JP2017035218A - 折り畳み式水切りラック - Google Patents

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【課題】省スペースで簡便に組立て、折り畳むことができる。【解決手段】折り畳み式水切りラック1は、両側の一対の矩形枠状の側枠部2、3と、これらの側枠部2、3を回動可能に両端に係止した一対の長枠棒部4と、側枠部3に回動可能に固定し、側枠部2に係止可能な矩形状の底面部5とから構成されている。上長辺棒5d、5eの側枠部2側の端部は側面逆U字状に上方へ湾曲して引掛部5j、5kが形成され、これらの引掛部5j、5kは下側掛渡棒2eに対し引っ掛け可能であると共に外すことが可能とされる。更に引掛部5j、5kの先端は、下側掛渡棒2eに平行する係止棒5lを介して連結されている。【選択図】図1

Description

本発明は、台所等に設置し、洗浄した食器等の水切りをする金属製の折り畳み式水切りラックに関するものである。
台所に設置し、洗浄した食器等の水切りを行うために、金属棒を組立てて成る水切りラックは、一般的な構造として箱形状をしており、空気の通りが良く、水切りを良くするように金属棒の間隔をあけている。この種の水切りラックは嵩張るために、運搬時や不使用時に折り畳みが可能な折り畳み式のものが存在する。
特許文献1には、折り畳み可能な水切りラックであって、長方形の底板の各辺に連結する側面板を起立させることで、組立可能な水切りラックが開示されている。
特許文献1の水切りラックは、最初に底板の短辺に連結した一対の短側面を起立させ、続いて底板の長辺に連結した一対の長側面を起立させる。そして、短側面の角部に設けた環状部材に、長側面の角部に設けた鉤状部材を引っ掛けることで固定することにより、組立てた状態となる。
特開2004−41664号公報
しかし、特許文献1の従来の折り畳み式水切りラックは、一対の短側面の起立した状態を維持したまま、長側面を起立しなければならず、両手だけで素早く組立てることができないという問題がある。
また、狭い台所において組立てる際に、台所面に対して底板の長辺方向の作業以外に、底板の短辺方向に対して十分に作業するだけのスペースを確保する必要がある。
本発明の目的は、上述の課題を解消し、狭い場所であっても簡便に組立て得る金属製の折り畳み式水切りラックを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る折り畳み式水切りラックは、短辺枠棒間を掛け渡す上側掛渡棒及び下側掛渡棒を備える一対の矩形枠状の側枠部と、一方の前記側枠部の前記上側掛渡棒及び他方の前記側枠部の前記上側掛渡棒に対して、回動可能に両端に係止した一対の長枠棒部と、一方の前記側枠部の前記下側掛渡棒に回動可能に係止し、他方の前記側枠部の前記下側掛渡棒に係止可能な矩形状の底面部とから成る折り畳み式水切りラックであって、前記底面部の前記他方の下側掛渡棒側の端部は、側面逆U字状に上方へ湾曲して引掛部が形成され、該引掛部の先端は、前記下側掛渡棒に平行する接続棒を介して連結されており、前記引掛部を前記下側掛渡棒に対して引っ掛けて係止することを特徴とする。
本発明に係る折り畳み式水切りラックは、一方の側枠部を起立させた後に、他方の側枠部を起立させて、この他方の側枠部に底面部を係止させるだけで簡便に組立てることができる。組立てと逆の手順で作業をすることで、簡単に折り畳むこともできる。
また、組み立てた状態で、水平方向から衝撃を受けたとしても、不時に折り畳まれることがない。
組立てた状態の折り畳み式水切りラックの斜視図である。 側枠部近傍の拡大斜視図である。 組立て手順の説明図である。 折り畳んだ状態の斜視図である。 組立て途中の斜視図である。
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は折り畳み式水切りラックの斜視図、図2は側枠部近傍を図1の反対側から見た拡大斜視図であり、折り畳み式水切りラック1はアルミニウムやステンレス等の直径2.5〜5mmの金属棒体を適宜に折曲、溶接して組合わせて成っている。折り畳み式水切りラック1の組立時の大きさは、縦20cm、横30cm、高さ10cm程度であり、台所のスペースに応じて、適宜のサイズのものを用意することができる。
折り畳み式水切りラック1は、両側の一対の矩形枠状の側枠部2、3と、これらの側枠部2、3を回動可能に両端に係止した一対の長枠棒部4と、側枠部3に回動可能に固定し、側枠部2に係止可能な矩形状の底面部5とから構成されている。
図1に示すように、折り畳み式水切りラック1を組立てた状態では、側枠部2、3は側面から見て逆八字状になるように対向して起立しており、側枠部2、3はそれぞれ主として、上長辺枠部2a、3a、下長辺枠棒2b、3b、両側の短辺枠棒2c、3cから成っている。
側枠部2、3の上下方向の短辺枠棒2c、3c間をそれぞれ固定して掛け渡す上側掛渡棒2d、3dと、これらの上側掛渡棒2d、3dと平行する下側掛渡棒2e、3eとが設けられている。
更に、側枠部2の下側掛渡棒2eの両端側には、短辺枠棒2cと平行であって、下側掛渡棒2eから下長辺枠棒2bに掛け渡す一対のスライド棒2fが固定されている。なお、本実施例においては、下側掛渡棒2eの両端側に一対のスライド棒2fを設けているが、下側掛渡棒2eの中央に1本のスライド棒2f、又は下側掛渡棒2eに3本以上のスライド棒2fを設けるようにしてもよい。
また、上側掛渡棒2dの両端には、上側掛渡棒2dから下長辺枠棒2bの近傍に対して短辺枠棒2cと平行するように抑え棒2gが固定されている。この抑え棒2gの一端側及び中間付近は、上側掛渡棒2d及び下側掛渡棒2eに取り付けられており、他端側である下端は斜め方向に屈曲している。
また、側枠部3においても、上側掛渡棒3dの両端と下側掛渡棒3eの両端の間を掛け渡す抑え棒3fが固定されている。
側枠部2、3同士を連結する長枠棒部4は、両側の長枠連結棒4a、4bから成り、これらの長枠連結棒4a、4bの両端はそれぞれ上側掛渡棒2d、3dに回動自在に連結されている。つまり、長枠連結棒4a、4bの両先端は円形に巻回され、この巻回部に上側掛渡棒2d、3dをそれぞれ挿通することで連結している。従って、長枠連結棒4a、4bの側枠部2、3側の両端は、上側掛渡棒2d、3dから外れることなく回動可能に係止されている。
また、長枠連結棒4a、4bは一対の抑え棒2g及び抑え棒3fの外側の上側掛渡棒2d、3dに回動自在に連結されているので、長枠連結棒4a、4bの巻回部が抑え棒2g及び抑え棒3fに塞き止められて内側方向へ移動することはない。
底面部5は、対向する一対の長辺部5a、5bと、これらの長辺部5a、5b間を掛け渡す多数本の水切棒5cが等間隔に平行して設けられている。更に、長辺部5a、5bは、上下に平行する上長辺棒5d、5eと下長辺棒5f、5gとから成り、水切棒5cの端部はこれらの長辺棒5d、5f間と長辺棒5e、5g間に挟まれるようにして固定して配置されている。
上長辺棒5d、5eの側枠部3側の端部は円状に巻回され、この巻回部内に側枠部3の下側掛渡棒3eがそれぞれ挿通されている。これらの上長辺棒5d、5eの端部は、抑え棒3fの内側近傍の下側掛渡棒3e挿通されており、従って、底面部5の側枠部3の短辺側は、下側掛渡棒3eから外れることなく、また下側掛渡棒3eに沿って摺動することなく、回動可能に係止されている。
下長辺棒5f、5gの側枠部3側の端部は、水平方向外側に直角に曲げられて屈曲部5h、5iとされている。そして、下長辺棒5f、5gの先端が上長辺棒5d、5eの先端より若干、手前側、つまり短くすることで、屈曲部5h、5iが側枠部3の短辺枠棒3cに当接して規制されると、側枠部3が所定角に外側に傾斜する状態で固定される。
上長辺棒5d、5eの側枠部2側の端部は側面逆U字状に上方へ湾曲して引掛部5j、5kが形成され、これらの引掛部5j、5kは下側掛渡棒2eに対し引っ掛け可能であると共に外すことが可能とされる。更に引掛部5j、5kの先端は、下側掛渡棒2eに平行する係止棒5lを介して連結されている。
また、下長辺棒5f、5gの側枠部2側の端部は、前述の側枠部3側の端部と同様に、水平で外側に直角に曲げられた屈曲部5m、5nが形成されている。これらの屈曲部5m、5nは、組み立てる際は短辺枠棒2c下方を当接しながら摺動可能であり、下側掛渡棒2eによって上方への摺動は規制される。
また、配置した抑え棒2gにより、抑え棒2gと下側掛渡棒2e間の間隙から屈曲部5m、5nが外へ外れることもない。そして、図2に示すように屈曲部5m、5nが側枠部2の短辺枠棒2cに当接して規制されると、側枠部3側と同様に所定角に外側に傾斜する状態で固定される。
図3は折り畳み式水切りラック1の組立て手順の説明図であり、(a)は折り畳んだ平面状態であり、(b)は側枠部3を起立した組立て途中の状態であり、(c)は更に組立てが進んだ状態であり、(d)は図1と同様に組立が完了した状態を示している。
図4は図3(a)と同様な折り畳んだ状態の斜視図である。平面状の折り畳み式水切りラック1は、右側の側枠部2上に長枠棒部4及び底面部5の一端が重なるように折り畳まれており、更に左側の長枠棒部4及び底面部5の他端の上に側枠部3が重なるように折り畳まれている。
図5は図3(b)と同様の組立て途中の状態の斜視図である。組立てに際しては、先ず左側の側枠部3の上長辺枠部3aを下長辺枠棒3bを軸にして引き起こす。側枠部3が起立すると、長枠連結棒4a、4bを介して側枠部2も起立し始める。側枠部2が起立を始めると、係止棒5lは一対のスライド棒2f上に当接した状態で、スライド棒2fの下端から上端に移動する。同時に、屈曲部5m、5nも短辺枠棒2cに当接した状態で、短辺枠棒2cの下端から上方に移動する。
次に、図3(c)に示すように底面部5の係止棒5lをスライド棒2f上をスライドさせた状態で摺動させることで、係止棒5lが下側掛渡棒2eを乗り越え可能な位置まで持ち上げる。
続いて、図3(d)に示すように、係止棒5lが下側掛渡棒2eを乗り越え、係止棒5lを下方に移動させることで、一対の逆U字状湾曲状である引掛部5j、5k内に下側掛渡棒2eが収容され、図1に示すように組立てが完了する。
引掛部5j、5kによって下側掛渡棒2eを引っ掛けて固定することで、折り畳み式水切りラック1はぐらつくことなく自立が可能となる。下長辺枠棒3bを軸にして側枠部3の起立を続けると、図3(c)に示すように、係止棒5lが外側に所定角の状態で屈曲部5h、5iが短辺枠棒3cに当接した状態で側枠部3は固定される。
また、折り畳み式水切りラックは水平方向からの衝撃を受けることが多いが、本実施例の折り畳み式水切りラック1は、水平方向からの衝撃を受けたとしても、引掛部5j、5kが下側掛渡棒2eから外れることはなく、不時に折り畳まれるようなことはない。
折り畳む際には、逆の手順、つまり図3(d)〜(a)の手順を行えばよい。このように、組立て、折り畳み作業が簡単であり、素早く組立て、折り畳むことが可能である。
1 折り畳み式水切りラック
2、3 側枠部
2a、3a 上長辺枠部
2b、3b 下長辺枠棒
2c、3c 短辺枠棒
2d、3d 上側掛渡棒
2e、3e 下側掛渡棒
2f スライド棒
2g、3f 抑え棒
4 長枠棒部
4a、4b 長枠連結棒
5 底面部
5a、5b 長辺部
5c 水切棒
5d、5e 上長辺棒
5f、5g 下長辺棒
5h、5i、5m、5n 屈曲部
5j、5k 引掛部
5l 係止棒

Claims (6)

  1. 短辺枠棒間を掛け渡す上側掛渡棒及び下側掛渡棒を備える一対の矩形枠状の側枠部と、一方の前記側枠部の前記上側掛渡棒及び他方の前記側枠部の前記上側掛渡棒に対して、回動可能に両端に係止した一対の長枠棒部と、一方の前記側枠部の前記下側掛渡棒に回動可能に係止し、他方の前記側枠部の前記下側掛渡棒に係止可能な矩形状の底面部とから成る折り畳み式水切りラックであって、
    前記底面部の前記他方の下側掛渡棒側の端部は、側面逆U字状に上方へ湾曲して引掛部が形成され、該引掛部の先端は、前記下側掛渡棒に平行する係止棒を介して連結されており、前記引掛部を前記下側掛渡棒に対して引っ掛けて係止することを特徴とする折り畳み式水切りラック。
  2. 前記底面部は上下に平行する一対の上長辺棒と下長辺棒とを有し、前記上長辺棒及び前記下長辺棒の間に、長辺同士を掛け渡す多数本の水切棒の端部を挟むように固定したことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式水切りラック。
  3. 前記上長辺棒の一端を前記一方の下側掛渡棒に回動可能に係止し、前記上長辺棒の他端に設けた前記引掛部を前記他方の側枠部の前記下側掛渡棒に対して係止可能にし、
    前記下長辺棒の両端は、水平方向外側に直角に曲げられて屈曲部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の折り畳み式水切りラック。
  4. 前記屈曲部が前記短辺枠棒に当接して規制されることで、前記側枠部が所定角に外側に傾斜する状態で固定されることを特徴とする請求項3に記載の折り畳み式水切りラック。
  5. 一端側及び中間付近を、前記他方の上側掛渡棒及び下側掛渡棒に取り付け、他端側を屈曲している抑え棒を前記他方の側枠部に設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の折り畳み式水切りラック。
  6. 前記他方の側枠部の下側掛渡棒の両端側には、前記短辺枠棒と平行であって、前記他方の側枠部の下側掛渡棒から前記他方の側枠部の下長辺枠棒に掛け渡すスライド棒が固定されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の折り畳み式水切りラック。
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