JP2017030391A - 車両用空調装置 - Google Patents

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直久 東山
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Abstract

【課題】通気抵抗の上昇を抑制した上で蓄冷材に蓄えられる冷熱の量を多くしうる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】車両用空調装置の蓄冷機能付きエバポレータの熱交換コア部5に、両側壁13aが平坦である複数の冷媒流通管13を冷媒流通管13の厚み方向に間隔をおいて並列状に配置し、隣り合う冷媒流通管13どうしの間に間隙15A,15B,15Cを形成する。全間隙15A,15B,15Cのうちの一部でかつ複数の間隙が、蓄冷材容器16が配置された第1間隙15Aであり、残りの間隙のうちの第1間隙15Aに隣接する間隙が、フィン17が配置された第2間隙15Bであり、全間隙15A,15B,15Cのうちの第1および第2間隙15A,15Bを除いた間隙が、第2間隙15Bのみに隣接しかつフィン17が配置された第3間隙15Cである。温度センサ2を、温度感知部2aが1つの第2間隙15B内に位置するように配置する。
【選択図】図2

Description

この発明は、たとえば信号待ちなどの停車時にエンジンを自動的に停止させる自動車に搭載される冷凍サイクルである車両用空調装置に関する。
この明細書および特許請求の範囲において、図1の上下を上下というものとする。
環境保護や自動車の燃費向上などを目的として、信号待ちなどの停車時にエンジンを自動的に停止させる自動車に用いられる車両用空調装置としては、エンジンを駆動源としかつクラッチ手段を介してエンジンに連結されたコンプレッサと、コンプレッサで圧縮された冷媒を冷却するコンデンサと、コンデンサで冷却された冷媒を減圧する減圧器と、減圧器で減圧された冷媒を蒸発させる蓄冷機能付きエバポレータと、蓄冷機能付きエバポレータの温度を検出する温度センサとを備え、温度センサにより検出された温度に基づいてコンプレッサをオン、オフさせてエバポレータの温度が制御されるようになされている車両用空調装置が知られている。
上述した車両用空調装置に用いられる蓄冷機能付きエバポレータとして、本出願人は、先に、熱交換コア部に、長手方向が上下方向を向くとともに幅方向が通風方向を向き、両側壁が平坦となっている複数の扁平状冷媒流通管が、冷媒流通管の厚み方向に間隔をおいて並列状に配置され、隣り合う冷媒流通管どうしの間に間隙が形成され、全間隙のうちの一部でかつ複数の間隙が、蓄冷材が封入された蓄冷材容器が配置された第1間隙であり、残りの間隙のうちの第1間隙に隣接する間隙が、フィンが配置された第2間隙であり、全間隙のうちの第1および第2間隙を除いた間隙が、第2間隙のみに隣接しかつフィンが配置された第3間隙であり、第1間隙に配置された蓄冷材容器における熱交換コア部の通風方向の範囲内に位置する部分の冷媒流通管の並び方向の両側壁に、両側壁を変形させることによって外方に膨出した複数の凸部が形成されており、全凸部の膨出端壁全体のうち少なくとも一部が冷媒流通管の平坦な側壁にろう付されており、コンプレッサがオンとなっている通常の冷房時には、冷媒流通管内を流れる冷媒の有する冷熱が、冷媒流通管の片面から蓄冷材容器中の蓄冷材に伝わって蓄冷材に冷熱が蓄えられ、コンプレッサがオフとなった際には、蓄冷材容器中の蓄冷材に蓄えられた冷熱が、蓄冷材容器の両側に配置された冷媒流通管を通って、蓄冷材容器が配置された第1間隙に隣接する第2間隙に配置されたフィンに伝えられ、フィンから第2間隙を流れる空気に放冷されるようになっている蓄冷機能付きエバポレータを提案した(特許文献1参照)。
ところで、コンプレッサのオン時に蓄冷材に蓄えられる冷熱の量を多くするには、蓄冷機能付きエバポレータの熱交換コア部に多くの蓄冷材容器を配置することが効果的である。
しかしながら、蓄冷材容器の数を多くすると、フィンが配置された第2間隙および第3間隙の数が少なくなり、通気抵抗が高くなるという問題がある。
本発明者は、コンプレッサがオンからオフに切り替わるタイミングを遅らせることによって、蓄冷材容器に封入されている蓄冷材に蓄えられる冷熱量を増加させることが、通気抵抗の上昇を抑制した上で蓄冷材に蓄えられる冷熱の量を増加させるために効果的であることを見出し、本発明の完成に至ったのである。
特開2014−126307号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、通気抵抗の上昇を抑制した上で蓄冷材に蓄えられる冷熱の量を多くしうる車両用空調装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)エンジンを駆動源としかつクラッチ手段を介してエンジンに連結されたコンプレッサと、コンプレッサで圧縮された冷媒を冷却するコンデンサと、コンデンサで冷却された冷媒を減圧する減圧器と、減圧器で減圧された冷媒を蒸発させる蓄冷機能付きエバポレータと、蓄冷機能付きエバポレータの温度を検出する温度センサとを備え、温度センサにより検出された温度に基づいてコンプレッサをオン、オフさせてエバポレータの温度が制御されるようになされている車両用空調装置であって、蓄冷機能付きエバポレータの熱交換コア部に、長手方向が上下方向を向くとともに幅方向が通風方向を向き、かつ両側壁が平坦となっている複数の扁平状冷媒流通管が、冷媒流通管の厚み方向に間隔をおいて並列状に配置され、隣り合う冷媒流通管どうしの間に間隙が形成され、全間隙のうちの一部でかつ複数の間隙が、蓄冷材が封入された蓄冷材容器が配置された第1間隙であり、残りの間隙のうちの第1間隙に隣接する間隙が、フィンが配置された第2間隙であり、全間隙のうちの第1および第2間隙を除いた間隙が、第2間隙のみに隣接しかつフィンが配置された第3間隙である車両用空調装置において、
温度センサが、温度感知部が蓄冷機能付きエバポレータの全第2間隙のうちの1つの第2間隙内に位置するように配置されている車両用空調装置。
2)蓄冷材容器における熱交換コア部の通風方向の範囲内に位置する部分の冷媒流通管の並び方向の両側壁に、両側壁を変形させることによって外方に膨出した複数の凸部が形成されており、全凸部の膨出端壁全体のうち少なくとも一部が冷媒流通管の平坦な側壁にろう付され、温度センサの温度感知部の長手方向が通風方向を向いており、温度センサの温度感知部と同一高さ位置にあり、かつ冷媒流通管の長手方向と直交する仮想断面において、温度センサの温度感知部の長手方向の範囲内に、温度感知部が配置された第2間隙に隣接する第1間隙に配置された蓄冷材容器の当該第2間隙側の側壁に形成され、かつ冷媒流通管にろう付された少なくとも1つの凸部が存在している上記1)記載の車両用空調装置。
3)蓄冷機能付きエバポレータの第1間隙を形成する冷媒流通管に、冷媒流通管の幅方向に並んだ複数の冷媒流路が、両側壁と一体となった仕切壁を介して設けられており、第1間隙を形成する冷媒流通管における蓄冷材容器の凸部の膨出端壁がろう付された部分に、冷媒流通管の少なくとも1つの仕切壁が存在している上記1)または2)記載の車両用空調装置。
4)蓄冷機能付きエバポレータの隣り合う2つの第1間隙どうしの間に、2つの第2間隙および少なくとも1つの第3間隙が設けられ、隣り合う2つの第1間隙どうしの間の第2間隙および第3間隙の合計数が3〜7である上記1)〜3)のうちのいずれか記載の車両用空調装置。
5)蓄冷機能付きエバポレータの隣り合う2つの第1間隙どうしの間の第2間隙および第3間隙の合計数が3である上記4)記載の車両用空調装置。
6)温度センサがサーミスタからなり、第2間隙に配置されたフィンに取り付けられている上記1)〜5)のうちのいずれかに記載の車両用空調装置。
上記1)〜6)の車両用空調装置によれば、温度センサが、温度感知部が蓄冷機能付きエバポレータの全第2間隙のうちの1つの第2間隙内に位置するように配置されているので、以下に述べるようにして、コンプレッサがオンからオフに切り替わるタイミングを遅らせることができる。すなわち、第1間隙と第2間隙との間の冷媒流通管内を流れる冷媒の有する冷熱は、第2間隙を通過する空気の温度を下げるとともに、蓄冷材容器内の蓄冷材に蓄えられるので、第2間隙を通過する空気の温度は、第3間隙を通過する空気の温度よりも下がりにくくなる。したがって、温度センサの温度感知部によって検出される温度も下がりにくくなって、コンプレッサがオンからオフに切り替わるタイミングを遅らせることが可能になる。その結果、蓄冷材容器の数を増加させて通気抵抗を上昇させることなく、全蓄冷材容器に封入された蓄冷材に蓄えられる冷熱の量を増加させることが可能になる。
上記2)の車両用空調装置によれば、冷媒流通管内を流れる冷媒から蓄冷材容器の凸部の膨出端壁を通って蓄冷材に伝わる冷熱の量が比較的多くなるので、温度センサの温度感知部により検出される温度は一層下がりにくくなって、コンプレッサがオンからオフに切り替わるタイミングを効果的に遅らせることが可能になる。
上記3)の車両用空調装置によれば、冷媒流通管内を流れる冷媒の冷熱が、冷媒流通管の仕切壁および第1間隙側の側壁を経て蓄冷材容器内の蓄冷材に伝わるので、冷媒流通管内を流れる冷媒から蓄冷材容器の凸部の膨出端壁を通って蓄冷材に伝わる冷熱の量が比較的多くなる。したがって、温度センサの温度感知部により検出される温度は一層下がりにくくなって、コンプレッサがオンからオフに切り替わるタイミングを効果的に遅らせることが可能になる。
この発明の車両用空調装置に用いられているエバポレータの全体構成を示す一部切り欠き斜視図である。 一部を省略した図1のA−A線断面図である。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。以下に述べる実施形態において、空気は、図面に矢印Xで示す方向に流れてエバポレータを通過し、車両用空調装置が搭載されている車両の車室内に送り込まれる。
以下の説明において、風下側から風上側を見た際の左右(図1の左右)を左右というものとする。
なお、以下の説明において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
図1はこの発明の車両用空調装置に用いられているエバポレータの全体構成を示し、図2はその要部の構成を示す。なお、車両用空調装置の構成は周知であり、図示を省略する。
車両用空調装置は、エンジンを駆動源としかつクラッチ手段を介してエンジンに連結されたコンプレッサと、コンプレッサで圧縮された冷媒を冷却するコンデンサと、コンデンサで冷却された冷媒を減圧する減圧器と、減圧器で減圧された冷媒を蒸発させる蓄冷機能付きエバポレータ(1)と、たとえばサーミスタからなりかつ蓄冷機能付きエバポレータ(1)の温度を検出する温度センサ(2)とを備えており、温度センサ(2)により検出された温度に基づいてコンプレッサをオン、オフさせて蓄冷機能付きエバポレータ(1)の温度が制御されるようになされている。
蓄冷機能付きエバポレータ(1)は、図1および図2に示すように、長手方向を左右方向に向けた状態で上下方向に間隔をおいて配置されたアルミニウム製第1ヘッダタンク(3)およびアルミニウム製第2ヘッダタンク(4)と、両ヘッダタンク(3)(4)間に設けられた熱交換コア部(5)とを備えている。
第1ヘッダタンク(3)は、風下側に位置する風下側上ヘッダ部(6)と、風上側に位置しかつ風下側上ヘッダ部(6)に一体化された風上側上ヘッダ部(7)とを備えている。風下側上ヘッダ部(6)の左端部に冷媒入口(8)が設けられ、風上側上ヘッダ部(7)の左端部に冷媒出口(9)が設けられている。第2ヘッダタンク(4)は、風下側に位置する風下側下ヘッダ部(11)と、風上側に位置しかつ風下側下ヘッダ部(11)に一体化された風上側下ヘッダ部(12)とを備えている。
熱交換コア部(5)には、長手方向が上下方向を向くとともに幅方向が通風方向を向いた複数のアルミニウム製扁平状冷媒流通管(13)が、左右方向(冷媒流通管(13)の厚み方向)に間隔をおいて並列状に配置されている。ここでは、通風方向に間隔をおいて配置された2つの冷媒流通管(13)からなる複数の組(14)が左右方向に間隔をおいて配置されており、通風方向に並んだ2つの冷媒流通管(13)よりなる組(14)の隣り合うものどうしの間に間隙(15A)(15B)(15C)が形成されている。風下側の冷媒流通管(13)の上端部は風下側上ヘッダ部(6)に接続されるとともに、同下端部は風下側下ヘッダ部(11)に接続されている。また、風上側の冷媒流通管(13)の上端部は風上側上ヘッダ部(7)に接続されるとともに、同下端部は風上側下ヘッダ部(12)に接続されている。
熱交換コア部(5)における全間隙(15A)(15B)(15C)のうちの一部でかつ複数の間隙(15A)に、蓄冷材が封入されたアルミニウム製蓄冷材容器(16)が、各組(14)を構成する両冷媒流通管(13)に跨るように配置されて両冷媒流通管(13)にろう付されている。
熱交換コア部(5)における全間隙(15A)(15B)(15C)のうちの残りの間隙(15B)(15C)に、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートからなり、かつ通風方向にのびる波頂部、通風方向にのびる波底部、および波頂部と波底部とを連結する連結部よりなるコルゲート状のアウターフィン(17)が、各組(14)を構成する両冷媒流通管(13)に跨るように配置されて両冷媒流通管(13)にろう付されている。また、左右両端の冷媒流通管(13)の組(14)の外側にも両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートからなるアウターフィン(17)が配置されて両冷媒流通管(13)にろう付され、さらに左右両端のアウターフィン(17)の外側にアルミニウム製サイドプレート(18)が配置されてアウターフィン(17)にろう付されている。
ここで、熱交換コア部(5)の全間隙(15A)(15B)(15C)のうち蓄冷材容器(16)が配置された間隙(15A)が第1間隙であり、残りの間隙(15B)(15C)のうち第1間隙(15A)に隣接する間隙が第2間隙(15B)であり、全間隙(15A)(15B)(15C)のうち第1および第2間隙(15A)(15B)を除いた間隙が、第2間隙(15B)のみに隣接する第3間隙である。すなわち、隣り合う2つの第1間隙(15A)どうしの間には2つの第2間隙(15B)と、少なくとも1つの第3間隙(15C)が設けられている。隣り合う2つの第1間隙(15A)どうしの間の第2間隙(15B)および第3間隙(15C)の合計数は3〜7であることが好ましい。当該合計数は、この実施形態においては3である。
図1および図2に示す蓄冷機能付きエバポレータ(1)の場合、冷媒は、冷媒入口(8)を通ってエバポレータ(1)の風下側上ヘッダ部(6)内に入り、全冷媒流通管(13)を通って風上側上ヘッダ部(7)の冷媒出口(9)から流出する。
冷媒流通管(13)の両側壁(13a)における通風方向両端寄りの部分を除いた大部分は平坦となっている。また、冷媒流通管(13)には、冷媒流通管(13)の幅方向(通風方向)に並んだ複数の冷媒流路(19)が、両側壁(13a)と一体になった仕切壁(21)を介して設けられている。
蓄冷材容器(16)は、長手方向を上下方向に向けるとともに幅方向を通風方向に向けた略縦長方形の扁平中空状であり、熱交換コア部(5)の通風方向の範囲内、すなわち風下側冷媒流通管(13)の風下側端部と風上側冷媒流通管(13)の風上側端部との間の部分に位置し、かつ各組(14)の2つの冷媒流通管(13)にろう付された容器本体部(22)と、容器本体部(22)の風下側縁部の一部分、ここでは上部のみに連なるとともにアウターフィン(17)の風下側端部よりも風下側に張り出すように設けられた外方張り出し部(23)とよりなる。外方張り出し部(23)は蓄冷材容器(16)の上端から若干下がった部分から一定の長さにわたって設けられている。蓄冷材容器(16)の容器本体部(22)内には、オフセット状のアルミニウム製インナーフィン(29)が、上下方向のほぼ全体にわたって配置されている。
蓄冷材容器(16)は、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートにプレス加工が施されることにより形成され、かつ一定幅を有する周縁の帯状部どうしが互いにろう付された2枚の略縦長方形状のアルミニウム製容器構成板(24)(25)よりなる。蓄冷材容器(16)には、両容器構成板(24)(25)の前記周縁帯状部を除いた部分を外方に膨出させることによって、中空状の蓄冷材封入部(26)が、容器本体部(22)から外方張り出し部(23)にかけて形成され、蓄冷材封入部(26)内に蓄冷材が入れられている。
蓄冷材容器(16)の容器本体部(22)の左右両側壁(22a)外面に、それぞれ上端から下端に向かって漸次低くなった複数の凸部(27)が、左右両側壁(22a)を変形させることによって形成されている。図示は省略したが、隣り合う2つの凸部(27)間に、上下両端が開口した凝縮水排水路(28)が形成されている。左側壁(22a)の凸部(27)および凝縮水排水路(28)と、右側壁(22a)の凸部(27)および凝縮水排水路(28)とは、一部分が重複するが全体に重複しないように、同一水平面内において通風方向にずれて設けられている。なお、凝縮水排水路(26)内を微量の空気も流れる。全凸部(27)の膨出端壁のうち少なくとも一部が、第1間隙(15A)の左右両側の冷媒流通管(13)の平坦な側壁(13a)にろう付されている。また、第1間隙(15A)の左右両側の冷媒流通管(13)における凸部(27)の膨出端壁がろう付されている部分に、少なくとも1つの仕切壁(21)が存在している。
蓄冷材容器(16)内へ充填される蓄冷材としては、凝固点が5〜10℃程度に調整されたパラフィン系潜熱蓄冷材が用いられる。具体的には、ペンタデカン、テトラデカンなどが用いられる。蓄冷材は、外方張り出し部(23)に設けられていた注入部を利用して蓄冷材容器(16)内に注入される。注入部は、蓄熱材容器(22)内への蓄冷材の注入後に封止されている。
温度センサ(2)は、たとえばサーミスタからなり、温度感知部(2a)が蓄冷機能付きエバポレータ(1)の全第2間隙(15B)のうちの1つの第2間隙(15B)内に位置するように配置されて、アウターフィン(17)の隣り合う連結部どうしの間に取り付けられている。温度センサ(2)の温度感知部(2a)の長手方向は通風方向を向いている。図2に示すように、温度センサ(2)の温度感知部(2a)と同一高さ位置にあり、かつ冷媒流通管(13)の長手方向と直交する仮想断面において、温度センサ(2)の温度感知部(2a)の長手方向の範囲内に、温度感知部(2a)が配置された第2間隙(15B)に隣接する第1間隙(15A)に配置された蓄冷材容器(16)の当該第2間隙(15B)側の側壁、ここでは左側壁(22a)に形成され、かつ冷媒流通管(13)にろう付された少なくとも1つの凸部(27)、ここでは1つの凸部(27)が存在している。そして、温度センサ(2)により検出される温度がオフ側目標温度以下に低下するとクラッチ手段を遮断状態にしてコンプレッサを停止し、同じく温度センサ(2)により検出される温度がオフ側目標温度よりも所定温度だけ高いオン側目標温度まで上昇すると、クラッチ手段を接続状態にしてコンプレッサを作動状態に復帰させるようになっている。
上述した車両用空調装置において、コンプレッサが作動している場合には、コンプレッサで圧縮されてコンデンサおよび膨張弁を通過した低圧の気液混相の2相冷媒が、冷媒入口(8)を通って蓄冷機能付きエバポレータ(1)の風下側上ヘッダ部(6)内に入り、全冷媒流通管(13)を通って風上側上ヘッダ部(7)の冷媒出口(9)から流出する。そして、冷媒が冷媒流通管(13)内を流れる間に第2および第3間隙(15B)(15C)を通過する空気と熱交換をし、冷媒は気相となって流出する。
コンプレッサの作動時には、冷媒流通管(13)内を流れる冷媒の有する冷熱が、蓄冷材容器(16)の容器本体部(22)の左右両側壁(22a)に設けられた凸部(27)の膨出端壁を経て直接蓄冷材容器(16)内の蓄冷材に伝わるとともに、凸部(27)の膨出端壁から左右両側壁(22a)における冷媒流通管(13)にろう付されていない部分およびインナーフィン(29)を経て蓄冷材容器(16)内の蓄冷材の全体に伝わって蓄冷材に冷熱が蓄えられる。
また、コンプレッサの作動時には、蓄冷材容器(16)表面に凝縮水が発生し、当該凝縮水は凝縮水排水路(28)内に入り、表面張力により凝縮水排水路(28)の両側の凸部(27)に沿うようにして凝縮水排水路(28)内に溜まる。溜まった凝縮水が多くなると、溜まった凝縮水に作用する重力が表面張力よりも大きくなって、凝縮水排水路(26)内を流下し、下方に排水される。
温度センサ(2)により検出された温度が、オフ側目標温度以下に低下するとクラッチ手段が遮断状態にされてコンプレッサが停止する。ところで、第1間隙(15A)と第2間隙(15B)との間の冷媒流通管(13)内を流れる冷媒の有する冷熱は、第2間隙(15B)を通過する空気の温度を下げるとともに、蓄冷材容器(16)内の蓄冷材に蓄えられるので、第2間隙(15B)を通過する空気の温度は、第3間隙(15C)を通過する空気の温度よりも下がりにくくなる。特に、冷媒流通管(13)内を流れる冷媒の冷熱が、冷媒流通管(13)の仕切壁(21)および第1間隙(15A)側の側壁(13a)を通るとともに、蓄冷材容器(16)の凸部(27)の膨出端壁を通って蓄冷材に伝わるので、冷媒流通管(13)内を流れる冷媒から蓄冷材容器(16)の蓄冷材に伝わる冷熱の量が比較的多くなる。したがって、温度センサ(2)の温度感知部(2a)によって検出される温度も下がりにくくなって、コンプレッサがオンからオフに切り替わるタイミングを遅らせることが可能になる。その結果、全蓄冷材容器(16)に封入された蓄冷材に蓄えられる冷熱の量を増加させることが可能になる。
コンプレッサの停止時には、蓄冷材容器(16)内の蓄冷材に蓄えられた冷熱が、蓄冷材容器(16)の容器本体部(22)の左右両側壁(22a)に設けられた凸部(27)の膨出端壁を経て直接冷媒流通管(13)に伝わるとともに、インナーフィン(29)から左右両側壁(22a)における冷媒流通管(13)にろう付されていない部分および凸部(27)の膨出端壁を経て冷媒流通管(13)に伝わり、さらに冷媒流通管(13)を通過して第2間隙(15B)に配置されているアウターフィン(17)に伝わる。アウターフィン(17)に伝わった冷熱は、第2間隙(15B)を通過する空気に伝えられる。したがって、エバポレータ(1)を通過した風の温度が上昇したとしても、当該風は冷却されるので、冷房能力の急激な低下が防止される。
この発明による車両用空調装置は、コンプレッサのオン時およびオフ時の車室内への吹き出し空気の温度差が大きくなることを抑制しうる自動車に好適に用いられる。
(1):蓄冷機能付きエバポレータ
(2):温度センサ
(2a):温度感知部
(5):熱交換コア部
(13):冷媒流通管
(13a):側壁
(15A):第1間隙
(15B):第2間隙
(15C):第3間隙
(16):蓄冷材容器
(17):アウターフィン
(19):冷媒流路
(21):仕切壁
(22):容器本体部
(22a):側壁
(27):凸部

Claims (6)

  1. エンジンを駆動源としかつクラッチ手段を介してエンジンに連結されたコンプレッサと、コンプレッサで圧縮された冷媒を冷却するコンデンサと、コンデンサで冷却された冷媒を減圧する減圧器と、減圧器で減圧された冷媒を蒸発させる蓄冷機能付きエバポレータと、蓄冷機能付きエバポレータの温度を検出する温度センサとを備え、温度センサにより検出された温度に基づいてコンプレッサをオン、オフさせてエバポレータの温度が制御されるようになされている車両用空調装置であって、蓄冷機能付きエバポレータの熱交換コア部に、長手方向が上下方向を向くとともに幅方向が通風方向を向き、かつ両側壁が平坦となっている複数の扁平状冷媒流通管が、冷媒流通管の厚み方向に間隔をおいて並列状に配置され、隣り合う冷媒流通管どうしの間に間隙が形成され、全間隙のうちの一部でかつ複数の間隙が、蓄冷材が封入された蓄冷材容器が配置された第1間隙であり、残りの間隙のうちの第1間隙に隣接する間隙が、フィンが配置された第2間隙であり、全間隙のうちの第1および第2間隙を除いた間隙が、第2間隙のみに隣接しかつフィンが配置された第3間隙である車両用空調装置において、
    温度センサが、温度感知部が蓄冷機能付きエバポレータの全第2間隙のうちの1つの第2間隙内に位置するように配置されている車両用空調装置。
  2. 蓄冷材容器における熱交換コア部の通風方向の範囲内に位置する部分の冷媒流通管の並び方向の両側壁に、両側壁を変形させることによって外方に膨出した複数の凸部が形成されており、全凸部の膨出端壁全体のうち少なくとも一部が冷媒流通管の平坦な側壁にろう付され、温度センサの温度感知部の長手方向が通風方向を向いており、温度センサの温度感知部と同一高さ位置にあり、かつ冷媒流通管の長手方向と直交する仮想断面において、温度センサの温度感知部の長手方向の範囲内に、温度感知部が配置された第2間隙に隣接する第1間隙に配置された蓄冷材容器の当該第2間隙側の側壁に形成され、かつ冷媒流通管にろう付された少なくとも1つの凸部が存在している請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 蓄冷機能付きエバポレータの第1間隙を形成する冷媒流通管に、冷媒流通管の幅方向に並んだ複数の冷媒流路が、両側壁と一体となった仕切壁を介して設けられており、第1間隙を形成する冷媒流通管における蓄冷材容器の凸部の膨出端壁がろう付された部分に、冷媒流通管の少なくとも1つの仕切壁が存在している請求項1または2記載の車両用空調装置。
  4. 蓄冷機能付きエバポレータの隣り合う2つの第1間隙どうしの間に、2つの第2間隙および少なくとも1つの第3間隙が設けられ、隣り合う2つの第1間隙どうしの間の第2間隙および第3間隙の合計数が3〜7である請求項1〜3のうちのいずれか記載の車両用空調装置。
  5. 蓄冷機能付きエバポレータの隣り合う2つの第1間隙どうしの間の第2間隙および第3間隙の合計数が3である請求項4記載の車両用空調装置。
  6. 温度センサがサーミスタからなり、第2間隙に配置されたフィンに取り付けられている請求項1〜5のうちのいずれかに記載の車両用空調装置。
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