JP2017032117A - 断熱パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】未硬化の断熱材を充填した際に枠材の注入孔から外部に断熱材が漏出することが防止された断熱パネルの提供。【解決手段】一対の表面板23、表面板23の周縁に取り付けられる枠材30、及び外部と表面板の間の空間とを繋ぐように枠材30を貫通する注入孔33を有する外殻体と、枠材30の内面に注入孔33と重なるように前側が装着される本体部、注入孔33と繋がるように本体部を前後方向で貫通する孔からなる内側注入孔、本体部の後側の表面からなり内側注入孔を取り囲む平坦な弁座面、及び弁座面に隣接する取付面を含む弁座ユニットと、取付面に固定される固定部、及び閉状態の際に内側注入孔を塞ぐように弁座面に重ねられ、開状態の際に弁座面から離れるように立ち上がる可動部を含む可撓性のシートからなる弁体とを有する弁装置と、注入孔33及び内側注入孔を介して外殻体内に発泡充填される断熱体とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、断熱パネルに関する。
複数の断熱パネルを相互に組み付けることで箱形をなすプレハブ式貯蔵庫が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の貯蔵庫に使用されている断熱パネルは、互いに間隔を保ちつつ対向配置された一対の金属製の表面板と、その周縁部に配される合成樹脂製の枠材とからなる外殻体によって形成された中空部に断熱材(例えば、硬質ウレタンフォーム)が発泡充填されることで形成されている。そして、プレハブ貯蔵庫を組み立てる際には、これらの枠材を介して断熱パネル同士が互いに連結されることで、箱形に形成されている。
ところで、このようなプレハブ式冷蔵庫に利用される断熱パネルを製造する際、特許文献2に示されるように、外殻体の枠材に設けられた注入孔から外殻体内に発泡性の液状の断熱材が注入及び充填される。その際、注入孔には、発泡断熱材供給用のノズルが挿入され、そのノズルから前記断熱材が外殻体内に供給される。
ところで、枠材の外面側は、他の断熱パネルの枠材と嵌合できるように凹凸状をなしているため、枠材の内面側は、外面側の形状に倣うような凹凸状をなしている。つまり、上記注入孔は、凹凸状をなした枠材の内面に開口した状態となっている。そして、そのような枠材の内面に、注入孔を閉塞して注入孔から断熱材が漏れ出すことを防止するための薄膜材が揺動可能な状態で取り付けられている。
薄膜材は、紙等の可撓性を有する材料からなり、その一端が枠材の内面の下方側に固定されている。注入孔にノズルが挿入されると、薄膜材の他端側がノズルによって奥側に押し倒され、注入孔が開放される。これに対し、注入孔からノズルが引き抜かれると、薄膜材は、外殻体内に充填された断熱体により内側から押される等して注入孔側に戻され、注入孔が閉塞される。
特開2015−31447号公報 特開2009−101562号公報
上記薄膜材は、凹凸状をなした枠材の内面形状に倣った形をなしている。つまり、薄膜材は、凹凸状の内面形状と嵌合する凹凸状をなしている。また、薄膜材は、上述したように、可撓性を有する材料からなるため、発泡する断熱材等によって外力を受けた場合に凹凸形状が変形し易い。つまり、このような薄膜材では、枠材の内面との間に隙間が形成され易く、そのような隙間から注入孔を通って外部に未硬化の断熱材が漏れ出る虞があった。
本発明の目的は、未硬化の断熱材を充填した際に枠材の注入孔から外部に断熱材が漏出することが防止された断熱パネルを提供することである。
本発明に係る断熱パネルは、互いに間隔を保ちつつ対向配置された一対の表面板、前記表面板の間の空間を取り囲むように前記表面板の周縁に取り付けられる枠材、及び外部と前記空間とを繋ぐように前記枠材を貫通する孔からなる注入孔を有する外殻体と、前記空間側を向く前記枠材の内面に前記注入孔と重なるように前側が装着される本体部、前記注入孔と繋がるように前記本体部を前後方向で貫通する孔からなる内側注入孔、前記本体部の後側の表面からなり前記内側注入孔を取り囲む平坦な弁座面、及び前記本体部の後側の表面からなり前記弁座面に隣接する取付面を含む弁座ユニットと、可撓性を有するシートであって、前記シートの一端側からなり前記取付面に固定される固定部、及び前記シートのうち前記固定部の反対側の部分からなり、閉状態の際に前記内側注入孔を塞ぐように前記弁座面に重ねられ、開状態の際に前記弁座面から離れるように立ち上がる可動部を含む弁体とを有する弁装置と、前記空間を埋めるように前記注入孔及び前記内側注入孔を介して前記外殻体内に発泡充填される断熱体とを備える。前記断熱パネルによれば、未硬化の断熱材を充填した際に枠材の注入孔から外部に断熱材が漏出することが防止される。
前記断熱パネルにおいて、前記弁装置は、前記外殻体の前記注入孔を介して前記内側注入孔に前記断熱体の発泡液を注入するためのノズルが挿し込まれた際に、前記弁体が前記ノズルによって押されることで開状態となり、かつ前記ノズルが前記内側注入孔から引き抜かれると、前記弁体が復元力で閉状態となることが好ましい。
前記断熱パネルにおいて、前記弁装置が開状態の際に、前記ノズルが前記内側注入孔から突出する部分の長さが、前記弁座面から立ち上がった前記可動部の長さよりも長くなるように設定されていることが好ましい。前記断熱パネルが、このような構成を備えることにより、ノズルにより、弁体の可動部が確実に押し上げられるため、弁体の可動部が断熱材の発泡液で汚れること等が防止される。
前記断熱パネルにおいて、前記弁装置は、前記弁座面及び前記取付面の周りを取り囲むように、前記本体部の後側の前記表面に立設される防護壁を備えることが好ましい。前記断熱パネルは、防護壁を備えることにより、断熱材の発泡液を外殻体内に注入した後、ノズルを内側注入孔から引き抜いた際に、発泡液が弁体と弁座ユニットとの間に潜り込むことが確実に防止される。その結果、発泡液が内側注入孔等を通って外殻体の外部に漏れ出すことが確実に防止される。
前記断熱パネルにおいて、前記弁装置は、前記弁座ユニットの前側において凹状に窪んだ形をなし、前記注入孔及び前記内側注入孔を介して前記外殻体内に発泡充填された前記断熱体の発泡液が、前記枠材と前記弁座ユニットとの間から進入した際に、前記発泡液を補足して貯留する貯留部を有することが好ましい。前記断熱パネルは、貯留部を備えることにより、発泡液の充填時に、発泡液が本体部と枠材との間に形成される隙間に進入してきた場合に、発泡液が貯留部で捕捉されて、枠材の注入孔から外部に漏れ出すことが防止される。
前記断熱パネルにおいて、前記弁装置は、前記弁座ユニットが前記枠材の内面に装着された際に、一対の前記表面板と対向する前記本体部の各部分に設けられ、各々が前記表面板に当接する形で係止し、かつ前記表面板にそれぞれ押圧されて互いに近付くように弾性変形する板状の弾性係止片を備えることが好ましい。前記断熱パネルは、弾性係止片を備えることにより、弁座ユニット(弁装置)が枠材から脱落することが防止される。
前記断熱パネルにおいて、前記内側注入孔は、前記注入孔よりも大きく設定され、かつ前記枠材の延材方向よりも前記延在方向に垂直な前記枠材の幅方向の方が大きくなるように設定されていることが好ましい。前記断熱パネルの内側注入孔が、上記のような構成を備えていると、断熱材の発泡液を注入するためのノズルを枠材の注入孔を介して内側注入孔に挿入し易い。例えば、枠材の注入孔に対して、内側注入孔がずれた位置で弁座ユニットが枠材に装着された場合に、ノズルを外部から前記注入孔を介して内側注入孔に挿入しても、ノズルの先端が内側注入孔を囲む部分の弁座ユニットとの干渉が回避され、弁座ユニットが枠材から脱落すること等が防止される。
本発明によれば、未硬化の断熱材(発泡液)を充填した際に枠材の注入孔から外部に断熱材(発泡液)が漏出することが防止された断熱パネルを提供できる。
本発明の実施形態1に係るプレハブ式冷蔵庫の冷蔵庫本体の斜視図 断熱パネルの一例であるサイドパネルの断面構成を表した説明図 断熱パネルの製造方法を示す説明図 短辺側枠材ユニットの内面側に取り付けられている弁装置の斜視図 図4のA−A線断面図 前側から見た弁座ユニットの斜視図 弁座ユニットの側面図 後側から見た弁座ユニットの斜視図 弁装置の背面図 実施形態2の弁装置に利用される弁座ユニットの前側から見た斜視図 実施形態2の弁装置に利用される弁座ユニットの側面図 実施形態2の弁装置に利用される弁座ユニットの後側から見た斜視図 実施形態3の弁装置の斜視図 図13のB−B線断面図 内側注入孔を横切るように上下方向で切断された実施形態3の弁装置に利用される弁座ユニットの断面図 内側注入孔を横切るように上下方向で切断された実施形態4の弁装置に利用される弁座ユニットの断面図 短辺側枠材ユニットの内面側にある被装着部に装着されている実施形態5の弁装置に利用される弁座ユニットの背面図 実施形態6の弁装置に利用される弁座ユニットの正面図 実施形態6の弁装置に利用される弁座ユニットが装着された外殻体の部分断面図 実施形態7の弁装置に利用される弁座ユニットの正面図 実施形態7の弁装置に利用される弁座ユニットが装着された外殻体の部分断面図 実施形態8の弁装置に利用される弁座ユニットの後側から見た斜視図 実施形態8の弁装置に利用される弁座ユニットが装着された外殻体の部分断面図 実施形態9の弁装置に利用される弁座ユニットの後側から見た斜視図 実施形態9の弁装置に利用される弁座ユニットが装着された外殻体の部分断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を、図1〜図9を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施形態1に係るプレハブ式冷蔵庫の冷蔵庫本体10の斜視図である。冷蔵庫本体10は、図1に示されるように、複数の断熱パネル20を組み付けることで直方体状の箱形に形成されたものからなる。冷蔵庫本体10の前面壁には、出入口となる開口部と共に、その開口部を開閉するためのスライド扉12が設けられている。
断熱パネル20としては、例えば、天井面を構成する2つのルーフパネル15と、底面を構成する2つのベースパネル(不図示)とを備えている。また、断熱パネル20としては、両側面及び前後面に配される複数のサイドパネル17と、周壁の四つ角に配される4つのコーナーパネル19とを備えている。
ここで、断熱パネル20の基本的な構造について、サイドパネル17を例に挙げて説明する。図2は、断熱パネル20の一例であるサイドパネル17の断面構成を表した説明図である。断熱パネル20(サイドパネル17)は、主として、内側に中空部(内部空間)が形成されるパネル状の外殻体21と、外殻体21内に発泡充填される発泡樹脂からなる断熱材(硬質ウレタンフォーム)25とからなる。
外殻体21は、全体的には、パネル状の外観形状を備えており、主として、互いに間隔を保ちつつ対向配置される一対の金属製の表面板23と、硬質塩化ビニル等の樹脂成形品からなり、表面板23の周縁部に装着される平面視四角形状の枠材30とを備えている。
枠材30は、複数の枠材ユニット30Uが組み付けられたものからなる。枠材30の外面30aには、他の断熱パネル20の枠材30と嵌合して連結するための連結部32が設けられている。連結部32としては、図2の右側に示されるように、全体的に外面30a側から見て凸状をなした凸型連結部32Aと、図2の左側に示されるように、全体的に外面30a側から見て凹状をなした凹型連結部32Bとがある。断熱パネル20同士は、一方の断熱パネル20が備える凸型連結部32Aと他方の断熱パネル20が備える凹型連結部32Bとが互いに嵌合することで、連結される。
なお、枠材30の両側縁部には、表面板23の端部231が挿し込まれる形で取り付けられる取付部31が設けられている。表面板23の端部231は、板状の主面に対して表側から裏側に向かって折り曲げられた形をなしている。取付部31は、表面板23の端部231を縁取るように設けられている。
次いで、図3等を参照しつつ、断熱パネル20の製造方法を説明しながら、断熱パネル20の各構成について、更に詳細に説明する。
図3は、断熱パネル20の製造方法を示す説明図である。図3には、断熱パネル20を構成する外殻体21等の分解斜視図が示されている。断熱パネル20を製造する際、先ず、図3に示されるように、断熱パネル20よりも一回り大きな板状治具J1の上に、一方の表面板23が重ねられる形で載せられる。そして、板状治具J1上の表面板23の端部231(図2参照)が、取付部31に挿し込まれる形で、枠材30が表面板23に取り付けられる。なお、図3では、説明の便宜上、表面板23の端部231が省略されている。
枠材30は、上述したように複数の枠材ユニット30Uからなる。具体的には、断熱パネル20の短辺側に配される2つの短辺側枠材ユニット30U1,30U2と、断熱パネル20の長辺側に配される2つの長辺側枠材ユニット30U3,30U4と、断熱パネル20の四隅に配されると共に、短辺側枠材ユニット30U1と長辺側枠材ユニット30U2との間を繋ぐ4つのコーナー枠材ユニット30U5とからなる。
枠材30を構成する枠材ユニット30Uのうち、一方の短辺側枠材ユニット30U1には、未硬化の液状の断熱材25(発泡液)を外殻体21内に注入するための注入孔33が設けられている。注入孔33は、平面視で略円形をなしている。そして、後述するように、短辺側枠材ユニット30U1の内面30b側には、注入孔33を開閉する弁装置40が取り付けられている。
上記のように枠材30が一方の表面板23に取り付けられた後、他方の表面板23の端部231が、取付部31に挿し込まれる形で、板状治具J1上の枠材30に他方の表面板23が取り付けられる。このようにして、一対の表面板23と枠材30とからなる外殻体21(図2参照)が形成される。
続いて、発泡液の漏れ等を防止することを目的として、外殻体21を板状治具J1上で固定して位置決めするために、外殻体21の周囲四辺を取り囲む角筒パイプ状の押え治具J2,J3,J4,J5やクランプ(不図示)等が所定個所に配設される。なお、押え治具J2は、短辺側枠材ユニット30U1に宛がわれ、押え治具J3は、短辺側枠材ユニット30U2に宛がわれ、押え治具J4は、長辺側枠材ユニット30U3に宛がわれ、押え治具J5は、長辺側枠材ユニット30U4に宛がわれる。
図3に示されるように、注入孔33を備えた短辺側枠材ユニット30U1に宛がわれる押え治具J2には、注入孔33と繋がる貫通孔状の外側注入孔J20が設けられている。
その後、各種治具で固定された外殻体21は、加圧発泡装置(不図示)内に設置されて、加圧される。そして、加圧状態の外殻体21に、発泡液充填装置のノズルNが、押え治具J2の外側注入孔J20及び短辺側枠材ユニット30U1の注入孔33等に挿し込まれ、そのノズルNから液状の断熱材25(発泡液)が外殻体21内に注入される。ノズルNは、金属製であり、円筒状をなしている。
図4は、短辺側枠材ユニット30U1の内面30b側に取り付けられている弁装置40の斜視図であり、図5は、図4のA−A線断面図である。ここで、弁装置40について、詳細に説明する。
弁装置40は、断熱パネル20を構成する外殻体21の内部において、枠材30の一部である短辺側枠材ユニット30U1の内面30b側に取り付けられ、短辺側枠材ユニット30U1に設けられた注入孔33の開閉を制御する装置である。弁装置40は、外殻体21の内部に未硬化の液状の断熱材25を注入及び充填する際に、ノズルNが注入孔33に挿し込まれると開状態となり、かつノズルNが注入孔33から引き抜かれると閉状態となる。
このような弁装置40は、主として、弁体50と、弁座ユニット60とを備えている。図6は、前側から見た弁座ユニット60の斜視図であり、図7は、弁座ユニット60の側面図であり、図8は、後側から見た弁座ユニット60の斜視図である。
弁座ユニット60は、全体的には、概ね直方体状(ブロック状)をなしており、発泡スチロール、樹脂、ゴム等の材料を所定の金型を利用して成形したもの、又は前記材料を切削加工したもの等からなる。本実施形態の弁座ユニット60は、外面30a側が凸型連結部32Aからなる短辺側枠材ユニット30U1(枠材30の一部)の内面30bに対して、装着される。
なお、短辺側枠材ユニット30U1の内面30b側は、外面30a側の凸型連結部32Aに倣って概ね凹状に窪んだ形をなしつつ、弁座ユニット60の外面側が装着される被装着部34となっている。
弁座ユニット60は、主として、本体部61と、内側注入孔62と、弁座面63と、取付面64とを備えている。なお、本明細書において、短辺側枠材ユニット30U1(枠材30の一部)の内面30bと対向する側を、弁座ユニット60の前側とし、その反対側を弁座ユニット60の後側とする。
本体部61の前側は、短辺側枠材ユニット30U1の被装着部34と嵌合する凸状に盛り上がった2つの装着部61aを備えている。また、本体部61の後側は、装着部61aの間に溝部61cが形成されるように装着部61aを支持する土台部61bとなっている。本体部61の前面60a側から見た際、凸状に盛り上がった2つの装着部61aは、上下方向で離れた状態で互いに左右方向で平行に並ぶように配されている。
弁座ユニット60を、短辺側枠材ユニット30U1の被装着部34に装着した際、2つの装着部61aは、それぞれ被装着部34が備える2つの凹部34aにそれぞれ嵌合される(図4参照)。また、2つの装着部61aの間にある溝部61cは、被装着部34が備える内面30b側に盛り上がった凸部34bと嵌合する。なお、凸部34bは、2つの凹部34aの間に配されている。
内側注入孔62は、ノズルN(後述)を挿入させるための孔であり、図5及び図6等に示されるように、本体部61を前後方向に貫通する孔からなり、平面視で略円形をなしている。内側注入孔62は、弁座ユニット60が被装着部34に装着される際、短辺側枠材ユニット30U1の注入孔33と繋がるように、前後方向で注入孔33と重なるように配される(図5参照)。つまり、本体部61は、短辺側枠材ユニット30U1の内面30b側にある被装着部34に対して、内側注入孔62が注入孔33と重なるように装着されている。なお、内側注入孔62は、注入孔33を介して押え治具J2の外側注入孔J20にも繋がるように配される(図5参照)。
弁座面63及び取付面64は、共に本体部61の後側にある平坦な表面(後面)60bからなる。弁座面63は、内側注入孔62を取り囲む平坦な表面(後面)60bの一部からなる。弁座面63は、後述するように弁体50の可動部52によって覆われる部分である。取付面64は、弁座面63に隣接する平坦な表面(後面)60bの一部からなる。取付面64は、後述するように弁体50の固定部51が固定される部分である。
図9は、弁装置40の背面図である。図9には、本体部61の後面60bに弁体50が取り付けられている状態が示されている。弁体50は、プラスチック等からなる可撓性を有する扁平なシートからなり、全体的には、平面視矩形状をなしている。
弁体50は、弁座ユニット60が備える内側注入孔62を開閉する部材である。弁体50は、シートの一端側からなり、本体部61の取付面64に接着剤等の固定手段を介して固定される固定部51と、シートのうち固定部51の反対側の部分からなる可動部52とを備えている。
弁体50は、固定部51が本体部61の取付面64に固定されることで、可動部52が内側注入孔62から離れるように、又は内側注入孔62に近付くように移動することができる。つまり、可動部52は固定部51との境界部分がヒンジのように作用することで、弁体50の可動部52が内側注入孔62を開閉するために前後方向に揺動することができる。
このような弁体50が内側注入孔62を閉塞する閉状態の場合、可動部52は、内側注入孔62を塞ぐように弁座面63に重ねられた状態となる。これに対し、弁体50が内側注入孔62を開放する開状態の場合、可動部52は、弁座面63から離れるように立ち上がった状態となる。
なお、図9に示されるように、本体部61を後面60b側から見た際、左右方向に長い矩形状をなした後面60bにおいて、内側注入孔62は、右側に幾分、片寄った位置に設けられている。そのため、内側注入孔62の左側には、弁体50の固定部51を固定するためのスペースである取付面64が十分に確保されている。
弁装置40は、ノズルNが内側注入孔62に挿入されていない状態では、閉状態となる。これに対し、図4及び図5に示されるようにノズルNが内側注入孔62に挿入されて、ノズルNの先端が内側注入孔62から突出している状態では、弁装置40は、開状態となる。
図4及び図5に示されるように、開状態の弁装置40では、内側注入孔62から後面60bよりも突出したノズルNの先端によって、可動部52が弁座面63から離れるように押し上げられる。その結果、上述したように、開状態の弁装置40では、可動部52が弁座面63から離れるように立ち上がった状態となる。
ところで、内側注入孔62から突出させるノズルNの長さ(後面60bからノズルNの先端までの長さ)は、開状態の際に弁座面63から立ち上がる可動部52の長さ以上設定されている。仮に、内側注入孔62から突出させるノズルNの長さが、開状態の際に弁座面63から立ち上がる可動部52の長さよりも短いと、ノズルNの先端から吐出した断熱材25の発泡液が、弁体50の可動部52に付着してしまう。すると、内側注入孔62からノズルNが引き抜かれた場合に、付着物を伴った可動部52が弁座面63に近付くため、可動部52と弁座面63との間に付着物が挟まる等して隙間が形成され、その隙間から内側注入孔62に断熱材25の発泡液が漏れ出す虞がある。しかしながら、本実施形態では、上記のように、内側注入孔62から突出させるノズルNの長さ(後面60bからノズルNの先端までの長さ)は、開状態の際に弁座面63から立ち上がる可動部52の長さ以上設定されているため、ノズルNにより、弁体50の可動部52が確実に押し上げられるため、弁体50の可動部52が断熱材25の発泡液で汚れること等が防止される。
なお、外殻体21内にノズルNを利用して、液状の断熱材25(発泡液)を注入及び充填する際、ノズルNは、図4及び図5に示されるように、押え治具J2の外側注入孔J20、短辺側枠材ユニット30U1の注入孔33及び弁座ユニット60の内側注入孔62の順に、外部から挿入される。
上記のように、ノズルNが内側注入孔62等に挿入されて、外殻体21内に断熱材25の発泡液が注入された後、ノズルNは、速やかに内側注入孔62等から外部に引き抜かれる。ノズルNが内側注入孔62等から引き抜かれると、可動部52が復元力、或いは発泡充填された断熱材25により後側から押される力等で弁座面63に近付くように移動し、最終的に内側注入孔62を覆うように弁座面63上に重なって、弁体50(及び弁装置40)が閉状態となる。つまり、ノズルNが内側注入孔62等から外部へ引き抜かれると、弁装置40は開状態から自動的に閉状態に切り替わるため、外殻体21内から断熱材25の発泡液が内側注入孔62及び注入孔33を通って外部に漏れ出すことが防止される。
なお、ノズルNが引き抜かれた後、断熱材25の発泡液が充填された外殻体21は、各種治具による固定が解除されて、断熱パネル20として取り出される。
このようにして製造された断熱パネル20では、断熱材25の発泡液を注入した後、短辺側枠材ユニット30U1の注入孔33に別途用意した栓を圧入して取り付ける必要がない。したがって、本実施形態では、短辺側枠材ユニット30U1の注入孔33付近が栓を圧入したことによって変形や破損等の不具合が発生することがない。
また、本実施形態では、外殻体21内から断熱材25の発泡液が内側注入孔62及び注入孔33を通って外部に漏れ出すことが防止されるため、断熱パネル20の連結部32が備える凹凸形状が断熱材25の発泡液によって汚されること等が防止される。
以上のように、本実施形態の断熱パネル20によれば、未硬化の断熱材25(発泡液)を充填した際に枠材30の注入孔33から外部に断熱材25が漏出することが防止される。
<実施形態2>
次いで、本発明の実施形態2について、図10〜図12を参照しつつ説明する。なお、以降の実施形態において、上記実施形態1と同じ構成については、上記実施形態1と同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。本実施形態では、上記実施形態1とは異なり、外面30a側が凹型連結部32B(図2参照)からなる断熱パネル20の枠材30の内面に対して装着される弁装置について説明する。
なお、本実施形態の弁装置は、弁体50については、上記実施形態1と同じ構成である。そのため、本実施形態では、凹型連結部32Bに装着される弁座ユニット60Aの構成について説明する。
図10は、実施形態2の弁装置に利用される弁座ユニット60Aの前側から見た斜視図であり、図11は、実施形態2の弁装置に利用される弁座ユニット60Aの側面図であり、図12は、実施形態2の弁装置に利用される弁座ユニット60Aの後側から見た斜視図である。
弁座ユニット60Aは、上記実施形態1と同様、全体的には、概ね直方体状(ブロック状)をなしており、発泡スチロール、樹脂、ゴム等の材料を所定の金型を利用して成形したもの、又は前記材料を切削加工したもの等からなる。ただし、弁座ユニット60Aは、外面30a側が凹型連結部32Bからなる枠材30(枠材ユニット30U)の内面に対して、装着されるものである。
なお、枠材30の内面側は、外面30a側の凹型連結部32Bに倣って概ね凸状に盛り上がった形をなしつつ、弁座ユニット60Aの外面側が装着される被装着部(不図示)となっている。
弁座ユニット60Aは、上記実施形態1と同様、主として、本体部61Aと、内側注入孔62Aと、弁座面63Aと、取付面64Aとを備えている。
本体部61Aの前側は、枠材30の被装着部と嵌合する凹状に窪んだ2つの装着部61Aaからなる。また、本体部61Aの後側は、装着部61Aaの間に凸部61Acが形成されるように装着部61Aaを支持する土台部61Abとなっている。
弁座ユニット60Aを、枠材30の被装着部に装着した際、2つの装着部61Aaは、それぞれ被装着部が備える2つの凸部(不図示)にそれぞれ嵌合される。また、2つの装着部61Aaの間にある凸部61Acは、被装着部が備える外面側に窪んだ凹部(不図示)と嵌合する。なお、枠材30の前記凹部は、2つの前記凸部の間に配されている。
内側注入孔62Aは、上記実施形態1と同様、ノズルN(図4及び図5参照)を挿入させるための孔であり、本体部61Aを前後方向に貫通する孔からなる。
弁座面63A及び取付面64Aは、上記実施形態1の物と同形状であり、共に本体部61の後側にある平坦な表面(後面)60Abからなる。そして、実施形態1と同様の弁体50が、本体部61Aの後面60Abからなる取付面64Aに固定される。
本実施形態の弁装置は、図2に示されるような、外面30a側が凹型連結部32B(図2参照)からなる断熱パネル20の枠材30の内面に対して装着されるものである。このように、凹型連結部32Bを備える枠材30については、本実施形態のような凹型連結部32B用の弁装置が利用される。なお、本実施形態の弁装置は、枠材30に対する装着構造が異なっているものの、基本的な構成は、上記実施形態1の物と同様であり、上記実施形態1と同様の技術的効果を奏する。
<実施形態3>
次いで、本発明の実施形態3について、図13〜図15を参照しつつ説明する。図13は、実施形態3の弁装置40Bの斜視図であり、図14は、図13のB−B線断面図であり、図15は、内側注入孔62Bを横切るように上下方向で切断された実施形態3の弁装置40Bに利用される弁座ユニット60Bの断面図である。
本実施形態の弁装置40Bは、上記実施形態1と同様、全体的に外面30a側から見て凸状をなした短辺側枠材ユニット30U1の内面30b側に装着されるものであり、その基本的な構成は、実施形態1の弁装置40と同様である。ただし、本実施形態の弁装置40Bは、弁体50Bが固定される弁座ユニット60Bの後側の構造が異なっている。
弁座ユニット60Bは、上記実施形態1と同様、主として、本体部61Bと、内側注入孔62Bと、弁座面63Bと、取付面64Bとを備えている。本体部61Bの前面60Ba側には、実施形態1と同様、凸状に盛り上がった2つの装着部61Baが形成されている。また、2つの装着部61Baの間には、実施形態1と同様、溝部61Bcが形成されている。なお、装着部61Ba及び溝部61Bcは、土台部61Bb上に設けられている。
本実施形態の弁座ユニット60Bは、更に、弁座面63B及び取付面64Bの周りを取り囲むように弁座面63B及び取付面64Bから後側に凸状に盛り上がった防護壁66を備えている。そのため、弁座ユニット60Bの後端側は、中央部分65がその外側にある防護壁66よりも一段低くなるように設定されている。なお、弁座ユニット60Bの後端における平坦な中央部分65と防護壁66とは弁体50Bを収容するための収容部を構成している。なお、本実施形態の場合、弁座ユニット60Bの後端の中央部分65は、弁座面63Bと取付面64Bによって構成されている。
なお、弁体50Bの構成は、上記実施形態1と同様であり、取付面64Bに固定される固定部51Bと、内側注入孔62Bを開閉する可動部52Bとからなる。そして、弁体50Bは、防護壁66によって取り囲まれた状態で、本体部61Bの後面60Bbからなる取付面64Bに固定されている。
本実施形態のように、弁座面63B及び取付面64Bの周りが、防護壁66によって取り囲まれていると、ノズルNを短辺側枠材ユニット30U1の注入孔及び内側注入孔62B等に挿入して、断熱材25の発泡液を外殻体21B内に注入した後、ノズルNを内側注入孔62B等から引き抜いた際に、発泡液がシート状の弁体50Bと弁座ユニット60Bとの間に潜り込むことが、防護壁66によってより確実に防止される。その結果、発泡液が内側注入孔62B等を通って外殻体21Bの外部に漏れ出すことが確実に防止される。
なお、本実施形態のように、弁体50Bを貼り付ける位置が、防護壁66よりも一段低くなっているため、弁体50Bを所定の固定個所に位置決めし易くなっている。
また、本実施形態の場合、額縁状をなした防護壁66の内周壁は、前側から後側に向って開口が広がるように傾斜している。そのため、弁座ユニット60Bを金型成形する場合、防護壁66の内周面形状を、いわゆる金型の抜き勾配として利用することができる。
<実施形態4>
次いで、本発明の実施形態4について、図16を参照しつつ説明する。図16は、内側注入孔62Cを横切るように上下方向で切断された実施形態4の弁装置に利用される弁座ユニット60Cの断面図である。本実施形態の弁装置は、上記実施形態2と同様、全体的に外面側から見て凹状をなした枠材の内面側に装着されるものであり、その基本的な構成は、実施形態2の弁装置と同様である。
弁座ユニット60Cの本体部61Cの前面60Ca側には、枠材の被装着部と嵌合する凹状に窪んだ2つの装着部61Caが設けられている。また、本体部61Cの後面60Cb側には、装着部61Caの間に凸部61Ccが形成されるように装着部61Caを支持する土台部61Cbが設けられている。
そして、本実施形態の弁装置も、上記実施形態3と同様、弁座面63C及び取付面の周りを取り囲むように、弁座面63C及び取付面から後側に凸状に盛り上がった防護壁66Cを備えている。そのため、本実施形態においても、弁座ユニット60Cの後端側は、中央部分65Cがその外側にある防護壁66Cよりも一段低くなるように設定されている。
本実施形態の弁装置は、枠材に対する装着構造が異なっているものの、基本的な構成は、上記実施形態3の物と同様であり、上記実施形態3と同様の技術的効果を奏する。
<実施形態5>
次いで、本発明の実施形態5について、図17を参照しつつ説明する。図17は、短辺側枠材ユニット30U1の内面30b側にある被装着部34に装着されている実施形態5の弁装置に利用される弁座ユニット60Dの背面図である。なお、図17では、説明の便宜上、弁装置のうち、弁座ユニット60Dのみが示され、弁体は省略されている。本実施形態の弁装置の基本的な構成は、上記実施形態1と同様である。ただし、本実施形態では、弁座ユニット60Dの本体部61Dに形成される貫通孔状の内側注入孔62Dの開口形状が、上下方向が左右方向よりも大きい長穴状となっている。なお、本体部61Dの後面60Dbには、内側注入孔62Dを取り囲む弁座面63Dと、弁座面63Dに隣接する取付面64Dが形成されている。
内側注入孔62Dは、図17に示されるように、左右方向(枠材30の延材方向)の大きさは、枠材30(短辺側枠材ユニット30U1)に設けられている略円形状の注入孔33よりも若干、大きくなるように設定されている。これに対し、内側注入孔62Dの上下方向(枠材30の幅方向)の大きさは、注入孔33よりもある程度、大きく設定されている。内側注入孔62Dは、上方向及び下方向の何れにおいても、注入孔33よりもある程度、大きくなるように設定されている。
このように、内側注入孔62Dが注入孔33よりも大きな長穴状に形成されていると、例えば、注入孔33に対して、内側注入孔62Dがずれた位置で弁座ユニット60Dが枠材30に装着された場合に、ノズルNを外部から注入孔33を介して内側注入孔62Dに挿入しても、ノズルNの先端が内側注入孔62Dを囲む部分の弁座ユニット60Dとの干渉が回避され、弁座ユニット60Dが枠材30から脱落すること等が防止される。
なお、枠材30の注入孔33は、所謂ボール盤で加工されるため、ドリルのぶれ等により、孔の位置ずれ等の多少の加工不良が生じ易い。そのため、本実施形態のように、予め、枠材30の注入孔33よりも、弁座ユニット60Dの内側注入孔62Dの方を、長穴状に大きく設定することで、ノズルNの挿通不良が抑制される。
なお、本実施形態では、仮に左右方向(枠材30の延材方向)において、弁座ユニット60Dの装着位置がずれた場合、作業者は手作業で弁座ユニット60Dの装着位置を修正することが可能である。また、内側注入孔62Dを必要以上に大きくすると、弁体とノズルNとの位置関係の調節が崩れやすく、発泡充填時にノズルの先端から吐出した発泡液が弁体に付着して弁体の閉弁不良の原因となる場合がある。このような事情等により、本実施形態では、上下方向のみ内側注入孔62Dを大きくし、左右方向の内側注入孔62Dの大きさは、注入孔33と略同じ(若干、大き目)に設定されている。
<実施形態6>
次いで、本発明の実施形態6について、図18及び図19を参照しつつ説明する。図18は、実施形態6の弁装置に利用される弁座ユニット60Eの正面図であり、図19は、実施形態6の弁装置に利用される弁座ユニット60Eが装着された外殻体21Eの部分断面図である。なお、図19に示される弁座ユニット60Eは、図18のC−C線断面図に相当する。
本実施形態の弁装置の基本的な構成は、上記実施形態1と同様である。ただし、本実施形態の弁装置は、弁座ユニット60Eが枠材30に装着された状態において、弁座ユニット60Eの本体部61Eと枠材30との間に形成される小さな隙間70から、断熱材25の発泡液が進入してきた際に、発泡液を貯留する凹状の貯留部67が弁座ユニット60Eの前面60Ea側に設けられている。
図18に示されるように、弁座ユニット60Eの前面60Ea側には、凸状の装着部61Eaの表面の一部、及び溝部61Ecの表面の一部が凹状に窪むことで貯留部67が形成されている。貯留部67は、内側注入孔62の周りを概ね取り囲むように形成されている。なお、弁座ユニット60Eの後面60Eb側の構成は、上記実施形態1と同様である。また、本実施形態の弁装置で利用される弁体は、上記実施形態1と同様であり、各図で省略されている。
本実施形態のように、弁座ユニット60Eの前面60Ea側に、凹状の貯留部67が形成されていると、発泡液の充填時に、発泡液が本体部61Eと枠材30との間に形成される隙間70に進入してきた場合に、発泡液が貯留部67で捕捉されて、枠材30の注入孔33から外部に漏れ出すことが防止される。
特に本実施形態の場合、装着部61Eaの凸状の先端部分61Ea1は、左右方向(枠材30の延材方向)に亘ってリブ状に形成されており、貯留部67に進入した発泡液の更なる移動を抑制する。
なお、弁座ユニット60Eが射出成形品からなる場合、貯留部67は、ヒケ等を防止する所謂、肉盗みとしても機能する。
<実施形態7>
次いで、本発明の実施形態7について、図20及び図21を参照しつつ説明する。図20は、実施形態7の弁装置に利用される弁座ユニット60Fの正面図であり、図21は、実施形態7の弁装置に利用される弁座ユニット60Fが装着された外殻体21Fの部分断面図である。なお、図21に示される弁座ユニット60Fは、図20のD−D線断面図に相当する。
本実施形態の弁装置は、上記実施形態2と同様、全体的に外面側から見て凹状をなした枠材30の内面側に装着されるものである。そして、本実施形態の弁装置に利用される弁座ユニット60Fは、上記実施形態6と同様、前面60Fa側に、発泡液を貯留するための凹状の貯留部67Fが形成されている。
本実施形態の弁装置においても、弁座ユニット60Fが枠材30に装着された状態において、弁座ユニット60Fの本体部61Fと枠材30との間に形成される小さな隙間70Fから、発泡液が進入してきた場合に、発泡液が貯留部67Fで捕捉されて、枠材30の注入孔33から外部に漏れ出すことが防止される。
図20に示されるように、弁座ユニット60Fの前面60Fa側には、凹状の装着部61Faの表面の一部、及び凸部61Fcの表面の一部が凹状に窪むことで貯留部67Fが形成されている。本実施形態においても、貯留部67Fは、内側注入孔62Fの周りを概ね取り囲むように形成されている。なお、弁座ユニット60Fの後面60Fb側の構成は、上記実施形態1と同様である。また、本実施形態の弁装置で利用される弁体は、上記実施形態1と同様であり、各図で省略されている。
本実施形態のように、弁座ユニット60Fの前面60Fa側に、凹状の貯留部67Fが形成されていると、上記実施形態6と同様、発泡液の充填時に、発泡液が本体部61Fと枠材30との間に形成される隙間70Fに進入してきた場合に、発泡液が貯留部67Fで捕捉されて、枠材30の注入孔33から外部に漏れ出すことが防止される。
特に本実施形態の場合、装着部61Faの先端部分には、左右方向(枠材30の延材方向)に亘ってリブ状に形成された部分61Fa1があり、その部分が貯留部67Fに進入した発泡液の更なる移動を抑制する。
なお、弁座ユニット60Fが射出成形品からなる場合、貯留部67Fは、上記実施形態6と同様、ヒケ等を防止する所謂、肉盗みとしても機能する。
<実施形態8>
次いで、本発明の実施形態8について、図22及び図23を参照しつつ説明する。図22は、実施形態8の弁装置に利用される弁座ユニット60Gの後側から見た斜視図であり、図23は、実施形態8の弁装置に利用される弁座ユニット60Gが装着された外殻体21Gの部分断面図である。
本実施形態の弁装置に利用される弁座ユニット60Gの基本的な構成は、上記実施形態1と同様であり、全体的に外面30a側から見て凸状をなした枠材30の内面30b側に装着される。ただし、本実施形態の弁座ユニット60Gには、弁装置(弁座ユニット60G)が枠材30の内面側から脱落することを防止するための弾性係止片68が弁座ユニット60Gの上部側及び下部側にそれぞれ設けられている。弾性係止片68は、弁座ユニット60Gの本体部61Gに対して一体的に形成されている。
弁座ユニット60Gは、上記実施形態1と同様、本体部61Gと、内側注入孔62Gと、弁座面63Gと、取付面64Gとを備えている。本体部61Gの前面60Ga側には、実施形態1と同様、凸状に盛り上がった2つの装着部61Gaが形成されている。また、2つの装着部61Gaの間には、実施形態1と同様、溝部61Gcが形成されている。なお、装着部61Ga及び溝部61Gcは、土台部61Gb上に設けられている。
そして、本実施形態の弁座ユニット60Gでは、本体部61Gの後面60Gb側の上縁部と、下縁部とにおいて、それぞれ弾性変形可能な板状の弾性係止片68が設けられている。弾性係止片68は、本体部61Gよりも上下方向において前側から後側に向って徐々に外側に広がるような形をなしている。また、弾性係止片68は、左右方向(枠材30の延材方向)に沿って配されている。また、弾性係止片68は、後面60Gbよりも後側に突き出した形をなしている。
弁座ユニット60Gの上側及び下側に、それぞれ弾性係止片68が設けられていると、図23に示されるように、弁装置の弁座ユニット60Gが枠材30の内面30b側に嵌合する形で装着された際に、上側の弾性係止片68は上側の表面板23の内面に当接する形で係止し、下側の弾性係止片68は下側の表面板23の内面に当接する形で係止する。その際、各弾性係止片68は、各表面板23によってそれぞれ押圧されて互いに近付くように弾性変形している。このように、弁座ユニット60Gの各弾性係止片68が、各表面板23に係止することで、各弾性係止片68と各表面板23との摩擦抵抗等により、弁装置の弁座ユニット60Gが枠材30の内面30b側から脱落し難くなっている。
なお、弁体の構成は、図示されないが、上記実施形態1と同様であり、取付面64Gに固定される固定部と、内側注入孔62Gを開閉する可動部を備えている。
以上のように、弁座ユニット60Gに弾性係止片68を設けることで、弁座ユニット60G(弁装置)の脱落を防止してもよい。
<実施形態9>
次いで、本発明の実施形態9について、図24及び図25を参照しつつ説明する。図24は、実施形態9の弁装置に利用される弁座ユニット60Hの後側から見た斜視図であり、図25は、実施形態9の弁装置に利用される弁座ユニット60Hが装着された外殻体の部分断面図である。
本実施形態の弁装置は、上記実施形態2と同様、全体的に外面30a側から見て凹状をなした枠材30の内面30b側に装着されるものである。そして、本実施形態の弁装置に利用される弁座ユニット60Hは、上記実施形態8と同様、弁装置(弁座ユニット60H)が枠材30の内面30b側から脱落することを防止するための弾性係止片68Hが弁座ユニット60Hの上部側及び下部側にそれぞれ設けられている。
弁座ユニット60Hは、上記実施形態2と同様、本体部61Hと、内側注入孔62Hと、弁座面63Hと、取付面64Hとを備えている。本体部61Hの前面60Ha側には、実施形態2と同様、凹状に窪んだ2つの装着部61Haが形成されている。また、2つの装着部61Haの間には、実施形態2と同様、凸部61Hcが形成されている。そして、装着部61Ha及び凸部61Hcは、土台部61Hb上に設けられている。また、本実施形態の弁装置で利用される弁体は、上記実施形態2と同様である。
そして、本実施形態の弁座ユニット60Hでは、本体部61Hにおける後面60Hb側寄りの上部と、下部とにおいて、それぞれ弾性変形可能な板状の弾性係止片68Hが設けられている。弾性係止片68Hは、本体部61Hよりも上下方向において前側から後側に向って徐々に外側に広がるような形をなしている。また、弾性係止片68Hは、左右方向(枠材30の延材方向)に沿って配されている。なお、本実施形態の弾性係止片68Hの先端位置は、後面60Hbと略同じに設定されている。
弁座ユニット60Hの上側及び下側に、それぞれ弾性係止片68Hが設けられていると、図25に示されるように、弁装置の弁座ユニット60Hが枠材30の内面30b側に嵌合する形で装着された際に、上側の弾性係止片68Hは上側の表面板23の内面に当接する形で係止し、下側の弾性係止片68Hは下側の表面板23の内面に当接する形で係止する。その際、各弾性係止片68Hは、各表面板23によってそれぞれ押圧されて互いに近付くように弾性変形している。このように、弁座ユニット60Hの各弾性係止片68Hが、各表面板23に係止することで、各弾性係止片68Hと各表面板23との摩擦抵抗等により、弁装置の弁座ユニット60Hが枠材30の内面30b側から脱落し難くなっている。
以上のように、弁座ユニット60Hに弾性係止片68Hを設けることで、弁座ユニット60H(弁装置)の脱落を防止してもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記各実施形態で例示した、防護壁66、長穴状の内側注入孔62D、貯留部67、弾性係止片68等の各構成は、すべて同時に弁装置に用いてもよいし、それらから選択された2つ以上のもの(例えば、防護壁66と貯留部67等)を同時に弁装置に用いてもよい。
(2)上記各実施形態では、断熱パネルの一例としてサイドパネルを示したが、本発明はこれに限られず、例えば、ルーフパネル15等の他の平板状のパネル、コーナーパネル19やクランク形状のパネル等の平板状以外のパネル等に、本発明が適用されてもよい。
10…冷蔵庫本体、17…サイドパネル、20…断熱パネル、21…外殻体、23…表面板、25…断熱材、30…枠材、30a…枠材の外面、30b…枠材の内面、30U…枠材ユニット、30U1…短辺側枠材ユニット、33…注入孔、 34…被装着部、40…弁装置、50…弁体、51…固定部、52…可動部、60…弁座ユニット、60a…前面、60b…後面、61…本体部、62…内側注入孔、63…弁座面、64…取付面、J1…板状治具、J2…押え治具、J20…外側注入孔、N…ノズル

Claims (7)

  1. 互いに間隔を保ちつつ対向配置された一対の表面板、前記表面板の間の空間を取り囲むように前記表面板の周縁に取り付けられる枠材、及び外部と前記空間とを繋ぐように前記枠材を貫通する孔からなる注入孔を有する外殻体と、
    前記空間側を向く前記枠材の内面に前記注入孔と重なるように前側が装着される本体部、前記注入孔と繋がるように前記本体部を前後方向で貫通する孔からなる内側注入孔、前記本体部の後側の表面からなり前記内側注入孔を取り囲む平坦な弁座面、及び前記本体部の後側の表面からなり前記弁座面に隣接する取付面を含む弁座ユニットと、可撓性を有するシートであって、前記シートの一端側からなり前記取付面に固定される固定部、及び前記シートのうち前記固定部の反対側の部分からなり、閉状態の際に前記内側注入孔を塞ぐように前記弁座面に重ねられ、開状態の際に前記弁座面から離れるように立ち上がる可動部を含む弁体とを有する弁装置と、
    前記空間を埋めるように前記注入孔及び前記内側注入孔を介して前記外殻体内に発泡充填される断熱体とを備える断熱パネル。
  2. 前記弁装置は、前記外殻体の前記注入孔を介して前記内側注入孔に前記断熱体の発泡液を注入するためのノズルが挿し込まれた際に、前記弁体が前記ノズルによって押されることで開状態となり、かつ前記ノズルが前記内側注入孔から引き抜かれると、前記弁体が復元力で閉状態となる請求項1に記載の断熱パネル。
  3. 前記弁装置が開状態の際に、前記ノズルが前記内側注入孔から突出する部分の長さが、前記弁座面から立ち上がった前記可動部の長さよりも長くなるように設定されている請求項2に記載の断熱パネル。
  4. 前記弁装置は、前記弁座面及び前記取付面の周りを取り囲むように、前記本体部の後側の前記表面に立設される防護壁を備える請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の断熱パネル。
  5. 前記弁装置は、前記弁座ユニットの前側において凹状に窪んだ形をなし、前記注入孔及び前記内側注入孔を介して前記外殻体内に発泡充填された前記断熱体の発泡液が、前記枠材と前記弁座ユニットとの間から進入した際に、前記発泡液を補足して貯留する貯留部を有する請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の断熱パネル。
  6. 前記弁装置は、前記弁座ユニットが前記枠材の内面に装着された際に、一対の前記表面板と対向する前記本体部の各部分に設けられ、各々が前記表面板に当接する形で係止し、かつ前記表面板にそれぞれ押圧されて互いに近付くように弾性変形する板状の弾性係止片を備える請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の断熱パネル。
  7. 前記内側注入孔は、前記注入孔よりも大きく設定され、かつ前記枠材の延材方向よりも前記延在方向に垂直な前記枠材の幅方向の方が大きくなるように設定されている請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の断熱パネル。
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