は、上記式(1)に基づいて得られる、熱抵抗と、上昇温度値との関係を示したグラフである。
図5中、横軸は熱抵抗、縦軸は上昇温度値を示している。また、線図P1は必要発熱量Pが10Wの場合を示している。また、線図P2は必要発熱量Pが30Wの場合を示している。線図P3は必要発熱量Pが50Wの場合を示している。
収容空間V内の設定温度と、周囲温度との差から必要な上昇温度値を求め、パワーコンディショナ11や、ジャンクションボックス12、加熱装置13の発熱量を把握すれば、図5に示すグラフに基づいて、断熱材15に必要な熱抵抗を求めることができ、断熱材15の仕様(厚み)を定めることができる。
例えば、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12が発する熱量が10Wの場合、断熱材15として熱抵抗が1.8である厚みが65mmのスタイロフォームIBを用いると、周囲温度に対して10℃高い温度を保持することができる。
さらにこの場合、例えば、パワーコンディショナ11、ジャンクションボックス12、及び加熱装置13が発する合計の熱量が30Wであるとすると、加熱装置13に加熱を行わせることで、周囲温度に対して30℃高い温度を保持することができる。
以上のように、断熱材15を用いて収容空間Vを覆えば、収容空間V内の温度を所望の温度に保持することができる。
〔2次電池システムの回路構成〕
図6は、2次電池システムの回路構成を示したブロック図である。
図中パワーコンディショナ11は、電路33を介して商用電源100に接続されているとともに、ジャンクションボックス12を介して電池モジュール10に接続されている。パワーコンディショナ11は、商用電源100から与えられる交流電力を直流電力に変換して電池モジュール10を充電する機能を有している。また、パワーコンディショナ11は、電池モジュール10が放電する直流電力を交流電力に変換し、電路33に接続された交流負荷101に供給する機能を有している。
図6中、ジャンクションボックス12は、パワーコンディショナ11と電池モジュール10との間に接続されており、必要に応じて、パワーコンディショナ11と電池モジュール10を断続する機能や、各電池モジュール10に設けられたBMS50から電池モジュール10の電池情報を取得し、さらに取得した各電池モジュール10の電池情報をパワーコンディショナ11に与える機能を有している。
図6に示すように、ジャンクションボックス12は、突入電流防止回路40と、遮断部41と、電流センサ42と、第2制御部43とを備えている。
突入電流防止回路40は、パワーコンディショナ11と電池モジュール10との間を開放している状態から接続する際に回路に突入電流が流れるのを防止する回路であり、電池モジュール10の一端側に接続されている。突入電流防止回路40は、第1スイッチ40aと、第1スイッチ40aに並列に接続された第2スイッチ40bと、第2スイッチ40bに直列に接続された抵抗素子40cとを備えている。第1スイッチ40a及び第2スイッチ40bは、第2制御部43から与えられる制御信号に基づいて、オン・オフ動作する。
遮断部41は、電池モジュール10の両端に接続されており、回路に所定値以上の電流が流れたときに回路を自動で遮断する配線用遮断器(MCCB:Molded Circuit Breaker)によって構成されている。
電流センサ42は、第2制御部43に接続されており、計測した電流値を示す出力を第2制御部43に与える。
第2制御部43は、プロセッサや記憶部等を含むコンピュータによって構成されている。第2制御部43は、前記記憶部に記憶されたプログラムを読み出して後述する当該第2制御部43が有する各種機能を実現する。
第2制御部43は、BMS50との間でCAN(Controller Area Network)によって通信可能に接続されており、BMS50が取得する各電池モジュール10の電池情報をBMS50から取得することができる。
また、第2制御部43は、パワーコンディショナ11との間でCANによって通信可能に接続されており、取得した各電池モジュール10の電池情報をパワーコンディショナ11に与えることができる。
さらに、第2制御部43は、パワーコンディショナ11から与えられる制御命令に基づいて、ジャンクションボックス12の各部を制御することもできる。
第2制御部43は、電流センサ42からの出力に応じて、遮断部41を制御する機能を有している。第2制御部43は、通常、遮断部41をオンに制御する。
第2制御部43は、予め設定された電流値以上の電流が流れていると電流センサ42の出力から判断すると、遮断部41をオフにする。これによって、第2制御部43は、電池モジュール10と、パワーコンディショナ11との間を遮断する。これによって、過電流が回路に流れるのを防止している。
また、第2制御部43は、突入電流防止回路40を制御する機能を有している。
パワーコンディショナ11と電池モジュール10との間を遮断する場合、第2制御部43は、突入電流防止回路40の第1スイッチ40a及び第2スイッチ40bを開放する。
パワーコンディショナ11と電池モジュール10との間を遮断している状態において、第1制御部32から与えられる制御命令であってパワーコンディショナ11と電池モジュール10との間を接続する旨の制御命令を受け付けると、第2制御部43は、共にオフである第1スイッチ40a及び第2スイッチ40bの内、第2スイッチ40bのみをオンにする。第2スイッチ40bには、抵抗素子40cが直列に接続されており、第2スイッチ40bが接続する電路には、電流は流れるが一定以上の電流が流れないように制限されている。
その後、第2制御部43は、第1スイッチ40aをオンにすることで、パワーコンディショナ11と電池モジュール10との間を接続する。
第2制御部43は、上記のように突入電流防止回路40を制御することで、パワーコンディショナ11と電池モジュール10との間に流れる電流を段階的に増加させることができ、回路に突入電流が流れるのを防止することができる。
図6中、パワーコンディショナ11は、商用電源100に接続された双方向インバータ30と、DC/DCコンバータ31と、第1制御部32とを備えている。
双方向インバータ30は、電路33を介して商用電源100に接続されているとともに、ジャンクションボックス12を介して電池モジュール10に接続されている。双方向インバータ30は、電池モジュール10を充電する場合には、商用電源100から与えられる交流電力を直流電力に変換するコンバータとして動作し、電池モジュール10が放電する直流電力を交流負荷101に供給する場合には、電池モジュール10の直流電力を交流電力に変換するインバータとして動作する。
DC/DCコンバータ31は、双方向インバータ30及び電池モジュール10の間に接続されており、電池モジュール10が放電する直流電力の電圧を所定の電圧に変換する。DC/DCコンバータ31には、直流負荷102が接続されている。DC/DCコンバータ31は、電圧変換した直流電力を直流負荷102に供給する。
第1制御部32は、プロセッサや記憶部等を含むコンピュータによって構成されている。第1制御部32は、前記記憶部に記憶されたプログラムを読み出して後述する当該第1制御部32が有する各種機能を実現する。
第1制御部32は、上述したように、ジャンクションボックス12との間でCANによって通信可能に接続されており、ジャンクションボックス12がBMS50から取得した各電池モジュール10の電池情報をジャンクションボックス12から取得することができる。また、第1制御部32は、ジャンクションボックス12に制御命令を与えてジャンクションボックス12の動作を制御することもできる。
第1制御部32は、双方向インバータ30及びDC/DCコンバータ31の動作を制御する機能を有している。
第1制御部32は、ジャンクションボックス12から取得した電池モジュール10の状態に関する情報に基づいて、双方向インバータ30を制御することで、電力のバックアップや、ピークシフトといった電池モジュール10を用いた処理を実現する。
さらに、第1制御部32は、加熱装置13の配管バルブ13d、及びベント装置26のベントバルブ26bの開閉動作を制御する機能を有している。
加熱装置13の配管バルブ13d、及びベント装置26のベントバルブ26bは、第1制御部32による制御命令を受信可能に接続されている。
第1制御部32は、ジャンクションボックス12から取得した電池モジュール10の現状の状態に関する情報に含まれるセル温度に基づいて、配管バルブ13d、及びベントバルブ26bの開閉動作を制御する。
ここで、加熱装置13は、上述のように、電池モジュール10を加熱するための装置であり、電池モジュール10のセル温度を上昇させることができる。また、ベント装置26は、上述のように、電池収容空間v1内の排熱を行って、電池モジュール10のセル温度を保持したり、低下させたりといったように電池モジュール10のセル温度を調整することができる。
つまり、加熱装置13及びベント装置26は、電池モジュール10のセル温度を一定の温度に保温が可能であり、電池モジュール10を保温する保温装置を構成している。
本実施形態の第1制御部32は、電池モジュール10のセル温度が、当該電池モジュール10の最適なセル温度範囲となるように、保温装置を構成している加熱装置13の配管バルブ13d及びベント装置26のベントバルブ26bを制御する。
〔加熱装置及びベント装置の制御〕
図7は、第1制御部32が行う、加熱装置13及びベント装置26の制御に関する処理を示すフローチャートである。
まず第1制御部32は、自己が有するカウンタ値nを「0」にリセットする(ステップS1)。
次いで、第1制御部32は、各電池モジュール10の電池情報の中から現状のセル温度を取得する(ステップS2)。
第1制御部32は、セル温度が予め設定された最小値TMIN以下か否かを判定する(ステップS3)。なお、最小値TMINは、電池モジュール10を動作させるのに最適なセル温度範囲の下限値に設定される。本実施形態では、電池モジュール10は、上述したように、最適なセル温度範囲が30℃から60℃の範囲である溶融塩電池を用いて構成されている。よって、最小値TMINは30℃に設定されている。
ステップS3において、セル温度が最小値TMIN以下であると判定すると、第1制御部32は、加熱装置13の配管バルブ13dを開放するとともに、ベント装置26のベントバルブ26bを閉鎖し(ステップS4)、ステップS1に戻る。
つまり、セル温度が最小値TMIN以下である場合、第1制御部32は、配管バルブ13dを開放することで加熱装置13に電池モジュール10の加熱を行わせ、ベントバルブ26bを閉鎖することで電池収容空間v1(収容空間V)内の加熱された空気を保持させる。これによって、第1制御部32は、セル温度が最適なセル温度範囲以下になると、電池収容空間v1内の温度を上昇させて、セル温度を上昇させることができる。
一方、ステップS3において、セル温度が最小値TMIN以下ではないと判定すると、第1制御部32は、ステップS5に進み、セル温度が予め設定された最大値TMAX以上か否かを判定する(ステップS5)。なお、最大値TMAXは、電池モジュール10を動作させるのに最適なセル温度範囲の上限値に設定される。電池モジュール10は、上述したように、最適なセル温度範囲が30℃から60℃の範囲である溶融塩電池を用いて構成されている。よって、最大値TMAXは60℃に設定されている。
ステップS5において、セル温度が最大値TMAX以上であると判定すると、第1制御部32は、カウンタ値nに「1」を加え(ステップS6)、さらにカウンタ値nが予め設定された閾値Th以上か否かを判定する(ステップS7)。
このカウンタ値nは、セル温度が最大値TMAX以上であると連続して判定されるごとに「1」ずつ加算される。つまり、カウンタ値nは、セル温度が最大値TMAX以上であると判定されてからの経過時間を示している。
ステップS7において、カウンタ値nが閾値Th以上でないと判定すると、第1制御部32は、配管バルブ13dを閉鎖するとともに、ベントバルブ26bを閉鎖し(ステップS8)、ステップS2に戻る。
セル温度が最大値TMAX以上でかつカウンタ値nが閾値Th未満である場合、第1制御部32は、配管バルブ13dを閉鎖することで加熱装置13による電池モジュール10への加熱を停止させ、ベントバルブ26bを閉鎖することで電池収容空間v1内の加熱された空気を保持させる。これによって、第1制御部32は、セル温度が最適なセル温度範囲以上になると、電池収容空間v1内の温度を維持又は下降するように設定し、セル温度を維持又は下降させることができる。
ステップS7において、カウンタ値nが閾値Th以上であると判定すると、第1制御部32は、配管バルブ13dを閉鎖するとともに、ベントバルブ26bを開放し(ステップS9)、ステップS2に戻る。
この場合、第1制御部32は、配管バルブ13dを閉鎖することで加熱装置13による電池モジュール10への加熱を停止させ、ベントバルブ26bを開放することで電池収容空間v1内の空気を開放させる。これによって、第1制御部32は、ステップS8の場合よりも、電池収容空間v1内の温度の下降をより促進するように設定し、セル温度の下降をより促進させることができる。
このように、第1制御部32は、ステップS5において、セル温度が最大値TMAX以上であると判定すると、まず、ステップS8に進んで、ベントバルブ26bを閉鎖した状態で、加熱を停止させる。その後繰り返される判定において、セル温度が最大値TMAX以上のままであれば、ステップS6に進むので、カウンタ値nは「1」ずつ加算されていく。
カウンタ値nが閾値Thに到達するまでの間の所定期間に、セル温度が最大値TMAXよりも低くならず、カウンタ値nが閾値Thに到達すれば、第1制御部32は、ステップS9に進んで、ベントバルブ26bを開放し、セル温度の下降をより促進させるように設定する。
つまり、第1制御部32は、加熱装置13の加熱を停止させることで、セル温度が下降するか否かを閾値Thで定まる所定期間だけ待ち、その後セル温度が下降しなければ、セル温度を下降させるためにベントバルブ26bを開放する。
このように、第1制御部32は、セル温度が最大値TMAX以上であると判定する場合、セル温度を下降させるための調整を段階的に行う。これによって、必要以上にセル温度を下降させてしまうのを防止することができる。
ステップS5において、セル温度が最大値TMAX以上でないと判定すると、第1制御部32は、配管バルブ13dを開放するとともに、ベントバルブ26bを閉鎖し(ステップS10)、ステップS1に戻る。
この場合、セル温度は、最小値TMINより高く、かつ最大値TMAXよりも小さいので、最適なセル温度範囲内である。
よって、第1制御部32は、ベントバルブ26bを閉鎖して加熱装置13に電池モジュール10の加熱を行わせ、セル温度を維持するように設定する。
以上のように、本実施形態の第1制御部32は、電池モジュール10のセル温度が、当該電池モジュール10の最適なセル温度範囲となるように、加熱装置13の配管バルブ13d及びベント装置26のベントバルブ26bを制御する。
〔その他〕
なお、上記実施形態では、電池モジュール10に、溶融塩電池からなる電池セルを用いた場合を例示したが、これに限定されるものではなく、リチウムイオン電池からなる電池セルによって構成された電池モジュールを用いることもできる。なお、この場合、リチウムイオン電池の動作に最適なセル温度範囲が、10℃から35℃なので、第1制御部32が配管バルブ13d及びベントバルブ26bを制御する際に用いるセル温度の最小値TMIN及び最大値TMAXは、リチウムイオン電池における最適なセル温度範囲に応じて設定される。
また、上記実施形態では、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12が放熱することによって加熱された空気を電池収容空間v1に送るダクト25を備えている場合を例示した。
一方、ダクト25を設けない場合においては、第2棚板17に通気性を持たせることで、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12からの加熱された空気は、第2棚板17を通過し、さらに、中間空間v3及び第1棚板16を通過して電池収容空間v1に与えられる。このように、ダクト25を設けない場合、第2棚板17に通気性を持たせれば、パワーコンディショナ11及びジャンクションボックス12からの加熱された空気を電池収容空間v1に導くことができる。
また、上記実施形態では、第1棚板16をパンチメッシュが施された金属板で構成することで当該第1棚板16に通気性を持たせた場合を例示したが、例えば、第1棚板16は、通気性を有するもので構成されていればよく、金網で構成されていてもよいし、多数のスリットが形成された金属板で構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、工場60が廃熱として排出する温水を加熱装置13に導入するように構成した場合を示したが、廃熱源としては、工場だけではなく、地熱発電所や、温泉、データセンタ等であってもよい。
また、上記実施形態の加熱装置13は、廃熱を加熱に利用するための加熱媒体として温水を用いた場合を例示したが、例えば、水蒸気等の高温ガスを加熱媒体として用いることもできる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 2次電池システム
2 筐体
2a 開口部
2b 扉
3 本体部
10 電池モジュール
11 パワーコンディショナ
12 ジャンクションボックス
13 加熱装置
13a 加熱部
13b 導入路
13c 排出路
13d 配管バルブ
14 ラック
14a 正面扉
15 断熱材
16 第1棚板
17 第2棚板
18 第3棚板
20 底板
21 天井部
25 ダクト
25a 本体部
25b 入口部
25c 出口部
26 ベント装置
26a ベントパイプ
26b ベントバルブ
30 双方向インバータ
31 コンバータ
32 第1制御部
33 電路
40 突入電流防止回路
40a 第1スイッチ
40b 第2スイッチ
40c 抵抗素子
41 遮断部
42 電流センサ
43 第2制御部
50 筐体
50a 上面板
50b 側面板
51 第1ヒートシンク
52 第2ヒートシンク
53 主回路基板
53a リアクトル
53b 半導体スイッチ
53c 抵抗
54 制御基板
54a 部品
55 電源基板
55a 電源IC
55b 抵抗
56 密着層
57 密着層
58 ヒートシンク
60 工場
61 廃熱用配管
62 ポンプ
100 商用電源
101 交流負荷
102 直流負荷
V 収容空間
v1 電池収容空間
v2 下方空間
v3 中間空間

Claims (8)

  1. 2次電池により構成された電池モジュールと、
    前記電池モジュールの充放電のための電力変換を行うパワーコンディショナと、
    前記電池モジュール及び前記パワーコンディショナを収容する、閉鎖された収容空間を形成するラックと、
    前記収容空間を覆う断熱材と、を備え、
    前記ラックは、前記収容空間を上下に仕切る第1仕切板を備え、
    前記電池モジュールは、前記第1仕切板より上方の上方空間に収容され、
    前記パワーコンディショナは、前記第1仕切板よりも下方に収容されている
    2次電池システム。
  2. 前記収容空間に収容され、前記上方空間に収容されている前記電池モジュールを保温する保温装置をさらに備えている請求項1に記載の2次電池システム。
  3. 前記保温装置は、加熱装置を含み、
    前記加熱装置は、前記第1仕切板よりも下方に配置され、外部の廃熱源から与えられる熱によって周囲の空気を加熱し、加熱した加熱空気を前記上方空間に与えることで前記電池モジュールを加熱する請求項2に記載の2次電池システム。
  4. 前記第1仕切板は、通気性を有している請求項3に記載の2次電池システム。
  5. 前記ラックは、前記パワーコンディショナの上方でかつ前記第1仕切板の下方に設けられた第2仕切板を備え、
    前記加熱装置は、前記第1仕切板と、前記第2仕切板との間に形成された中間空間に収容され、
    前記パワーコンディショナは、前記第2仕切板より下方の下方空間に収容されている請求項3又は請求項4に記載の2次電池システム。
  6. 前記中間空間を貫通し、前記上方空間と、前記下方空間とを繋ぎ、前記パワーコンディショナが発する熱により加熱された空気を前記上方空間に導くダクトをさらに備えている請求項5に記載の2次電池システム。
  7. 前記保温装置は、ベント装置を含み、
    前記ベント装置は、前記電池モジュールが収容された前記第1仕切板より上方の上方空間と、前記収容空間の外側である外側空間との間を開放、又は閉鎖する請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の2次電池システム。
  8. 前記電池モジュールの電池温度が、当該電池モジュールの動作に適した温度となるように前記保温装置を制御する制御部をさらに備えている請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の2次電池システム。
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