JP2017036945A - 移動体とその障害物検出方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(B)前記低障害物の長さ、幅、面積、又は周長を含む特徴量を算出し、
(C)前記特徴量から前記低障害物が人間である可能性を示す人間らしさ度を算出し、
(D)前記人間らしさ度から前記可能性の高い前記低障害物を走行不能領域とする、ことを特徴とする障害物検出方法が提供される。
前記メンバーシップ値の積、和、最小値、又は最大値が閾値を超える場合に、前記低障害物を前記走行不能領域と判定する。
前記レーザレーダ装置の検出データに基づき、車両を制御する自律制御装置と、を備え、
前記自律制御装置は、
(A)前記レーザレーダ装置で検出された障害物の高さから走行閾値未満の低障害物を抽出し、
(B)前記低障害物の長さ、幅、面積、又は周長を含む特徴量を算出し、
(C)前記特徴量から前記低障害物が人間である可能性を示す人間らしさ度を算出し、
(D)前記人間らしさ度から前記可能性の高い前記低障害物を走行不能領域とする、ことを特徴とする移動体が提供される。
従って、横臥状態で静止している人間又は人間である可能性が高い物体を、走行不能領域として高い確率で検出することができる。
これにより、人間ではない低障害物を検出し、無舗装路であってもスムーズな走行が可能となる。
本発明の移動体10は、地上を走行可能であり、レーザレーダ装置12と自律制御装置14を備える。
この図において、移動体10は、クローラを備えているが、クローラの代わりに車輪であってもよい。移動体10は、例えば移動ロボット、自律走行可能な半自律走行車、遠隔操縦可能な無人作業車、などである。
レーザレーダ装置12は、レーザ光3を用いて進行方向における地形の凹凸を検出し、移動体10の進行方向前方の障害物4の位置を検出する。
車両16は、移動速度測定用の車速パルス、操舵用アクチュエータ、ブレーキ/アクセル用アクチュエータなどを備え、車速を検出し、自律制御装置14からの指令により走行し操舵し、車速を減速又は加速できるようになっている。
図2は、本発明の障害物検出方法を示す全体フロー図である。
この図において、本発明の障害物検出方法は、S1〜S7の各ステップ(工程)を有する。
ステップS21では、低障害物5があるか否かを判断する。ない場合(NO)には、ステップS2は終了し、ステップS6に移る。
低障害物5がある場合(YES)には、ステップS22で走行可能度が閾値未満か否かを判断する。閾値以上の場合(NO)にはステップS2は終了し、ステップS6に移る。
低障害物5の周囲の計測点において、走行可能度が閾値未満の場合(YES)には、ステップS23で低障害物フラグをONし、低障害物5として抽出する。すなわち、低障害物5の走行可能度が閾値未満であることを記憶する。
ステップS24では、抽出した低障害物5をグルーピングする。すなわち、走行可能度が閾値未満であるものと、閾値以上のものとをグループ分けする。
なお、走行可能度が閾値以上の計測点まで使用すると、全ての計測点を抽出することになり、計測点のグループを抽出できない。
次に、低障害物5の周囲の計測点について、走行可能度が閾値未満の計測点を低障害物5として、膨張させる。これにより路面1ではなく、低障害物5と少し高い計測点をグルーピングして人間らしさ度Yを算出する。
ここで、「低障害物5の膨張」とは、レーザレーダ装置12では、例えば倒れている人間の胴体部分を検知しているので、さらにその人間の周囲(頭、腕、足等)を計測し、グルーピングすることでそのグループが人間と認識される、ことを意味する。その大きさにより障害物が複数の人間であるかを判断する。
車両16の最低地上高以下の低障害物5であっても、走行可能度が閾値以上であれば、人間の可能性はない(低い)として、人間らしさ度Yは算出しない。
この図において、(A)はレーザレーダ装置12による障害物4の検出図であり、(B)は高さの差による走行可能度、(C)は路面1の勾配による走行可能度を示している。
従って、移動体10の走行可能性を示す走行可能度は、図4(B)(C)の走行可能度の積に比例する。
ステップS4では、特徴量Xから低障害物5が人間である可能性を示す人間らしさ度Yを算出する。
この図において、(A)は長さ、(B)は幅、(C)は面積、(D)は周長とMS値との関係図である。なお各図における右側の図は、人間の長さ、幅、面積、及び周長を模式的に示している。
図5(A)(B)(C)(D)に示すように、人間の長さ、幅、面積、及び周長は、統計学上の正規分布で近似することができる。人間であれば、これらの値は、有限な範囲に分布を持ち、完全な正規分布ではないが、多数及び対象の人間の形態が比較的自由に変形し得るので、数値データが分布している部分は正規分布の広がりに近くなると考えられる。
なお、この場合、平均値μと標準偏差σの値はそれぞれ相違する。しかし、予めデータを集めることで統計的に求めることができる。
統計学上の正規分布において、平均値μに対して+/−σの範囲に68%以上、+/−2σの範囲に95%以上、+/−3σの範囲に99%以上が含まれることが知られている。
従って、人間らしさ度Yの最大値は1.0、最小値は0であり、人間らしさ度Yが高いほど人間である可能性が高いといえる。
すなわち、すべてのMS値の積、和、最小値、又は最大値を予め設定した閾値(人間的閾値)と比較し、その値が閾値を超える場合に、人間である可能性が高い低障害物5aを走行不能領域と判定する。
閾値は、0から1.0の間の正数であり、任意に設定する。
従って、更新した局所地図に含まれる低障害物5は、人間である可能性がほとんどないので、轍などと同様に走行可能領域として処理する。
ステップS7では、更新した局所地図を送信する。この送信先は、例えば自律制御装置14又は遠隔制御装置である。
従って、横臥状態で静止している人間又は人間である可能性が高い物体を、走行不能領域として高い確率で検出することができる。
これにより、人間ではない低障害物5を検出し、無舗装路であってもスムーズな走行が可能となる。
1 路面、2 鉛直軸、3 レーザ光、4 障害物、5 低障害物、
5a 低障害物、10 移動体、12 レーザレーダ装置、
14 自律制御装置、16 車両
Claims (3)
- (A)レーザレーダ装置で検出された障害物の高さから走行閾値未満の低障害物を抽出し、
(B)前記低障害物の長さ、幅、面積、又は周長を含む特徴量を算出し、
(C)前記特徴量から前記低障害物が人間である可能性を示す人間らしさ度を算出し、
(D)前記人間らしさ度から前記可能性の高い前記低障害物を走行不能領域とする、ことを特徴とする障害物検出方法。 - 前記人間らしさ度は、人間の長さ、幅、面積、又は周長の平均値と標準偏差に基づくメンバーシップ値であり、
前記メンバーシップ値の積、和、最小値、又は最大値が閾値を超える場合に、前記低障害物を前記走行不能領域と判定する、ことを特徴とする請求項1に記載の障害物検出方法。 - 路面に対し鉛直な鉛直軸を中心に回転して周囲の路面を計測するレーザレーダ装置と、
前記レーザレーダ装置の検出データに基づき、車両を制御する自律制御装置と、を備え、
前記自律制御装置は、
(A)前記レーザレーダ装置で検出された障害物の高さから走行閾値未満の低障害物を抽出し、
(B)前記低障害物の長さ、幅、面積、又は周長を含む特徴量を算出し、
(C)前記特徴量から前記低障害物が人間である可能性を示す人間らしさ度を算出し、
(D)前記人間らしさ度から前記可能性の高い前記低障害物を走行不能領域とする、ことを特徴とする移動体。
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