JP2017033297A - 空席位置通知方法、及び、サーバ - Google Patents

Abstract

【課題】撮像画像から検出された空席を効率的に減らすための空席位置通知方法を提供する。【解決手段】座席領域を撮像範囲に含む撮像装置３で取得した撮像画像を解析して空席を検出し、検出した前記空席の位置情報を通信端末６に送信する。【選択図】図１

Description

本明細書に記載する技術は、空席位置通知方法、及び、サーバに関する。

イベント会場等に設置された座席を予約することが可能なシステムがある。例えば、座席を予約したいユーザは、スマートフォンやタブレット端末等の通信端末を利用して、座席の予約サービスを提供するサーバにアクセスして座席の予約を行なうことができる。

特開２００５−１０７８４４号公報 特開平１０−１７４０９３号公報

座席を予約したユーザは、イベント会場等において自身が予約している座席よりもイベント観覧の条件が良さそうな空席を発見しても、予約手続き的に、その空席への移動（「席替え」と称してもよい。）を断念せざるを得ないことがある。

また、イベント会場において空席が目立ってしまうと、放送等のイベントの映像配信によって外部評価が下がることもある。イベントに対する外部評価が下がると、その後の観光客数が減って観光事業に影響が出たり、国家レベルや地域レベルでの振興事業に影響が出たりすることもある。

１つの側面では、本明細書の記載する技術の目的の１つは、撮像画像から検出された空席を効率的に減らせるようにすることにある。

１つの側面において、空席位置通知方法は、座席領域を撮像範囲に含む撮像装置で取得した撮像画像を解析して空席を検出し、検出した前記空席の位置情報を通信端末に送信する、処理をコンピュータに実行させてよい。

また、１つの側面において、サーバは、画像解析部と、空席検出部と、送信処理部と、を備えてよい。画像解析部は、送信座席領域を撮像範囲に含む撮像装置で取得した撮像画像を解析してよい。空席検出部は、前記画像解析部の解析結果を基に空席を検出してよい。送信処理部は、前記空席検出部で検出された前記空席の位置情報を通信端末に送信してよい。

１つの側面として、撮像画像から検出された空席を効率的に減らすことができる。

一実施形態にかかる空席位置通知システムの構成例を示すブロック図である。 図１に例示した空席位置通知システムの動作例を示すシーケンス図である。 一実施形態に係る予約情報の一例を示す図である。 図１に例示した空席位置通知システムの動作例を示すシーケンス図である。 一実施形態に係るイベント会場における座席表情報の一例を示す図である。 図１に例示した空席位置通知システムの動作例を示すシーケンス図である。 一実施形態に係る空席に関する紹介情報の一例を示す図である。 図１に例示した空席位置通知システムの動作例を示すシーケンス図である。 図１に例示した空席位置通知サーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。 図１に例示した空席位置通知サーバの機能的な構成例を示すブロック図である。 図１に例示した決済サーバの構成例を示すブロック図である。 図１に例示した通信端末の構成例を示すブロック図である。

以下、図面を参照して実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。また、以下に説明する各種の例示的態様は、適宜に組み合わせて実施しても構わない。なお、以下の実施形態で用いる図面において、同一符号を付した部分は、特に断らない限り、同一若しくは同様の部分を表す。

図１は、一実施形態にかかる空席位置通知システムの構成例を示すブロック図である。図１に示す空席位置通知システム１は、例示的に、通信ネットワーク２と、撮像装置３と、空席位置通知サーバ４と、決済サーバ５と、通信端末６と、を備えてよい。通信端末６は、空席位置通知システム１において複数台存在してよい。

通信ネットワーク２は、例示的に、インターネットやＷＡＮ（Wide Area Network）、ＬＡＮ（Local Area Network）等であってよい。

通信端末６は、例示的に、空席位置通知システム１を利用するユーザのスマートフォンやタブレット端末等であってよく、便宜的に「ユーザ端末」と称してもよい。通信端末６は、有線又は無線により通信ネットワーク２に接続して、空席位置通知サーバ４や決済サーバ５と通信ネットワーク２経由で通信してよい。無線により通信ネットワーク２に接続が可能であることは、通信ネットワーク２に無線アクセス網が含まれていてよいことを示す。

通信端末６は、例示的に、空席位置通知サーバ４と通信して、何らかのイベントが開催される会場（便宜的に「イベント会場」と称してよい。）に設置された座席の予約を行なうことができる。

「イベント」には、スポーツ系の大会や、文科系の大会、行事、音楽コンサート、パーティ、パブリックビューイング、祭典、式典、博覧会、展示会、販売会等が含まれてよい。「イベント」は、公的であるか私的であるかを問わない。世界的なスポーツ系のイベントの一例としては、オリンピックや、パラリンピック、ワールドカップ、世界陸上、世界水泳等が挙げられる。

「イベント会場」は、屋外であるか屋内であるかを問わない。「イベント」の観覧や参加を目的として多数の人が集まる場所が「イベント会場」であってよい。なお、競技の「観覧」は、「観戦」と称してもよい。イベント会場の非限定的な一例としては、野球やサッカー、ラグビー、陸上競技等に利用されるスタジアムが挙げられる。

イベント会場においては、イベント開催中においても空席のままとなっている座席が存在することがある。空席は、一般の観客席とは異なる、いわゆるイベントのスポンサー席であることもある。

スポンサー席が埋まらないことは、その後のイベント開催に支障をきたしかねない。また、例えば、イベントの様子が映像で放送あるいは配信される場合、映像に空席が映ることがある。例えば、スポンサー席のような「眺め」の良い座席は、映像に映りやすい座席でもあることがある。

そのような座席が空席のまま映像で放送あるいは配信されると、イベントの「賑わい」や「盛り上がり」が、放送あるいは配信の視聴者に伝わりにくくなる。映像に映る空席の数が目立ってしまうと、閑散とした雰囲気を視聴者に与えてしまうことになりかねない。

結果として、イベントに対する評価が下がりかねない。イベントに対する評価が下がると、その後の観光客数が減って観光事業に影響が出たり、国家レベルや地域レベルでの振興事業に影響が出たりすることもある。

したがって、イベント主催者には、放送や配信の映像に映る可能性のある座席が空席となっている場合には、優先的に、その空席を埋めたいというニーズがあると云える。

その一方で、ユーザにとっても、イベント会場で発見した空席に席替えしたいというニーズがある。例えば、イベントの観覧者や参加者には、空席が自分の予約している座席よりもイベントの「眺め」の良さそうな座席であれば、その席に移動したい（別言すると、席替えしたい）と思うかもしれない。

あるいは、空席の周囲の観客が賑わっていたりすれば、その空席に席替えして一緒に楽しみたい、というユーザもいるかもしれない。

しかし、ひとたび自分が予約した座席に座ってしまうと、他に条件の良さそうな空席がイベント会場に存在していても、その空席への席替えは難しいことがある。

例えば、その空席の座席番号を確認した上で、自身が予約している座席の予約はキャンセルして、当該空席の予約を改めて行なう、という手続きが必要になることがある。

しかし、それでは、イベント開催中には手続きが完了しないために、結局、ユーザは、席替えを断念して、自身が予約した座席で我慢する結果になることがある。そうすると、ユーザのイベントに対する満足感が低下するおそれがある。

そこで、本実施形態の空席位置通知システム１では、座席予約に関するイベント主催者サイドのニーズとユーザサイドのニーズとのマッチングを図る。例えば、空席位置通知サーバ４は、空席となっている座席の情報を、他の座席の予約者のユーザ端末６に提示して、当該空席への席替えを提案する。

席替えの促進を図るために、空席位置通知サーバ４は、空席の情報（例えば、座席番号等）に加えて、補助的な情報をユーザ端末６宛に送信してもよい。補助的な情報の一例は、空席からのイベントの「眺め」を撮像した画像データや空席周辺の情報等である。空席周辺の情報には、例示的に、空席周囲の座席の予約者の身長や性別、年齢、当該予約者の母国語等を示す属性情報が含まれてよい。

空席の情報に加えて、これらの補助的な情報をユーザに提示することで、空席への席替えを検討するユーザにより多くの判断材料を提示できることになるので、空席への席替えのインセンティブをユーザに与えることができる。

空席は、例えば撮像装置３で撮像した画像データを画像解析することで検出してよい。撮像装置３は、例示的に、カメラである。カメラ３は、イベント会場内の様子を撮像してよい。撮像装置３の撮像範囲には、イベント会場内の座席が設置された領域（便宜的に「座席領域」と称してよい。）が含まれてよい。

カメラ３は、例示的に、イベント会場内を移動可能に設置されてもよいし、イベント会場内のいずれかの場所の固定的に設置されていてもよい。イベント会場内を移動可能なカメラ３は、例示的に、空撮が可能なカメラであってよい。

例えば、カメラ３は、飛行体に取り付けられて、イベント会場の座席領域を上空から撮像可能であってよい。飛行体は、例示的に、「ドローン」と称されるマルチコプターであってよい。

飛行体に取り付けられたカメラ３は、便宜的に、飛行型撮像装置３と称してもよい。飛行型撮像装置３の動作や撮像方向は、例示的に、空席位置通知サーバ４によって制御されてよい。当該制御には、無線通信を利用してよい。

飛行型撮像装置３の動作や撮像方向の制御によって、例えば、座席領域の様子や、特定の座席からのイベントの「眺め」をカメラ３で撮像することが可能である。

「座席からのイベントの眺め」は、例えば、当該座席に人物が着座した時の視線方向にカメラ３の撮像方向を設定、制御することで、撮像することができる。座席に人物が着座した時の「視線方向」は、座席が設置された向きに応じた方向に相当すると捉えてもよい。例えば、座席は、イベントを観覧し易い方向に向いて設置されているので、座席の向きに応じた方向に、カメラ３の撮像方向が設定、制御されてよい。

なお、カメラ３は、飛行体に取り付けられたカメラに限らず、イベント会場に設置されている監視カメラや、イベントスタッフが所持する放送用カメラであってもよい。あるいは、イベントの観覧者や参加者が所持するスマートフォンやタブレット端末等のユーザ端末に搭載のカメラが、カメラ３に該当してもよい。

カメラ３で撮像された画像データは、例示的に、通信ネットワーク２経由で、空席位置通知サーバ４に送信されてよい。そのため、カメラ３は、通信ネットワーク２に、無線又は有線によって通信可能に接続されてよい。

カメラ３の撮像データは、静止画像データでもよいし動画像データでもよい。カメラ３には、マイクロフォンが搭載されていてもよい。マイクロフォンによって得られた音声データが撮像データに加えて、空席位置通知サーバ４宛に送信されてもよい。

空席位置通知サーバ４は、例示的に、通信ネットワーク２に有線又は無線により通信可能に接続されており、通信ネットワーク２経由で、カメラ３及びユーザ端末６と通信することが可能である。

例えば、空席位置通知サーバ４は、通信ネットワーク２経由でユーザ端末６から受信したリクエストに応じて、イベント会場における座席の予約処理を実施してよい。予約処理には、予約座席を変更する処理やキャンセルする処理が含まれてもよい。

また、空席位置通知サーバ４は、カメラ３で撮像された、イベント会場の座席領域を含む撮像データを、通信ネットワーク２経由で受信し、当該撮像データを画像解析して空席を検出してよい。

空席位置通知サーバ４は、検出した空席の情報（便宜的に「空席情報」と称してよい。）を、通信ネットワーク２経由で、ユーザ端末６宛に送信してよい。

空席情報には、検出した空席の位置を示す位置情報が含まれてよい。空席の位置情報は、例示的に、座席表等によって個々の座席に割り当てられている座席番号であってもよいし、イベント会場の座席表をユーザ端末６にマップ表示させた状態で該当の空席をユーザ端末６において強調表示させるような情報であってもよい。

なお、空席位置通知サーバ４において、複数の空席が検出された場合は、全部又は一部についての空席情報が、ユーザ端末６宛に送信されてよい。空席情報の送信先ユーザ端末６は、座席の予約処理を行なったいずれかのユーザ（「予約者」と称してもよい。）のユーザ端末６であってよい。「予約者」には、予約処理を実施したがキャンセル待ちとなったユーザが含まれてよい。

例えば、予約者は、イベント会場において、予約済みの座席よりも良い座席が無いかを確認するために、ユーザ端末６から空席位置通知サーバ４宛に空席の検索（又は照会）をリクエストすることができる。当該リクエストの受信に応じて、空席位置通知サーバ４は、当該リクエストの送信元端末６宛に、空席情報を送信してよい。あるいは、空席位置通知サーバ４は、空席情報の配信を希望する予約者のユーザ端末６宛に、空席情報をプッシュ配信してもよい。

予約者は、ユーザ端末６において空席位置通知サーバ４から受信、提示された空席情報を基に、例えば、予約済みの座席から空席への席替えを検討できる。

なお、空席情報は、当該空席の予約者のユーザ端末６宛に送信されてもよい。別言すると、空席情報の送信先候補には、空席以外の座席の予約者のユーザ端末６に限らず、空席の予約者のユーザ端末６が含まれてもよい。

画像解析によって検出された空席の予約者は、一時的に離席しているだけである場合もあるため、その確認をとる目的で、空席位置通知サーバ４は、空席情報を、当該空席の予約者のユーザ端末６宛に送信してもよい。

空席位置通知サーバ４は、空席情報の送信に際して、カメラ３によって、空席の位置からのイベントの「眺め」を撮像した撮像データや、空席を含む周囲の様子を空席の位置の上空から撮像した撮像データを、空席情報に加えてユーザ端末６宛に送信してよい。

したがって、ユーザ端末６のユーザは、空席に実際に移動しなくても、その場に居ながらにして、空席からのイベントの「眺め」や、空席の周囲の様子を確認することができる。

また、空席位置通知サーバ４は、例えば、空席の周囲の座席で観覧している予約者の属性情報を、空席情報に加えて通信端末６に送信してもよい。予約者の属性情報には、年齢や性別、身長、体重、国籍等の情報が含まれてよい。イベントがスポーツ系の大会である場合には、予約者が応援する国や団体、選手等の情報が、属性情報に含まれてよい。

予約者の属性情報は、例えば座席の予約処理時に、任意の入力情報としてユーザ端末６から空席位置通知サーバ４において受信、取得することが可能である。

予約者は、空席位置通知サーバ４から空席情報の提示を受けて空席への席替えを検討する際に、空席位置通知サーバ４から受信した撮像データや属性情報を考慮に入れることができる。

例えば、予約者は、撮像データや属性情報を基に、空席からの眺めの良し悪しや、空席周囲に自身と同世代のユーザが多いか少ないか、空席周囲に自身と応援対象が同じユーザが多いか少ないか、等を判断して、空席へ席替えするか否かを決定できる。

なお、空席位置通知サーバ４がユーザ端末６宛に送信する属性情報は、予約者が予約処理時に入力した情報そのものでなくてよい。例えば、空席位置通知サーバ４において、属性情報を上述したような空席周囲の状況を示す情報に変換した情報を、属性情報として通信端末６宛に送信してもよい。属性情報の変換は、例示的に、空席への席替えを検討している予約者の属性情報と、空席周囲の座席の予約者の属性情報と、の比較に基づいて実施されてよい。

また、空席位置通知サーバ４は、属性情報を基に、予約者にとって席替えが促進されるであろうと考えられる空席の候補を絞り込んで、絞り込んだ空席に限って、空席情報や撮像データ、属性情報等をユーザ端末６へ送信してもよい。

決済サーバ５は、例示的に、空席位置通知サーバ４の予約処理に伴う決済処理を行なう。決済処理には、予約者の席替えに伴う座席料金の差額の徴収や返金の処理が含まれてよい。

（動作例）
以下、上述した空席位置通知システム１の動作例について、図２〜図８を参照して説明する。

図２に例示するように、イベント会場の座席を予約したいユーザは、ユーザ端末６によって空席位置通知サーバ４宛に座席の予約リクエストを送信する（処理Ｐ１０）。予約リクエストには、予約者の識別情報（ユーザＩＤ）や、予約者が利用するユーザ端末６の識別情報（端末ＩＤ）、予約したい座席を識別する情報（座席番号等）が含まれてよい。また、任意の入力情報として、既述の属性情報が予約リクエストに含まれていてもよい。

空席位置通知サーバ４は、予約リクエストを受信すると、リクエストされた座席の予約処理を実施する（処理Ｐ２０）。例えば、空席位置通知サーバ４は、図３に例示するように、ユーザＩＤと、端末ＩＤと、予約座席番号と、を対応付けた「予約情報」を、記憶装置４３（例えば図９参照）に、仮に記憶、登録してよい。予約リクエストに属性情報が含まれている場合、予約情報には当該属性情報が含められてよい。

予約情報の仮登録（便宜的に「仮予約」と称してよい。）に応じて、空席位置通知サーバ４は、仮予約した座席に応じた金額の決済を決済サーバ５に依頼してよい（処理Ｐ３０）。当該依頼に応じて、決済サーバ５は、予約リクエストの送信元ユーザ端末６との間で、例えば、予め取り決めておいた決済方法による決済処理を実施してよい（処理Ｐ４０）。

決済処理の完了に応じて、決済サーバ５は、空席位置通知サーバ４に決済処理完了を通知してよい（処理Ｐ５０）。

空席位置通知サーバ４は、決済サーバ５からの決済処理完了通知の受信に応じて、仮予約した予約情報を確定してよい（処理Ｐ６０）。予約情報の確定に応じて、空席位置通知サーバ４は、座席予約の完了を、予約リクエストの送信元ユーザ端末６に通知してよい（処理Ｐ７０）。

なお、座席予約をキャンセルする場合、予約者は、図４に例示するように、ユーザ端末６によってキャンセルリクエストを空席位置通知サーバ４へ送信してよい（処理Ｐ８０）。キャンセルリクエストには、ユーザＩＤが含まれていてよい。

空席位置通知サーバ４は、キャンセルリクエストの受信に応じて、予約のキャンセル処理を実施してよい（処理Ｐ９０）。例えば、空席位置通知サーバ４は、ユーザＩＤによって識別される予約情報を削除候補に選択してよい。

そして、空席位置通知サーバ４は、決済サーバ５に、予約キャンセルに応じた金額の返金処理を依頼してよい（処理Ｐ１００）。返金処理の依頼を受けた決済サーバ５は、例えば、ユーザ端末６との間で、予め取り決めておいた返金方法による返金処理を実施してよい（処理Ｐ１１０）。

返金処理の完了に応じて、決済サーバ５は、空席位置通知サーバ４に返金処理完了を通知してよい（処理Ｐ１２０）。空席位置通知サーバ４は、決済サーバ５からの返金処理完了通知の受信に応じて、削除候補に選択した予約情報を削除して予約情報の更新を行なってよい（処理Ｐ１３０）。なお、決済サーバ５からの返金処理完了通知が所定時間内に受信されない場合、空席位置通知サーバ４は、削除候補に選択した予約情報を削除候補から除外してよい。

予約情報の削除に応じて、空席位置通知サーバ４は、予約キャンセルの完了を、キャンセルリクエストの送信元ユーザ端末６に通知してよい（処理Ｐ１４０）。

以上の処理Ｐ１０〜Ｐ１４０は、複数のユーザ端末６のそれぞれについて実施されてよい。これにより、空席位置通知サーバ４には、複数のユーザ端末６についての座席の予約情報（図３）が蓄積、登録される。予約情報は、空席位置通知サーバ４において、例えば図５に模式的に示すように、実際の座席の配置を示す座席表情報と関連付けられてよい。

なお、空席位置通知サーバ４において予約情報が登録されたユーザ端末６は、便宜的に、「予約者端末６」と称してよい。例えば、図３の予約情報において、ユーザＩＤ＝＃１に対応付けられたユーザ端末６は、便宜的に、予約者端末＃１と表記することがある。

同様に、ユーザＩＤ＝＃２及び＃３に対応付けられたユーザ端末６は、それぞれ、予約者端末＃２及び＃３と表記することがある。また、ユーザＩＤ＝＃１〜＃３の予約者をそれぞれ予約者＃１〜＃３と表記することがある。

予約情報の登録後、図６に例示するように、イベント会場の開場後、イベントが開始されるまでの時間（便宜的に「待ち時間」と称してよい。）に、カメラ３によって、定期又は不定期に撮像が行なわれてよい（処理Ｐ２１０）。カメラ３の撮像範囲には、イベント会場の座席領域が含まれてよい。カメラ３の撮像データは、例示的に、空席位置通知サーバ４宛に送信される（処理Ｐ２２０）。

なお、カメラ３による撮像を行なう「待ち時間」は、イベントの休憩時間であってもよい。例えば、飛行型撮像装置３であれば、イベント会場内で飛行型撮像装置３を周回飛行させながら座席領域を空撮して、得られた撮像データを空席位置通知サーバ４へ送信してよい。待ち時間に、飛行型撮像装置３を飛行させることで、飛行型撮像装置３による撮像が、イベントそのものやイベントの観覧者の邪魔なることを防止できる。

ただし、イベント開催中にカメラ３による撮像が許容されてもよい。例えば、カメラ３が、イベント会場の監視カメラや、イベントスタッフが所持する放送用カメラである場合には、イベント開催中の撮像が許容されてよい。

空席位置通知サーバ４は、例示的に、受信した撮像データを画像解析して空席を検出してよい（処理Ｐ２３０）。なお、イベントの開始時刻が近づくにつれて、カメラ３から空席位置通知サーバ４への撮像データの送信頻度を増やす（別言すると、送信周期を短くする）設定にしてもよい。当該設定によれば、イベントの開始時刻が近づくにつれて、空席の検出頻度を増やすことができ、空席の検出確度を向上できる。

また、画像解析して空席を検出する対象の撮像データは、放送等によって配信される撮像データに含まれていてよい。例えば、放送用カメラ３の撮像データから空席が画像解析によって検出されてよい。

空席位置通知サーバ４は、放送される撮像データから検出された空席の情報を、他の座席を予約している予約者のユーザ端末６へ送信することで、放送映像に映る空席への席替えを促進することができる。

したがって、放送映像に映る空席が埋まりやすくなり、イベントの「賑わい」や「盛り上がり」を放送等の視聴者に届けることができる。

ここで、画像解析によって検出された空席が、例えば図３の予約情報において、予約者＃３の予約者端末＃３によって予約された座席「Ｄ１」であったと仮定する。

空席位置通知サーバ４は、画像解析によって検出した空席「Ｄ１」の予約者端末＃３宛に空席情報を送信してよい。当該空席情報の送信は、例示的に、当該空席「Ｄ１」の予約をキャンセル扱いにして他の座席の予約者の席替えの候補にしてよいかを予約者端末＃３のユーザに確認する意義を有する（処理Ｐ２４０）。

予約者＃３が例えば一時的に離席しているだけの場合、当該予約者＃３は、予約者端末＃３によって、自席が予約キャンセル扱いされて席替え候補の空席になることを拒否する情報を、空席位置通知サーバ４宛に送信してよい。

予約者端末＃３から拒否情報を受信すれば、空席位置通知サーバ４は、当該空席の予約をキャンセル扱いとはしない。これにより、画像解析によって検出された空席が誤って他の予約者のための席替え候補になることを回避できる。

一方、自席「Ｄ１」の空席情報の提示を受けた予約者端末＃３のユーザが、何らかの事情で、自席「Ｄ１」の予約キャンセル扱いを許容することもある。その場合、当該ユーザは、自席「Ｄ１」が予約キャンセル扱いになることを許可する情報を、空席位置通知サーバ４宛に送信してよい。

予約者端末＃３からの許可情報の受信に応じて、空席位置通知サーバ４は、座席「Ｄ１」の予約をキャンセルして予約情報を更新（座席Ｄ１の予約状況を「空席」）にしてよい（処理Ｐ２５０）。これにより、画像解析によって検出した空席「Ｄ１」を、他の座席の予約者の席替え先候補に含めることができる。

なお、空席「Ｄ１」の空席情報送信から所定時間内に拒否情報及び許可情報のいずれも予約者端末＃３から受信されない場合、空席位置通知サーバ４は、空席「Ｄ１」を他の予約者で埋めることを優先して、当該空席「Ｄ１」の予約をキャンセル扱いにしてもよい。

例えば、空席位置通知サーバ４は、イベント会場の開場時刻又はイベント開始時刻から一定時間の経過に応じてキャンセル扱いとする旨の警告を空席「Ｄ１」の予約者端末＃３宛に送信した上で、当該空席「Ｄ１」の予約をキャンセルしてもよい。

その後、空席位置通知サーバ４は、画像解析によって検出した空席「Ｄ１」の空席情報を、予約情報に基づいて特定されるいずれかの予約者端末６宛に送信してよい（処理Ｐ２６０）。予約情報の存在する予約者端末６宛に広く、空席情報を送信すれば、空席への席替え促進を見込むことができる。

例示的に、空席位置通知サーバ４は、図３の予約情報において、空席「Ｄ１」以外の座席「Ａ３」の予約者＃１に対応付けられた予約者端末＃１宛に、座席「Ｄ１」の空席情報を送信してよい（処理Ｐ２６０）。

予約者端末＃１は、例えば、空席位置通知サーバ４宛に空席の検索を依頼するリクエストを送信した端末であってもよいし、予め空席情報のプッシュ配信を希望することを空席位置通知サーバ４に登録済みの端末であってもよい。

空席情報のプッシュ配信の要否を示す情報は、例示的に、ユーザ端末６による予約処理時の任意の入力情報として空席位置通知サーバ４において取得されてよい。取得した情報は、例えば、空席位置通知サーバ４において図３の予約情報に含めて登録されてよい。

空席情報の送信に際して、空席位置通知サーバ４は、カメラ３によって撮像された、空席「Ｄ１」からのイベントの「眺め」を撮像した撮像データや、空席「Ｄ１」を含む周囲の様子を撮像した撮像データを、空席情報に加えて、予約者端末＃１宛に送信してよい。

また、空席位置通知サーバ４は、空席「Ｄ１」周囲の座席の予約者の属性情報を、空席情報に加えて予約者端末＃１宛に送信してよい。空席「Ｄ１」周囲の座席は、例えば図５に示した座席表情報を基に識別でき、当該座席の予約者及び属性情報は、図３に例示した予約情報を基に識別できる。

更に、空席位置通知サーバ４は、予約者＃１が予約した座席「Ａ３」に設定されている金額と、予約者＃３が予約した座席（空席）「Ｄ１」に設定されている金額と、の差額を示す情報を、空席情報に加えて、予約者端末＃１宛に送信してよい。予約者＃１は、金額の差額を示す情報の提示を受けることで、席替えの判断が容易になる。

座席「Ａ３」の予約者は、予約者端末＃１で受信した空席情報や、撮像データ、属性情報、金額の差額情報を基に、空席「Ｄ１」への席替えを希望するか否かを決定できる。

例えば、予約者端末＃１は、受信した空席情報や撮像データ、属性情報、差額情報等を、図７に例示するような空席「Ｄ１」に関する紹介情報として、表示部６６（図１２参照）に表示してよい。

空席「Ｄ１」の「紹介情報」が予約者端末＃１のユーザのニーズにマッチしており魅力的な情報であれば、空席「Ｄ１」への席替えのインセンティブを当該ユーザに与えることができる。

別言すると、空席位置通知サーバ４は、ユーザのニーズにマッチしそうな空席情報を、例えば属性情報を基に選定した上で、属性情報等と共に予約者端末６へ送信してよい。なお、「紹介情報」は、複数の空席についての紹介情報であってもよい。

予約者端末＃１のユーザは、席替えを希望する場合には、図８に例示するように、予約者端末＃１によって、席替えリクエストを空席位置通知サーバ４宛に送信してよい（処理Ｐ２７０及びＰ２８０）。席替えリクエストには、例示的に、席替えを希望する予約者の識別情報（ユーザＩＤ＝＃１）と、席替え先の座席番号（Ｄ１）と、が含まれてよい。

空席位置通知サーバ４は、席替えリクエストの受信に応じて、席替えに応じた予約変更処理を実施してよい（処理Ｐ２９０）。例えば、空席位置通知サーバ４は、受信した席替えリクエストに含まれる予約者の識別情報を基に、予約変更対象の予約者の予約情報を識別し、当該予約情報における予約座席番号（Ａ３）を、席替え先の空席の座席番号（Ｄ１）に仮変更してよい。

そして、空席位置通知サーバ４は、席替え前の予約座席「Ａ３」と席替え後の予約座席「Ｄ１」との金額の差額に応じた決済を決済サーバ５に依頼してよい（処理Ｐ３００）。なお、差額がマイナスの金額になる場合、決済処理は返金処理であってよい。

当該依頼に応じて、決済サーバ５は、席替えリクエストの送信元予約者端末＃１との間で、例えば、予め取り決めておいた決済方法による決済処理を実施してよい（処理Ｐ３１０）。

決済処理の完了に応じて、決済サーバ５は、空席位置通知サーバ４に決済処理完了を通知してよい（処理Ｐ３２０）。

空席位置通知サーバ４は、決済サーバ５からの決済処理完了通知の受信に応じて、処理Ｐ２９０で仮変更した予約情報を確定してよい（処理Ｐ３３０）。予約情報の変更確定に応じて、空席位置通知サーバ４は、席替え完了通知を、席替えリクエストの送信元予約者端末＃１宛に送信してよい（処理Ｐ３４０）。なお、決済サーバ５からの決済処理完了通知が所定時間内に受信されない場合、空席位置通知サーバ４は、予約情報の仮変更を破棄してよい。

また、空席位置通知サーバ４は、席替え完了通知と共に、あるいは、個別に、席替え先の座席「Ｄ１」の位置情報を、予約者端末＃１宛に送信してよい。

座席「Ｄ１」の位置情報は、例えば図５に示した座席表情報を予約者端末＃１の表示部６６においてマップ表示させた状態で席替え先の座席「Ｄ１」強調表示させる情報であってもよい。

あるいは、席替え先の座席「Ｄ１」の位置情報は、例えば図５に示した座席表情報を予約者端末＃１の表示部６６においてマップ表示させた状態で席替え元の座席「Ａ３」から席替え先の移動ルートを示す情報を併せて表示させる情報であってもよい。マップ表示には、ＡＲ（Augmented Reality）マップ技術を利用してもよい。

また、空席位置通知サーバ４は、席替えに伴なう予約情報の変更確定に応じて、席替え先座席「Ｄ１」の元の予約者端末＃３に対する返金処理を、決済サーバ５と連携して、実施してよい（処理Ｐ３５０）。座席「Ｄ１」の元の予約者端末＃３は、例示的に、図６の処理Ｐ２４０でキャンセル確認処理を実施した予約者端末＃３である。これにより、座席「Ｄ１」についての重複課金を回避できる。

以上のように、上述した実施形態によれば、イベント会場においてカメラ３で撮像された撮像データの画像解析によって検出された空席への席替えを促進することができるので、そのような空席を効率的に減らすことが可能となる。

また、例えば、イベントの様子が映像で放送あるいは配信される場合でも、撮像データから検出された空席を効率的に減らすことができるので、イベントの「賑わい」や「盛り上がり」が、視聴者に届き易くなる。

結果として、イベントに対する評価が上がり、その後の観光客数の増加による観光事業の活性化や、国家レベルや地域レベルでの振興事業の活性化に資することが期待できる。

また、座席の予約者は、イベント会場において自身が予約している座席よりも「眺め」の良さそうな空席や、周囲に「賑わい」のある空席、周囲に自身の属性と同じような属性の人が多そうな空席等、の情報の提示を受けることができる。したがって、空席への席替えが、より促進されることを見込める。

更に、予約者は、例えば、通信端末６を利用して、自身が予約した座席に居ながらにして、空席への席替え手続を空席位置通知サーバ４との間で実施できるから、手続面でも、空席への席替え促進を見込める。

予約者にとってみれば、手続面で席替えを断念してしまうような状況を低減でき、予約者にとってより良い条件の座席への席替えが容易になる。したがって、予約者のイベントに対する満足感を向上することも可能になる。

（空席位置通知サーバの構成例）
次に、図９及び図１０を参照して、上述した空席位置通知サーバ４の構成例について説明する。図９は、空席位置通知サーバ４のハードウェア構成例を示すブロック図であり、図１０は、空席位置通知サーバ４の機能的な構成例を示すブロック図である。

図９に示すように、空席位置通知サーバ４は、例示的に、ＣＰＵ（Central Processing Unit）４１、メモリ４２、記憶装置４３、及び、通信インタフェース（ＩＦ）４４を備えてよい。ＣＰＵ４１、メモリ４２、記憶装置４３、及び、通信ＩＦ４４は、相互通信可能に通信バス４５によって接続されてよい。

ＣＰＵ４１は、演算能力を備えたプロセッサ回路あるいはプロセッサデバイスの一例である。ＣＰＵ４１は、例示的に、記憶装置４３に記憶されたプログラムやデータを適宜にメモリ４２に読み出し、読み出したプログラムやデータに基づいて動作することで、空席位置通知サーバ４として動作する。ＣＰＵ４１は、「コンピュータ」の一例であると捉えてもよい。

例えば図１０に示すように、ＣＰＵ４１の動作に応じて、予約処理部４１１、決済処理部４１２、画像解析部４２１、空席検出部４２２、空席情報送信処理部４２３、及び、配信処理部４３１としての機能が具現されてよい。

予約処理部４１１は、例示的に、既述のイベント会場における座席の予約や変更、キャンセル空席等に関わる処理を実行する。予約処理部４１１による処理には、空席検出部４２２で検出された空席の予約者端末６に対する既述の確認処理が含まれてよい。図３に例示した予約情報は、予約処理部４１１によって生成されてよい。

決済処理部４１２は、例示的に、決済サーバ５に対する決済処理の依頼等、座席の予約、変更、キャンセル等に応じた決済処理に関わる処理を実行する。

画像解析部４２１は、例示的に、カメラ３の撮像データを画像解析する。

空席検出部４２２は、例示的に、画像解析部４２１による画像解析結果を基に、撮像データにおける空席を検出する。

空席情報送信処理部４２３は、例示的に、空席検出部４２３で検出された空席の空席情報を、予約情報を基に特定されたいずれかの予約者に対応付けられたユーザ端末６宛に、送信する処理を実行する。

空席情報の送信処理には、画像解析によって検出された空席からのイベントの「眺め」を撮像した撮像データや、空席を含む周囲の様子を撮像した撮像データを、空席情報に加えて送信する処理が含まれてよい。また、空席情報の送信処理には、既述の属性情報や差額情報等を空席情報に加えて送信する処理が含まれてよい。

配信処理部４３１は、例示的に、カメラ３の撮像データの配信処理を実行する。撮像データの配信処理には、テレビやパーソナルコンピュータ（ＰＣ）、通信端末６（予約者端末６以外の端末が含まれてよい。）等の、表示機能を有する装置宛に撮像データを配信する処理が含まれてよい。当該配信処理される撮像データから、画像解析部４２１及び空席検出部４２２によって、空席が検出されてよい。

なお、予約処理部４１１、決済処理部４１２、画像解析部４２１、空席検出部４２２、空席情報送信処理部４２３、及び、配信処理部４３１の一部又は全部は、個別のサーバにて具現されてもよい。

例えば、予約処理部４１１及び決済処理部４１２は、予約処理サーバとして具現されてよく、画像解析部４２１、空席検出部４２２、及び、空席情報送信処理部４２３は、空席検出サーバとして具現されてもよい。また、配信処理部４３１は、配信サーバとして具現されてよい。

別言すると、空席位置通知サーバ４は、複数のサーバを備えたサーバシステムとして具現されてもよい。サーバシステムにおける各サーバが必要に応じて互いに通信することで、空席位置通知サーバ４と同等の動作を実現できる。

なお、図９において、メモリ４２は、ＣＰＵ４１のワークメモリであってよく、例示的に、ＲＡＭ（Random Access Memory）等の半導体メモリが適用されてよい。

記憶装置４３は、ＣＰＵ４１が読み取って動作する、上述したプログラムやデータを記憶する。

プログラムには、ＣＰＵ４１を空席位置通知サーバ４として動作させることが可能なプログラムが含まれてよい。

データには、ＣＰＵ４１の動作に用いられるデータやＣＰＵ４１の動作に応じて生成されるデータが含まれてよく、また、既述の予約情報や座席表情報、属性情報等が含まれてよい。

なお、メモリ４２及び記憶装置４３は、いずれも記憶部の一例であり、メモリ４２及び記憶装置４３を併せて「記憶部」と称してもよい。

通信ＩＦ４４は、例示的に、通信ネットワーク２経由でカメラ３や決済サーバ５、通信端末６との通信を可能にするインタフェースである。

（決済サーバの構成例）
次に、図１１に、決済サーバ５のハードウェア構成例を示す。図１１に示すように、決済サーバ５は、ハードウェア的には、図９に例示した空席位置通知サーバ４と同等の構成を有していてよい。

例示的に、決済サーバ５は、ＣＰＵ５１、メモリ５２、記憶装置５３、及び、通信ＩＦ５４を備えてよい。ＣＰＵ５１、メモリ５２、記憶装置５３、及び、通信ＩＦ５４は、相互通信可能に通信バス５５によって接続されてよい。

ＣＰＵ５１は、ＣＰＵ４１と同様に、演算能力を備えたプロセッサ回路あるいはプロセッサデバイスの一例である。ＣＰＵ５１は、例示的に、記憶装置５３に記憶されたプログラムやデータを適宜にメモリ５２に読み出し、読み出したプログラムやデータに基づいて動作することで、決済サーバ５として動作する。ＣＰＵ５１は、「コンピュータ」の一例であると捉えてもよい。

メモリ５２は、ＣＰＵ５１のワークメモリであってよく、例示的に、ＲＡＭ（Random Access Memory）等の半導体メモリが適用されてよい。

記憶装置５３は、ＣＰＵ５１が読み取って動作する、上述したプログラムやデータを記憶する。プログラムには、ＣＰＵ５１を決済サーバ５として動作させることが可能なプログラムが含まれてよい。データには、ＣＰＵ５１の動作に用いられるデータやＣＰＵ５１の動作に応じて生成されるデータが含まれてよい。

通信ＩＦ５４は、例示的に、通信ネットワーク２経由で空席位置通知サーバ４や通信端末６との通信を可能にするインタフェースである。通信ＩＦ５４にて、空席位置通知サーバ４からの座席の予約処理に伴う決済処理（返金処理が含まれてよい。）の依頼が受信されることで、ＣＰＵ５１は、依頼に応じた決済処理を実施する。

（通信端末の構成例）
次に、図１２に、通信端末６のハードウェア構成例を示す。通信端末６は、例示的に、無線端末あるいは移動端末であってよい。図１２に示すように、通信端末６の一例である無線端末は、送受信アンテナ６１、無線部６２、ベースバンド信号処理部６３、制御部６４、記憶部６５、表示部６６、及び、入力部６７を備えてよい。

送受信アンテナ６１は、例示的に、通信ネットワーク２との間で無線信号を送受信する。送信無線信号には、空席位置通知サーバ４や決済サーバ５宛の送信データが含まれてよい。例えば、空席位置通知サーバ４宛の送信データに、既述のイベント会場における座席の予約リクエストやキャンセルリクエスト、席替えリクエスト等が含まれてよい。

受信無線信号には、空席位置通知サーバ４や決済サーバ５が、当該通信端末６宛に送信したデータが含まれてよい。例えば、空席位置通知サーバ４が通信端末６宛に送信したデータに、既述の空席情報やカメラ３の撮像データ、属性情報等が含まれてよい。

無線部６２は、例示的に、ベースバンド信号処理部６３にて得られる送信ベースバンド信号を、無線信号に変換して送受信アンテナ６１へ出力する。また、無線部６２は、例示的に、送受信アンテナ６１で受信された無線信号をベースバンド信号に変換してベースバンド信号処理部６３に出力する。

ベースバンド信号処理部６３は、例示的に、制御部６４で生成された送信データを符号化及び変調して送信ベースバンド信号を生成し、当該信号を無線部６２に出力する。また、ベースバンド信号処理部６３は、例示的に、無線部６２から入力されたベースバンド信号を復調及び復号して受信データを生成し、受信データを制御部６４に出力する。

制御部６４は、例示的に、通信端末６の動作を統括的に制御する。制御部６４には、ＣＰＵやＤＳＰが適用されてよい。制御部６４において、空席位置通知サーバ４や決済サーバ５宛の送信データが生成されてよい。また、制御部６４に入力された受信データが、表示部６６に表示されてよい。

記憶部６５は、制御部６４が読み取って動作することで、通信端末６の動作を制御するプログラムやデータを記憶してよい。記憶部６５に記憶されるデータには、空席位置通知サーバ４や決済サーバ５から受信した受信データが含まれてよい。記憶部６５に記憶されたデータが、制御部６５によって適宜に読み出されて表示部６６に表示されてよい。

表示部６６は、制御部６５から入力されるデータを表示する。例えば、表示部６６において、図５に例示したような座席表情報や、図７に例示したような空席の「紹介情報」等が表示されてよい。表示部６６には、例示的に、液晶ディスプレイが適用されてよい。

入力部６７は、ユーザの通信端末６に対する情報入力操作に応じた情報を制御部６７に入力する。制御部６７は、入力情報に応じて通信端末６の動作を制御してよい。入力情報には、既述の予約リクエストやキャンセルリクエスト、席替えリクエスト等の生成に用いられる情報が含まれてよい。

なお、入力部６７は、タッチパネル式の入力部であってよい。タッチパネル式の入力部６７は、例えば、表示部６６の一例である液晶ディスプレイと一体化されていてもよい。

（その他）
上述した実施形態では、画像解析による検出対象の空席が、イベント会場の座席である例について説明したが、通信端末６がサーバと通信して予約可能な座席であれば、そのような座席の空席を画像解析による検出対象としてもよい。

非限定的な一例としては、座席予約が可能な列車等の「乗り物」の座席が、画像解析による空席の検出対象であってよい。例えば、「乗り物」内に設置されている監視カメラの撮像データを画像解析することで空席を検出してもよい。

１ 空席位置通知システム
２ 通信ネットワーク
３ 撮像装置
４ 空席位置通知サーバ
４１ ＣＰＵ
４１１ 予約処理部
４１２ 決済処理部
４２１ 画像解析部
４２２ 空席検出部
４２３ 空席情報送信処理部
４３１ 配信処理部
４２ メモリ
４３ 記憶装置
４４ 通信インタフェース（ＩＦ）
４５ 通信バス
５ 決済サーバ
６ 通信端末

Claims (12)

1. 座席領域を撮像範囲に含む撮像装置で取得した撮像画像を解析して空席を検出し、
   検出した前記空席の位置情報を通信端末に送信する、
   処理をコンピュータに実行させる、空席位置通知方法。
2. 前記通信端末は、イベント会場における座席の予約情報を記憶する記憶部から取得した前記予約情報に基づいて特定されたいずれかの予約者に対応付けられた通信端末である、請求項１に記載の空席位置通知方法。
3. 前記通信端末は、前記空席以外の座席の予約者に対応付けられた通信端末である、請求項２に記載の空席位置通知方法。
4. 前記空席は、イベント会場の撮像画像のうち配信対象の撮像画像に含まれる前記座席領域における座席の中から検出される、請求項１に記載の空席位置通知方法。
5. 前記撮像装置は、飛行型撮像装置であり、
   前記通信端末に対して、イベント会場における前記空席の位置の上空から前記飛行型撮像装置によって撮像された撮像画像を送信する、請求項１に記載の空席位置通知方法。
6. 前記飛行型撮像装置によって撮像された前記撮像画像は、前記空席の位置から座席の向き応じた方向の撮像画像である、請求項５に記載の空席位置通知方法。
7. 前記飛行型撮像装置によって撮像された前記撮像画像は、イベント会場の開場後であってイベント開始前、あるいは、前記イベント会場でのイベントの休憩時間において撮像された画像である、請求項５又は６に記載の空席位置通知方法。
8. 前記通信端末に対して、前記空席に設定されている金額と、前記予約者が予約している座席に設定されている金額と、の差額を示す情報を送信する、請求項２に記載の空席位置通知方法。
9. 前記通信端末に対して、前記空席の周囲に位置する座席の予約者の属性情報を送信する、請求項１に記載の空席位置通知方法。
10. 前記空席の位置情報の送信先である前記通信端末は、前記予約者に対応付けられた通信端末のうち、リクエストを通知した通信端末である、請求項１に記載の空席位置通知方法。
11. 前記空席以外の座席の予約者に対応付けられた前記通信端末に対して送信する前記空席の位置情報は、前記記憶部に記憶された予約情報において前記座席の予約がキャンセルされた座席の位置情報である、請求項２に記載の空席位置通知方法。
12. 座席領域を撮像範囲に含む撮像装置で取得した撮像画像を解析する画像解析部と、
    前記画像解析部の解析結果を基に空席を検出する空席検出部と、
    前記空席検出部で検出された前記空席の位置情報を通信端末に送信する送信処理部と、
    を備えた、サーバ。

Images